JP2003240320A - 空気調節システムおよび安眠装置 - Google Patents
空気調節システムおよび安眠装置Info
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Abstract
境を提供する。 【解決手段】睡眠中のユーザ睡眠中のユーザの体温や身
体の動きなどの生体情報を計測する生体情報計測装置
と、この生体情報計測装置で計測された生体情報に基づ
き、冷暖房や除湿などの空気調節を行う空気調節装置か
ら構成される空気調節システムであって、前記生体情報
計測装置は、睡眠中のユーザの前記生体情報を計測する
生体情報計測手段と、この生体情報計測部で計測した生
体情報を前記空気調整装置に送信する送信手段とを具備
し前記空気調節装置は、前記送信手段から送信された生
体情報を受信する受信手段と、この受信手段で受信した
生体情報に基づき、室内の温度や湿度を調整する調節手
段とを具備しに快適な眠りと、安眠できる環境を提供す
る。
Description
ら計測される生体情報を用いて空気調節する空気調節シ
ステム、睡眠中のユーザから計測される生体情報を用い
て睡眠中の姿勢を調節する安眠装置に関する。
確保のために、夜間でもエアコンをつけて、安眠を得た
いという要求が高くなっている。
をあけて寝ることで対処している場合が多かった。しか
し、窓を開けてねると、治安に対する不安感などから、
熟睡できないという問題も生じている。従って、窓をし
めて、なおかつ寒すぎず、暑すぎない快適な眠りを保証
する必要性が増大している。
に、風邪をひいてしまうということがよくある。これ
は、以下のような理由による。
ターンには、ノンレム(NREM)睡眠と、レム(RE
M)睡眠とで1サイクルになっている。NREM睡眠期
の始まりから、REM睡眠期の終わりまでのサイクルの
長さは、約90〜110分といわれている。このサイク
ルが、一夜のうちに、4〜5回出現し、朝の覚醒に移
る。NREM睡眠は、さらに4つの段階(stage)
に分かれている。第1stageが最も眠りが浅く、第
4stageが最も眠りが深い。第4stageの深い
眠りは、睡眠を開始してから最初の第1〜2にサイクル
に出現し、後半(つまり明け方の覚醒に近づくほど)出
現しにくくなる。代わりに、REM期の持続時間が後半
になるほど、長くなる。
7Hzの低振幅不規則波が出ている。第2stageは
睡眠紡錘波(12から15Hz)が出てきる。第3st
ageでは、高振幅の徐波(2Hz以下で頂点間振幅が
75μV以上)が、20〜50%の確率で出現する。第
4stageはこれがさらに進み、高振幅徐波が50%
以上となる。REM期は低振幅不規則波が出ており、第
1stageに似ている。
stage、第3stage、第4stageを経て、
REM期睡眠を経て、覚醒する。REM期は、血圧が上
昇し、心拍数の増加・発汗など交感神経優位の状態にあ
る。
から18時の間に最高値に達する。その後、就床時に向
かって、なだらかに低下する。この体温は夜間睡眠中さ
らに低下する。睡眠後半には、最低値に達する。
うな睡眠者の体温の変化とは無関係に、設定された温度
のまま一定となっている。就床時に設定されている温度
は、夜間睡眠中で最も高い体温に対して、適した温度で
あるため、夜間睡眠時の平均体温、特に覚醒時の体温に
対しては、低い温度になっている。このため、就床時に
は快適と感じた温度では、寒くなり、往々にして風邪を
引いてしまうのである。
温、脈拍は上昇しているが、NREM期、特に深い眠り
である第4stageには、体温や脈拍が下降してお
り、眠りの周期中でも変化がある。
グしている温度は、室内の温度であり、睡眠者自身の温
度が測られていない。このために、睡眠者の体温変化に
関係なく温度をコントロールしているため、寒すぎた
り、暑すぎたりするという問題が出てくる。
と、特開平5−240970号公報では、送信手段を設
けたセンサからのデータを無線で受信手段を設けた腕時
計へ送信し、腕時計のディスプレイに表示させる端末が
考えられている。あるいは、特開平8−10232号公
報では、体表面へ張り付けあるいはベルトにより測温部
を装着し、被計測者の体温を自動的に計測し収集すると
いうもので、特に幼児や子供の体温計測を正確に行うと
いう点に主眼が置かれている。特開平9−322882
号公報では、本体を手首に装着して各種健康情報を記録
する端末が考えられている。これはバイタルデータを記
録する時刻をあらかじめ設定しておくと音声にてその時
刻と記録方法を教えてくれるというものである。特開2
001−112725号公報では、腕時計型に形成され
た生体情報計測装置を手首に装着して、心拍や血圧など
の生体情報を計測し、被計測者の体調悪化を事前に警告
するということが考えられている。
め、腕時計型の計測機器を身につけないといけないた
め、心臓などに問題がある睡眠者の場合には、よいが、
一般の睡眠者には、好まれないという問題がある。
き、いびきをかくようになる。これが進むと、睡眠中に
のどの奥がふさがって呼吸障害が起こる病気、睡眠時無
呼吸症候群となる。一時的に酸素摂取ができなくなる。
無呼吸の時間がながくなると、突然死に至ることにな
る。呼吸が止まるたびに覚醒反応が起こるので、眠りが
浅く、昼間眠気で仕事に差し支えることもある。無呼吸
症候群になっているかどうかを確認するためには、睡眠
中にエアマスクをつけ、酸素摂取量を計測する方法がと
られている。
ても、いびきをかいている時間が長いと、熟睡感がない
と問題がある。一番の解決策は、やせることであるが、
なかなかやせられない場合が多い。いびき防止策として
は、例えば、鼻腔の外側にテープをはり、鼻腔を広げる
ようなものが市販されている。しかし、テープを貼っ
て、睡眠をとることに抵抗感があり、定常的な使用にい
たらない場合が多い。
間の光や騒音、夜勤などのライフスタイルの夜型化など
により、睡眠障害や睡眠異常に悩む人が多く、調査で
は、日本人の5人に1人が不眠に悩むという結果もあ
る。
室内温度に追随しているため、睡眠中のユーザの体温変
化に追随していず、覚醒時の体温低下や就床時の寝苦し
さなどに対応できず、寒すぎたり、暑すぎたりして、体
調を崩す原因となっている。治安上の理由から窓を閉め
ての熟睡を保証するためにも、睡眠中のユーザの体温変
化に対応した温度調整が必要である。
害になっている。いびきは咽喉での空気のとおりが悪く
なっていることが原因である。寝返りをうつなど姿勢を
かえることができれば、いびきをとめ、熟睡できる。
眠中のユーザに快適な眠りと、安眠できる環境を提供す
ることができる空気調節システムおよび安眠装置を提供
することを目的とする。
追従した室温や湿度などの調節が行える空気調節システ
ムを提供することを目的とする。
て、睡眠中のユーザに快適な眠りを提供することができ
る安眠装置を提供することを目的とする。
ムは、睡眠中のユーザの体温や身体の動きなどの生体情
報を計測する生体情報計測装置と、この生体情報計測装
置で計測された生体情報に基づき、冷暖房や除湿などの
空気調節を行う空気調節装置から構成される空気調節シ
ステムであって、前記生体情報計測装置は、睡眠中のユ
ーザの前記生体情報を計測する生体情報計測手段と、こ
の生体情報計測部で計測した生体情報を前記空気調整装
置に送信する送信手段とを具備し、前記空気調節装置
は、前記送信手段から送信された生体情報を受信する受
信手段と、この受信手段で受信した生体情報に基づき、
室内の温度や湿度を調整する第1の調節手段と、予め設
定された室温や湿度に基づき室内の温度や湿度を調節す
る第2の調節手段と、前記第1の調節手段で室内の温度
や湿度を調節する第1のモードと、前記第2の調節手段
で室内の温度や湿度を調節する第2のモードのうちのい
ずれか一方のモードに設定する手段とを具備したことに
より、睡眠中のユーザの体温などの生理値の変化に対応
した温度/湿度調整ができるので、安心して、エアコン
をかけたまま、睡眠をとることが可能となる。
吸音を基に、生体情報としてのいびきを検知する検知手
段と、この検知手段でいびきを検知したとき、当該検知
されたいびきの継続時間を測定する第1の測定手段と、
前記測定されたいびきの継続時間に基づき、睡眠中のユ
ーザの姿勢を調節する調節手段とを具備したことによ
り、睡眠中のユーザがいびきをかいていれば、姿勢をか
えることでいびきをとめ、安眠できるようにすることが
できる。
て図面を参照して説明する。
の実施形態に係る空気調節システムの概略構成例を示し
たもので、大きく分けて、空気調節装置100と生体計
測装置200とから構成されている。
0は、睡眠しようとするユーザが自ら温度設定などをお
こなうリモコン111と、室内に設置された温度・湿度
センサ110と、通信部101と第1の制御部102と
第2の制御部103と切替部104と空気調節部105
から構成されている。
除湿などを行うもので、第1の制御部102あるいは第
2の制御部103で決定された運転条件に基づき、第1
の制御部102あるいは第2の制御部103の制御のも
と、動作するようになっている。
設定された温度や風量、運転時間などの運転条件と、温
度・湿度センサ110で計測された室内の温度・湿度を
もとに、空気調節部105の運転条件を決定して、空気
調節部105を動作させるようになっている。
定された温度や風量、運転時間などの運転条件と、温度
・湿度センサ110で計測された室内の温度・湿度と、
さらに、生体計測装置200で計測された生体情報とを
もとに、空気調節部105の運転条件を決定して、空気
調節部105を動作させるようになっている。
からの指示に従って、第1の制御部102で室内の温度
や湿度を調節する第1のモードと、第2の制御部103
で室内の温度や湿度を調節する第2のモードのうちのい
ずれか一方のモードに切り替えるようになっている。
信を行うためのもので、ここでは、主に、生体計測装置
200で計測されて送信されてきた生体情報を受信する
ようになっている。
予め設定された室温、温度などの条件と実際の室内温度
・湿度以外に、睡眠しているユーザから計測した生体情
報、例えば、体温、加速度、血圧、GSR(Galva
nic Skin Reflex; 皮膚電気反射)な
どを利用して、睡眠しているユーザの安眠に適した運転
制御を行うようにした点に特徴がある。
01と通信部202と重量測定部205から構成されて
いる。
報は、通信部202を通じて空気調節装置100に送信
されるようになっている。
と空気調節装置100の通信部101との間の通信方式
は、無線通信方式であることが好ましく、例えば、Blue
tooth(TM)などの近距離無線通信方式を用いてもよ
い。
ば、2種類の生体情報を計測するために、睡眠している
計測対象のユーザの体温を測定する体温測定部203
と、当該ユーザの加速度を測定する加速度測定部204
から構成されている。
3に示すように、枕の中に内蔵されていてもよい。言い
換えれば、生体計測装置200自体が、生体情報を計測
して、空気調節装置100に送信する機能の他に、枕と
しての機能を有するものであってもよい。
つ生体情報計測装置200の場合、体温や加速度の測定
部203,204、その他、図1では示していないが、
血圧、GSRなどを計測するための測定部がさらに設け
られているときは、それらも含めた生体情報計測部20
1は、睡眠しているユーザの首の部分に直に接触するよ
うな位置に設けられている。
睡眠している計測対象のユーザの体温を計測する。加速
度測定部204は、計測対象のユーザが寝返りをうった
かどうか、寝返りをうった場合には、そのときの動きの
激しさや、などを計測するようになっている。これら
は、どれも公知・公用技術で構成するこができるととも
に、本発明の要旨ではないので、これらの説明は省略す
る。
の生体計測装置200に頭を寝かせたときの重みと、頭
を枕から離したときの重みを検知して、生体情報計測部
201での計測開始・終了(生体情報計測部201のオ
ン、オフ)を制御するようになっている。
で、頭部が枕としての生体計測装置200上に図3のよ
うにのせされると、重量測定部205で測定される値は
10kg以上を越えるので、生体情報計測部201での
生体情報の計測が開始するようになる。一方、起きあが
るときには、重量測定部205で測定される値は、極端
に小さくなるので、生体情報の計測を終了する。起床
し、寝具が押入れにしまわれたときに、他の寝具の重み
がかかったりするが、10kg以上になることはない。
開始・終了を制御しながら、生体情報を測定する、生体
計測装置200の処理動作について、図6に示したフロ
ーチャートを参照して説明する。
の重量を計測(検知)したとき(ステップS101)、
そのとき、生体情報の測定をしていなければ(ステップ
S102)、測定を開始する(ステップS103)。
度以下であったり(ステップS104)、あるいは、逆
に39度以上であったり(ステップS106)すると、
異常があることを、例えば、通信部202、通信部10
1を通じて、家族やあるいはケアセンターに通報するよ
うにしてもよい(ステップS105)。体温測定は、一
定時間毎(例えば10分)経過する度に測定する。
空気調整部100がECHONET(エコーネットコン
ソーシアムが提唱している家庭内の電灯線や無線を利用
したネットワークの規格)や家庭内のLANにつながっ
ていれば、通信部202を介して、空気調整装置100
の通信部101に送られ、そこからECHONETある
いはLANを介して、通報される。あるいは、通信部2
02にて直接公衆回線に接続してもよい。
れる重量が、1kg以下になったときには(ステップS
107)、そのとき、生体情報の測定中であれば(ステ
ップS108)、計測を終了する(ステップS10
9)。
ヘモグロビンの流量により、計測されるため、頚部では
残念ながらあまり精度高く計測ができない。このため、
図4に示すように、脈拍を測定するために、指輪形状の
脈拍センサ(脈拍測定部211)から構成される、同じ
く指輪形状の生体計測部210を、計測対象のユーザの
指に装着するようにする。図2に示すように、この指輪
形状の生体計測部210には、例えば、通信部212が
内蔵されており、この通信部212より、脈拍測定部2
11で測定された脈拍が空気調節装置100内の通信部
101に送られる。あるいは、指輪形状の生体計測部2
10は、脈拍測定部211のみを有し、この脈拍測定部
211と、例えば枕としての生体計測装置200の通信
部202が接続されていて、通信部202を介して、測
定された脈拍が空気調節装置100に送信されるように
なっていてもよい。
る温度変化の一例を示したものである。体温は、図5で
は、実線で示されている。体温が、次第に減少し、午前
5時ごろ、最も体温が低くなり、例えば、35.5度近
くまで下がる。覚醒時の午前6時ごろには、少し上昇す
る。
ド(以下、通常運転モードと呼ぶ)で空気調節装置10
0が運転しているとき)では、設定された温度のままで
ある。図5では、通常運転モードの場合を、一点鎖線で
示している。図5には、就床時にユーザが室温を26度
に設定した場合を示している。就床時には、26度で快
適と感じるが、覚醒時には、体温は2度近く、下がって
いるので、寒いと感じてしまう。逆に覚醒時にちょうど
よい温度、例えば、27度に設定したとすると、今度
は、暑く寝苦しく、安眠できないことになってしまう。
態では、第1のモード(以下、安眠モード)を設けてい
る。なお、安眠モードにはさらに2つのモードがあり、
1つは標準安眠モードであり、他の1つは、個別安眠モ
ードである。
化は、図5では、2点鎖線で示している。
ように、就床時にリモコンで設定された温度で一定に保
つのでなく、体温が最もさがる午前5時ごろには、設定
温度より高い温度設定になるように、温度を少しずつ上
げていく。さらに、午前5以降は、その設定を保つよう
にしている。たとえば、就床時には、室温が26度に設
定されたとすると、最も体温が低くなる午前5時に、1
度上げて、27度になるようにしている。その後は、ユ
ーザから指示があるまで、27度のままになるようにし
ている。
に、睡眠中のユーザの体温は、直線的に減少しているわ
けではない。さらに、上記のような標準安眠モードの場
合の室温調節では、就寝中には就床時のときより1度ほ
ど体温が低下するという仮定のもとに、体温が最も低く
なる時刻には、就床時の設定温度より1度高くなるよう
に調節している。しかし、就床時からの体温低下が1度
ではなく、1.5度、あるいは2度であるユーザもいる
かもしれない。また、夜型人間の場合には、体温が最も
低くなるのが、午前5時よりあとにずれている場合もあ
る。あるいは、同じユーザであっても、夏と冬では、体
温変化が異なる。冬期には、就床時に暖かくなるように
するが、実際に睡眠に入ってしまうと、暖房は必要がな
いので、暖気運転はやめてもよい。覚醒する1時間ほど
前に、暖気運転を開始し、室内を暖めるようにすればよ
い。また、季節にかかわらず飲酒をしたりすれば、就床
時には夏期は暑く、冬期も暖かく感じている。しかし、
血中からアルコールが抜けていくと、寒気を感じるの
で、そのころには、就床時の設定よりは、高い温度にす
る必要がある。
ーザ個人毎に違ったり、あるいは、同じユーザでも、夏
期と冬期とでは、異なるものである。さらに同じ季節で
も、飲酒をしたかどうかで、異なってくる。上記の標準
安眠モードの室温調節の場合には、図5に示したよう
に、温度を直線的に制御している。しかし、このような
室温調節では、個人差や変動に対応することができな
い。これを是正するのが、ユーザの体温やGSRなどを
基に、温度や湿度調整を行う個別安眠モードである。
化は、図5では、点線で示している。
参照して、空気調節装置100の処理動作について説明
する。
があり、非常に複雑になっているが、ここでは、説明の
簡単のため、本実施形態の要旨に関連する部分のみを記
してある。
れは、夜間睡眠だけでなく、昼間の通常のにリモコン1
11より安眠モードを指示したとする。安眠モードが指
示されると(ステップS201)、切替部104は、第
1の制御部102に、空気調節部105の制御権を与え
るとともに、まず、第1の制御部102を標準安眠モー
ドに設定する(ステップS202)。
鎖線で示したような直線的な室温調節が行われる。すな
わち、第1の制御部102は、就床時より覚醒時に室温
が上昇し、その後、一定温度となるように、空気調節部
105を制御する。
測装置200が、生体情報の計測を行っているかどうか
を確認する(ステップS203)。ここでは、例えば、
生体計測部200から、そこで計測された生体情報が送
信されてきているかをチェックするようにしてもよい
し、重量測定部205で生体情報の計測を開始したか否
かの情報を送信する場合には、それをチェックするよう
にしてもよい。
の生体情報は得られないので、標準安眠モードのままに
する。
では、生体計測部200から送信されてくる生体情報を
受信する(ステップS204)。
いかどうかを判別する。ここでは、例えば、GSRが想
定値より高く発汗が多かったり、あるいは、体温の上昇
や下降が標準安眠モードで想定している値より大きく変
動していたり、あるいは脈拍が標準安眠モードで想定し
ている値より大きいなど、標準安眠モードで想定してい
る値より大きくずれているかどうかを判別する(ステッ
プS205)。
2は、測定した生体値に沿った温度/湿度調整をおこな
うための個別安眠モードにモードを切り替える(ステッ
プS206)。生体情報の計測値や計測値の変動の標準
安眠モードの想定値との差分が上記のように、予め定め
られた値より小さいときは、ステップS207へ進み、
そのまま標準安眠モード対応の室温、湿度の調節を行
う。
0)、生体情報の計測値を受信したら、温度/湿度を受
信した生体情報の計測値に応じて調節する(ステップS
211〜ステップS213)。その結果、図5の点線で
示したような、睡眠中のユーザのの生理状態にそったな
だらかな室温調節ができる。
(ステップS220)、安眠モードによる運転を終了す
る(ステップS221)。覚醒時には、温度をあげ、覚
醒を促すようにする。あるいは、ステップS220で
は、単なる時刻だけでなく、午前5時過ぎで、かつ睡眠
中のユーザの脈拍や加速度から、REM期(第3か第4
番目のサイクルの)にあるときを見計らって、安眠モー
ドによる空気調節の終了を判定するようにしてもよい。
こ安眠モードの終了と同時に、例えば、第1の制御10
2は、室温をあげ、覚醒を促すようにして、快適な目覚
めを提供することも可能である。
きの処理動作について説明したが、ユーザにより通常運
転モードが設定されているときは、切替部104は、第
2の制御部103に、空気調節部105の制御権を与え
るので、生体情報を用いずに、設定された室温などの運
転条件に基づき、室温や湿度の調節が行われる(ステッ
プS230、ステップS231)。
眠モードに設定されているときには、当該ユーザの生体
情報の測定値や、測定値の変動が、安眠モードで想定し
ている値より大きくずれているときに、個別安眠モード
に移行するようにしている。が、必ずしも、これに限定
されるものではない。例えば、リモコンから個別安眠モ
ードに設定するようにすることも可能である。
温調節の場合を例にとり説明したが、湿度の場合も、上
記同様にして、計測された生体情報に基づき、睡眠中の
ユーザに最適な状態となるように調節すればよい。
によれば、睡眠中のユーザの体温などの生理値の変化に
対応した温度/湿度調整ができるので、安心して、エア
コンをかけたまま、睡眠をとることが可能となる。
防止するため、いびきを検知して睡眠中のユーザの姿勢
を変更する安眠装置について説明する。図8は第2の実
施形態に係る安眠装置の要部の概略構成を示したもの
で、大きく分けて、姿勢調整部300と生体計測部40
0とから構成されている。
的には、いびきの継続時間が生体情報(t1、T)とし
て計測される。
と蓄積診断部402と入力部403と第2の通信部40
4から構成されている。
などの音声を生体情報として収集するマイクロフォンな
どから構成されている。入力部403から入力された呼
吸音などの音声を基に、蓄積診断部402は、睡眠中の
ユーザの寝息がいびきであるかどうかを判定するように
なっている。いびきであると判断したら、当該ユーザの
姿勢を変更するために、第1の通信部401を通じて姿
勢調整装置300に制御信号を送信する。
示したように、耳の部分に入力部403としてのマイク
ロフォン(以下、簡単にマイクと呼ぶ)が内蔵されたペ
ットロボットや縫いぐるみ、あるいは読書用スタンドな
ど、寝室においてあっても違和感のない製品に内蔵され
ていてもよい。言い換えれば、生体計測部400自体
が、ユーザの呼吸音などの音声を収集して、ユーザがい
びきをかいているか否かを判定する機能の他に、ペット
ロボットや、ぬいぐるみや読書用スタンドなどの機能を
有するものであってもよい。
00から送信された制御信号を受信する通信部302
と、この通信部302で受信した制御信号を基に、睡眠
中のユーザの姿勢を変更するためのエアマットなどから
構成されるアクチュエータ301から構成されている。
示すように、枕の中に内蔵されていてもよい。言い換え
れば、姿勢調整部300自体が、生体計測部400から
の制御信号を受信して睡眠中のユーザの姿勢を調整する
機能の他に、枕としての機能を有するものであってもよ
い。
姿勢調整部300の通信部302との間の通信方式は、
無線通信方式であることが好ましく、例えば、Bluetoot
h(TM)などの近距離無線通信方式を用いてもよい。
04は、例えば、公衆網を用いて、病院などに所定の通
知を行うためのものである。
して、安眠装置の処理動作について説明する。
ようなペットロボットである場合を例にとり説明する。
このペットロボットは、例えば、ユーザからの音声に反
応して所定の動作(例えば、返事をする、問いかけたユ
ーザ近づくなど)を行うものである。従って、ペットロ
ボットは、ユーザから問いかけがあったときに、すぐ応
答できるように、常時、マイクの電源はオンになってい
る。入力部403としてのマイクからの入力がノイズレ
ベルを越えると音声入力があったとみなし(ステップS
301)、入力された音声を分析する(ステップS30
2)。
包絡線を用いる方法で説明する。入力部403としての
マイクから入力した音声がいびきの場合には、図12の
点線で示すような電圧変化の音声信号となる。この入力
された音声信号を分析すると、周期的になっている。従
って、入力された音声信号を処理し、包絡線(図12で
は実線で表している)を抽出すると、その周期性が明ら
かになる。通常の白色ノイズなどもその包絡線は正弦波
となるので、周期性があるが、いびきの包絡線の周期性
は、白色ノイズの包絡線の周期性に比べ、規則正しくな
いこと、出力が小さいことで、その識別は容易である。
これに対し、通常の音声は、例えば、図13に示すよう
に、包絡線には明確な周期性がないので、これもいびき
との識別は容易である。
きであるかどうかを判定する(ステップS303)。い
びきであるかどうかは、図12のような周期的な包絡線
の継続時間が一定時間を超えるかどうかで判断する。
きでないので、通常の音声処理を行い、その結果にもと
づき、たとえば、問いかけたユーザに近づいたり、座っ
たりなどの所定の動作を行う(ステップS304)。
明の要旨ではなので、説明は省略するとともに、図8に
は、ペットロボット本来の機能部は省略している。
いびきであると認識し、そのときのいびきの計測時間t
1を計測し、この計測された時間t1をいびき累積時間
Tに加算していく(ステップS305)。累積時間T
は、たとえば、正午などの基点時刻に初期化されてい
る。就床から覚醒までのいびき累積時間Tをみること
で、1回の睡眠中、どのくらいの時間いびきをかいてい
るかを知ることができる。
勢をかえる必要がある。姿勢を変える必要があるかどう
かは、今、計測した計測時間t1が、予め定められた時
間βを超えるかどうかにより、判定する(ステップS3
06)。この時間βを超えていなければ、特に何の処理
もしない。
を第1の通信部401を通じて、枕としての姿勢調整装
置300の通信部302に出力する(ステップS30
7)。アクチュエータ301は、この制御信号を従っ
て、細かく分かれているエアマット部品への注入空気量
を変更することにより、睡眠中のユーザの頭部の位置を
変更(調節)することによって、姿勢の変更(調節)を
行うことができる(ステップS308)。
れた時間γより大きいと(ステップS309)、無呼吸
症候群の可能性がある。その場合には、それまでに計測
したデータを第2の通信部404から、例えば、公衆網
を用いて病院などに送信し(ステップS310)、その
後、上記のように姿勢変更を行う(ステップS30
7)。
クにより、音声を収集し、分析することで、いびきかど
うかを判定している。さらにいびきをかいている累積時
間Tがある一定値以上であると、無呼吸症候群の疑いが
あるとして、そのまま病院などに通報している。これに
対し、図14に示す別の概略構成では、無呼吸症候群か
どうかの計測も行えるようにしたものである。
するためには、睡眠中にエアマスクをつけ、酸素摂取量
を計測する方法がとられている。エアマスクを装着する
方法は、大変わずらわしく、通常の睡眠をとることが難
しい。そこで、図14に示す安眠装置は、図10に示す
ように、睡眠中のユーザが動脈血酸素飽和度測定部50
0を指に装着することで、睡眠の邪魔をせず、測定をお
こなうようになっている。
光を動脈にあて、ヘモグロビンから反射する光を計測し
て、動脈血中の酸素飽和度を算出するもので、これは公
知・周知技術で構成することができる。通常は、飽和度
は100%なので、動脈血中のヘモグロビンの色は鮮紅
色である。が、呼吸がうまくできず、酸素の供給が少な
くなると、鮮紅色から暗紅色になる。動脈血酸素飽和度
測定部500は、この色の変化により飽和度を測定する
ものである。
には、図14に示したように、動脈血酸素飽和度測定部
501と、生体計測部400の第1の通信部401に、
測定された酸素飽和度を送信するための通信部502と
から構成されている。この動脈血酸素飽和度測定部50
0の通信部502と生体計測部400の第1の通信部4
01との間の通信方式は、所定のケーブルで接続して通
信を行う方式のものでもよいが、無線通信方式であるこ
とが好ましく、例えば、Bluetooth(TM)などの近距
離無線通信方式を用いてもよい。
飽和度を生体情報としてさらに計測する場合の安眠装置
(図14参照)の処理動作について、図15に示すフロ
ーチャートを参照して説明する。なお、図15におい
て、図11と同一部分には同一符号を付し、異なる部分
について説明する。すなわち、図15では、ステップS
309で、1晩でのいびきの累積時間Tが予め定められ
た時間γより大きい場合(無呼吸症候群の可能性がある
場合)には、すぐに病院などに連絡せずに、まず、動脈
血酸素飽和度測定部500で動脈血の酸素飽和度の測定
を行う(ステップS311)。酸素飽和度は十分(例え
ば、100%)であれば(ステップS312)、いびき
はかいているが、無呼吸症候群ではないので、病院への
連絡はせずに、姿勢変更を行う(ステップS307)。
しかし、酸素飽和度が十分でなければ(ステップS31
2)、無呼吸症候群の可能性があるので、酸素飽和度の
データもそえて、収集データを病院に送信する(ステッ
プS313)。もし、酸素飽和度が低すぎる場合には、
ステップS313では、病院にデータ送信を行うだけで
なく、家人やケアセンターに通報するようにしてもよ
い。また、姿勢を変更するだけでなく、ペットボロット
が、無理やり、睡眠しているユーザを揺り動かすなどし
て、呼吸ができるようにするようにしてもよい。
によれば、睡眠中のユーザがいびきをかいていれば、姿
勢をかえることでいびきをとめ、安眠できるようにする
ことができる。さらに、無呼吸症候群であるかどうかも
検知できる。
エータを枕に内蔵して、睡眠中のユーザの頭部の位置を
調節する場合について説明したが、この場合に限らず、
例えばベッドのマットレスや寝間着などを用いて、それ
らの細かく分かれているエアマット部分への注入空気量
を変更することにより、睡眠中のユーザの姿勢を変更
(調節)するようにしてもよい。
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。さらに、上記実
施形態には種々の段階の発明は含まれており、開示され
る複数の構成用件における適宜な組み合わせにより、種
々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される
全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明
が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくと
も1つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている
効果(のなくとも1つ)が得られる場合には、この構成
要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
睡眠中のユーザに快適な眠りと、安眠できる環境を提供
することができる。具体的には、睡眠中のユーザの体調
の変化に追従した室温や湿度などの調節が行える。ま
た、睡眠中のユーザのいびきを抑制して、睡眠中のユー
ザに快適な眠りを提供することができる。
ムの全体の構成例を概略的に示した図。
ムの全体の他の構成例を概略的に示した図。
を説明するための図。
を説明するための図。
を調節した場合とそうでない場合との室温と体温との関
係の一例を示した図。
しながら、生体情報を測定する、生体計測装置処理動作
について説明するためのフローチャート。
のフローチャート。
例を概略的に示した図。
説明するための図。
法を説明するための図。
フローチャート。
図。
の構成例を概略的に示した図。
報としてさらに計測する場合の安眠装置(図14参照)
の処理動作について説明するためのフローチャート。
Claims (7)
- 【請求項1】睡眠中のユーザの体温や身体の動きなどの
生体情報を計測する生体情報計測装置と、この生体情報
計測装置で計測された生体情報に基づき、冷暖房や除湿
などの空気調節を行う空気調節装置から構成される空気
調節システムであって、 前記生体情報計測装置は、 睡眠中のユーザの前記生体情報を計測する生体情報計測
手段と、 この生体情報計測部で計測した生体情報を前記空気調整
装置に送信する送信手段と、 を具備し、 前記空気調節装置は、 前記送信手段から送信された生体情報を受信する受信手
段と、 この受信手段で受信した生体情報に基づき、室内の温度
や湿度を調整する第1の調節手段と、 予め設定された室温や湿度に基づき室内の温度や湿度を
調節する第2の調節手段と、 前記第1の調節手段で室内の温度や湿度を調節する第1
のモードと、前記第2の調節手段で室内の温度や湿度を
調節する第2のモードのうちのいずれか一方のモードに
設定する手段と、 を具備したことを特徴とする空気調節システム。 - 【請求項2】前記生体情報計測手段は、前記ユーザの体
温、脈拍、血圧、加速度のうちの少なくとも1つを生体
情報として計測することを特徴とする請求項1記載の空
気調節システム。 - 【請求項3】前記生体情報計測装置は、睡眠しているユ
ーザの頭部から前記生体情報を計測できるように枕に内
蔵されていることを特徴とする請求項1記載の空気調節
システム。 - 【請求項4】前記生体情報計測手段は、 前記ユーザの体温、血圧、加速度のうちの少なくとも1
つを生体情報として計測する手段と、 前記ユーザの指に装着して、該ユーザの脈拍を生体情報
として計測する手段とを具備したことを特徴とする請求
項1記載の空気調節システム。 - 【請求項5】睡眠中のユーザの呼吸音を基に、いびきを
検知する検知手段と、 この検知手段でいびきを検知したとき、当該検知された
いびきの継続時間を測定する第1の測定手段と、 前記測定されたいびきの継続時間に基づき、睡眠中のユ
ーザの姿勢を調節する調節手段と、 を具備したことを特徴とする安眠装置。 - 【請求項6】前記ユーザの指に装着して、動脈血酸素飽
和度を測定する第2の測定手段をさらに具備したことを
特徴とする請求項6記載の安眠装置。 - 【請求項7】前記調節手段は、睡眠中のユーザの頭部の
位置を調節をすることを特徴とする請求項6に記載の安
眠装置。
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