JP4034539B2 - 空気調和機 - Google Patents

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    • F24F11/62Control or safety arrangements characterised by the type of control or by internal processing, e.g. using fuzzy logic, adaptive control or estimation of values
    • F24F11/63Electronic processing
    • F24F11/65Electronic processing for selecting an operating mode
    • F24F11/66Sleep mode

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、睡眠時の快適空調を行う空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
睡眠時の空調制御として、冷房期は時間経過に応じて目標室内温度を上げていき、暖房期は時間経過に応じて目標室内温度を下げていく例がある。また、人体の睡眠に関する揺らぎのリズム(以下、睡眠リズムという)をデータ登録しておき、そのデータに従って目標室内温度を逐次に変更していく例もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の空気調和機では、睡眠中の人体がどのような状態にあるかについて、まったく考慮していない。睡眠リズムを登録しておく場合でも、その睡眠リズムには個人差がある。同じ人でも、睡眠リズムは、日々、その周期や、パターンが変化する。
これらの理由から、睡眠中の人体の状態変化に応じた快適空調は困難であった。実際の睡眠リズムのパターンと登録されている睡眠リズムのパターンとがまったく正反対となった場合には、目標室内温度を上げるべきときに下げてしまったり、あるいは目標室内温度を下げるべきときに上げてしまうなど、かえって不適切な制御が実行されてしまう。
【0004】
この発明は上記の事情を考慮したもので、その目的とするところは、睡眠中の人体の状態変化に適切に対応する快適空調が可能な空気調和機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の空気調和機は、被空調室内の温度を検知する室内温度センサと、この室内温度センサの検知温度が目標室内温度となるよう運転を制御する制御手段と、被空調室内に居る人の四肢の温度を検知する四肢温度センサと、被空調室内の湿度を検知する室内湿度センサと、快眠モードを設定するための操作手段と、上記快眠モードが設定されたとき、上記目標室内温度に冷房または暖房に対応する所定値を加えた新たな目標室内温度を設定する手段と、上記快眠モードが設定された時点の上記四肢温度センサの検知温度とその後の同四肢温度センサの検知温度との差が増加方向に所定値以上となったとき、被空調室内の人が睡眠状態に入ったと判定する判定手段と、この判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の上記四肢温度センサ検知温度の最大値を基準四肢温度とし、その基準四肢温度と現在の上記四肢温度センサの検知温度との差に対応する値だけ上記新たな目標室内温度に補正を加えるとともに、上記快眠モードが設定された時点の上記室内湿度センサの検知湿度を基準室内湿度とし、その基準室内湿度と現在の上記室内湿度センサの検知湿度との差に対応する値だけ上記新たな目標室内温度に補正を加える補正手段と、を備えている。
【0008】
請求項に係る発明の空気調和機は、被空調室内の温度を検知する室内温度センサと、この室内温度センサの検知温度が目標室内温度となるよう運転を制御する制御手段と、被空調室内に居る人の四肢の温度を検知する四肢温度センサと、快眠モードの設定時、被空調室内の人が睡眠状態に入ったか否かを上記四肢温度センサの検知温度から判別する判別手段と、上記快眠モードの設定時、上記判別手段の判別結果が肯定の場合に、上記四肢温度センサの検知温度に応じて上記目標室内温度を補正する補正手段と、を備えている。
【0010】
請求項2に係る発明の空気調和機は、被空調室内の温度を検知する室内温度センサと、この室内温度センサの検知温度が目標室内温度となるよう運転を制御する制御手段と、被空調室内に居る人の四肢の温度を検知する四肢温度センサと、快眠モードを設定するための操作手段と、上記快眠モードが設定されたとき、上記目標室内温度に冷房または暖房に対応する所定値を加えた新たな目標室内温度を設定する手段と、上記快眠モードが設定された時点の上記四肢温度センサの検知温度とその後の同四肢温度センサの検知温度との差が増加方向に所定値以上となったとき、被空調室内の人が睡眠状態に入ったと判定する判定手段と、この判定手段により睡眠状態に入ったと判定された場合に、それからの時間経過を計測する計測手段と、上記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の上記四肢温度センサの検知温度の最大値を基準四肢温度とし、その基準四肢温度と現在の上記四肢温度センサの検知温度との差に対応する値だけ上記新たな目標室内温度に補正を加えるとともに、上記計測手段の計測時間に対応する値だけ上記新たな目標室内温度に補正を加える補正手段と、を備えている。
【0011】
請求項3に係る発明の空気調和機は、被空調室内の温度を検知する室内温度センサと、この室内温度センサの検知温度が目標室内温度となるよう運転を制御する制御手段と、被空調室内に居る人の四肢の温度を検知する四肢温度センサと、被空調室内の湿度を検知する室内湿度センサと、快眠モードを設定するための操作手段と、上記快眠モードが設定されたとき、上記目標室内温度に冷房または暖房に対応する所定値を加えた新たな目標室内温度を設定する手段と、上記快眠モードが設定された時点の上記四肢温度センサの検知温度とその後の同四肢温度センサの検知温度との差が増加方向に所定値以上となったとき、被空調室内の人が睡眠状態に入ったと判定する判定手段と、上記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された場合に、それからの時間経過を計測する計測手段と、上記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の上記四肢温度センサの検知温度の最大値を基準四肢温度とし、その基準四肢温度と現在の上記四肢温度センサの検知温度との差に対応する値だけ上記新たな目標室内温度に補正を加えるとともに、上記快眠モードが設定された時点の上記室内湿度センサの検知湿度を基準室内湿度とし、その基準室内湿度と現在の上記室内湿度センサの検知湿度との差に対応する値だけ上記新たな目標室内温度に補正を加え、かつ上記計測手段の計測時間に対応する値だけ上記新たな目標室内温度に補正を加える補正手段と、を備えている。
【0018】
請求項4に係る発明の空気調和機は、被空調室内の温度を検知する室内温度センサと、この室内温度センサの検知温度が目標室内温度となるよう運転を制御する制御手段と、被空調室内に居る人の四肢の温度を検知する四肢温度センサと、被空調室内に居る人の四肢の湿度を検知する四肢湿度センサと、快眠モードを設定するための操作手段と、上記快眠モードが設定されたとき、上記目標室内温度に冷房または暖房に対応する所定値を加えた新たな目標室内温度を設定する手段と、上記快眠モードが設定された時点の上記四肢温度センサの検知温度とその後の同四肢温度センサの検知温度との差が増加方向に所定値以上となったとき、被空調室内の人が睡眠状態に入ったと判定する判定手段と、この判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の上記四肢温度センサの検知温度の最大値を基準四肢温度とし、その基準四肢温度と現在の上記四肢温度センサの検知温度との差に対応する値だけ上記新たな目標室内温度に補正を加えるとともに、予め定めた基準四肢湿度と上記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の上記四肢湿度センサの検知湿度との差に対応する値だけ上記新たな目標室内温度に補正を加える補正手段と、を備えている。
【0020】
請求項5に係る発明の空気調和機は、被空調室内の温度を検知する室内温度センサと、この室内温度センサの検知温度が目標室内温度となるよう運転を制御する制御手段と、被空調室内に居る人の四肢の温度を検知する四肢温度センサと、被空調室内に居る人の心拍数を検知する心拍数センサと、快眠モードを設定するための操作手段と、上記快眠モードが設定されたとき、上記目標室内温度に冷房または暖房に対応する所定値を加えた新たな目標室内温度を設定する手段と、上記快眠モードが設定された時点の上記四肢温度センサの検知温度とその後の同四肢温度センサの検知温度との差が増加方向に所定値以上となったとき、被空調室内の人が睡眠状態に入ったと判定する判定手段と、この判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の上記四肢温度センサの検知温度の最大値を基準四肢温度とし、その基準四肢温度と現在の上記四肢温度センサの検知温度との差に対応する値だけ上記新たな目標室内温度に補正を加えるとともに、上記快眠モードが設定される時点の上記心拍数センサの検知心拍数の平均値を求め、上記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の上記心拍数センサの検知心拍数の最小値を逐次に求め、上記求めた平均値と上記求めた最小値との差に対応する値だけ上記新たな目標室内温度に補正を加える補正手段と、を備えている。
【0022】
請求項6に係る発明の空気調和機は、被空調室内の温度を検知する室内温度センサと、この室内温度センサの検知温度が目標室内温度となるよう運転を制御する制御手段と、被空調室内に居る人の四肢の温度を検知する四肢温度センサと、被空調室内に居る人の湿度を検知する四肢湿度センサと、被空調室内に居る人の心拍数を検知する心拍数センサと、快眠モードを設定するための操作手段と、上記快眠モードが設定されたとき、上記目標室内温度に冷房または暖房に対応する所定値を加えた新たな目標室内温度を設定する手段と、上記快眠モードが設定された時点の上記四肢温度センサの検知温度とその後の同四肢温度センサの検知温度との差が増加方向に所定値以上となったとき、被空調室内の人が睡眠状態に入ったと判定する判定手段と、この判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の上記四肢温度センサの検知温度の最大値を基準四肢温度とし、その基準四肢温度と現在の上記四肢温度センサの検知温度との差に対応する値だけ上記新たな目標室内温度に補正を加えるとともに、予め定めた基準四肢湿度と上記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の上記四肢湿度センサの検知湿度との差に対応する値だけ前記新たな目標室内温度に補正を加え、かつ上記快眠モードが設定される時点の上記心拍数センサの検知心拍数の平均値を求め、上記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の上記心拍数センサの検知心拍数の最小値を逐次に求め、上記求めた平均値と上記求めた最小値との差に対応する値だけ上記新たな目標室内温度に補正を加える補正手段と、を備えている。
【0027】
【発明の実施の形態】
[1]以下、この発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。 図1に示すように、圧縮機1の吐出口に四方弁2を介して室外熱交換器3が接続され、その室外熱交換器3に膨張弁4を介して室内熱交換器5が接続されている。そして、室内熱交換器5に上記四方弁2を介して圧縮機1の吸込口が接続されている。これらの接続により、冷房運転および暖房運転が可能なヒートポンプ式冷凍サイクルが構成されている。
【0028】
すなわち、冷房運転時は、圧縮機1から吐出される冷媒が実線矢印の方向に流れ、室外熱交換器3が凝縮器、室内熱交換器5が蒸発器として機能する。暖房運転時は、四方弁2の切換により、圧縮機1から吐出される冷媒が破線矢印の流れ、室内熱交換器5が凝縮器、室外熱交換器3が蒸発器として機能する。
【0029】
室外熱交換器3に対し室外ファン6が設けられ、室内熱交換器5に対し室内ファン7が設けられている。また、室内ファン7によって吸込まれる室内空気の流路に室内温度センサ8および室内湿度センサ9が設けられている。
【0030】
室外側の圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、膨張弁4、および室外ファン6は、室外ユニットに設けられている。室内側の室内熱交換器5、室内ファン7、室内温度センサ8、および室内湿度センサ9は、室内ユニットに設けられている。
【0031】
上記圧縮機1は回転数可変型(能力可変型)で、インバータ11から供給される交流電力の周波数に応じた回転数で動作する。インバータ11は、商用交流電源10の電圧を整流し、その整流後の直流電圧を制御部20からの指令に応じた周波数の交流電圧に変換し、出力する。
【0032】
制御部20は、当該空気調和機の全体を制御する。この制御部20に、四方弁2、室外ファン6、室内ファン7、室内温度センサ8、室内湿度センサ9、インバータ11、受光部21,および受信部22が接続されている。
【0033】
受光部21は、室内ユニットに設けられ、リモートコントロール式の操作器(以下、リモコンという)31から送出される赤外線光を受光する。リモコン31は、運転モード(冷房/暖房/快眠)、目標室内温度などの運転条件を設定するためのもので、その設定内容を室内ユニットに向けて赤外線光により無線送信する。
【0034】
受信部22は、センサユニット32から送出される電波を受信する。センサユニット32は、図2に示すように、人体の四肢たとえば手首への巻き付けによる装着およびその取外しが可能なリストバンド状のもので、手首と接する箇所に四肢温度センサ33、四肢湿度センサ34、心拍数センサ35を有し、外面側に送信器36および電源スイッチ37を有している。
【0035】
四肢温度センサ33は、手首の温度Tiを検知する。四肢湿度センサ34は、手首の発汗に基づく湿度Hiを検知する。心拍数センサ35は、人体の心拍数Xを検知する。送信器36は、各センサの検知結果を電波により室内ユニットに向けて一定時間たとえば5分ごとに無線送信するもので、電波送信の採用により、リモコン31の赤外線光よりも高い伝達性能を有している。布団等の寝具がセンサユニット32に被さっても、確実なデータ送信が可能である。
【0036】
制御部20は、主要な機能として次の(1)〜(8)を有している。
【0037】
(1)冷房および暖房運転時、室内温度センサ8の検知温度Taがリモコン31で設定される目標室内温度Tsとなるよう、インバータ11の出力周波数を制御する制御手段。
【0038】
(2)リモコン31で快眠モードが設定された場合、リモコン31で設定されている目標室内温度Tsに対し固定の温度補正項f(0)を加え、新たな目標室内温度Ts1を設定する。温度補正項f(0)は、冷房運転および暖房運転にそれぞれ対応する所定値であり、たとえば冷房時は−0.5k、暖房時は−3.0kである。
Ts1=Ts+f(0)
(3)リモコン31で快眠モードが設定された場合、センサユニット32から送信される手首温度Tiのデータを受信部22で受信して取込む手段。
【0039】
(4)快眠モードが設定された時点からの時間経過tを内部タイマで計測する計測手段。
【0040】
(5)快眠モードが設定された時点の手首温度Tiとその後に検知される手首温度Tiとの差を逐次に監視し、両温度の差が増加方向に所定値ΔTi以上となったとき、センサユニット32の装着者が睡眠状態に入ったと判定(入眠判定)する手段。
【0041】
(6)入眠判定後、手首温度Ti、室内湿度Ha、および時間経過tに応じて、上記目標室内温度Ts1を補正し、新たな目標室内温度Ts2を設定する補正手段。
【0042】
(7)快眠モードが設定された場合の冷房運転時、室内温度センサ8の検知温度Taが目標室内温度Ts2より所定値たとえば2℃以上低くなると、冷房運転を暖房運転に切換える制御手段。
【0043】
(8)快眠モードが設定された場合の暖房運転時、室内温度センサ8の検知温度Taが目標室内温度Ts2より所定値たとえば2℃以上高くなると、暖房運転を冷房運転に切換える制御手段。
【0044】
つぎに、上記の構成の作用を図3を参照しながら説明する。図3は、室内温度Taが一定の状態での手首温度および発汗量の変化を示している。
【0045】
冷房および暖房運転時、室内温度センサ8の検知温度Taとリモコン31で設定される目標室内温度Tsとの差に応じて、インバータ11の出力周波数が制御される。これにより、圧縮機1の能力が変化し、検知温度Taが目標室内温度Tsへと収束していく。
【0046】
被空調室内に居る人(以下、ユーザという)は、就寝に際し、手首にセンサユニット32を装着してその電源スイッチ37をオンするとともに、リモコン31で快眠モードを設定する。
【0047】
手首にセンサユニット32が装着されて電源スイッチ37がオンされると、手首温度Tiがセンサユニット32で検知され、これら検知データがセンサユニット32から送信される。
【0048】
快眠モードが設定されると、上記送信されたデータが受信部22を介して制御部20に取込まれるとともに、制御部20で時間経過tの計測が開始される。さらに、目標室内温度Tsが、冷房時は−0.5kだけ、暖房時は−3.0kだけ、低下方向にシフトされて、新たな目標室内温度Ts1が設定される。
【0049】
ユーザの睡眠が深まるに従い、ユーザの手首温度Tiが上昇していく。この手首温度Tiとその後の手首温度Tiとの差が逐次に監視され、両温度の差が増加方向に所定値ΔTi以上になると、ユーザが入眠したと判定される。
【0050】
入眠判定後、目標室内温度Ts1に対し、手首温度Tiに関わる温度補正項f1(Ti)、室内湿度Haに関わる温度補正項f2(Ha)、時間経過tに関わる温度補正項f3(t)が加味され、新たな目標室内温度Ts2が設定される。
Ts2=Ts1+f1(Ti)+f2(Ha)+f3(t)
ここで、手首温度Tiに関わる温度補正項f1(Ti)ついて説明する。
手首温度Tiは、通常、図3に示すようなトレンドを示し、ノンレム睡眠期に上昇し、レム睡眠期に下降する。発汗量は、ノンレム睡眠期に上昇し、レム睡眠期に減少する。
【0051】
そこで、入眠後の手首温度Tiの最大値Timaxを睡眠が一番深いときの基準手首温度として定め、その基準手首温度Timaxと現時点の手首温度Tiとの差(=Timax−Ti)に所定のゲイン定数G1を乗算し、温度補正項f1(Ti)を決定している。
f1(Ti)=(Timax−Ti)・G1
すなわち、睡眠がレム睡眠期に向かったとき(手首温度Tiが下降したとき)、目標室内温度Ts1を上昇方向に補正し、ユーザに寒気を感じさせないようにしている。睡眠がノンレム睡眠期に向かった場合は(手首温度Tiが上昇したとき)、目標室内温度Ts1を下降方向に補正し、ユーザの発汗を防ぐようにしている。
この温度補正項f1(Ti)の加味により、レム睡眠とノンレム睡眠の周期変化が繰り返されても、ユーザの発汗量の変動を抑えることができる。
【0052】
なお、ノンレム睡眠の身体的な特徴として、眼球運動が遅い、筋肉の緊張度が覚醒時より低下、心泊数が遅い、呼吸が遅い、血圧が低下、胃酸分泌量が減少、尿量が減少、発汗有りなどが知られている。レム睡眠の身体的な特徴として、眼球運動が速い、筋肉の緊張度がノンレム期よりさらに低下、心泊数が乱れたり速くなる、呼吸が乱れたり速くなる、血圧が不安定、胃酸分泌量が増加、尿量が著しく減少、発汗無しなどが知られている。
【0053】
室内湿度Haに関わる温度補正項f2(Ha)について説明する。
図4に示すように、空気調和機の冷房運転および暖房運転は室内温度Taを略一定にコントロールする。しかし、睡眠中などの長い時間が経過すると、室外湿度Hoなどの影響で、室内湿度Haが変動する。室内湿度Haが変動すると、当然、同じ室内温度Taでもユーザの寒暑感が変化する。そこで、室内湿度Haに関わる温度補正項f2(Ha)を加味するようにしている。
たとえば、快眠モードが設定された時点の室内湿度Haを基準室内湿度Ha0として定め、その基準室内湿度Ha0と現時点の室内湿度Haとの差(=Ha0−Ha)に所定のゲイン定数G2を乗算し、温度補正項f2(Ha)を決定している。
f2(Ha)=(Ha0−Ha)・G2
すなわち、室内湿度Haが下降した場合は目標室内温度Ts1を上昇方向に補正し、室内湿度Haが上昇した場合は目標室内温度Ts1を下降方向に補正するようにしている。
【0054】
この温度補正項f2(Ha)の加味により、室内湿度Haの変動を考慮した快適な温湿度環境を得ることができる。
【0055】
時間経過tに関わる温度補正項f3(t)について説明する。
上述のように、睡眠中の寒暑感の影響因子の一つに、レム睡眠とノンレム睡眠の周期変化がある。二つ目に、代謝量の変化がある。代謝量は、図5に示すように、睡眠時間の経過に伴って徐々に低下していく。人の寒暑感は代謝量と皮膚からの放熱量により決定され、代謝量が減少すると寒気が強<なる。室内温度Taが一定でも、朝方になると寒くなるのは、それが原因である。
【0056】
そこで、代謝量に関わる温度補正項を加味することが考えられるが、代謝量は図5に示すように略右下がりの単純なトレンドであることから、代謝量の代わりに、入眠判定からの時間経過(睡眠時間)tに所定のゲイン定数G3を乗算し、温度補正項f3(t)を決定している。
f3(t)=t・G3
この温度補正項f3(t)の加味により、代謝量の低下に伴って目標室内温度Ts2が上昇側にシフトされ、睡眠後半の寒気を防止することができる。
【0057】
以上のように、各温度補正項を目標室内温度Ts1に加味することにより、図6に示すように睡眠の進行に伴って逐次に変化する目標室内温度Ts2が得られる。その結果、睡眠中のユーザの皮膚温度および発汗量は図7のように抑制された形となる。
【0058】
就寝の際に快眠モードを設定するだけで、被空調室内のユーザのその日の睡眠状態(入眠時間、レム睡眠−ノンレム睡眠周期、代謝量)に合わせた、最適な空調が可能になる。就寝時については、その時点で最適な目標室内温度Tsが設定されるので、スムーズに入眠できる。睡眠中は、レム睡眠−ノンレム睡眠の周期に合わせた目標室内温度補正を行うので、過度な発汗を抑制でき、かつ、仮にどのタイミングで途中覚醒したとしても、快適な感覚を保つことができる。覚醒時は、代謝量を考慮した睡眠時間による温度補正が加味されていたことにより、寒気を感じることがなく、また、睡眠中の過剰な発汗の抑制、寒暑感の最適化が達成されていたことにより、体の怠さや着衣の汗による不快感を防止できる。
【0059】
また、外気湿度Hoの変化や当該空調運転の都合による室内湿度Haの変化に伴う寒暑感の変化を、室内湿度Haに関わる温度補正項で吸収することができ、結果として、温熱環境的などんな条件下においても快適な睡眠環境を提供することができる。
【0060】
一方、快眠モードが設定された場合の冷房運転時、室内温度Taが目標室内温度Ts2となるように空調能力が制御されるが、梅雨時期などの季節の変わり目は、就寝時において室外温度Toが室内温度Taより高い状態でも、朝方になると室外温度Toが室内温度Taより低くなり、たとえ快眠モードの設定によって目標室内温度Ts2を上昇側にシフトする制御が働いても(室内が朝方寒くならないようにする制御が働いても)、実際には室外温度Toが低いために、その影響で室内温度Taが上昇せず、ユーザが寒気を感じてしまうことがある。
【0061】
そこで、快眠モードが設定された場合の冷房運転時は、図8に示すように、室内温度センサ8の検知温度Taが目標室内温度Ts2より2℃以上低くなったとき、冷房運転が終了して暖房運転が開始される。この運転モードの切換により、ユーザが寒気を感じるような不都合を回避することができる。
【0062】
また、快眠モードが設定された場合の暖房運転、室内温度Taが目標室内温度Ts2となるように空調能力が制御されるが、季節の変わり目は、就寝時において室外温度Toが室内温度Taより低い状態でも、朝方になると室外温度Toが室内温度Taより高くなり、たとえ快眠モードの設定によって目標室内温度Ts2を下降側にシフトする制御が働いても、実際には室外温度Toが高いために、その影響で室内温度Taが下降せず、ユーザが暑さを感じてしまうことがある。
【0063】
そこで、快眠モードが設定された場合の暖房運転時は、図9に示すように、室内温度センサ8の検知温度Taが目標室内温度Ts2より2℃以上高くなったとき、暖房運転が終了して冷房運転が開始される。この運転モードの切換により、ユーザが暑さを感じるような不都合を回避することができる。
【0064】
なお、上記実施形態では、目標室内温度Ts1に対する温度補正項として、手首温度Tiおよび室内湿度Haの両方を加えるようにしたが、手首温度Tiだけ加える場合でも、快適空調に関して十分な効果が得られる。
【0065】
[2]第2の実施形態について説明する。
制御部20は、主要な機能として次の(11)〜(16)を有している。
【0066】
(11)冷房および暖房運転時、室内温度センサ8の検知温度Taがリモコン31で設定される目標室内温度Tsとなるよう、インバータ11の出力周波数を制御する制御手段。
【0067】
(12)リモコン31で快眠モードが設定された場合、センサユニット32から送信される手首温度Ti、手首湿度Hi、心拍数Xのデータを受信部22で受信して取込む手段。
【0068】
(13)快眠モードが設定された時点の手首温度Tiとその後に検知される手首温度Tiとの差を逐次に監視し、両温度の差が増加方向に所定値ΔTi以上となったとき、センサユニット32の装着者が睡眠状態に入ったと判定(入眠判定)する手段。
【0069】
(14)入眠判定後、手首温度Ti、手首湿度Hi、および心拍数Xに応じて、上記目標室内温度Tsを補正し、新たな目標室内温度Ts´を設定する補正手段。
【0070】
(15)快眠モードが設定された場合の冷房運転時、室内温度センサ8の検知温度Taが目標室内温度Ts´より所定値たとえば2℃以上低くなると、冷房運転を暖房運転に切換える制御手段。
【0071】
(16)快眠モードが設定された場合の暖房運転時、室内温度センサ8の検知温度Taが目標室内温度Ts´より所定値たとえば2℃以上高くなると、暖房運転を冷房運転に切換える制御手段。
【0072】
他の構成は第1の実施形態と同じである。
【0073】
作用を説明する。
冷房および暖房運転時、室内温度センサ8の検知温度Taとリモコン31で設定される目標室内温度Tsとの差に応じて、インバータ11の出力周波数が制御される。これにより、圧縮機1の能力が変化し、検知温度Taが目標室内温度Tsへと収束していく。
【0074】
被空調室内に居る人(以下、ユーザという)は、就寝に際し、手首にセンサユニット32を装着してその電源スイッチ37をオンするとともに、リモコン31で快眠モードを設定する。
【0075】
手首にセンサユニット32が装着されて電源スイッチ37がオンされると、手首温度Ti、手首湿度Hi、および心拍数Xがセンサユニット32で検知され、これら検知データがセンサユニット32から送信される。
【0076】
快眠モードが設定されると、上記送信されたデータが受信部22を介して制御部20に取込まれる。
【0077】
ユーザの睡眠が深まるに従い、ユーザの手首温度Tiが上昇していく。この手首温度Tiとその後の手首温度Tiとの差が逐次に監視され、両温度の差が増加方向に所定値ΔTi以上になると、ユーザが入眠したと判定される。
【0078】
入眠判定後、目標室内温度Tsに対し、手首温度Tiに関わる温度補正項f1(Ti)、手首湿度Hiに関わる温度補正項f4(Hi)、心拍数Xに関わる温度補正項f5(X)が加味され、新たな目標室内温度Ts´が設定される。
Ts´=Ts+f1(Ti)+f4(Hi)+f5(X)
手首温度Tiに関わる温度補正項f1(Ti)ついて説明する。
手首温度Tiは、通常、図3に示すようなトレンドを示し、ノンレム睡眠期に上昇し、レム睡眠期に下降する。手首湿度Hiの要因である発汗量は、ノンレム睡眠期に上昇し、レム睡眠期に減少する。
【0079】
そこで、入眠後の手首温度Tiの最大値Timaxを睡眠が一番深いときの基準手首温度として定め、その基準手首温度Timaxと現時点の手首温度Tiとの差(=Timax−Ti)に所定のゲイン定数G1を乗算し、温度補正項f1(Ti)を決定している。
f1(Ti)=(Timax−Ti)・G1
すなわち、睡眠がレム睡眠期に向かったとき(手首温度Tiが下降したとき)、目標室内温度Tsを上昇方向に補正し、ユーザに寒気を感じさせないようにしている。睡眠がノンレム睡眠期に向かった場合は(手首温度Tiが上昇したとき)、目標室内温度Tsを下降方向に補正し、ユーザの発汗を防ぐようにしている。
この温度補正項f1(Ti)の加味により、レム睡眠とノンレム睡眠の周期変化が繰り返されても、ユーザの発汗量の変動を抑えることができる。
【0080】
手首湿度Hiに関わる温度補正項f4(Hi)ついて説明する。
手首湿度Hiは、ユーザの寒暑感のバロメータであり、ユーザが暑いと感じると発汗して手首湿度Hiが上昇し、寒いと感じると手首湿度Hiが下降する。
【0081】
そこで、予め定めた基準手首湿度Hi0と入眠後の手首湿度Hiとの差(=Hi0−Hi)に所定のゲイン定数G4を乗算し、温度補正項f4(Hi)を決定している。
f4(Hi)=(Hi0−Hi)・G4
すなわち、手首湿度Hiが下降の場合は目標室内温度Tsを上昇方向に補正し、手首湿度Hiが上昇の場合は目標室内温度Tsを下降方向に補正するようにしている。
【0082】
この温度補正項f4(Hi)の加味により、過度な発汗や寒気を防止することができる。
【0083】
心拍数Xに関わる温度補正項f5(X)について説明する。
第1の実施形態では、代謝量に関わる補正を入眠判定後の時間経過tの関数で設定したが、代謝量の変化にも、個人的な差やその日の睡眠状態等によって変化が生じる。
【0084】
図5に示すように、心拍数はレム睡眠期に過度に上昇するが、それ以外は、睡眠の進行(代謝量の低下)に伴って低下していく。
【0085】
そこで、快眠モードが設定される時点の心拍数Xの平均値Xnを求めるとともに、入眠判定後の心拍数Xの最小値Xminを逐次に求め、その平均心拍数Xnと最小心拍数Xminとの差に所定のゲイン数G5を乗算し、温度補正項f5(X)を決定している。
f5(X)=(Xn−Xmin)・G5
この温度補正項f5(X)の加味により、ユーザのその日の代謝量変動に即した快適空調が可能になる。
【0086】
以上、各温度補正項を目標室内温度Tsに加味することにより、ユーザの睡眠状態に適切に対応した最適な目標室内温度Ts´が得られ、その結果、快適な睡眠環境を得ることができる。
【0087】
なお、上記実施形態では、目標室内温度Tsに対する温度補正項として、手首温度Ti、手首湿度Hi、心拍数Xの3つを加えるようにしたが、手首温度Tiと手首湿度Hiの2つ、あるいは手首温度Tiと心拍数Xの2つを加えるようにしても、快適空調に関して十分な効果が得られる。
【0088】
[3]第3の実施形態について説明する。
この第3の実施形態は、同じ被空調室内で複数人のユーザが就寝する場合に対処したもので、リモコン31で複数人用の快眠モードを設定できるようにしている。センサユニット32は、一人のユーザのみ装着される。
【0089】
複数人用の快眠モードが設定された場合、個人差の出易い手首温度Tiに関わる温度補正項f1(Ti)を決定するためのゲインG1が、通常値より小さい値に設定される。たとえば、通常値の1/2の値あるいは零に設定される。
【0090】
このようなゲイン設定が行われることにより、睡眠の進行に伴う目標室内温度Ts2の変化パターンは図10の変化パターンとなる。すなわち、第1の実施形態における図6の変化パターンに比べ、低めでしかも変化幅の小さい変化パターンとなる。
【0091】
これにより、複数人での就寝条件下においても、快適な温熱環境を得ることができる。快適度の面では、第1の実施形態に比べて若干劣るが、従来の空調制御に比べれば、はるかに快適な空調が可能となる。
【0092】
他の構成および作用は第1の実施形態と同じである。
【0093】
なお、上記各実施形態では、手首に装着するタイプのセンサユニットを例に説明したが、手首に限らず、足首に装着するタイプのセンサユニットを用いてもよい。要は、手足のどこに取付けてもよい。その他、この発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
【0094】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、睡眠中の人体の状態変化に適切に対応する快適空調が可能な空気調和機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の各実施形態の全体的な構成を示す図。
【図2】各実施形態のセンサユニットの構成を示す図。
【図3】各実施形態に係る手首温度および発汗量の一般的な変化の例を示す図。
【図4】第1の実施形態における室外湿度、室外温度、室内湿度、室内温度、目標室内温度の関係を示す図。
【図5】各実施形態における代謝量、心拍数、睡眠周期の関係を示す図。
【図6】第1の実施形態における目標室内温度の変化を示す図。
【図7】各実施形態における室内温度、手首温度、発汗量の関係を示す図。
【図8】各実施形態における冷房時の暖房切換条件を示す図。
【図9】各実施形態における暖房時の冷房切換条件を示す図。
【図10】第2の実施形態における目標室内温度の変化を示す図。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…四方弁、3…室外熱交換器、4…膨張弁、5…室内熱交換器、8…室内温度センサ、9…室内湿度センサ、11…インバータ、20…制御部、21…受光部、22…受信部、31…リモコン(操作手段)、32…センサユニット、33…四肢温度センサ、34…四肢湿度センサ、35…心拍数センサ、36…送信器、37…電源スイッチ

Claims (6)

  1. 被空調室内の温度を検知する室内温度センサと、
    前記室内温度センサの検知温度が目標室内温度となるよう運転を制御する制御手段と、
    被空調室内に居る人の四肢の温度を検知する四肢温度センサと、
    被空調室内の湿度を検知する室内湿度センサと、
    快眠モードを設定するための操作手段と、
    前記快眠モードが設定されたとき、前記目標室内温度に冷房または暖房に対応する所定値を加えた新たな目標室内温度を設定する手段と、
    前記快眠モードが設定された時点の前記四肢温度センサの検知温度とその後の同四肢温度センサの検知温度との差が増加方向に所定値以上となったとき、被空調室内の人が睡眠状態に入ったと判定する判定手段と、
    前記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の前記四肢温度センサ検知温度の最大値を基準四肢温度とし、その基準四肢温度と現在の前記四肢温度センサの検知温度との差に対応する値だけ前記新たな目標室内温度に補正を加えるとともに、前記快眠モードが設定された時点の前記室内湿度センサの検知湿度を基準室内湿度とし、その基準室内湿度と現在の前記室内湿度センサの検知湿度との差に対応する値だけ前記新たな目標室内温度に補正を加える補正手段と、
    を具備したことを特徴とする空気調和機。
  2. 被空調室内の温度を検知する室内温度センサと、
    前記室内温度センサの検知温度が目標室内温度となるよう運転を制御する制御手段と、
    被空調室内に居る人の四肢の温度を検知する四肢温度センサと、
    快眠モードを設定するための操作手段と、
    前記快眠モードが設定されたとき、前記目標室内温度に冷房または暖房に対応する所定値を加えた新たな目標室内温度を設定する手段と、
    前記快眠モードが設定された時点の前記四肢温度センサの検知温度とその後の同四肢温度センサの検知温度との差が増加方向に所定値以上となったとき、被空調室内の人が睡眠状態に入ったと判定する判定手段と、
    前記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された場合に、それからの時間経過を計測する計測手段と、
    前記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の前記四肢温度センサの検知温度の最大値を基準四肢温度とし、その基準四肢温度と現在の前記四肢温度センサの検知温度との差に対応する値だけ前記新たな目標室内温度に補正を加えるとともに、前記計測手段の計測時間に対応する値だけ前記新たな目標室内温度に補正を加える補正手段と、
    を具備したことを特徴とする空気調和機。
  3. 被空調室内の温度を検知する室内温度センサと、
    前記室内温度センサの検知温度が目標室内温度となるよう運転を制御する制御手段と、
    被空調室内に居る人の四肢の温度を検知する四肢温度センサと、
    被空調室内の湿度を検知する室内湿度センサと、
    快眠モードを設定するための操作手段と、
    前記快眠モードが設定されたとき、前記目標室内温度に冷房または暖房に対応する所定値を加えた新たな目標室内温度を設定する手段と、
    前記快眠モードが設定された時点の前記四肢温度センサの検知温度とその後の同四肢温度センサの検知温度との差が増加方向に所定値以上となったとき、被空調室内の人が睡眠状態に入ったと判定する判定手段と、
    前記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された場合に、それからの時間経過を計測する計測手段と、
    前記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の前記四肢温度センサの検知温度の最大値を基準四肢温度とし、その基準四肢温度と現在の前記四肢温度センサの検知温度との差に対応する値だけ前記新たな目標室内温度に補正を加えるとともに、前記快眠モードが設定された時点の前記室内湿度センサの検知湿度を基準室内湿度とし、その基準室内 湿度と現在の前記室内湿度センサの検知湿度との差に対応する値だけ前記新たな目標室内温度に補正を加え、かつ前記計測手段の計測時間に対応する値だけ前記新たな目標室内温度に補正を加える補正手段と、
    を具備したことを特徴とする空気調和機。
  4. 被空調室内の温度を検知する室内温度センサと、
    前記室内温度センサの検知温度が目標室内温度となるよう運転を制御する制御手段と、
    被空調室内に居る人の四肢の温度を検知する四肢温度センサと、
    被空調室内に居る人の四肢の湿度を検知する四肢湿度センサと、
    快眠モードを設定するための操作手段と、
    前記快眠モードが設定されたとき、前記目標室内温度に冷房または暖房に対応する所定値を加えた新たな目標室内温度を設定する手段と、
    前記快眠モードが設定された時点の前記四肢温度センサの検知温度とその後の同四肢温度センサの検知温度との差が増加方向に所定値以上となったとき、被空調室内の人が睡眠状態に入ったと判定する判定手段と、
    前記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の前記四肢温度センサの検知温度の最大値を基準四肢温度とし、その前記基準四肢温度と現在の前記四肢温度センサの検知温度との差に対応する値だけ前記新たな目標室内温度に補正を加えるとともに、予め定めた基準四肢湿度と前記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の前記四肢湿度センサの検知湿度との差に対応する値だけ前記新たな目標室内温度に補正を加える補正手段と、
    を具備したことを特徴とする空気調和機。
  5. 被空調室内の温度を検知する室内温度センサと、
    前記室内温度センサの検知温度が目標室内温度となるよう運転を制御する制御手段と、
    被空調室内に居る人の四肢の温度を検知する四肢温度センサと、
    被空調室内に居る人の心拍数を検知する心拍数センサと、
    快眠モードを設定するための操作手段と、
    前記快眠モードが設定されたとき、前記目標室内温度に冷房または暖房に対応する所定値を加えた新たな目標室内温度を設定する手段と、
    前記快眠モードが設定された時点の前記四肢温度センサの検知温度とその後の同四肢温度センサの検知温度との差が増加方向に所定値以上となったとき、被空調室内の人が睡眠状態に入ったと判定する判定手段と、
    前記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の前記四肢温度センサの検知温度の最大値を基準四肢温度とし、その基準四肢温度と現在の前記四肢温度センサの検知温度との差に対応する値だけ前記新たな目標室内温度に補正を加えるとともに、前記快眠モードが設定される時点の前記心拍数センサの検知心拍数の平均値を求め、前記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の前記心拍数センサの検知心拍数の最小値を逐次に求め、前記求めた平均値と前記求めた最小値との差に対応する値だけ前記新たな目標室内温度に補正を加える補正手段と、
    を具備したことを特徴とする空気調和機。
  6. 被空調室内の温度を検知する室内温度センサと、
    前記室内温度センサの検知温度が目標室内温度となるよう運転を制御する制御手段と、
    被空調室内に居る人の四肢の温度を検知する四肢温度センサと、
    被空調室内に居る人の湿度を検知する四肢湿度センサと、
    被空調室内に居る人の心拍数を検知する心拍数センサと、
    快眠モードを設定するための操作手段と、
    前記快眠モードが設定されたとき、前記目標室内温度に冷房または暖房に対応する所定値を加えた新たな目標室内温度を設定する手段と、
    前記快眠モードが設定された時点の前記四肢温度センサの検知温度とその後の同四肢温度センサの検知温度との差が増加方向に所定値以上となったとき、被空調室内の人が睡眠状態に入ったと判定する判定手段と、
    前記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の前記四肢温度センサの検知温度の最大値を基準四肢温度とし、その基準四肢温度と現在の前記四肢温度センサの検知温度との差に対応する値だけ前記新たな目標室内温度に補正を加えるとともに、予め定めた基準四肢湿度と前記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の前記四肢湿度センサの検知湿度との差に対応する値だけ前記新たな目標室内温度に補正を加え、かつ前記快眠モードが設定される時点の前記心拍数センサの検知心拍数の平均値を求め、前記判定手段により睡眠状態に入ったと判定された後の前記心拍数センサの検知心拍数の最小値を逐次に求め、前記求めた平均値と前記求めた最小値との差に対応する値だけ前記新たな目標室内温度に補正を加える補正手段と、
    を具備したことを特徴とする空気調和機。
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