JPH08166155A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH08166155A
JPH08166155A JP6307325A JP30732594A JPH08166155A JP H08166155 A JPH08166155 A JP H08166155A JP 6307325 A JP6307325 A JP 6307325A JP 30732594 A JP30732594 A JP 30732594A JP H08166155 A JPH08166155 A JP H08166155A
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Kouichi Ioji
幸一 五百路
Eiji Kuwabara
永治 桑原
Tatsuo Tanaka
達夫 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 暖房時、室内Rの居住空間を快適な状態に維
持できる空気調和機を提供する。 【構成】 暖房運転中に輻射モードが設定されると、床
面温度センサ20の検知温度Tf が設定値Tx に達して
いるか否か判定し、検知温度Tf が設定値Tx に達して
いれば、ルーバ18を略水平の吹出方向位置に設定する
とともに、室内ファン17の風量を減少せしめて天井面
1からの輻射暖房を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、天井埋込型の空気調
和機に関する。
【0002】
【従来の技術】室内の天井面に埋め込まれる天井埋込型
の空気調和機として、特開平2-21152号公報に示される
ように、室内への空気の吹出方向を下方から略水平の範
囲で可変設定し得るルーバを備え、暖房時の温風の吹出
方向位置を斜め下方や略水平方向に自動的に切換えるも
のがある。
【0003】たとえば、暖房運転の開始時は室内を素早
く暖めるべく、温風を斜め下方に吹出すのがよい。室内
が暖まったころには、温風が住人の体に直に当たるのを
防ぐべく、温風の吹出方向を斜め下方から略水平に切換
えるのが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の空気調和機の暖
房運転により生じる室内状況を図7および図8に示して
いる。図7は風の流れ、図8は温度分布を示している。
室内Rは天井面1、床面2、および壁面3で囲まれてい
て、天井面1に空気調和機の室内ユニット4が埋設され
ている。室内ユニット4の下面部に吹出口があって、そ
こにルーバ5が設けられている。ルーバ5は室内Rへの
空気の吹出方向を下方から略水平の範囲で可変設定する
もので、図では略水平の吹出方向位置に設定されてい
る。
【0005】ここで問題となるのは、室内ユニット4か
ら略水平方向に吹出される温風が、天井面1に沿って壁
面3へと当たり、そこから壁面3に沿って下方へと流れ
ることである。この流れのため、天井面1の下の暖気層
が厚くなって居住空間(床面からの高さが1.8m以下)に
大きく入り込み、居住空間が必要以上に暑くなってしま
う。しかも、風速があるため、住人が感じる不快感はか
なり大きなものとなる。この発明は上記の事情を考慮し
たもので、第1ないし第6の発明のいずれの空気調和機
も、室内の居住空間を快適な状態に維持できることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明の空気調和機
は、室内の空気をファンの運転により吸込み、その吸込
み空気を熱交換器に通して室内に吹出すものであって、
室内への空気の吹出方向を下方から略水平の範囲で可変
設定するルーバと、吸込み空気の温度Ta を検知する室
内温度センサと、室内の床面の温度Tf を検知する床面
温度センサと、熱交換器を凝縮器として機能させ、かつ
ルーバを下方の吹出方向位置に設定して、温風を室内の
床面方向に吹出す暖房運転を実行する手段と、暖房運転
時、室内温度センサの検知温度Ta と設定温度Tscによ
り運転能力を制御する手段と、暖房運転の実行中に輻射
モードが設定されると、床面温度センサの検知温度Tf
が設定値Tx に達しているか否か判定する手段と、この
判定において検知温度Tfが設定値Tx に達していれ
ば、ルーバを略水平の吹出方向位置に設定し、かつファ
ンの風量を減少せしめる輻射モード制御手段とを備え
る。
【0007】第2の発明の空気調和機は、第1の発明の
輻射モード制御手段が、判定において検知温度Tf が設
定値Tx に達していれば、ルーバを略水平の吹出方向位
置に設定し、かつファンの風量を減少せしめるととも
に、運転能力を室内温度センサの検知温度Ta と設定温
度Tscによる制御から床面温度センサの検知温度Tf と
設定温度Tfsによる制御に切換える。
【0008】第3の発明の空気調和機は、第2の発明の
構成に加え、床面温度センサの検知温度Tf と設定温度
Tfsによる運転能力の制御に際し、設定温度Tfsを前記
判定時の検知温度Tf に基づいて定める手段を設けた。
【0009】第4の発明の空気調和機は、第2または第
3の構成に加え、床面温度センサの検知温度Tf と設定
温度Tfsによる運転能力の制御に際し、検知温度Tf が
所定温度以上にわたり下降すると、ファンの風量を増大
せしめる手段を設けた。
【0010】第5の発明の空気調和機は、第2または第
3の構成に加え、床面温度センサの検知温度Tf と設定
温度Tfsによる運転能力の制御に際し、検知温度Tf が
所定温度以上にわたり下降すると、ルーバを略水平から
下方の吹出方向位置に切換え、かつファンの風量を増大
せしめる手段を設けた。
【0011】第6の発明の空気調和機は、室内の空気を
ファンの運転により吸込み、その吸込み空気を熱交換器
に通して室内に吹出すものであって、室内への空気の吹
出方向を下方から略水平の範囲で可変設定するルーバ
と、吸込み空気の温度Ta を検知する室内温度センサ
と、室内の床面の温度Tf を検知する床面温度センサ
と、熱交換器を凝縮器として機能させ、かつルーバを下
方の吹出方向位置に設定して、温風を室内の床面方向に
吹出す暖房運転を実行する手段と、暖房運転時、室内温
度センサの検知温度Ta と設定温度Tscにより運転能力
を制御する手段と、暖房運転の実行中に輻射モードが設
定されると、暖房運転が安定域に達しているか否か判定
する手段と、この判定において暖房運転が安定域に達し
ていれば、ルーバを略水平の吹出方向位置に設定し、か
つファンの風量を減少せしめるとともに、運転能力を室
内温度センサの検知温度Ta と設定温度Tscによる制御
から床面温度センサの検知温度Tf と設定温度Tfsによ
る制御に切換える輻射モード制御手段とを備える。
【0012】
【作用】第1の発明の空気調和機では、暖房運転時、熱
交換器を凝縮器として機能させるとともに、ルーバを下
方の吹出方向位置に設定し、温風を室内の床面方向に吹
出す。そして、室内温度センサの検知温度Ta と設定温
度Tscにより運転能力を制御する。暖房運転の実行中に
輻射モードが設定されると、床面温度センサの検知温度
Tf が設定値Tx に達しているか否か判定する。この判
定において検知温度Tf が設定値Tx に達していれば、
ルーバを略水平の吹出方向位置に設定してファンの風量
を減少せしめる。
【0013】第2の発明の空気調和機では、第1の発明
の作用において、検知温度Tf が設定値Tx に達してい
るとき、ルーバを略水平の吹出方向位置に設定してファ
ンの風量を減少せしめるとともに、運転能力を室内温度
センサの検知温度Ta と設定温度Tscによる制御から床
面温度センサの検知温度Tf と設定温度Tfsによる制御
に切換える。
【0014】第3の発明の空気調和機では、第2の発明
の作用に加え、床面温度センサの検知温度Tf と設定温
度Tfsによる運転能力の制御に際し、設定温度Tfsを前
記判定時の検知温度Tf に基づいて定める。
【0015】第4の発明の空気調和機では、第2または
第3の作用に加え、床面温度センサの検知温度Tf と設
定温度Tfsによる運転能力の制御に際し、検知温度Tf
が所定温度以上にわたり下降すると、ファンの風量を増
大せしめる。
【0016】第5の発明の空気調和機では、第2または
第3の作用に加え、床面温度センサの検知温度Tf と設
定温度Tfsによる運転能力の制御に際し、検知温度Tf
が所定温度以上にわたり下降すると、ルーバを略水平か
ら下方の吹出方向位置に切換えてファンの風量を増大せ
しめる。
【0017】第6の発明の空気調和機では、暖房運転
時、熱交換器を凝縮器として機能させるとともに、ルー
バを下方の吹出方向位置に設定し、温風を室内の床面方
向に吹出す。そして、室内温度センサの検知温度Ta と
設定温度Tscにより運転能力を制御する。暖房運転の実
行中に輻射モードが設定されると、暖房運転が安定域に
達しているか否か判定する。この判定において暖房運転
が安定域に達していれば、ルーバを略水平の吹出方向位
置に設定してファンの風量を減少せしめるとともに、運
転能力を室内温度センサの検知温度Ta と設定温度Tsc
による制御から床面温度センサの検知温度Tf と設定温
度Tfsによる制御に切換える。
【0018】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図2に示すように、室内Rの天井面1
に室内ユニット10が埋設される。この室内ユニット1
0は、室内Rに臨む下面部に吸込口11および吹出口1
2を有し、ユニット内に設けた断熱材13によって吸込
口11から吹出口12にかけて通風路14を形成してい
る。
【0019】通風路14には、室内温度センサ15、室
内熱交換器16、および室内ファン17が設けられる。
すなわち、室内ファン17が回転すると、図示白抜き矢
印で示すように、室内Rの空気が吸込口11からユニッ
ト内に吸い込まれ、それが室内温度センサ15に触れな
がら室内熱交換器16を通る。室内熱交換器16を経た
空気は室内ファン17を通り、吹出口12から室内Rに
吹き出される。室内温度センサ15は、吸込口11から
吸込まれる空気の温度Ta を検知する吹出口12にルー
バ18が設けられる。このルーバ18は、室内への空気
の吹出方向を下方から略水平の範囲で可変設定するもの
で、非運転時は図示実線の状態に回動して吹出口12を
閉塞し、運転が始まると図示破線の状態に回動して吹出
口12を開放する。ルーバ18の回動角は、吹出口12
の閉塞時が 0度、略水平時が20度、真下時が90度であ
る。
【0020】室内ユニット10の下面部には、吸込口1
1と吹出口12の間となる位置にセンサ取付け用の溝1
9が形成されている。この溝19内に輻射温度センサ2
0が設けられる。輻射温度センサ20は、室内Rの床面
2から輻射される熱を取り込んで床面2の温度Tf を検
知する。
【0021】なお、断熱材13内に制御部30が設けら
れる。この制御部30は、当該空気調和機の全般にわた
る制御を行なう。冷凍サイクルおよび制御回路の構成を
図1に示している。
【0022】能力可変圧縮機21の吐出口に四方弁22
を介して室外熱交換器23の一端が接続される。この室
外熱交換器23の他端に膨張弁24を介して上記室内熱
交換器16の一端が接続される。そして、室内熱交換器
16の他端が上記四方弁22を介して圧縮機21の吸込
口に接続される。
【0023】冷房運転時は、圧縮機21から吐出される
冷媒が図示実線矢印の方向に流れ、室外熱交換器23が
凝縮器、室内熱交換器16が蒸発器として機能する。暖
房運転時は、四方弁22が切換わることにより、圧縮機
21から吐出される冷媒が図示破線矢印の方向に流れ、
室内熱交換器16が凝縮器、室外熱交換器23が蒸発器
として機能する。
【0024】室外熱交換器23の近傍に室外ファン25
が設けられる。室外ファン25は、外気を室外熱交換器
23に供給する。この外気の流路に室外温度センサ26
が設けられる。
【0025】制御部30に、室内温度センサ15、室内
ファンモータ17M、ルーバモータ18M、輻射温度セ
ンサ20、四方弁22、室外ファンモータ25M、室外
温度センサ26、受光部31、インバータ回路33が接
続される。
【0026】室内ファンモータ17Mは、速度の調節が
可能である。受光部31は、リモートコントロール式の
操作器(以下、リモコンと略称する)32から発せられ
る光を受光する。
【0027】インバータ回路33は、商用交流電源34
の電圧を整流し、それを制御部30からの指令に応じた
周波数の交流に変換し、出力する。この出力は駆動電力
として圧縮機21に供給される。すなわち、インバータ
回路33の出力周波数Fが制御されることにより、圧縮
機21の能力(回転数)が変化する。
【0028】制御部30は、主として次の機能手段を備
える。 [1]暖房運転時、ルーバ18を斜め下方の吹出方向位
置に設定して温風を室内の床面方向に吹出させる手段。
【0029】[2]暖房運転時、室内温度センサ15の
検知温度Ta と設定温度Tscとの差に応じて運転能力
(インバータ回路21の出力周波数F)を制御する手
段。 [3]暖房運転の実行中にリモコン32で輻射モードが
設定されると、床面温度センサ20の検知温度Tf が設
定値Tx に達しているか否か判定する手段。
【0030】[4]この判定において検知温度Tf が設
定値Tx に達していれば、ルーバ18を略水平(20度)
の吹出方向位置に設定し、かつ室内ファン17の風量を
減少せしめるとともに、運転能力を室内温度センサ15
の検知温度Ta と設定温度Tscとの差に応じた制御から
床面温度センサ20の検知温度Tf と設定温度Tfsとの
差に応じた制御に切換える手段。
【0031】[5]検知温度Tf と設定温度Tfsとの差
に応じた運転能力の制御に際し、設定温度Tfsを上記判
定時の検知温度Tf に基づいて定める手段。 [6]検知温度Tf と設定温度Tfsとの差に応じた運転
能力の制御に際し、検知温度Tf が所定温度以上にわた
り下降すると、ルーバ18を略水平から斜め下方の吹出
方向位置に切換え、かつ室内ファン17の風量を増大せ
しめる手段。
【0032】つぎに、上記の構成の作用について図4の
フローチャートを参照しながら説明する。リモコン32
で暖房モードが設定されかつ運転開始が指示されると、
圧縮機21が起動されて室内熱交換器16が凝縮器とし
て機能し、暖房運転が開始される。このとき、室内温度
センサ15の検知温度Ta と設定温度Tscとの差に応じ
てインバータ回路21の出力周波数Fが制御され、圧縮
機21の運転能力が空調負荷に対応する最適な能力に設
定される。
【0033】設定温度Tscは、リモコン32での設定温
度Ts に補正値ΔT(暖房時+3K)を加えた値である。
この暖房開始時、図3に示すように、ルーバ18が斜め
下方の吹出方向位置に設定され、室内ユニット10の吹
出口12から室内Rの床面2に向けて温風が吹き出され
る。床面2に当たった温風は室内Rを循環しながら、や
がて室内ユニット10の吸込口11に吸い込まれる。
【0034】このように温風を斜め下方に吹き出すこと
により、室内Rを速やかに暖めることができる。つま
り、暖房の立上がりが速い。ただし、このまま暖房が進
むと、図7および図8を用いて前述したように、天井面
1の下の暖気層が厚くなって居住空間(床面からの高さ
が1.8m以下)に大きく入り込み、居住空間が必要以上に
暑くなってしまう。しかも、風速があるため、住人が感
じる不快感はかなり大きなものとなる。
【0035】不快を感じた住人は、リモコン32で輻射
モードを設定すればよい。リモコン32で輻射モードが
設定されると、床面2の温度Tf が床面温度センサ20
によって検知され、その検知温度Tf が設定値Tx に達
しているか否か判定される。
【0036】この判定において検知温度Tf が設定値T
x に達していれば、そのときの検知温度Tf がTf0とし
て制御部30内のメモリに保持されるとともに、図5に
示すようにルーバ18が略水平(20度)の吹出方向位置
に設定される。さらに、輻射風量が設定される。輻射風
量の設定とは、室内ファン17の風量を通常の暖房制御
時よりも少ない風量に減少せしめることである。
【0037】このように、温風を略水平方向に吹き出
し、しかも風量を減らした輻射暖房を行なうことによ
り、図6に示すように天井面1の下にあまり厚くない暖
気層が形成される。この暖気層によって天井面1が暖め
られ、そこからの輻射熱によって室内Rが程よく暖房さ
れる。とくに、風量を減らしたことにより、室内ユニッ
ト10から吹き出される温風が、天井面1に沿って壁面
3へと当たり、そこから壁面3に沿って下方へ流れるこ
とがなくなる。
【0038】従って、従来例の図7に示すように、暖気
層が居住空間(床面からの高さが1.8m以下)に大きく入
り込むことがなく、よって居住空間が必要以上に暑くな
る事態を避けることができ、熱風が住人に当たることも
ない。
【0039】この場合、設定温度Tsc(=Ts +ΔT)
が6Kシフトアップされ、新たな設定温度Tsc(=Ts +
ΔT+6K)が設定される。そして、この新たな設定温度
Tscと室内温度センサ15の検知温度Ta との差に応じ
て圧縮機21の能力が制御される。
【0040】こうして、設定温度Tscを6Kシフトアップ
することにより、圧縮機21の能力が増大されて天井面
1が短時間のうちに暖まり、天井面1からの輻射熱を迅
速に引き出すことができる。
【0041】しかる後、室内温度センサ15の検知温度
Ta が設定温度Tscと同じまたはそれ以上に上昇する
と、上記判定時に保持した温度Tf0 に基づいて設定温
度Tfs(=Tf0 +ΔTfso +ΔTfse )が定められ
る。
【0042】ΔTfso は、外気温度センサ26の検知温
度(外気温度)To により決定される補正値である。た
とえば、To が 0℃未満ではΔTfso =+1K、To が 0
℃以上かつ 5℃未満以下のときΔTfso = 0K 、To が
5℃以上かつ10℃未満以下のときΔTfso =−1K、To
が10℃以上のときΔTfso =−2Kが決定される。
【0043】ΔTfse は、住人がリモコン32の設定温
度を操作したことにより入力される補正値である。一定
時間たとえば1分ごとに輻射温度センサ20の検知温度
Tf が取り込まれ、それと上記定められた設定温度Tfs
との差に応じて圧縮機21の能力が制御される。
【0044】住人が接する床面2の温度Tf を実際に検
知しながら圧縮機21の能力を制御することにより、居
住空間が快適空間となる。とくに、設定温度Tfsについ
ては、固定とせず、輻射モード制御に切換わった時点の
床面温度Tf を基準として定めているので、輻射モード
制御に入ることで床面温度Tf が大きく変動してしまう
不具合が回避される。たとえば、輻射モード制御に入っ
たとたんに住人が寒さを感じてしまうことがなく、ひい
ては住人によるリモコン32の温度シフト操作が不要と
なる。
【0045】輻射モード制御の実行中、部屋のドアや窓
が開閉されるなどして輻射温度センサ20の検知温度T
f が所定温度以上にわたって下降することがある。この
とき、住人が寒さを感じる。
【0046】検知温度Tf が(設定温度Tfs−2K)より
低いところまで下降すると、輻射モード制御から通常の
暖房運転制御に復帰する。すなわち、ルーバ18が略水
平から斜め下方の吹出方向位置に切換えられて室内ファ
ン17の風量が増大され、さらに圧縮機21が室内温度
センサ15の検知温度Ta と設定温度Tscによって能力
制御される。
【0047】このように通常の暖房運転制御に復帰する
ことにより、住人が寒さを感じる時間を極力短くするこ
とができる。なお、通常の暖房運転制御に復帰せず、室
内ファン17の風量を増大するだけでも、住人が寒さを
感じる時間を短くすることができる。この場合、検知温
度Tf が上昇に転じたところで室内ファン17の風量を
減らし、本来の輻射モード制御に戻ればよい。
【0048】リモコン32から輻射モードの解除指令が
入ると、輻射モード制御から通常の暖房運転制御に復帰
することになる。ところで、上記実施例では、輻射モー
ド指令が入った時点で輻射温度センサ20の検知温度T
f と設定値Tx とを比較し、その比較結果に応じて輻射
暖房を行なうかどうかを決定したが、輻射モード指令が
入った時点で暖房運転が安定域に達しているか否かを判
定し、その判定結果に応じて輻射暖房を行なうかどうか
決定してもよい。暖房運転の安定域とは、暖房運転が開
始されてから所定時間が経過していて、しかも室内Rが
十分に暖まっている状態のことをいう。
【0049】また、上記実施例では、輻射温度センサ2
0を用いたが、その輻射温度センサ20を用いずに輻射
暖房を行なうことも可能である。すなわち、通常の暖房
運転制御では室内温度Ta と設定温度Tscによる能力制
御を行なうが、輻射モードでは設定温度Tscよりも所定
値高い温度Tscf を用い、室内温度Ta と設定温度Tsc
f による能力制御を行なうのである。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、第1ないし第6の発
明のいずれの空気調和機も、暖房運転中に輻射モードが
設定されると床面温度センサの検知温度Tf が設定値T
x に達しているか否か判定し、検知温度Tf が設定値T
x に達していれば、ルーバを略水平の吹出方向位置に設
定してファンの風量を減少せしめる輻射モード制御に入
る構成としたので、室内の居住空間を快適な状態に維持
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の冷凍サイクルおよび制御回路の構成
を示す図。
【図2】同実施例の室内ユニットの内部構成を示す図。
【図3】同実施例の暖房開始時の温風吹出しを示す図。
【図4】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図5】同実施例の輻射暖房時の温風吹出しを示す図。
【図6】図5における暖気層と居住空間との関係を示す
図。
【図7】従来における輻射暖房時の温風吹出しを示す
図。
【図8】図7における暖気層と居住空間との関係を示す
図。
【符号の説明】
R…室内、1…天井面、2…床面、3…壁面、10…室
内ユニット、11…吸込口、12…吹出口、13…断熱
材、14…通風路、15…室内温度センサ、16…室内
熱交換器、17…室内ファン、18…ルーバ、20…輻
射温度センサ、30…制御部、33…インバータ回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の空気をファンの運転により吸込
    み、その吸込み空気を熱交換器に通して室内に吹出す空
    気調和機において、 室内への空気の吹出方向を下方から略水平の範囲で可変
    設定するルーバと、 前記吸込み空気の温度Ta を検知する室内温度センサ
    と、 室内の床面の温度Tf を検知する床面温度センサと、 前記熱交換器を凝縮器として機能させ、かつ前記ルーバ
    を下方の吹出方向位置に設定して、温風を室内の床面方
    向に吹出す暖房運転を実行する手段と、 暖房運転時、前記室内温度センサの検知温度Ta と設定
    温度Tscにより運転能力を制御する手段と、 暖房運転の実行中に輻射モードが設定されると、前記床
    面温度センサの検知温度Tf が設定値Tx に達している
    か否か判定する手段と、 この判定において検知温度Tf が設定値Tx に達してい
    れば、前記ルーバを略水平の吹出方向位置に設定し、か
    つ前記ファンの風量を減少せしめる輻射モード制御手段
    と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気調和機において、 輻射モード制御手段は、判定において検知温度Tf が設
    定値Tx に達していれば、ルーバを略水平の吹出方向位
    置に設定し、かつファンの風量を減少せしめるととも
    に、前記運転能力を前記室内温度センサの検知温度Ta
    と設定温度Tscによる制御から前記床面温度センサの検
    知温度Tf と設定温度Tfsによる制御に切換えることを
    特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の空気調和機において、 前記床面温度センサの検知温度Tf と設定温度Tfsによ
    る運転能力の制御に際し、設定温度Tfsを前記判定時の
    検知温度Tf に基づいて定める手段を設けた、ことを特
    徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の空気調
    和機において、 前記床面温度センサの検知温度Tf と設定温度Tfsによ
    る運転能力の制御に際し、検知温度Tf が所定温度以上
    にわたり下降すると、前記ファンの風量を増大せしめる
    手段を設けた、ことを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3に記載の空気調
    和機において、 前記床面温度センサの検知温度Tf と設定温度Tfsによ
    る運転能力の制御に際し、検知温度Tf が所定温度以上
    にわたり下降すると、前記ルーバを略水平から下方の吹
    出方向位置に切換え、かつ前記ファンの風量を増大せし
    める手段を設けた、ことを特徴とする空気調和機。
  6. 【請求項6】 室内の空気をファンの運転により吸込
    み、その吸込み空気を熱交換器に通して室内に吹出す空
    気調和機において、 室内への空気の吹出方向を下方から略水平の範囲で可変
    設定するルーバと、 前記吸込み空気の温度Ta を検知する室内温度センサ
    と、 室内の床面の温度Tf を検知する床面温度センサと、 前記熱交換器を凝縮器として機能させ、かつ前記ルーバ
    を下方の吹出方向位置に設定して、温風を室内の床面方
    向に吹出す暖房運転を実行する手段と、 暖房運転時、前記室内温度センサの検知温度Ta と設定
    温度Tscにより運転能力を制御する手段と、 暖房運転の実行中に輻射モードが設定されると、暖房運
    転が安定域に達しているか否か判定する手段と、 この判定において暖房運転が安定域に達していれば、前
    記ルーバを略水平の吹出方向位置に設定し、かつ前記フ
    ァンの風量を減少せしめるとともに、前記運転能力を前
    記室内温度センサの検知温度Ta と設定温度Tscによる
    制御から前記床面温度センサの検知温度Tf と設定温度
    Tfsによる制御に切換える輻射モード制御手段と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
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