JP5797169B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
これにより、従来の空気調和機は、特定の時間帯では、快適性を確保しつつ、省エネルギ性を高めていた(例えば、特許文献1参照)。
この結果、従来の空気調和機(特許文献1)は、特定の時間帯に依存することなく、快適性を確保しつつ、省エネルギ性を高めることができないという問題点があった。
図1は、本発明の実施の形態1における室内機11の水平方向の風向きの一例を示す図である。図1に示すように、室内機11は、部屋の窓302の上方の壁301に設置され、水平方向に室内空気や調和空気等を吹き出している。ここで室内機11が設置された部屋の概略構造について説明する。この部屋は、床306に対し、床306と略垂直方向に床306の縁側に壁301が立設されている。壁301は、略中央部にこの部屋の窓302が形成され、壁301上側の縁には、天井305が床306と略平行になるように設けられている。左側の壁303は、床306と天井305との間であって、壁301の左縁と接するように設けられている。右側の壁304は、床306と天井305との間であって、壁301の右縁と接するように設けられている。
室内機11は、壁303側に風向き401方向に室内空気や調和空気等を吹き出している。室内機11は、壁304側に風向き402方向に室内空気や調和空気等を吹き出している。
また、室内機11は、風向き401や風向き402以外にも別の様々な風向きで室内空気や調和空気等を吹き出すことが可能である。例えば、室内機11は、人体311に向けて室内空気や調和空気等を吹き出すことが可能である。また、例えば、室内機11は、人体311を避けて室内空気や調和空気等を吹き出すことが可能である。
筐体12は、筐体上面12a、筐体後面12b、筐体下面12c、筐体前面12d、及び筐体端面12L、12Rとを備え、筐体上面12aに室内空気を吸い込む吸込口12eと、筐体下面12cと筐体前面12dとの間に調和空気を吹き出す吹出口12fとが形成されている。また、筐体前面12dには意匠パネル12gが設置されている。
図3に示すように、室内機11は、上下方向に室内空気や調和空気等を吹き出している。
具体的には、室内機11は、やや上向き方向である風向き403方向に室内空気や調和空気等を吹き出している。室内機11は、やや下向き方向である風向き404方向に室内空気や調和空気等を吹き出している。
また、室内機11は、風向き403や風向き404以外にも別の様々な風向きで室内空気や調和空気等を吹き出すことが可能である。例えば、室内機11は、人体311に向けて室内空気や調和空気等を吹き出すことが可能である。また、例えば、室内機11は、人体311を避けて室内空気や調和空気等を吹き出すことが可能である。
室内ファン32は、室内熱交換器31の下方に設けられ、図5を用いて後述する室内ファン駆動部33がDCファンモータの回転数を制御することにより制御されるものである。
室内機11は、室内ファン32と、吹出口12fとの間に、吹出風路17を形成している。吹出風路17の左右方向の左側には左側左右風向板13Lが設置され、吹出風路17の左右方向の右側には右側左右風向板13R(図示せず)が設置されている。
左側左右風向板13Lと右側左右風向板13Rとは面対称の構成である。そのため、共通する内容については、名称の「左側、右側」や符号の添え字「R、L」の記載を省略して左右風向板13と称し、重複する説明を省略する場合がある。
左右風向板13は、風路前壁18に摺動自在に設置され、左右方向に並んで設けられた複数枚の羽根14を備えている。羽根14は、斜め下方に向かう回転軸15を中心に所定角度だけ回転(摺動)されることにより、吹出風路17を流れる調和空気や室内空気の吹出方向を左右方向の所定方向に案内している。
室内温度センサ34は、室内空気の温度を検知後、検知結果を制御部51に送信するものである。
また、室内熱交換器31の近傍に、気液二相状態の冷媒の温度を検知するセンサが設置されていてもよい。
また、室内熱交換器31の液側に、液状態又は気液二相状態の冷媒の温度を検知するセンサが設けられていてもよい。
なお、室内ファン32は、上述したセンサの検知値に応じて制御部51によって制御されている。
なお、圧縮機42には、吐出側に吐出された冷媒の温度を検知するセンサが設けられていてもよい。
また、圧縮機42には、吸入側に吸入された冷媒の温度を検知するセンサが設けられていてもよい。
また、圧縮機42には、吐出側に吐出された冷媒の圧力を検知するセンサが設けられていてもよい。
また、圧縮機42には、吸入側に吸入された冷媒の圧力を検知するセンサが設けられていてもよい。
また、圧縮機42には、筐体の表面温度を検知するセンサが設けられていてもよい。
四方弁43は、冷房運転時には、図5の四方弁43内部の実線で示すように、圧縮機42の吐出側と室外熱交換器44のガス側とを接続すると共に、圧縮機42の吸入側とガス接続配管21側とを接続する。
これにより、四方弁43は、室外熱交換器44を圧縮機42において圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ室内熱交換器31を室外熱交換器44において凝縮される冷媒の蒸発器として機能させている。
四方弁43は、暖房運転時には、図5の四方弁43内部の破線で示すように、圧縮機42の吐出側とガス接続配管21側とを接続すると共に、圧縮機42の吸入側と室外熱交換器44のガス側とを接続する。
これにより、四方弁43は、室内熱交換器31を圧縮機42において圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ室外熱交換器44を室内熱交換器31において凝縮される冷媒の蒸発器として機能させている。
室外熱交換器44の近傍には、室外ファン45が付設されている。室外ファン45は、室外機19内に室外空気を吸入し、室外熱交換器44により、室外空気と冷媒との間で熱交換した空気を室外に排出する機能を有するものである。室外ファン45は、室外熱交換器44に供給する空気の流量を可変することが可能なファン、例えば、DCファンモータから構成される室外ファン駆動部46によって駆動される遠心ファンや多翼ファン等から構成されている。
また、室外熱交換器44の液側に、液状態又は気液二相状態の冷媒の温度を検知する液側温度センサが設けられていてもよい。
また、室外機19の室外空気の吸入口側に、室外機19内に流入する室外空気の温度を検知する室外温度センサが設けられていてもよい。
制御部71は、詳細については後述するが、室外機19を統括制御するものである。
制御部51及び制御部71は互いに連係することにより、空気調和機3の運転を制御する。例えば、制御部51及び制御部71は、上述した各種センサの検知値に基づいて、圧縮機42、四方弁43、室外ファン45、室内ファン32、及び絞り装置41を制御する。
まず、室内機11の電気的構成について説明し、次に、室外機19の電気的構成について説明する。
図6に示すように、室内機11に実装される制御部51は、リモートコントローラ5、人体検知センサ35、及び室内温度センサ34から供給される信号を入力として受け付ける。制御部51は、室内ファン32、上下風向板16、及び左右風向板13へ制御信号を出力する。
例えば、人体検知センサ35は、放射エネルギーから換算される温度が、予め設定された閾値以上の場合、監視対象である物体の存在を示す存否検知信号を生成し、後述する室内機側制御部103へ供給する。
また、例えば、人体検知センサ35は、放射エネルギーから換算される温度が、予め設定された閾値未満の場合、監視対象である物体の不在を示す存否検知信号を生成し、後述する室内機側制御部103へ供給する。
集電センサは、監視対象である物体から発せられる赤外光を圧電セラミックが吸収する。圧電セラミックは、赤外光を吸収することにより温度変化が生じ、この温度変化によって電荷が生じる。
このように、集電センサは、温度変化によって電荷が生じる集電効果の物理特性を持つ圧電セラミックを利用することにより、監視対象である物体、例えば、人の動きを検知するセンサである。
赤外線センサは、サーモパイル(熱電堆)が、例えば、8個それぞれ独立に駆動するように構成されたものである。
断熱部は、断熱材のことであり、例えば、発泡系断熱材が、赤外線センサの周囲を取り囲んで形成される。
回路基板は、サーモパイルで検知された赤外光の熱エネルギーを電気信号に変換し、適宜、温度換算する。
この場合には、例えば、CCDイメージセンサを制御する回路基板が備えるモーションキャプチャー機能等を利用することにより、人の動きの変位を演算し、演算結果に基づいて人の動きを判別すればよい。
入力部101は、入力インタフェースである。入力部101は、外部から入力された各種信号や外部から取得した各種信号、すなわち、外部から供給された各種信号を、所定の形式の制御命令やデータセット等に変換し、室内機側制御部103へ供給する。
出力部102は、出力インタフェースである。出力部102は、外部へ出力する各種信号や外部から取得される各種信号、すなわち、外部へ供給する各種信号を、所定の形式の制御命令やデータセット等に変換し、上記で説明した室内ファン32、上下風向板16、及び左右風向板13へ供給する。
なお、室内機側制御部103の構成については、特にこれに限定するものではない。例えば、ファームウェア等の更新可能なもので構成されてもよい。
また、室内機側制御部103は、プログラムモジュールであって、図示しないCPU(Central Processing Unit)等からの指令により、実行されるものであってもよい。
なお、室内機側制御部103は、例えば、室内機11内に設けられるプリント配線基板等で形成された制御基板上に構成されるものである。
記憶部104は、タイマー部111を備える。タイマー部111は、例えば、記憶部104に展開されるプログラムであり、各種処理等に関する時間を計時する。
なお、タイマー部111の構成は、特に限定するものではなく、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等により、制御部51とは独立して構成されるものであってもよい。
外気温度センサ47は、室外機19に設けられ、例えば、サーミスタ等により形成されるものであり、外気温度を検知し、検知結果を室外機19の入力部201(後述する)へ供給するものである。
電流検知センサ48は、室外機19に設けられ、例えば、シャント抵抗器や電流トランス等で形成され、検知結果を室外機19の入力部201(後述する)に供給するものである。電流検知センサ48は、圧縮機42を流れる電流を検知するものである。
入力部201は、入力インタフェースである。入力部201は、外部から入力された各種信号や外部から取得した各種信号、すなわち、外部から供給された各種信号を、所定の形式の制御命令やデータセット等に変換し、室外機側制御部203に供給する。
出力部202は、出力インタフェースである。出力部202は、外部へ出力する各種信号や外部から取得される各種信号、すなわち、外部へ供給する各種信号を、所定の形式の制御命令やデータセット等に変換し、上記で説明した圧縮機42へ供給する。
なお、室外機側制御部203の構成については、特にこれに限定するものではない。例えば、ファームウェア等の更新可能なもので構成されてもよい。
また、室外機側制御部203は、プログラムモジュールであって、図示しないCPU(Central Processing Unit)等からの指令により、実行されるものであってもよい。
なお、室外機側制御部203は、例えば、室外機19内に設けられる電気品箱(図示せず)内のプリント配線基板等で形成された制御基板上に構成されるものである。
また、室外機側制御部203は、室内機側制御部103と相互通信を行い、これにより、室外機19と室内機11とで連係動作が行われ、空気調和機3として室内空気の空気調和等が行われる。
図7には、上から順に、周波数特性、室温特性、風量特性、及び風向特性に関するグラフが記載されている。
起動時の通常の冷房運転による電流制限の場合、通常の冷房運転の特性曲線に示すように、起動直後に駆動周波数のピーク、すなわち、消費電力のピーク、つまり、電流のピークがくる。この場合、後述する室温特性に関するグラフで説明するように、冷房運転における目標設定温度には早めに追従できることになるが、その分だけ消費電力が大きくなる。そこで、起動時の通常の冷房運転による電流制限の場合に比較して電流にさらに制限をかけたものとして、起動時の最大電流制限値[Ipeak]による電流制限の場合を説明する。この場合、ピークカット第1処理の場合の冷房運転の特性曲線に示すように、起動直後の駆動周波数のピーク、すなわち、消費電力のピーク、つまり、電流のピークが、最大電流制限値[Ipeak]にしない場合と比較して、小さくなっている。その分、後述する室温特性に関するグラフで説明するように、冷房運転における目標設定温度には遅めに追従することになるが、その分だけ消費電力は小さくなる。
つまり、[Ipeak]は、通常の電流制限値よりも小さな値が設定されている。
なお、ピークカット第1処理の詳細については図8を用いて説明する。
なお、上限風向きについては下吹きスイングが設定され、固定の下向きが設定されていないのには理由がある。一般的に、人は、体の同じ箇所が継続的に風を受けると、次第に不快感を感じるようになっている。また、同じ箇所だけが局所的に風を受けるよりもスイングさせて体全体で風を受けるようにした方が快適性を感じるようになる。そのため、快適性を確保するためには、下吹きスイングが設定される。
換言すれば、冷房運転を開始してからの経過時間に応じて、ピークカット第1処理が実行されるのか、ピークカット第2処理が実行されるかが選択される。
なお、ピークカット第2処理の詳細については図8〜11を用いて後述する。
ピークカット第1処理は、上述したように、起動時の最大電流制限値[Ipeak]による電流制限が設定された場合の室内機11の処理である。つまり、ピークカット第1処理は、電流制限をかけることにより消費電力を抑制し、圧縮機42の駆動に制約がかかる分、風向きと風量を制御して人体311の快適性を確保させるものである。
室内機11は、通常の冷房運転を行う。
室内機11は、運転開始から[Xpeak]分以上経過したか否かを判定する。室内機11は、運転開始から[Xpeak]分以上経過していない場合、ステップS103へ進む。一方、室内機11は、運転開始から[Xpeak]分以上経過した場合、ステップS108へ進む。
室内機11は、外気温度がTout_peak以上であるか否かを判定する。Tout_peakは、予め定めた閾値温度のことであり、この閾値温度により消費電力抑制処理へ移行するか否かが決まる。
室内機11は、外気温度がTout_peak未満の場合、ステップS101へ戻る。一方、室内機11は、外気温度がTout_peak以上の場合、ステップS104へ進み、消費電力抑制処理へ移行する。
ステップS104の処理は消費電力抑制処理である。
ステップS105〜S107の処理は快適性確保処理であり、この中でも、ステップS105、S106が風向設定処理であり、ステップS107が風量設定処理である。なお、ステップS105、S106の風向設定処理と、ステップS107の風量設定処理とは、特に順番を定めるものではない。例えば、風量設定処理の後に風向設定処理が実行されてもよい。また、風量設定処理と、風向設定処理とが同時に実行されてもよい。
また、ステップS105の処理及びステップS106の処理についても順不同である。
さらに、消費電力抑制処理と、快適性確保処理との順番についても特に限定するものではない。例えば、快適性確保処理の後に消費電力抑制処理が実行されてもよい。また、諸費電力抑制処理と、快適性確保処理とが同時に実行されてもよい。
換言すれば、消費電力抑制処理と快適性確保処理とが実行されればよい。これにより、消費電力を抑制した状態で、室内機11からの総風量を増加させ、送風方向を人体側に向けるため、特定の時間帯に依存することなく、快適性を確保しつつ、省エネルギ性を高めることができる。
室内機11は、運転最大電流値を[Ipeak]に設定し、ステップS105へ進む。
室内機11は、左右風向を人体311へ向ける。
室内機11は、上下風向を下吹きスイングにする。
室内機11は、風量を通常風量の回転数に[Rpeak]rpmの回転数を追加したものに設定し、ステップS102へ戻る。つまり、室内機11は、風量を[Rpeak]rpmの回転数だけ増加させ、その後、ステップS102へ戻る。
室内機11は、ピークカット第2処理へ移行し、ピークカット第2処理が終了後、処理を終了する。
これにより、特定の時間帯に依存することなく、快適性を確保しつつ、省エネルギ性を高めることができる。
なお、上記の説明において、室内機11が各ステップの処理を実行する説明にしたが、具体的には、室内機11に設置されている制御部51が実行するものであり、より具体的には、制御部51の構成要素である室内機側制御部103が実行するものである。
横軸を時間とし、縦軸については、外気温度、室内ファン回転数、上下風向、左右風向、目標設定温度、室温、体感温度、及び運転の種類とする。
左右風向特性に関するグラフでは、通常運転時には通常の任意の左右方向の風向きが設定され、ピークカット運転時には人体位置の方向へ設定される態様が描写されている。
つまり、ピークカット運転時には消費電力を抑制する処理が実行されるので、その分を補う処理として風向きを人体311側へ向ける処理が実行される態様が描写されている。
ここで、[Tsetpeak]とは、消費電力を抑制するために設定温度を自動的に更新する処理であり、圧縮機42の負荷が低減される値が設定される。つまり、冷房運転時、設定温度を上げる処理を行えば、圧縮機42への負荷が低減されることとなる。
体感温度特性に関するグラフでは、体感温度は、通常運転中であっても、ピークカット運転中であっても常に一定となっている態様が描写されている。
運転の種類については、上記で述べた通り、時間の経過と共に、通常運転、ピークカット運転、及び通常運転と処理が遷移している。
ピークカット第2処理は、上述したように、通常運転時にピークカット処理をした場合の室内機11の処理である。つまり、ピークカット第2処理は、目標設定温度を[Tsetpeak]だけ上げることにより消費電力を抑制し、圧縮機42の駆動に制約がかかる分、風向きと風量を制御して人体311の快適性を確保させるものである。
室内機11は、外気温度がTout_peak以上であるか否かを判定する。室内機11は、外気温度がTout_peak未満である場合、ステップS201へ戻る。つまり、室内機11は、現在の設定を維持し、通常の冷房運転を行い続ける。
これに対し、室内機11は、外気温度がTout_peak以上である場合、ステップS202へ進む。
ステップS202の処理は消費電力抑制処理である。
ステップS203〜S205の処理は快適性確保処理であり、この中でも、ステップS203、S204が風向設定処理であり、ステップS205が風量設定処理である。なお、ステップS203、S204の風向設定処理と、ステップS205の風量設定処理とは、特に順番を定めるものではない。例えば、風量設定処理の後に風向設定処理が実行されてもよい。また、風量設定処理と、風向設定処理とが同時に実行されてもよい。
また、ステップS203の処理及びステップS204の処理についても順不同である。
さらに、消費電力抑制処理と、快適性確保処理との順番についても特に限定するものではない。例えば、快適性確保処理の後に消費電力抑制処理が実行されてもよい。また、諸費電力抑制処理と、快適性確保処理とが同時に実行されてもよい。
換言すれば、消費電力抑制処理と快適性確保処理とが実行されればよい。これにより、消費電力を抑制した状態で、室内機11からの総風量を増加させ、送風方向を人体側に向けるため、特定の時間帯に依存することなく、快適性を確保しつつ、省エネルギ性を高めることができる。
室内機11は、目標設定温度をTsetpeakだけ上げる。
室内機11は、左右風向を人体311へ向ける。
室内機11は、上下風向を下吹きスイングにする。
室内機11は、風量を通常風量の回転数に[Rpeak]rpmの回転数を追加したものに設定し、ステップS206へ進む。つまり、室内機11は、風量を[Rpeak]rpmの回転数だけ増加させ、その後、ステップS206へ進む。
室内機11は、外気温度がTout_peak以上であるか否かを判定する。室内機11は、外気温度がTout_peak以上である場合、ステップS206へ戻る。つまり、外気温度がTout_peak未満となるまで、現在の設定を維持する。
これに対し、室内機11は、外気温度がTout_peak未満である場合、ステップS207へ進む。
室内機11は、通常の冷房運転を行い、処理を終了する。つまり、室内機11は、ステップS202の消費電力抑制処理で設定された目標設定温度を元に戻し、ステップS203〜S205の快適性確保処理で設定された風向と風量を元に戻す。つまり、リモートコントローラ5で設定された各種パラメータに戻し、処理を終了する。
これにより、特定の時間帯に依存することなく、快適性を確保しつつ、省エネルギ性を高めることができる。
なお、上記の説明において、室内機11が各ステップの処理を実行する説明にしたが、具体的には、室内機11に設置されている制御部51が実行するものであり、より具体的には、制御部51の構成要素である室内機側制御部103が実行するものである。
横軸を時間とし、縦軸については、外気温度、室内ファン回転数、上下風向、左右風向、運転最大電流値、目標設定温度、室温、及び運転の種類とする。
左右風向特性に関するグラフでは、通常運転時には通常の任意の左右方向の風向きが設定され、ピークカット運転時には人体位置の方向へ設定される態様が描写される。
つまり、ピークカット運転時には消費電力を抑制する処理が実行されるので、その分を補う処理として風向きを人体311側へ向ける処理が実行される。
ここで、[Tsetpeak]とは、消費電力を抑制するために設定温度を自動的に更新する処理であり、圧縮機42の負荷が低減される値が設定される。つまり、冷房運転時、設定温度を上げる処理を行えば、圧縮機42への負荷が低減されることとなる。
運転の種類については、上記で述べた通り、外気温度に応じて、ピークカット運転が実行され、次に通常運転が実行される態様が描写されている。すなわち、外気温度が[Tout_peak]以上の場合、ピークカット運転が実行される態様が描写されている。
Claims (3)
- 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、
吹き出される空気の風量を調整する室内ファンと、
前記室内ファンから吹き出される空気の風向きを調整する風向板と、
前記圧縮機、前記室内ファン、及び前記風向板を制御する制御部と、
人体検知センサと、
時間を計時するタイマーと、
外気温度を検知する外気温度センサと、
を備え、
前記制御部は、
外気温度が予め定めた閾値温度以上の場合、冷房運転を開始してからの経過時間に応じて、前記圧縮機の消費電力を低減させ、前記風量を増加させるように前記室内ファンを制御し、前記風向きを前記人体検知センサが検知した人体に向けるように前記風向板を制御し、
前記タイマーによる計時結果、前記経過時間について予め定めた閾値経過時間、前記外気温度センサによる検知結果、及び前記閾値温度に基づいて、前記圧縮機の消費電力を低減させる処理として、前記圧縮機の運転最大電流値を下げる処理及び前記冷房運転の目標設定温度を上げる処理の何れか一方を決定する
ことを特徴とする空気調和機。 - 前記制御部は、
前記経過時間が前記冷房運転の開始時間以後かつ前記閾値経過時間より前の場合、前記圧縮機の運転最大電流値を下げ、
前記経過時間が前記閾値経過時間以後の場合、前記冷房運転の目標設定温度を上げる
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記室内ファンの回転数を制御する室内ファン駆動部を備え、
前記風向板は、
左右の風向きを調整する左右風向板と、
上下の風向きを調整する上下風向板と、
を備え、
前記制御部は、
前記室内ファン駆動部により前記室内ファンの回転数を上げ、
前記左右風向板を前記人体に向け、
前記上下風向板をスイングさせる
ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
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