JP2016028661A - いびき検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】いびきの検出を精度良く行うことができるいびき検出装置を提供する。
【解決手段】入力された音を電気信号に変換することで第一信号を生成する音取得部10と、第一信号から、いびきの音に対応する第一周波数帯域の成分を抽出することで第二信号を生成するバンドパスフィルタ21と、第二信号の波形に基づく第一包絡線の波形を有する包絡線信号を生成する包絡線算出部23と、包絡線信号から、いびきが生ずる間隔に応じた第二周波数帯域の成分を抽出して第三信号を生成するローパスフィルタ24と、第三信号の波形における複数の極大値を求め、当該複数の極大値の間隔を用いていびきの有無を判定する判定部25とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、睡眠時のいびきを検出するいびき検出装置に関する。
睡眠中のいびきを検出するいびき検出装置には、例えば、いびきの音が特定の周波数帯域、例えば、1〜4kHz等の周波数に強く現われることを利用して、いびきの検出を行う装置がある(例えば、特許文献1または特許文献2参照)。特許文献1に記載のいびき検出装置では、マイクロフォンなどの音を検出するセンサ等を用いていびきを含む音を検出し、フィルタを用いて、センサからの信号から1kHzあるいは2〜3kHzの周波数帯域の成分を抽出する。
特開平8−233647号公報 特開2013−192720号公報
しかしながら、上述したいびき検出装置では、いびきの検出精度が十分ではないという問題があった。
本発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、いびきの検出を精度良く行うことができるいびき検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るいびき検出装置は、入力された音を電気信号に変換することで第一信号を生成する音取得部と、前記第一信号から、いびきの音に対応する第一周波数帯域の成分を抽出することで第二信号を生成する第一フィルタと、前記第二信号の波形に基づく第一包絡線の波形を有する包絡線信号を生成する包絡線算出部と、前記包絡線信号から、いびきが生ずる間隔に応じた第二周波数帯域の成分を抽出することで第三信号を生成する第二フィルタと、前記第三信号の波形における複数の極大値を求め、当該複数の極大値の間隔を用いていびきの有無を判定する判定部とを備える。
マイクロフォン等の音取得部では、いびきが生じていない期間であっても、ノイズ等により微弱な信号が検出される。このため、いびきが生じている期間といびきが生じていない期間とを区別するために、従来は、しきい値より小さい音圧レベルの音の成分を除去する処理が行われている(例えば、特許文献1のレベル検出器参照)。しかし、しきい値以上の音圧レベルの成分を抽出する場合、音圧レベルの小さいいびきは検出することができなくなるという問題がある。
上記構成のいびき検出装置では、包絡線信号を求めることにより第二信号の外形を算出し、第二フィルタを用いて、包絡線信号から当該いびきの間隔に応じた周波数成分の抽出を行う。これにより、上記構成のいびき検出装置では、音圧レベルによる処理を行わずに、いびきを検出することが可能になる。上記構成のいびき検出装置は、しきい値より小さい音圧レベルの音の成分を除去しないため、小さいいびきの検出漏れを防ぐことが可能になる。これにより、上記構成のいびき検出装置では、いびきの検出を精度良く行うことが可能になる。
例えば、前記第一周波数帯域は、100Hzから170Hzの範囲であっても良い。
100Hz〜170Hzの周波数帯はいびきの特徴を有する周波数であるため、上記構成のいびき検出装置において、当該周波数帯を第一周波数帯域として設定することで、いびきの検出を適切に行うことができる。
また、前記第二周波数帯域は、0.3Hz以下の範囲であっても良い。
いびきは、息を吸うときに起きるため、いびきの間隔は呼吸の間隔と同じになる。呼吸は、概ね2〜5秒に1回程度である。つまり、いびきの周期は、概ね0.3Hz以下であると考えられる。上記構成のいびき検出装置において、0.3Hz以下を第二周波数帯域として設定することで、いびきの検出を適切に行うことが可能になる。
また、前記判定部は、極大値の間隔が、2秒から5秒の間である2つの隣り合う前記極大値の間の期間を、いびきが生じている期間の候補であると判定し、当該候補が所定数以上連続して現れる期間を、いびきが生じている期間である判定しても良い。
上述したように、いびきの周期は、概ね2〜5秒に1回程度である。したがって、第三信号の波形における極大値が2〜5秒間隔の場合は、いびきが生じている可能性がある。上記構成のいびき検出装置では、このようないびきが生じている可能性がある期間を適切に判定できる。
また、単位期間内において、いびきの音が生じている期間は、散発的ではなく、1塊になっている傾向があることから、いびきは、一定の時間以上つづくと言える。上記構成のいびき検出装置では、候補が所定数以上連続して現れる場合にいびきが生じていると判定するので、いびきの判定を適切に行うことができる。
また、前記包絡線算出部は、前記第二信号の波形の第二包絡線の波形を有する信号を生成し、当該信号の波形の包絡線である前記第一包絡線信号の波形を有する前記包絡線信号を生成しても良い。
包絡線は、信号の外形を算出するものであるが、上述したように、いびきの波形は非常に細かい振動を有する波形となっているため、1回の包絡線の算出では、包絡線に当該細かい振動がある程度残る場合があると考えられる。このため、上記構成のいびき検出装置では、包絡線の包絡線を算出することにより、細かい振動を取り除いた信号を第二フィルタに出力することが可能になる。
なお、本発明は、このような特徴的な処理部を備えるいびき検出装置として実現することができるだけでなく、いびき検出装置に含まれる特徴的な処理部が実行する処理をステップとするいびき検出方法として実現することができる。また、いびき検出装置に含まれる特徴的な処理部としてコンピュータを機能させるためのプログラムまたはいびき検出方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。そして、そのようなプログラムを、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)等のコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体あるいはインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。
本発明によると、いびき検出装置において、いびきの検出を精度良く行うことができる。
実施の形態におけるいびき検出装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態におけるいびき検出方法の一例を示すフローチャートである。 実施の形態において音取得部から出力される第一信号(電気信号)の波形の一例を示すグラフである。 実施の形態におけるバンドパスフィルタによるフィルタリング後の第二信号の波形の一例を示すグラフである。 実施の形態における整流化された後の第二信号の波形の一例を示すグラフである。 実施の形態における包絡線の算出結果の一例を示すグラフである。 実施の形態における包絡線の算出方法の一例を示すグラフである。 実施の形態における包絡線信号の波形および第三信号の波形の一例を示すグラフである。 従来のいびき検出装置におけるいびきの検出の処理手順を示すフローチャートである。 従来のいびき検出装置におけるいびきの検出結果の一例と実施の形態におけるいびきの検出結果の一例とを示す図である。
[課題の詳細]
上記特許文献1に記載のいびき検出装置では、フィルタを用いていびきの音に対応する第一周波数帯域の成分を抽出し、レベル検出器を用いて音の強弱を検出する。
図9は、特許文献1のいびき検出装置におけるいびきの検出の処理手順を示すフローチャートである。図9に示すように、特許文献1のいびき検出装置は、センサから出力される信号を増幅して第1の周波数フィルタおよび第2の周波数フィルタに出力する。第1の周波数フィルタおよび第2の周波数フィルタは、いびきの音の成分を抽出する第一フィルタに相当する。特許文献1のいびき検出装置は、2つのフィルタを切り替えることで、いびきの音の抽出する成分を切り替えている。特許文献1のいびき検出装置は、フィルタにより抽出した成分の所謂極大値の間隔から、いびきか否かを判定している。
ここで、明示されていないが、レベル検出器では、音の強弱を判定する、つまり、音の音圧レベルが所定のしきい値以上であるか否かを判定する。
また、特許文献2のいびき検出装置では、マイクから入力された音の信号のうち、音圧レベルが閾値より小さい成分を除去している。
しかし、いびきの音圧レベルは一定ではないことから、音圧レベルがしきい値以下である成分の除去を行うと、いびきの検出精度が低下してしまうという問題がある。
ここで、図10は、従来のいびき検出装置におけるいびきの検出結果の一例と実施の形態におけるいびきの検出結果の一例とを示す図である。図10の(a)は、従来のいびき検出装置におけるいびきの検出結果の一例を示している。
図10(a)に示すように、いびきの音圧レベルは、同一人物から発せられたいびきであっても、一定ではなく不規則である場合があると考えられる。
図10の(a)では、時刻t1から始まるいびきと、時刻t3から始まるいびきは、音圧レベルがしきい値以上となっているが、時刻t2から始まるいびきは、音圧レベルがしきい値以下となっている。このため、従来のいびき検出装置では、時刻t2から始まるいびきは検出することができなくなり、いびきの候補の間隔がt1〜t3の間隔であると判定されてしまう。
つまり、音圧レベルが小さい(閾値以下の)いびきと、音圧レベルが大きい(閾値以上の)いびきの両方を考慮した場合は、いびきの候補の間隔は数秒程度となる。しかし、音圧レベルが大きいいびきのみでは、いびきの候補の間隔は通常の倍近い値になってしまい、いびきが生じていないと判定されてしまう可能性がある。上述したいびき検出装置では、音圧レベルが閾値以下のいびきの信号は除外されるため、実際にはいびきが生じている場合でも、いびきがないと判定される可能性があるという問題がある。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、各図は、必ずしも各寸法あるいは各寸法比等を厳密に図示したものではない。また、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、請求の範囲を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
実施の形態のいびき検出装置について、図1〜図8を基に説明する。
[1.いびき検出装置の構成]
図1は、本実施の形態におけるいびき検出装置の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、いびき検出装置1は、音取得部10と、いびき検出部20と、表示部30とを備えている。
[1−1.音取得部]
音取得部10は、本実施の形態では、音を電気信号に変換することで第一信号を生成するマイクロフォンである場合を例に説明する。なお、音取得部10は、音の周波数および音圧レベルが検出できる機器であればよい。音取得部10は、入力された音の周波数を有し、かつ、音圧レベルに応じた振幅を有する電気信号を出力する。
[1−2.いびき検出部]
いびき検出部20は、音取得部10から出力された電気信号を用いていびきが生じているか否かを判定する。図1に示すように、いびき検出部20は、バンドパスフィルタ21と、整流回路22と、包絡線算出部23と、ローパスフィルタ24と、判定部25とを備えている。
なお、いびき検出部20は、本実施の形態では、CPU(Central Processing Unit)あるいはマイクロプロセッサ、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)等のメモリを備えるコンピュータシステムである場合を例に説明する。メモリには、いびき検出方法を実現するためのコンピュータプログラムが記憶されている。CPUあるいはマイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、いびき検出方法の各ステップを実行することができる。なお、バンドパスフィルタ21、整流回路22およびローパスフィルタ24については、CPUによる演算処理により実現しても構わないし、集積回路により構成されても構わない。
バンドパスフィルタ21は、音取得部10から出力された第一信号から、第一周波数帯域の成分を抽出することで第二信号を生成する第一フィルタの一例である。バンドパスフィルタ21は、第一信号のうち、第一周波数帯域の成分を通過させ、他の帯域の成分を除去または減衰させる。第一周波数帯域は、いびきの音における特徴的な周波数帯域である。本実施の形態では、第一周波数帯域は、100Hz〜170Hzに設定されている。
整流回路22は、本実施の形態では、全波整流回路であり、バンドパスフィルタ21から出力された第二信号を全波整流した信号を包絡線算出部23に対して出力する。なお、全波整流回路ではなく、半波整流回路で構成されていても構わない。また、整流回路22は、必ずしも設ける必要はない。
包絡線算出部23は、全波整流後における第二信号の波形に基づく第一包絡線の波形を有する包絡線信号を出力する。包絡線の算出方法には、例えば、ピークホールドを求める方法、あるいは、ヒルベルト変換を利用する方法、振幅変調による方法等がある。本実施の形態では、包絡線の導出にピークホールドを利用する。
ローパスフィルタ24は、包絡線信号から、いびきが生ずる間隔に応じた第二周波数帯域の成分を抽出することで第三信号を生成する第二フィルタの一例である。ローパスフィルタ24は、包絡線信号のうち、第二周波数帯域の成分を通過させ、他の帯域の成分を除去または減衰させる。本実施の形態では、第二周波数帯域は、いびきが呼吸と同じ2〜5秒の周期性を持つことを考慮し、0.3Hz以下に設定されている。
判定部25は、第三信号の波形における複数の極大値を求め、当該複数の極大値の間隔を用いていびきの有無を判定する。判定部25は、極大値の間隔が第一範囲内の場合に、当該極大値の間の期間を、いびきが生じている可能性のあるいびき候補とする。なお、第一範囲は、本実施の形態では、上述したように、いびきが2〜5秒の周期性を持つことを考慮し、2〜5秒に設定する。なお、第一範囲は、個人差(年齢、性別)等を考慮して、2〜5秒ではなく、他の範囲に設定しても構わない。また、判定部25は、第三信号において当該いびき候補が一定数連続して現れる場合に、当該いびき候補が示す期間をいびきが生じた期間であると判定する。なお、一定数は、いびきと判定できる数に設定する。
[1−3.表示部]
表示部30は、上述したいびきの検出結果を表示するための装置であり、本実施の形態では、液晶パネルを用いて構成されている。
[2.いびき検出方法]
図2は、本実施の形態におけるいびき検出方法の一例を示すフローチャートである。
音取得部10は、いびきの検出を行う期間の間、入力された音を検出する(S11)。図3は、本実施の形態において音取得部10から出力される第一信号(電気信号)の波形の一例を示すグラフである。図3に示すように、第一信号は、複数の周波数の信号が重畳された信号となっている。
バンドパスフィルタ21は、第一信号に対するフィルタリングを行う(S12)。本実施の形態では、バンドパスフィルタ21は、上述したように、第一信号から100Hz〜170Hzの成分を抽出する。抽出された信号を第二信号とする。図4は、本実施の形態におけるバンドパスフィルタ21によるフィルタリング後の第二信号の波形の一例を示すグラフである。
整流回路22は、第二信号を整流化する(S13)。整流化により、マイナスの成分がなくなるので、後の信号処理が容易になる。図5は、本実施の形態における整流化された後の第二信号の波形の一例を示すグラフである。
包絡線算出部23は、整流化された後の第二信号の包絡線を算出する(S14)。本実施の形態では、ピークホールドを利用する。包絡線を求めることにより、整流化された後の第二信号の外形を求めることができる。
図6は、本実施の形態における包絡線の算出結果の一例を示すグラフである。図7は、本実施の形態における包絡線の算出方法の一例を示すグラフである。図7において、実線は包絡線を、一点鎖線は整流化された後の第二信号を示している。図7に示す例では、点Piは時刻tiにおける整流化された後の第二信号上の点を示し、点Eiは、時刻tiにおける包絡線上の点を示している。図7では、点P1、P4、P8、P11およびP15が第二信号のピーク値になっている。
図7では、第二信号の値は、時刻ti(i=1〜15)において変化している。そこで、本実施の形態の包絡線算出部23は、包絡線のピークを探索しながら、包絡線を算出する。
包絡線算出部23は、ピークである点P1を検出する。
次に、包絡線算出部23は、時刻t2において、第二信号の波形がピークであるか否かを算出する。包絡線算出部23は、例えば、ピークの検出を行う時刻における第二信号の値が、前後の時刻における第二信号の値よりも大きい場合に、ピークであると判定する。時刻t2の場合、包絡線算出部23は、時刻t2における第二信号の値が時刻t3における第二信号の値よりも小さいので、ピークではないと判定する。ピークではないと判定した場合、包絡線算出部23は、前回のピークの値を保持する。言い換えると、図7では、包絡線算出部23は、点P1(=点E1)の値を維持する。
引き続き、包絡線算出部23は、時刻t3において、第二信号の波形がピークであるか否かを算出する。時刻t3の場合、包絡線算出部23は、時刻t3における第二信号の値が時刻t2およびt4における第二信号の値よりも小さいので、ピークではないと判定する。包絡線算出部23は、時刻t3の第二信号の値がピークではないと判定したので、前回のピークの値を保持する。
包絡線算出部23は、時刻t4において、第二信号の波形がピークであるか否かを算出する。時刻t4の場合、包絡線算出部23は、時刻t4における第二信号の値が時刻t3およびt5における第二信号の値よりも大きいので、ピークであると判定する。包絡線算出部23は、時刻t4の第二信号の値がピークであると判定したので、時刻t3における包絡線信号の点E3と、時刻t4における第二信号の点P1(=点E4)とを結ぶ線を引く。
包絡線算出部23は、時刻t5以降についても、同様の処理を行う。包絡線算出部23は、算出した包絡線の波形を有する包絡線信号をローパスフィルタ24に対して出力する。
ローパスフィルタ24は、包絡線信号に対するフィルタリングを行う(S15)。ローパスフィルタ24は、包絡線信号のうち、いびきが生じる間隔を考慮して、0.3Hz以下の周波数成分を通過させる。
図8は、本実施の形態における包絡線信号の波形および第三信号の波形の一例を示すグラフである。図8において、実線は包絡線を、二点鎖線は第三信号を示している。
判定部25は、第三信号の極大値のタイミングを算出し、当該タイミングから極大値の間隔を算出する(S16)。図8では、極大値の間隔dj(jは整数)をそれぞれ算出する。
判定部25は、いびきの判定を行う(S17)。判定部25は、第三信号の極大値の間隔が3〜5秒の期間を、いびきが生じている候補として判定する。また、判定部25は、当該候補が、一定回数以上連続している場合に、いびきが生じていると判定する。
[3.効果等]
本実施の形態のいびき検出装置1では、音圧レベルによる信号の除去を行わないため、検出精度が低下するのを防止することができる。
ここで、図10は、上述したように、従来のいびき検出装置におけるいびきの検出結果の一例と実施の形態におけるいびきの検出結果の一例を示す図である。図10の(a)は、上述したように、従来のいびき検出装置におけるいびきの検出結果の一例を示している。図10の(b)は、実施の形態におけるいびきの検出結果である第三信号の一例を示している。
従来のいびき検出装置の場合、図10の(a)に示すように、音圧レベルがしきい値以下のいびきの音、例えば、時刻t2から始まるいびきの音は、いびきの検出において考慮されない。このため、従来のいびき検出装置では、時刻t1〜t3の間隔が、いびきの候補であるか否かの判定対象となる。時刻t1〜t3の間隔は、実際のいびきの間隔の2倍程度になる。このため、時刻t1〜t3の間の期間は、いびき候補ではないと判定される可能性がある。
これに対し、上記実施の形態のいびき検出装置1では、図10の(b)に示すように、時刻t2から始まる音圧レベルが小さいいびきの場合でも、第三信号に極大値が現れる。上記実施の形態のいびき検出装置1では、時刻t4〜t5の間の間隔と、時刻t5〜t6の間の間隔とが、いびきの候補であるか否かの判定対象となる。時刻t4〜t5の間の間隔と、時刻t5〜t6の間の間隔とが、いずれも2〜5秒であるとすると、いびき検出装置1は、いびき候補であると判定できる。
つまり、上記実施の形態のいびき検出装置1では、従来のいびき検出装置に比べ、いびきの候補の判定をより精度良く行うことができ、いびきの検出精度を向上させることができる。
上記実施の形態のいびき検出装置1では、包絡線信号を求めるので、第二信号の外形を算出することができる。なお、包絡線信号には、いびきの音の外形だけでなく、目覚まし時計の音あるいは空調、空気清浄機等の雑音の外形が含まれる。
そこで、上記実施の形態のいびき検出装置1では、さらに、いびきが生じる間隔が呼吸と同じ間隔であり、周期性を有することを考慮し、第二フィルタを用いて、包絡線信号から当該いびきが生じる周期と同じ周期を有する成分の抽出を行う。これにより、例えば、いびきとは異なる周期性を有する雑音を除去することが可能になる。結果的に、第二フィルタから出力される第三信号は、1つのいびきにつき1つの極大値を有する波形となる。
つまり、本実施の形態のいびき検出装置1では、第三信号の極大値の間隔により、いびきが生じる間隔を装置側で自動的に精度良く認識することが可能になる。
[4.変形例]
上記実施の形態において、いびき検出装置1の包絡線算出部23は、第二信号の波形の包絡線を算出したが、第二信号の波形の第二包絡線の波形を有する信号を生成し、当該信号の波形の包絡線(=第一包絡線)の波形を有する信号を包絡線信号として出力するように構成しても構わない。包絡線算出部23は、3回以上繰り返して包絡線の包絡線を求めるように構成しても構わない。
上述したように、いびきの音は非常に細かい振動を有するため、包絡線信号を算出することで、ある程度第二信号の外形をとらえることができる。包絡線の算出を繰り返し行うことにより、より滑らかな波形を取得することができる。
当該変形例においても、いびき検出装置は、音圧レベルによる信号の除去を行わないため、検出精度が低下するのを防止することができる。
(他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態に係るいびき検出装置について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
(1)例えば、上記実施の形態において、判定部25は、いびきの候補が一定回数以上連続している場合にいびきが生じていると判定した。判定部25は、例えば、特許文献1のいびき検出装置と同様に、いびきの候補の期間が、ある程度変動している場合に、いびきであると判定しても構わない。このように構成すれば、いびきと同程度の周期性を有する雑音といびきとを区別することが可能になる。
(2)また、上記実施の形態のいびき検出装置は、CPUおよびメモリを備えるコンピュータシステムである場合を例に説明したが、これに限るものではない。
上記いびき検出装置のいびき検出部を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしても良い。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIである。システムLSIは、例えば、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムを含む。この場合、RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
さらにまた、上記のいびき検出部を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしても良い。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしても良い。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしても良い。
また、本発明は、上記に示すいびき検出方法であるとしても良い。また、本発明は、いびき検出方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしても良いし、上記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしても良い。
さらに、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしても良い。また、これらの非一時的な記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしても良い。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしても良い。
さらに、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
上記実施の形態のいびき検出装置は、医療施設、介護施設あるいは研究施設等に設置されるいびき検出装置として有用である。
1 いびき検出装置
10 音取得部
20 いびき検出部
21 バンドパスフィルタ
22 整流回路
23 包絡線算出部
24 ローパスフィルタ
25 判定部
30 表示部

Claims (5)

  1. 入力された音を電気信号に変換することで第一信号を生成する音取得部と、
    前記第一信号から、いびきの音に対応する第一周波数帯域の成分を抽出することで第二信号を生成する第一フィルタと、
    前記第二信号の波形に基づく第一包絡線の波形を有する包絡線信号を生成する包絡線算出部と、
    前記包絡線信号から、いびきが生ずる間隔に応じた第二周波数帯域の成分を抽出することで第三信号を生成する第二フィルタと、
    前記第三信号の波形における複数の極大値を求め、当該複数の極大値の間隔を用いていびきの有無を判定する判定部とを備える、
    いびき検出装置。
  2. 前記第一周波数帯域は、100Hzから170Hzの範囲である、
    請求項1に記載のいびき検出装置。
  3. 前記第二周波数帯域は、0.3Hz以下の範囲である、
    請求項1または2に記載のいびき検出装置。
  4. 前記判定部は、極大値の間隔が、2秒から5秒の間である2つの隣り合う前記極大値の間の期間を、いびきが生じている期間の候補であると判定し、当該候補が所定数以上連続して現れる期間を、いびきが生じている期間である判定する、
    請求項1〜3の何れか1項に記載のいびき検出装置。
  5. 前記包絡線算出部は、前記第二信号の波形の第二包絡線の波形を有する信号を生成し、当該信号の波形の包絡線である前記第一包絡線信号の波形を有する前記包絡線信号を生成する、
    請求項1〜4の何れか1項に記載のいびき検出装置。
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