JP2007195516A - 牛調味料とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】牛脂、好ましくは和牛脂を主原料とし、かつ牛由来のエキス、乳化剤から作られた調味料。牛由来の原料で調味料を作成するとき、主原料の牛脂を牛肉エキスと均一に混ぜ合わせる。乳化剤として牛乳由来の乳タンパク質を使用し、乳化はサイレントカッターないしはホモミキサーで行う。配合割合は、例えば、牛脂70重量%、乳清25重量%、牛肉エキス5重量%とすることができる。迅速に他の材料と混じり合い、簡単に牛の風味を最大限に付加させることが出来る。
【選択図】なし
Description
が主である。
味調味料は他に見当たらない。
た調味料を提供することであるが、原材料で最も大きな割合を占める牛脂を牛エキスと均一に混じり合
わせることが必要になってくる。このことは、乳化剤として牛乳由来の乳蛋白を使用することにより、
提供可能となる。又、乳化させることにより、他の食材とも簡単に混じり合い、牛の風味を最大限に引
き出した調味料を得ることが出来る。
調味料の製造方法であるが、これは牛脂と牛エキスを使用し、かつ牛乳由来の乳化剤を、サイレントカ
ッター、ないしはホモミキサーで乳化させる製造方法である。
この方法で得られた調味料は、調味料として使用する際に、迅速に他の材料と混じりあい、簡単に牛の風味を最大限に付加させることが出来る。
配合例1として国産牛脂100%
配合例2として国産牛脂70%、和牛脂30%
配合例3として国産牛脂50%、和牛脂50%
配合例4として和牛脂100%とした。
この方法で得られた調味料を比較した結果、
配合例1は常温では牛脂が硬く、乳化もしにくかった。又、暖かいものには簡単に交じり合うが、
常温ではバター並みの硬さである。
2.配合例2は常温では牛脂がやや硬く、乳化もややしにくかった。常温ではバターより軟らかかった。
3.配合例3は常温では牛脂はクリーム状で、乳化したものも、常温でクリーム状であった。
4.配合例4では牛脂は常温でも非常に軟らかいクリーム状で、乳化したものも常温では非常に軟らか
いクリーム状で、他の食材とも容易に交じり合った。
の熱い塩水を4個用意して、配合例1から配合例4の調味料を1%添加したもので行った。その結果は、
配合例1は乳化が不完全であったのか、脂肪分が上に浮いていた。香りはあまり強くなく、しょっ
ぱさも少し感じられた。牛の味はあった。
配合例2は配合例1よりは少なかったが、脂肪分の浮きが見られた。やや和牛独特の香りもあり、
しょっぱさもかなり解消されていた。
配合例3は脂肪分の浮きも殆んどなく、和牛独特の甘い香りがして、しょっぱさもなかった。
配合例4は脂肪分の浮きも見られず、和牛独特の甘い香りがよりいっそう漂い、味もかなり甘く感じた。
これは和牛脂に独特の性質があるからであり、その一例を示すと
和牛脂の融点が35℃前後であるために人の口中で容易に融解して滑らかな食感となる。
通常の国産牛脂の融点は40℃前後であり、オーストラリア産の冷凍牛の脂肪の融点は45℃前後であるために人の口中では融解せず、口当たりが非常に悪く感じる。
各種牛脂の融解温度を示すと表2のようになる。
クトン類が和牛特有の香り、風味を付与する。
ガンマ・ノナラクトン等のラクトン類は加熱されることにより、和牛独特の香り・風味に大きな影響を
与えるとされている。
た。酵素分解により得られるエキスは他の方法と違い、薬品等の化学合成品を使用していないために、
より牛本来の味を再現できる。さらにこの方法で得られたエキスは、他の方法で抽出した牛エキスより
ペプチドを多く含み、この牛エキスを添加することによって、牛本来の後味を付加し、ペプチドによる
マスキング効果が非常に高い調味料を得ることが出来る。
醤油ラーメンのスープ400ccにこの調味量を2g添加したものと、ベースのスープとの比較を
10名で行った。
結果としては、配合例3、配合例4共に10名が10名添加したものは、塩角が取れていると共に、
醤油臭さがマスキングされているという評価であった。但し、同じもので、何回も試食を繰り返し
ていると、どちらがどちらか判別がつかないようになるという評価も得た。これは本発明による調
味料で、試食者の舌がコーティングされ、どちらのスープを飲んでも、区別がつかなくなった結果
である。このように本発明による調味料の効果は高いといえる。
焼肉用のたれに本調味料を加えた試食も行った。使用した肉は、肉本来の味に欠けるといわれるオ
ーストラリア産のチルドビーフのロースを使用した。同じたれを3皿用意して、1皿目と2皿目に
は配合例3と配合例4の調味料をたれの1%加え、残りの1皿はベースのたれとした。試食した結
果、加えていないものは、食べた時に、たれの味がほとんどであるが、調味料を加えたものは、配
合例3、配合例4共に、前味から和牛独特の香りがして、後味にも牛の心地よい味が残るという結
果が出た。
尚、和牛独特の香りとは先に述べたラクトン類の香りが主で、特に和牛ですき焼き等をするときの
香りと同一である。
以上、本発明により、牛由来の原材料のみを使用することにより、違和感なく、牛の風味を少量の使用
で出すことが出来、又、マスキング効果が非常に高い調味料として使用できることがわかった。
Claims (2)
- 原料として牛由来のもののみを使用、かつ原料脂として牛脂のみを使用した調味料。
- 原料として牛由来のもののみを使用し、かつ原料脂として牛脂のみを使用した調味料の製造方法
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JP2006020823A JP4710013B2 (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | 牛脂を主原料とした調味料及びその製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015089349A (ja) * | 2013-11-06 | 2015-05-11 | 株式会社Adeka | エキス調味料 |
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JPS4993571A (ja) * | 1973-01-18 | 1974-09-05 | ||
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-
2006
- 2006-01-30 JP JP2006020823A patent/JP4710013B2/ja not_active Expired - Fee Related
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