JP4592599B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

この発明は、一般的には空気調和機に関し、特定的には睡眠時に温度制御を行う空気調和機に関するものである。
従来から、運転時において通常運転モードから、睡眠時の運転としておやすみ運転モードに切替え、おやすみ運転モード時には室内温度を変化させて快適な睡眠に入ることができるようにした空気調和機が知られている。
たとえば、特開平3−225141号公報(特許文献1)には、睡眠時に快適な温度制御を行う空気調和機の制御装置が提案されている。この空気調和機の制御装置は、室内温度を設定する室温設定手段と、冷房おやすみ運転作動時を判定する作動判定手段と、冷房おやすみ運転作動からの経過時間を計測する時間計測手段と、作動判定手段からの信号を検出して設定温度を室温設定手段により第1の温度だけ下降させ、その後、時間計測手段により一定時間経過後に第2の温度だけ上昇させる制御手段を備えている。
特開平3−225141号公報
しかしながら、従来の空気調和機では、冷房運転時には外気温度が低下すると、室内熱交換器の温度も低下するため、冷気が就寝者に当たり、就寝者が寒く感じることがある。
また、上記の公報に記載された空気調和機のように、設定温度を一旦低下させた後、上昇させると、夜中などの外気温度が低いときには圧縮機の運転が停止し、室内ファンのみの運転が行われるので、除湿を行うことができないという問題がある。このため、室内熱交換器に付着した凝縮水が送風とともに室内に放出される場合がある。これにより、室内の相対湿度が上昇するので、室内の湿度が睡眠時に不快なものになる場合がある。
さらに、従来の空気調和機では、暖房運転時には、熱い吹出し空気が就寝者に当たり、就寝者が寝苦しくなることがある。
そこで、この発明の目的は、より快適な睡眠環境を作ることが可能な空気調和機を提供することである。
この発明に従った空気調和機は、睡眠時運転モードを含む複数の運転モードから所定の運転モードを選択する選択部と、この選択部によって選択された運転モードに従って圧縮機と室内ファンを制御する制御部と、室内の温度を検出する室内温度検出部と、室内に吹出される空気の温度を検出する吹出し温度検出部とを備える。選択部によって睡眠時運転モードが選択されると、制御部は、吹出し温度検出部によって検出された吹出し空気温度に応じて、圧縮機の回転数を制御する。
この発明の空気調和機においては、吹出し空気温度に応じて、圧縮機の回転数を制御するので、冷房運転時に吹出し空気温度が就寝者にとって寒過ぎる温度になることがなく、また暖房運転時に吹出し空気温度が就寝者にとって熱い温度になることもなく、快適な睡眠環境を作ることができる。
また、この発明の空気調和機においては、冷房運転時に選択部によって睡眠時運転モードが選択されると、制御部は、室内温度検出部によって検出された検出室内温度と吹出し空気温度との差が相対的に大きいとき、圧縮機の回転数を減少させ、検出室内温度と吹出し空気温度との差が相対的に小さいとき、圧縮機の回転数を増加させるように制御する。
このようにすることによって、吹出し空気温度を快適な温度に制御することができる。
この発明の空気調和機においては、選択部によって睡眠時運転モードが選択されると、制御部は、室内ファンの回転数を減少させることが好ましい。
このようにすることによって、室内に送り出される風の量を少なくすることができるので、就寝者にとって快適な風を室内に送ることができる。
また、この発明の空気調和機においては、圧縮機の回転数の制御は、睡眠時運転モードで設定された設定室内温度と、室内温度検出部によって検出された検出室内温度との差が予め定められた温度差の範囲内のとき、行われることが好ましい。
このようにすることによって、検出室内温度が設定室内温度に近づいたときに吹出し空気温度に応じて圧縮機の回転数を制御するので、就寝者にとって好ましい室内温度の状態で快適な睡眠環境を作ることができる。
この場合、圧縮機の回転数の制御は、設定室内温度と検出室内温度との差に応じて行われることが好ましい。
また、この発明の空気調和機においては、冷房運転時に選択部によって睡眠時運転モードが選択されると、制御部は、検出室内温度と吹出し空気温度との差が予め定められた範囲の上限値よりも相対的に大きいとき、圧縮機の回転数を減少させ、検出室内温度と吹出し空気温度との差が予め定められた範囲の下限値よりも相対的に小さいとき、圧縮機の回転数を増加させ、検出室内温度と吹出し空気温度との差が予め定められた範囲内のとき、圧縮機の回転数を維持するように制御することが好ましい。
このようにすることによって、吹出し空気温度を快適な温度範囲に制御することができる。
この発明の空気調和機においては、冷房運転時に選択部によって睡眠時運転モードが選択されると、吹出し空気温度が、検出室内温度において、予め定められた第1の湿度に対応する第1の露点温度と、第1の湿度よりも高い予め定められた第2の湿度に対応する第2の露点温度の範囲内の温度になるように、制御部は、圧縮機の回転数を制御することが好ましい。
このようにすることによって、冷房運転時において、吹出し空気温度を所定の湿度範囲に対応する露点温度の範囲に制御することができる。このため、睡眠運転時に室内の湿度が一定値以下に低下せず、また高くなり過ぎないように制御することができる。
この発明の空気調和機においては、暖房運転時に選択部によって睡眠時運転モードが選択されると、吹出し空気温度が、人間の体温よりも高い予め定められた第1の温度と、第1の温度よりも高い予め定められた第2の温度の範囲内の温度になるように、制御部は、圧縮機の回転数を制御することが好ましい。
このようにすることによって、暖房運転時において、人間の体温よりも高い一定値以上に上昇しないように吹出し空気温度を制御することができる。このため、睡眠運転時に室内の温度が高くなり過ぎないように制御することができる。
なお、この発明の空気調和機においては、吹出し温度検出部は、吹出口における空気の温度、または、室内熱交換器における空気の温度の少なくともいずれかの温度を検出することが好ましい。
以上のようにこの発明によれば、吹出し空気温度に応じて圧縮機の回転数を制御するので、より快適な睡眠環境を作ることができる。
以下、この発明の一つの実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の一つの実施の形態として空気調和機の冷凍サイクルを示す図である。
図1に示すように、空気調和機1は室内機10と室外機20とを備える。室内機10は、室内熱交換器11と、室内ファン12と、室内制御装置として制御部17とを備える。室外機20は、圧縮機21と、四方弁24と、室外熱交換器25と、室外ファン26と、膨張弁28と、室外制御装置として制御部29とを備える。
室内ファン12は、室内熱交換器11に室内空気を通過させるためのものであり、室内ファンモータ13によって駆動される。圧縮機21は、圧縮機モータ22によって駆動され、その吸込み側にはアキュムレータ23が接続されている。室外ファン26は、室外熱交換器25に室外空気を通過させるためのものであり、室外ファンモータ27によって駆動される。
室内機10と室外機20の接続経路には二つのバルブが設けられ、室内機10と室外機20の各構成要素は、順次、冷媒配管によって接続されて周知の冷凍サイクルを構成する。
冷房運転時には、冷媒は、実線の矢印で示すように、圧縮機21、四方弁24、室外熱交換器25、膨張弁28、室内熱交換器11、四方弁24、アキュムレータ23および圧縮機21の順の経路で循環する。この場合、室外熱交換器25は凝縮器として機能し、室内熱交換器11は蒸発器として機能する。
暖房運転時には、冷媒は、破線の矢印で示すように、圧縮機21、四方弁24、室内熱交換器11、膨張弁28、室外熱交換器25、四方弁24、アキュムレータ23および圧縮機21の順の経路で循環する。この場合、室内熱交換器11は凝縮器として機能し、室外熱交換器25は蒸発器として機能する。
室内機10は、室内の温度を検出する室内温度検出部14と、室内に吹き出される空気の温度を検出する吹出し温度検出部として、吹出口における空気の温度を検出する吹出口温度検出部15と、室内熱交換器11における空気の温度を検出する熱交換器温度検出部16とを備える。制御部17は、選択された運転モードに従って、設定された設定室内温度と、室内温度検出部14で検出された検出室内温度と、吹出口温度検出部15または熱交換器温度検出部16で検出された吹出し空気温度とに応じて、室内ファン12の回転数、すなわち、室内ファンモータ13の回転数を制御するとともに、制御情報を制御部29に送信する。制御部29は、制御部17から受信した制御情報に応じて、圧縮機21の回転数、すなわち、圧縮機モータ22の回転数と、室外ファン26の回転数、すなわち、室外ファンモータ27の回転数とを制御する。
図2は、冷房運転中において、図1に示す制御部17または制御部29を構成するマイクロコンピュータの睡眠時運転モードにおける処理手順を示すフローチャートである。図3は、この発明の一つの実施の形態として空気調和機のリモートコントローラの構成を示す図である。
図1〜図3を参照して、冷房運転中において、睡眠時運転モードが選択された場合の処理手順を説明する。
図3に示すように、リモートコントローラ30は、少なくとも睡眠時運転モードとして「おやすみ」運転モードを含む複数の運転モードから所定の運転モードを選択することができる選択部である。
まず、ステップS1にて、冷房運転中に図3に示す「おやすみ」ボタン31を押す。これにより、選択部としてのリモートコントローラ30によって、睡眠時運転モードとしての「おやすみ」運転が選択されると、リモートコントローラ30から、室内機10の制御部17に「おやすみ」運転モードを送信する。
そうすると、ステップS2にて、制御部17は、室内ファン12に回転数を減少させる制御信号を送信する。このとき、具体的には室内ファン12の回転数を減少させることにより、室内へ吹き出す風量を「微風」にする。冷房運転中では風向を斜め上向きにする。
このように冷房運転中に「おやすみ」運転モードが選択されると、制御部17は、室内ファン12の回転数を減少させることによって、室内に送り出される風の量を少なくすることができるので、就寝者にとって快適な風を室内に送ることができる。また、冷房運転中では風向を斜め上向きにするので、冷気を就寝者に直接当てることがないので、寒さを感じることなく、就寝者は睡眠することができる。
次に、制御部17は、室内温度検出部14によって検出された検出室内温度Trと、吹出し温度検出部として、吹出口温度検出部15または熱交換器温度検出部16で検出された吹出し空気温度Tdとに応じて、制御部29に圧縮機21の回転数を制御するように制御信号を送信する。この制御信号に応じて、制御部29は、圧縮機21の回転数を積分制御する。
このように検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとに応じて、圧縮機21の回転数を制御するので、冷房運転時に吹出し空気温度Tdが就寝者にとって寒過ぎる温度になることがなく、快適な睡眠環境を作ることができる。
具体的には、ステップS3にて、まず、「おやすみ」運転モードで設定された設定室内温度Tsと、室内温度検出部14によって検出された検出室内温度Trとの差(Tr−Ts)が予め定められた温度差Δtの範囲内であるかどうかが判定される。設定室内温度Tsと検出室内温度Trとの差(Tr−Ts)が温度差Δtの範囲内であれば、圧縮機21の回転数の制御が行われる。たとえば、(Tr−Ts)がΔt=1.3℃以下(YES)であれば、圧縮機21の回転数の制御が行われ、Δtを超えれば(NO)、圧縮機21の回転数の制御が行われない。なお、設定室内温度Tsは、「おやすみ」運転モードの設定後に、たとえば、60分後、ファジィ演算によって決定された時間経過後、段階的に上昇させる。
このように、検出室内温度Trが設定室内温度Tsに近づいたときに吹出し空気温度Tdに応じて圧縮機21の回転数を制御するので、就寝者にとって好ましい室内温度の状態で快適な睡眠環境を作ることができる。
そして、制御部17は、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差が相対的に大きいとき、圧縮機21の回転数を減少させ、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差が相対的に小さいとき、圧縮機21の回転数を増加させるように制御する制御信号を制御部29に送信する。このようにすることによって、吹出し空気温度Tdを快適な温度に制御することができる。
好ましくは、制御部17は、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差が予め定められた範囲の上限値t2よりも相対的に大きいとき、圧縮機21の回転数を減少させ、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差が予め定められた範囲の下限値t1よりも相対的に小さいとき、圧縮機21の回転数を増加させ、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差が予め定められた範囲内(t1≦(Tr−Td)≦t2)のとき、圧縮機21の回転数を維持するように制御する制御信号を制御部29に送信する。このようにすることによって、吹出し空気温度Tdを快適な温度範囲に制御することができる。
具体的には、ステップS4にて、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差(Tr−Td)がt2よりも大きい(YES)ときには、ステップS5にて、圧縮機21の回転数を下降させる。
ステップS4にて、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差(Tr−Td)がt2よりも小さく(NO)、かつ、ステップS6にて、検出室内温度Trと吹出し空気温度とTdの差(Tr−Td)がt1よりも小さい(YES)ときには、ステップS7にて、圧縮機21の回転数を上昇させる。
ステップS4にて、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差(Tr−Td)がt2よりも小さく(NO)、かつ、ステップS6にて、検出室内温度Trと吹出し空気温度とTdの差(Tr−Td)がt1よりも大きい(NO)ときには、ステップS8にて、圧縮機21の回転数を固定する、すなわち、維持する。
上記の圧縮機21の制御において、冷房運転中に「おやすみ」運転モードが選択されると、吹出し空気温度Tdが、検出室内温度Trにおいて、予め定められた第1の湿度に対応する第1の露点温度と、第1の湿度よりも高い予め定められた第2の湿度に対応する第2の露点温度の範囲内の温度になるように、制御部17は、圧縮機21の回転数を制御する制御信号を制御部29に送信するのが好ましい。このようにすることによって、冷房運転時において、吹出し空気温度Tdを所定の湿度範囲に対応する露点温度の範囲に制御することができる。このため、睡眠運転時に室内の湿度が高くなり過ぎないように制御することができる。また、睡眠運転時に室内の湿度が一定値以下に低下することがないように制御することができる。さらに、不快な湿度となる蒸発温度になるまで室内熱交換器11の温度を上昇させることもない。
たとえば、第1の湿度として45%、第2の湿度として65%とすると、第1の湿度に対応する第1の露点温度は(Tr−13)℃、第2の湿度に対応する第2の露点温度は(Tr−7)℃に近似される。したがって、(Tr−13)≦Td≦(Tr−7)になるように圧縮機21の回転数が制御される。これにより、7≦(Tr−Td)≦13になるように圧縮機21の回転数が制御される。すなわち、冷房運転中にはt1=7℃、t2=13℃に設定される。
この場合、圧縮機21の回転数の制御は、設定室内温度Tsと検出室内温度Trとの差(Tr−Ts)の値に応じて行われる。
たとえば、冷房運転時において、設定室内温度Tsと検出室内温度Trとの差がΔt=1.3℃以下で、0.7℃よりも大きい場合には、t1=11℃、t2=13℃として、上記の圧縮機の制御を行う。すなわち、制御部17は、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差が13℃よりも大きいとき、圧縮機21の回転数を減少させ、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差が11℃よりも小さいとき、圧縮機21の回転数を増加させ、検出室内温度Trと吹出し空気温度とTdの差が予め定められた範囲内(11℃<(Tr−Td)≦13℃)のとき、圧縮機21の回転数を維持するように制御する制御信号を制御部29に送信する。
また、設定室内温度Tsと検出室内温度Trとの差がΔt=0.7℃以下で、0℃よりも大きい場合には、t1=9℃、t2=12℃として、上記の圧縮機の制御を行う。すなわち、制御部17は、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差が12℃よりも大きいとき、圧縮機21の回転数を減少させ、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差が9℃よりも小さいとき、圧縮機21の回転数を増加させ、検出室内温度Trと吹出し空気温度とTdの差が予め定められた範囲内(9℃<(Tr−Td)≦12℃)のとき、圧縮機21の回転数を維持するように制御する制御信号を制御部29に送信する。
さらに、設定室内温度Tsと検出室内温度Trとの差がΔt=0℃以下で、−0.7℃よりも大きい場合には、t1=7℃、t2=8℃として、上記の圧縮機の制御を行う。すなわち、制御部17は、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差が8℃よりも大きいとき、圧縮機21の回転数を減少させ、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差が7℃よりも小さいとき、圧縮機21の回転数を増加させ、検出室内温度Trと吹出し空気温度とTdの差が予め定められた範囲内(7℃<(Tr−Td)≦8℃)のとき、圧縮機21の回転数を維持するように制御する制御信号を制御部29に送信する。
さらにまた、設定室内温度Tsと検出室内温度Trとの差がΔt=−0.7℃以下の場合には、t1=7℃、t2=8℃として、上記の圧縮機の制御を行う。すなわち、制御部17は、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差が8℃よりも大きいとき、圧縮機21の回転数を減少させ、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差が7℃よりも小さいとき、圧縮機21の回転数を増加させ、検出室内温度Trと吹出し空気温度とTdの差が予め定められた範囲内(7℃<(Tr−Td)≦8℃)のとき、圧縮機21の回転数を維持するように制御する制御信号を制御部29に送信する。
なお、暖房運転中に「おやすみ」運転モードが選択されると(ステップS1)、室内へ吹き出す風量を「微風」にする(ステップS2)とともに、風向をほぼ真下向きにする。
暖房運転中では、ステップS3にて、「おやすみ」運転モードで設定された設定室内温度Tsと、室内温度検出部14によって検出された検出室内温度Trとの差(Ts−Tr)が予め定められた温度差Δtの範囲内であるかどうかが判定される。ここで、設定室内温度Tsは、「おやすみ」運転モードの設定後に、たとえば、60分後、ファジィ演算によって決定された時間経過後、段階的に下降させる。
このように、検出室内温度Trが設定室内温度Tsに近づいたときに吹出し空気温度Tdに応じて圧縮機21の回転数を制御するので、就寝者にとって好ましい室内温度の状態で快適な睡眠環境を作ることができる。
また、暖房運転中では、ステップS4にて、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差(Tr−Td)の代わりに、吹出し空気温度Tdがt2と比較され、ステップS6にて、検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとの差(Tr−Td)の代わりに、吹出し空気温度Tdがt1と比較される。このようにすることによって、吹出し空気温度を快適な温度、または快適な温度範囲に制御することができる。
この場合、吹出し空気温度Tdが、人間の体温よりも高い予め定められた第1の温度t1と、第1の温度よりも高い予め定められた第2の温度t2の範囲内の温度になるように、制御部17は、圧縮機21の回転数を制御する制御信号を制御部29に送信するのが好ましい。たとえば、暖房運転中にはt1=34℃、t2=39℃に設定される。このようにすることによって、暖房運転時において、人間の体温よりも高い一定値以上に上昇しないように吹出し空気温度を制御することができる。このため、睡眠運転時に室内の温度が高くなり過ぎないように制御することができる。また、吹出し空気温度が高温で寝苦しくなるような凝縮温度になるまで室内熱交換器11の温度を上昇させることがない。
このように吹出し空気温度Tdに応じて、圧縮機21の回転数を制御するので、暖房運転時に吹出し空気温度Trが就寝者にとって熱い温度になることもなく、快適な睡眠環境を作ることができる。
暖房運転中に「おやすみ」運転モードが選択されると、制御部17は、室内ファン12の回転数を減少させることによって、室内に送り出される風の量を少なくすることができるので、就寝者にとって快適な風を室内に送ることができる。また、暖房運転中では風向をほぼ真下向きにするので、暖気を就寝者に直接当てることがないので、高温の風で寝苦しくなることなく、就寝者は睡眠することができる。
なお、上記の実施の形態において、t1とt2の値は、制御部17内で不揮発性メモリ(EEPROM)に記憶され、適宜、変更することができる。
また、上記の実施の形態では、冷房運転中に検出室内温度Trと吹出し空気温度Tdとに応じて、または、暖房運転中に吹出し空気温度Tdに応じて、制御部17が圧縮機21の回転数を制御する制御信号を制御部29に送信しているが、制御部17が室外ファン26の回転数を制御する制御信号を制御部29に送信してもよく、また、制御部17が圧縮機21の回転数と室外ファン26の回転数を制御する制御信号を制御部29に送信してもよい。この場合でも、上述した本発明の作用効果を達成することができる。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものである。
この発明の一つの実施の形態として空気調和機の冷凍サイクルを示す図である。 冷房運転中において、制御部を構成するマイクロコンピュータの睡眠時運転モードにおける処理手順を示すフローチャートである。 この発明の一つの実施の形態として空気調和機のリモートコントローラの構成を示す図である。
符号の説明
1:空気調和機、10:室内機、11:室内熱交換器、12:室内ファン、14:室内温度検出部、15:吹出口温度検出部、16:熱交換器温度検出部、17,29:制御部、20:室外機、21:圧縮機、25:室外熱交換器、26:室外ファン、30:リモートコントローラ、31:「おやすみ」ボタン。

Claims (8)

  1. 睡眠時運転モードを含む複数の運転モードから所定の運転モードを選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された運転モードに従って圧縮機と室内ファンを制御する制御部と、
    室内の温度を検出する室内温度検出部と、
    室内に吹出される空気の温度を検出する吹出し温度検出部とを備え、
    前記選択部によって前記睡眠時運転モードが選択されると、前記制御部は、前記吹出し温度検出部によって検出された吹出し空気温度に応じて、前記圧縮機の回転数を制御し、
    冷房運転時に前記選択部によって前記睡眠時運転モードが選択されると、前記制御部は、前記室内温度検出部によって検出された検出室内温度と前記吹出し空気温度との差が相対的に大きいとき、前記圧縮機の回転数を減少させ、前記検出室内温度と前記吹出し空気温度との差が相対的に小さいとき、前記圧縮機の回転数を増加させるように制御することを特徴とする、空気調和機。
  2. 前記選択部によって前記睡眠時運転モードが選択されると、前記制御部は、前記室内ファンの回転数を減少させることを特徴とする、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記圧縮機の回転数の制御は、前記睡眠時運転モードで設定された設定室内温度と、前記室内温度検出部によって検出された検出室内温度との差が予め定められた温度差の範囲内のとき、行われることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記圧縮機の回転数の制御は、前記設定室内温度と前記検出室内温度との差に応じて行われることを特徴とする、請求項3に記載の空気調和機。
  5. 冷房運転時に前記選択部によって前記睡眠時運転モードが選択されると、前記制御部は、前記検出室内温度と前記吹出し空気温度との差が予め定められた範囲の上限値よりも相対的に大きいとき、前記圧縮機の回転数を減少させ、前記検出室内温度と前記吹出し空気温度との差が予め定められた範囲の下限値よりも相対的に小さいとき、前記圧縮機の回転数を増加させ、前記検出室内温度と前記吹出し空気温度との差が予め定められた範囲内のとき、前記圧縮機の回転数を維持するように制御することを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の空気調和機。
  6. 冷房運転時に前記選択部によって前記睡眠時運転モードが選択されると、前記吹出し空気温度が、前記検出室内温度において、予め定められた第1の湿度に対応する第1の露点温度と、前記第1の湿度よりも高い予め定められた第2の湿度に対応する第2の露点温度の範囲内の温度になるように、前記制御部は、前記圧縮機の回転数を制御することを特徴とする、請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の空気調和機。
  7. 暖房運転時に前記選択部によって前記睡眠時運転モードが選択されると、前記吹出し空気温度が、人間の体温よりも高い予め定められた第1の温度と、前記第1の温度よりも高い予め定められた第2の温度の範囲内の温度になるように、前記制御部は、前記圧縮機の回転数を制御することを特徴とする、請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の空気調和機。
  8. 前記吹出し温度検出部は、吹出口における空気の温度、または、室内熱交換器における空気の温度の少なくともいずれかの温度を検出することを特徴とする、請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の空気調和機。
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