JP2007192986A - 画像形成装置 - Google Patents

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Naoki Onishi
直樹 大西
Yoshinari Ueno
能成 上野
Manabu Furuki
学 古木
Masataka Kuribayashi
将隆 栗林
Masahiro Uchida
正博 内田
Masako Kojima
昌子 小島
Takashi Koide
隆史 小出
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Abstract

【課題】環境が変化しても安定した劣化トナーの回収能力を発揮する画像形成装置を提供する。
【解決手段】静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、記録媒体上に該トナー像を転写、定着させることにより上記記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、上記トナーを含む現像剤を有し、上記静電潜像を、該現像剤中のトナーで現像してトナー像を形成する、現像を行なう現像位置と該現像位置から離れた非現像位置との間で移動可能な現像部と、上記現像部内の現像剤の温度を、直接あるいは間接に検知する温度検知部と、上記温度検知部の検知結果が所定の高温状態を示している場合に、上記現像部を上記現像位置から上記非現像位置へと移動させる駆動部と、上記非現像位置に移動した現像部の現像剤からトナーを回収するトナー回収部とを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、記録媒体上に該トナー像を転写、定着させることにより記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置に関する。
近年、プリンタやコピー機を中心とする画像形成装置が広く普及しており、このような画像形成装置を構成する様々な要素に関する技術も広く普及している。画像形成装置の中でも電子写真方式を採用している画像形成装置では、感光体ドラムをはじめとする感光体の上に印刷したいパターンである静電潜像を形成し、現像装置を用いて、この静電潜像にトナーを付着させて現像されたトナー像を形成することが行われている。このようにして形成された感光体上のトナー像は、直接、記録媒体上に転写されるか、あるいは、転写ベルトなどを介して、最終的に記録媒体上に転写され、転写後、定着装置において加圧・加熱されてトナー像が記録媒体上に定着する。
近年、社会全体で省資源化が叫ばれる中で、画像形成装置の分野でも、画像形成に用いる記録媒体(特に出力用紙)の枚数を低減する要請が強まり、記録媒体の両面に出力を行う両面出力型の画像形成装置が現れている。特に、感光体上のトナー像を記録媒体上に直接転写する直接転写方式を採用した両面出力型の画像形成装置は、転写ベルトなどの媒介物を必要としないために、小型化、低コスト化、画像形成の高効率化を実現することができ、注目を集めている。しかし、このような直接転写方式を採用した両面出力型の画像形成装置では、記録媒体の片面にトナー像の転写、定着処理が行われた後に、記録媒体の反対側の面に転写が行われることが多く、このため、定着処理において加熱された記録媒体が、反対側の面への転写の際に感光体と直接接触して感光体表面が高温になることがある。感光体表面が高温になると、その熱が感光体の傍に備えられている現像装置に伝わり、
現像剤が高温になり、トナーの外添剤の埋没やトナーを含有する現像剤の流動性の悪化によりトナーの劣化および、現像器内での滞留が起こりやすくなる。現像剤中のトナーは、高温で現像器内で滞留したままの状態が長時間継続すると、経時変化によって、感光体への付着能力や転写能力の低下といった、トナーの劣化を起こす。この結果、画像濃度が低下するといった問題が生じる。そこで、現像器内に、劣化トナーを回収する機構を設け、画像濃度が低下してくると、この機構を利用して劣化トナーを回収する画像形成装置(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
特開平10−26885号公報
特許文献1の画像形成装置では、現像器において静電潜像の近くまで現像剤を運搬する役割を果たす現像スリーブに対して近接した位置に現像剤回収用のスリーブが設けられており、現像スリーブ上の劣化トナーが現像剤回収用のスリーブに移動して回収される。しかし、この画像形成装置では、高温下において流動性が悪くなった現像剤が、現像スリーブと現像剤回収用スリーブとが近接する付近に残留し、そのまま固着して堆積していくことがある。この結果、現像剤回収用スリーブの劣化トナーを回収する能力が低下し、回収されなかった劣化トナーが画像形成に用いられて画像濃度が低下するという問題が生じる。
本発明は、上記事情に鑑み、環境が変化しても安定した劣化トナーの回収能力を発揮する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の画像形成装置は、
静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、記録媒体上に該トナー像を転写、定着させることにより上記記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
上記トナーを含む現像剤を有し、上記静電潜像を、該現像剤中のトナーで現像してトナー像を形成する、現像を行なう現像位置と該現像位置から離れた非現像位置との間で移動可能な現像部と、
上記現像部内の現像剤の温度を、直接あるいは間接に検知する温度検知部と、
上記温度検知部の検知結果が所定の高温状態を示している場合に、上記現像部を上記現像位置から上記非現像位置へと移動させる駆動部と、
上記非現像位置に移動した現像部の現像剤からトナーを回収するトナー回収部とを備えたことを特徴とする。
ここで、「所定の高温状態」とは、温度が所定の閾値温度を越えた状態や、あるいは、温度が所定の閾値温度を越えた状態が、所定時間以上継続した状態など、現像剤の温度が高くなった状態を意味する。
本発明の画像形成装置は、現像剤の温度が高くなり所定の高温状態になると、現像部が、現像位置から非現像位置まで移動して、現像部内の、温度上昇に伴って劣化したトナーが回収される。このため、現像部とトナー回収部との間での劣化トナーの固着が起こりにくく、温度変化という環境の変化に対して安定した劣化トナーの回収能力を発揮され、劣化トナーによる画像濃度の低下が防がれる。
また、本発明の画像形成装置において、「上記駆動部は、上記現像剤の温度が上記トナーのガラス転移温度よりも10℃以上低い所定の閾値温度に達した高温状態で上記現像部を上記現像位置から上記非現像位置へと移動させるものである」という形態は好ましい形態である。
現像剤の温度が所定の閾値温度に達したか否かという単純な判断制御の場合には、閾値温度が高すぎると現像剤中のトナーの劣化速度が速くなり、劣化トナーの回収が間に合わなくなる。しかし、閾値温度が、トナーのガラス転移温度よりも10℃以上低い温度であれば、単純な判断制御であっても劣化トナーを適切に回収することができ、劣化トナーが画像形成に用いられることを回避することができる。
また、本発明の画像形成装置が、「上記記録媒体の第1面に上記トナー像を転写、定着させた後、上記記録媒体の第2面に上記トナー像を転写、定着させる」画像形成装置であってもよい。
記録媒体の第1面と第2面の両方に画像形成を行う画像形成装置では、記録媒体の第1面のトナー像の定着処理において加熱された記録媒体の熱が、第2面へのトナー像の転写の際に現像部に伝わりトナーの劣化が起こりやすい。このため、このような画像形成装置には、本発明の劣化トナーの回収機構が特に効果的となる。
また、本発明の画像形成装置において、「上記現像部が、上記現像剤を周面に担持して回転するロール状部材を有する、該ロール状部材の周面に担持された現像剤中のトナーで上記静電潜像を現像するものであり、上記トナー回収部が、バイアス電圧の印加を受ける導電性部材を有する、該導電性部材によって上記現像部のロール状部材周面上の現像剤からトナーを回収するものである」という形態は好ましい形態である。
このような形態によれば、バイアス電圧の印加で簡単に劣化トナーの回収が行なわれる。
本発明によれば、環境が変化しても安定した劣化トナーの回収能力が発揮される。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示す全体構成図である。
この画像形成装置1000は、電子写真方式を採用したモノクロの両面出力プリンタである。この画像形成装置1000には、電子写真方式用の積層型の感光体であって図の矢印B方向に回転する感光体3、感光体3に接触しながら感光体を帯電する接触型の帯電器2、感光体3に向けてレーザ光を発し、感光体3上に、周囲より電位の高くなった静電潜像を形成する露光部7、静電潜像にモノクロ(ブラック)のトナーを付着させて現像することでトナー像を形成する現像器6、トナー像が形成された感光体3に搬送されてくる用紙を押圧し、バイアス電圧の印加を受けて感光体3から用紙上にトナー像の転写を行う転写ロール9、用紙上のトナー像に対し熱および圧力を加えることでトナー像の用紙への定着を行う定着器10、これら各部を制御するCPU4、トナー像の転写後に感光体3に付着したまま残留したトナーを感光体3に接触して掻き落とすクリーニングブレード31が備えられている。
現像器6には、感光体3の近傍に位置し、負電荷を帯びたトナーと、磁性を帯びたキャリアとを成分とする現像剤を表面に担持して図のA方向に回転する現像スリーブ61、現像スリーブ61上に担持された現像剤を削り落として現像スリーブ61上の現像剤の層厚を調整する層厚調整板62、現像剤が溜められた容器63、容器63内の現像剤を攪拌する2つの攪拌部64a,64b、現像器6の温度が閾値温度を越えたか否かを検知するサーミスタ65が設けられている。サーミスタ65は、温度に応じて抵抗値が変化する半導体素子であり、サーミスタ65を流れる電流の変化から温度が所定の閾値温度に達したか否かが検知される。ここで、サーミスタ65が、本発明にいう温度検知部の一例に相当する。また、現像スリーブ61の内部には磁石が組み込まれており、その磁石の磁力をキャリアが受けることで、容器63から現像剤が現像スリーブ61の表面に付着する。この現像スリーブ61は、不図示の現像バイアス印加部によりバイアス電圧の印加を受けており、現像スリーブ61の電位は、静電潜像の電位よりも低く感光体3の電位よりは高い電位となっている。このため、現像スリーブ61の表面上に付着した現像剤中のトナーは、静電潜像と現像スリーブ61との間の電位差により、現像スリーブ61を離れて静電潜像に付着し、感光体3上にトナー像が形成される。
また、この現像器6から少し離れた位置に、劣化トナーを回収するための劣化トナー回収装置6aが設けられている。現像器6は、静電潜像の現像が行なわれる際には、図1に示すように、感光体3に近接した位置(以下、現像位置と呼ぶ)に位置するが、この現像器6は可動式の現像器であって劣化トナー回収時には、感光体3から離れて図の下方向に移動し、劣化トナー回収装置6aと現像器6とが相対する位置(以下、非現像位置と呼ぶ)に位置する。この画像形成装置1000には、このような現像器6の移動を実現するため、それぞれ一端が現像器6と接続されたバネ5aとベルト5bが設けられており、ベルト5bのもう一方の端は、駆動力伝達ロール5cを介してモータ5と接続されている。劣化トナー回収時にはこのモータ5が駆動してベルト5bが巻き取られ、このベルト5bの巻き取りによって、現像器6が、バネ5aを収縮させながら図の下方向に移動する。
図2は、図1に示す現像器が、非現像位置に移動したときの状態を表す図である。
この劣化トナー回収装置6aには、不図示の機構により図のC方向に回転する劣化トナー回収ロール61aが備えられている。図2に示されているように、現像器6が非現像位置に移動することにより、現像器6内の現像スリーブ61が感光体3から離れて、劣化トナー回収装置6a内の劣化トナー回収ロール61aと近接する。
劣化トナー回収装置6aには、上記の劣化トナー回収ロール61aに加え、劣化トナー回収ロール61aに対してバイアス電圧の印加を行うバイアス電圧印加部66aと、劣化トナー回収ロール61aと当接する劣化トナー用クリーニングブレード62aと、劣化トナーを回収する劣化トナー回収容器63aとが備えられている。図2に示す、現像スリーブ61が劣化トナー回収ロール61aと近接した状態で、バイアス電圧印加部66aは、劣化トナー回収ロール61aに対し、劣化トナー回収ロール61aの電位が現像スリーブ61の電位よりも高くなるように、バイアス電圧の印加を行う。このバイアス電圧の印加によって、現像スリーブ61上の劣化トナーは、現像スリーブ61を離れて劣化トナー回収ロール61a上に付着する。劣化トナー回収ロール61a上に付着した劣化トナーは、劣化トナー用クリーニングブレード62aにより削り落とされ、削り落とされた劣化トナーが劣化トナー回収容器63aに回収される。そして、このような劣化トナー回収作業が終了すると、モータ5は駆動を停止し、現像器6は、バネ5aの伸張力で図の上方向に移動し、図1に示す現像位置に戻る。このとき現像スリーブ61は、劣化トナー回収ロール61aから離れて再び感光体3と近接する。非現像位置と現像位置との間のこのような現像器6の移動は、CPU4がモータ5に指令を与えることで実現する。
図1に戻り、この画像形成装置1000における画像形成の動作について説明する。
この画像形成装置1000には、ブラックのトナーが蓄えられた不図示のトナーカートリッジが備えられており、このトナーカートリッジにより現像器6にトナーの補給が行われる。また、トナー像が転写されるために用いられる用紙は、トレイ1の中に蓄えられ、ユーザから画像形成が指示されると、トレイ1から搬送されて、転写ロール9においてトナー像の転写が行われ、図の上方向に向かって搬送されていく。図1においては、この時の用紙搬送路が、上向きの矢印で示す経路として示されている。
用紙の片面だけに画像形成を行う場合は、用紙はこの用紙搬送路を一回だけ通って定着器10においてトナー像の定着が行われた後、図の右方向の矢印で示すように、そのまま右方向に排出される。用紙の両面に画像形成を行う場合は、上向きの矢印で示す用紙搬送路を通ることで用紙の片面にトナー像の転写および定着が行われた後、排出されずに後戻りして、上側のレジロール対8aの間を通り下向きの矢印で示す経路を通って下方に搬送される。そして、下側のレジロール対8bにおいて再び上方に転じて、今度は反対側の面にトナー像が転写および定着されて排出される。
このような形態の両面印刷では、用紙の片面に対する定着処理において加熱された用紙が、用紙の反対側の面への転写の際に感光体3と直接接触することになるため、感光体3の表面や、感光体の傍にある現像器6が高温になりやすい。現像器6が高温になると、現像剤が高温になり、トナーの外添剤の埋没やトナーを含有する現像剤の流動性の悪化によりトナーの劣化および現像器内での滞留が起こりやすくなる。現像剤中のトナーは、高温で現像器内で滞留したままの状態が長時間継続すると、経時変化によって、感光体への付着能力や転写能力の低下といった、トナーの劣化を起こす。この結果、転写能力が不充分なために画像濃度が低下するといった問題が生じる。このため、この画像形成装置1000は、現像器6の温度が閾値温度を越えると、現像器6を前述の非現像位置まで移動させ、所定量のトナーを現像器6から劣化トナー回収装置6aに排出することで、現像器6から劣化トナーを回収する。以下では、このような劣化トナーの回収について説明する。
図3は、劣化トナーの回収を行う際の、図1に示す画像形成装置の動作の流れを表すフローチャートである。
この画像形成装置1000では、上述した画像形成の動作とともに、図1に示すサーミスタ65によって現像器6の温度検知が行われる(ステップS1)。現像器6の温度が、所定の閾値温度を越えていない場合は(ステップS2;No)、上述した画像形成が行われるとともに、ステップS1に戻って現像器6の温度検知作業が続行される。この閾値温度は、画像形成に用いられるトナーのガラス転移温度(Tg)に応じて決まり、この画像形成装置1000で用いられるトナーのガラス転移温度(Tg)を仮に50℃とすると、この閾値温度は、40℃であり、トナーのガラス転移温度(Tg)である50℃よりも、10℃低い温度である。
以下では、トナーのガラス転移温度(Tg)が50℃であって、閾値温度が40℃であるとして説明を進めるが、これはあくまでも一例であり、閾値温度が画像形成に用いられるトナーのガラス転移温度(Tg)より10℃以上低い温度であると、画像形成に劣化トナーが使用されることを抑制する効果が特に大きい。
閾値温度を越えたことが検知された場合は(ステップS2;Yes)、閾値温度を越えた状態で出力された用紙の枚数が、CPU4によりカウントされる(ステップS3)。閾値温度を越えた状態で出力された用紙の枚数が100枚に達するまで(ステップS4;No)、上記のステップS1〜ステップS3が繰り返される。閾値温度を越えた状態で出力された用紙の枚数が100枚に達すると(ステップS4;Yes)、CPU4は、用紙上への画像形成を停止させ、さらにモータ5に指令を与えて現像器6を図2の非現像位置まで移動させる(ステップS5)。そして、CPU4の指令に基づき、バイアス電圧印加部66aが劣化トナー回収ロール61aにバイアス電圧の印加を行い、画像2枚分のトナーが現像器6内の現像スリーブ61から劣化トナー回収ロール61aに移される。移されたトナーは、劣化トナー用クリーニングブレード62aにより劣化トナー回収ロール61aから削り落とされ、劣化トナー回収容器63aに回収される(ステップS6)。そして、CPU4は、出力用紙の枚数のカウント値をリセットし、モータ5に指令を与えて現像器6を図1の現像位置まで移動させ(ステップS7)、画像形成作業が再開される。
このように、この画像形成装置1000では、トナーの回収が行われる間だけ現像スリーブ61が劣化トナー回収ロール61aに近接するので、温度上昇に伴い流動性が悪くなったトナーが現像スリーブ61と劣化トナー回収ロール61aとが近接する付近で固着することが抑制される。この結果、劣化トナー回収ロール61aは、温度上昇の影響を受けることなく安定した劣化トナー回収能力を発揮する。
以下では、このような現像スリーブ61の移動機構によって、劣化トナーが回収されて画像濃度の低下が抑制されることを、具体的な実験データに基づいて説明する。なお、以下に説明する実験では、いずれも、トナーのガラス転移温度(Tg)が50℃であり、形状係数値(SF)132、体積平均粒径6.4μmのほぼ球形の重合トナー粒子を含有する現像剤が用いられている。また、この現像剤には、外添剤として、2種類の体積平均粒径40nmの無機微粒子と、1種類の体積平均粒径50nmの無機微粒子とが用いられている。
この実験では、用紙の両面それぞれに、複数のソリッドパッチ(黒い部分)を有する画像比率1%〜4%のモノクロ画像を連続出力するという出力テストを、以下の5つの状況下で行う。
(実施例1)画像形成装置1000(閾値温度が40℃)を用いて、上記のモノクロ画像を2000枚にわたって連続出力する。
(実施例2)画像形成装置1000(閾値温度が40℃)を用いて、上記のモノクロ画像を5000枚にわたって連続出力する。
(実施例3)閾値温度が42℃である点を除けば、画像形成装置1000と同様の構成を持つ画像形成装置を用いて、上記のモノクロ画像を5000枚にわたって連続出力する。
(比較例1)現像器を移動させる機構が存在せず、また、100%ベタ画像2枚分のトナーの排出も行わない点を除けば、画像形成装置1000と同様の構成を持つ画像形成装置を用いて、上記のモノクロ画像を2000枚にわたって連続出力する。
これら実施例1〜実施例3、比較例1それぞれについて、100枚ごとに、用紙の両面について複数のソリッドパッチそれぞれの濃度をX−rite社製X−rite404Aを用いて3回測定して平均を取り、さらにそれらの平均値をソリッドパッチ数で平均して画像濃度(単位はSAD)を求める。この作業を全出力枚数/100枚回行い、これら全出力枚数/100枚回分の画像濃度の平均をとることで、最終的な画像濃度を算出する。そして、この最終的な画像濃度の結果を以下のカテゴリーに分けて評価する。
◎ : 1.4以上
○ : 1.3以上1.4未満
△ : 1.2以上1.3未満
× : 1.2未満
図4は、出力テストの結果を表す図である。
この図に示すように、現像器を移動させる機構を備えた実施例1〜実施例3では、画像濃度は、いずれも画像濃度1.2以上であり、ベタ画像2枚分のトナーの排出を行わない比較例1の画像濃度1.2未満という結果と比べて画像濃度の低下が小さくなっている。このことから、ベタ画像2枚分のトナーの排出により転写性の低くなったトナーが回収されて、画像濃度の低下が回避されていることがわかる。また、出力枚数2000枚の実施例1の画像濃度と、出力枚数5000枚の実施例2の画像濃度とを比較すると、実施例2の方が若干悪化しているが、実施例2の画像濃度は1.3以上であり、出力枚数5000枚であっても画像濃度良好といえる水準に達している。一般に、出力枚数が増加すると、現像器周辺の温度が上昇しやすく、トナーが劣化する速度が早くなる。実際、図1に示すタイプの画像形成装置では、出力枚数2000枚程度であると、現像器周辺の温度は、最大でも43℃までしか上昇しないが、出力枚数5000枚程度になると、現像器周辺の温度は、最大46℃まで上昇する。このような温度が上昇した状況においても、実施例2のように画像濃度の低下が小さい結果が得られることから、現像器の移動機構を備えることで温度上昇に対して安定した劣化トナーの回収能力が発揮されていることがわかる。
また、閾値温度が40℃である実施例2の画像濃度と、閾値温度が42℃である実施例3の画像濃度とを比較すると、実施例2の方が画像濃度が高い結果が得られている。この結果は、実施例2では、温度上昇の早い段階で、劣化してきたトナーの回収が行われるため、画像形成に劣化トナーが使用されることが抑制されていることを反映している。
以上の結果をまとめると、温度上昇に伴って劣化したトナーを回収することによって、その後の画像形成において使用されるトナーの転写性が維持され、トナー回収の目安となる閾値温度がトナーのガラス転移温度(Tg)より10℃以上低い温度であると、特にその効果が大きいということが結論でき、さらに、現像器の移動機構を備えることで温度上昇に対して安定した劣化トナーの回収能力が発揮されるということが結論できる。
以上説明した実施形態では、帯電器として接触型の帯電器を用い、感光体として積層型の感光体を用いたが、本発明は、帯電器としてコロトロンなど非接触型の帯電器を用い、感光体として単層型の感光体を用いるものでもよい。
また、本実施形態では、静電潜像を形成するため、レーザ光を発する露光器を用いたが、本発明は、LED光や液晶シャッタ光を発する露光器を用いてもよい。
また、本実施形態の画像形成装置は、モノクロの両面出力プリンタであったが、本発明の画像形成装置は、カラーの両面出力プリンタに応用されてもよい。
また、以上説明した実施形態では、現像器に備えられたサーミスタにより温度検知が行われたが、本発明は、このように直接的に現像剤の温度を検知する形態以外に、例えば、感光体の近傍に備えられたサーミスタが感光体表面の温度の検知することを通じて、現像器内の現像剤の温度が間接的に検知される形態であってもよい。
本発明の画像形成装置の一実施形態を示す全体構成図である。 図1に示す現像器が、非現像位置に移動したときの状態を表す図である。 劣化トナーの回収を行う際の、図1に示す画像形成装置の動作の流れを表すフローチャートである。 出力テストの結果を表す図である。
符号の説明
1000 画像形成装置
1 トレイ
2 帯電器
3 感光体
31 クリーニングブレード
4 CPU
5 モータ
5a バネ
5b ベルト
5c 駆動力伝達ロール
6 現像器
6a 劣化トナー回収装置
61 現像スリーブ
61a 劣化トナー回収ロール
62 層厚調整板
62a 劣化トナー用クリーニングブレード
63 容器
63a 劣化トナー回収容器
64a,64b 攪拌部
65 サーミスタ
66a バイアス電圧印加部
7 露光部
8a,8b レジロール対
9 転写ロール
10 定着器

Claims (1)

  1. 静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、記録媒体上に該トナー像を転写、定着させることにより前記記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
    前記トナーを含む現像剤を有し、前記静電潜像を、該現像剤中のトナーで現像してトナー像を形成する、現像を行なう現像位置と該現像位置から離れた非現像位置との間で移動可能な現像部と、
    前記現像部内の現像剤の温度を、直接あるいは間接に検知する温度検知部と、
    前記温度検知部の検知結果が所定の高温状態を示している場合に、前記現像部を前記現像位置から前記非現像位置へと移動させる駆動部と、
    前記非現像位置に移動した現像部の現像剤からトナーを回収するトナー回収部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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