JP6031863B2 - 心音分析装置、心音分析方法および心音分析プログラム - Google Patents
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Description
ここで、特許文献1には、心臓からの音声信号と任意の位置における脈波とを記録し、その脈波に基づいて心周期を判別し、判別した心周期に所定の条件を満たす音声信号が検出されるか否かによって心音や心雑音の有無を判断するシステムが記載されている。
また、二以上のセンサ同士を無線で接続するとした場合には、各センサのバッテリ持続時間の問題や同期精度の問題が生じる可能性がある。またさらに、こうした複数のセンサを取り付け、少なくとも30秒間測定しなければならないとなると、これは、ユーザにとって気軽に使える装置であるとは言えない。
心音信号を二値化することによって、心音または心雑音である区間がピーク区間となり、その他の区間が0値区間となる二値化信号を生成するピーク区間情報生成部と、
前記ピーク区間ごとの持続時間を統計的に処理した1または複数の評価値を算出する評価値算出部と、
心音が正常である場合と心音に異常がある場合との違いによって生じる前記評価値の変化傾向に基づいて心音の異常判定を実行する判定部と、を備える
ことを特徴とする。
さらに、心音を少なくとも心雑音の帯域と正常心音の帯域とに帯域分割した分析信号を生成する分析信号生成部を備え、
前記ピーク区間情報生成部は、前記分析信号の二階微分値に基づいて前記二値化信号を生成する
ことが好ましい。
前記分析信号生成部は、前記分析信号をさらに曲線近似するものであり、
近似曲線を生成するのに用いる区間長または近似曲線の次数を変えて複数の近似曲線を生成する
ことが好ましい。
前記評価値は、
ピーク区間の持続時間の合計値と分析信号の全時間長との比、
ピーク区間の持続時間の平均値、および、
ピーク区間の持続時間の標準偏差、のうちから選択される1または複数である
ことが好ましい。
前記ピーク区間情報生成部は、一つの心音信号に対して少なくとも二つの二値化信号を生成するものであり、
前記評価値は、
一方の二値化信号のピーク持続時間を合計した値と他方の二値化信号のピーク持続時間を合計した値との比、
一方の二値化信号のピーク持続時間の平均値と他方の二値化信号のピーク持続時間の平均値との比、
一方の二値化信号のピーク持続時間の標準偏差と他方の二値化信号のピーク持続時間の標準偏差との比、および
一方の二値化信号に含まれるピーク持続時間と他方の二値化信号に含まれるピーク持続時間との相関係数、のうちから選択される1または複数である
ことが好ましい。
前記判定部は、
異常判定のために評価値ごとに設定された閾値との対比を行う閾値判定を実行し、評価値が閾値条件に合致する場合には判定値に加算値を加算するカウントアップを行い、
前記判定値の最終合計値を所定閾値と対比して心音信号の異常判定を行う
ことが好ましい。
心音が正常である場合と心音に異常がある場合との違いによって生じる前記評価値の変化傾向に基づいて前記加算値には評価値ごとに重みが設定されている
ことが好ましい。
前記判定部は、
評価値を特徴ベクトルとして、複数の心雑音を含むデータと心雑音を含まないデータとのそれぞれに関してプロトタイプベクトルを生成しておき、判定対象であるデータの特徴ベクトルがどちらに近いかに基づいて心音の異常判定を行う
ことが好ましい。
心音信号を二値化することによって、心音または心雑音である区間がピーク区間となり、その他の区間が0値区間となる二値化信号を生成し、
前記ピーク区間ごとの持続時間を統計的に処理した1または複数の評価値を算出し、
心音が正常である場合と心音に異常がある場合との違いによって生じる前記評価値の変化傾向に基づいて心音の異常判定を実行する
ことを特徴とする。
コンピュータを、
心音信号を二値化することによって、心音または心雑音である区間がピーク区間となり、その他の区間が0値区間となる二値化信号を生成するピーク区間情報生成部と、
前記ピーク区間ごとの持続時間を統計的に処理した1または複数の評価値を算出する評価値算出部と、
心音が正常である場合と心音に異常がある場合との違いによって生じる前記評価値の変化傾向に基づいて心音の異常判定を実行する判定部と、して機能させる
ことを特徴とする。
(第1実施形態)
本発明の心音分析装置に係る第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の心音分析装置に係る第1実施形態の構成を示す図である。
なお、本実施形態による心音分析装置は、コンピュータにより実行可能なプログラムとして実施することができる。
心音分析装置100は、信号入力部110と、分析信号生成部120と、ピーク区間情報生成部130と、評価値算出部140と、判定部150と、を備える。
これら各機能部の動作を図2のフローチャートおよび例示(図3〜図9)を参照しながら説明する。
分析信号生成部120は、まず、入力信号の帯域毎の時間変化による特徴を示す信号を生成する(S201)。例えば、入力信号に短時間FFT等の処理を実施して時間周波数成分を算出し、各時間における所定の周波数範囲の周波数成分の和を算出する。あるいは、フィルタバンクを用いて帯域分割を行い、各出力にヒルベルト変換を実施する。なお、入力信号の帯域毎の時間変化による特徴を示す信号を生成する方法はこの二例に限定されるものではない。
ここで、分析信号生成部120では、0〜200Hzのいずれかの周波数成分を含む信号と、100〜2000Hzのいずれかの周波数成分を含む信号と、の少なくとも2つの信号を生成する。
前者は主に心音の時間変化による特徴を示す信号であり、後者は主に心雑音の時間変化による特徴を示す信号である。この2つの信号に限らず、3以上の信号を生成しても構わないし、また、各信号の周波数成分は排他的であっても重複部分があっても構わない。
例えば、図4と図5において、図4(A)および図5(A)は、近似処理前の元信号である。近似曲線は、近似に使用する曲線の次数や近似に用いる区間など、パラメータの違いによって結果が異なる。図4(B)は、次数の高い曲線を用いた近似曲線を示し、図5(B)は次数が低い曲線を用いた近似曲線を示す。あるいは、近似曲線の次数が同じでも、区間を狭くすれば図4(B)になり、区間を長くとれば図5(B)になる。図4(B)の近似曲線の方が元の信号に近い近似曲線となる。一方、図5(B)の近似曲線は、図4(B)の近似曲線に比べて、元の信号の大まかな傾向をよく表しているといえる。
図3(B)、図4(B)および図5(B)の各近似曲線(分析信号)の形状に注目すると、上に凸の二次曲線と、下に凸の二次曲線と、が交互に接続されていることがわかる。ここで、上に凸の部分は、心音または心雑音である区間である。一方、下に凸の部分は、心音区間でもないし心雑音区間でもない。以下の説明では、下に凸の部分を、「その他の区間」と称する。
そして、ピーク区間情報毎に、
SUMとLENとの比RATIO(=SUM/LEN)と、
ピーク持続時間の平均値AVEと、
ピーク持続時間の標準偏差SDと、
をそれぞれ算出する。
ここで、例えば任意のピーク区間情報PEAK(m)およびPEAK(n)からそれぞれSUM(m)とSUM(n)とを算出したとする。
すると、rSUMとは、
rSUM(m,n)=SUM(m)/SUM(n)
によって求められる値である。
図6〜図9において、
(A)に示すピーク区間情報は、0〜200Hzの帯域成分を100ms毎の区間を用いて曲線近似した分析信号から求めたピーク区間情報s01である。
(B)に示すピーク区間情報は、100〜2000Hzの帯域成分を100ms毎の区間を用いて曲線近似した分析信号から求めたピーク区間情報s11である。
(C)に示すピーク区間情報は、100〜2000Hzの帯域成分を300ms毎の区間を用いて曲線近似した分析信号から求めたピーク区間情報s12である。
心音が正常な場合はI音II音と呼ばれる短時間鳴動の音が交互に聴取される。したがって、100ms程度で曲線近似すると、図6(A)および図6(B)のように、I音II音の鳴動時間がそのままピーク区間として表れる。一方、300ms程度で曲線近似すると、図5で説明したように、I音II音がひとつのまとまったピーク区間として表れる(図6(C))。
(A)に示すピーク区間情報および(B)に示すピーク区間情報については図6の場合と同様である。一方、図7(C)については、図6(C)のピーク区間が途中で寸断されたような不規則な区間が表れる。心音が正常であっても、I音II音の強度および鳴動時間によって、こうした結果になる場合もあるという例である。
(B)および(C)については図8(B)(C)の場合と同様であるが、図9(A)についてみると、図6(A)や図7(A)と同じように短いピーク区間が現れている。これは、心雑音を含む場合でも、I音II音を聴取しやすい状態の場合にはこうした結果となる可能性もあるという例である。図9(A)に示すピーク区間情報は、図6(A)等と近い傾向を示すので、RATIO、AVEおよびSDについては図6(A)等の場合と同様に小さい値となる。図9(B)および図9(C)のピーク区間情報は、図8(B)および図(C)と近い傾向を示すので、図8(B)および図(C)と同様に、RATIOおよびAVEは図6(A)等の場合よりも大きい値となり、一方、SDは100ms程度の小さい値となる。この関係を図16のテーブルにまとめた。
RATIO、AVEおよびSDについては、大きな値となる傾向がある箇所に「H」の標記を付し、小さな値となる傾向がある箇所に「L」の標記を付した。一方、rSUMについては比であるので、前述したように比較する2値がほぼ等しくなる傾向がある場合には「1」を付し、1より顕著に大きくなる傾向がある場合は「H」の標記を付し、1より顕著に小さくなる傾向がある場合は「L」の標記を付した。「−」の表記は、算出の必要ない箇所であることを示す。
先に示した評価値の傾向を利用することで心雑音の有無を判定できることは理解されよう。評価値の傾向を利用して心雑音の有無を判定する方法としてはいくつか考えられる。ここでは二つの例を示す。
一方で、AVE(s11)について見ると、心音が正常である場合と心雑音が含まれる場合とでは反対の傾向を示すので、AVE(s11)についての判定値への加算値は大きくしてもよい(例えば、1.5や2.0を加算する)。
例えば、AVE(s01)についていうと、AVE(s01)が230を超えていれば判定値に1.0を加算し、AVE(s01)が230以下であれば加算しない(0を加算する)ということを意味している。
評価値項目ごとに、心音に心雑音が含まれている場合を判定する閾値条件を設定しておき、評価値項目ごとに閾値条件に従って判定値に加算値を加算していく。
そして、図18の場合には項目(1)、(2)、(6)、(8)、(10)、(11)、(14)、(17)について条件に従って加算値を判定値に加算していき、最終的に、判定値が5を超えていれば心雑音有りと判定する。
また、判定値が5以下であれば心音は正常であると判定する。
なお、ここに挙げた各評価値項目の閾値条件や加算値および判定閾値(ここでは5)は例示であり、例えば心音を採取する環境(マイク感度など)によっても変わってくるのであって、この例に限られないのは当然である。
また、上の例では項目(1)、(2)、(6)、(8)、(10)、(11)、(14)、(17)という8つの項目を使用したが、どの項目を組み合わせて使用するかは適宜選択すればよい。
多くの評価値を組み合わせれば判定の精度は向上すると考えられるが、計算量やメモリ量も増えてくるので、必要に応じて評価値を最適に組み合わせればよい。また、第2判定方法の特徴ベクトルを用いて機械学習を行って判定モデルを生成しても良いし、一つの評価値のみに基づいて判定を行っても良い。
心音分析装置100の各機能部は、各種論理素子等からなる専用のハードウェアで構成されてもよいし、あるいは、CPU、ROM、RAMを備えたコンピュータに心音分析プログラムを組み込んで各機能部として動作させてもよい。プログラムをインストールするには、コンピュータにメモリカードやCD−ROM等を直接差し込んで行ってもよいし、これらの記憶媒体を読み取る機器を外付けで接続してもよい。さらには、有線または無線の通信によってプログラムをコンピュータに供給してインストールしてもよい。なお、各種記録媒体や通信手段等で供給されるプログラムとしては、本発明に係る心音情報処理プログラムが含まれていればよく、それ以外の制御などを行うプログラムが含まれていてもよい。
Claims (12)
- 心音信号を二値化することによって、心音または心雑音である区間がピーク区間となり、その他の区間が0値区間となる二値化信号を生成するピーク区間情報生成部と、
前記ピーク区間ごとの持続時間を統計的に処理した1または複数の評価値を算出する評価値算出部と、
心音が正常である場合と心音に異常がある場合との違いによって生じる前記評価値の変化傾向に基づいて心音の異常判定を実行する判定部と、を備え、
前記ピーク区間情報生成部は、一つの心音信号に対して少なくとも二つの二値化信号を生成するものであり、
前記評価値は、
一方の二値化信号のピーク持続時間を合計した値と他方の二値化信号のピーク持続時間を合計した値との比、
一方の二値化信号のピーク持続時間の平均値と他方の二値化信号のピーク持続時間の平均値との比、
一方の二値化信号のピーク持続時間の標準偏差と他方の二値化信号のピーク持続時間の標準偏差との比、および
一方の二値化信号に含まれるピーク持続時間と他方の二値化信号に含まれるピーク持続時間との相関係数、のうちから選択される1または複数である
ことを特徴とする心音分析装置。 - 心音信号を二値化することによって、心音または心雑音である区間がピーク区間となり、その他の区間が0値区間となる二値化信号を生成するピーク区間情報生成部と、
前記ピーク区間ごとの持続時間を統計的に処理した1または複数の評価値を算出する評価値算出部と、
心音が正常である場合と心音に異常がある場合との違いによって生じる前記評価値の変化傾向に基づいて心音の異常判定を実行する判定部と、を備え、
前記判定部は、
評価値を特徴ベクトルとして、複数の心雑音を含むデータと心雑音を含まないデータとのそれぞれに関してプロトタイプベクトルを生成しておき、判定対象であるデータの特徴ベクトルがどちらに近いかに基づいて心音の異常判定を行う
ことを特徴とする心音分析装置。 - 心音信号を二値化することによって、心音または心雑音である区間がピーク区間となり、その他の区間が0値区間となる二値化信号を生成するピーク区間情報生成部と、
前記ピーク区間ごとの持続時間を統計的に処理した1または複数の評価値を算出する評価値算出部と、
心音が正常である場合と心音に異常がある場合との違いによって生じる前記評価値の変化傾向に基づいて心音の異常判定を実行する判定部と、を備え、
前記ピーク区間情報生成部は、一つの心音信号に対して少なくとも二つの二値化信号を生成するものであり、
前記評価値は、
一方の二値化信号のピーク持続時間を合計した値と他方の二値化信号のピーク持続時間を合計した値との比、
一方の二値化信号のピーク持続時間の平均値と他方の二値化信号のピーク持続時間の平均値との比、
一方の二値化信号のピーク持続時間の標準偏差と他方の二値化信号のピーク持続時間の標準偏差との比、および
一方の二値化信号に含まれるピーク持続時間と他方の二値化信号に含まれるピーク持続時間との相関係数、のうちから選択される1または複数であり、
前記判定部は、
評価値を特徴ベクトルとして、複数の心雑音を含むデータと心雑音を含まないデータとのそれぞれに関してプロトタイプベクトルを生成しておき、判定対象であるデータの特徴ベクトルがどちらに近いかに基づいて心音の異常判定を行う
ことを特徴とする心音分析装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載の心音分析装置は、さらに、
心音を少なくとも心雑音の帯域と正常心音の帯域とに帯域分割した分析信号を生成する分析信号生成部を備え、
前記ピーク区間情報生成部は、前記分析信号の二階微分値に基づいて前記二値化信号を生成する
ことを特徴とする心音分析装置。 - 請求項4に記載の心音分析装置において、
前記分析信号生成部は、前記分析信号をさらに曲線近似するものであり、
近似曲線を生成するのに用いる区間長または近似曲線の次数を変えて複数の近似曲線を生成する
ことを特徴とする心音分析装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の心音分析装置において、
前記評価値は、
ピーク区間の持続時間の合計値と分析信号の全時間長との比、
ピーク区間の持続時間の平均値、および、
ピーク区間の持続時間の標準偏差、のうちから選択される1または複数である
ことを特徴とする心音分析装置。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載の心音分析装置において、
前記判定部は、
異常判定のために評価値ごとに設定された閾値との対比を行う閾値判定を実行し、評価値が閾値条件に合致する場合には判定値に加算値を加算するカウントアップを行い、
前記判定値の最終合計値を所定閾値と対比して心音信号の異常判定を行う
ことを特徴とする心音分析装置。 - 請求項7に記載の心音分析装置において、
心音が正常である場合と心音に異常がある場合との違いによって生じる前記評価値の変化傾向に基づいて前記加算値には評価値ごとに重みが設定されている
ことを特徴とする心音分析装置。 - コンピュータが実行する心音分析方法であって、
心音信号を二値化することによって、心音または心雑音である区間がピーク区間となり、その他の区間が0値区間となる二値化信号を生成し、
前記ピーク区間ごとの持続時間を統計的に処理した1または複数の評価値を算出し、
心音が正常である場合と心音に異常がある場合との違いによって生じる前記評価値の変化傾向に基づいて心音の異常判定を実行し、
前記二値化信号を生成するに際し、一つの心音信号に対して少なくとも二つの二値化信号を生成し、
前記評価値は、
一方の二値化信号のピーク持続時間を合計した値と他方の二値化信号のピーク持続時間を合計した値との比、
一方の二値化信号のピーク持続時間の平均値と他方の二値化信号のピーク持続時間の平均値との比、
一方の二値化信号のピーク持続時間の標準偏差と他方の二値化信号のピーク持続時間の標準偏差との比、および
一方の二値化信号に含まれるピーク持続時間と他方の二値化信号に含まれるピーク持続時間との相関係数、のうちから選択される1または複数である
ことを特徴とする心音分析方法。 - コンピュータが実行する心音分析方法であって、
心音信号を二値化することによって、心音または心雑音である区間がピーク区間となり、その他の区間が0値区間となる二値化信号を生成し、
前記ピーク区間ごとの持続時間を統計的に処理した1または複数の評価値を算出し、
心音が正常である場合と心音に異常がある場合との違いによって生じる前記評価値の変化傾向に基づいて心音の異常判定を実行し、
前記心音の以上判定を実行するに際し、
評価値を特徴ベクトルとして、複数の心雑音を含むデータと心雑音を含まないデータとのそれぞれに関してプロトタイプベクトルを生成しておき、判定対象であるデータの特徴ベクトルがどちらに近いかに基づいて心音の異常判定を行う
ことを特徴とする心音分析方法。 - コンピュータを、
心音信号を二値化することによって、心音または心雑音である区間がピーク区間となり、その他の区間が0値区間となる二値化信号を生成するピーク区間情報生成部と、
前記ピーク区間ごとの持続時間を統計的に処理した1または複数の評価値を算出する評価値算出部と、
心音が正常である場合と心音に異常がある場合との違いによって生じる前記評価値の変化傾向に基づいて心音の異常判定を実行する判定部と、して機能させ、
前記ピーク区間情報生成部は、一つの心音信号に対して少なくとも二つの二値化信号を生成するものであり、
前記評価値は、
一方の二値化信号のピーク持続時間を合計した値と他方の二値化信号のピーク持続時間を合計した値との比、
一方の二値化信号のピーク持続時間の平均値と他方の二値化信号のピーク持続時間の平均値との比、
一方の二値化信号のピーク持続時間の標準偏差と他方の二値化信号のピーク持続時間の標準偏差との比、および
一方の二値化信号に含まれるピーク持続時間と他方の二値化信号に含まれるピーク持続時間との相関係数、のうちから選択される1または複数である
ことを特徴とする心音分析プログラム。 - コンピュータを、
心音信号を二値化することによって、心音または心雑音である区間がピーク区間となり、その他の区間が0値区間となる二値化信号を生成するピーク区間情報生成部と、
前記ピーク区間ごとの持続時間を統計的に処理した1または複数の評価値を算出する評価値算出部と、
心音が正常である場合と心音に異常がある場合との違いによって生じる前記評価値の変化傾向に基づいて心音の異常判定を実行する判定部と、して機能させ、
前記判定部は、
評価値を特徴ベクトルとして、複数の心雑音を含むデータと心雑音を含まないデータとのそれぞれに関してプロトタイプベクトルを生成しておき、判定対象であるデータの特徴ベクトルがどちらに近いかに基づいて心音の異常判定を行う
ことを特徴とする心音分析プログラム。
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