JP2007197170A - スクラップヤードのスクラップ残量検知システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2台一対のカメラ2a、2bのステレオ視による視差を利用してスクラップヤードYに保管した番地毎のスクラップ山高さを計測するスクラップ高さ計測手段によるスクラップ高さの情報をスクラップ残量マップとして記憶し、スクラップ残量の情報に基づいてスクラップヤード内のスクラップ残量を演算し、表示装置に表示する。
【選択図】図1
Description
このスクラップヤードにて使用されるクレーンは、手動で一般にトラック等にて該スクラップヤードに搬入されたスクラップをクレーンのバケットにて定量ずつ掴むか或いは励磁性スクラップに対してはリフティングマグネットにて吸着してスクラップヤードの所定位置(番地)に積み降ろしするようにしている。
このため、スクラップ種別毎の残量(在庫量)の把握には、長年の経験と目視測量と演算のための時間が必要であり、管理効率が悪いという問題があった。
スクラップヤードにて使用されるクレーン1は、スクラップヤードYの上方位置に、走行可能に配設したクレーンガーダ11に巻き上げ下げ可能とし、スクラップSKの所定量を掴むようにしたバケット12、或いはスクラップが励磁性であればリフティングマグネットを吊垂可能に、かつクレーンガーダ11に対して横行可能にクラブ13配設して構成するとともに、クレーンガーダ11の走行レール14より下方位置で、かつスクラップヤードY内に搬入積み上げられたスクラップSKが撮影できる位置に、所定の間隔D(特に限定されるものではないが、例えば1m〜2m)を隔てて2台一対としたカメラ2a、2bを配設し、この2台一対のカメラ2a、2bのステレオ視による視差を利用してスクラップヤードY内に積み上げられたスクラップ高さを計測するようにしたスクラップ高さ計測手段と、該スクラップ高さ計測手段により計測されたスクラップ高さの情報をスクラップ高さマップとして記憶するスクラップ高さ記憶手段とを備え、スクラップ高さ記憶手段にスクラップ高さマップとして記憶されたスクラップ高さの情報に基づいてクレーン1を運転するとともに、前記スクラップ高さ記憶手段を利用し、このスクラップ高さマップとして記憶されたスクラップ高さの情報に基づいてスクラップヤードY内のスクラップ残量を演算することでスクラップヤードY内の残量の把握を容易に、かつ正確に行うようにする。
なお、2台一対とする左カメラ2aと右カメラ2bの配設位置及び配設数は、2台一対のカメラ2a、2bによる撮影可能範囲毎に設置し、スクラップヤードYの形状や大きさに応じて一対或いは図示のように2対以上(4台以上)の複数台に、適宜変更することができる。
左カメラ2a(図2においてはデジカメL)と、右カメラ2b(図2においてはデジカメR)は、それぞれ画像信号変換器より光ファイバを経て、クレーン操作室などに設置した画像信号変換器を経て画像データ処理パソコンと接続し、表示器(エンジニアリング画面)にて表示するようにするとともに、オペレータコンソールパソコンの表示器(オペレータ用表示画面)にて表示するようにする。なお、この場合、画像データ処理パソコンを1台或いは必要に応じて2台以上設置することができ、また、オペレータコンソールパソコンの設置数も任意に設定することができる。
一方のカメラ2a(左カメラ)により撮影した左画像と、他方のカメラ2b(右カメラ)により撮影した右画像とを、コンピュータ上で対比し、両画像に撮影されているスクラップ山の表面(A点)までの距離Hを、横方向の視差(画素数)を用いて、次式により算出するようにした。
H=f(D,Px,Xl,Xr,α)
=0.5・D・Px/((Xl−Xr)・tan(α/2)) ・・・(1)
ここで、H:カメラとスクラップ山表面(A点)の距離
D:カメラ光軸間隔(400〜2000mm程度)
Px:PIXEL(2240PIXEL)
Xl−Xr:視差
α:カメラ画角
である。
次に、距離測定空間分解能を、例えば、1m×1m(細分化は0.5m×0.5mまで可能)に設定し、距離測定領域画素数を決定する。
次に、一方のカメラ2a(左カメラ)により撮影した左画像上での距離測定領域Pl(1)〜Pl(m)を設定し、この左画像の距離測定領域Pl(1)〜Pl(m)に最も類似する、他方のカメラ2b(右カメラ)により撮影した右画像上での距離測定領域Pr(1)〜Pr(m)を決定する。
そして、左画像及び右画像の各距離測定領域Pl(1)〜Pl(m)、Pr(1)〜Pr(m)に対応する中心x座標による視差から距離R1〜Rmを算出する。
さらに、各測定点に対する距離R1〜Rmとカメラ2a、2bからピット床面までの距離からスクラップ高さH1〜Hmを算出する。
(1)スクラップヤードY内に投入されるスクラップの種別は特に判別せず、スクラップの総量より算出する場合
スクラップヤードY内に堆積したスクラップ高さから堆積を算出し、この算出値Aと予めカメラ画面からスクラップヤードY内全体のスクラップの比重Bを入力し、この算出値A及びスクラップの比重値BよりスクラップヤードY内全体のスクラップ残量C(ton)を次式にて求める。
C(ton)=A(m3)×B(Kg/m3)÷1000 ・・・(2)
なお、このスクラップ残量C(ton)は、特に限定されるものではないが、例えば、小数点以下第2位まで表示できるようにする。
(2)スクラップヤードY内に投入されるスクラップを、その種別毎に算出し、かつスクラップ総量の残量をより詳細に算出する場合
スクラップヤードY内に堆積したスクラップ高さ(複数種類のスクラップの体積)から堆積を算出し、この算出値Aと予めカメラ画面からスクラップヤードY内全体のスクラップ種別を判断し、種別毎にその割合Di及びその比重Biを入力し、これによりスクラップ残量C(ton)は次式にて算出される。
ここで、スクラップ種別の判別は、上記のカメラ画面(画面データ)の色からスクラップヤードY内のスクラップの種別を判別し、各色毎にスクラップの種別を割り付ける方式のほか、スクラップヤードYに付与したアドレス毎にスクラップの種別を割り付ける方式を採用することができる。
前回までに累積したスクラップSKと、今回受け入れるスクラップSKの性状が異なる場合は、その種別毎に算出し、かつスクラップ総量の残量をより詳細に算出するようにする。例えば、1日に1回、1日の始業時の午前6時に更新する(なお、更新の回数及び更新時刻は、これに限定されるものでなく、少なくとも1日に1回以上とすることができる。)することとし、
始業時のスクラップヤードY内のスクラップ種別iの全体に占める割合:Di(%)
始業時のスクラップヤードY内のスクラップ種別iの比重:Bi(Kg/m3)
とすると、始業時に2台一対のカメラ2a、2bで撮影した画像から得られた体積A0からスクラップ残量C0(ton)は次式にて算出される。
今日受け入れるスクラップのスクラップ種別iの全体に占める割合:DINi(%)
今日受け入れるスクラップのスクラップ種別iの比重:BINi(Kg/m3)
とし、始業時の体積A0、今現在の体積Aaとする。
(3−1)Aa>A0の場合
Aa>A0の場合、Aa−A0だけ受け入れたとしてAa−A0に見合うスクラップ残量Cb(ton)は次式にて算出される。
Ca(ton)=C0+Cb ・・・(6)
(3−2)Aa=A0の場合
Aa=Aoの場合、すなわち、受入/払出がない場合も含め、2台一対のカメラ2a、2bで撮影した画像から得られた今現在の体積Aaと始業時の体積A0との差が±0となる場合、今現在の体積Aaに対するスクラップ残量Ca(ton)は次式にて算出される。
Ca(ton)=C0 ・・・(7)
(3−3)Aa<A0の場合
Aa<A0の場合、A0−Aaだけ払い出されたとして、払い出されたスクラップSKの性状から、例えば、
払い出されたスクラップのスクラップ種別iの全体に占める割合:DOUTi(%)
払い出されたスクラップのスクラップ種別iの比重:BOUTi(Kg/m3)
としてA0−Aaに見合う払い出されたスクラップ量Cc(ton)は次式にて算出される。
Ca(ton)=C0−Cc ・・・(9)
(3−4)更新時刻がきたら上記式(2)或いは式(3)の方法を用いて基準となる1日の始業時のスクラップ高さから堆積を算出した算出値A0を計測し、スクラップ残量C0を算出する。これを新しい算出値A0及び新しい1日の始業時刻のスクラップ残量C0に更新しておく。
故に、スクラップの性状が変われば更新時刻までに画面から比重や割合(スクラップヤード内のスクラップに占める割合)を設定しておく。
(3−5)次の更新時刻までは、上記(3−1)〜(3−3)を繰り返すことにより、スクラップの受入、払出が行われても常にリアルタイムでスクラップの残量を把握することができる。
スクラップの払出量がわかる場合、例えば、2台一対のカメラ2a、2bで撮影した画像信号とバケットに取り付けた荷重計にてホッパーへ投入されるスクラップ重量をスクラップヤード内スクラップ残量検知システムに入力することで、ホッパー投入量を把握することができる。
これにより、今現在の体積Aaに対するスクラップ残量Ca(ton)は次式にて算出される。
Ca(ton)=C0−Ce+Cd ・・・(10)
ここで、Ce(ton)は電気炉等のホッパーへの投入量(払い出されたスクラップ量)で、これより、上記式(2)、式(3)又は式(4)を用いて体積Ae(m3)が逆算できる。また、C0時の体積A0(m3)とCa時の体積Aa(m3)はカメラの撮影データからの演算で明らかである。よって、始業時から今現在までのスクラップ受入量(Cdに対する体積)Adは、
Ad(m3)=(Aa+Ae)−A0
となる。
より具体的には、(Aa+Ae)>A0の場合は(Aa+Ae)−A0だけ受け入れたことになり、(Aa+Ae)≦A0の場合は受入0である。
よって、Cdは(ton)は、上記Adより、次式にて算出される。
D 2台一対としたカメラの間隔
SK スクラップ
1 クレーン
11 クレーンガーダ
12 バケット
13 クラブ
14 クレーンガーダの走行レール
2a 左カメラ
2b 右カメラ
Claims (4)
- スクラップヤードのスクラップ山を撮影できる位置に、所定の間隔を隔てて配設した2台一対のカメラを少なくとも一対以上配設し、該一対のカメラのステレオ視による視差を利用してスクラップヤードに保管した番地毎のスクラップ山高さを計測するスクラップ高さ計測手段によるスクラップ高さの情報をスクラップ残量マップとして記憶し、該スクラップ残量の情報に基づいてスクラップヤード内のスクラップ残量を演算し、表示装置に表示するようにしたことを特徴とするスクラップヤードのスクラップ残量検知システム。
- スクラップヤード内の番地毎のスクラップ山を、特定種別毎のスクラップ山毎に、スクラップ残量を演算するようにしたことを特徴とする請求項1記載のスクラップヤードのスクラップ残量検知システム。
- カメラの撮影を周期毎に行い、スクラップ残量マップとして記憶されているスクラップ残量の情報を更新するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のスクラップヤードのスクラップ残量検知システム。
- スクラップ残量マップのピッチを、クレーンの横行方向、走行方向に対して各々0.5mより大きく、リフマグの縦横外形寸法より小さい寸法に設定するようにしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のスクラップヤードのスクラップ残量検知システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006018873A JP2007197170A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | スクラップヤードのスクラップ残量検知システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006018873A JP2007197170A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | スクラップヤードのスクラップ残量検知システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007197170A true JP2007197170A (ja) | 2007-08-09 |
Family
ID=38452151
Family Applications (1)
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JP2006018873A Pending JP2007197170A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | スクラップヤードのスクラップ残量検知システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022015392A (ja) * | 2020-07-09 | 2022-01-21 | 株式会社神戸製鋼所 | 廃棄物高さ情報検出装置および該方法 |
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2006
- 2006-01-27 JP JP2006018873A patent/JP2007197170A/ja active Pending
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