JP2013064544A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの生体にとって安全な室温制御を行うことができる空気調和機を提供する。
【解決手段】ユーザの暑熱状態を検知する暑熱検知センサと、ユーザの冷え状態を検知する冷え検知センサと、設定温度に基づいて室温を制御する通常運転モードと、室温設定温度と暑熱検知手段および冷え検知手段でそれぞれ検知された検知結果とに基づいて室温を制御するセンシング運転モードにより運転を制御する制御手段と、を具備する。制御手段は、センシング運転モードでは、暑熱を検知したときに室温設定温度Tsを所定温度Th低下させるよう補正し、冷えを検知したときに室温設定温度Tsを所定温度Tc上昇させるよう補正する。また、制御手段は、少なくともセンシング運転モード時の室温設定温度Tsの上限TUAを、通常運転モード時の上限よりも下方に制限し、または、室温設定温度Tsの下限TLAを、通常運転モード時の下限TLよりも上方TUに制限する。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は空気調和機に関する。
従来の空気調和機による室温制御の一例としては、室温を所定の変動パターンにより変動させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。これは、冷房運転時の上限温度以下、かつ28℃以上の高温側目標温度と、この高温側目標温度よりも3℃以上低く、かつ冷房運転時の下限温度以上の低温側目標温度の間で変動させるものである。この室内温度の変動によりユーザの体温調節系を刺激して、その機能を活性化し、環境温度の変化に対する応答性の改善を図っている。
また、他の空気調和機では、ユーザの発汗の有無を感温シートの検知温度に基づいて検知し、最初の発汗を検知したときに、室温設定値を下げ、次に再び発汗を検知するまで室温設定値を上げるという制御により、室温を一定に制御せず、あえて室温制御にゆらぎを与えることにより、ユーザがやや不快に感じる側から快適側へ移行する際の快適感の増大を図るものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−39281号公報 特開平8−240334号公報
しかしながら、これら従来の空気調和機では、室温のゆらぎのような積極的な温度変化を好まないユーザにとっては好ましくない。
また、例えば睡眠中等、ユーザがリモコンを操作できないような状況では、必要以上に冷し過ぎたり、または暖め過ぎる制御をする虞がある。
すなわち、上記特許文献1記載の空気調和機では、室温の下限を設定しているが、ユーザの冷え過ぎの防止を考慮していないので、冷やし過ぎる虞がある。
また、特許文献2記載の空気調和機では、ユーザの発汗の有無の判定により、ユーザが暑いか否かを判断し、暑いと判断したきに室温を下げる制御を行なうが、下限温度はユーザが設定するので、その設定温度の下限がユーザの生体にとっては、低過ぎる場合もある。
本発明が解決しようとする課題は、ユーザの生体にとって安全な室温制御を行うことができる空気調和機を提供することにある。
実施形態によれば、ユーザの暑熱状態を検知する暑熱検知手段と、設定温度に基づいて室温を制御する通常運転モードと、設定温度と前記暑熱検知手段で検知された検知結果とに基づいて室温を制御するセンシング運転モードにより運転を制御する制御手段と、を具備している。
また、制御手段は、センシング運転モードでは、暑熱を検知したときに設定温度を所定温度低下させるよう補正すると共に、設定温度の下限を、通常運転モード時の下限よりも上方に制限する。
第1の実施形態に係る空気調和機の室温制御のフローチャート。 図1で示す室温制御を行う制御部を具備した空気調和機の全体構成を示す図。 図2で示す制御部の内部構成を示すブロック図。 図1で示すセンシング運転モードで冷房運転を行う場合の室温設定温度の下限値と上限値を、通常運転モード時の下限値および上限値と比較して示すグラフ。 第1の実施形態に係る空気調和機によるセンシング運転モード時の室温制御方法を示すグラフ。 第1の実施形態の変形例に係る空気調和機によるセンシング運転モード時の室温制御方法を示すグラフ。 第2の実施形態に係る空気調和機によるセンシング運転モード時の室温制御方法を示すグラフ。 第3の実施形態に係る空気調和機によるセンシング運転モード時の室温制御方法を示すグラフ。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。複数の図面中、同一または相当部分には同一符号を付している。
(第1の実施形態)
図2は本発明の第1の実施形態に係る空気調和機の全体構成を示す図である。空気調和機1は、室内機と室外機とを具備し、冷凍サイクル部2と、その運転を制御する制御装置3を有している。
冷凍サイクル部2は、圧縮機4、電磁弁または電動弁よりなる四方弁5、室内ファン6aを有する室内熱交換器6、膨張弁7、室外ファン8aを有する室外熱交換器8およびアキュムレータ9を順次連通可能に冷媒配管10により接続している。
空気調和機1は、四方弁5の切換操作により冷媒が実線矢印方向に循環されると、冷房運転され、冷媒が破線矢印方向に循環されると、暖房運転される。
冷凍サイクル装置2では、冷房運転時、圧縮機4から吐出される冷媒は、四方弁5を介して実線矢印で示すように、室外熱交換器8に供給される。ここで室外ファン8aの回転により送風された外気と熱交換(放熱)して凝縮される。凝縮されて液化した高圧の液冷媒は、室外熱交換器23から流出して膨張弁7を通過し、その際に減圧され、かつ流量が制御されてから、室内熱交換器6へ送られる。室内熱交換器6内の液冷媒は、蒸発して外気から吸熱することで、外気を冷却する。この冷気は、室内ファン6aが回転することによって室内へ送風されて室内を冷房する。室内熱交換器6で蒸発した後のガス冷媒は、四方弁5およびアキュムレータ9を介して再び圧縮機4へと吸い込まれ、以下、繰り返される。
一方、暖房運転時には、四方弁5の切換操作により、圧縮機4から吐出される高温高圧のガス冷媒が、破線矢印に示すように室内熱交換器6内へ流入し、ここで放熱する。この放熱により加熱された室内空気は室内ファン6aの送風により室内へ送風され、室内が暖房される。
制御装置3は、制御部11、インバータ12、室温センサ13、リモコン(リモートコントローラ)14、暑熱検知センサ15および冷え検知センサ16を具備している。
インバータ12は、制御部11からの運転指令信号を受けて、圧縮機4の運転周波数と印加電圧を制御することにより、圧縮機4の単位時間当りの回転数を制御する。
リモコン14は、空調運転開始とその停止、冷房運転と暖房運転や、通常運転モードとセンシング運転モード等の運転モードの切換、室温の設定等、所要の運転を選択操作するボタン等の操作具を有する。この操作具の操作により出力される操作信号は制御部11に与えられる。
上記通常運転モードとは、冷,暖房運転時、ユーザがリモコン14の操作により室温を所定値に設定したときに、室温センサ13により検出された室温がこの設定温度で安定するように制御する運転モードである。
センシング運転モードとは、ユーザが例えば睡眠中等によりリモコン14を操作できず、室温を設定できない場合に、暑熱検知センサ15と冷え検知センサ16により検知した生体(ユーザ)の発汗や冷え等の情報と、室温検出値の情報等に基づいて、室温設定値を自動的に制御する運転モードである。
暑熱検知センサ15は、例えば、ユーザの生体の温度と湿度を検知する発汗センサまたは温湿度センサ等であり、冷え検知センサ16は、生体の温度を検知するセンサである。これら暑熱検知センサ15と冷え検知センサ16は、ユーザの例えば手首や足首等の生体やユーザが就寝する寝床の敷きマット等に装着される。
制御部11は、例えばマイクロプロセッサ等から構成されており、後述する各種プログラムを記録するROM、この制御プログラムを実行するCPU、その際の作業領域や一次記憶等を構成するRAM等を具備している。制御部11は、リモコン14からの操作指令信号と、室温センサ13、暑熱検知センサ15および冷え検知センサ16からの検知信号を読み込み、これらの入力信号に基づいて空気調和機1の運転を制御する。
図3に示すように制御部11は、受信部11a、判断部11b、記憶部11c、計時部11dおよび送信部11eを具備している。
受信部11aは、室温センサ13、暑熱検知センサ15および冷え検知センサ16からの室温検知信号、暑熱検知信号および冷えの検知信号と、リモコン14からの種々の操作信号を受信する。これら受信信号は記憶部11cのRAMに記憶される。
また、記憶部11cのROMには、後述するセンシング運転モード、通常運転モード等を実行するための制御プログラムが記憶されている。
判断部11bは、例えばCPUにより構成されており、上記センシング運転モードや通常運転モード等の制御プログラムを実行する。
送信部11eは、この判断部11bにより判断された判断結果に基づいて生成された運転指令信号をインバータ12に与えて、圧縮機4の回転数を制御する。また、送信部11eは、判断部11bからの切換信号を四方弁5に与えて所要の運転モードに切り換えさせると共に、室内ファン6aと室外ファン8aに回転数制御信号を与えて、その回転数を制御し、さらに、膨張弁7に開度信号を与えて、その開度を制御する。
図1は、第1の実施形態に係る空気調和機1の冷房運転時に、センシング運転モードがユーザにより選択されたときに、制御部11により室温設定値を自動制御する方法を示すフローチャートである。図1中、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
すなわち、制御部11は、まずS1で、リモコン14から例えば冷房運転選択信号を受信して冷房運転を開始させると、次のS2で、この冷房運転を、室温が設定温度Tsで一定になるように運転する通常運転モードにより運転する。
すなわち、制御部11は、室温センサ13から室温検出値を読み出し、この室温検出値が設定温度Tsで安定するように、インバータ12を介して圧縮機4の回転数を制御する一方、膨張弁7の開度を制御し、室内ファン6aと室外ファン8aの回転数を制御する。
図4に示すように、この通常運転モードのときの上限値TUは、例えば32℃、下限値TLは、例えば17℃である。したがって、ユーザはこの室温設定範囲TU〜TL内で室温を設定する。
続いて、S3で、ユーザが例えば就寝等により、リモコン14を操作してセンシング運転モードを選択しているか否かを判断する。S3でセンシング運転モードが選択されていなければ、再びS2に戻り、S2の処理を繰り返す。
一方、S3で、Yes、すなわち、リモコン14によってセンシング運転モードが選択されていると判断したときは、次のS4で、計時部11dにより計時(n(分))を開始させる。
S4の計時スタート後、続いてS5で、その時点における設定温度Tsを、リモコン14等の室温設定手段から読み込む。
次に、S6で、センシング運転モード選択時の室温の設定温度上限TUA(n)と室温の設定温度下限TLA(n)のそれぞれを、時間(n)の変化に応じて変化する時間関数である上・下限値FUA(n),FLA(n)に設定する。
但し、本実施の形態においては図4に示すように、時間変化にかかわらず上限値FUA(n)=29℃,下限値FLA(n)=24℃の固定値が設定されている。このように、本実施形態においては、センシング運転モード時の上限TUAを、通常運転モード時の上限TUよりも下方(TUA=29℃<TU=32℃)に制限し、かつセンシング運転モード時の下限TLAを、通常運転モード時の下限TLよりも上方(TLA=24℃>TL=17℃)に制限している。
センシング運転モードは、空気調和機の利用者が感じる暑熱や冷えに対して自動的に設定温度Tsが変更されるモードである。
制御動作の処理の詳細については後述するが、このセンシング運転モード中は、空気調和機の利用者が感じる暑熱や冷えに対して自動的に変更される設定温度Tsが、この上,下限値FUA(n),FLA(n)の範囲外にならないよう、設定温度Tsが、下限値FUA(n),FLA(n)の範囲外となった場合、その設定は無効にされ、その時点(n)の上・下限値FUA(n),FLA(n)に強制的に変更される。
まず、S6の後、S7で、暑熱検知センサ15が暑熱を検知したか否かが判断される。制御部11は、暑熱検知センサ15から読み出した検出値が、予め設定してある発汗閾値を上回ったと判断部11bが判断したときに、暑熱を検知したものと判断し、すなわち、Yesとして、次のS8へ進む。
S8では、設定温度Ts(例えば27℃)から、予め設定されている所定値、例えば1℃を補正値Thとして差し引く(Ts=Ts−Th)補正を行う。このように一度、暑熱検知して設定温度Tsを低下させる制御をした後、室温tが安定し、ユーザの生体が温熱馴化するまでの所定時間、例えば15分間は暑熱判定を休止する。すなわち、暑熱判定は所定時間(例えば15分間)毎に行う。
S7で暑熱検知されず、Noとなった場合、続いてS9で、冷え検知センサ16により、ユーザの生体の冷えを検知したか否かを判断する。また、S7で暑熱検知され(YES)その後、S8で設定温度Tsの低下処理が行われた後も、S9へと移行するが、この場合、暑熱検知がなされた直後であるため、冷え検知センサ16による、ユーザの生体の冷えを検知することはなく、S9はNoとなり、S11へと進むことになる。
S9で、冷え検知センサ16により検知された生体の温度が所定の閾値を超えていることを判断部11bにより判断したときは、生体の冷えを検知したとして、Yesと判断し、次のS10で、その時点の設定温度Tsに、予め設定されている補正値Tc(例えば1℃)を加算(Ts+Tc)し、昇温制御をする。
これにより、室温tは例えば1℃昇温するので、生体(ユーザ)の冷え過ぎを未然に回避できる。
上述のようにS8,S10では、暑熱検知や冷え検知に基づき設定温度Tsの低下や上昇処理を行うが、この時点では、変更された設定温度Tsが空気調和機の運転制御に反映されることはなく、内部の処理の範囲の変更にとどまっている。S9またはS10の処理の後、S11において、暑熱検知と冷え検知に基づく設定温度Tsの変更処理により、その時刻(n)における設定温度Tsが上限TUA(=FUA(n))よりも高いか否か(Ts>T)が判断される。
このS11で、Yes、すなわち、Ts>TUAが成立するときは、この設定温度Tsが上限TUAを超えていれば、S10における設定温度Tsの上昇処理回数が多すぎるため、S12にて設定温度Tsが上限TUAに一致させる(Ts=TUA)ように強制的に補正する。
これにより、設定温度Tsが上限TUAと同じ温度になるように強制的に変更されるので、設定温度Tsの上がりすぎ、すなわち、生体の暖め過ぎを回避できる。
S11のNoまたはS12の処理後に、S13で設定温度Ts(n)が下限TLAよりも低いか否か(Ts<TLA(=FLA(n))を判断し、Yes、すなわち、Ts(n)<TLA(n)が成立するときは、次のS14で、設定温度Ts(n)が下限値TLAに一致する(Ts=TLA)ように強制的に補正する。
これにより、設定温度Tsが下限TLAと同じ温度になるように強制的に制御されるので、設定温度Tsの下がりすぎ、すなわち生体の冷え過ぎを回避できる。
そして、この後は、S15で室温tが設定温度Tsで安定するように空気調和機の圧縮機などの各部品を制御する。さらに、次のS16で、センシング運転モードを終了させる操作、例えばリモコン14のセンシング運転モード終了ボタンが操作されたか否か、あるいは予め設定されたセンシング運転モードの運転時間が終了したか否かを判断し、Noの場合は再び上記S6へ戻り、S6以下のステップを繰り返す。
一方、S16で、Yesの場合は、センシング運転モードを終了させ、S2に戻り、通常の運転を実行する。なお、本実施の形態では、暑熱検知の処理と冷え検知の処理の両方を実行する例としたが、いずれか一方のみとすることも可能である。例えば、暑熱検知のみとするのであれば、上記S9とS10の冷え検知ループ処理、S11,S12の室温設定値Tsの下がりすぎ防止処理は省略してもよい。
図5、6を用いて本制御の動作例を説明する。図5は、S7の暑熱検知と、S8の室温補正のループ処理による運転制御の結果を示している。すなわち、室温の設定温度Ts(例えば27℃)から室温制御を開始し、センシング運転モード開始時から90分後の1回目、105分後の2回目、120分後の3回目の暑熱検知で、設定温度Tsが1℃ずつ低下し、設定温度Tsは下限TLA=24℃に達し、その後、135分後の4回目、150分後の5回目で暑熱検知しても、下限制限によって、設定温度Tsを24℃よりも下げないように制御されている。
この135分と150分の暑熱検知時は、室温tは24℃程度で、室内温度としては暑い訳ではないが、室温tに対してユーザの生体の温熱馴化が遅れたために暑熱検知したと考えられる。150分以降は暑熱検知せず、生体が室温tに温熱馴化したと考えられる。24℃で下限制限しなかった場合は、22℃まで室温を低下させる制御をし、冷え過ぎが懸念されるが、24℃で下限制限するので、設定温度Tsが下限TLA(例えば24℃)よりも低下し過ぎることを回避できる。
一方、冷え検知については、例えば、図6に示すように、200分後に、冷え検知がなされ、この検出に基づき設定温度Tsを1℃上昇させて24℃から25℃へと変更し、寝冷え等のユーザの冷えを緩和させている。
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態では、上限TUA(=上限値FUA(n))と下限TLA(=下限値FLA(n))を、センシング運転開始からの時間(n)経過に応じて変化する関数に設定したもので、その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
図7は、この第2の実施形態による室温制御方法の一例を示すグラフである。図7において、上限TUA(=上限値FUA(n))は二点鎖線で示されており、時間n=180分までは、28℃に固定され、180分経過後は、極めて小さい増加率で時間経過に伴い徐々に上昇させ、420分経過時点で30℃に到達した後は、30℃に固定している。同様に、下限FLA(n)(=下限値FLA(n))は一点鎖線で示されており、時間n=180分までは、24℃に固定され、180分経過後は、極めて小さい増加率で徐々に上昇させ、420分経過時点で26℃に到達した後は、26℃に固定している。
本第2の実施形態では、センシング運転モード時の上限TUAを、通常運転モード時の上限TUよりも下方(TUAの最大値30℃<TU=32℃)に制限し、かつセンシング運転モード時の下限TLAを、通常運転モード時の下限TLよりも上方(TLAの最小値24℃>TL=17℃)に制限している。この制限値の変化は、入眠時は室温が低い方が入眠し易く、安眠できるという人間一般の生体特性に基づき設定されている。そして、起床時に近い420分後には、室温設定温度Tsを低くとも26℃に制御するので、生体の冷え過ぎを回避することができる。これは、起床時には生体温度が高い方が低い場合よりも覚醒し易く、目覚めが良好である生体一般の特性に適合している。
図7は、この制御方法を用いて、空気調和機1を、冷房運転時にセンシング運転した場合に、ユーザが睡眠によりリモコン14を操作できないときに、就寝時(0分)から起床(例えば420分(7時間)後)までに室温を制御する場合の一例を示す。
つまり、睡眠時間中の前半では、室温を低目に設定して深い眠りを促し、後半は室温を高目に設定することにより、良好な覚醒を促す室温制御方法である。例えば就寝から所要時間(180分)までは、最初の設定温度(例えば27℃)を、暑熱検知毎(図7では2回)に、所定温度(例えば1℃)ずつ段階的に低下させる。
これは、入眠時は室温が低い方が入眠し易く、安眠できるという人間一般の生体特性に合った運転となっている。
その後(例えば180分後)は、暑熱検知は冷え検知がされず、設定温度Tsは例えば25℃で一定に維持されている。一方、就寝から300分後には、180分後から徐々に上昇してきた下限TLAの温度変化が25℃よりも高くなったため、設定温度Tsをその時点の下限TLAに合せて徐々に上昇させている。
そして、起床時の例えば420分後には、設定温度Tsを26℃まで上昇させるので、生体の冷え過ぎを回避することができる。
したがって、この室温制御方法によれば、入眠のし易さと深い睡眠を促す良い効果と、覚醒のし易さと、覚醒時の爽快感の向上を図ることができる。
(第3の実施形態)
図8は第3の実施形態による室温制御方法の一例を示す。この室温制御方法は、空気調和機1を暖房運転かつセンシング運転する場合の室温制御方法であり、室温下限TLAは20℃、上限TUAは25℃に固定されている。これ以外の構成については、第1の実施の形態と同じである。
この第3の実施形態でも、センシング運転モード時の上限TUAを、通常運転モード時の上限TUよりも下方(TUA=25℃<TU=32℃)に制限し、かつセンシング運転モード時の下限TLAを、通常運転モード時の下限TLよりも上方(TLA=20℃>TL=17℃)に制限している。
そして、最初の設定温度Tsを例えば21℃で一定の暖房運転をしている際に、冷え検知センサ16により生体(ユーザ)の冷えを検知したときは、その冷え検知毎に、最初の設定温度Tsを、予め設定してある所定温度(例えば1℃)ずつ、段階的に上昇させ、その設定温度Tsが所定の上限TUA(25℃)に達したときに、この設定温度Tsを上限TUA一定に制御し、上限TUA以上の温度に設定しないようにした制限する。
上記冷え検知は、冷え検知センサ16により検出した生体温度が所定の閾値を一定時間下回ったことを判断部11bにより、判断したときに冷えを検知し、設定温度Tsを1℃上昇させる制御を行う。
一度、冷え検知して設定温度Tsを変更制御したら、室温tが安定してユーザの身体が室温tに馴化するまで15分間は判定を行わない。すなわち、冷え検知は15分毎に行う。
本実施形態では、設定温度21℃から室温制御を開始し、30分後の1回目、45分後の2回目、60分後の3回目、75分後の4回目の冷え検知で、設定温度Tsは上限TUAの25℃まで達した。
その後、90分、105分で冷え検知したが、上限TUAの制限によって、設定温度Tsを25℃よりも上げないように制御した。これにより、身体が冷え状態から回復するのが遅れたため、設定温度Tsを25℃に変更してから15分以上経過しても冷え検知が続いた。しかし、150分以降では冷え検知しなくなり、身体が室温tに馴化した。また、上限TUAの制限をしなかった場合は、27℃まで室温tが上昇し、暑過ぎが懸念されるが、25℃で上限TUAを制限したため、室温tを上げ過ぎない制御ができた。
なお、第1ないし第3の実施形態では、センシング運転モード時の設定温度Tsの上限TUAを、通常運転モード時の上限TUよりも下方(TUA<TU)に制限し、かつセンシング運転モード時の設定温度Tsの下限TLAを、通常運転モード時の下限TLよりも上方(TLA>TL)に制限したが、上限TUAおよび下限TLAの一方のみを制限してもよい。すなわち、センシング運転モードでは、暑熱を検知したときに設定温度を所定温度低下させるよう補正し、冷えを検知したときに設定温度を所定温度上昇させるよう補正すると共に、設定温度の上限を通常運転モード時の上限よりも下方に制限する制御および設定温度の下限を、通常運転モード時の下限よりも上方に制限する制御の少なくとも一方の制御を行うようにすれば良い。
また、第1ないし第3の実施形態では、センシング運転モードにおいては、暑熱検知と冷え検知およびそれぞれの検知時の設定温度変更処理を実行するようにしたが、暑熱検知と暑熱検知時の設定温度低下処理及び設定温度の下限制限のみ、冷え検知と冷え検知時の設定温度上昇処理及び設定温度の上限処理のみとしても良い。
以上、本発明の幾つかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…空気調和機、3…制御装置、11…制御部、14…リモコン、15…暑熱検知センサ、16…冷え検知センサ、Ts…設定温度、TU…上限(値)、TL…下限(値)、t…室温。

Claims (5)

  1. ユーザの暑熱状態を検知する暑熱検知手段と、
    設定温度に基づいて室温を制御する通常運転モードと、設定温度と前記暑熱検知手段で検知された検知結果とに基づいて室温を制御するセンシング運転モードにより運転を制御する制御手段と、を具備し、
    前記制御手段は、前記センシング運転モードでは、暑熱を検知したときに設定温度を所定温度低下させるよう補正すると共に、設定温度の下限を、通常運転モード時の下限よりも上方に制限することを特徴とする空気調和機。
  2. ユーザの冷え状態を検知する冷え検知手段と、
    設定温度に基づいて室温を制御する通常運転モードと、設定温度と前記冷え検知手段で検知された検知結果とに基づいて室温を制御するセンシング運転モードにより運転を制御する制御手段と、を具備し、
    前記制御手段は、前記センシング運転モードでは、冷えを検知したときに設定温度を所定温度上昇させるよう補正すると共に、設定温度の上限を、通常運転モード時の上限よりも下方に制限することを特徴とする空気調和機。
  3. ユーザの暑熱状態を検知する暑熱検知手段と、
    ユーザの冷え状態を検知する冷え検知手段と、
    設定温度に基づいて室温を制御する通常運転モードと、設定温度と前記暑熱検知手段および前記冷え検知手段でそれぞれ検知された検知結果とに基づいて室温を制御するセンシング運転モードにより運転を制御する制御手段と、を具備し、
    前記制御手段は、前記センシング運転モードでは、暑熱を検知したときに設定温度を所定温度低下させるよう補正し、冷えを検知したときに設定温度を所定温度上昇させるよう補正すると共に、設定温度の上限を通常運転モード時の上限よりも下方に制限する制御および設定温度の下限を、通常運転モード時の下限よりも上方に制限する制御の少なくとも一方の制御を行うことを特徴とする空気調和機。
  4. ユーザの暑熱状態を検知する暑熱検知手段と、
    ユーザの冷え状態を検知する冷え検知手段と、
    設定温度に基づいて室温を制御する通常運転モードと、設定温度と前記暑熱検知手段および前記冷え検知手段でそれぞれ検知された検知結果とに基づいて室温を制御するセンシング運転モードにより運転を制御する制御手段と、を具備し、
    前記制御手段は、前記センシング運転モードでは、暑熱を検知したときに設定温度を所定温度低下させるよう補正し、冷えを検知したときに設定温度を所定温度上昇させるよう補正すると共に、設定温度の上限を、通常運転モード時の上限よりも下方に制限する制御および設定温度の下限を、通常運転モード時の下限よりも上方に制限する制御を行うことを特徴とする空気調和機。
  5. 前記センシング運転モードにおける設定温度の下限を、このセンシング運転モード開始からの時間経過に応じて上昇するように制御することを特徴とする請求項1または4のいずれかに記載の空気調和機。
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