JP2009222378A - 空調制御システム - Google Patents

空調制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP2009222378A
JP2009222378A JP2008181646A JP2008181646A JP2009222378A JP 2009222378 A JP2009222378 A JP 2009222378A JP 2008181646 A JP2008181646 A JP 2008181646A JP 2008181646 A JP2008181646 A JP 2008181646A JP 2009222378 A JP2009222378 A JP 2009222378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air conditioning
sleep
sleep quality
sleeper
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008181646A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5309742B2 (ja
Inventor
Tetsuya Matsuura
哲哉 松浦
Takehiko Hiei
武彦 樋江井
Hirohide Mikami
浩英 三上
Kazuhisa Shigemori
和久 重森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2008181646A priority Critical patent/JP5309742B2/ja
Priority to PCT/JP2008/002478 priority patent/WO2009034703A1/ja
Publication of JP2009222378A publication Critical patent/JP2009222378A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5309742B2 publication Critical patent/JP5309742B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/30Control or safety arrangements for purposes related to the operation of the system, e.g. for safety or monitoring
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/62Control or safety arrangements characterised by the type of control or by internal processing, e.g. using fuzzy logic, adaptive control or estimation of values
    • F24F11/63Electronic processing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2110/00Control inputs relating to air properties
    • F24F2110/10Temperature
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2110/00Control inputs relating to air properties
    • F24F2110/20Humidity
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2120/00Control inputs relating to users or occupants

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fuzzy Systems (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】就寝者の個体差に依らず、就寝者が安眠できるような就寝環境を実現できる空調制御システムを提供する。
【解決手段】寝床上の就寝者の睡眠の質を睡眠質導出手段(50)によって導出すると共に、寝室の空調状態を空調状態検出手段(26,27)によって検出する。データベース構築手段(43)は、導出した睡眠質と、検出した空調状態を関連付けたデータベースを構築する。このデータベースから空調機(10)の目標温湿度を求め、寝室の温湿度が目標温湿度に近づくように空調機(10)を制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、寝室の空調制御に関し、特に就寝者に対して快適な空調を行うための対策に係るものである。
従来より、寝室の空調制御を行う空調制御システムとしては、寝床に複数の温度センサを設け、この温度センサに基づいて空調機(空調手段)の制御を行うものが知られている。
例えば特許文献1の空調制御システムでは、寝床の両側部に亘って複数の温度センサを配列し、寝床の複数点の温度を検出するようにしている。そして、各温度センサの検出温度より、寝床の温度分布を導出し、この温度分布から就寝者の就寝位置や、寝床の平均温度を求める。空調制御システムは、以上のようにして得た就寝者の周囲環境の状況に基づいて、空調機の空調能力を制御する。これにより、特許文献1の空調制御システムでは、快適な就寝環境を実現するようにしている。
特開2006−29669号公報
ところが、特許文献1のような空調機の制御を行ったとしても、厳密には就寝者によって温度の感じ方が異なる。つまり、同じ就寝環境であっても、個体差により就寝者が感じる快適度は変化する。従って、上記の空調制御を行っても、個体差により就寝者が暑さや寒さを感じてしまい、中途覚醒したり、睡眠が浅くなったりする虞がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、就寝者の個体差に依らず、就寝者が安眠できるような就寝環境を実現できる空調制御システムを提供することである。
第1の発明は、寝室の空気調和を行う空調手段(10)の空調能力を制御する空調制御システムを前提としている。そして、この空調制御システムは、寝床上の就寝者の睡眠の質を導出する睡眠質導出手段(50)と、上記睡眠質導出手段(50)で導出した就寝者の睡眠質に基づいて上記空調手段(10)の空調能力を制御する空調制御手段(45)とを備えていることを特徴とするものである。ここで、上記「睡眠質」とは、寝具上での就寝者の睡眠の状況を示すものであり、例えば睡眠しているか、覚醒しているか、REM睡眠であるか、深い眠りであるか、浅い眠りであるか、寝床に入ってから速やかに眠りに付いたか、目が覚めてから直ぐに寝床から出たか等、就寝者の睡眠に関する情報を意味するものである。
第1の発明では、睡眠質導出手段(50)が就寝者の睡眠の質を導出する。空調制御手段(45)は、睡眠質導出手段(50)が導出した睡眠質に基づいて空調手段(10)の空調能力を制御する。これにより、寝室では、就寝者の睡眠質を考慮した空気調和がなされる。従って、例えば睡眠質導出手段(50)で導出した睡眠の質が悪い状態である場合には、これを改善するように空調手段(10)の空調能力を変化させることで、就寝者の就寝環境が良好となる。また、例えば睡眠質導出手段(50)で導出した睡眠の質が良い状態である場合には、空調手段(10)の空調能力を維持させることで、就寝者の就寝環境も良好に保たれる。
また、上記睡眠質は、個体差に応じて変化する指標である。従って、睡眠質導出手段(50)によって導出した睡眠質に基づいて空調手段(10)の空調能力を制御することで、このような個体差を加味した空調制御が行われる。その結果、就寝者に応じた最適な就寝環境を得ることができる。
第2の発明は、第1の発明の空調制御システムにおいて、寝室の空調状態を検出する空調状態検出手段(26,27)と、該空調状態検出手段(26,27)で検出した空調状態と、上記睡眠質導出手段(50)で導出した就寝者の睡眠質とを関連付けたデータベースを構築するデータベース構築手段(43)と、該データベース構築手段(43)で構築されたデータベースに基づいて、寝室の最適な空調状態を求める最適空調状態導出手段(44)とを備え、上記空調制御手段(45)は、寝室の空調状態が上記最適空調状態導出手段(44)で求めた最適空調状態に近づくように上記空調手段(10)の空調能力を制御することを特徴とするものである。ここで、上記「空調状態」とは、空調手段(10)によって空調される寝室内の空気の状態であり、具体的には、空気の温度及び湿度のいずれか一方又は両方を意味する。また、ここでいう湿度は、絶対湿度であっても相対湿度であっても良い。
第2の発明では、空調状態検出手段(26,27)が寝室の空調状態を検出する。また、睡眠質導出手段(50)は、就寝者の睡眠質を導出する。そして、データベース構築手段(43)は、このようにして得られた空調状態と睡眠質とを関連付けたデータベースを構築する。ここで、就寝者の睡眠質は、就寝環境、つまり寝室の空調状態に依存するものであり、睡眠質と空調状態との間には所定の関係が成立する。従って、このようなデータベースを構築することで、就寝者の睡眠質を良好とするための最適な就寝環境(即ち、空調状態)を把握できる。最適空調状態導出手段(44)は、このようなデータベースに基づいて、就寝者の睡眠質を最適とするための最適空調状態を求める。そして、空調制御手段(45)は、寝室の空調状態が、上記最適空調状態に近づくように空調手段(10)を制御する。その結果、就寝者の就寝環境が良好に保たれる。
また、上記データベース構築手段(43)で構築されたデータベースでの睡眠質と空調状態との関係は、就寝者の個体差を考慮したものである。従って、このデータベースに基づいて算出された最適空調状態を目標として空調能力を制御することで、このような個体差を加味した空調制御が行われる。その結果、就寝者に応じた最適な就寝環境を得ることができる。
第3の発明は、第2の発明の空調制御システムにおいて、上記空調状態検出手段(26,27)は、寝室の温度を上記空調状態として検出するように構成され、上記最適空調状態導出手段(44)は、上記データベース構築手段(43)のデータベースに基づいて、寝室の最適な温度を求めるように構成され、上記空調制御手段(45)は、寝室の温度が最適温度に近づくように上記空調手段(10)の空調能力を制御することを特徴とするものである。
第3の発明では、空調状態検出手段(26,27)が寝室の温度を検出する。また、睡眠質導出手段(50)は、就寝者の睡眠質を導出する。そして、データベース構築手段(43)は、検出された温度と導出された睡眠質とを関連付けたデータベースを構築する。ここで、就寝者の睡眠質は、寝室の温度に依存するので、睡眠質と温度との間には所定の関係が成立する。従って、このようなデータベースを構築することで、就寝者の睡眠質を良好とするための最適な寝室の温度を把握できる。最適空調状態導出手段(44)は、このようなデータベースに基づいて、就寝者の睡眠質を最適とするための最適温度を求める。そして、空調制御手段(45)は、寝室の温度が、この最適温度に近づくように空調手段(10)を制御する。その結果、就寝者の就寝環境が良好に保たれる。
第4の発明は、第2の発明の空調制御システムにおいて、上記空調状態検出手段(26,27)は、寝室の温度及び湿度の双方を上記空調状態として検出するように構成され、上記最適空調状態導出手段(44)は、上記データベース構築手段(43)のデータベースに基づいて、寝室の最適な温湿度を求めるように構成され、上記空調制御手段(45)は、寝室の温湿度が上記最適温湿度に近づくように上記空調手段(10)の空調能力を制御することを特徴とするものである。
第4の発明では、空調状態検出手段(26,27)が寝室の温度と湿度とを検出する。また、睡眠質導出手段(50)は、就寝者の睡眠質を導出する。そして、データベース構築手段(43)は、検出された温湿度と導出された睡眠質とを関連付けたデータベースを構築する。ここで、就寝者の睡眠質は、寝室の温度と湿度との双方に依存するので、睡眠質と温湿度との間には所定の関係が成立する。従って、このようなデータベースを構築することで、就寝者の睡眠質を良好とするための最適な温湿度を把握できる。最適空調状態導出手段(44)は、このようなデータベースに基づいて、就寝者の睡眠質を最適とするための最適温湿度を求める。そして、空調制御手段(45)は、寝室の温湿度が、この最適温湿度に近づくように空調手段(10)を制御する。その結果、就寝者の就寝環境が良好に保たれる。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれか1つの発明の空調制御システムにおいて、上記睡眠質導出手段(50)で導出する上記睡眠質は、就寝者の睡眠時間、中途覚醒時間、REM睡眠時間、総睡眠時間のうちの少なくとも1つであることを特徴とするものである。なお、ここでいう「睡眠時間」とは、就寝者が寝具上で最初に入眠してから最終的に覚醒するまでの時間を表す指標である。また、「中途覚醒時間」とは、就寝者が寝具上で最初に入眠してから最終的に覚醒するまでの時間(即ち、上記「睡眠時間」)中において、就寝者が中途覚醒した時間の総和を表す指標である。更に、「REM睡眠時間」とは、就寝者の睡眠中において、REM睡眠状態であった時間の総和を表す指標であり、このREM睡眠とは、就寝者の急速眼球運動(rapid eye movement)が観察される睡眠である。また、「総睡眠時間」とは、就寝者が寝具上で最初に入眠してから最終的に覚醒するまでの時間(即ち、上記「睡眠時間)中において、就寝者が実質的に睡眠していた時間の総和を表す指標であり、「睡眠時間」から「中途覚醒時間」を差し引いたものである。
第5の発明では、空調状態検出手段(26,27)が寝室の空調状態を検出する。また、睡眠質導出手段(50)は、就寝者の睡眠質として、就寝者の睡眠時間、覚醒時間、REM睡眠時間、総睡眠時間のうちの少なくとも1つの指標を算出する。ここで、寝室の空調状態は、就寝者の睡眠時間、覚醒時間、REM睡眠時間、総睡眠時間に影響を及ぼす。具体的には、例えば寝室の温度が比較的高温であったり、比較的低温であったりすると、就寝者が不快感を覚えて就寝者の睡眠時間や総睡眠時間が短くなる、あるいは就寝者の中途覚醒時間が長くなる。従って、これらの睡眠質に基づいて寝室の空調能力を変化させることで、就寝者の就寝環境を最適な空調状態に制御することができる。
第6の発明は、第1乃至第4のいずれか1つの発明の空調制御システムにおいて、上記睡眠質導出手段(50)で導出する上記睡眠質は、就寝者の総睡眠時間を就寝者の総就床時間で除した指標であることを特徴とするものである。ここで、「総就床時間」は、就寝者が寝具に入床してから、その後朝等に目覚めて離床するまでの時間を表すものである。
第6の発明では、睡眠質導出手段(50)が、就寝者の睡眠質として、就寝者の「総睡眠時間」を就寝者の「総就床時間」で除した指標(これを睡眠効率という)を導出する。つまり、睡眠質導出手段(50)は、就寝者が寝具に入床してから離床するまでの間において、実質的にどれだけの間、睡眠状態であったか算出する。ここで、「睡眠効率」は、就寝者の「総就床時間」の長短によって変動する指標である。このため、この「睡眠効率」を用いることで、例えば就寝者の「総就床時間」が極端に短かったり、長かったりする場合にも、これを考慮して就寝者の睡眠質を正確に求めることができる。従って、この「睡眠効率」に基づいて寝室の空調能力を変化させることで、就寝者の就寝環境を一層最適な空調状態に制御することができる。
第7の発明は、第1乃至第4のいずれか1つの発明の空調制御システムにおいて、上記睡眠質導出手段(50)で導出する上記睡眠質は、就寝者の中途覚醒時間を就寝者の総就床時間で除した指標であることを特徴とするものである。
第7の発明では、睡眠質導出手段(50)が、就寝者の睡眠質として、就寝者の「中途覚醒時間」を就寝者の「総就床時間」で除した指標(以下、この指標を「中途覚醒率I」という)を導出する。つまり、睡眠質導出手段(50)は、就寝者が寝具に入床してから離床するまでの間において、どれだけの間中途覚醒していたかを算出する。ここで、「中途覚醒率I」は、就寝者の「総就床時間」の長短によって変動する指標である。このため、この「中途覚醒率I」を用いることで、例えば就寝者の「総就床時間」が極端に短かったり、長かったりする場合にも、これを考慮して就寝者の睡眠質を正確に求めることができる。従って、この「中途覚醒率I」に基づいて寝室の空調能力を変化させることで、就寝者の就寝環境を一層最適な空調状態に制御することができる。
第8の発明は、第1乃至第4のいずれか1つの発明の空調制御システムにおいて、上記睡眠質導出手段(50)で導出する上記睡眠質は、就寝者の中途覚醒時間を就寝者の睡眠時間で除した指標であることを特徴とするものである。
第8の発明では、睡眠質導出手段(50)が、就寝者の睡眠質として、就寝者の「中途覚醒時間」を就寝者の「睡眠時間」で除した指標(以下、この指標を「中途覚醒率II」という)を導出する。つまり、睡眠質導出手段(50)は、就寝者が寝具上で入眠してから覚醒するまでの間において、どれだけの間中途覚醒していたかを算出する。ここで、「中途覚醒率II」は、就寝者の「睡眠時間」の長短によって変動する指標である。このため、この「中途覚醒率II」を用いることで、例えば就寝者の「睡眠時間」が極端に短かったり、長かったりする場合にも、これを考慮して就寝者の睡眠質を正確に求めることができる。従って、この「中途覚醒率II」に基づいて寝室の空調能力を変化させることで、就寝者の就寝環境を一層最適な空調状態に制御することができる。
第9の発明は、第1乃至第4のいずれか1つの発明の空調制御システムにおいて、上記睡眠質導出手段(50)で導出する上記睡眠質は、就寝者の中途覚醒時間を就寝者の総睡眠時間で除した指標であることを特徴とするものである。
第9の発明では、睡眠質導出手段(50)が、就寝者の睡眠質として、就寝者の「中途覚醒時間」を就寝者の「総睡眠時間」で除した指標(以下、この指標を「中途覚醒率III」という)を導出する。つまり、睡眠質導出手段(50)は、就寝者が寝具上で入眠してから覚醒するまでの間で実質的に睡眠していた時間中において、どれだけの間中途覚醒していたかを算出する。ここで、「中途覚醒率III」は、就寝者の「総睡眠時間」の長短によって変動する指標である。このため、この「中途覚醒率III」を用いることで、例えば就寝者の「総睡眠時間」が極端に短かったり、長かったりする場合にも、これを考慮して就寝者の睡眠質を正確に求めることができる。従って、この「中途覚醒率III」に基づいて寝室の空調能力を変化させることで、就寝者の就寝環境を一層最適な空調状態に制御することができる。
第10の発明は、第2乃至第4の発明の空調制御システムにおいて、就寝者の入眠及び目覚めを検出する判定手段(52)を備え、上記データベース構築手段(43)は、上記判定手段(52)によって入眠と判定されてから目覚めと判定されるまでの期間中において、就寝者の睡眠質と空調状態とを関連付けたデータベースを構築するように構成されていることを特徴とする特徴とするものである。
第10の発明では、判定手段(52)が就寝者の「入眠」及び「目覚め」を判定する。なお、ここでいう「入眠」とは、就寝者が夜等に寝具に入床してから初めて眠りに着く動作を意味し、例えば就寝者が一時的に中途覚醒した後に再び眠りに着く動作は含まない。また、ここでいう「目覚め」とは、就寝者が朝等に寝具から離床する直前に覚醒する動作を意味し、入眠後に夜中等に一時的に中途覚醒する動作は含まない。本発明のデータベース構築手段(43)は、上記の「入眠」から「目覚め」に至るまでの期間における室内の空調状態と就寝者の睡眠質とを関連付けたデータベースを構築する。そして、最適空調状態導出手段(44)は、この期間中のデータに基づいて、寝室の最適な温度を求める。
第11の発明は、第10の発明の空調制御システムにおいて、上記睡眠質導出手段(50)で導出する睡眠質は、就寝者の中途覚醒の発生であることを特徴とするものである。
第11の発明では、睡眠質導出手段(50)が、就寝者の中途覚醒の発生を上記の睡眠質として導出する。そして、データベース構築手段(43)は、就寝者が入眠してから目覚めるまでの期間中において、就寝者の中途覚醒の発生と空調状態とを関連付けたデータベースを構築する。ここで、室内の空調状態が良好である場合には、中途覚醒の発生頻度が多くなり、室内の空調状態が良好でない場合には、中途覚醒の発生頻度が少なくなる。そこで、最適空調状態導出手段(44)は、このような中途覚醒と空調状態との関係から、中途覚醒を抑制するための最適な空調状態を導出する。
第12の発明は、第10の発明の空調制御システムにおいて、上記睡眠質導出手段(50)で導出する睡眠質は、就寝者の体動の大きさであることを特徴とするものである。
第12の発明では、睡眠質導出手段(50)が就寝者の体動の大きさを上記の睡眠質として導出する。そして、データベース構築手段(43)は、就寝者が入眠してから目覚めるまでの期間中において、就寝者の体動の大きさと空調状態とを関連付けたデータベースを構築する。ここで、室内の空調状態が良好である場合には、就寝者は安静に睡眠することになるので、就寝者の体動も小さくなる。また、室内の空調状態が良好でない場合いは、就寝者が例えば中途覚醒や寝返り等の動作を行うことから、就寝者の体動も大きくなる。そこで、最適空調状態導出手段(44)は、このような就寝者の体動の大きさと空調状態との関係から、就寝者が安眠できるような最適な空調状態を導出する。
第13の発明は、第2乃至第12のいずれか1つの発明の空調制御システムにおいて、上記空調状態検出手段(26,27)は、寝床近傍の空調状態を検出するように構成されていることを特徴とするものである。
第13の発明では、空調状態検出手段(26,27)が就寝者の寝床近傍の空調状態を検出する。ここで、就寝者の寝床近傍の空調状態は、就寝者の睡眠質に最も影響を及ぼしやすい。従って、このようにして空調状態検出手段(26,27)で検出した空調状態と、就寝者の睡眠質との関係を利用して最適空調状態を求めて空調制御を行うことで、寝室の環境を一層良好な状態に制御することができる。
本発明によれば、就寝者の睡眠質を導出し、この睡眠質に基づいて空調手段(10)の空調能力を制御するようにしているので、就寝者の個体差による睡眠質の違いを考慮しながら、就寝者の睡眠質を最適とするような寝室環境を得ることができる。
特に、上記第2の発明では、寝室の空調状態と、就寝者の睡眠質とを関連付けたデータベースを構築し、このデータベースに基づいて寝室の最適空調状態を求めるようにしている。従って、上記データベースにより、個体差に応じた最適な空調状態を確実に求めることができるので、就寝者に対して最適な寝室環境を得ることができる。
また、上記第3の発明では、就寝者の睡眠質に影響を及ぼす空気の温度を検出して該温度と睡眠質とを関連付けたデータベースを構築し、寝室の温度がこのデータベースで求めた最適温度となるように空調手段(10)を制御している。従って、寝室の温度環境が最適なものとなり、就寝者の睡眠質を大幅に改善することができる。
同様に、上記第4の発明では、就寝者の睡眠質に影響を及ぼす空気の温度及び湿度の双方を検出して該温湿度と睡眠質とを関連付けたデータベースを構築し、寝室の温湿度がこのデータベースで求めた最適温湿度となるように空調手段(10)を制御している。従って、寝室の温湿度環境が最適なものとなり、就寝者の睡眠質を大幅に改善することができる。
また、第5の発明では、就寝者の睡眠時間、中途覚醒時間、REM睡眠時間、総睡眠時間のうちの少なくとも1つを就寝者の睡眠質として用いるようにしている。従って、比較的単純な指標によって就寝者の睡眠質を容易に得ることができ、これらの睡眠質を改善するような空調制御を行うことができる。
更に、第6の発明では、総就床時間に対する総睡眠時間の割合を用いることで、また第7の発明では、総就床時間に対する中途覚醒時間の割合を用いることで、就寝者の総就床時間の長短に依らず、就寝者の睡眠質を正確に把握でき、寝室環境を一層最適な状態に制御できる。
更に、第8の発明では、就寝者の睡眠時間に対する中途覚醒時間の割合を用いることで、また第9の発明では、総睡眠時間に対する中途覚醒時間の割合を用いることで、就寝者の睡眠時間の長短に依らず、就寝者の睡眠質を正確に把握でき、寝室環境を一層最適な状態に制御できる。
また、第10の発明では、就寝者が入眠してから目覚めるまでの期間における睡眠質と空調状態との関係から最適な空調状態を求めるようにしている。これにより、就寝者が確実に就寝している状態でのデータを得ることができ、データベースから求められる最適空調状態の信頼性を向上できる。また、就寝者が入眠してから目覚めるまでの短期間において、最適空調状態を求めることができる。
更に、第11の発明では、就寝者の睡眠質としての中途覚醒と室内の空調状態との関係から最適な空調状態を導出している。これにより、就寝者の中途覚醒を最小限に抑えることが可能な最適空調状態を求めることができる。また、第12の発明では、就寝者の睡眠質としての体動の大きさと室内の空調状態との関係から最適な空調状態を導出している。これにより、就寝者の体動の大きさを最小限に抑えることが可能な最適空調状態を求めることができる。
また、第12の発明では、空調状態検出手段(26,27)が、寝床近傍の空調状態を検出するようにしているので、就寝者の周りの温度や湿度を確実に最適なものとして就寝者の睡眠質を大幅に改善できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る空調制御システム(1)は、寝室(5)内に設置された空調機(10)を制御するものである。
図1に示すように、空調機(10)は、例えば壁掛け式のエアコンで構成されている。また、空調機(10)は、冷媒が循環して冷凍サイクルを行う冷媒回路を備えており、熱交換器(図示省略)内の冷媒により冷却又は加熱した空気を寝室(5)へ供給する。また、空調機(10)は、空気の湿度を調節するための調湿手段(図示省略)を備えている。調湿手段は、例えば空気の水分を吸脱着する吸着剤が担持されたデシカントロータや、空気へ向かって水分を噴霧する加湿器等で構成される。また、調湿手段は、上記熱交換器内の冷媒の温度を露点温度以下とすることで、空気中の水蒸気を凝縮させ該空気の除湿を行う構成としても良い。以上のように、空調機(10)は、空気を温調すると共に空気を調湿するように構成され、寝室(5)の空気調和を行う空調手段を構成している。
図1及び図2に示すように、上記空調制御システム(1)は、体動センサ(20)と温度センサ(26)と湿度センサ(27)と本体部(30)とを備えている。
体動センサ(20)は、寝室(5)のベッドや布団等の寝具(6)上の就寝者から生起する体動を検出するためのものである。つまり、体動センサ(20)は、就寝者の体動を体動信号として検知する体動検知手段を構成している。体動センサ(20)は、チューブ状の部材からなり、外部から加わる圧力を検知して本体部(30)へ伝えるように構成されている。即ち、体動センサ(20)は、就寝者の体動に伴う振動を圧力変動として検知するための感圧部(21)と、この圧力変動を本体部(30)に伝達するための圧力伝達部(22)とを備えている。
感圧部(21)は、細長で中空状のチューブによって構成されており、寝具(6)のマットや敷き布団等の下に敷設されている。また、圧力伝達部(22)も、感圧部(21)と同様、中空状のチューブによって構成されており、接続部(23)を介して感圧部(21)と連結している。また、感圧部(21)は、圧力伝達部(22)よりも大径に形成されている。就寝者が寝具(6)に横臥すると、就寝者の体動に伴う圧力・振動が感圧部(21)に伝達され、感圧部(21)の内圧が圧力伝達部(22)を伝わって本体部(30)の受圧部(31)に作用する。
上記受圧部(31)は、箱状の本体部(30)内に埋設されている。受圧部(31)は、圧力伝達部(22)における接続部(23)と反対側の端部が嵌合する取付部(32)を有している。取付部(32)は、略円環状に形成されて内方に向かって凹んだ凹部(32a)と、該凹部(32a)内に突設されて圧力伝達部(22)の端部に内嵌する凸部(32b)とを有している。凸部(32b)には、貫通穴(32c)が形成されており、感圧部(21)で発生した内圧は貫通穴(32c)を通じて受圧部(31)へ伝達される。
また、受圧部(31)は、その内部に受圧用センサ(33)を有している。受圧用センサ(33)は、マイクロフォンや圧力センサ等によって構成されている。受圧用センサ(33)は、感圧部(21)で発生した内圧を受け、この内圧を電圧に変化して本体部(30)内の回路ユニット(40)へ信号として出力するように構成されている。
上記温度センサ(26)及び湿度センサ(27)は、いずれも寝具(6)上に設けられている。温度センサ(26)は、寝床近傍の空気の温度を検出し、湿度センサ(27)は、寝床近傍の空気の湿度(相対湿度又は絶対湿度)を検出する。つまり、温度センサ(26)及び湿度センサ(27)は、寝室(5)の寝床近傍の空調状態を検出する空調状態検出手段を構成している。また、温度センサ(26)及び湿度センサ(27)は、リード線(28)を介して本体部(30)と接続している。温度センサ(26)及び湿度センサ(27)の検出信号は、リード線(28)を介して本体部(30)内の回路ユニット(40)へ出力される。
図3に示すように、回路ユニット(40)は、信号処理手段(41)、睡眠質導出手段(50)、記憶手段(42)、データベース構築手段(43)、最適制御目標値導出手段(44)、空調制御手段(45)、及び初期目標値設定手段(46)を備えている。
信号処理手段(41)は、体動センサ(20)から出力された体動信号を所定の信号に変調するものである。
睡眠質導出手段(50)は、上記信号処理手段(41)で変調された信号に基づいて、就寝者の睡眠の質を表す指標を導出するものである。睡眠質導出手段(50)は、離床判定手段(51)と睡眠/覚醒判定手段(52)と睡眠深さ判定手段(53)とREM睡眠判定手段(54)とを備えている。
上記離床判定手段(51)は、就寝者が寝具(6)に在床状態であるか、離床状態であるかを判定するものである。離床判定手段(51)による判定は、上記信号処理手段(41)で変調した体動信号と、所定の離床判定閾値との大小比較によって行われる。具体的に、体動信号が所定時間以上継続して離床判定閾値を上回る場合、就寝者から体動が生起しているとみなされるので、この場合には離床判定手段(51)が「在床」と判定する。一方、体動信号が離床判定閾値を下回る場合、就寝者から体動が生起していないとみなされるので、この場合には離床判定手段(51)が「離床」と判定する。
また、離床判定手段(51)は、「離床」状態から「在床」状態へ移行した時刻(即ち、入床時刻)と、「在床」状態から「離床」状態へ移行した時刻(即ち、離床時刻)をそれぞれ導出する。更に、離床判定手段(51)は、入床時刻から離床時刻までの間の時間を「総就床時間」として導出する。即ち、「総就床時間」は、就寝者が夜等に寝具に入床してから朝等に寝具から離床するまでの間の時間である。
上記睡眠/覚醒判定手段(52)は、就寝者が「在床」と判定されている状態において、就寝者が睡眠状態であるか、覚醒状態であるかを判定するものである。睡眠/覚醒判定手段(52)による判定は、上記信号処理手段(41)で変調した体動信号と、所定の睡眠判定閾値との大小比較によって行われる。具体的に、体動信号が所定時間以上継続して睡眠判定閾値を上回る場合には、在床中の就寝者が覚醒しており、就寝者から粗動が生起しているとみなされるので、この場合には睡眠/覚醒判定手段(52)が「覚醒」と判定する。一方、体動信号が睡眠判定閾値を下回る場合、在床中の就寝者が睡眠中であり、就寝者からは微体動のみが生起しているとみなされるので、この場合には睡眠/覚醒判定手段(52)が「睡眠」と判定する。
また、睡眠/覚醒判定手段(52)は、就寝者が「在床」と判定されている状態において、就寝者が入眠した時刻を入眠時刻として導出する。この入眠時刻は、就寝者が在床した後、初めて眠りについた時刻であり、睡眠中に一時的に目が覚めて(即ち、中途覚醒して)その後に眠りについた時刻とは異なるものである。この入眠時刻は、例えば就寝者が「在床」と判定された後に、就寝者の状態が初めて「覚醒」から「睡眠」へ移行し、この「睡眠」の状態が所定時間以上継続した場合に、この「睡眠」へ移行した時刻が用いられる。
また、睡眠/覚醒判定手段(52)は、就寝者が「在床」と判定されている状態において、就寝者が目覚めた時刻を目覚め時刻として導出する。この目覚め時刻は、例えば朝などにおいて、就寝者が起床する直前に覚醒した時刻であり、睡眠中の一時的な中途覚醒の時刻とは異なるものである。この目覚め時刻は、例えば朝などに「在床」から「離床」へ移行した時刻の最も直前に「睡眠」から「覚醒」へ移行した時刻が用いられる。
睡眠/覚醒判定手段(52)は、次のようにして「睡眠時間」及び「中途覚醒時間」を導出する。まず、「睡眠時間」は、上記「入眠時刻」から「目覚め時刻」までの間の時間を求めることで導出される。つまり、「睡眠時間」は、就寝者が寝具上で最初に入眠してから最終的に覚醒するまでの時間を示すものである。また、「中途覚醒時間」は、「入眠時刻」から「目覚め時刻」までの間において、就寝者が「覚醒」と判定された時間の総和を求めることで導出される。つまり、「中途覚醒時間」は、上記「睡眠時間」中に就寝者が中途覚醒した時間の累積時間を示すものである。
上記睡眠深さ判定手段(53)は、就寝者が「睡眠」と判定されている状態において、就寝者の睡眠が深い睡眠(いわゆる徐波睡眠)状態であるか、浅い睡眠(いわゆる睡眠段階1)状態であるかを判定するものである。睡眠深さ判定手段(53)は、例えば就寝者が「睡眠」と判定された状態が所定時間(例えば30分)以上継続したものは、眠りが深いものとみなして「深い睡眠」と判定し、そうでない場合には、眠りが浅いものとみなして「浅い睡眠」と判定する。そして、睡眠深さ判定手段(53)は、上記入眠時刻から上記目覚め時刻までの間において、「深い睡眠」と判定された時間の合計を「徐波睡眠時間」として導出し、「浅い睡眠」と判定された時間の合計を「浅睡眠時間」として導出する。
上記REM睡眠判定手段(54)は、就寝者が「睡眠」と判定されている状態において、就寝者がREM(rapid eye movement)睡眠状態であるか否かを判定するものである。REM睡眠判定手段(54)による判定は、例えば体動信号から抽出された就寝者の心拍の信号に基づいて行われる。具体的には、例えば体動信号に心拍帯域のフィルタ(例えば1.4Hz±0.6Hz)をかけて、就寝者の心拍信号を抽出し、この心拍信号から就寝者の心拍数のばらつき(標準偏差)を求める。ここで、就寝者がREM睡眠状態である場合には、就寝者の心拍数のばらつきが大きくなるので、上記標準偏差が所定値以上となる場合には、就寝者が「REM睡眠」であると判定する。そして、REM睡眠判定手段(54)は、上記入眠時刻から上記覚醒時間までの間において、「REM睡眠」と判定された時間の合計を「REM睡眠時間」として導出する。
記憶手段(42)には、体動センサ(20)で検出した体動信号、上記温度センサ(26)で検出した寝床内の温度、上記湿度センサ(27)で検出した寝床内の湿度が時系列データとして時々刻々と記憶・蓄積されていく。また、記憶手段(42)には、上記睡眠質導出手段(50)で導出した就寝者の睡眠質も記憶される。具体的に、本実施形態では、この睡眠質として、上記「中途覚醒時間」、「徐波睡眠時間」、「浅睡眠時間」、及び「REM睡眠時間」が記憶手段(42)に記憶される。
上記データベース構築手段(43)は、記憶手段(42)に記憶されたデータに基づいて、寝室(5)の空調状態(温湿度状態)と、就寝者の睡眠質とを関連付けたデータベースを構築する。具体的に、データベース構築手段(43)は、例えば上記温度センサ(26)及び上記湿度センサ(27)で検出した寝床内の温湿度に関する時系列データに基づいて、就寝者が入眠してから目覚めるまでの間における寝床内の平均的な温湿度を求める。同時に、データベース構築手段(43)は、この期間内に対応する就寝者の「中途覚醒時間」、「徐波睡眠時間」、「浅睡眠時間」、及び「REM睡眠時間」を読み込んで、寝床の温湿度が睡眠質にどのような影響を及ぼすかを表すデータベースを構築していく。
上記最適制御目標値導出手段(44)は、上記データベース構築手段(43)で構築されたデータベースに基づいて、就寝者の睡眠質を改善させるための最適な空調状態(寝室や寝床内の温湿度)を算出する最適空調状態導出手段を構成している。具体的に、最適制御目標値導出手段(44)は、上記データベースに基づいて、空調機(10)の制御目標となる目標温度及び目標湿度を算出する。
上記空調制御手段(45)は、空調機(10)へ上記制御目標に関する信号を出力することで、寝床内の温湿度が上記目標温度及び目標湿度に近づくように空調機(10)の空調能力(温調能力及び調湿能力)を制御するものである。なお、この信号は、例えば電波信号となって空調機(10)へ無線で送られる。
上記初期目標値設定手段(46)は、空調制御システム(1)の初回運転時における空調機(10)の目標温度及び目標湿度が設定されるものである。つまり、空調制御システム(1)の最初の運転では、上記データベース構築手段(43)に未だ上記データベースが構築されていないので、最適制御目標値導出手段(44)は、空調機(10)の目標温度及び目標湿度を求めることができない。そこで、初期目標値設定手段(46)には、初回運転時の目標温度及び目標湿度が手入力によって設定され、この目標温度及び目標湿度が空調制御手段(45)によって空調機(10)へ送られる。
−空調制御システムの動作−
空調制御システム(1)による空調機(10)の動作について、図3及び図4を参照しながら更に詳細に説明する。
空調制御システム(1)では、就寝時において空調機(10)が連続的に運転される。就寝時における空調機(10)の初回の運転時には、上記初期目標値設定手段(46)に設定された目標温度及び目標湿度を制御目標として、空調機(10)が運転される。空調制御システム(1)では、就寝者が就寝してから翌朝目覚めるまでの期間(以下、就寝期間という)毎に、寝室(5)の空調状態と就寝者の睡眠質とが導出され、これらの空調状態と就寝者の睡眠質との関係がデータベース構築手段(43)によって構築・更新されていく。
具体的に、上記就寝期間中には、温度センサ(26)によって寝床内の温度が検出され、同時に湿度センサ(27)によって寝床内の湿度が検出される(ステップS1)。そして、記憶手段(42)には、これらの検出温度及び検出湿度が時々刻々と記憶されていく。また、この就寝期間中には、体動センサ(20)によって寝床内の就寝者の体動が検出される。そして、記憶手段(42)には、これらの体動信号が時々刻々と記憶されていく。また、睡眠質導出手段(50)は、この就寝期間中の体動信号に基づいて、該就寝期間中における就寝者の睡眠質、即ち「中途覚醒時間」、「徐波睡眠時間」、「浅睡眠時間」、及び「REM睡眠時間」を導出する(ステップS2)。
次いで、データベース構築手段(43)は、同じ就寝期間における寝床内の温湿度と、就寝者の睡眠質とを関連付けたデータベースを構築する。具体的には、データベースには、就寝期間中の平均的な温度が例えば29℃であり、平均的な湿度が50%であったとき、この温湿度状態の就寝期間中での中途覚醒時間、徐波睡眠時間、浅睡眠時間、及びREM睡眠時間がそれぞれ何分であったかが、1組のデータとして蓄積される。つまり、データベース構築手段(43)は、所定の就寝期間の温湿度データと、同時期の就寝期間における睡眠質データとを1組のデータとし、この1組のデータを就寝期間毎にデータベースに付加するようにして更新していく(ステップS3)。
最適制御目標値導出手段(44)は、このようにして構築されたデータベースに基づいて、寝室(寝床内)の目標温度及び目標湿度を求める。つまり、最適制御目標値導出手段(44)は、データベースに蓄積された睡眠質データのうち最も睡眠質が良好であるものを導出し、この睡眠質データに対応する温湿度データを目標温度及び目標湿度として導出する(ステップS4)。
更に具体例を挙げて説明すると、例えば図5は、就寝期間毎の寝床内の温湿度と、同じ就寝期間での睡眠質との関係を表したグラフである。この例では、温度29℃相対湿度50%での就寝環境では、他の空調状態の就寝環境と比較して、中途覚醒時間及び浅睡眠時間が短く、REM睡眠時間及び徐波睡眠時間が長くなっている。つまり、図5の例においては、温度29℃相対湿度50%の空調状態において、就寝者が最も安眠しているとみなすことができ、この空調状態が就寝者に対して最適な空調状態となる。そこで、最適制御目標値導出手段(44)は、目標温度を29℃、目標湿度を50%として導出する。
次いで、空調制御手段(45)は、このようにして得た目標温度及び目標湿度を空調機(10)へ信号として出力する。その結果、空調機(10)の目標湿度及び目標温度が更新される。そして、次の就寝期間の空調機(10)の運転においては、寝床内の温湿度が更新後の目標温湿度(例えば29℃、50%)に近づくように空調機(10)の空調能力が調節される。その結果、寝床内の空調状態は、就寝者の睡眠質を改善させるような最適空調状態に維持されるので、就寝環境が良好に保たれることになる。
−実施形態の効果−
上記実施形態によれば、睡眠質導出手段(50)で導出した就寝者の睡眠質と、温度センサ(26)及び湿度センサ(27)で検出した寝室(5)の温湿度との関係をデータベース化し、このデータベースから寝室(5)の最適温湿度(目標温湿度)を求めるようにしている。ここで、このようにして得られた温湿度及び睡眠質の関係は、就寝者の個体差によって変化するものであり、就寝者毎に異なるものである。従って、このデータベースに基づいて寝室(5)の目標温湿度を求めて空調機(10)を制御することで、就寝者の睡眠質を改善させるような最適な空調を行うことができ、個体差に依らず寝室環境を良好に維持することができる。
また、このデータベースに就寝者の睡眠質と寝室(5)の温湿度との関係を日々蓄積していくことで、個体差に応じたより最適な温湿度を把握することができる。従って、就寝者の睡眠質を日々改善していくような空調制御を行うことができる。
更に、温度センサ(26)及び湿度センサ(27)によって寝床近傍の温湿度を検出しているので、寝床近傍の温湿度が最適温湿度となるように空調制御を行うことができる。従って、就寝者の周囲の温湿度を確実に最適に制御できるので、就寝者の睡眠質を確実に改善できる。
−実施形態の変形例−
上記実施形態については、以下のような各変形例の構成としても良い。
〈睡眠質について〉
上記実施形態では、就寝者の睡眠質として「中途覚醒時間」、「徐波睡眠時間」、「浅睡眠時間」、及び「REM睡眠時間」を用いているが、これ以外の指標を睡眠質として用いても良い。具体的には、上述した就寝者の「睡眠時間」を用いても良いし、入眠時刻から目覚め時刻までの間で「中途覚醒」が発生した回数(「中途覚醒発生回数」)を用いても良い。また、就寝者が在床してから眠りにつくまでの間の時間(いわゆる「入眠潜時」や、就寝者が目覚めてから離床するまでの時間(いわゆる「離床潜時」を用いるようにしても良い。ここで、「入眠潜時」は、就寝者の寝付きの良さを表す指標であり、例えば就寝期間中の最初の上記入床時刻から入眠時刻までの間の時間を算出して得ることができる。また、「離床潜時」は、就寝者の目覚めの良さを表す指標であり、例えば上述した目覚め時刻からその後の離床時刻までの間の時間を算出して得ることができる。更に、入眠時刻から目覚め時刻までの間で就寝者が「睡眠」状態と連続的に判定される時間のうち最も長い時間(「安定睡眠時間」)を用いるようにしても良い。なお、これらの睡眠質は、上述した各睡眠質のうちのいずれか1つだけを用いるようにしても良いし、これらの睡眠質のうちのいずれかの組み合わせであっても良い。
〈最適空調状態の導出方法について〉
上記データベース構築手段(43)で構築されたデータベースに基づいて寝室(5)の目標温湿度(最適空調状態)を求める方法は、上記実施形態に限られない。具体的に、例えば上記実施形態では、「中途覚醒時間」等の時間長さをそのまま用いているが、例えば就寝者が入眠してから目覚めるまでの間の就寝期間の時間長さに対する各指標の時間長さの割合を用いて、上記最適空調状態を求めるようにしても良い。
また、例えば図6に示す変形例は、睡眠質を点数評価して最適空調状態を求めるものである。具体的に、この例では、上述した睡眠質として、「入眠潜伏時間」、「離床潜伏時間」、「中途覚醒発生回数」、「中途覚醒時間」、及び「安定睡眠時間」を用いている。この例では、図6の表す各評価方法に基づいて各睡眠質を点数化し、これらの点数の合計を就寝期間毎に算出する。そして、この合計値が最も高くなった就寝期間での寝室(5)の温湿度を最適温湿度として導出する。
上記実施形態の他の変形例について更に具体例を挙げて詳細に説明する。
〈変形例1〉
上記実施形態において、就寝者の「総睡眠時間」を就寝者の「総就床時間」で除した指標を上記睡眠質として用いても良い。具体的に、変形例1の睡眠質導出手段(50)は、信号処理手段(41)で変調された信号に基づいて、就寝者の「総睡眠時間」と「総就床時間」を導出する。「総睡眠時間」は、就寝者が入眠してから覚醒するまでの上記「睡眠時間」中に、就寝者が実質的に睡眠していた時間(中途覚醒を除いた時間)の総和を示すものである。つまり、「総睡眠時間」は、上記「睡眠時間」から「中途覚醒時間」を差し引いたものである。そして、睡眠質導出手段(50)は、この「総睡眠時間」を、対応する上記の「総就床時間」(入床時刻から離床時刻までの間の時間)で除した指標(以下、この指標を「睡眠効率」という)を算出する。
記憶手段(42)には、温度センサ(26)や湿度センサ(27)で検出した温湿度の時系列データと共に、上記「睡眠効率」が記憶・蓄積されていく。そして、データベース構築手段(43)は、記憶手段(42)に記憶されたデータに基づいて、「睡眠効率」と室内の空調状態(温湿度状態)との関係についてのデータベースを構築する。
図8は、温度センサ(26)で検出された温度(℃)と睡眠効率(%)との関係を示すデータの一例である。図8に示すように、寝床内の温度と「睡眠効率」とには、L1の実線で示すような一定の相関関係があることがわかる。そこで、最適制御目標値導出手段(44)は、このようなデータベースに基づいて、「睡眠効率」が最も高くなるような空調機(10)の目標温度及び目標湿度を算出する。そして、空調制御手段(45)は、寝床内の温度が上記目標温度に近づくように空調機(10)の空調能力を制御する。
以上のように、この変形例1では、「総就床時間」に対する「総睡眠時間」の割合となる「睡眠効率」を用いて、空調制御手段(45)の制御目標となる温度や湿度を求めるようにしている。このため、この変形例1では、就寝者の総就床時間が極端に短い場合や、極端に長い場合にも、その総就床時間において実質的にどれだけ睡眠できたかを評価することができる。即ち、この変形例1では、就寝者の「総就床時間」の長短に依らず、就寝者の睡眠質をより正確に求めることができる。従って、このような空調制御により、一層最適な寝室環境を得ることができる。
〈変形例2〉
上記実施形態において、就寝者の「中途覚醒時間」を就寝者の「総就床時間」で除した指標を上記睡眠質として用いても良い。具体的に、変形例2の睡眠質導出手段(50)は、信号処理手段(41)で変調された信号に基づいて、上述のように「中途覚醒時間」と「総就床時間」とを導出する。そして、睡眠質導出手段(50)は、この「中途覚醒時間」を、対応する「総就床時間」で除した指標(以下、この指標を「中途覚醒率I」という)を算出する。
記憶手段(42)には、温度センサ(26)や湿度センサ(27)で検出した温湿度の時系列データと共に、上記「中途覚醒率I」が記憶・蓄積されていく。そして、データベース構築手段(43)は、記憶手段(42)に記憶されたデータに基づいて、「中途覚醒率I」と室内の空調状態(温湿度状態)との関係についてのデータベースを構築する。
図9は、温度センサ(26)で検出された温度(℃)と中途覚醒率I(%)との関係を示すデータの一例である。図9に示すように、寝床内の温度と「中途覚醒率I」とには、L2の実線で示すような一定の相関関係があることがわかる。そこで、最適制御目標値導出手段(44)は、このようなデータベースに基づいて、「中途覚醒率I」が最も低くなるような空調機(10)の目標温度及び目標湿度を算出する。そして、空調制御手段(45)は、寝床内の温度が上記目標温度に近づくように空調機(10)の空調能力を制御する。
以上のように、この変形例2では、「総就床時間」に対する「中途覚醒時間」の割合となる「中途覚醒率I」を用いて、空調制御手段(45)の制御目標となる温度や湿度を求めるようにしている。このため、この変形例2では、就寝者の総就床時間が極端に短い場合や、極端に長い場合にも、その総就床時間において実質的にどれだけ睡眠できなかったかを評価することができる。即ち、この変形例2についても、就寝者の「総就床時間」の長短に依らず、就寝者の睡眠質をより正確に求めることができる。従って、このような空調制御により、一層最適な寝室環境を得ることができる。
〈変形例3〉
上記実施形態において、就寝者の「中途覚醒時間」を就寝者の「睡眠時間」で除した指標を上記睡眠質として用いても良い。具体的に、変形例3の睡眠質導出手段(50)は、信号処理手段(41)で変調された信号に基づいて、「中途覚醒時間」と上記の「睡眠時間」(就寝者が入眠してから覚醒するまでの時間)を導出する。そして、睡眠質導出手段(50)は、この「中途覚醒時間」を、対応する「睡眠時間」で除した指標(以下、この指標を「中途覚醒率II」という)を算出する。
記憶手段(42)には、温度センサ(26)や湿度センサ(27)で検出した温湿度の時系列データと共に、上記「中途覚醒率II」が記憶・蓄積されていく。そして、データベース構築手段(43)は、記憶手段(42)に記憶されたデータに基づいて、「中途覚醒率II」と室内の空調状態(温湿度状態)との関係についてのデータベースを構築する。
図10は、温度センサ(26)で検出された温度(℃)と中途覚醒率II(%)との関係を示すデータの一例である。図10に示すように、寝床内の温度と「中途覚醒率II」とには、L3の実線で示すような一定の相関関係があることがわかる。そこで、最適制御目標値導出手段(44)は、このようなデータベースに基づいて、「中途覚醒率II」が最も低くなるような空調機(10)の目標温度及び目標湿度を算出する。そして、空調制御手段(45)は、寝床内の温度が上記目標温度に近づくように空調機(10)の空調能力を制御する。
以上のように、この変形例3では、「睡眠時間」に対する「中途覚醒時間」の割合となる「中途覚醒率II」を用いて、空調制御手段(45)の制御目標となる温度や湿度を求めるようにしている。このため、この変形例3では、就寝者の睡眠時間が極端に短い場合や、極端に長い場合にも、その睡眠時間において実質的にどれだけ睡眠できなかったかを評価することができる。加えて、変形例3では、就寝者が寝具上で読書やテレビ鑑賞等をして睡眠してなかった場合にも、これを考慮して就寝者の睡眠質を評価することができる。従って、このような空調制御により、一層最適な寝室環境を得ることができる。
〈変形例4〉
上記実施形態において、就寝者の「中途覚醒時間」を就寝者の「総睡眠時間」で除した指標を上記睡眠質として用いても良い。具体的に、変形例4の睡眠質導出手段(50)は、信号処理手段(41)で変調された信号に基づいて、「中途覚醒時間」と上記の「総睡眠時間」(就寝者の実質的な睡眠時間)を導出する。そして、睡眠質導出手段(50)は、この「中途覚醒時間」を、対応する「総睡眠時間」で除した指標(以下、この指標を「中途覚醒率III」という)を算出する。
記憶手段(42)には、温度センサ(26)や湿度センサ(27)で検出した温湿度の時系列データと共に、上記「中途覚醒率III」が記憶・蓄積されていく。そして、データベース構築手段(43)は、記憶手段(42)に記憶されたデータに基づいて、「中途覚醒率III」と室内の空調状態(温湿度状態)との関係についてのデータベースを構築する。
図11は、温度センサ(26)で検出された温度(℃)と中途覚醒率III(%)との関係を示すデータの一例である。図11に示すように、寝床内の温度と「中途覚醒率III」との関係には、L4の実線で示すような一定の相関関係があることがわかる。そこで、最適制御目標値導出手段(44)は、このようなデータベースに基づいて、「中途覚醒率III」が最も低くなるような空調機(10)の目標温度及び目標湿度を算出する。そして、空調制御手段(45)は、寝床内の温度が上記目標温度に近づくように空調機(10)の空調能力を制御する。
以上のように、この変形例4では、「総睡眠時間」に対する「中途覚醒時間」の割合となる「中途覚醒率III」を用いて、空調制御手段(45)の制御目標となる温度や湿度を求めるようにしている。このため、この変形例4では、就寝者の総睡眠時間が極端に短い場合や、極端に長い場合にも、その総睡眠時間において実質的にどれだけ睡眠できなかったかを評価することができる。加えて、変形例4においても、就寝者が寝具上で読書やテレビ鑑賞等をして睡眠してなかった場合にも、これを考慮して就寝者の睡眠質を評価することができる。従って、このような空調制御により、一層最適な寝室環境を得ることができる。
なお、上記の各変形例においても、上述のように睡眠質を点数評価して最適空調状態を求めるようにしても良い。具体的には、例えば変形例1における「睡眠効率」の評価において、例えば「睡眠効率」が95%以上で6点、90%以上で5点又は4点、85%以上で3又は2点とし、これらの点数を考慮して最適空調状態(目標温度や目標湿度)を求めるようにしても良い。
〈変形例5〉
変形例5の空調制御システム(1)は、就寝者が入眠してから目覚めるまでの例えば一晩において、睡眠質と室内の温度との関係から就寝者にとって最適な室内の温度を求めるものである。また、この変形例5の空調制御システム(1)では、空調機(10)の冷房運転、及び暖房運転のそれぞれについての寝室の最適温度を導出する。
変形例5の空調制御システム(1)では、記憶手段(42)に室内の温度と就寝者の中途覚醒の有無とが適宜記憶されていく。即ち、記憶手段(42)には、温度センサ(26)で検出された室内温度が所定間隔毎(例えば1分間隔毎)に記憶されていく。同時に、記憶手段(42)には、この室内温度に対応するタイミングでの就寝者の中途覚醒の有無が記憶されてく。なお、就寝者が中途覚醒したか否かの判定は、上記実施形態と同様にして、睡眠/覚醒判定手段(52)が体動信号に基づいて行う。以上のようにして、記憶手段(42)には、室内温度と中途覚醒のデータが時々刻々と記憶されていく。
データベース構築手段(43)は、記憶手段(42)に記憶されたデータのうち、就寝者の就寝期間中のデータだけを抽出し、このデータから中途覚醒と室内温度とを関連付けたデータベースを構築する。即ち、上述したように、睡眠/覚醒判定手段(52)は、体動信号に基づいて就寝者の入眠や目覚めを判定でき、これにより就寝者が入眠してから目覚めるまでの就寝期間を把握することができる。このため、データベース構築手段(43)は、記憶手段(42)に記憶されたデータのうち就寝期間(入眠時刻から目覚め時刻までの期間)のデータに基づいて、最適な室内温度を導出する。
具体的には、まずデータベース構築手段(43)は、就寝期間内の室内温度毎の中途覚醒の発生頻度を算出する。つまり、データベース構築手段(43)は、図12に示すように、室内温度毎の中途覚醒の発生頻度に関する度数分布を構築する。次いで、データベース構築手段(43)は、これらの度数分布を近似した関数(図12に示す太線)を求める。
次いで、最適空調状態導出手段(44)は、この関数に基づいて中途覚醒の発生頻度が所定の閾値Sを下回る温度を導出する。具体的に図12の例では、点aから点bまでの範囲の室内温度において、中途覚醒の発生頻度が閾値Sを下回っている。ここで、冷房運転での寝室の最適温度を導出する場合には、中途覚醒の発生頻度が閾値Sを下回る温度範囲のうち、最も高い室内温度を冷房運転時の最適温度として採用する。この最適温度(冷房)は、就寝者の中途覚醒を防止でき、且つ冷房運転時の省エネルギー性を考慮した室内温度となる。一方、暖房運転での最適温度を導出する場合、中途覚醒の発生頻度が閾値Sを下回る温度範囲のうち、最も低い室内温度を暖房運転時の最適温度として採用する。この最適温度(暖房)は、就寝者の中途覚醒を防止でき、且つ暖房運転時の省エネルギー性を考慮した室内温度となる。
以上のようにして最適温度が導出された後には、通常運転の空調機(10)の目標温度として、上記最適温度を用いることができる。即ち、空調制御手段(45)は、寝室の温度が最適温度に近づくように空調機(10)を制御する。これにより、寝室の室内温度は、就寝者にとって最適な温度となり、就寝者は安眠することができる。また、冷房運転時には、空調機(10)の目標温度が比較的高めに設定され、暖房運転時には、空調機(10)の目標温度が比較的低めに設定されるので、空調機(10)の省エネルギー性の向上が図られる。
〈変形例6〉
変形例6では、上記変形例5の空調制御システム(1)について、中途覚醒に代わって体動センサ(20)で検出した体動信号の大きさ(体動レベル)を就寝者の睡眠質として用いたものである。具体的に、変形例5の空調制御システム(1)では、室内温度と就寝者の体動信号とが記憶手段(42)に所定時間毎に記憶されていく。データベース構築手段(43)は、記憶手段(42)に記憶されたデータのうち、就寝者の就寝期間中のデータだけを抽出し、このデータから体動信号の大きさと室内温度とを関連付けたデータベースを構築する。
具体的には、まずデータベース構築手段(43)は、就寝期間内の室内温度毎の体動レベルの平均値を算出する。そして、データベース構築手段(43)は、図13の太線で示すように、室内温度と体動レベルとの関数を導出する。
次いで、最適空調状態導出手段(44)は、この関数に基づいて体動レベルが所定の閾値Sを下回る室内温度を導出する。なお、図13は冷房運転での最適温度を導出した一例であり、体動レベルが閾値Sを下回る室内温度のうち、最も高い温度を冷房運転時の最適温度として採用している。
以上のようにして得られた最適温度は、体動が比較的小さい(即ち、就寝者が中途覚醒や寝返り等を生起していない)状態での室内温度であり、就寝者の安眠を促進するような室内温度となる。従って、この最適室内温度を目標温度として空調機(10)の空調能力を制御することで、就寝者にとって良好な就寝環境を得ることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、体動センサ(20)で検出した体動信号に基づいて、就寝者の睡眠質を導出するようにしている。しかしながら、例えば就寝者の脳波や眼球運動を測定したり、就寝者の呼吸や心拍を直接的に測定したりして、就寝者の睡眠質を導出するようにしても良い。
また、上記実施形態では、空調機(10)が寝室(5)の温調と調湿との双方を行うように構成されているが、この空調機(10)は寝室(5)の温調のみを行うものであっても良い。この場合には、寝室(5)の温度のみを温度センサ(26)で検出し、寝室(5)の温度と就寝者の睡眠質とを関連付けたデータベースをデータベース構築手段(43)で構築する。そして、このデータベースから空調機(10)の目標温度を導出し 寝室(5)の温度が該目標温度となるように空調機(10)の温調能力を制御するようにしても良い。図7に示すように、寝室(5)の温度と就寝者の睡眠質についても所定の関係が成立する。従って、このような関係から就寝者の睡眠質が最適となるような目標温度(例えば29℃)を導出して空調制御を行うことで、就寝者に対して最適な寝室環境を得ることができる。
更に、上記実施形態では、温度センサ(26)や湿度センサ(27)を寝具(6)の近傍に設けているが、各センサ(27,28)をこれ以外の箇所に配置して寝室(5)の温度や湿度を検出するようにしても良い。また、これらの温度センサ(26)や湿度センサ(27)として、空調機(10)に設けられたセンサを利用するようにしても良い。
また、上記実施形態では、空調機(10)を運転状態とした際の寝室(5)の温湿度と、就寝者の睡眠質との関係をデータベース化しているが、空調機(10)を停止した際の寝室(5)の温湿度と就寝者の睡眠質との関係もデータベースに付加していくようにしても良い。これにより、より広範囲の温湿度域について、寝室(5)の温湿度と就寝者の睡眠質との関係を得ることができ、より最適な目標温湿度を導出することができる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、寝室の空調制御において、就寝者に対して快適な空調を行うための対策に関し有用である。
本発明の実施形態に係る空調制御システムの概略図である。 空調制御システムの本体部を拡大した斜視図である。 回路ユニットの構成を示すブロック図である。 空調制御システムの動作を示すフローチャートである。 寝室の温湿度と、就寝者の睡眠質との関係を示したグラフである。 変形例に係る空調制御システムについて、睡眠質の点数を評価する方法を説明するための表である。 寝室の温度と、就寝者の睡眠質との関係を示したグラフである。 変形例1に係る実施形態について、寝室の温度と睡眠質との関係を示すグラフである。 変形例2に係る実施形態について、寝室の温度と睡眠質との関係を示すグラフである。 変形例3に係る実施形態について、寝室の温度と睡眠質との関係を示すグラフである。 変形例4に係る実施形態について、寝室の温度と睡眠質との関係を示すグラフである。 変形例5に係る実施形態について、寝室の温度と中途覚醒の発生頻度との関係を示すグラフである。 変形例6に係る実施形態について、寝室の温度と体動の大きさとの関係を示すグラフである。
符号の説明
1 空調制御システム
5 寝室
6 寝具
10 空調機(空調機)
26 温度センサ(空調状態検出手段)
27 湿度センサ(空調状態検出手段)
43 データベース構築手段
44 最適制御目標値導出手段(最適空調状態導出手段)
45 空調制御手段
50 睡眠質導出手段

Claims (13)

  1. 寝室の空気調和を行う空調手段(10)の空調能力を制御する空調制御システムであって、
    寝床上の就寝者の睡眠の質を導出する睡眠質導出手段(50)と、
    上記睡眠質導出手段(50)で導出した就寝者の睡眠質に基づいて上記空調手段(10)の空調能力を制御する空調制御手段(45)とを備えていることを特徴とする空調制御システム。
  2. 請求項1において、
    寝室の空調状態を検出する空調状態検出手段(26,27)と、
    上記空調状態検出手段(26,27)で検出した空調状態と、上記睡眠質導出手段(50)で導出した就寝者の睡眠質とを関連付けたデータベースを構築するデータベース構築手段(43)と、
    上記データベース構築手段(43)で構築されたデータベースに基づいて、寝室の最適な空調状態を求める最適空調状態導出手段(44)とを備え、
    上記空調制御手段(45)は、寝室の空調状態が上記最適空調状態導出手段(44)で求めた最適空調状態に近づくように上記空調手段(10)の空調能力を制御することを特徴とする空調制御システム。
  3. 請求項2において、
    上記空調状態検出手段(26,27)は、寝室の温度を上記空調状態として検出するように構成され、
    上記最適空調状態導出手段(44)は、上記データベース構築手段(43)のデータベースに基づいて、寝室の最適な温度を求めるように構成され、
    上記空調制御手段(45)は、寝室の温度が最適温度に近づくように上記空調手段(10)の空調能力を制御することを特徴とする空調制御システム。
  4. 請求項2において、
    上記空調状態検出手段(26,27)は、寝室の温度及び湿度の双方を上記空調状態として検出するように構成され、
    上記最適空調状態導出手段(44)は、上記データベース構築手段(43)のデータベースに基づいて、寝室の最適な温湿度を求めるように構成され、
    上記空調制御手段(45)は、寝室の温湿度が上記最適温湿度に近づくように上記空調手段(10)の空調能力を制御することを特徴とする空調制御システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
    上記睡眠質導出手段(50)で導出する上記睡眠質は、就寝者の睡眠時間、中途覚醒時間、REM睡眠時間、総睡眠時間のうちの少なくとも1つであることを特徴とする空調制御システム。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
    上記睡眠質導出手段(50)で導出する上記睡眠質は、就寝者の総睡眠時間を就寝者の総就庄時間で除した指標であることを特徴とする空調制御システム。
  7. 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
    上記睡眠質導出手段(50)で導出する上記睡眠質は、就寝者の中途覚醒時間を就寝者の総就床時間で除した指標であることを特徴とする空調制御システム。
  8. 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
    上記睡眠質導出手段(50)で導出する上記睡眠質は、就寝者の中途覚醒時間を就寝者の睡眠時間で除した指標であることを特徴とする空調制御システム。
  9. 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
    上記睡眠質導出手段(50)で導出する上記睡眠質は、就寝者の中途覚醒時間を就寝者の総睡眠時間で除した指標であることを特徴とする空調制御システム。
  10. 請求項2乃至4において、
    就寝者の入眠及び目覚めを検出する判定手段(52)を備え、
    上記データベース構築手段(43)は、上記判定手段(52)によって入眠と判定されてから目覚めと判定されるまでの期間中において、就寝者の睡眠質と空調状態とを関連付けたデータベースを構築するように構成されていることを特徴とする空調制御システム。
  11. 請求項10において、
    上記睡眠質導出手段(50)で導出する睡眠質は、就寝者の中途覚醒の発生であることを特徴とする空調制御システム。
  12. 請求項10において、
    上記睡眠質導出手段(50)で導出する睡眠質は、就寝者の体動の大きさであることを特徴とする空調制御システム。
  13. 請求項2乃至12のいずれか1つにおいて、
    上記空調状態検出手段(26,27)は、寝床近傍の空調状態を検出するように構成されていることを特徴とする空調制御システム。
JP2008181646A 2007-09-14 2008-07-11 空調制御システム Expired - Fee Related JP5309742B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008181646A JP5309742B2 (ja) 2007-09-14 2008-07-11 空調制御システム
PCT/JP2008/002478 WO2009034703A1 (ja) 2007-09-14 2008-09-09 空調制御システム

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007239379 2007-09-14
JP2007239379 2007-09-14
JP2008040462 2008-02-21
JP2008040462 2008-02-21
JP2008181646A JP5309742B2 (ja) 2007-09-14 2008-07-11 空調制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009222378A true JP2009222378A (ja) 2009-10-01
JP5309742B2 JP5309742B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=40451723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008181646A Expired - Fee Related JP5309742B2 (ja) 2007-09-14 2008-07-11 空調制御システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5309742B2 (ja)
WO (1) WO2009034703A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015131008A (ja) * 2014-01-14 2015-07-23 アイシン精機株式会社 睡眠評価装置
JP2016048127A (ja) * 2014-08-27 2016-04-07 三菱電機株式会社 家電機器の運転管理システム
JP2016090199A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 三菱電機株式会社 保湿用空気供給機
JP2016218563A (ja) * 2015-05-15 2016-12-22 エコナビスタ株式会社 情報処理装置、プログラム、情報処理方法および情報処理システム
JP2018066555A (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 財團法人工業技術研究院Industrial Technology Research Institute 睡眠環境制御システムおよび方法
JP2019170408A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 サポートシステム、機器制御システム、推定方法、及び、機器制御方法
CN114061051A (zh) * 2021-11-02 2022-02-18 青岛海尔空调器有限总公司 用于控制空调的方法及装置、空调

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9501049B2 (en) * 2014-03-18 2016-11-22 Fujitsu Limited Dynamic environment adaptation
JP5937184B2 (ja) * 2014-06-19 2016-06-22 シャープ株式会社 睡眠制御システム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05106899A (ja) * 1991-10-14 1993-04-27 Daikin Ind Ltd 空気調和装置の運転制御装置
JPH06137638A (ja) * 1992-10-28 1994-05-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空調装置
JP2003322383A (ja) * 2002-04-30 2003-11-14 Daikin Ind Ltd 機器制御システム及びカプセルベッド
JP2006061270A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Toshiba Corp 睡眠状態管理装置及び睡眠状態管理方法
JP2006194540A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Kansai Electric Power Co Inc:The 温冷感予測値を用いた空調制御方法、空調装置、空調装置用プログラム及びサーバ装置
JP2007132558A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Sekisui Chem Co Ltd 寝室環境制御システム
JP2007198653A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Kansai Electric Power Co Inc:The 環境制御装置及びその動作プログラム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05106899A (ja) * 1991-10-14 1993-04-27 Daikin Ind Ltd 空気調和装置の運転制御装置
JPH06137638A (ja) * 1992-10-28 1994-05-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空調装置
JP2003322383A (ja) * 2002-04-30 2003-11-14 Daikin Ind Ltd 機器制御システム及びカプセルベッド
JP2006061270A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Toshiba Corp 睡眠状態管理装置及び睡眠状態管理方法
JP2006194540A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Kansai Electric Power Co Inc:The 温冷感予測値を用いた空調制御方法、空調装置、空調装置用プログラム及びサーバ装置
JP2007132558A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Sekisui Chem Co Ltd 寝室環境制御システム
JP2007198653A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Kansai Electric Power Co Inc:The 環境制御装置及びその動作プログラム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015131008A (ja) * 2014-01-14 2015-07-23 アイシン精機株式会社 睡眠評価装置
JP2016048127A (ja) * 2014-08-27 2016-04-07 三菱電機株式会社 家電機器の運転管理システム
JP2016090199A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 三菱電機株式会社 保湿用空気供給機
JP2016218563A (ja) * 2015-05-15 2016-12-22 エコナビスタ株式会社 情報処理装置、プログラム、情報処理方法および情報処理システム
JP2018066555A (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 財團法人工業技術研究院Industrial Technology Research Institute 睡眠環境制御システムおよび方法
JP2019170408A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 サポートシステム、機器制御システム、推定方法、及び、機器制御方法
JP7432884B2 (ja) 2018-03-26 2024-02-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 サポートシステム、機器制御システム、サポートシステムの作動方法、及び、機器制御システムの作動方法
CN114061051A (zh) * 2021-11-02 2022-02-18 青岛海尔空调器有限总公司 用于控制空调的方法及装置、空调

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009034703A1 (ja) 2009-03-19
JP5309742B2 (ja) 2013-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5309742B2 (ja) 空調制御システム
JP4902517B2 (ja) 空気調和機
JP2009236353A (ja) 空調制御システム
WO2010087386A1 (ja) 空調制御装置
JP5169070B2 (ja) 空調制御システム、空調装置、空調制御方法及び空調制御プログラム
JP5089676B2 (ja) 空気調和機
JP5708220B2 (ja) 空調制御システム
JP4980410B2 (ja) 空気調和機及び空気調和システム
JP5402195B2 (ja) 空調制御システム
JP5200615B2 (ja) 空調制御システム
JP4390718B2 (ja) 睡眠環境制御装置及び睡眠環境制御プログラム
JP6906290B2 (ja) 空気調和機
JP4538941B2 (ja) 空気調和装置
JP2012159250A (ja) 空調制御システム
JP2003240320A (ja) 空気調節システムおよび安眠装置
JP5268405B2 (ja) 室内空調システム
JP4034539B2 (ja) 空気調和機
JP3164051B2 (ja) 空気調和システム並びに空気調和方法
JP5200614B2 (ja) 空調制御システム
JP2009264704A (ja) 空調制御システム
JP2001078966A (ja) 発汗検出装置
JP6048041B2 (ja) 睡眠環境制御システム
JP2009052835A (ja) 空調制御装置および方法
JP2009236325A (ja) 空調制御システム
JP5463637B2 (ja) 空調制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110520

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130617

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5309742

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees