JP2003156920A - 帯電装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

帯電装置及びこれを用いた画像形成装置

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JP2003156920A JP2001355126A JP2001355126A JP2003156920A JP 2003156920 A JP2003156920 A JP 2003156920A JP 2001355126 A JP2001355126 A JP 2001355126A JP 2001355126 A JP2001355126 A JP 2001355126A JP 2003156920 A JP2003156920 A JP 2003156920A
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 帯電ロールを小径化した場合でも、簡単
な構造で端部のリークを防ぐことができ、しかも帯電の
均一性に優れた帯電装置及びこれを用いた画像形成装置
を提供することを課題とする。 【解決手段】 被帯電体の表面に接触した状態で配置さ
れ、当該被帯電体の表面を帯電するロール状の帯電部材
を備えた帯電装置において、前記帯電部材は、導電性の
基材と、当該導電性基材の表面に順次被覆される少なく
とも弾性体層と表面層とを有し、前記表面層は、その両
端部が弾性体層の両端部よりも軸方向の外側に突出して
いるとともに、当該表面層の両端部は、弾性体層に被覆
され、かつ、開口されているように構成して課題を解決
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式を
採用したプリンタや複写機、あるいはファクシミリ等の
画像形成装置に用いられる帯電装置及びこれを用いた画
像形成装置に関し、特に、被帯電部材の表面に接触し
て、当該被帯電部材の表面を帯電する接触方式の帯電装
置及びこれを用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子写真方式を採用した
プリンタや複写機、あるいはファクシミリ等の画像形成
装置において、カラー画像を高速かつ高画質に形成可能
とした装置としては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラック等の各色のトナー像を形成する4つの画像形成ユ
ニットを、互いに水平方向に沿って並列的に配置し、こ
れらの各画像形成ユニットで順次形成されるイエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を、中間
転写ベルト上に一旦多重に一次転写した後、この中間転
写ベルトから記録用紙上に一括して二次転写し、記録用
紙上にトナー像を定着することによって、カラー画像を
形成するように構成した所謂フルカラータンデム機が、
種々提案されており、実際に製品化されてきている。
【0003】ところで、かかるフルカラータンデム機
は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の各色の
トナー像を形成する4つの画像形成ユニットを、互いに
水平方向に沿って並列的に配置し、これらの4つの画像
形成ユニットの下方にわたって中間転写ベルトを配設す
る必要があるため、そのままでは、装置の小型化が困難
であり、デスクトップタイプのプリンタ等として製品化
するには適していない。
【0004】そこで、上記フルカラータンデム機におい
て、カラー画像を高速かつ高画質に形成可能という特徴
を生かしつつ、装置の小型化を可能とする技術として
は、例えば、特開平8−36288号公報、特開平8−
62920号公報、特開平8−160839号公報、特
開平9−325560号公報(特願平8−166705
号の公開番号です。)等に開示されているように、所謂
マイクロタンデム機に関するものが、既に種々提案され
ている。
【0005】かかるマイクロタンデム機に関する技術の
場合には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の
4つの画像形成ユニットを、垂直方向に沿って配設する
とともに、記録用紙を用紙搬送ベルトによって又は直接
垂直方向に沿って搬送することにより、設置面積を小さ
くすることが可能であり、更に4つの画像形成ユニット
自体を、感光体ドラムを小径化するなどして小型化する
ことにより、装置全体の小型化が可能となっている。
【0006】このように、フルカラータンデム機を小型
化するために、感光体ドラムを小径化した場合には、こ
れに伴って、感光体ドラムの表面に接触して、当該感光
体ドラムの表面を帯電する帯電ロールも、小径化する必
要がある。また、上記感光体ドラムを小径化した場合に
は、当該感光体ドラムの表面に付着したトナー等の異物
を除去するブレード状のクリーニング装置を、感光体ド
ラムの周囲に配設することが困難な場合や、感光体ドラ
ムが小径なため、ブレードとの摩擦によるドラムの磨耗
が顕著になり、ライフが短くなってしまうという問題も
あるので、この場合には、ブレードクリーニング装置を
使用しない、もしくは擬似的なクリーニング装置を有す
るクリーナーレス方式を採用せざるを得ない。
【0007】上記帯電ロールとしては、一般に、金属製
シャフトの外周に、抵抗率が調整された導電性のゴム層
を被覆したものが用いられるが、当該帯電ローラを小径
化した場合には、ゴム層の硬度が高いため、両端部の接
触圧力に対して、中央部の接触圧力が低くなり、この帯
電ロールを感光体ドラムの表面に軸方向に沿って均一に
接触させることが困難となって、帯電が不均一になると
いう問題点を有している。
【0008】そこで、かかる問題点を解決し、小径化し
た帯電ロールを感光体ドラムの表面に均一に接触させる
ためには、帯電ロールの外形をクラウン形状に形成した
り、ゴム層に多量の可塑剤を添加して低硬度化を図るこ
とも考えられる。
【0009】しかし、この場合には、帯電ロールの外形
をクラウン形状に精度良く加工する必要があり、歩留ま
りの低下などによってコストアップにつながったり、可
塑剤を多量に添加すると、可塑剤が浸み出て帯電に悪影
響を及ぼす”ブリード”と呼ばれるトラブルの要因にな
るという他の問題点が新たに生じる。
【0010】そこで、これらの問題点を解決しつつ、帯
電ローラを小径化した場合でも、均一な帯電を可能とす
る技術としては、例えば、特開平6−175465号公
報、特開平8−44142号公報、特開平10−186
800号公報、特開平11−125956号公報等に開
示された技術が、既に提案されている。
【0011】上記特開平6−175465号公報に係る
接触帯電装置は、少なくとも導電層及びその外側の抵抗
層を有する柔軟なチューブ内に、回転可能に支持された
芯金が配設され、前記芯金の周辺に設けられた導電性柔
軟層により前記チューブが内側から支持され、前記チュ
ーブを当接させた被帯電体を前記チューブに帯電電圧を
印加することにより帯電する電源が前記芯金に接続さ
れ、そして前記チューブの長手方向と同方向に前記導電
層が前記抵抗層よりも短くされているように構成したも
のである。
【0012】また、特開平8−44142号公報に係る
帯電装置は、無端状の導電性可撓性シートを表面に有す
る帯電ローラから成る電子写真法に用いる帯電装置にお
いて、前記導電性可撓性シートは、内側の低電気抵抗層
と外側の高電気抵抗層との積層シートであり、該高電気
抵抗層は、表面抵抗率が106 Ω/□以上、107Ω/
□未満の範囲にあり、該低電気抵抗層は、体積抵抗率が
105 Ω・cm以下であるように構成したものである。
【0013】さらに、特開平10−186800号公報
に係る導電性ローラは、複数の層を積層して構成された
導電性ローラにおいて、前記層として少なくとも第1層
と第2層とを備え、前記第2層は、前記第1層の外周側
に隣接して配置され且つその抵抗が前記第1の層よりも
高いものであり、前記第1層は、その端面の外周部が前
記第2層に対してなす角度が鋭角であるように構成した
ものである。
【0014】また更に、上記特開平11−125956
号公報に係る帯電部材は、導電性発泡体と該導電性発泡
体を被覆する導電性樹脂体とを有して成り被帯電体に接
触して該被帯電体を帯電する帯電部材であって、前記導
電性発泡体は、その電気抵抗が9×105 Ω以下であ
り、前記導電性樹脂体は、導電材で導電化され、その表
面電気抵抗が1×105 Ω/□以上9×107 Ω/
□以下の範囲であると共に、導電部材としての製品硬度
がASKER−F90°以下の硬度であるように構成し
たものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記特開平6−175465号公報、特開平8−4
4142号公報、特開平10−186800号公報、特
開平11−125956号公報等に開示された帯電装置
の場合には、帯電ロールの直径が、12mmや14mm
程度の一般的なものに適用することはできても、それ以
上小径化することは難しく、特に直径が10mm以下の
極小径の帯電ロールでは、給電用の電極の近傍に位置す
るシャフトと、感光体ドラムの表面との間でリークが発
生するという問題点を有している。
【0016】かかる問題点を解決するためには、帯電ロ
ール1000の両端面まで表面層1001で被覆することも考え
られるが、この場合には、図18に示すように、帯電ロ
ール1000端部の表面層1001が突出することによって、外
形不良や、当該帯電ロールと感光体ドラム表面との不均
一な接触、あるいは低温時などに帯電ロール端部の表面
層内に閉じ込められた空気が収縮して表面層が凹むな
ど、環境変化による外形の変化などが発生するばかり
か、帯電ロールの両端面まで表面層で被覆するため、加
工コストがアップするという新たな問題点を有してい
る。
【0017】さらに、上記各公報に開示された帯電ロー
ルの場合には、当該帯電ロールを感光体ドラムの表面に
均一に接触させる必要があるが、この帯電ロールは、小
径化するほど、弾性層や表面層を構成するスポンジやチ
ューブの外形精度を維持することが困難であり、帯電ロ
ールが感光体ドラムの表面に接触して回転する際に、当
該帯電ロールの表面が不均一に変形してしまい、図19
に示すように、ロールのピッチに対応した帯電ムラが発
生しやすいという問題点をも有している。
【0018】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、帯電ロールを小径化した場合でも、簡単な
構造で端部のリークを防ぐことができ、しかも帯電の均
一性に優れた帯電装置及びこれを用いた画像形成装置を
提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明は、被帯電体の表面に接
触した状態で配置され、当該被帯電体の表面を帯電する
ロール状の帯電部材を備えた帯電装置において、前記帯
電部材は、導電性の基材と、当該導電性基材の表面に順
次被覆される少なくとも弾性体層と表面層とを有し、前
記表面層は、その両端部が弾性体層の両端部よりも軸方
向の外側に突出しているとともに、当該表面層の両端部
は、弾性体層に被覆され、かつ、開口されていることを
特徴とする帯電装置である。
【0020】請求項2に記載された発明は、被帯電体の
表面に接触した状態で配置され、当該被帯電体の表面を
帯電するロール状の帯電部材を備えた帯電装置におい
て、前記帯電部材は、導電性の基材と、当該導電性基材
の表面に順次被覆される少なくとも弾性体層と表面層と
を有し、前記表面層は、その両端部が弾性体層の両端部
よりも軸方向の外側に突出しているとともに、当該表面
層の両端部は、弾性体層に被覆され、かつ、開口されて
おり、前記帯電部材のニップ部における導電性基材の外
径と、弾性体層及び表面層との厚みの関係が、帯電部材
のニップ部における導電性基材の外径>弾性体層の厚み
+表面層の厚みを満たすことを特徴とする帯電装置であ
る。
【0021】この請求項2に記載された発明では、帯電
部材のニップ部における導電性基材の外径と、弾性体層
及び表面層との厚みの関係が、帯電部材のニップ部にお
ける導電性基材の外径>弾性体層の厚み+表面層の厚み
を満たすことにより、帯電ロールの小径化が達成でき、
同時に導電性基材の小径化等に伴い、帯電ロールの軽量
化も達成することができる。
【0022】また、請求項2に記載された発明では、表
面層の両端部を開口した場合、その下側の層である弾性
体層を形成する材料として、通常、使用されるウレタン
は、水分を吸い易く、当該ウレタン等からなる弾性体層
の厚みを薄くして体積を少なくすることで変形が防止で
き、特に、端部の変形が防止できる。
【0023】請求項3に記載された発明は、前記表面層
端部の突出部分が、表面層の厚みよりも長いことを特徴
とする請求項1記載の帯電装置である。
【0024】上記表面層端部の突出部分を、表面層の厚
みよりも長くすることによって、端部に電気的な勾配を
持たせることができ、リークを確実に防止することがで
きる。
【0025】請求項4に記載された発明は、前記帯電部
材が、給電部分から見て両端の抵抗値が高いことを特徴
とする請求項1記載の帯電装置である。
【0026】この場合でも、帯電部材は、給電部分から
見て両端の抵抗値を高くすることによって、端部に電気
的な勾配を持たせることができ、リークを確実に防止す
ることができる。
【0027】請求項5に記載された発明は、前記導電性
基材は、ニップ部の外径が他の部分よりも大きく設定さ
れていることを特徴とする請求項1記載の帯電装置であ
る。
【0028】導電性基材は、ニップ部の外径が他の部分
よりも大きく設定されていると、当該導電性基材の端部
からのリークが問題となりやすいため、請求項1乃至4
等の構成が有効となる。
【0029】請求項6に記載された発明は、前記帯電部
材は、直径が10mm以下に設定されていることを特徴
とする請求項1記載の帯電装置である。
【0030】帯電部材の直径が10mm以下に設定され
ている場合には、当該帯電部材の端部からのリークが問
題となりやすいため、請求項1乃至4等の構成が有効と
なる。
【0031】また、請求項7に記載された発明は、前記
表面層が、弾性体層よりも長く形成されていることを特
徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の帯電装置で
ある。
【0032】さらに、請求項8に記載された発明は、前
記帯電部材は、帯電部の長さと導電性基材の直径との比
が、(帯電部の長さ)/(導電性基材の直径)≧40で
あることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載
の帯電装置である。
【0033】又、請求項9に記載された発明は、前記表
面層が、弾性体層の表面に接着されているとともに、帯
電部材の軸方向に沿って一部未接着領域が設けられてい
ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の
帯電装置である。
【0034】請求項10に記載された発明は、前記表面
層が、帯電部材の軸方向に沿った両端部に未接着領域が
設けられていることを特徴とする請求項9に記載の帯電
装置である。
【0035】更に、請求項11に記載された発明は、前
記帯電部材に印加される電圧が、直流電圧のみであるこ
とを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の帯
電装置である。
【0036】また更に、請求項12に記載された発明
は、前記帯電部材が、被帯電部材に対して周速差を有す
ることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載
の帯電装置である。
【0037】さらに、請求項13に記載された発明は、
前記帯電部材は、その上流側に、被帯電体の表面に付着
した異物を除去するクリーニング手段を有しないことを
特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の帯電装置
である。
【0038】また、請求項14に記載された発明は、前
記帯電部材は、その上流側が転写装置である、もしくは
一時的に転写残トナーを保持する擬似的なクリーニング
装置であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれ
かに記載の帯電装置である。
【0039】なお、上記擬似的なクリーニング装置とし
ては、例えば、被帯電体の表面に付着した異物を掻き取
ることにより、一時的に転写残トナー等を保持するリフ
レッシャーブラシが用いられるが、このリフレッシャー
ブラシは、被帯電体の表面に付着した転写残トナー等を
永久的に除去するものではなく、一時的に保持するもの
であって、例えば、帯電部材と被帯電体等の電位勾配に
よって、帯電部材や擬似的なクリーニング装置に付着保
持されていた転写残トナーを、他の部材に転写し、最終
的に他の部材の表面に設けられたクリーニング手段によ
って永久的に除去するシステムにおいて使用される。
【0040】又、請求項15に記載された発明は、前記
表面層が、薄肉のチューブ状部材によって形成されてい
ることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載
の帯電装置である。
【0041】更に、請求項16に記載された発明は、前
記弾性体層が、発泡ウレタンからなることを特徴とする
請求項1乃至15のいずれかに記載の帯電装置である。
【0042】また、請求項17に記載された発明は、前
記帯電部材が、転写用もしくは除電用に使用されること
を特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の帯電
装置である。
【0043】さらに、請求項18に記載された発明は、
前記帯電部材は、その表面のアスカーMD1硬度が70
°以下に設定されていることを特徴とする請求項1乃至
17のいずれかに記載の帯電装置である。
【0044】また、請求項19に記載された発明は、前
記帯電部材は、その表面のイオン化ポテンシャルが、
4.8eV以上に設定されていることを特徴とする請求
項1乃至18のいずれかに記載の帯電装置である。
【0045】又さらに、請求項20に記載された発明
は、像担持体の表面を、当該像担持体の表面に接触する
ロール状の帯電部材によって帯電することにより、前記
像担持体上にトナー像を形成するとともに、前記帯電部
材の上流側に、被帯電体の表面に付着した異物を除去す
るクリーニング手段を有しない画像形成装置において、
前記帯電部材は、導電性の基材と、当該導電性基材の表
面に順次被覆される少なくとも弾性体層と表面層とを有
し、前記表面層は、その両端部が弾性体層の両端部より
も軸方向の外側に突出しているとともに、当該表面層の
両端部は、弾性体層に被覆され、かつ、開口されている
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0046】更に、請求項21に記載された発明は、像
担持体の表面を、当該像担持体の表面に接触するロール
状の帯電部材によって帯電することにより、前記像担持
体上にトナー像を形成するとともに、前記帯電部材の上
流側が転写装置である、もしくは一時的に転写残トナー
を保持する擬似的なクリーニング装置である画像形成装
置において、前記帯電部材は、導電性の基材と、当該導
電性基材の表面に順次被覆される少なくとも弾性体層と
表面層とを有し、前記表面層は、その両端部が弾性体層
の両端部よりも軸方向の外側に突出しているとともに、
当該表面層の両端部は、弾性体層に被覆され、かつ、開
口されていることを特徴とする画像形成装置である。
【0047】また、請求項22に記載された発明は、前
記帯電部材のニップ部における導電性基材の外径と、弾
性体層及び表面層との厚みの関係が、帯電部材のニップ
部における導電性基材の外径>弾性体層の厚み+表面層
の厚みを満たし、かつ、少なくとも前記帯電部材と像担
持体とが一体的にユニット化されており、当該ユニット
が画像形成装置本体に対して着脱自在になっていること
を特徴とする請求項20又は21記載の画像形成装置で
ある。
【0048】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0049】実施の形態1 図2はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を適用し
た画像形成装置としてのタンデム型のフルカラープリン
タを示すものである。
【0050】図2において、01はタンデム型のフルカラ
ープリンタの本体を示すものであり、このプリンタ本体
01の内部には、大別して、フルカラーの画像形成を行う
プリントヘッドデバイス(Print Head Device )02と、
このプリントヘッドデバイス02の像担持体としての4つ
の感光体ドラム11, 12, 13, 14に画像露光を施す露光装
置としてのROS(Raster Output Scanner )03と、上
記プリントヘッドデバイス02の各色の現像装置41, 42,
43, 44に対応する色のトナーを供給する4つのトナーカ
ートリッジ04Y,04M,04C,04K と、上記プリントヘッドデ
バイス02に記録媒体としての記録用紙Pを供給する給紙
カセット05と、上記プリントヘッドデバイス02からトナ
ー像が転写された用紙Pに対して、定着処理を施す定着
装置06と、この定着装置06によって片面に画像が定着さ
れた用紙Pを、表裏を反転した状態で、再度プリントヘ
ッドデバイス02の転写部へと搬送する両面用搬送経路07
と、プリンタ本体01の外部から所望の用紙Pを給紙する
手差し給紙手段08と、プリンタの動作を制御するコント
ローラ09と、画像信号に対して画像処理を施す画像処理
回路や高圧電源回路等からなる電気回路10とが設けられ
ている。なお、図2中、Tは画像が形成された用紙Pを
排出する排出トイレを示すものであり、この排出トイレ
T は、プリンタ本体01の上部に一体的に配置されてい
る。
【0051】上記プリンタ本体01の内部に配設される種
々の部材のうち、露光装置としてのROS03は、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色に対応した画像データに基づいて点灯駆動
される4つの半導体レーザや、これら4つの半導体レー
ザから出射される4本のレーザ光を、偏向走査するため
のf−θレンズやポリゴンミラー、あるいは複数枚の反
射ミラーなどから構成されている。
【0052】図3はこの発明の実施の形態1に係る画像
形成装置としてのタンデム型フルカラープリンタのプリ
ントヘッドデバイスを示すものである。尚、図3中の矢
印は、各回転部材の回転方向を示している。
【0053】このプリントヘッドデバイス02は、図3に
示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)用の各感光体ドラム(像担持
体)11, 12, 13, 14 を有する画像形成ユニット1, 2,
3, 4と、これら感光体ドラム11, 12, 13, 14 に接触す
る一次帯電用の帯電ロール(接触型帯電装置)21, 22,2
3, 24と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色のレーザ光31, 32, 33,
34を照射するROS(露光装置)03(図2参照)と、上
記感光体ドラム11, 12, 13, 14上に形成された静電潜像
を、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(K)の各色のトナーで現像する現像装置41,
42, 43, 44と、上記4つの感光体ドラム11, 12, 13, 14
のうちの2つの感光体ドラム11, 12に接触する第1の一
次中間転写ドラム(中間転写体)51及び他の2つの感光
体ドラム13, 14に接触する第2の一次中間転写ドラム
(中間転写体)52と、上記第1、第2の一次中間転写ド
ラム51, 52に接触する二次中間転写ドラム(中間転写
体)53と、この二次中間転写ドラム53に接触する最終転
写ロール(転写部材)60とで、その主要部が構成されて
いる。
【0054】感光体ドラム11, 12, 13, 14は、共通の接
平面M を有するように一定の間隔をおいて配置されてい
る。また、第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次
中間転写ドラム52は、各回転軸が該感光体ドラム11, 1
2, 13, 14軸に対し平行かつ所定の対称面を境界とした
面対称の関係にあるように配置されている。さらに、二
次中間転写ドラム53は、該感光体ドラム11, 12, 13, 14
と回転軸が平行であるように配置されている。
【0055】各色毎の画像情報に応じた信号は、電気回
路10(図2参照)に配設された画像処理回路によりラス
タライジングされてROS03に入力される。このROS
03では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色のレーザ光31, 32, 33,
34が変調され、対応する色の感光体ドラム11, 12, 13,
14に照射される。
【0056】上記各感光体ドラム11, 12, 13, 14の周囲
では、周知の電子写真方式による各色毎の画像形成プロ
セスが行なわれる。まず、上記感光体ドラム11, 12, 1
3, 14としては、例えば、直径20mmのOPC感光体
を用いた感光体ドラムが用いられ、これらの感光体ドラ
ム11, 12, 13, 14は、例えば、95mm/secの回転速
度で回転駆動される。上記感光体ドラム11, 12, 13, 14
の表面は、後に詳述するが、図3に示すように、接触型
帯電装置としての帯電ロール21, 22, 23, 24に、約-900
VのDC電圧を印加することによって、例えば約-300V
程度に帯電される。また、感光体ドラム11, 12, 13, 14
の表面を帯電させるために、この実施の形態では、DC
のみ印加の帯電方式をとっているが、AC+DC印加の
帯電方式を用いても良い。
【0057】その後、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表
面には、露光装置としてのROS03によってイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色に対応したレーザ光31, 32, 33, 34が照射
され、各色毎の入力画像情報に応じた静電潜像が形成さ
れる。感光体ドラム11, 12, 13, 14は、ROS03で静電
潜像が書き込まれた際に、その画像露光部の表面電位は
-60 V以下程度にまで除電される。
【0058】また、上記感光体ドラム11, 12, 13, 14の
表面に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(K)の各色に対応した静電潜像
は、対応する色の現像装置41, 42, 43, 44によって現像
され、感光体ドラム11, 12,13, 14上にイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色のトナー像として可視化される。
【0059】この実施の形態では、現像装置41, 42, 4
3, 44として、磁気ブラシ接触型の二成分現像方式を採
用しているが、この発明の適用範囲はこの現像方式に限
定されるものではなく、非接触型の現像方式や一成分現
像方式など、他の現像方式においてもこの発明を充分に
適用することができることは勿論である。
【0060】現像装置41, 42, 43, 44には、それぞれ色
の異なったイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)色のトナーと、キャリアからな
る現像剤が充填されている。これらの現像装置41, 42,
43, 44には、図2に示すように、対応する色のトナーカ
ートリッジ04Y,04M,04C,04K からトナーが補給される
と、この補給されたトナーは、オーガー404 で充分にキ
ャリアと攪拌されて摩擦帯電される。現像ロール401 の
内部には、複数の磁極を所定の角度に配置したマグネッ
トロール(不図示)が固定した状態で配置されている。
この現像ロール401 に現像剤を搬送するパドル403 によ
って、当該現像ロール401 の表面近傍に搬送された現像
剤は、現像剤量規制部材402 によって現像部に搬送され
る量が規制される。この実施の形態では、上記現像剤の
量は、30〜50g/m2 であり、また、このとき現像ロー
ル401 上に存在するトナーの帯電量は、概ね-20 〜35μ
C/g 程度である。
【0061】上記現像ロール401 上に供給されたトナー
は、マグネットロールの磁力によって、キャリアとトナ
ーで構成された磁気ブラシ状となっており、この磁気ブ
ラシが感光体ドラム11, 12, 13, 14と接触している。こ
の現像ロール401 にAC+DCの現像バイアス電圧を印加し
て、現像ロール401 上のトナーを感光体ドラム11, 12,
13, 14 上に形成された静電潜像に現像することによ
り、トナー像が形成される。この実施の形態では、例え
ば、現像バイアス電圧のAC成分が4 kHz、1.5kVpp
で、DC成分が-230V程度に設定されている。
【0062】この実施の形態では、上記現像装置41, 4
2, 43, 44において、トナーとして略球形状のトナーで
ある所謂”球形トナー”であって、その平均粒径が3〜
10μm程度のものが使用され、例えば、ブラック色の
トナーの平均粒径は8μm、カラートナーの平均粒径は
7μmに設定される。
【0063】上記球形トナーは、例えば、分散重合法に
よって凝集成長させることによって製造される。製造工
程としては、スチレンアクリル粒子分散液と色剤粒子の
分散液、また、ワックス粒子の分散液を混合し、粒子を
凝集させる工程、凝集粒子に加熱して癒着させる工程、
洗浄工程を経て、球形形状のトナーが精製される。分散
粒子の凝集工程における温度、凝集時間、分散液濃度等
の制御により、トナー粒径、形状をコントロールするこ
とができる。ここで、用いた重合トナーは、下記式で表
される形状係数(SF)を用いて表した場合、 SF=(ML2 π/4A)×100 (ML:トナー粒子の最大長、A:トナー粒子投影像の
面積) 100≦SF≦140である。さらに詳しくは、重合ト
ナー17の形状係数が中心値130に対し±2の範囲と
なるように設定されている。
【0064】形状係数SFは、スライドグラス上に散布
したトナーの光学顕微鏡像をビデオカメラを通じてルー
ゼックス画像解析装置に取り込み、50個以上のトナー
について計算し、個数平均値を求めて得ている。
【0065】また、上記現像装置41, 42, 43, 44とし
て、磁気ブラシ接触型の二成分現像方式を採用し、後述
するように、クリーナーレス方式を採用すると、感光体
ドラム11, 12, 13, 14の表面に付着したトナーやキャリ
ア、あるいはトナーの外添剤等の異物は、そのまま帯電
位置に進入し、帯電ロール21, 22, 23, 24の表面に付着
する虞れがある。その際、トナーの径よりも大きな数1
0μmの外径を有するキャリアは、帯電ロール21, 22,
23, 24の表面に付着すると、パッシェン放電が生じる最
小値であるパッシェンミニマム(=8μm)よりも大き
いため、帯電不良が発生する。
【0066】次に、上記各感光体ドラム11, 12, 13, 14
上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、第1の
一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム52
上に、静電的に二次転写される。感光体ドラム11, 12上
に形成されたイエロー(Y)およびマゼンタ(M)色の
トナー像は、第1の一次中間転写ドラム51上に、感光体
ドラム13, 14上に形成されたシアン(C)、ブラック
(K)色のトナー像は、第2の一次中間転写ドラム52上
に、それぞれ転写される。従って、第1の一次中間転写
ドラム51上には、感光体ドラム11または12のどちらから
転写された単色像と、感光体ドラム11及び12の両方から
転写された2色のトナー像が重ね合わされた二重色像が
形成されることになる。また、第2の一次中間転写ドラ
ム52上にも、感光体ドラム13,14 から同様な単色像と二
重色像が形成される。
【0067】上記第1及び第2の一次中間転写ドラム5
1,52 上に感光体ドラム11,12,13,14からトナー像を静電
的に転写するために必要な表面電位は、+250〜500 V程
度である。この表面電位は、トナーの帯電状態や雰囲気
温度、湿度によって最適値に設定されることになる。こ
の雰囲気温度や湿度は、雰囲気温度や湿度によって抵抗
値が変化する特性を持った部材の抵抗値を検知すること
で簡易的に知ることが可能である。上述のように、トナ
ーの帯電量が-20 〜35μC/g の範囲内にあり、常温常
湿環境下にある場合には、第1及び第2の一次中間転写
ドラム51,52の表面電位は、+380V程度が望ましい。
【0068】この実施の形態で用いる第1、第2の一次
中間転写ドラム51, 52は、例えば、外径が42mmに形成
され、抵抗値は108 Ω程度に設定される。第1、第2
の一次中間転写ドラム51, 52は、単層、あるいは複数層
からなる表面が可撓性、もしくは弾性を有する円筒状の
回転体であり、一般的にはFeやAl等からなる金属製
コアとしての金属パイプの上に、導電性シリコーンゴム
等で代表される低抵抗弾性ゴム層(R=102 〜103 Ω)
が、厚さ0.1 〜10mm程度に設けられている。更に、第
1、第2の中間転写ドラム51, 52の最表面は、代表的に
はフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3 〜
100 μmの高離型層(R=105 〜109 Ω)として形成
し、シランカップリング剤系の接着剤(プライマ)で接
着されている。ここで重要なのは、抵抗値と表面の離型
性であり、高離型層の抵抗値がR=105 〜109 Ω程度で
あり、高離型性を有する材料であれば、特に材料は限定
されない。
【0069】このように第1、第2の一次中間転写ドラ
ム51, 52上に形成された単色又は二重色のトナー像は、
二次中間転写ドラム53上に静電的に3次転写される。従
って、二次中間転写ドラム53上には、単色像からイエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)色の四重色像までの最終的なトナー像が形成され
ることになる。
【0070】この二次中間転写ドラム53上へ第1及び第
2の一次中間転写ドラム51,52 からトナー像を静電的に
転写するために必要な表面電位は、+600〜1200V程度で
ある。この表面電位は、感光体ドラム11, 12, 13, 14か
ら第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写
ドラム52へ転写するときと同様に、トナーの帯電状態や
雰囲気温度、湿度によって最適値に設定されることにな
る。また、転写に必要なのは、第1及び第2の一次中間
転写ドラム51,52 と二次中間転写ドラム53との間の電位
差であるので、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,5
2 の表面電位に応じた値に設定することが必要である。
上述のように、トナーの帯電量が-20〜35μC/g の範
囲内にあり、常温常湿環境下であって、第1及び第2の
一次中間転写ドラム51,52 の表面電位が+380V程度の場
合には、二次中間転写ドラム53の表面電位は、+880V程
度、つまり第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 と
二次中間転写ドラム53との間の電位差は、+500V程度に
設定することが望ましい。
【0071】この実施の形態で用いる二次中間転写ドラ
ム53は、例えば、外径が第1及び第2の一次中間転写ド
ラム51,52 と同じ42mmに形成され、抵抗値は1011Ω
程度に設定される。また、上記二次中間転写ドラム53も
第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52と同様、単層、
あるいは複数層からなる表面が可撓性、もしくは弾性を
有する円筒状の回転体であり、一般的にはFeやAl等
からなる金属製コアとしての金属パイプの上に、導電性
シリコーンゴム等で代表される低抵抗弾性ゴム層(R=
102 〜103 Ω)が、厚さ0.1 〜10mm程度に設けられてい
る。更に、二次中間転写ドラム53の最表面は、代表的に
はフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3 〜
100 μmの高離型層として形成し、シランカップリング
剤系の接着剤(プライマ)で接着されている。ここで、
二次中間転写ドラム53の抵抗値は、第1及び第2の一次
中間転写ドラム51,52 よりも高く設定する必要がある。
そうしないと、二次中間転写ドラム53が第1及び第2の
一次中間転写ドラム51,52 を帯電してしまい、第1及び
第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位の制御が難
しくなる。このような条件を満たす材料であれば、特に
材料は限定されない。
【0072】次に、上記二次中間転写ドラム53上に形成
された単色像から四重色像までの最終的なトナー像は、
最終転写ロール60によって、用紙搬送路を通る用紙Pに
3次転写される。この用紙Pは、不図示の紙送り工程を
経て用紙搬送ロール90を通過し、二次中間転写ドラム53
と最終転写ロール60のニップ部に送り込まれる。この最
終転写工程の後、用紙上に形成された最終的なトナー像
は、定着器70によって定着され、一連の画像形成プロセ
スが完了する。
【0073】最終転写ロール60は、例えば、外径が20m
mに形成され、抵抗値は108 Ω程度に設定される。こ
の最終転写ロール60は、図4に示すように、金属シャフ
ト61の上にウレタンゴム等からなる被覆層62を設け、そ
の上に必要に応じてコーティングを施して構成されてい
る。最終転写ロール60に印加される電圧は、雰囲気温
度、湿度、用紙の種類(抵抗値等)等によって最適値が
異なり、概ね+1200 〜5000V程度である。この実施の形
態では、定電流方式を採用しており、常温常湿環境下で
約+6μAの電流を通電して、ほぼ適正な転写電圧(+1600
〜2000V) を得ている。
【0074】これら一連の転写工程においては、各転写
工程の転写部位をトナー像が通過するとき、パッシェン
放電や電荷注入により、(−)帯電している像中の正極
性トナーの一部が逆極性の(+)帯電トナーとなること
がある。この(+)帯電トナーは、次工程へ転写されず
に、上流側に逆流することになるので、最もマイナス電
位が高い帯電装置21, 22, 23, 24に付着、堆積する。こ
れら帯電装置21, 22,23, 24のトナーが付着した部分
は、放電が活発となり、感光体ドラム11, 12, 13, 14
の表面電位が高くなる傾向になるため、トナーの付着が
多い部分、トナーの付着が少ない部分、トナーの付着が
ない部分で感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面電位にム
ラが生じることになる。感光体ドラム11, 12, 13, 14の
表面電位にムラが生じると、静電潜像を形成させるため
に当該感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面に画像を一様
に露光しても、潜像電位にムラが生じてしまい、現像量
に違いが出てきてしまうので、特に中間調画像を現像し
ようとすると、濃度ムラが目立つことになる。
【0075】しかも、上記タンデム型のフルカラープリ
ンタは、帯電ロール21, 22, 23, 24の上流側に、感光体
ドラム11, 12, 13, 14の表面に付着した異物を除去する
クリーニング装置を備えておらず、所謂クリーナーレス
の画像形成装置となっている。そのため、このタンデム
型のフルカラープリンタでは、次に説明するように、ク
リーニング装置以外に、感光体ドラム11, 12, 13, 14の
表面に付着したトナー等の異物を除去するシステムを採
用している。ただし、そのままでは、感光体ドラム11,
12, 13, 14の表面に強く付着したトナー等を除去するこ
とが困難な場合もある。
【0076】よって、この実施の形態に係るタンデム型
のフルカラープリンタでは、図3に示すように、感光体
ドラム11, 12, 13, 14の表面に付着したトナー等の異物
や、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 、並びに
二次中間転写ドラム53の表面に付着したトナー等の異物
を、掻き乱すことによって、クリーニング装置以外の除
去システムを有効に作用させる、回転駆動されるブラシ
等からなるリフレッシャーロールと呼ばれる掻乱部材9
1,9 2,93,94,95,96,9 7が設けられている。
【0077】そこで、このような帯電装置21, 22, 23,
24に付着したトナーによる濃度ムラの発生を防ぐため
に、この実施の形態では、印字動作前、印字動作後、連
続印字持の所定枚数毎など、ある所定のタイミングで以
下のようなクリーニング動作を行なうようになってい
る。
【0078】帯電装置21, 22, 23, 24、感光体ドラム1
1, 12, 13, 14、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,
52 、二次中間転写ドラム53、最終転写ロール60に、最
終転写ロール60が最もマイナス電位が高くなるように、
順々に電位勾配をつけた電圧を印加することによって、
印字動作中に、帯電装置21, 22, 23, 24に付着、堆積し
た逆極性の(+)帯電トナーを、最終転写ロール60まで
順々に転写して移動し、最終転写ロール60に接触して設
けたブレードなどの最終クリーニング部材801 を含んだ
クリーニング装置80によって回収する。
【0079】この実施の形態では、帯電装置21, 22, 2
3, 24の表面電位を0V、感光体ドラム11, 12, 13, 14
の表面電位を-300V、第1及び第2の一次中間転写ドラ
ム51,52 の表面電位を-800V、二次中間転写ドラム53の
表面電位を-1300 V、最終転写ロール60の表面電位を-2
000 Vに設定している。この電位勾配は、各部材の金属
部(シャフト、パイプ)に電圧を給電する方式によって
得ているが、例えば、第1及び第2の一次中間転写ドラ
ム51,52 又は二次中間転写ドラム53などを電気的に浮か
せて、これら部材の抵抗値の関係によって所望の表面電
位が得られる場合には、そのような方法をとっても良
い。このようなマイナス印加クリーニングモード、つま
り逆極性の(+)帯電トナー回収モードによって帯電装
置21, 22, 23, 24 に付着したトナーによる濃度ムラの
発生を防ぐことができる。
【0080】なお、必要に応じて、通常の(−)極性に
帯電したトナーであって、感光体ドラム11, 12, 13, 14
や第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 、及び二次
中間転写ドラム53の表面に残留したトナーを、同様の方
法にて(印加する電圧の極性のみを反転することによっ
て)除去することができる。
【0081】上記クリーニング装置80は、図5に示すよ
うに、最終転写ロール60の表面をクリーニングするブレ
ード状の最終クリーニング部材801 を備えている。ま
た、上記最終転写ロール60の外周には、当該最終転写ロ
ール60上に転写される濃度制御用やカラーレジずれ制御
用のパターンを検出する光学濃度センサ100 が、半径方
向の延長線上に位置するように、ホルダ101 内に固定し
た状態で取り付けられている。なお、図5中、802 はト
ナー回収ボックス、803 は最終転写ロール60の支持フレ
ーム、804 は支持フレーム803 に設けられた除電器、80
5 はバイアスプレートをそれぞれ示している。
【0082】ところで、この実施の形態に係る帯電装置
は、被帯電体の表面に接触した状態で配置され、当該被
帯電体の表面を帯電するロール状の帯電部材を備えた帯
電装置において、前記帯電部材は、導電性の基材と、当
該導電性基材の表面に順次被覆される少なくとも弾性体
層と表面層とを有し、前記表面層は、その両端部が弾性
体層の両端部よりも軸方向の外側に突出しているととも
に、当該表面層の両端部は、弾性体層に被覆されたまま
の形状で円筒形状に開口されているように構成したもの
である。
【0083】また、この実施の形態に係る帯電装置は、
帯電部材が、導電性の基材と、当該導電性基材の表面に
順次被覆される少なくとも弾性体層と表面層とを有し、
前記表面層は、その両端部が弾性体層の両端部よりも軸
方向の外側に突出しているとともに、当該表面層の両端
部は、弾性体層に被覆され、かつ、開口されており、前
記帯電部材のニップ部における導電性基材の外径と、弾
性体層及び表面層との厚みの関係が、帯電部材のニップ
部における導電性基材の外径>弾性体層の厚み+表面層
の厚みを満たすように構成されている。
【0084】また、この実施の形態では、前記帯電部材
は、帯電部の長さと導電性基材の直径との比が、(帯電
部の長さ)/(導電性基材の直径)≧40であるように
構成されている。
【0085】さらに、この実施の形態では、前記表面層
が、弾性体層の表面に接着されているとともに、帯電部
材の軸方向に沿って一部未接着領域が設けられるように
構成されている。
【0086】また、この実施の形態に係る帯電装置は、
前記帯電部材に印加される電圧が、直流電圧のみである
ように構成されている。
【0087】図1はこの実施の形態1に係る帯電装置を
示す構成図である。この帯電装置は、例えば、上述した
ように、タンデム型フルカラープリンタの帯電ロール2
1,22, 23, 24として用いられる。
【0088】この帯電装置は、図1及び図6、図7に示
すように、帯電部材としての帯電ロール21, 22, 23, 24
を備えており、この帯電ロール21, 22, 23, 24は、導電
性の基材としての金属製シャフト201 と、当該金属製シ
ャフト201 の表面に順次被覆される弾性体層202 と表面
層203 とを有している。なお、上記金属製シャフト201
の表面に順次被覆される層としては、弾性体層202 と表
面層203 以外に、他の層、例えば、表面をコートするコ
ート層などを含むものであっても良い。
【0089】上記金属製シャフト201 は、ステンレスや
鉄、あるいはアルミニウム等の金属からなり、帯電ロー
ル21, 22, 23, 24の感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面
に接触する部分をほぼ構成する直径が大きい大径部201a
と、当該大径部201aの両端に突出するように一体的に設
けられた直径が小さいシャフト部201bとから構成されて
いる。上記金属製シャフト201 の大径部201aは、例え
ば、直径が5mmに設定されているとともに、シャフト
部201bは、例えば、直径が3mmに設定されている。
【0090】また、上記弾性体層202 は、例えば、導電
性が付与されたスポンジ状の発泡ウレタンからなり、そ
の体積抵抗値は、102 〜107 Ω・cmで、例えば、
10 3 Ω・cmに設定されている。この弾性体層202
は、ウレタンを発泡させた後、このウレタン製の発泡体
を、カーボンブラック等の導電剤が分散されて抵抗値が
調整されたコート液に浸漬させることによって、全体に
導電性が付与されている。さらに、上記弾性体層202
は、その厚みは、1.5mmに設定されており、金属製
シャフト201aの外周に被覆されている。
【0091】さらに、上記表面層203 は、例えば、エピ
クロルヒドリンゴム(ECO)からなる薄肉のチューブ
状部材に形成され、その表面抵抗値は、106 〜108
Ω/□に設定されている。この表面層203 は、エピクロ
ルヒドリンゴム中に分散させるカーボンブラック等の導
電剤の量を制御することによって、所定の表面抵抗値と
なるように調整されている。また、上記表面層203 は、
その厚みが0.5mmに設定されている。
【0092】このように、上記帯電ロール21, 22, 23,
24は、金属製シャフト201 のニップ部における大径部20
1aの直径が5mmに設定されているとともに、弾性体層
202の厚みが1.5mm、表面層203 の厚みが0.5m
mにそれぞれ設定されており、金属製シャフト201 のニ
ップ部における大径部201aの直径(5mm)が、弾性体
層202 の厚み(1.5mm)+表面層203 の厚み(0.
5mm)=2.0mmよりも大きくなるように設定され
ている。また、この実施の形態では、金属製シャフト20
1 のニップ部における大径部201aの直径(5mm)が、
弾性体層202 の厚みと表面層203 の厚みの全体(4.0
mm)よりも大きくなるように設定されており、このよ
うに、金属製シャフト201 のニップ部における大径部20
1aの直径(5mm)が、弾性体層202 の厚みと表面層20
3 の厚みの全体(4.0mm)よりも大きくなるように
設定するのが望ましい。
【0093】上記の如く構成される帯電ロール21, 22,
23, 24は、その表面のアスカーMD1(微小硬度)が、
70°以下となるように、この実施の形態では、アスカ
ーMD1(微小硬度)が42°となるように設定されて
いる。
【0094】さらに、この実施の形態では、感光体ドラ
ム11, 12, 13, 14の表面に接触する第1及び第2の一次
中間転写ドラム51,52 も、その表面のアスカーMD1
(微小硬度)が、70°以下となるように設定されてい
る。この場合、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,5
2 の表面のアスカーMD1よりも、帯電ロール21, 22,2
3, 24の表面のアスカーMD1が等しいかより小さくな
るように設定するのが望ましい。
【0095】なお、上記感光体ドラム11, 12, 13, 14の
表面に接触するクリーニングブラシやクリーニングブレ
ードなどを設ける場合にあっても、当該クリーニングブ
ラシやクリーニングブレードなどの表面のアスカーMD
1(微小硬度)を、70°以下に設定するのが望まし
い。
【0096】また、上記帯電ロール21, 22, 23, 24は、
外径(直径)が約8mmになるように構成されていると
ともに、当該帯電ロール21, 22, 23, 24の弾性体層202
の長さで決定される帯電部は、その長さがA4サイズの
用紙に対応して210mmに設定されている。その結
果、上記帯電ロール21, 22, 23, 24は、帯電部の長さと
導電性基材である金属製シャフトの直径との比が、(帯
電部の長さ)/(導電性基材の直径)=210/5=4
2≧40となるように、極小径のロールであるように構
成されている。一方、従来の帯電ロールは、外径が12
mm〜14mmで、導電性基材の直径が8mm程度に設
定されており、帯電部の長さと導電性基材である金属製
シャフトの直径との比が、(帯電部の長さ)/(導電性
基材の直径)=210/8=26.25<40となって
いる。
【0097】上記表面層203 は、図1に示すように、そ
の両端部203aが弾性体層202 の両端部202aよりも、所定
の長さα(約2mm)だけ軸方向の外側に突出している
とともに、当該表面層203 の両端部203aは、弾性体層20
2 に被覆されたままの形状で円筒形状に開口するように
構成されている。このように、上記表面層203 の突出量
αは、当該表面層203 の厚みよりも長く設定されてい
る。
【0098】また、上記表面層203 は、上述したよう
に、薄肉のチューブ状部材に形成されており、この薄肉
のチューブ状部材に形成された表面層203 は、弾性体層
202 の表面に被覆されているとともに、当該弾性体層20
2 の表面に導電性の接着剤を介して接着されている。そ
の際、上記表面層203 は、弾性体層202 の全長にわたっ
て接着されている訳ではなく、図9に示すように、当該
弾性体層202 の両端部に所定幅(例えば、3cm程度)
の非接着領域を残して、他の領域が接着された接着領域
となっている。なお、上記表面層203 と弾性体層202 と
の接着領域は、中央部ではなく、図10に示すように、
両端側に設定したり、軸方向に沿って複数に分割して設
定するように構成してもよい。
【0099】上記の如く構成される帯電ロールは、例え
ば、金属製シャフト201 の大径部201aの外周に、弾性体
層202 を所定の厚みに被覆した後、当該弾性体層202 の
表面に、薄肉のチューブ状部材に形成された表面層203
を、帯電ロールの一端部側から被覆することによって設
けられる。その際、上記弾性体層202 の表面に導電性の
接着剤を予め塗布しておくことにより、弾性体層202 と
表面層203 とが所定の接着領域にわたって接着される。
【0100】上記の如く構成される帯電ロール21, 22,
23, 24は、感光体ドラム11, 12, 13, 14 の表面との間
に、所定のニップ幅(例えば、1.0mm)を形成する
ように、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面に対する食
い込み量が、所定の値(例えば、0.3mm)となるよ
うに、定変位方式で取付けられている。
【0101】即ち、上記帯電ロール21は、図8に示すよ
うに、感光体ドラム11やリフレッシャーロール91ととも
に、その両端部が軸受98a ,98b ,98c を介してブラケ
ット99に回転自在に取付けられており、このブラケット
99は、プリンタの図示しないハウジング本体に嵌め込ん
だ状態で、固定用の爪部材99a ,99b によって取付けら
れている。そして、上記感光体ドラム11のシャフト、帯
電ロール21のシャフト201 、及びリフレッシャーロール
91のシャフトの各軸受98a ,98b ,98c が、ブラケット
99に一体に設けられているため、当該軸受98a ,98b ,
98c 間の距離で、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面に
対する帯電ロール21, 22, 23, 24の変位量が、所定の値
となるように構成されている。
【0102】また、上記帯電ロール21, 22, 23, 24は、
図6に示すように、金属製シャフト201 の一方のシャフ
ト部201bに取り付けられた回転駆動用のギア204 を、図
示しない感光体ドラム11, 12, 13, 14の端部に設けられ
たギア等に噛み合わせることにより、当該感光体ドラム
11, 12, 13, 14の周速と等しい速度で回転駆動されるよ
うになっている。
【0103】ただし、上記帯電ロール21, 22, 23, 24
は、当該帯電ロール21, 22, 23, 24の表面にトナー等の
異物が付着するのを防止する目的等により、感光体ドラ
ム11,12, 13, 14の周速に対して、2〜3%程度速い周
速差を持って回転駆動されるように構成しても良い。
【0104】なお、この実施の形態では、帯電部材のニ
ップ部における導電性基材の外径と、弾性体層及び表面
層との厚みの関係が、帯電部材のニップ部における導電
性基材の外径>弾性体層の厚み+表面層の厚みを満たす
各帯電ロール21, 22, 23, 24が、少なくとも対応する感
光体ドラム11,12, 13, 14と一体的にユニット化されて
おり、当該ユニットを画像形成装置本体に対して着脱自
在に構成することもできる。この場合、帯電ロール21,
22, 23,24が小径なので、ユニットの小型化、及び軽量
化が達成できる。
【0105】以上の構成において、この実施の形態1に
係る帯電装置を適用した画像形成装置では、次のように
して、帯電ロールを小径化した場合でも、簡単な構造で
端部のリークを防ぐことができ、しかも帯電の均一性に
優れたものとなっている。
【0106】すなわち、このフルカラープリンタでは、
図1乃至図3に示すように、画像を形成する際に、各画
像形成ユニット1, 2, 3, 4の感光体ドラム11, 12, 13,
14の表面に接触する帯電ロール21, 22, 23, 24に、その
金属製シャフト201 を介して所定の直流電圧、例えば、
約-900VのDC電圧を印加することによって、当該帯電
ロール21, 22, 23, 24と感光体ドラム11, 12, 13, 14の
表面との間に形成される微小なギャップGに生じる放電
250 によって、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面を、
例えば約-300V程度に帯電するようになっている。
【0107】ところで、上記帯電ロール21, 22, 23, 24
は、図1に示すように、その表面層203 の両端部203a
が、弾性体層202 の両端部202aよりも軸方向の外側に突
出しているとともに、当該表面層203 の両端部203aは、
弾性体層202 に被覆されたままの形状で円筒形状に開口
されているように構成されている。
【0108】そのため、従来の帯電ロールのように、そ
の両端面まで表面層で被覆した場合に比べて、図18に
示すように、帯電ロール端部の表面層が突出することに
よって、外形不良や、当該帯電ロールと感光体ドラム表
面との不均一な接触、あるいは低温時などに帯電ロール
端部の表面層内に閉じ込められた空気が収縮して表面層
が凹むなど、環境変化による外形の変化などが発生する
ことがなく、しかも、帯電ロールの両端面まで表面層で
被覆する必要がないため、加工コストがアップするのを
防止することができる。
【0109】しかも、上記帯電ロール21, 22, 23, 24の
場合には、図1に示すように、その表面層203 の両端部
203aが、弾性体層202 の両端部202aよりも、所定の長さ
αだけ長く形成されており、軸方向の外側に突出してい
るため、当該帯電ロールに所定の直流電圧を印加する電
源側からみて、表面層203 の突出した両端部203aは、抵
抗が高くなっており、端部からのリークを簡単な構成で
確実に防止することができる。また、上記帯電ロール2
1, 22, 23, 24の小径化に伴って、金属製シャフトと感
光体ドラム表面との距離が小さくなり、リークが発生し
やすくなるが、上記のごとく、帯電ロール端部の抵抗を
高くすることができるため、小径化した場合でもリーク
の発生を確実に防止することが可能となる。さらに、上
記帯電ロール21, 22, 23, 24の表面に表面処理を施した
り、コート層を塗布する場合には、処理液を表面層203
の両端部203aの開口部から内側に周り込ませることがで
き、当該処理液によって端部の抵抗が上昇し、一段と耐
リーク性が高まるという利点をも有している。
【0110】また、上記帯電ロール21, 22, 23, 24は、
弾性体層202 の外周に表面層203 を接着する際に、図9
に示すように、軸方向の両端部に未接着領域を設けるこ
とにより、表面層203 を構成するチューブ状部材の外形
精度が多少悪い場合でも、未接着領域の表面層203 と弾
性体層202 との柔軟性によって、外形寸法のバラツキを
吸収することができ、全領域にわたって均一にニップさ
せることができる。また、弾性体層202 の端部から導電
性の接着剤がはみ出すと、リークが発生する虞れがある
が、弾性体層202 の両端部に未接着領域を設けることに
よって、リークの発生を未然に防止することができる。
【0111】このように、上記実施の形態では、帯電ロ
ールを小径化した場合でも、簡単な構造で端部のリーク
を防ぐことができ、しかも帯電の均一性に優れたものと
なっている。
【0112】実験例 本発明者らは、図2及び図3に示すようなプリンタを試
作し、帯電ロール表面のアスカーMD1(微小硬度)を
変化させた場合に、帯電不良に基づく斑点、帯電ロール
の表面にトナーの外添剤等が付着することに伴うフィル
ミング、及び感光体ドラムの表面にトナーの外添剤等が
付着することに伴う高湿環境下における像流れであるデ
リーションの発生の程度を調べる実験を行った。
【0113】図11は上記実験の結果を示すものであ
る。
【0114】図11において、斑点のグレードは、××
が低温低湿環境下でA4サイズの用紙を100枚プリン
トした時の斑点の発生枚数が21枚以上である場合、×
が低温低湿環境下でA4サイズの用紙を100枚プリン
トした時の斑点の発生枚数が20枚以下11枚以上であ
る場合、○が低温低湿環境下でA4サイズの用紙を10
0枚プリントした時の斑点の発生枚数が10枚以下2枚
以上である場合、◎が低温低湿環境下でA4サイズの用
紙を100枚プリントした時の斑点の発生枚数が1枚以
下である場合をそれぞれ示している。
【0115】また、フィルミングのグレードは、××が
低温低湿環境下でA4サイズの用紙を3000枚以下プ
リントする間に、20%のハーフトーン中に白または黒
すじが発生した場合、×が低温低湿環境下でA4サイズ
の用紙を5000枚以下プリントする間に、20%のハ
ーフトーン中に白または黒すじが発生した場合、○が低
温低湿環境下でA4サイズの用紙を10000枚以下プ
リントする間に、20%のハーフトーン中に白または黒
すじが発生した場合、◎が低温低湿環境下でA4サイズ
の用紙を10000枚以上プリントした際に、20%の
ハーフトーン中に白または黒すじが発生した場合をそれ
ぞれ示している。
【0116】さらに、デリーションのグレードは、×が
低温低湿環境下でA4サイズの用紙を3000枚プリン
トした後、高温高湿環境下で20%のハーフトーンをプ
リントする際に白すじが発生した場合、○が低温低湿環
境下でA4サイズの用紙を3000枚プリントした後、
高温高湿環境下で20%のハーフトーンをプリントする
際に白すじが未発生の場合、◎が低温低湿環境下でA4
サイズの用紙を3000枚プリントした後、高温高湿環
境下で1000枚以上20%のハーフトーンをプリント
しても白すじが未発生の場合をそれぞれ示している。
【0117】その結果、図11から明らかなように、帯
電ロール表面のアスカーMD1(微小硬度)を、70度
以下に設定することにより、斑点、フィルミング、デリ
ーションのすべてにおいて、良好であることがわかる。
【0118】なお、図12乃至14は、帯電ロール21,
22, 23, 24の表面層203 を、厚み0.05mmのPVd
F等からなるチューブ状部材によって極薄肉に形成した
ものを示している。
【0119】実施の形態2 図15乃至図17はこの発明の実施の形態2を示すもの
であり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号
を付して説明すると、この実施の形態2に係る帯電部材
は、その表面のイオン化ポテンシャルが、4.8以上に
設定されるように構成されている。
【0120】すなわち、この実施の形態2に係るタンデ
ム型のフルカラープリンタは、前記実施の形態1と同様
に、帯電ロール21, 22, 23, 24の上流側に、感光体ドラ
ム11, 12, 13, 14 の表面に付着した異物を除去するク
リーニング装置を備えていない、所謂クリーナーレスの
画像形成装置となっている。そのため、このタンデム型
のフルカラープリンタでは、次に説明するように、クリ
ーニング装置以外に、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表
面に付着したトナー等の異物を除去するシステムを採用
している。ただし、そのままでは、感光体ドラム11, 1
2, 13, 14の表面に強く付着したトナー等を除去するこ
とが困難な場合もある。
【0121】よって、この実施の形態に係るタンデム型
のフルカラープリンタでは、図3に示すように、感光体
ドラム11, 12, 13, 14の表面に付着したトナー等の異物
や、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 、並びに
二次中間転写ドラム53の表面に付着したトナー等の異物
を、掻き乱すことによって、クリーニング装置以外の除
去システムを有効に作用させる、回転駆動されるブラシ
等からなるリフレッシャーと呼ばれる掻乱部材91,9
2,93,94,95,96,9 7が設けられている。
【0122】そこで、このような帯電装置21, 22, 23,
24に付着したトナーによる濃度ムラの発生を防ぐため
に、この実施の形態では、印字動作前、印字動作後、連
続印字持の所定枚数毎など、ある所定のタイミングで以
下のような、クリーニング装置によらないクリーニング
動作を行なうようになっている。
【0123】上記帯電装置21, 22, 23, 24、感光体ドラ
ム11, 12, 13, 14、第1及び第2の一次中間転写ドラム
51,52 、二次中間転写ドラム53、最終転写ロール60に、
最終転写ロール60が最もマイナス電位が高くなるよう
に、順々に電位勾配をつけた電圧を印加することによっ
て、印字動作中に、帯電装置21, 22, 23, 24に付着、堆
積した逆極性の(+)帯電トナーを、最終転写ロール60
まで順々に転写して移動し、最終転写ロール60に接触し
て設けたブレードなどの最終クリーニング部材801 を含
んだクリーニング装置80によって回収する。
【0124】この実施の形態では、帯電装置21, 22, 2
3, 24の表面電位を0V、感光体ドラム11, 12, 13, 14
の表面電位を-300V、第1及び第2の一次中間転写ドラ
ム51,52 の表面電位を-800V、二次中間転写ドラム53の
表面電位を-1300 V、最終転写ロール60の表面電位を-2
000 Vに設定している。この電位勾配は、各部材の金属
部(シャフト、パイプ)に電圧を給電する方式によって
得ているが、例えば、第1及び第2の一次中間転写ドラ
ム51,52 又は二次中間転写ドラム53などを電気的に浮か
せて、これら部材の抵抗値の関係によって所望の表面電
位が得られる場合には、そのような方法をとっても良
い。このようなマイナス印加クリーニングモード、つま
り逆極性の(+)帯電トナー回収モードによって帯電装
置21, 22, 23, 24 に付着したトナーによる濃度ムラの
発生を防ぐことができる。
【0125】なお、必要に応じて、通常の(−)極性に
帯電したトナーであって、感光体ドラム11, 12, 13, 14
や第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 、及び二次
中間転写ドラム53の表面に残留したトナーを、同様の方
法にて(印加する電圧の極性のみを反転することによっ
て)除去することができる。
【0126】ところで、この実施の形態2では、帯電ロ
ール21, 22, 23, 24表面のイオン化ポテンシャルが、
4.8以上となるように設定することにより、クリーニ
ングサイクルにおいて、帯電ロール21, 22, 23, 24の表
面電位と、感光体ドラム11, 12, 13, 14 の表面電位と
の間に、所定の電位差を持たせることによって、当該帯
電ロール21, 22, 23, 24の表面に付着した正規帯電極性
のトナーや逆帯電極性のトナーを、静電気的に除去する
際に、これらの正規帯電極性のトナーや逆帯電極性のト
ナーを効率良く除去することができ、画質欠陥を問題と
ならない程度に低減するように構成したものである。
【0127】上記帯電ロール21, 22, 23, 24の表面層20
3 は、その表面のイオン化ポテンシャルが、4.8eV
以上に設定されるように構成されている。この表面層20
3 は、当該表面層203 を構成する材料として、イオン化
ポテンシャルが4.8eV以上の用いても勿論よいし、
当該表面層203 の表面に、表面処理を施したり、コート
層を設けることによって、その表面のイオン化ポテンシ
ャルが4.8eV以上となるように構成しても良い。
【0128】上記表面層203 を構成する材料としては、
例えば、イオン化ポテンシャルが4.83eVであるE
TFE(エチレン・4フッ化エチレン共重合体)が用い
られる。また、上記表面層203 を構成する材料として
は、例えば、イオン化ポテンシャルが4.49eVであ
るエピクロルヒドリンゴム(ECO)が用いられ、当該
エピクロルヒドリンゴム(ECO)からなる表面層203
に、SCなる表面処理を施すことによって、イオン化ポ
テンシャルが4.8eVとなるように構成される ここ
で、図15中、SC処理とは、イソシアネート(NC
O)(15重量部)+フッ素系樹脂(2重量部)+溶剤
(83重量部)からなる処理液に23℃で約30秒浸漬
後、120℃のオーブンで約1時間加熱して行う処理の
ことをいう。イソシアネートとしては、例えば、MR−
400日本ポリウレタン社製)が、フッ素系樹脂として
は、Vフロン#200(大日本塗料社製)が、溶剤とし
ては、酢酸エチルが、それぞれ用いられる。
【0129】また、PVdFはポリフッ化ビニリデンで
あり、PVdF+Eは、PVdFにエラストマーをいれ
て樹脂を柔らかくしたものである。
【0130】さらに、ECO+PHTは、エピクロルヒ
ドリンゴムの表面にPHT膜をコーティングしたもので
あり、PHTは、アクリル系表面コート材料で、PHT
(SGT社製)を使用した。なお、表面コート後15分
間風乾した。
【0131】又、ECO+96SPは、96SPとはシ
リコン系表面コート材料:KF−96SP(信越シリコ
ンーン社製)を使用し、エアゾール吹付け後、5分間風
乾した。
【0132】ところで、本発明者らは、上記のごとく、
帯電ロール21, 22, 23, 24や感光体ドラム11, 12, 13,
14等に、電位勾配をつけた電圧を印加することによっ
て、帯電ロール21, 22, 23, 24の表面等に付着したトナ
ーを除去する際に、当該帯電ロール21, 22, 23, 24表面
のイオン化ポテンシャルが、トナーの除去性に影響して
いることを見出した。
【0133】そのため、本発明者らは、図15に示すよ
うに、表面層203 を形成する材料や、表面処理または表
面コートとして、イオン化ポテンシャルが異なる帯電ロ
ール21, 22, 23, 24を試作し、当該帯電ロール21, 22,
23, 24の表面に付着するトナーの量や、クリーニングサ
イクルを実施したときの残トナー量、あるいは初期画質
と、汚れた際の画質を調べる実験を行った。なお、使用
したトナーの比重は、1.2であった。
【0134】図16及び図17は上記実験の結果を示す
ものである。プリンタとしては、図2及び図3に示すも
のを使用している。
【0135】図16は、帯電ロール21, 22, 23, 24の表
面に付着したトナーの量(g/m2)と、プリント画質
との関係を示すものである。
【0136】この図16から明らかなように、帯電ロー
ル21, 22, 23, 24表面の汚れが多いと、画質が悪くなる
傾向があることがわかる。画質上、問題のないレベルの
グレード1とするためには、帯電ロール21, 22, 23, 24
表面の汚れ量は、0.25(g/m2 )以下であること
が重要である。
【0137】ここで、図16中、横軸は、帯電ロール2
1, 22, 23, 24表面のトナー付着量を、縦軸は、画質で
グレード”0”が良好な場合を示している。なお、画質
グレードは、0:まったく不具合なし、1:極めて軽微
な不具合あり、2:軽微な不具合あり、3:許容でき
る、4:見苦しく発生、5:極めて見苦しく発生、6:
問題外とし、許容範囲をグレード2以下を合格とする。
また、画質の評価に関しては、光学 第12巻第4号
(1983年8月)”複写機における画像の評価”pp
267〜277を参考にして評価した。
【0138】図17は、帯電ロール21, 22, 23, 24表面
のIP値と、クリーニングサイクル後の帯電ロール21,
22, 23, 24表面に残留したトナー量(クリーニング残ト
ナー量)(g/m2 )との関係を示している。なお、帯
電ロール21, 22, 23, 24表面のイオン化ポテンシャル
(IP)の値は、光電子放出装置AC−1(理研計器
製)にて測定した。
【0139】図16の結果から、帯電ロール21, 22, 2
3, 24表面のトナー残量を、0.25(g/m2 )以下
とする必要があることから、帯電ロール21, 22, 23, 24
表面のIP値として、4.8eV以上であることが、重
要となる。
【0140】図15の表の中から、帯電ロール表面の汚
れと画質グレードを図にしたものが図16で、図16よ
り、帯電ロール表面の汚れ量が0.25g/m2 以下で
あれば、画質グレードが許容値となることがわかる。ま
た、初期画質で画質グレードが2及び2のものは、1枚
プリントで帯電ロール表面にトナーが付着し、画質劣化
を発生させていることがわかり、良好な画質を維持する
ためには、クリーニングサイクルを1枚プリント毎に行
う必要があることがわかった。また、イオン化ポテンシ
ャル(IP)の値が4.8未満の材料では、例えば、P
VdFにエラストマーを入れてやわらかく処理したもの
では、イオン化ポテンシャル(IP)の値はほとんど変
化しないが、クリーニング後のトナー量は影響されるこ
とを見出した。イオン化ポテンシャル(IP)の値が
4.8以上のものでは、例えば、ECO+SCの材料で
処理の方法を変えて表面状態(アスカーMD1硬度40
°〜70°、表面粗さRz4μm〜12μm)を変化さ
せても、クリーニング後のトナー量に変化はなく、イオ
ン化ポテンシャル(IP)の値が4.8以上であること
が重要であることを見出した。
【0141】ここで、図17中、横軸は、帯電ロール2
1, 22, 23, 24表面のIP値を、縦軸は、クリーニング
残トナー量を示している。
【0142】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0143】なお、前記実施の形態では、帯電部材を被
帯電体の表面を帯電する場合に用いた場合について説明
したが、当該帯電部材は、転写用もしくは除電用に使用
するように構成しても良い。
【0144】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
帯電ロールを小径化した場合でも、簡単な構造で端部の
リークを防ぐことができ、しかも帯電の均一性に優れた
帯電装置及びこれを用いた画像形成装置を提供すること
ができる。
【0145】また、請求項2に記載の発明によれば、帯
電部材は、導電性の基材と、当該導電性基材の表面に順
次被覆される少なくとも弾性体層と表面層とを有し、前
記表面層は、その両端部が弾性体層の両端部よりも軸方
向の外側に突出しているとともに、当該表面層の両端部
は、弾性体層に被覆され、かつ、開口されており、前記
帯電部材のニップ部における導電性基材の外径と、弾性
体層及び表面層との厚みの関係が、帯電部材のニップ部
における導電性基材の外径>弾性体層の厚み+表面層の
厚みを満たすことで、帯電ロールの小径化が達成でき、
同時に導電性基材の小径化等に伴い、帯電ロールの軽量
化も達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)(b)はこの発明の実施の形態1
に係る帯電装置をそれぞれ示す断面構成図及び要部斜視
部である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る帯電装
置を適用した画像形成装置としてのタンデム型のフルカ
ラープリンタを示す構成図である。
【図3】 図3はプリントヘッドを示す構成図である。
【図4】 図4は最終転写ロールを示す断面図である。
【図5】 図5は最終転写ロールのクリーニング装置を
示す断面図である。
【図6】 図6はこの発明の実施の形態1に係る帯電装
置の帯電ロールを示す外観斜視図である。
【図7】 図7はこの発明の実施の形態1に係る帯電装
置の帯電ロールを示す一部破断の要部斜視図である。
【図8】 図8は帯電ロールの定変位の当接方式を示す
構成図である。
【図9】 図9は帯電ロールの接着領域を示す説明図で
ある。
【図10】 図10は帯電ロールの接着領域を示す説明
図である。
【図11】 図11は実験結果を示す図表である。
【図12】 図12はこの発明の実施の形態1に係る帯
電装置の帯電ロールの他の例を示す外観斜視図である。
【図13】 図13はこの発明の実施の形態1に係る帯
電装置の帯電ロールの他の例を示す要部斜視図である。
【図14】 図14はこの発明の実施の形態1に係る帯
電装置の帯電ロールを示す一部破断の要部斜視図であ
る。
【図15】 図15は実験結果を示す図表である。
【図16】 図16は実験結果を示すグラフである。
【図17】 図17は実験結果を示すグラフである。
【図18】 図18は従来の帯電ロールを示す説明図で
ある。
【図19】 図19は従来の帯電ロールにおける画質欠
陥を示す説明図である。
【符号説明】
21, 22, 23, 24:帯電ロール(帯電部材)、201 :金属
製シャフト、202 :弾性体層、203 :表面層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/06 G03G 21/00 340 21/18 15/00 556 (72)発明者 高山 康夫 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 石井 康友 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H030 AA06 AA07 AB02 AD02 BB42 2H035 AA15 AZ11 2H071 BA05 BA13 BA27 BA43 DA06 DA09 2H200 FA08 FA18 FA19 GA12 GB41 HA03 HA28 HB12 HB22 HB37 HB45 HB46 HB47 JA02 JA25 JA26 JA27 JB10 JC02 MA04 MA20 MB01 MC01 3J103 AA02 AA13 AA32 AA51 AA85 EA07 FA18 GA02 GA57 GA58 GA60 HA04 HA12 HA20

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体の表面に接触した状態で配置さ
    れ、当該被帯電体の表面を帯電するロール状の帯電部材
    を備えた帯電装置において、 前記帯電部材は、導電性の基材と、当該導電性基材の表
    面に順次被覆される少なくとも弾性体層と表面層とを有
    し、前記表面層は、その両端部が弾性体層の両端部より
    も軸方向の外側に突出しているとともに、当該表面層の
    両端部は、弾性体層に被覆され、かつ、開口されている
    ことを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 被帯電体の表面に接触した状態で配置さ
    れ、当該被帯電体の表面を帯電するロール状の帯電部材
    を備えた帯電装置において、 前記帯電部材は、導電性の基材と、当該導電性基材の表
    面に順次被覆される少なくとも弾性体層と表面層とを有
    し、前記表面層は、その両端部が弾性体層の両端部より
    も軸方向の外側に突出しているとともに、当該表面層の
    両端部は、弾性体層に被覆され、かつ、開口されてお
    り、前記帯電部材のニップ部における導電性基材の外径
    と、弾性体層及び表面層との厚みの関係が、 帯電部材のニップ部における導電性基材の外径>弾性体
    層の厚み+表面層の厚みを満たすことを特徴とする帯電
    装置。
  3. 【請求項3】 前記表面層端部の突出部分は、表面層の
    厚みよりも長いことを特徴とする請求項1記載の帯電装
    置。
  4. 【請求項4】 前記帯電部材は、給電部分から見て両端
    の抵抗値が高いことを特徴とする請求項1記載の帯電装
    置。
  5. 【請求項5】 前記導電性基材は、ニップ部の外径が他
    の部分よりも大きく設定されていることを特徴とする請
    求項1記載の帯電装置。
  6. 【請求項6】 前記帯電部材は、直径が10mm以下に
    設定されていることを特徴とする請求項1記載の帯電装
    置。
  7. 【請求項7】 前記表面層は、弾性体層よりも長く形成
    されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    に記載の帯電装置。
  8. 【請求項8】 前記帯電部材は、帯電部の長さと導電性
    基材の直径との比が、(帯電部の長さ)/(導電性基材
    の直径)≧40であることを特徴とする請求項1乃至7
    のいずれかに記載の帯電装置。
  9. 【請求項9】 前記表面層は、弾性体層の表面に接着さ
    れているとともに、帯電部材の軸方向に沿って一部未接
    着領域が設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    8のいずれかに記載の帯電装置。
  10. 【請求項10】 前記表面層は、帯電部材の軸方向に沿
    った両端部に未接着領域が設けられていることを特徴と
    する請求項9に記載の帯電装置。
  11. 【請求項11】 前記帯電部材に印加される電圧が、直
    流電圧のみであることを特徴とする請求項1乃至10の
    いずれかに記載の帯電装置。
  12. 【請求項12】 前記帯電部材は、被帯電部材に対して
    周速差を有することを特徴とする請求項1乃至11のい
    ずれかに記載の帯電装置。
  13. 【請求項13】 前記帯電部材は、その上流側に、被帯
    電体の表面に付着した異物を除去するクリーニング手段
    を有しないことを特徴とする請求項1乃至12のいずれ
    かに記載の帯電装置。
  14. 【請求項14】 前記帯電部材は、その上流側が転写装
    置である、もしくは一時的に転写残トナーを保持する擬
    似的なクリーニング装置であることを特徴とする請求項
    1乃至13のいずれかに記載の帯電装置。
  15. 【請求項15】 前記表面層は、薄肉のチューブ状部材
    によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至
    14のいずれかに記載の帯電装置。
  16. 【請求項16】 前記弾性体層は、発泡ウレタンからな
    ることを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載
    の帯電装置。
  17. 【請求項17】 前記帯電部材は、転写用もしくは除電
    用に使用されることを特徴とする請求項1乃至16のい
    ずれかに記載の帯電装置。
  18. 【請求項18】 前記帯電部材は、その表面のアスカー
    MD1硬度が70°以下に設定されていることを特徴と
    する請求項1乃至17のいずれかに記載の帯電装置。
  19. 【請求項19】 前記帯電部材は、その表面のイオン化
    ポテンシャルが、4.8eV以上に設定されていること
    を特徴とする請求項1乃至18のいずれかに記載の帯電
    装置。
  20. 【請求項20】 像担持体の表面を、当該像担持体の表
    面に接触するロール状の帯電部材によって帯電すること
    により、前記像担持体上にトナー像を形成するととも
    に、前記帯電部材の上流側に、被帯電体の表面に付着し
    た異物を除去するクリーニング手段を有しない画像形成
    装置において、 前記帯電部材は、導電性の基材と、当該導電性基材の表
    面に順次被覆される少なくとも弾性体層と表面層とを有
    し、前記表面層は、その両端部が弾性体層の両端部より
    も軸方向の外側に突出しているとともに、当該表面層の
    両端部は、弾性体層に被覆され、かつ、開口されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  21. 【請求項21】 像担持体の表面を、当該像担持体の表
    面に接触するロール状の帯電部材によって帯電すること
    により、前記像担持体上にトナー像を形成するととも
    に、前記帯電部材の上流側が転写装置である、もしくは
    一時的に転写残トナーを保持する擬似的なクリーニング
    装置である画像形成装置において、 前記帯電部材は、導電性の基材と、当該導電性基材の表
    面に順次被覆される少なくとも弾性体層と表面層とを有
    し、前記表面層は、その両端部が弾性体層の両端部より
    も軸方向の外側に突出しているとともに、当該表面層の
    両端部は、弾性体層に被覆され、かつ開口されているこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記帯電部材のニップ部における導電
    性基材の外径と、弾性体層及び表面層との厚みの関係
    が、 帯電部材のニップ部における導電性基材の外径>弾性体
    層の厚み+表面層の厚みを満たし、かつ、少なくとも前
    記帯電部材と像担持体とが一体的にユニット化されてお
    り、当該ユニットが画像形成装置本体に対して着脱自在
    になっていることを特徴とする請求項20又は21記載
    の画像形成装置。
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