JP2015131008A - 睡眠評価装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被験者の睡眠の質を正確に評価することが可能な睡眠評価装置を提供する。
【解決手段】睡眠評価装置100は、寝具2上の利用者1の体動を検出する体動検出部12と、検出された体動に基づいて、利用者1が睡眠中であるか否かを判定する睡眠覚醒判定部13と、当該睡眠覚醒判定部13による判定結果を、時刻を示す時刻情報と関連付けて順次記憶していく記憶部14と、当該記憶部14に記憶されている、利用者1が睡眠中であることを示す判定結果が不連続である場合、予め設定された選択条件に基づいて複数の判定結果の中から1つを選択して利用者1の睡眠時間を算定する睡眠時間算定部15と、当該睡眠時間算定部15により算定された睡眠時間を用いて利用者1の睡眠状態を評価する睡眠状態評価部16と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】睡眠評価装置100は、寝具2上の利用者1の体動を検出する体動検出部12と、検出された体動に基づいて、利用者1が睡眠中であるか否かを判定する睡眠覚醒判定部13と、当該睡眠覚醒判定部13による判定結果を、時刻を示す時刻情報と関連付けて順次記憶していく記憶部14と、当該記憶部14に記憶されている、利用者1が睡眠中であることを示す判定結果が不連続である場合、予め設定された選択条件に基づいて複数の判定結果の中から1つを選択して利用者1の睡眠時間を算定する睡眠時間算定部15と、当該睡眠時間算定部15により算定された睡眠時間を用いて利用者1の睡眠状態を評価する睡眠状態評価部16と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、寝具上の人の睡眠を評価する睡眠評価装置に関する。
従来、寝具上の人の睡眠が快適なものであったか否かの評価が行われてきた。このような評価に際し、睡眠の質が一つの指標として用いられる。ここで、「睡眠の質」とは、人の睡眠状態(眠りの深さの程度)が良質であるか否か等で判定されるものである(例えば特開2002−291710号公報)。このような睡眠の質を評価する技術として下記に出典を示す特許文献1及び2に記載のものがある。
特許文献1に記載の睡眠モニタ装置は、睡眠中の睡眠生理データから覚醒期間、レム睡眠期間、ノンレム睡眠期間およびノンレム睡眠の深さを睡眠状況として算出し、この算出結果に基づいて睡眠評価値を算出する。その睡眠評価項目の睡眠評価値と、予めデータベースに記憶されている睡眠評価項目の多数のデータから求めた平均値及び標準偏差とから被験者の睡眠が良い睡眠か否かを判定し、その判定結果に応じて被験者に睡眠に関してアドバイスするよう構成されている。
また、特許文献2に記載の睡眠状態及び中途覚醒の判定システムは、被験者の体動と、心拍数或いは脈拍数とを検出し、被験者の睡眠状態及び中途覚醒を判定する。その判定結果は、出力/表示手段により出力される。
特許文献1及び2に記載の技術は、睡眠の質を評価するにあたり、単純に睡眠結果を用いて判定する技術であるので、例えば、入床後の被験者が一旦、離床して活動し、再び入床した場合の睡眠結果と、被験者が睡眠できずに寝具上で覚醒中である場合の睡眠結果とが区別されずに扱われる。また、特許文献1及び2に記載の技術は、例えば昼間に労働する人の夜間における睡眠と、夜間に労働する人の夜間における一時的な睡眠とが同じ基準で判定される。このため、特許文献1及び2に記載の技術では被験者の睡眠状態を正確に判定することができない場合がある。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、利用者の睡眠の質を正確に評価することが可能な睡眠評価装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る睡眠判定装置の特徴構成は、寝具上の利用者の体動を検出する体動検出部と、検出された前記体動に基づいて、前記利用者が睡眠中であるか否かを判定する睡眠覚醒判定部と、前記睡眠覚醒判定部による判定結果を、時刻を示す時刻情報と関連付けて順次記憶していく記憶部と、前記記憶部に記憶されている、前記利用者が睡眠中であることを示す判定結果が不連続である場合、予め設定された選択条件に基づいて複数の判定結果の中から1つを選択して前記利用者の睡眠時間を算定する睡眠時間算定部と、前記睡眠時間算定部により算定された睡眠時間を用いて前記利用者の睡眠状態を評価する睡眠状態評価部と、を備えている点にある。
このような特徴構成とすれば、利用者が睡眠中であることを示す判定結果が不連続である場合には、複数の判定結果の中から1つを選択して利用者の睡眠時間を算定するので、睡眠中に中途覚醒があった場合でも、当該中途覚醒を考慮して睡眠時間を算定することができる。したがって、利用者の睡眠状態の評価に適した睡眠時間を用いることができるので、利用者の睡眠の質を正確に評価することが可能となる。
また、前記睡眠時間算定部は、前記利用者が睡眠中であることを示す判定結果が不連続である場合、夫々の判定結果のうち最も長い時間に亘って睡眠中であった判定結果に基づいて前記睡眠時間を算定すると好適である。
このように、最も長い睡眠状態を評価することで、長時間に亘る睡眠状態における利用者の睡眠の質を総合的に評価することが可能となる。体動検出部による検出結果から、例えばレム睡眠期間やノンレム睡眠期間などの経過を詳細にモニタすることができるので、睡眠の質を正確に評価することができるからである。
また、前記睡眠時間算定部は、前記利用者が活動する時間帯と休息する時間帯とを予め特定し、前記休息する時間帯の判定結果から前記睡眠時間を算定すると好適である。
このような構成とすれば、利用者の生活パターンに応じた睡眠から睡眠時間を算定することができる。したがって、利用者の生活を考慮して睡眠の質を評価することが可能となる。利用者の生活パターンは、例えば夜型、昼型などに区分することができる。例えば、夜型の利用者にとっては昼間の睡眠が重要であるが、その時の睡眠時間は夜に眠る場合に比べて短時間ということもあり得る。よって、本構成では、最も重要な睡眠についてモニタすることで、より正確な睡眠判定を行うことが可能となるからである。
また、前記睡眠覚醒判定部は、前記睡眠状態評価部が評価可能な状態とされ、且つ、前記利用者が前記寝具に入床した場合に判定を開始すると好適である。
利用者が入床しても、利用者が睡眠を目的とせずに、単に寝具に乗っているだけの場合もある。そこで、「評価可能な状態」として例えば睡眠状態評価部がスタンバイ状態とし、当該スタンバイ状態と利用者の入床との双方が成立した時に、利用者が睡眠のために入床したと判断して判定を開始することができる。
また、前記利用者に予め設定された時刻になったことを通報する通報部を備え、前記睡眠覚醒判定部は、前記利用者が前記通報の後、前記寝具から離床した場合に判定を終了すると好適である。
通報は、例えば利用者自らが設定するため、この通報の後の離床により、利用者の睡眠が終了したことがほぼ確実となる。このため、通報を判定終了のトリガとすることは、判定態様を決定するうえで非常に簡便であり、装置構成を簡略化することができる。
また、前記睡眠覚醒判定部は、前記利用者が予め設定された時間に亘って離床状態が継続した場合に判定を終了すると好適である。
離床する場合として、用便時などは離床時間が限られており、再び離床した後は睡眠が継続されるから睡眠時間に含めても良い。しかしながら、それよりも長い時間であって、利用者が睡眠を中断する時間として予め設定した時間がある場合には、それをトリガにして睡眠判定を中止すればシステム構築を簡便にすることができる。
また、前記睡眠状態評価部は、前記睡眠時間が予め設定された時間未満である場合には当該睡眠時間に係る睡眠を前記睡眠状態の評価に用いないよう構成されていると好適である。
睡眠時間が短い場合、ノンレム睡眠やレム睡眠などの変化が認められることが少なく、正確な睡眠評価を行うことができない。よって、そのような短い睡眠時間を予め設定しておいて評価から除外することで、睡眠評価をより正確に行うことができる。
本発明に係る睡眠評価装置は、寝具上の利用者の睡眠の質を評価する機能を備えている。本実施形態では、寝具2上の利用者1として人1aを例に挙げて説明する。以下、図面を用いて説明する。
図1には、本発明に係る睡眠評価装置100の構成を模式的に示したブロック図が示される。図1に示されるように、睡眠評価装置100は、荷重センサ11、体動検出部12、睡眠覚醒判定部13、記憶部14、睡眠時間算定部15、睡眠状態評価部16、出力部17の各機能部を備えて構成される。各機能部はCPUを中核部材として、寝具2上の人1aの睡眠の質を評価する種々の処理を行うための上述の機能部がハードウェア又はソフトウェア或いはその両方で構築されている。
荷重センサ11は、寝具2の裏面に配設され、荷重の変化を検出する。寝具2の裏面とは、寝具2が床と接地する面である。本実施形態では、寝具2とはベッドを例に挙げて説明する。このため、以下ではベッドに符号2aを付して説明する。ベッド2aは、図1に示されるように4つの脚部4Aを備えて構成される。したがって、ベッド2aの裏面とは、4つの脚部4Aの裏面が相当する。本実施形態では、荷重センサ11は、このような4つの脚部4Aのうち、ベッド(寝具)2aに図1に示されるように人1aが横たわった場合の頭部の側の2つの脚部4Aの裏面に配設される。このため、本実施形態では荷重センサ11は2つ備えられる。荷重センサ11による検出結果は、図2に示されるような時々刻々と変化する荷重の変化を示す電気信号として後述する体動検出部12に伝達される。
体動検出部12は、ベッド2a上の人1aの体動を検出する。本実施形態では、体動を検出するにあたり、体動検出部12はベッド2a上の人1aの呼吸の周期よりも短い周期の区間T1毎に荷重の変化に基づいて、荷重の変化を示す体動値を演算する(図2参照)。人1aの呼吸の周期とは、ベッド2aの人1aが呼吸を1回する際に要する時間である。ここで、人1aは呼吸の安定状態(運動直後等でない状態)にあっては、1回当たり3〜6秒程度要する。したがって、呼吸の周期とは3〜6秒程度が相当する。
また、呼吸の周期よりも短い周期とは、呼吸の周期が3〜6秒である場合には、3秒未満をいうが、理解を容易にするために本実施形態では1秒であるとして説明する。このため、呼吸の周期よりも短い周期の区間T1とは、1秒毎に区分けされた区間T1が相当する。本実施形態では、このような区間T1を第1区間T1として説明する。体動検出部12は、このような1秒からなる第1区間T1毎に体動値を演算する。
体動値とは、荷重の変化を示す目安となる指標である。本実施形態では、体動検出部12は、荷重の最大値と最小値との差を体動値として演算する。ここで、このような体動値は、第1区間T1毎に演算される。このため、荷重の最大値とは第1区間T1内において最も荷重が大きくなった時の値であり、図2では、夫々K1が相当する。荷重の最小値とは第1区間T1内において最も荷重が小さくなった時の値であり、図2では、夫々K2が相当する。本実施形態では、体動検出部12は、このような最大値K1と最小値K2との差を体動値として演算する。図2においては、このような最大値K1と最小値K2との差は、符号Sを付して示される。
このように、第1区間T1毎の最大変化量を体動値とすることにより、当該最大変化量を荷重の変化に係る特徴として抽出することが可能となる。したがって、このような特徴に基づき体動値を正確に演算することができる。本実施形態に係る体動検出部12は、第1区間T1毎にこのような最大変化量を演算し体動値とする。
体動検出部12は、体動値が予め設定された判定閾値より大きい場合に、人1aの体動があったと判定する。判定閾値は、全第1区間T1に亘って一定値で設定される。すなわち、判定閾値は時間に拘らず一定値で設定される。このような判定閾値は、予め体動検出部12に記憶されている。体動検出部12は、図3に示されるように、各第1区間T1の体動値と判定閾値とを比較して、体動値が判定閾値よりも大きい場合には「体動有」と判定し、体動値が判定閾値以下の場合には「体動無」と判定する。図3に示されるように、本願発明においては、呼吸の周期よりも短い周期の第1区間T1毎に、体動があったか否かが判定され、体動が検出される。
これにより、呼吸の周期よりも極めて短い周期の第1区間T1毎であっても当該第1区間T1毎に、体動の有無を正確に検出することができる。このため、体動があった時を精度良く判定することが可能となる。また、荷重センサ11がベッド2aの裏面に配設されてあるので、直接、ベッド2a上の人1aに触れることがない。したがって、体動を検出するにあたり人1aの睡眠を害することを防止できる。更には、就寝中の人1aにより荷重センサ11が外されることもない。
睡眠覚醒判定部13は、検出された体動に基づいて、人1aが睡眠中であるか否かを判定する。本実施形態では、睡眠覚醒判定部13は、複数の第1区間T1からなる第2区間T2毎に体動があった第1区間T1の数を体動数として算出する。複数の第1区間T1からなる第2区間T2とは、図4に示されるように、n個の第1区間T1を含んで1個の第2区間T2が形成されることを意味する。ここで、nは2以上の自然数である。したがって、第2区間T2は、2個以上の第1区間T1から構成される。本実施形態では、夫々の第2区間T2は、8個の第1区間T1を有して構成される。なお、以下の説明では、特に第2区間T2を区別する際には、過去から順番に夫々符号T21〜T26を付して説明する。体動があった第1区間T1の数とは、上述の体動検出部12により「体動有」と判定された第1区間T1の数である。このような第1区間T1の体動の有無の判定結果は、体動検出部12から伝達される。睡眠覚醒判定部13は、第2区間T2毎に「体動有」と判定された第1区間T1の数を算出する。
例えば、図4に示される例では、第2区間T21が有する8個の第1区間T1のうち3個の第1区間T1において「体動有」と判定された場合には、睡眠覚醒判定部13は当該第2区間T2の体動数は「3」として算出する。同様に、第2区間T22の体動数は「5」、第2区間T23の体動数は「1」、第2区間T24の体動数は「0」、第2区間T25の体動数は「4」、第2区間T26の体動数は「1」として算出する。
睡眠覚醒判定部13は、算出された体動数に基づいて、人1aが睡眠中であったか否かを現在の時点で判定する。算出された体動数とは、上述のように睡眠覚醒判定部13が算出した算出結果である。本実施形態では、睡眠覚醒判定部13は、現在から所定時間だけ過去の時点において人1aが睡眠中であったか否かを、現在の時点で判定する。すなわち、例えば、11分前から現在までの第2区間T2毎の体動数を用いて、6分前に人1aが睡眠中であったか否かを、現在の時点で判定する。この判定に、上述の第2区間T2毎の体動数が利用される。本実施形態では、睡眠覚醒判定部13は予め記憶されてある以下のような(1)式により算出した睡眠判定値Zに基づいて睡眠中であったか否かを判定する。
睡眠覚醒判定部13は、(1)式により求めた睡眠判定値Zが0以下である場合には、例えば6分前に人1aが睡眠中であったと判定する。一方、(1)式により求めた睡眠判定値Zが0より大きい場合には、6分前は人1aが睡眠中でなかったと判定する。この判定結果は、後述する記憶部14に伝達される。なお、上述の11分前及び6分前は例示であり、適宜変更することが可能である。係る場合には、A−Lの各係数は変更され、TNnの項及び当該項の係数も増減する。
記憶部14は、睡眠覚醒判定部13による判定結果を、時刻を示す時刻情報と関連付けて順次記憶していく。睡眠覚醒判定部13による判定結果は、順次、記憶部14に伝達される。時刻を示す時刻情報とは、判定結果に係る人1aの睡眠中の時刻や覚醒した時の時刻を示す情報である。記憶部14には、判定結果と時刻情報とがリンクされて記憶される。これにより、判定結果を参照することで、睡眠中の時刻や覚醒した時の時刻等を特定することが可能となる。
図5には、記憶部14に記憶される判定結果が示される。図5の例では、離床している状態(離床状態)、ベッド2a上で覚醒している状態(在床状態)、浅い眠りの状態(レム睡眠状態)、深い眠りの状態(ノンレム睡眠状態)に区分けして時系列で示される。図5の示された人1aは、○月○日の場合(図5における上段の場合)には、0:00前に入床し、6:00前後まで睡眠中であることが示される。また、数時間おきに浅い眠りであったことが示される。記憶部14には、このような判定結果が記憶されていく。なお、睡眠が浅い眠りであるか、或いは深い眠りであるかは、公知の技術を用いて特定することが可能である。
睡眠時間算定部15は、記憶部14に記憶されている、人1aが睡眠中であることを示す判定結果が不連続である場合、予め設定された選択条件に基づいて複数の判定結果の中から1つを選択して人1aの睡眠時間を算定する。人1aが睡眠中であることを示す判定結果が不連続であるとは、睡眠中に目が覚めている状態があったり、離床している状態があったりすることをいう。
予め設定された選択条件は、例えば夫々の判定結果のうち最も長い時間に亘って睡眠中であった判定結果に基づいて睡眠時間を算定するように設定することが可能である。すなわち、例えば記憶部14に図6に示されるような判定結果が記憶されているとする。なお、図6の凡例は図5と同様であるので、図6では記載を省略している。図6に示される例では、人1aは睡眠している間に所定時間毎に覚醒し、睡眠が断続的であることを示している。具体的には、一晩に、Aの期間で示される睡眠中であった判定結果と、Bの期間で示される睡眠中であった判定結果と、Cの期間で示される睡眠中であった判定結果と、Dの期間で示される睡眠中であった判定結果とがある。係る場合、夫々の時間を比較し、最も長い時間に係る睡眠であるDの期間に係る判定結果を睡眠時間として算定する。
また、睡眠時間算定部15は、人1aが活動する時間帯と休息する時間帯とを予め特定し、当該休息する時間帯の判定結果から睡眠時間を算定することが可能である。人1aが活動する時間帯とは人1aが社会生活を行う時間帯であり、休息する時間帯とは人1aが就寝する時間帯である。すなわち、日中に活動し、夜間に睡眠を行う生活パターン(パターンI)の場合には、活動する時間帯は日中であり、休息する時間帯は夜間にあたる。一方、日中に睡眠を行い、夜間に活動する生活パターン(パターンII)の場合には、活動する時間帯は夜間であり、休息する時間帯は日中にあたる。睡眠時間算定部15は、パターンIの場合には、日中の睡眠を睡眠時間として考慮せず、夜間の睡眠のみを睡眠時間として考慮して睡眠時間を算定し、パターンIIの場合には、夜間の睡眠を睡眠時間として考慮せず、日中の睡眠のみを睡眠時間として考慮して睡眠時間を算定する。
例えば記憶部14に図7に示されるような判定結果が記憶されているとする。なお、図7の凡例は図5と同様であるので、図7では記載を省略している。図7に示される例では、上段に示される日はパターンIの日であり、中段及び下段に示される日はパターンIIの日である。係る場合、上段に示される日は、日中の睡眠であるAの期間の睡眠は考慮せず、夜間の睡眠であるBの期間に示される睡眠に基づき睡眠時間を算定する。一方、中段及び下段に示される日は夜間の睡眠であるBの期間やCの期間の睡眠は考慮せず、日中の睡眠であるAの期間に示される睡眠に基づき睡眠時間を算定する。これにより、睡眠すべき時間帯に行った睡眠のみを考慮して睡眠時間を算定することができる。
睡眠状態評価部16は、睡眠時間算定部15により算定された睡眠時間を用いて人1aの睡眠状態を評価する。本実施形態では、睡眠状態を示す指標として、入眠力、深眠力、持眠力、完眠力、及び起床力の5つが用いられる。
入眠力とは、人1aがベッド2aに入ってから入眠するまでの時間を評価したものである。具体的には、眠るためにベッド2aに入った時刻と眠りに入った時刻との差である。深眠力とは、寝入ってから質の良い睡眠がとれているか否かを評価したものである。具体的には、眠りに入った時刻から3時間が経過するまでの睡眠効率である。持眠力とは、ベッド2aに入ってから起床までに継続した睡眠ができているか否かを評価したものである。具体的には、眠るためにベッド2aに入った時刻から起床時刻までの間に覚醒した回数や、睡眠全体の時間に対する睡眠効率である。完眠力とは、起床前に質の良い眠りが取れているか否かを評価したものである。具体的には、起床時刻から2時間前までの睡眠効率(離床前の睡眠効率)である。起床力とは、覚醒してからベッド2aを出るまでの時間を評価したものである。具体的には、睡眠が10分以上継続した最後の睡眠から覚醒に変わった時刻から起床時刻までの時間や、当該時間における覚醒効率を評価したものである。
また、睡眠状態評価部16は、睡眠時間が予め設定された時間未満である場合には当該睡眠時間に係る睡眠を睡眠状態の評価に用いないよう構成されている。例えば、数十分程度の仮眠(昼寝等)を行うことがある。係る睡眠は、非正規の睡眠であるので、睡眠の質の評価の対象とするのは好ましくない。このため、予め設定された時間(例えば、数十分)未満の睡眠である場合には、睡眠状態評価部16は睡眠状態の評価の対象外とすると好適である。これにより、睡眠の質を適切に評価することが可能となる。
図8には、グラフ化及び点数化した睡眠状態評価部16の評価結果が端末機器に表示されている図が示される。図8に示されるように、評価結果は、今回の評価結果と前回の評価結果とを区別して表示することが可能である。また、例えば「アドバイス」のアイコンを押下すると、今回の評価結果及びこれまでの評価結果に基づき、睡眠の質を高めるようなコメントを表示すると好適である。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、睡眠覚醒判定部13は、体動検出部12から検出された体動が伝達されると人1aが睡眠中であるか否かを判定するとして説明した。例えば、睡眠覚醒判定部13は、睡眠状態評価部16が評価可能な状態とされ、且つ、人1aがベッド2aに入床した場合に判定を開始する構成とすることも可能である。睡眠状態評価部16が評価可能な状態とは、例えば睡眠状態評価部16に電源が供給されてスタンバイ状態となった状態をいう。人1aがベッド2aに入床した場合とは、ベッド2aに対する人1aの入床に応じて荷重センサ11が荷重を検出した場合をいう。これにより、睡眠覚醒判定部13は判定の開始タイミングを特定することができる。
上記実施形態では、睡眠覚醒判定部13は、体動検出部12から検出された体動が伝達されると人1aが睡眠中であるか否かを判定するとして説明した。例えば、睡眠覚醒判定部13は、睡眠状態評価部16が評価可能な状態とされ、且つ、人1aがベッド2aに入床した場合に判定を開始する構成とすることも可能である。睡眠状態評価部16が評価可能な状態とは、例えば睡眠状態評価部16に電源が供給されてスタンバイ状態となった状態をいう。人1aがベッド2aに入床した場合とは、ベッド2aに対する人1aの入床に応じて荷重センサ11が荷重を検出した場合をいう。これにより、睡眠覚醒判定部13は判定の開始タイミングを特定することができる。
また、睡眠覚醒判定部13は、人1aが予め設定された時間に亘って離床状態が継続した場合に判定を終了する構成とすることも可能である。例えば、数十分程度に亘って人1aがベッド2aにいない場合に、離床前の睡眠とその後の睡眠とを一つの睡眠として扱って睡眠状態を評価すると、精度良く睡眠状態の評価を行うことができないので好ましくない。よって、例えば人1aが数十分程度に亘ってベッド2aにいない場合には離床状態とし、睡眠中であるか否かの判定を終了すると良い。
また、睡眠評価装置100は、人1aに予め設定された時刻になったことを通報する通報部、すなわち、例えば設定した時間にアラームを鳴らす目覚まし時計を備え、睡眠覚醒判定部13は、人1aが目覚まし時計のアラームにより覚醒した後、ベッド2aから離床した場合に判定を終了するように構成することも可能である。目覚まし時計から予め設定した時間にアラームが鳴るのは、人1aが覚醒を期待した行為である。よって、人1aはその時刻以降は覚醒しているので、睡眠覚醒判定部13は人1aが睡眠中であるか否かを判定する必要がない。したがって、係る場合には睡眠覚醒判定部13が判定を終了することで演算負荷を軽減できる。
上記実施形態では、寝具2がベッド2aであるとして説明したが、寝具2がベッド2a以外、例えば布団であっても良い。
上記実施形態では、図5−図7において記憶部14に記憶される判定結果を示した。係る判定結果において、夫々の状況を識別できるよう図示したが、特に睡眠状態の評価に用いている判定結果を例えば色付けする等して明示するように構成しても良い。
上記実施形態では、荷重センサ11が、ベッド2aの4つの脚部4Aのうち、ベッド2aに人1aが横たわった場合の頭部の側の2つの脚部4Aの裏面に配設されるとして説明した。しかしながら、荷重センサ11はベッド2aの4つの脚部4Aに設けることも可能であるし、頭部の側の2つの脚部4Aのうちの1つの脚部4Aと、足部の側の2つの脚部4Aのうちの1つの脚部4Aと、に設けることも可能である。
上記実施形態では、体動検出部12は体動値に基づき体動を検出したが、公知の他の方法で体動を検出することも可能である。
本発明は、寝具上の人の睡眠を評価する睡眠評価装置に用いることが可能である。
1:利用者
2:寝具
12:体動検出部
13:睡眠覚醒判定部
14:記憶部
15:睡眠時間算定部
16:睡眠状態評価部
100:睡眠評価装置
2:寝具
12:体動検出部
13:睡眠覚醒判定部
14:記憶部
15:睡眠時間算定部
16:睡眠状態評価部
100:睡眠評価装置
Claims (7)
- 寝具上の利用者の体動を検出する体動検出部と、
検出された前記体動に基づいて、前記利用者が睡眠中であるか否かを判定する睡眠覚醒判定部と、
前記睡眠覚醒判定部による判定結果を、時刻を示す時刻情報と関連付けて順次記憶していく記憶部と、
前記記憶部に記憶されている、前記利用者が睡眠中であることを示す判定結果が不連続である場合、予め設定された選択条件に基づいて複数の判定結果の中から1つを選択して前記利用者の睡眠時間を算定する睡眠時間算定部と、
前記睡眠時間算定部により算定された睡眠時間を用いて前記利用者の睡眠状態を評価する睡眠状態評価部と、
を備える睡眠評価装置。 - 前記睡眠時間算定部は、前記利用者が睡眠中であることを示す判定結果が不連続である場合、夫々の判定結果のうち最も長い時間に亘って睡眠中であった判定結果に基づいて前記睡眠時間を算定する請求項1に記載の睡眠評価装置。
- 前記睡眠時間算定部は、前記利用者が活動する時間帯と休息する時間帯とを予め特定し、前記休息する時間帯の判定結果から前記睡眠時間を算定する請求項1又は2に記載の睡眠評価装置。
- 前記睡眠覚醒判定部は、前記睡眠状態評価部が評価可能な状態とされ、且つ、前記利用者が前記寝具に入床した場合に判定を開始する請求項1から3のいずれか一項に記載の睡眠評価装置。
- 前記利用者に予め設定された時刻になったことを通報する通報部を備え、
前記睡眠覚醒判定部は、前記利用者が前記通報部の通報により覚醒した後、前記寝具から離床した場合に判定を終了する請求項1から4のいずれか一項に記載の睡眠評価装置。 - 前記睡眠覚醒判定部は、前記利用者が予め設定された時間に亘って離床状態が継続した場合に判定を終了する請求項1から5のいずれか一項に記載の睡眠評価装置。
- 前記睡眠状態評価部は、前記睡眠時間が予め設定された時間未満である場合には当該睡眠時間に係る睡眠を前記睡眠状態の評価に用いないよう構成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の睡眠評価装置。
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