JP2004109386A - 転写クリーニング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安定した中間転写ベルトのクリーニングを維持し、クリーニング不良による異常画像を防止する転写クリーニング装置を提供することにある。
【解決手段】導電性ブラシローラ11にトナーと逆極性のバイアスを印加して中間転写ベルト8上の転写残トナーをクリーニングする転写クリーニング装置において、前記中間転写ベルト8の表面電位を検知する表面電位検知手段12によって検知された前記中間転写ベルト8の表面電位の値をフィードバックして前記導電性ブラシローラ11に印加する電圧を変化させる。
【選択図】 図1
【解決手段】導電性ブラシローラ11にトナーと逆極性のバイアスを印加して中間転写ベルト8上の転写残トナーをクリーニングする転写クリーニング装置において、前記中間転写ベルト8の表面電位を検知する表面電位検知手段12によって検知された前記中間転写ベルト8の表面電位の値をフィードバックして前記導電性ブラシローラ11に印加する電圧を変化させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ等の電子写真装置における転写クリーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1は、クリーニング上流に転写残トナーの帯電量を低減するためにバイアス印加するバイアスクリーニング装置を開示している。しかし、ベルト上のトナーの実際の帯電量は環境、ベルト特性により変化するので正確にはわからない。また、その帯電量を測定する手段が無いので、帯電量低減のためのバイアス値がどれ位だか解らない。
【0003】
また、特許文献2にはクリーニング効率アップのために、転写紙に転写するためのバイアス値に連動して、転写前工程の帯電手段に印加する電圧を変化させる技術が開示されているが、これもまた実際のベルトの表面電位は解らない。
【0004】
ベルト表面電位を検知する検知手段を設け、感光体ベルトの表面電位を除電するための帯電器にフィードバックする機構を設けた装置が特許文献3に開示されている。これは、電源オフ時に感光体ベルトの残留電位を測定して、クリーニング前の感光体電位を一定にするクリーニング方法である。
【0005】
実際、バイアスクリーニングの場合、クリーニング前の除電機構はベルト上のトナーの極性を不安定にし、またベルトを除電してしまうと転写残トナーが保持できなくなるので、クリーニング性が良くないし、トナー飛散となりやすい。
【0006】
静電クリーニングはベルト表面電位と導電性ブラシローラとの電位差によりベルト上のトナーをベルトから導電性ブラシローラへ引き付けることによりクリーニングする。
【0007】
そこで、クリーニング性を安定させるにはベルトの表面電位を実際に検知する手段を設け、その検知された値をフィードバックして導電性ブラシローラとベルト表面電位の電位差を一定にするように、導電性ブラシローラに印加する電圧を変化させるとクリーニング性が安定する。この構成であれば、ベルト上の転写残トナーやベルト表面電位への影響が無く、トナー飛散の心配も無い。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−64444号公報
【特許文献2】
特開平7−234591号公報
【特許文献3】
特許第2754010号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、ベルト表面電位はロット毎による抵抗・膜圧のバラツキや環境による抵抗変動で変化してしまう。また、部品のバラツキ、環境が変わっても安定した転写ベルトのクリーニングができ、クリーニング不良による異常画像を防止することが望まれる。さらに、連続通紙での機内温度上昇、経時での表層の摩耗によるベルト表面電位の変化が生じるという問題がある。
【0010】
そこで、上記の問題点を解決するために、本発明の目的は、安定した中間転写ベルトのクリーニングを維持し、クリーニング不良による異常画像を防止する転写クリーニング装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、導電性ブラシローラにトナーと逆極性のバイアスを印加して中間転写ベルト上の転写残トナーをクリーニングする転写クリーニング装置において、前記中間転写ベルトの表面電位を検知する検知手段によって検知された前記中間転写ベルトの表面電位の値をフィードバックして前記導電性ブラシローラに印加する電圧を変化させる転写クリーニング装置を最も主要な特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の転写クリーニング装置において、前記導電性ブラシローラへの印加電圧と前記中間転写ベルトの表面電位との電位差を一定にするように制御したことを主要な特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明では、請求項2記載の転写クリーニング装置において前記制御を所定枚数通紙後の印刷終了時に行うことを主要な特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明では、請求項3記載の転写クリーニング装置において、通紙後の前記中間転写ベルト表面電位の測定は前記中間転写ベルトと接触しているすべてのバイアスをオンの状態で行うことを主要な特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は電子写真装置を説明する概略図である。この電子写真装置は三角形状に配置された3つのローラ1a,1b,1cの回りに動く感光体ベルト1、ローラ1a近傍の帯電装置2、赤外光4を発する書き込みユニット3、現像ユニット5の現像ローラ6を備えている。
【0016】
電子写真装置は、また、台形形状に配置されたローラ8a,8b,8c,8dの回りに動く中間転写体(中間転写ベルト)8、ローラ1c近傍で中間転写体8を感光体ベルト1に押圧する1次バイアスローラ7、転写紙9がそれとローラ8cとの間を通過する2次転写ローラ10を備えている。
【0017】
電子写真装置は、さらに、ローラ8dのまわりの中間転写体8近傍に導電性ブラシローラ11および表面電位検知手段12を備えている。感光体ベルト1および中間転写体8は矢印のごとく移動する。
【0018】
感光体ベルト1は帯電装置2により約−600Vぐらいに帯電する。次に、感光体ベルト1は書き込みユニット3から赤外光4を受け、それに潜像を形成する(潜像部分は約−100Vぐらい) 。潜像部分には現像ユニット5の現像ローラ6に約−300の電圧を印加し、潜像部分との電位差により、トナーが感光体ベルト1の潜像部分に付着する。
【0019】
次に、感光体ベルト1に付着したトナーは1次バイアスローラ7に電圧または電流を印加し、感光体ベルト電位と潜像部分との電位差によりトナーは中間転写体8に付着する。次に、2次転写ローラ10に電圧または電流を印加して、転写紙9を帯電させ、転写紙9と中間転写体(中間転写ベルト)8の表面電位との電位差により紙に潜像部分のトナーが付着する。
【0020】
次に図示してない定着工程にて熱を加え、転写紙9に潜像部分のトナーを定着させ、画像を形成する。
【0021】
一方、2次転写工程後の中間転写体(中間転写ベルト)8には転写されなかったトナー(転写残トナー)が残っている。この転写残トナーと逆極性のバイアスを導電性のブラシローラ11に印加し、中間転写ベルト8の表面電位と導電性ブラシローラ11との電位差により転写残トナーを導電性ブラシローラ11に付着させることによって、転写残トナーをクリーニングする。
【0022】
中間転写体(中間転写ベルト)8上に残っている転写残トナーを導電性ブラシローラ11に付着させる力には、中間転写体(中間転写ベルト)8の表面電位と導電性ブラシローラ11との電位差が作用する。
【0023】
中間転写体(中間転写ベルト)8の表面電位はベルト特性のバラツキ、環境による変動等によって変化してしまう。その表面電位のバラツキ・変動により、中間転写ベルト8の表面電位と導電性ブラシローラ11の電位差にバラツキが生じて転写残トナーのクリーニング性が安定しない。
【0024】
それゆえ、中間転写ベルト8の表面電位の測定値をフィードバックして、クリーニングに必要な電圧を導電性ブラシローラ11に印加して、クリーニング性を安定させる。
【0025】
また、中間転写ベルト環境での表面電位を検知して、その表面電位をフィードバックし、導電性ブラシローラ11へ印加する電圧を変化して、導電性ブラシローラ11と中間転写ベルト8の表面電位差を一定に制御する。
【0026】
これによって、ベルト特性のバラツキ、環境による抵抗変動によって中間転写ベルト8の表面電位が変化しても、クリーニングに必要な導電性ブラシローラ11と中間転写ベルト8の表面電位は一定に保てるのでクリーング性が安定する。
【0027】
連続通紙による機内温度によってベルト特性が変化し、中間転写ベルト8の表面電位も変化する。また、経時ではベルトの表層が摩耗してくる。表層の膜圧の変化は中間転写ベルト8の表面電位に影響する。
【0028】
したがって、ある一定枚数通紙後の印刷終了時にベルト表面電位を検知してフィードバックし、連続通紙での機内温度上昇、経時での表層の摩耗による中間転写ベルト8の表面電位の変化に対応して、導電性ブラシローラ11の印加電圧を変化し、中間転写ベルト8の表面と導電性ブラシローラ11の電位差を一定にすることができ、安定したクリーニング性を維持することができる。
【0029】
実使用状態では、1次バイアスローラ7、2次転写ローラ10、導電性ブラシローラ11には同時にバイアスをオンすることがある。これらのバイアスは中間転写ベルト8の表面電位に影響する。
【0030】
したがって、中間転写ベルト8の表面電位の測定は実使用に合わせた状態で全てのバイアスをオンして行い、その値をフィードバックして導電性ブラシローラ11の印加電圧を変化し、中間転写ベルト8の表面と導電性ブラシローラ11の電位差を一定することによって、より安定したクリーニング性を維持することができる。
【0031】
図2は表面電位フィードバック制御を説明する制御フロー図である。上述したように、ある一定枚数通紙後の印刷終了(S1)時に、1次バイアスローラ7、2次転写ローラ10、導電性ブラシローラ11のバイアスをオンしたまま、中間転写ベルト8の表面電位を測定する(S2)。
【0032】
導電性ブラシローラ11の印加電圧と中間転写ベルト8の表面電位を一定にして、導電性ブラシローラ11の印加電圧を設定する(S3)。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、ベルトのロット毎による抵抗・膜圧のバラツキや環境による抵抗変動での中間転写ベルト表面電位の変化に対し、実機状態での中間転写ベルトの表面電位を測定からフィードバックして、転写残トナーをクリーニングするための導電性ブラシローラに必要な電圧が印加でき、バイアスクリーニングが安定し、クリーニング不良を防止することができる。
【0034】
請求項2によれば、中間転写ベルトの表面電位測定をフィードバックして、導電性ブラシローラへ印加する電圧を、ベルト表面電位との電位差が一定になるように変化することにより、各ベルト特性、環境による抵抗変動で中間転写ベルト表面電位が変動しても、クリーング不良が発生することなく、安定したクリーニングを行うことができる。
【0035】
請求項3によれば、ある一定枚数通紙後の印刷終了時に中間転写ベルト表面電位を検知し、連続通紙での機内温度上昇、経時での表層の摩耗による中間転写ベルト表面電位の変化に対応して、導電性ブラシローラの印加電圧を変化し、中間転写ベルト表面と導電性ブラシローラの電位差を一定にすることができ、安定したクリーニング性を維持することができる。
【0036】
請求項4によれば、中間転写ベルト表面電位の測定は実使用に合わせた状態ですべてのバイアスをオンして行い、その値をフィードバックして導電性ブラシローラの印加電圧を変化し、中間転写ベルト表面と導電性ブラシローラの電位差を一定にすることによって、より安定したクリーニング性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真装置を説明する概略図である。
【図2】表面電位フィードバック制御を説明する制御フロー図である。
【符号の説明】
8 中間転写体(中間転写ベルト)
11 導電性ブラシローラ
12 表面電位検知手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ等の電子写真装置における転写クリーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1は、クリーニング上流に転写残トナーの帯電量を低減するためにバイアス印加するバイアスクリーニング装置を開示している。しかし、ベルト上のトナーの実際の帯電量は環境、ベルト特性により変化するので正確にはわからない。また、その帯電量を測定する手段が無いので、帯電量低減のためのバイアス値がどれ位だか解らない。
【0003】
また、特許文献2にはクリーニング効率アップのために、転写紙に転写するためのバイアス値に連動して、転写前工程の帯電手段に印加する電圧を変化させる技術が開示されているが、これもまた実際のベルトの表面電位は解らない。
【0004】
ベルト表面電位を検知する検知手段を設け、感光体ベルトの表面電位を除電するための帯電器にフィードバックする機構を設けた装置が特許文献3に開示されている。これは、電源オフ時に感光体ベルトの残留電位を測定して、クリーニング前の感光体電位を一定にするクリーニング方法である。
【0005】
実際、バイアスクリーニングの場合、クリーニング前の除電機構はベルト上のトナーの極性を不安定にし、またベルトを除電してしまうと転写残トナーが保持できなくなるので、クリーニング性が良くないし、トナー飛散となりやすい。
【0006】
静電クリーニングはベルト表面電位と導電性ブラシローラとの電位差によりベルト上のトナーをベルトから導電性ブラシローラへ引き付けることによりクリーニングする。
【0007】
そこで、クリーニング性を安定させるにはベルトの表面電位を実際に検知する手段を設け、その検知された値をフィードバックして導電性ブラシローラとベルト表面電位の電位差を一定にするように、導電性ブラシローラに印加する電圧を変化させるとクリーニング性が安定する。この構成であれば、ベルト上の転写残トナーやベルト表面電位への影響が無く、トナー飛散の心配も無い。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−64444号公報
【特許文献2】
特開平7−234591号公報
【特許文献3】
特許第2754010号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、ベルト表面電位はロット毎による抵抗・膜圧のバラツキや環境による抵抗変動で変化してしまう。また、部品のバラツキ、環境が変わっても安定した転写ベルトのクリーニングができ、クリーニング不良による異常画像を防止することが望まれる。さらに、連続通紙での機内温度上昇、経時での表層の摩耗によるベルト表面電位の変化が生じるという問題がある。
【0010】
そこで、上記の問題点を解決するために、本発明の目的は、安定した中間転写ベルトのクリーニングを維持し、クリーニング不良による異常画像を防止する転写クリーニング装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、導電性ブラシローラにトナーと逆極性のバイアスを印加して中間転写ベルト上の転写残トナーをクリーニングする転写クリーニング装置において、前記中間転写ベルトの表面電位を検知する検知手段によって検知された前記中間転写ベルトの表面電位の値をフィードバックして前記導電性ブラシローラに印加する電圧を変化させる転写クリーニング装置を最も主要な特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の転写クリーニング装置において、前記導電性ブラシローラへの印加電圧と前記中間転写ベルトの表面電位との電位差を一定にするように制御したことを主要な特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明では、請求項2記載の転写クリーニング装置において前記制御を所定枚数通紙後の印刷終了時に行うことを主要な特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明では、請求項3記載の転写クリーニング装置において、通紙後の前記中間転写ベルト表面電位の測定は前記中間転写ベルトと接触しているすべてのバイアスをオンの状態で行うことを主要な特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は電子写真装置を説明する概略図である。この電子写真装置は三角形状に配置された3つのローラ1a,1b,1cの回りに動く感光体ベルト1、ローラ1a近傍の帯電装置2、赤外光4を発する書き込みユニット3、現像ユニット5の現像ローラ6を備えている。
【0016】
電子写真装置は、また、台形形状に配置されたローラ8a,8b,8c,8dの回りに動く中間転写体(中間転写ベルト)8、ローラ1c近傍で中間転写体8を感光体ベルト1に押圧する1次バイアスローラ7、転写紙9がそれとローラ8cとの間を通過する2次転写ローラ10を備えている。
【0017】
電子写真装置は、さらに、ローラ8dのまわりの中間転写体8近傍に導電性ブラシローラ11および表面電位検知手段12を備えている。感光体ベルト1および中間転写体8は矢印のごとく移動する。
【0018】
感光体ベルト1は帯電装置2により約−600Vぐらいに帯電する。次に、感光体ベルト1は書き込みユニット3から赤外光4を受け、それに潜像を形成する(潜像部分は約−100Vぐらい) 。潜像部分には現像ユニット5の現像ローラ6に約−300の電圧を印加し、潜像部分との電位差により、トナーが感光体ベルト1の潜像部分に付着する。
【0019】
次に、感光体ベルト1に付着したトナーは1次バイアスローラ7に電圧または電流を印加し、感光体ベルト電位と潜像部分との電位差によりトナーは中間転写体8に付着する。次に、2次転写ローラ10に電圧または電流を印加して、転写紙9を帯電させ、転写紙9と中間転写体(中間転写ベルト)8の表面電位との電位差により紙に潜像部分のトナーが付着する。
【0020】
次に図示してない定着工程にて熱を加え、転写紙9に潜像部分のトナーを定着させ、画像を形成する。
【0021】
一方、2次転写工程後の中間転写体(中間転写ベルト)8には転写されなかったトナー(転写残トナー)が残っている。この転写残トナーと逆極性のバイアスを導電性のブラシローラ11に印加し、中間転写ベルト8の表面電位と導電性ブラシローラ11との電位差により転写残トナーを導電性ブラシローラ11に付着させることによって、転写残トナーをクリーニングする。
【0022】
中間転写体(中間転写ベルト)8上に残っている転写残トナーを導電性ブラシローラ11に付着させる力には、中間転写体(中間転写ベルト)8の表面電位と導電性ブラシローラ11との電位差が作用する。
【0023】
中間転写体(中間転写ベルト)8の表面電位はベルト特性のバラツキ、環境による変動等によって変化してしまう。その表面電位のバラツキ・変動により、中間転写ベルト8の表面電位と導電性ブラシローラ11の電位差にバラツキが生じて転写残トナーのクリーニング性が安定しない。
【0024】
それゆえ、中間転写ベルト8の表面電位の測定値をフィードバックして、クリーニングに必要な電圧を導電性ブラシローラ11に印加して、クリーニング性を安定させる。
【0025】
また、中間転写ベルト環境での表面電位を検知して、その表面電位をフィードバックし、導電性ブラシローラ11へ印加する電圧を変化して、導電性ブラシローラ11と中間転写ベルト8の表面電位差を一定に制御する。
【0026】
これによって、ベルト特性のバラツキ、環境による抵抗変動によって中間転写ベルト8の表面電位が変化しても、クリーニングに必要な導電性ブラシローラ11と中間転写ベルト8の表面電位は一定に保てるのでクリーング性が安定する。
【0027】
連続通紙による機内温度によってベルト特性が変化し、中間転写ベルト8の表面電位も変化する。また、経時ではベルトの表層が摩耗してくる。表層の膜圧の変化は中間転写ベルト8の表面電位に影響する。
【0028】
したがって、ある一定枚数通紙後の印刷終了時にベルト表面電位を検知してフィードバックし、連続通紙での機内温度上昇、経時での表層の摩耗による中間転写ベルト8の表面電位の変化に対応して、導電性ブラシローラ11の印加電圧を変化し、中間転写ベルト8の表面と導電性ブラシローラ11の電位差を一定にすることができ、安定したクリーニング性を維持することができる。
【0029】
実使用状態では、1次バイアスローラ7、2次転写ローラ10、導電性ブラシローラ11には同時にバイアスをオンすることがある。これらのバイアスは中間転写ベルト8の表面電位に影響する。
【0030】
したがって、中間転写ベルト8の表面電位の測定は実使用に合わせた状態で全てのバイアスをオンして行い、その値をフィードバックして導電性ブラシローラ11の印加電圧を変化し、中間転写ベルト8の表面と導電性ブラシローラ11の電位差を一定することによって、より安定したクリーニング性を維持することができる。
【0031】
図2は表面電位フィードバック制御を説明する制御フロー図である。上述したように、ある一定枚数通紙後の印刷終了(S1)時に、1次バイアスローラ7、2次転写ローラ10、導電性ブラシローラ11のバイアスをオンしたまま、中間転写ベルト8の表面電位を測定する(S2)。
【0032】
導電性ブラシローラ11の印加電圧と中間転写ベルト8の表面電位を一定にして、導電性ブラシローラ11の印加電圧を設定する(S3)。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、ベルトのロット毎による抵抗・膜圧のバラツキや環境による抵抗変動での中間転写ベルト表面電位の変化に対し、実機状態での中間転写ベルトの表面電位を測定からフィードバックして、転写残トナーをクリーニングするための導電性ブラシローラに必要な電圧が印加でき、バイアスクリーニングが安定し、クリーニング不良を防止することができる。
【0034】
請求項2によれば、中間転写ベルトの表面電位測定をフィードバックして、導電性ブラシローラへ印加する電圧を、ベルト表面電位との電位差が一定になるように変化することにより、各ベルト特性、環境による抵抗変動で中間転写ベルト表面電位が変動しても、クリーング不良が発生することなく、安定したクリーニングを行うことができる。
【0035】
請求項3によれば、ある一定枚数通紙後の印刷終了時に中間転写ベルト表面電位を検知し、連続通紙での機内温度上昇、経時での表層の摩耗による中間転写ベルト表面電位の変化に対応して、導電性ブラシローラの印加電圧を変化し、中間転写ベルト表面と導電性ブラシローラの電位差を一定にすることができ、安定したクリーニング性を維持することができる。
【0036】
請求項4によれば、中間転写ベルト表面電位の測定は実使用に合わせた状態ですべてのバイアスをオンして行い、その値をフィードバックして導電性ブラシローラの印加電圧を変化し、中間転写ベルト表面と導電性ブラシローラの電位差を一定にすることによって、より安定したクリーニング性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真装置を説明する概略図である。
【図2】表面電位フィードバック制御を説明する制御フロー図である。
【符号の説明】
8 中間転写体(中間転写ベルト)
11 導電性ブラシローラ
12 表面電位検知手段
Claims (4)
- 導電性ブラシローラにトナーと逆極性のバイアスを印加して中間転写ベルト上の転写残トナーをクリーニングする転写クリーニング装置において、前記中間転写ベルトの表面電位を検知する検知手段によって検知された前記中間転写ベルトの表面電位の値をフィードバックして前記導電性ブラシローラに印加する電圧を変化させることを特徴とする転写クリーニング装置。
- 前記導電性ブラシローラへの印加電圧と前記中間転写ベルトの表面電位との電位差を一定にするように制御したことを特徴とする請求項1記載の転写クリーニング装置。
- 前記制御を所定枚数通紙後の印刷終了時に行うことを特徴とする請求項2記載の転写クリーニング装置。
- 通紙後の前記中間転写ベルト表面電位の測定は前記中間転写ベルトと接触しているすべてのバイアスをオンの状態で行うことを特徴とする請求項3記載の転写クリーニング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002270702A JP2004109386A (ja) | 2002-09-17 | 2002-09-17 | 転写クリーニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002270702A JP2004109386A (ja) | 2002-09-17 | 2002-09-17 | 転写クリーニング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004109386A true JP2004109386A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32268249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002270702A Pending JP2004109386A (ja) | 2002-09-17 | 2002-09-17 | 転写クリーニング装置 |
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JP (1) | JP2004109386A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005331875A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Murata Mach Ltd | 画像形成装置 |
US7697855B2 (en) | 2006-08-31 | 2010-04-13 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
US7933525B2 (en) | 2006-06-30 | 2011-04-26 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus including a cleaning device |
US8452198B2 (en) | 2008-11-17 | 2013-05-28 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
-
2002
- 2002-09-17 JP JP2002270702A patent/JP2004109386A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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