JP2003177584A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法

Info

Publication number
JP2003177584A
JP2003177584A JP2001378392A JP2001378392A JP2003177584A JP 2003177584 A JP2003177584 A JP 2003177584A JP 2001378392 A JP2001378392 A JP 2001378392A JP 2001378392 A JP2001378392 A JP 2001378392A JP 2003177584 A JP2003177584 A JP 2003177584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image forming
cleaning
toner image
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001378392A
Other languages
English (en)
Inventor
Takenobu Kimura
丈信 木村
Kunio Shigeta
邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Hiroshi Akita
宏 秋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2001378392A priority Critical patent/JP2003177584A/ja
Publication of JP2003177584A publication Critical patent/JP2003177584A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
    • G03G2215/0103Plural electrographic recording members
    • G03G2215/0119Linear arrangement adjacent plural transfer points
    • G03G2215/0122Linear arrangement adjacent plural transfer points primary transfer to an intermediate transfer belt
    • G03G2215/0125Linear arrangement adjacent plural transfer points primary transfer to an intermediate transfer belt the linear arrangement being horizontal or slanted
    • G03G2215/0132Linear arrangement adjacent plural transfer points primary transfer to an intermediate transfer belt the linear arrangement being horizontal or slanted vertical medium transport path at the secondary transfer

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー消費量を低減しながら、ブレードのク
リーニング機能が確実に発揮され、高画質の画像を確実
に形成することができる画像形成装置および画像形成方
法の提供。 【解決手段】 画像形成装置は、像形成体上に形成され
た体積平均粒径が4〜6μmのトナーによるトナー像を
中間転写体上に一次転写し、二次転写領域において、中
間転写体と当接する二次転写手段にバイアス電圧を印加
して当該トナー像を画像記録材上に二次転写し、二次転
写領域を通過した未転写トナーをブレードおよび導電性
ローラ部材を備えた補助手段によって機械的および静電
的に除去することにより可視画像を形成し、通常のトナ
ー像と別個に特定のトナー像が形成されるものにおい
て、特定のトナー像が補助手段によるクリーニング領域
を通過するに際して、導電性ローラ部材の電位状態が、
当該補助手段によるクリーニング機能が低下されるアイ
ドル電位状態に切り換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置およ
び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、例えば電子写真方式によりカラー
画像を形成するカラー画像形成装置の或る種のものにお
いては、トナー像を像形成体上に形成する複数のトナー
像形成ユニットが順次に配置され、これらのトナー像形
成ユニットにより形成された各色のトナー像を、共通の
無端状の中間転写ベルトに順次に一次転写して当該中間
転写体上で重ね合わせてカラートナー像を形成し、形成
されたカラートナー像を一括して転写紙などの記録材に
二次転写して定着する方式が採用されており、中間転写
ベルト上に形成されたカラートナー像を記録材に転写す
るに際しては、例えば、中間転写ベルトに対接するよう
設けられた、例えば導電性ローラ部材よりなる二次転写
手段に適宜の転写電位を印加する、いわゆる接触転写方
式が利用されている。
【0003】かかる画像形成装置においては、中間転写
ベルト上のカラートナー像が記録材に転写される二次転
写領域を通過して中間転写ベルト上に残留する未転写ト
ナーを除去するための中間転写体クリーニング装置が設
けられており、このようなクリーニング手段としては、
例えば、弾性体よりなる平板状のクリーニングブレード
を中間転写ベルトの表面に当接させて中間転写ベルトの
表面を摺擦することにより、中間転写ベルト上の未転写
トナーを機械的に除去するブレードクリーニング方式な
どがある。
【0004】近年、このような画像形成装置において
は、高画質化の要請が強く、例えば印刷により形成され
たものと同等の高画質の画像を形成することができるこ
とが求められており、このような要請に対して、例えば
トナーを小粒径化することが行われている。而して、こ
のような小粒径のトナーによれば、画質の高い画像が得
られる反面、トナーの小粒径化に伴って、中間転写ベル
トに対するトナーの付着力が大きくなるために、クリー
ニングブレードによるクリーニングでは中間転写ベルト
上の未転写トナーを除去することが困難になる、という
問題がある。
【0005】このようなクリーニング不良の発生を防止
するために、クリーニングブレードによる機械的なクリ
ーニングと、静電的なクリーニングとを併用したクリー
ニング方式が利用されており、例えば、クリーニングブ
レードより中間転写ベルトの移動方向における上流の位
置に、導電性材料からなるブラシローラを設置し、この
ブラシローラに、例えば残留トナーと逆極性の適当な大
きさのバイアス電圧が印加されるよう構成されており、
これにより、クリーニングブレードによる機械的なクリ
ーニング効果とブラシローラによる静電的なクリーニン
グ効果とによりクリーニング性能の向上を図っている。
【0006】しかしながら、このような構成の画像形成
装置においては、中間転写ベルト上の未転写トナーの大
半は、中間転写ベルトの移動方向における上流側に位置
されたブラシローラにより除去されるため、クリーニン
グブレードに到達する未転写トナーが極めて少ない状態
となることも多く、このような場合には、クリーニング
ブレードの中間転写ベルトに対する摩擦力が大きくなる
ため、ブレードめくれやびびりが発生しやすくなり、ク
リーニングブレードによるクリーニング機能を低下させ
る結果、高い画質の画像を長期にわたって安定的に形成
することが困難になる、という問題がある。
【0007】このような問題に対して、トナー像形成ユ
ニットにおいて、原稿画像に対応するトナー像とは別個
に、像形成体における非画像領域にクリーニングブレー
ドにより除去させるためのクリーニング機能維持用トナ
ー像を形成することが行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クリー
ニング機能維持用トナー像を構成するトナー量が過大で
ある場合には、上述したように、トナーの小粒径化に伴
ってトナーと中間転写ベルトとの付着力が大きくなって
いるため、クリーニング機能維持用トナー像をクリニン
グブレードにより完全に除去することが困難になり、し
かも、中間転写体クリーニング装置により除去されたト
ナーは、基本的に、再利用することが困難であるため、
トナー消費量が多くなる結果、コスト的に有利に画像を
形成することができないばかりか、生産性をも低下させ
ることになる。
【0009】本発明は、以上のような事情に基づいてな
されたものである。本発明の第1の目的は、ブレードク
リーニング方式のクリーニング手段を備えた中間転写方
式の画像形成装置において、トナーの消費量を低減しな
がら、クリーニングブレードによるクリーニング機能を
確実に発揮することができ、画質の高い画像を有利に形
成することができる画像形成装置を提供することにあ
る。本発明の第2の目的は、各色トナーの消費量を低減
しながら、クリーニングブレードによるクリーニング機
能を確実に発揮することができ、しかもトナーについ
て、長期にわたり安定した帯電特性を得ることができ、
従って、画質の高い画像を有利に形成することができる
画像形成装置を提供することにある。
【0010】本発明の第3の目的は、トナーの消費量を
低減しながら、クリーニングブレードによるクリーニン
グ機能を確実に発揮することができ、画質の高い画像を
有利に形成することができる画像形成方法を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
下記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の構成を採ること
により達成することができる。
【0012】〔1〕回転される像形成体を備え、当該像
形成体上に形成される静電潜像を体積平均粒径が4〜6
μmのトナーを用いて現像することによりトナー像を形
成するトナー像形成ユニットと、当該トナー像を一次転
写領域において中間転写体に転写して一次転写トナー像
を形成する一次転写機構と、当該一次転写トナー像を二
次転写領域において画像記録材上に転写する二次転写機
構と、前記二次転写領域を通過した中間転写体上に残留
する未転写トナーを、前記中間転写体の表面に当接する
よう設けられた、弾性体よりなるクリーニングブレード
により除去する中間転写体クリーニング手段とを備えて
なり、中間転写体の移動方向におけるクリーニングブレ
ードより上流の位置において、中間転写体の表面に当接
するよう設けられた導電性ローラ部材と、この導電性ロ
ーラ部材にバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手
段とにより構成されたクリーニング補助手段が設けられ
ており、クリーニングブレードによるクリーニング機能
を維持するためのクリーニング機能維持用トナー像が原
稿画像に対応するトナー像とは別個に形成されるよう、
トナー像形成ユニットの動作が制御される画像形成装置
において、クリーニング機能維持用トナー像がクリーニ
ング補助手段によるクリーニング領域を通過するに際し
て、導電性ローラ部材の電位状態が、当該クリーニング
補助手段によるクリーニング機能が低下されるアイドル
電位状態に切り換えられることを特徴とする画像形成装
置。
【0013】〔2〕導電性ローラ部材の電位状態が、ト
ナーの帯電電位と逆極性のバイアス電圧が印加された電
位状態からトナーの帯電電位と同極性のバイアス電圧が
印加される電位状態に切り換えられることにより、アイ
ドル電位状態とされることを特徴とする〔1〕に記載の
画像形成装置。
【0014】〔3〕導電性ローラ部材の電位状態が、ト
ナーの帯電電位と逆極性のバイアス電圧が印加された電
位状態から電気的にフロート状態となるよう切り換えら
れることにより、アイドル電位状態とされることを特徴
とする〔1〕に記載の画像形成装置。ここに、「電気的
にフロート状態」とは、直接、あるいは導電物を介して
接地されていない状態をいう。
【0015】〔4〕回転される像形成体を備え、当該像
形成体上に形成される静電潜像を体積平均粒径が4〜6
μmのトナーを用いて現像することによりトナー像を形
成するトナー像形成ユニットと、当該トナー像を一次転
写領域において中間転写体に転写して一次転写トナー像
を形成する一次転写機構と、当該一次転写トナー像を二
次転写領域において画像記録材上に転写する二次転写機
構と、前記二次転写領域を通過した中間転写体上に残留
する未転写トナーを、前記中間転写体の表面に当接する
よう設けられた、弾性体よりなるクリーニングブレード
により除去する中間転写体クリーニング手段とを備えて
なり、中間転写体の移動方向におけるクリーニングブレ
ードより上流の位置において、中間転写体の表面に当接
するよう設けられた導電性ローラ部材と、この導電性ロ
ーラ部材にバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手
段とにより構成されたクリーニング補助手段が設けられ
ており、クリーニングブレードによるクリーニング機能
を維持するためのクリーニング機能維持用トナー像が原
稿画像に対応するトナー像とは別個に形成されるよう、
トナー像形成ユニットの動作が制御される画像形成装置
において、クリーニング補助手段には、中間転写体の表
面に対して接触状態にある導電性ローラ部材を、当該中
間転写体の表面より離間する非接触状態に移行させる当
接状態解除機構が設けられており、クリーニング機能維
持用トナー像がクリーニング補助手段によるクリーニン
グ領域を通過するに際して、中間転写体に対して接触状
態にある導電性ローラ部材が非接触状態に移行されるこ
とを特徴とする画像形成装置。
【0016】本発明の第2の目的は、下記〔5〕〜
〔7〕のいずれかに記載の構成を採ることにより達成す
ることができる。
【0017】〔5〕各々、異なる色のトナー像を像形成
体上に形成する複数のトナー像形成ユニットと、これら
のトナー像形成ユニットにおける像形成体の各々に対接
されて循環移動するよう設けられた中間転写体と、これ
らのトナー像形成ユニットにより形成されたトナー像を
中間転写体に順次に転写して一次転写トナー像を形成す
る一次転写機構と、当該一次転写トナー像を二次転写領
域において画像記録材上に転写して二次転写トナー像を
形成する二次転写機構と、前記二次転写領域を通過した
中間転写体上に残留する未転写トナーを、前記中間転写
体の表面に当接するよう設けられた、弾性体よりなるク
リーニングブレードにより除去する中間転写体クリーニ
ング手段とを備えてなり、中間転写体の移動方向におけ
るクリーニングブレードより上流の位置に、上記〔1〕
乃至〔4〕のいずれかに記載のクリーニング補助手段が
設けられており、中間転写体クリーニング装置における
クリーニングブレードによるクリーニング機能を維持す
るためのクリーニング機能維持用の特定トナー像が原稿
画像に対応するトナー像とは別個に形成されるよう、ト
ナー像形成ユニットの動作が制御される画像形成装置に
おいて、クリーニング機能維持用の特定トナー像を形成
すべき、少なくとも一のトナー像形成ユニットを設定す
る特定トナー像形成ユニット設定手段を有し、当該特定
トナー像形成ユニット設定手段は、各々のトナー像形成
ユニットにおけるトナー消費量が最も少ない色トナーに
係るトナー消費量に係るトナー像形成ユニットを選択す
る機能を有するものであることを特徴とする画像形成装
置。
【0018】〔6〕各々のトナー像形成ユニットにおけ
るトナー消費量は、形成された可視画像の反射濃度を測
定することによって推定されるものであることを特徴と
する〔5〕に記載の画像形成装置。
【0019】〔7〕各々のトナー像形成ユニットのにお
いて像形成体上に形成される静電潜像がドットパターン
によるものであり、各々のトナー像形成ユニットにおけ
るトナー消費量が当該ドットの積算量より推定されるも
のであることを特徴とする〔5〕に記載の画像形成装
置。
【0020】本発明の第3の目的は、下記〔8〕〜〔1
7〕のいずれかに記載の構成を採ることにより達成する
ことができる。
【0021】〔8〕像形成体上に形成された静電潜像を
体積平均粒径が4〜6μmのトナーを用いて現像するこ
とによりトナー像を形成する工程と、当該トナー像を一
次転写機構の転写電位により中間転写体に転写して一次
転写トナー像を形成する工程と、中間転写体と当接する
二次転写手段にトナーと逆極性のバイアス電圧を印加す
ることにより、当該一次転写トナー像を二次転写領域に
おいて画像記録材上に転写して二次転写トナー像を形成
する工程と、二次転写領域を通過した中間転写体上に残
留する未転写トナーを、弾性体よりなるクリーニングブ
レードによって摺擦することにより機械的に除去すると
共に、バイアス電圧が印加された導電性ローラ部材を備
えたクリーニング補助手段により静電的に除去する工程
とを有し、クリーニングブレードによるクリーニング機
能を維持するためのクリーニング機能維持用トナー像
を、原稿画像に対応するトナー像と別個に形成する画像
形成方法において、クリーニング機能維持用トナー像が
クリーニング補助手段によるクリーニング領域を通過す
るに際して、導電性ローラ部材の電位状態を、当該クリ
ーニング補助手段によるクリーニング機能が低下される
アイドル電位状態に切り換えることを特徴とする画像形
成方法。
【0022】
〔9〕導電性ローラ部材の電位状態を、ト
ナーの帯電電位と逆極性のバイアス電圧が印加された状
態からトナーの帯電電位と同極性のバイアス電圧が印加
される状態に切り換えることにより、アイドル電位状態
とさせることを特徴とする〔8〕に記載の画像形成方
法。
【0023】〔10〕導電性ローラ部材の電位状態を、
トナーと逆極性のバイアス電圧が印加された状態から電
気的にフロート状態となるよう切り換えることにより、
アイドル電位状態とさせることを特徴とする〔8〕に記
載の画像形成方法。
【0024】〔11〕導電性ローラ部材の電位状態は、
クリーニング機能維持用トナー像が中間転写体の移動方
向におけるクリーニング補助手段によるクリーニング領
域より5〜100mm上流の位置に到達した時点で切り
換えられることを特徴とする〔8〕乃至〔10〕のいず
れかに記載の画像形成方法。 〔12〕導電性ローラ部材の電位状態は、クリーニング
機能維持用トナー像がクリーニング補助手段によるクリ
ーニング領域を通過してから0.02〜0.5秒間が経
過した時点で、アイドル電位状態からトナーの帯電電位
と逆極性のバイアス電圧が印加される状態に切り換えら
れることを特徴とする〔8〕乃至〔11〕のいずれかに
記載の画像形成方法。
【0025】〔13〕像形成体上に形成された静電潜像
を体積平均粒径が4〜6μmのトナーを用いて現像する
ことによりトナー像を形成する工程と、当該トナー像を
一次転写機構の転写電位により中間転写体に転写して一
次転写トナー像を形成する工程と、中間転写体と当接す
る二次転写手段にトナーと逆極性のバイアス電圧を印加
することにより、当該一次転写トナー像を二次転写領域
において画像記録材上に転写して二次転写トナー像を形
成する工程と、二次転写領域を通過した中間転写体上に
残留する未転写トナーを、弾性体よりなるクリーニング
ブレードによって摺擦することにより機械的に除去する
と共に、バイアス電圧が印加された導電性ローラ部材を
備えたクリーニング補助手段により静電的に除去する工
程とを有し、クリーニングブレードによるクリーニング
機能を維持するためのクリーニング機能維持用トナー像
を、原稿画像に対応するトナー像と別個に形成する画像
形成方法において、クリーニング機能維持用トナー像が
クリーニング補助手段によるクリーニング領域を通過す
るに際して、中間転写体に対して接触状態にある導電性
ローラ部材を非接触状態に移行させることを特徴とする
画像形成方法。
【0026】〔14〕導電性ローラ部材は、クリーニン
グ機能維持用トナー像が中間転写体の移動方向における
クリーニング補助手段によるクリーニング領域より5〜
100mm上流の位置に到達した時点で、接触状態から
非接触状態に移行されることを特徴とする〔13〕に記
載の画像形成方法。 〔15〕導電性ローラ部材は、クリーニング機能維持用
トナー像がクリーニング補助手段によるクリーニング領
域を通過してから0.02〜0.5秒間が経過した時点
で、非接触状態から接触状態に移行されることを特徴と
する〔13〕または〔14〕に記載の画像形成方法。
【0027】〔16〕像形成体上に形成された静電潜像
を現像するに際して、像形成体に付着するトナー量が
0.15〜0.25mg/cm2 であることを特徴とす
る〔8〕乃至〔15〕のいずれかに記載の画像形成方
法。 〔17〕クリーニング機能維持用トナー像は、50プリ
ントに1回〜1000プリントに1回の形成頻度で形成
されることを特徴とする〔8〕乃至〔16〕のいずれか
に記載の画像形成方法。
【0028】
【作用】上記構成によれば、クリーニング機能維持用ト
ナー像を構成するトナーについて、クリーニング補助手
段によって除去されるトナー量を零または極めて少ない
状態とすることができるので、所定の量のトナーを確実
に中間転写体クリーニング装置におけるクリーニングブ
レードにより除去させることができ、これにより、クリ
ーニングブレードと中間転写体との間に潤滑作用が及ぼ
される結果、クリーニングブレードの先端縁に作用され
る摩擦力が過大になることが抑制されて、ブレードめく
れが発生することが確実に防止され、従って、クリーニ
ングブレードによる所期のクリーニング効果を確実に発
揮することができる。
【0029】また、所定の量のトナーを確実にクリーニ
ングブレードにより除去させることができるので、クリ
ーニングブレードに対して十分な潤滑作用を及ぼすため
に必要な最低限のトナー量となるようクリーニング機能
維持用トナー像を形成すればよいので、トナー消費量を
軽減することができる。
【0030】さらに、クリーニング機能維持用トナー像
を形成すべきトナー像形成ユニットとしてトナー消費量
の少ない色トナーに係るトナー像形成ユニットが選択さ
れることにより、当該色トナーが現像器内に長時間にわ
たり留まることが防止されるので、当該色トナーの劣化
を抑制することができ、当該色トナーについて、安定し
た帯電特性を得ることができると共に、各色のトナー粒
子間における帯電特性のバラツキの程度を小さいものと
することができ、従って、高い画質の画像を確実に形成
することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。 <第1の実施形態>図1は、本発明の画像形成装置の一
例における構成の概略を示す説明図、図2は、トナー像
形成ユニットの構成を示す説明用断面図である。この画
像形成装置は、4つのトナー像形成ユニットの各々によ
り形成される各色トナー像を中間転写体に順次に転写す
ることにより、当該中間転写体上で各色トナー像を重ね
合わせ、ここに形成されたカラートナー像(一次転写ト
ナー像)を、例えば転写紙などの記録材上に一括して転
写することにより、記録材上にカラートナー像(二次転
写トナー像)を形成し、定着装置において定着すること
により可視画像を形成するものである。
【0032】具体的に説明すると、このカラー画像形成
装置においては、中間転写体である無端状の中間転写ベ
ルト10を備えており、この中間転写ベルト10におけ
るトナー像形成ユニット配置領域においては、中間転写
ベルト10の移動方向に対して、4つのトナー像形成ユ
ニット20Y,20M,20Cおよび20Kがこの順に
設けられている。そして、中間転写ベルト10は、トナ
ー像形成ユニット20Y,20M,20Cおよび20K
の各々に対応して設けられて複数の板状の押圧部材11
によって、トナー像形成ユニット20Y,20M,20
C,20Kにおける像形成体である感光体21,21,
21,21の各々に対接されながら循環移動されるよ
う、例えば駆動ローラ12、テンションローラ13、バ
ックアップローラ14および従動ローラ15よりなる支
持ローラ群に張架された状態で配設されている。
【0033】中間転写ベルト10は、例えばポリカーボ
ネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミ
ド(PAI)、ポリビニリデンフルオライド(PVD
F)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(E
TFE)等の樹脂材料や、エチレン−プロピレンゴム
(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(N
BR)、クロロプレンゴム(CR)、ポリウレタンゴム
等のゴム材料に、カーボン等の導電性フィラーが分散さ
れてなるもの、あるいはイオン性の導電材料が含有され
てなるものを用いることができる。
【0034】中間転写ベルト10の体積抵抗率は、例え
ば1012〜1015Ω・cmであることが好ましい。中間
転写ベルト10の厚みは、例えば樹脂材料の場合には5
0〜200μm、ゴム材料の場合には300〜700μ
mであることが好ましい。
【0035】第1のトナー像形成ユニット20Yにおい
ては、図2に示すように、回転されるドラム状の感光体
21を備え、この感光体21の外周面領域において、感
光体21の回転方向に対して、帯電手段22、画像書き
込み手段である露光手段23、イエロートナーを含む現
像剤により現像を行う現像器24とが動作順に並ぶよう
配設されている。
【0036】感光体21の回転方向における現像領域P
より下流の位置には、適宜の転写電界を作用させること
により、感光体21上に形成されたトナー像を中間転写
ベルト10に転写する一次転写手段25が設けられてお
り、これにより、一次転写機構が構成されている。そし
て、感光体21の回転方向における一次転写領域T1Y
より下流の位置には、分離手段26および感光体クリー
ニング装置30が設けられている。
【0037】感光体21は、例えばアルミニウムよりな
るドラム状の金属基体の外周面に感光層が形成されたも
のよりなり、中間転写ベルト10の幅方向(図2におい
て、紙面に対して垂直な方向)に伸びるよう配設されて
いる。感光層は、例えばセレン、砒素セレン、アモルフ
ァスセレン(a−Se)、硫化カドミウム(CdS)、
酸化亜鉛(ZnO2 )、アモルファスシリコン(a−S
i)等よりなる無機感光層、有機光導電性化合物よりな
る有機感光層等により構成することができる。感光体2
1の態様として好ましいものは、有機光導電体を含有さ
せた樹脂よりなる感光層が形成されてなる有機感光体
(OPC)であり、電荷輸送層と電荷発生層とが積層さ
れてなる機能分離型のものが特に好ましい。
【0038】帯電手段22は、例えばスコロトロン帯電
器よりなり、感光体21の回転軸方向に伸びるよう、感
光体21と対向して配置されている。
【0039】露光手段23は、デジタル化された画像デ
ータを光信号に変換して感光体21を露光するデジタル
光学系、例えばレーザ照射装置により構成されており、
例えばレーザーダイオードよりなる光源(図示せず)よ
りのレーザー光が、回転される回転多面鏡(ポリゴンミ
ラー)231、fθレンズ232、シリンドリカルレン
ズ233および反射ミラー234などよりなる光学系に
より走査されて、感光体21の表面に対して選択的に照
射され、これにより、感光体21上にドットパターンに
よる静電潜像が形成される。
【0040】現像器24は、感光体21と現像領域Pを
介して対向するよう配置された現像剤担持体である現像
スリーブ241を備えており、この現像スリーブ241
の内部には、例えば複数の磁極を有する柱状の複数の磁
石体からなる現像マグネット242が固定して設けられ
ている。
【0041】感光体クリーニング装置30は、仕切板3
3により上下に区画された上部室31と下部室32とを
有する外匣を備えており、感光体21の回転方向におけ
る下流側に位置される上部室31には、再帯電手段であ
る再帯電ローラ35が感光体21の表面に当接された状
態で配設されており、また、下部室32には、クリーニ
ングローラ36が感光体21の表面に当接されてニップ
部を形成する状態で配設されている。そして、再帯電ロ
ーラ35には、トナーの帯電電位と逆極性の直流電圧に
交流電圧を重畳して印加する再帯電バイアス印加手段3
5Aが接続されており、また、クリーニングローラ36
には、トナーの帯電電位と同極性(例えば負極性)の直
流電圧を印加するクリーニングバイアス印加手段36A
が接続されている。
【0042】図2において、37は、クリーニングロー
ラ36からトナーを回収する回収ローラ、37Aは、回
収ローラ37にトナーの帯電電位と同極性(例えば負極
性)の直流電圧を印加する回収バイアス印加手段、38
は、回収ローラ37からトナーを掻落とす板状の掻取部
材、39は、感光体クリーニング装置30において回収
されたトナーを、例えば現像器24に搬送するリサイク
ル機構を構成するスクリューである。
【0043】他のトナー像形成ユニット20M,20C
および20Kの各々についても、イエロートナー像に係
る第1のトナー像形成ユニット20Yと同様の構成とさ
れており、それぞれ、マゼンタトナー、シアントナーお
よびブラックトナーを含む現像剤により現像を行う現像
器24と、一次転写手段25と、分離手段26と、感光
体クリーニング装置30とが、感光体21の回転方向に
対して動作順に並ぶよう配置されている。
【0044】中間転写ベルト10の移動方向におけるト
ナー像形成ユニット配置領域より下流の位置には、二次
転写手段である二次転写ローラ41が中間転写ベルト1
0を介して駆動ローラ12に押圧されて二次転写領域T
2を形成するよう設けられており、この二次転写ローラ
41に接続されたバイアス電圧印加手段42によって適
宜の転写バイアス電圧が印加されることにより、当該中
間転写ベルト10上の一次転写トナー像が、このトナー
像と同期がとられた状態で搬送路に沿って搬送されてき
た記録材S上に転写される、接触転写方式の二次転写機
構40が構成されている。43は、記録材Sの搬送方向
における二次転写領域T2より下流の位置に、二次転写
ローラ41に近接して設けられた、中間転写ベルト10
に密着した記録材Sを分離させるための除電手段であ
る。
【0045】二次転写ローラ41は、例えば、ステンレ
ス鋼よりなる導電性芯金の外周面に弾性体よりなる半導
電性の被覆層が形成されて構成されている。被覆層を構
成する弾性体としては、特に限定されるものではない
が、例えばポリウレタン、EPDM、シリコーン等のゴ
ム材料にカーボン等の導電性フィラーが分散されてなる
もの、あるいは当該ゴム材料にイオン性の導電材料が含
有されてなるものなどを挙げることができる。
【0046】中間転写ベルト10の移動方向における二
次転写領域T2より下流の位置には、先端エッジが中間
転写ベルト10の表面に当接する状態で、中間転写ベル
ト10の幅方向に伸びるよう配置された、例えばウレタ
ンゴムなどの弾性体よりなる板状の中間転写体クリーニ
ングブレード(以下、単に「クリーニングブレード」と
いう。)46を有するブレードクリーニング機構を備え
た中間転写体クリーニング装置45が設けられている。
【0047】中間転写ベルト10に対するクリーニング
ブレード46の当接荷重は、0.1〜30g/cmであ
ることが好ましく、より好ましくは1〜25g/cmで
ある。当接荷重が過小である場合には、クリーニング力
が不足して、画像汚れが生じやすくなる。一方、当接荷
重が過大である場合には、中間転写ベルト10の摩耗が
大きくなって、カブリ、画像かすれ等が発生しやすくな
る。当接荷重の測定は、秤にクリーニングブレード46
の先端エッジを押し当てて測定する方法や、中間転写ベ
ルト10とクリーニングブレード46の先端エッジとの
当接位置にロードセル等のセンサを配置して電気的に測
定する方法等が用いられる。
【0048】中間転写ベルト10に対するクリーニング
ブレード46の当接角は、0〜40°であることが好ま
しく、より好ましくは0〜25°である。当接角が過小
である場合には、クリーニング力が低下して、画像汚れ
が発生しやすくなる。一方、当接角が過大である場合に
は、クリーニングブレード46の先端エッジが中間転写
体10に追従して反転する、いわゆる「ブレードめく
れ」が生じやすくなる。ここに、「中間転写ベルト10
に対する当接角」とは、クリーニングブレード46の先
端エッジと中間転写ベルト10との当接位置における中
間転写ベルト10の接平面と、クリーニングブレード4
6の基端側部分の内面(図1においては中間転写ベルト
10の表面に対向する面)とのなす角をいう。
【0049】中間転写ベルト10の移動方向におけるク
リーニングブレード46より上流の位置に、二次転写領
域T2を通過して中間転写ベルト10上に残留する未転
写トナーを静電的に除去することにより、クリーニング
ブレード46にかかる負荷を軽減するためのクリーニン
グ補助手段47が配設されている。このクリーニング補
助手段47は、導電性ローラ部材47Aと、この導電性
ローラ部材47Aに接続されたバイアス電圧印加手段4
7Bとにより構成されており、導電性ローラ部材47A
が中間転写ベルト10を介して従動ローラ15に押圧さ
れた状態とされている。そして、図示の例では、クリー
ニングブレード46と共に中間転写体クリーニング装置
45を構成している。
【0050】導電性ローラ部材47Aは、中間転写ベル
ト10との良好な当接状態を得るという観点から弾性体
により構成されていることが好ましく、弾性体の材料と
しては、従来公知のシリコーンゴムやポリウレタン等の
ゴム材料や、発泡体または発泡体を樹脂等で被覆したも
のを用いることができる。中間転写ベルト10に対する
導電性ローラ部材47Aの当接荷重は、クリーニングブ
レード46の当接荷重より小さい状態であることが好ま
しい。
【0051】導電性ローラ部材47Aは、中間転写ベル
ト10との当接位置において、その表面が中間転写ベル
ト10の移動方向と同方向に移動する方向に回転される
ことが好ましい。導電性ローラ部材47Aが中間転写ベ
ルト10の移動方向と逆方向に回転される場合には、感
光体10の表面に過剰なトナーが存在した場合に、クリ
ーニングローラ21により除去されたトナーがこぼれて
記録材Sや機内を汚すおそれがある。
【0052】導電性ローラ部材47Aの線速度(Vr)
と中間転写体10の線速度(Vp)との線速度比(Vr
/Vp)は、0.5〜2であることが好ましい。線速度
比が過小である場合には、クリーニング力が低下して、
画像汚れが発生しやすくなる。一方、線速度比が過大で
ある場合には、異物等を挟み込んだ場合に中間転写ベル
ト10の表面にキズ等を発生させやすい。
【0053】クリーニング補助手段47を構成するバイ
アス電圧印加手段47Bは、トナーの帯電電位と逆極性
(例えば正極性)およびトナーの帯電電位と同極性(例
えば負極性)のいずれの極性のバイアス電圧であって
も、導電性ローラ部材47Aに印加可能に構成されてお
り、通常、トナーの帯電電位と同極性のバイアス電圧が
印加される。
【0054】図1において、50は、二次転写機構40
により記録材S上に形成されたカラートナー像を定着す
る定着装置であって、内部に加熱源51Aを備えた加熱
ローラ51と、この加熱ローラ51に圧接されて定着ニ
ップ部を形成するよう設けられた加圧ローラ52とによ
り構成されている。
【0055】本発明において用いられるトナーは、体積
平均粒径が4〜6μmのトナー粒子よりなるものとされ
る。これにより、キャリアに対する付着性が過度に大き
いトナーや付着力の低いトナー等の存在を少なくするこ
とができ、優れた現像性を確実に得ることができると共
に、転写効率が高くなってハーフトーンの画質が向上
し、細線やドット等の画質を向上させることができ、し
かも、感光体21上に形成された静電潜像を現像する際
に、感光体21に付着するトナー量が、粒径が大きいト
ナーに比して少なくなるよう設定された状態で、粒径が
大きいトナーにより形成される画像と同等の画像濃度が
得られる。
【0056】上記の画像形成装置においては、次のよう
にしてトナー像形成動作が行われる。すなわち、トナー
像形成ユニット20Yにおいては、例えば、回転される
感光体21の表面が、帯電手段22により所定の極性
(例えば負極性)に順次に帯電され、この状態において
感光体21の表面に露光手段23により選択的に光が照
射されることにより、照射箇所(露光領域)の電位が低
下して原稿画像に対応したドットパターンによる静電潜
像が形成される。一方、現像器24を構成する現像スリ
ーブ241の表面に対して、感光体21の表面電位と同
じ極性(例えば負極性)の現像バイアスが図示しない電
源より印加され、現像スリーブ241の表面電位と同じ
極性(例えば負極性)に帯電されたトナーを含む現像剤
が、その搬送量が規制された状態で現像領域Pに搬送さ
れる。そして、現像領域Pにおいて、現像スリーブ24
1上のトナーが感光体21の露光領域に付着して反転現
像が行われて、感光体21上にトナー像が形成される。
【0057】このような画像形成動作が、各トナー像形
成ユニット20M,20Cおよび20Kにおいて行われ
て、各色のトナー像が形成される。
【0058】トナー像形成ユニット20Y,20M,2
0Cおよび20Kの各々において形成された各色のトナ
ー像は、それぞれの一次転写領域T1Y,T1M,T1
C,T1Kにおいて中間転写ベルト10上に順次に一次
転写されて、中間転写ベルト10上で各色のトナー像が
重ね合わせられることにより一次転写トナー像が形成さ
れ、この一次転写トナー像は、中間転写ベルト10に担
持されたまま二次転写領域T2へと搬送され、二次転写
領域T2において、二次転写ローラ41と駆動ローラ1
2とにより形成される転写電界の作用により、中間転写
ベルト10に担持された一次転写トナー像と同期がとら
れた状態で搬送路に沿って搬送されてきた記録材S上に
二次転写されて二次転写トナー像が形成される。その
後、定着装置50により熱定着されて記録材S上に可視
画像が形成される。
【0059】一方、トナー像形成ユニット20Yにおい
ては、一次転写領域T1Yを通過した感光体21Y上に
残留する未転写トナーが、感光体クリーニング装置30
により除去されて回収され、スクリュー39を含むトナ
ーリサイクル機構により現像器24に搬送されて再利用
される。このような動作は、各トナー像形成ユニット2
0M,20Cおよび20Kにおいても行われる。また、
二次転写領域T2を通過した中間転写ベルト10上に残
留する未転写トナーは、中間転写体クリーニング装置4
5におけるクリーニング補助手段47により静電的に除
去されると共に、クリーニングブレード46により機械
的に除去される。
【0060】而して、上記の画像形成装置においては、
二次転写領域T2を通過した中間転写ベルト10上に残
留する未転写トナーは、その大半がクリーニング補助手
段47により静電的に除去されて、クリーニングブレー
ド46によるクリーニング領域に到達する未転写トナー
が極めて少ない状態となる場合も少なくないことから、
クリーニングブレード46により除去させることによっ
てそのクリーニング機能を維持させるためのクリーニン
グ機能維持用トナー像(以下においては、「特定トナー
像」という。)が、原稿画像に対応する通常のトナー像
とは別個に形成されるよう、トナー像形成ユニットの動
作が制御される。
【0061】特定トナー像は、少なくとも一のトナー像
形成ユニットにより形成されればよく、いずれの色のト
ナー像形成ユニットにより形成するかは、適宜設定する
ことができる。この画像形成装置においては、特定トナ
ー像を形成すべき少なくとも一のトナー像形成ユニット
を、トナー像形成ユニット20Y,20M,20C,2
0Kの各々におけるトナー消費量に基づいて設定する特
定トナー像形成ユニット設定手段が設けられており、例
えば、トナー消費量が少ない色トナーに係るトナー像形
成ユニット、具体的には、1000プリント当たりのト
ナー消費量が2000mg以下である色トナーに係るト
ナー像形成ユニットが基本的に選択される。
【0062】トナー消費量が上記範囲を満足する色トナ
ーに係るトナー像形成ユニットが存在しない場合には、
例えば、トナー像形成ユニット20Y,20M,20
C,20Kの各々におけるトナー消費量が最も少ない色
トナーに係るトナー像形成ユニットによって順次に形成
されるよう、あるいはトナー消費量が少ない色トナーに
係るトナー像形成ユニットの複数によって形成されるよ
う、トナー像形成ユニットが選択される。
【0063】トナー像形成ユニット20Y,20M,2
0C,20Kの各々におけるトナー消費量は、例えば形
成された可視画像の反射濃度を測定することにより、あ
るいは各々のトナー像形成ユニット20Y,20M,2
0C,20Kにおいて感光体21上に形成される静電潜
像のドットの積算量より、推定することができる。
【0064】設定されたトナー像形成ユニットにおける
特定トナー像の形成動作は、例えば所定の画像形成動作
回数毎に行われるよう制御することができ、所定の画像
形成動作回数に係るトナー像が形成されるべき感光体2
1の表面における画像領域と、次のトナー像が形成され
るべき感光体21の表面における画像領域との間に位置
される画像間領域に、特定トナー像が形成される。ま
た、画像形成動作を開始する時点および所定の画像形成
動作が終了した時点で、特定トナー像が形成されるよう
画像形成ユニットの動作が制御されてもよい。
【0065】このように、所定の画像形成回数毎に特定
トナー像を形成する場合には、例えば形成すべき特定ト
ナー像の大きさ、あるいはトナーの付着量などによって
も異なるが、例えば50プリントに1回から1000プ
リントに1回の形成頻度で、特定トナー像が形成される
よう制御されることが好ましい。また、特定トナー像の
形成頻度は、画像形成回数の累計または使用環境に応じ
て設定することもできる。
【0066】トナー像形成ユニットにおいて特定トナー
像を形成するに際しては、特定トナー像が形成されるべ
き感光体21上の非画像領域に付着するトナー量が0.
15〜0.25mg/cm2 となるよう、当該トナー像
形成ユニットを構成する現像器24における現像スリー
ブ241の動作状態、例えば線速度や現像剤搬送量など
が設定されることが好ましい。
【0067】特定トナー像を構成する画像は、その種類
および形態は特に制限されるものではなく、例えば帯状
のベタ画像など種々のものとすることができる。また、
原稿画像に対応した通常のトナー像および特定トナー像
の形成に用いられるトナーは、いずれも同じ構成のもの
であって、少なくとも潤滑性外添剤を含むものであるこ
とが好ましく、潤滑性外添剤としては、特に限定される
ものではなく、種々の無機微粒子、有機微粒子および滑
剤などを用いることができる。
【0068】設定されたトナー像形成ユニットにより形
成された特定トナー像は、当該トナー像形成ユニットに
係る一次転写領域において、中間転写ベルト10上に一
次転写され、中間転写ベルト10に担持されたまま搬送
される。
【0069】一方、特定トナー像がクリーニング補助手
段47によるクリーニング領域(以下、「補助クリーニ
ング領域」という。)Cを通過するに際して、クリーニ
ング補助手段47によるクリーニング機能が低下され
る。具体的には、トナーの帯電電位と逆極性のバイアス
電圧が印加された状態にある導電性ローラ部材47Aの
電位状態が、クリーニング機能が低下されるアイドル電
位状態、具体的には、クリーニング補助手段47による
トナー除去率が10%以下となる電位状態に切り換えら
れることにより、クリーニング補助手段47によるクリ
ーニング機能が低下される。
【0070】例えば、導電性ローラ部材47Aの電位状
態が、トナーの帯電電位と逆極性のバイアス電圧が印加
された状態からトナーの帯電電位と同極性のバイアス電
圧が印加される状態に切り換えられることにより、ある
いはトナーと逆極性のバイアス電圧が印加された状態か
ら電気的にフロート状態となる状態に切り換えられるこ
とにより、アイドル電位状態とされて、クリーニング補
助手段47によるトナー除去率が10%以下となるよう
調整される。
【0071】特定トナー像が補助クリーニング領域Cを
通過する際に、バイアス電圧印加手段47Bより導電性
ローラ部材47Aに印加されるバイアス電圧の大きさ
は、例えばトナーの平均帯電量の絶対値が25μC/g
である場合には、−200〜−300Vのバイアス電圧
が印加されることが好ましい。これにより、クリーニン
グ補助手段47により除去されるトナー量が少なくなっ
て、クリーニングブレード46のクリーニング機能を維
持するために十分な量のトナーを確実にクリーニングブ
レード46により除去させることができる。
【0072】トナーの帯電電位と逆極性のバイアス電圧
が印加された状態からクリーニング機能が低下されるア
イドル電位状態への導電性ローラ47Aの電位状態の切
り換え動作は、例えば、中間転写ベルト10の移動速度
が180〜380mm/secとなるよう設定された場
合において、特定トナー像が補助クリーニング領域Cを
通過する0.02〜0.5sec前の時点で行われるこ
とが好ましい。
【0073】具体的には、例えば中間転写ベルト10上
の特定トナー像が、所定の位置、例えば補助クリーニン
グ領域Cより中間転写ベルト10の移動方向における5
〜100mm上流の位置に到達した時点で、バイアス電
圧印加手段47Bの動作状態が切り換えられることが好
ましい。
【0074】また、特定トナー像が補助クリーニング領
域Cを通過してから例えば0.02〜0.5秒間が経過
した時点で、アイドル電位状態からトナーの帯電電位と
逆極性のバイアス電圧が印加される状態に切り換えられ
るよう、バイアス電圧印加手段47Bの動作状態が制御
されることが好ましい。
【0075】而して、上記のような画像形成装置によれ
ば、特定トナー像が補助クリーニング領域Cを通過する
に際して、導電性ローラ部材47Aの電位状態を、トナ
ーと逆極性のバイアス電圧が印加された状態から、電気
的にフロート状態またはトナーと同極性のバイアス電圧
が印加される状態に切り換えてアイドル電位状態とし、
クリーニング補助手段47のクリーニング機能を低下さ
せることにより、特定トナー像を構成するトナーについ
て、クリーニング補助手段47によって除去されるトナ
ー量を、零または極めて少ない状態とすることができる
ので、所定の量のトナーを確実にクリーニングブレード
46によって除去させることができ、これにより、クリ
ーニングブレード46と中間転写ベルト10との間に潤
滑作用が及ぼされる結果、クリーニングブレード46の
先端縁に作用される摩擦力が過大になることが抑制され
て、ブレードめくれの発生を確実に防止することがで
き、従って、クリーニングブレード46によるクリーニ
ング機能を長期にわたって確実に発揮することができ、
画質の高い画像を確実に形成することができる。
【0076】しかも、所定の量のトナーをクリーニング
ブレード46により除去させることができるので、クリ
ーニングブレード46に対して十分な潤滑作用を及ぼす
ために必要な最低限のトナー量となるよう、当該特定ト
ナー像を形成すればよいので、トナー消費量を軽減する
ことができ、画像形成を有利に行うことができる。ま
た、特定トナー像を構成するトナー量が少なくなること
により、クリーニングブレード46にかかる負荷が軽減
され、クリーニングブレード46により特定トナー像を
確実に除去することができる。
【0077】さらに、トナー消費量の少ない色トナーに
係るトナー像形成ユニットが、特定トナー像を形成すべ
きトナー像形成ユニットとして設定されることにより、
当該色トナーが長期にわたり現像器内に留まることが防
止されるので、トナーが劣化することを抑制することが
できる。
【0078】すなわち、特定トナー像を形成すべきトナ
ー像形成ユニットを選択する手段を有さない構成のもの
であれば、トナー消費量の少ない色トナーとは異なる色
トナーに係るトナー像形成ユニットにより特定トナー像
が形成された場合には、トナー消費量の少ない色トナー
は、当該色トナーに係る現像器内に長時間にわたり留ま
ることとなり、これにより、トナーを構成する外添剤が
埋没するなどトナーが劣化しやすく、その結果、消費と
補給を行いながら攪拌が行われた場合に比して、トナー
の帯電特性が低下してしまう。例えば、補給と消費を行
わずにトナーの攪拌が行われた場合においては、1.1
g/minのトナー量で消費および補給が行われる状態
でトナーの攪拌が行われた場合に比して、10分間攪拌
を行った時のトナーの帯電量が15%程度低下してしま
う。
【0079】従って、トナー消費量が少ない色トナーに
係るトナー像形成ユニットにより特定トナー像が形成さ
れることにより、当該色トナーについて安定した帯電特
性を得ることができると共に、各色のトナー粒子間にお
ける帯電特性のバラツキを小さいものとすることがで
き、これにより、高い画質の画像を確実に形成すること
ができる。
【0080】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態は、上記の第1の実施形態において、特定トナー像が
補助クリーニング領域Cを通過するに際して、導電性ロ
ーラ部材47Aの電位状態を、トナーの帯電電位と逆極
性のバイアス電圧が印加された状態から、電気的にフロ
ート状態またはトナーの帯電電位と同極性のバイアス電
圧が印加される状態に切り換えてアイドル電位状態と
し、クリーニング補助手段47のクリーニング機能を低
下させることの代わりに、接触状態にある導電性ローラ
部材47Aを非接触状態に移行させて、クリーニング補
助手段47のクリーニング機能を低下させるものであ
る。
【0081】具体的に説明すると、導電性ローラ部材4
7Aには、中間転写ベルト10に当接する接触状態とさ
れている当該導電性ローラ部材47Aを、中間転写ベル
ト10より離間させて非接触状態に移行させる当接状態
解除機構が設けられている。
【0082】図3および図4に示すように、当接状態解
除機構60は、例えば中間転写ベルト10の表面に対し
て外方(図3および図4においては、中間転写体クリー
ニング装置45の外匣における下壁に平行な方向)に伸
びるよう設けられたガイド枠61と、このガイド枠61
内において、当該ガイド枠61に沿って移動可能に設け
られた、導電性ローラ部材47Aを回転自在に支持する
支持部材62と、この支持部材62を移動させる支持部
材駆動機構65とにより構成されている。図3に示され
ているように、通常、支持部材62は、例えばバネ(図
示せず)によるバネ力が、導電性ローラ部材47Aが中
間転写ベルト10の表面より離間する方向に作用された
状態とされており、支持部材駆動機構65により中間転
写ベルト10の表面に当接されている。
【0083】支持部材駆動機構65は、カム作用を利用
して支持部材62をガイド枠61に沿って往復運動させ
るカム機構よりなり、回転中心軸66Aが導電性ローラ
部材47Aと平行に伸びるよう設けられた楕円板状のカ
ム66を備えている。
【0084】カム66は、動力伝達ベルト67、従動ギ
ア68および駆動ギア69により構成された動力伝達機
構を介して駆動用モータ70に接続されている。駆動用
モータ70は、モータ駆動用電源71に接続されてお
り、制御手段72によってモータ駆動用電源71がON
−OFF制御されることにより、導電性ローラ部材47
が、接触状態から非接触状態にまたは非接触状態から接
触状態に相互に移行される。
【0085】カム66の形状中心Aに対する回転中心軸
66Aの偏心量は、例えば0.5〜2mmであることが
好ましい。これにより、接触状態にある導電性ローラ部
材47Aを中間転写ベルト10より離間させて非接触状
態に移行させた場合(図4参照)において、特定トナー
像を構成するトナーを、導電性ローラ部材47Aに付着
(静電的な吸着)させることなしに、確実にクリーニン
グブレード46に到達させることができる。
【0086】中間転写ベルト10に対する導電性ローラ
部材47Aの状態を移行するために要する時間は、例え
ば0.02〜0.5secであることが好ましい。
【0087】上記のように構成された画像形成装置にお
いては、特定トナー像が補助クリーニング領域Cを通過
するに際して、クリーニング補助手段47のクリーニン
グ機能が低下される。具体的には、中間転写ベルト10
と接触状態にある導電性ローラ部材47Aは、当接状態
解除機構60によるカム作用により中間転写ベルト10
より離間させられて非接触状態に移行される。また、導
電性ローラ部材47Aが非接触状態に移行された状態に
おいて、バイアス電圧印加手段47Bよりのバイアス電
圧の印加が停止されてもよい。
【0088】導電性ローラ部材47Aは、電源71が投
入されて駆動用モータ70が駆動されることにより、支
持部材駆動機構65を介してカム66が回転され、これ
により、導電性ローラ部材47Aがカム66によって中
間転写ベルト10に当接するよう付勢されていた状態が
解除されて、支持部材62に作用されているバネ力によ
って、中間転写ベルト10の表面より外方に離間させら
れる。そして、カム66が下死点に達した時点(180
度回転した状態)で、電源71よりの駆動用電流の供給
が遮断されて駆動用モータ70が停止され、導電性ロー
ラ部材47Aの非接触状態への移行が完了され、必要に
応じて所定時間の間、非接触状態が維持される。
【0089】そして、特定トナー像が補助クリーニング
領域Cを通過した後、再び、電源71が投入されて当接
状態解除機構60が作動されることにより、導電性ロー
ラ部材47Aがカム作用によって非接触状態から接触状
態に移行される。
【0090】当接状態解除機構60は、例えば中間転写
ベルト10の移動速度が180〜380mm/secと
なるよう設定された場合において、特定トナー像が補助
クリーニング領域Cを通過する0.02〜0.5sec
前の時点で、駆動用モータ70が作動されるよう制御さ
れることが好ましく、具体的には、例えば中間転写ベル
ト10上の特定トナー像が、所定の位置、例えば補助ク
リーニング領域Cより中間転写ベルト10の移動方向に
おける5〜100mm上流の位置に到達した時点で、電
源71が投入されることが好ましい。
【0091】また、特定トナー像が補助クリーニング領
域Cを通過してから例えば0.02〜0.5秒間が経過
した時点で、電源71が再投入されるよう、当接状態解
除機構60の動作が制御されることが好ましい。
【0092】上記の画像形成装置によれば、特定トナー
像が補助クリーニング領域Cを通過するに際して、中間
転写ベルト10と接触状態にある導電性ローラ部材47
Aを非接触状態に移行させて、クリーニング補助手段4
7のクリーニング機能を低下させることにより、特定ト
ナー像を構成するトナーについて、クリーニング補助手
段47によって除去されるトナー量が零または極めて少
ない状態とすることができるので、所定の量のトナーを
確実にクリーニングブレード46により除去させること
ができ、これにより、クリーニングブレード46と中間
転写ベルト10との間に潤滑作用が及ぼされる結果、ク
リーニングブレード46の先端縁に作用される摩擦力が
過大になることが抑制されて、ブレードめくれの発生を
確実に防止することができ、従って、クリーニングブレ
ード46によるクリーニング機能を長期にわたって確実
に発揮することができ、画質の高い画像を確実に形成す
ることができる。
【0093】しかも、所定の量のトナーを確実にクリー
ニングブレード46により除去させることができるの
で、クリーニングブレード46に対して十分な潤滑作用
を及ぼすために必要な最低限のトナー量となるよう当該
特定トナー像を形成すればよいので、トナー消費量を軽
減することができ、画像形成を有利に行うことができ
る。また、特定トナー像を構成するトナー量が少なくな
ることにより、クリーニングブレード46にかかる負荷
が軽減され、特定トナー像をクリーニングブレード46
によって確実に除去することができる。
【0094】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の態様に限定されるものではなく、
種々の変更を加えることができる。 (1)第2の実施形態において、中間転写ベルトに対す
る導電性ローラ部材の状態を切り換えるための駆動機構
は、カム機構に限定されるものではなく、例えば、駆動
用モータによる回転運動を、中間転写ベルトの表面に対
する直線運動(往復運動)に変換するよう構成された種
々の駆動機構を利用することができる。 (2)第1の実施形態と第2の実施形態とが組み合わせ
られた構成とすることができ、例えば、特定トナー像が
補助クリーニング領域を通過するに際して、例えば当接
状態解除機構によって導電性ローラ部材を接触状態から
非接触状態に移行させた状態において、導電性ローラ部
材に対してトナーと同極性のバイアス電圧が印加される
ようにしてもよい。
【0095】<実験例>以下、本発明の実験例について
説明する。図1に示す構成に従って、図3の当接状態解
除機構がクリーニング補助手段における導電性ローラ部
材に設けられてなるデジタルカラー複写機を製造した。
【0096】(1)感光体 感光体は、外径60mm、厚み1mmのアルミニウムよ
りなるドラム状の金属基体の外周面に、フタロシアニン
顔料を含有せしめたポリカーボネートよりなる厚さ25
μmの感光層が形成された有機感光体を用い、線速度を
280mm/secとなる状態に設定した。 (2)現像器 現像器は、回転駆動される外径25mmの現像スリーブ
を備え、この現像スリーブに感光体の表面電位と同極性
のバイアス電圧が印加されて反転現像が行われるものを
使用した。トナーとしては、体積平均粒径が4.0μm
であるトナー粒子よりなる負帯電性(平均帯電量;−2
5μC/g)を有するものを用いた。
【0097】(3)中間転写ベルト 中間転写ベルトは、グンゼ株式会社製のポリイミドベル
トを使用し、線速度を280mm/secとなる状態に
設定した。
【0098】(4)中間転写体クリーニング装置 中間転写体クリーニングブレードとしては、ウレタンゴ
ムよりなるJIS A硬度が70°、厚さが2.00m
mのものを用い、作動状態において、クリーニングブレ
ードの先端部が中間転写ベルトの移動方向と反対方向
(カウンター方向)に向く状態となるよう設置すると共
に、感光体に対する当接角度が10°、当接荷重が13
g/ cmとなるよう設定した。
【0099】(5)導電性ローラ部材 導電性ローラ部材としては、導電性発泡ウレタンよりな
る表面抵抗が104 Ωcmのローラを用い、中間転写ベ
ルトとの当接位置において、表面が中間転写ベルトの移
動方向と同方向に移動するよう回転駆動させると共に、
感光体に対する当接荷重が10g/cmとなるよう設定
した。導電性ローラ部材に接続されるバイアス電圧印加
手段は、トナーの帯電電位と逆極性(正極性)およびト
ナーの帯電電位と同極性(負極性)のいずれの極性のバ
イアス電圧であっても導電性ローラ部材に印加可能に構
成されたものを使用し、クリーニング機能が規制されな
い状態において、+300Vのバイアス電圧が導電性ロ
ーラ部材に印加されるよう設定した。
【0100】(6)当接状態解除機構 当接状態解除機構は、支持部材駆動機構を構成するカム
の偏心量を0.8mm、中間転写ベルトに対する導電性
ローラ部材の状態を移行するために要する時間が0.3
secとなるよう設定した。
【0101】非露光領域における感光体の表面電位が−
750V、露光領域における感光体の表面電位が−10
0V、現像スリーブに印加される現像バイアス電圧が−
600V、二次転写ローラに印加されるバイアス電圧が
+600Vとなるよう設定した。
【0102】<実験例1>特定トナー像形成ユニット選
択手段として、形成された可視画像の反射濃度を測定す
ることによってトナー像形成ユニットの各々におけるト
ナー消費量を推定して、トナー消費量の少ない色トナー
に係るトナー像形成ユニットを特定トナー像を形成すべ
きものとして設定する機能を有するものを用いた。トナ
ー像形成ユニットの具体的な設定基準は下記のとおりで
ある。
【0103】(1)1000プリント当たりのトナー消
費量が2000mg以下である色トナーに係るトナー像
形成ユニットであること。 (2)(1)の条件を満足しない場合には、トナー消費
量が最も少ないまたはこれと同等の消費量の色トナー係
るトナー像形成ユニットであること。
【0104】特定トナー像は、幅20mm、周方向長さ
が50mmのベタ画像であり、感光体上に形成された静
電潜像を現像するに際して、感光体に対して付着するト
ナー量(トナー付着量)が下記表1に示す条件となるよ
う現像スリーブの線速度を調整した。また、特定トナー
像は、まず実写テスト開始時に形成し、その後は、画像
形成回数が100プリントに1回の形成頻度で形成する
と共に、実写テストの終了時にも形成するよう設定し
た。
【0105】そして、特定トナー像を形成すべきトナー
像形成ユニットが、特定トナー像形成ユニット選択手段
により上記の選択基準に基づいて選択されるよう設定さ
れると共に、特定トナー像が補助クリーニング領域より
中間転写ベルトの移動方向における50mm上流に位置
される個所に到達した時点で、当接状態解除機構を作動
させて中間転写ベルトと接触状態にある導電性ローラ部
材を非接触状態に移行させるよう制御された状態におい
て、フルカラー画素率が10%の原稿画像を連続して2
0万枚プリントする実写テストを実施することにより、
クリーニングブレードのブレードめくれの発生有無、お
よび中間転写ベルトにおけるトナーのすり抜けの発生有
無について評価を行った。また、トナーの帯電特性およ
び形成された可視画像の評価を行った。結果を下記表1
に示す。実写テストは低温低湿環境(温度10℃、相対
湿度20%)下で行った。
【0106】トナーすり抜けについての評価は、実写テ
スト終了時に形成された特定トナー像を、クリーニング
ブレードによるクリーニング領域を通過させた後、中間
転写ベルトの表面を目視にて観察すると共に、さらに、
中間転写ベルトを駆動させて特定トナー像が形成された
個所を、当該クリーニング領域を通過させた後、中間転
写ベルトの表面を目視にて観察した。1回目のクリーニ
ングが終了した時点で、トナーすり抜けの発生が確認さ
れなかった場合を「○」、1回目のクリーニングが終了
した時点ではトナーすり抜けが発生していたが、2回目
のクリーニングが終了した時点で、トナーすり抜けの発
生が確認されなかった場合を「△」、2回目のクリーニ
ングが終了しても、トナーすり抜けの発生が確認された
場合を「×」とした。
【0107】画像の評価は、実写テスト終了後いったん
休止して、再度機械を立ち上げ、最初の一枚目に形成さ
れた画像について、ブレードめくれおよびトナーのすり
抜けによる画像汚れの発生有無を観察した。画像上に汚
れの発生がない非常に良好な場合を「◎」、画像上に極
軽微な汚れが発生しているが実用上問題ない場合を
「○」、画像上に汚れがあり、実用に適さない場合を
「×」とした。
【0108】トナーの帯電特性についての評価は、各色
のトナーについて、初期の帯電量と20万枚プリント後
の帯電量とをそれぞれ測定して、帯電量の変動幅を求め
た。帯電量の変動幅が6μC/g以下である色トナーが
存在する場合を「○」、20μC/g以上である色トナ
ーが存在する場合を「×」、それ以外の場合を「△」と
した。トナーの帯電量の測定は、1gの現像剤を採取
し、ブローオフ法にて行った。
【0109】<実験例2>特定トナー像形成ユニット選
択手段として、形成された可視画像の反射濃度を測定す
ることによってトナー像形成ユニットの各々におけるト
ナー消費量を推定して、トナー消費量の少ない色トナー
に係るトナー像形成ユニットを特定トナー像を形成すべ
きものとして設定する機能を有するものに代えて、各々
のトナー像形成ユニットにおいて感光体上に形成される
静電潜像のドットの積算量より、トナー像形成ユニット
の各々におけるトナー消費量を推定して、トナー消費量
の少ない色トナーに係るトナー像形成ユニットを特定ト
ナー像を形成すべきものとして設定する機能を有するも
のを用いたことの他は、実験例1と同様の実写テストを
行うことにより、ブレードめくれおよびトナーのすり抜
けの発生有無について評価を行った。また、トナーの帯
電特性および形成された可視画像の評価を行った。結果
を下記表1に示す。
【0110】<実験例3>特定トナー像を形成すべきト
ナー像形成ユニットが、特定トナー像形成ユニット選択
手段により上記の選択基準に基づいて選択されるよう設
定されると共に、特定トナー像が補助クリーニング領域
を通過するに際して、中間転写ベルトに対する導電性ロ
ーラ部材の状態を接触状態から非接触状態に移行させる
よう制御することに代えて、特定トナー像が補助クリー
ニング領域より中間転写ベルトの移動方向における50
mm上流に位置される個所に到達した時点で、トナーの
帯電電位と逆極性からトナーの帯電電位と同極性のバイ
アス電圧−200Vが導電性ローラ部材に対して印加さ
れるよう制御したことの他は実験例1と同様の実写テス
トを行うことにより、ブレードめくれおよびトナーのす
り抜けの発生有無について評価を行った。また、トナー
の帯電特性および形成された可視画像の評価を行った。
結果を下記表1に示す。
【0111】<実験例4>特定トナー像が補助クリーニ
ング領域を通過するに際して、トナーの帯電電位と逆極
性からトナーの帯電電位と同極性のバイアス電圧が導電
性ローラ部材に対して印加されるよう制御することに代
えて、特定トナー像が補助クリーニング領域より中間転
写ベルトの移動方向における50mm上流に位置される
個所に到達した時点で、導電性ローラ部材の電位状態
が、トナーの帯電電位と逆極性のバイアス電圧が印加さ
れた電位状態から電気的にフロート状態となるよう制御
したことの他は実験例3と同様の実写テストを行うこと
により、ブレードめくれおよびトナーのすり抜けの発生
有無について評価を行った。また、トナーの帯電特性お
よび形成された可視画像の評価を行った。結果を下記表
1に示す。
【0112】<比較実験例1>特定トナー像を、イエロ
ートナーに係るトナー像形成ユニットで形成するよう設
定すると共に、特定トナー像が補助クリーニング領域を
通過するに際して、導電性ローラ部材を接触状態から非
接触状態への状態切換制御を行わなかったことの他は実
験例1と同様の実写テストを行い、ブレードめくれの発
生有無およびトナーのすり抜けの発生有無について評価
を行った。また、トナーの帯電特性および形成された可
視画像の評価を行った。結果を下記表1に示す。
【0113】
【表1】
【0114】表1の結果から明らかなように、実験例1
〜実験例4に係る本発明の画像形成装置においては、静
電潜像を形成するに際して、感光体に付着するトナー量
が少なく設定された状態であっても、クリーニングブレ
ードによる所期のクリーニング機能が長期にわたって確
実に発揮されると共に、トナーについて安定した帯電特
性が得られ、画質の高い画像を形成することができるこ
とが確認された。これに対して、比較実験例1に係る画
像形成装置においては、ブレードめくれに起因する画像
汚れが発生して、画質の高い画像を形成することができ
ず、しかもトナーについての帯電特性の変動幅が大きい
色トナーがあり、トナーの劣化が顕著に現れることが確
認された。
【0115】
【発明の効果】本発明の画像形成装置によれば、クリー
ニング機能維持用トナー像を構成するトナーについて、
クリーニング補助手段によって除去されるトナー量が零
または極めて少ない状態とすることができるので、所定
の量のトナーを確実に中間転写体クリーニング装置にお
けるクリーニングブレードにより除去させることがで
き、これにより、クリーニングブレードと中間転写体と
の間に潤滑作用が及ぼされる結果、クリーニングブレー
ドの先端縁に作用される摩擦力が過大になることが抑制
されて、ブレードめくれが発生することが確実に防止さ
れ、従って、クリーニングブレードによる所期のクリー
ニング効果を確実に発揮することができ、画質の高い画
像を確実に形成することができる。
【0116】しかも、所定の量のトナーを確実にクリー
ニングブレードにより除去させることができるので、ク
リーニングブレードに対して十分な潤滑作用を及ぼすた
めに必要な最低限のトナー量となるようクリーニング機
能維持用トナー像を形成すればよいので、トナー消費量
を軽減することができ、画像形成を有利に行うことがで
きる。
【0117】本発明の画像形成装置によれば、クリーニ
ング機能維持用トナー像を形成すべきトナー像形成ユニ
ットとしてトナー消費量の少ない色トナーに係るトナー
像形成ユニットが選択されることにより、当該色トナー
が現像器内に長時間にわたり留まることが防止されるの
で、当該色トナーの劣化を抑制することができ、当該色
トナーについて、安定した帯電特性を得ることができる
と共に、各色のトナー粒子間における帯電特性のバラツ
キの程度を小さいものとすることができ、従って、高い
画質の画像を確実に形成することができる。
【0118】本発明の画像形成方法によれば、クリーニ
ング機能維持用トナー像を構成するトナーについて、ク
リーニング補助手段によって除去されるトナー量が零ま
たは極めて少ない状態とすることができるので、所定の
量のトナーを確実に中間転写体クリーニング装置におけ
るクリーニングブレードにより除去させることができ、
これにより、クリーニングブレードと中間転写体との間
に潤滑作用が及ぼされる結果、クリーニングブレードの
先端縁に作用される摩擦力が過大になることが抑制され
て、ブレードめくれが発生することが確実に防止され、
従って、クリーニングブレードによる所期のクリーニン
グ効果を確実に発揮することができ、画質の高い画像を
確実に形成することができる。しかも、所定の量のトナ
ーを確実にクリーニングブレードにより除去させること
ができるので、クリーニングブレードに対して十分な潤
滑作用を及ぼすために必要な最低限のトナー量となるよ
うクリーニング機能維持用トナー像を形成すればよいの
で、トナー消費量を軽減することができ、画像形成を有
利に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一例における構成の概
略を示す説明図である。
【図2】トナー像形成ユニットの構成を示す説明用断面
図である。
【図3】当接状態解除機構の一例における構成の概略を
示す説明用断面図であり、二次転写ローラが中間転写ベ
ルトの表面に当接する接触状態を示している。
【図4】二次転写ローラが中間転写ベルトの表面より離
間する非接触状態に移行された状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 中間転写ベルト 11 押圧部材 12 駆動ローラ 13 テンションローラ 14 バックアップローラ 15 従動ローラ 20Y,20M,20C,20K トナー像形成ユニッ
ト 21 感光体 22 帯電手段 23 露光手段 231 回転多面鏡 232 fθレンズ 233 シリンドリカルレンズ 234 反射ミラー 24 現像器 241 現像スリーブ 242 現像マグネット 25 一次転写手段 26 分離手段 30 感光体クリーニング装置 31 上部室 32 下部室 33 仕切板 35 再帯電ローラ 35A 再帯電バイアス印加手段 36 クリーニングローラ 36A クリーニングバイアス印加手段 37 回収ローラ 37A 回収バイアス電圧印加手段 38 掻取部材 39 スクリュー 40 二次転写機構 41 二次転写ローラ 42 バイアス電圧印加手段 43 除電手段 45 中間転写体クリーニング装置 46 クリーニングブレード 47 クリーニング補助手段 47A 導電性ローラ部材 47B バイアス電圧印加手段 50 定着装置 51 加熱ローラ 51A 加熱源 52 加圧ローラ 60 当接状態解除機構 61 ガイド枠 62 支持部材 65 支持部材駆動機構 66 カム 66A 回転中心軸 67 動力伝達ベルト 68 従動ギア 69 駆動ギア 70 駆動用モータ 71 モータ駆動用電源 72 制御手段 T1Y,T1M,T1C,T1K 一次転写領域 T2 二次転写領域 C 補助クリーニング領域 S 記録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/16 G03G 15/16 21/10 21/00 310 21/14 372 (72)発明者 佐藤 洋太郎 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 秋田 宏 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H027 DA32 DA44 DB01 DE02 DE04 DE07 DE09 EB04 EC04 EC06 EC14 EC18 ED06 ED09 ED27 ED28 EE01 EE04 EE06 EF09 ZA07 2H030 AA00 AB02 AD01 AD03 AD12 AD17 BB02 BB16 BB36 BB42 BB56 2H134 GA06 GB02 HA03 HA05 HA08 HA09 HA10 HA13 HA16 HA17 HD06 HD17 HD18 HD19 KA18 KA28 KB03 KB04 KB07 KB13 KD04 KD05 KD08 KF03 KG03 KG04 KG09 KH01 KH05 KJ02 LA00 2H200 FA08 FA10 GA12 GA13 GA16 GA17 GA18 GA23 GA34 GA44 GA47 GB15 GB22 HA02 HA12 HB03 JA02 JC03 JC15 JC16 LA17 LA24 LA40 LB02 LB03 LB13 LB15 LB35 LB36 LB37 LB38 LB39 LB40 MA03 MA04 MA20 MB02 MB04 MC15 NA02 NA06 NA09 PA02 PA10 PA12 PA18 PB13 PB17 PB29 PB33 PB38 PB39

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転される像形成体を備え、当該像形成
    体上に形成される静電潜像を体積平均粒径が4〜6μm
    のトナーを用いて現像することによりトナー像を形成す
    るトナー像形成ユニットと、当該トナー像を一次転写領
    域において中間転写体に転写して一次転写トナー像を形
    成する一次転写機構と、当該一次転写トナー像を二次転
    写領域において画像記録材上に転写する二次転写機構
    と、前記二次転写領域を通過した中間転写体上に残留す
    る未転写トナーを、前記中間転写体の表面に当接するよ
    う設けられた、弾性体よりなるクリーニングブレードに
    より除去する中間転写体クリーニング手段とを備えてな
    り、 中間転写体の移動方向におけるクリーニングブレードよ
    り上流の位置において、中間転写体の表面に当接するよ
    う設けられた導電性ローラ部材と、この導電性ローラ部
    材にバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段とに
    より構成されたクリーニング補助手段が設けられてお
    り、 クリーニングブレードによるクリーニング機能を維持す
    るためのクリーニング機能維持用トナー像が原稿画像に
    対応するトナー像とは別個に形成されるよう、トナー像
    形成ユニットの動作が制御される画像形成装置におい
    て、 クリーニング機能維持用トナー像がクリーニング補助手
    段によるクリーニング領域を通過するに際して、導電性
    ローラ部材の電位状態が、当該クリーニング補助手段に
    よるクリーニング機能が低下されるアイドル電位状態に
    切り換えられることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 導電性ローラ部材の電位状態が、トナー
    の帯電電位と逆極性のバイアス電圧が印加された電位状
    態からトナーの帯電電位と同極性のバイアス電圧が印加
    される電位状態に切り換えられることにより、アイドル
    電位状態とされることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 導電性ローラ部材の電位状態が、トナー
    の帯電電位と逆極性のバイアス電圧が印加された電位状
    態から電気的にフロート状態となるよう切り換えられる
    ことにより、アイドル電位状態とされることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 回転される像形成体を備え、当該像形成
    体上に形成される静電潜像を体積平均粒径が4〜6μm
    のトナーを用いて現像することによりトナー像を形成す
    るトナー像形成ユニットと、当該トナー像を一次転写領
    域において中間転写体に転写して一次転写トナー像を形
    成する一次転写機構と、当該一次転写トナー像を二次転
    写領域において画像記録材上に転写する二次転写機構
    と、前記二次転写領域を通過した中間転写体上に残留す
    る未転写トナーを、前記中間転写体の表面に当接するよ
    う設けられた、弾性体よりなるクリーニングブレードに
    より除去する中間転写体クリーニング手段とを備えてな
    り、 中間転写体の移動方向におけるクリーニングブレードよ
    り上流の位置において、中間転写体の表面に当接するよ
    う設けられた導電性ローラ部材と、この導電性ローラ部
    材にバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段とに
    より構成されたクリーニング補助手段が設けられてお
    り、 クリーニングブレードによるクリーニング機能を維持す
    るためのクリーニング機能維持用トナー像が原稿画像に
    対応するトナー像とは別個に形成されるよう、トナー像
    形成ユニットの動作が制御される画像形成装置におい
    て、 クリーニング補助手段には、中間転写体の表面に対して
    接触状態にある導電性ローラ部材を、当該中間転写体の
    表面より離間する非接触状態に移行させる当接状態解除
    機構が設けられており、 クリーニング機能維持用トナー像がクリーニング補助手
    段によるクリーニング領域を通過するに際して、中間転
    写体に対して接触状態にある導電性ローラ部材が非接触
    状態に移行されることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 各々、異なる色のトナー像を像形成体上
    に形成する複数のトナー像形成ユニットと、これらのト
    ナー像形成ユニットにおける像形成体の各々に対接され
    て循環移動するよう設けられた中間転写体と、これらの
    トナー像形成ユニットにより形成されたトナー像を中間
    転写体に順次に転写して一次転写トナー像を形成する一
    次転写機構と、当該一次転写トナー像を二次転写領域に
    おいて画像記録材上に転写して二次転写トナー像を形成
    する二次転写機構と、前記二次転写領域を通過した中間
    転写体上に残留する未転写トナーを、前記中間転写体の
    表面に当接するよう設けられた、弾性体よりなるクリー
    ニングブレードにより除去する中間転写体クリーニング
    手段とを備えてなり、 中間転写体の移動方向におけるクリーニングブレードよ
    り上流の位置に、請求項1乃至請求項4のいずれかに記
    載のクリーニング補助手段が設けられており、 中間転写体クリーニング装置におけるクリーニングブレ
    ードによるクリーニング機能を維持するためのクリーニ
    ング機能維持用の特定トナー像が原稿画像に対応するト
    ナー像とは別個に形成されるよう、トナー像形成ユニッ
    トの動作が制御される画像形成装置において、 クリーニング機能維持用の特定トナー像を形成すべき、
    少なくとも一のトナー像形成ユニットを設定する特定ト
    ナー像形成ユニット設定手段を有し、当該特定トナー像
    形成ユニット設定手段は、各々のトナー像形成ユニット
    におけるトナー消費量が最も少ない色トナーに係るトナ
    ー消費量に係るトナー像形成ユニットを選択する機能を
    有するものであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 各々のトナー像形成ユニットにおけるト
    ナー消費量は、形成された可視画像の反射濃度を測定す
    ることによって推定されるものであることを特徴とする
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 各々のトナー像形成ユニットのにおいて
    像形成体上に形成される静電潜像がドットパターンによ
    るものであり、各々のトナー像形成ユニットにおけるト
    ナー消費量が当該ドットの積算量より推定されるもので
    あることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 像形成体上に形成された静電潜像を体積
    平均粒径が4〜6μmのトナーを用いて現像することに
    よりトナー像を形成する工程と、当該トナー像を一次転
    写機構の転写電位により中間転写体に転写して一次転写
    トナー像を形成する工程と、中間転写体と当接する二次
    転写手段にトナーと逆極性のバイアス電圧を印加するこ
    とにより、当該一次転写トナー像を二次転写領域におい
    て画像記録材上に転写して二次転写トナー像を形成する
    工程と、二次転写領域を通過した中間転写体上に残留す
    る未転写トナーを、弾性体よりなるクリーニングブレー
    ドによって摺擦することにより機械的に除去すると共
    に、バイアス電圧が印加された導電性ローラ部材を備え
    たクリーニング補助手段により静電的に除去する工程と
    を有し、 クリーニングブレードによるクリーニング機能を維持す
    るためのクリーニング機能維持用トナー像を、原稿画像
    に対応するトナー像と別個に形成する画像形成方法にお
    いて、 クリーニング機能維持用トナー像がクリーニング補助手
    段によるクリーニング領域を通過するに際して、導電性
    ローラ部材の電位状態を、当該クリーニング補助手段に
    よるクリーニング機能が低下されるアイドル電位状態に
    切り換えることを特徴とする画像形成方法。
  9. 【請求項9】 導電性ローラ部材の電位状態を、トナー
    の帯電電位と逆極性のバイアス電圧が印加された状態か
    らトナーの帯電電位と同極性のバイアス電圧が印加され
    る状態に切り換えることにより、アイドル電位状態とさ
    せることを特徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 導電性ローラ部材の電位状態を、トナ
    ーと逆極性のバイアス電圧が印加された状態から電気的
    にフロート状態となるよう切り換えることにより、アイ
    ドル電位状態とさせることを特徴とする請求項8に記載
    の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 導電性ローラ部材の電位状態は、クリ
    ーニング機能維持用トナー像が中間転写体の移動方向に
    おけるクリーニング補助手段によるクリーニング領域よ
    り5〜100mm上流の位置に到達した時点で切り換え
    られることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいず
    れかに記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 導電性ローラ部材の電位状態は、クリ
    ーニング機能維持用トナー像がクリーニング補助手段に
    よるクリーニング領域を通過してから0.02〜0.5
    秒間が経過した時点で、アイドル電位状態からトナーの
    帯電電位と逆極性のバイアス電圧が印加される状態に切
    り換えられることを特徴とする請求項8乃至請求項11
    のいずれかに記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 像形成体上に形成された静電潜像を体
    積平均粒径が4〜6μmのトナーを用いて現像すること
    によりトナー像を形成する工程と、当該トナー像を一次
    転写機構の転写電位により中間転写体に転写して一次転
    写トナー像を形成する工程と、中間転写体と当接する二
    次転写手段にトナーと逆極性のバイアス電圧を印加する
    ことにより、当該一次転写トナー像を二次転写領域にお
    いて画像記録材上に転写して二次転写トナー像を形成す
    る工程と、二次転写領域を通過した中間転写体上に残留
    する未転写トナーを、弾性体よりなるクリーニングブレ
    ードによって摺擦することにより機械的に除去すると共
    に、バイアス電圧が印加された導電性ローラ部材を備え
    たクリーニング補助手段により静電的に除去する工程と
    を有し、 クリーニングブレードによるクリーニング機能を維持す
    るためのクリーニング機能維持用トナー像を、原稿画像
    に対応するトナー像と別個に形成する画像形成方法にお
    いて、 クリーニング機能維持用トナー像がクリーニング補助手
    段によるクリーニング領域を通過するに際して、中間転
    写体に対して接触状態にある導電性ローラ部材を非接触
    状態に移行させることを特徴とする画像形成方法。
  14. 【請求項14】 導電性ローラ部材は、クリーニング機
    能維持用トナー像が中間転写体の移動方向におけるクリ
    ーニング補助手段によるクリーニング領域より5〜10
    0mm上流の位置に到達した時点で、接触状態から非接
    触状態に移行されることを特徴とする請求項13に記載
    の画像形成方法。
  15. 【請求項15】 導電性ローラ部材は、クリーニング機
    能維持用トナー像がクリーニング補助手段によるクリー
    ニング領域を通過してから0.02〜0.5秒間が経過
    した時点で、非接触状態から接触状態に移行されること
    を特徴とする請求項13または請求項14に記載の画像
    形成方法。
  16. 【請求項16】 像形成体上に形成された静電潜像を現
    像するに際して、像形成体に付着するトナー量が0.1
    5〜0.25mg/cm2 であることを特徴とする請求
    項8乃至請求項15のいずれかに記載の画像形成方法。
  17. 【請求項17】 クリーニング機能維持用トナー像は、
    50プリントに1回〜1000プリントに1回の形成頻
    度で形成されることを特徴とする請求項8乃至請求項1
    6のいずれかに記載の画像形成方法。
JP2001378392A 2001-12-12 2001-12-12 画像形成装置および画像形成方法 Pending JP2003177584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001378392A JP2003177584A (ja) 2001-12-12 2001-12-12 画像形成装置および画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001378392A JP2003177584A (ja) 2001-12-12 2001-12-12 画像形成装置および画像形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003177584A true JP2003177584A (ja) 2003-06-27

Family

ID=19186129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001378392A Pending JP2003177584A (ja) 2001-12-12 2001-12-12 画像形成装置および画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003177584A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005037815A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 Canon Inc 画像形成装置
JP2006259167A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Ricoh Co Ltd 転写定着装置及び画像形成装置
JP2009205109A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Oki Data Corp 画像形成装置
JP2015055660A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2015219465A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 コニカミノルタ株式会社 クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置
US9298139B2 (en) * 2014-03-28 2016-03-29 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus for collecting toner from a rotatable transfer belt through use of a movable blade

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005037815A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 Canon Inc 画像形成装置
JP2006259167A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Ricoh Co Ltd 転写定着装置及び画像形成装置
JP4608345B2 (ja) * 2005-03-16 2011-01-12 株式会社リコー 転写定着装置及び画像形成装置
JP2009205109A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Oki Data Corp 画像形成装置
JP2015055660A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
US9298139B2 (en) * 2014-03-28 2016-03-29 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus for collecting toner from a rotatable transfer belt through use of a movable blade
JP2015219465A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 コニカミノルタ株式会社 クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5267008B2 (ja) 画像形成装置
JP4498339B2 (ja) 画像形成装置
JP2009063681A (ja) 画像形成装置
US6539197B2 (en) Printer cleaning device
JP2008180902A (ja) 画像形成装置
JP5196772B2 (ja) 画像形成装置
JP2009058732A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP2008009192A (ja) 画像形成装置
JP2004061855A (ja) 画像形成装置
JPH11311906A (ja) 画像形成装置
JP2003177584A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP5251622B2 (ja) 画像形成装置
JP2003156920A (ja) 帯電装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2009271148A (ja) 画像形成装置
JP2008009149A (ja) 画像形成装置
JPH112946A (ja) 画像形成装置
JP2011232477A (ja) ベルト装置及び画像形成装置
JP4565055B2 (ja) 画像形成装置
JP2005092146A (ja) 画像形成装置、帯電部材、帯電装置、クリーニング手段及びプロセスカートリッジ
JP2003177615A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2004013033A (ja) 画像形成装置
JP2002031997A (ja) クリーニング装置及び画像形成装置
JP3524423B2 (ja) 画像形成装置
JPH10333523A (ja) 画像形成装置
JP2006343594A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070703