JP2006259167A - 転写定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トナーが記録シートに再付着して記録シートを汚すことを防止でき良好な転写定着を継続して行うことが可能な転写定着装置、及びこれを備え良好な画像形成を継続して行うことが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】 像担持体3上に形成されたトナー像Tが転写される転写定着部材13を有し、記録シートP上にトナー像Tを転写させると共に定着させる転写定着装置12において、転写定着後の転写定着部材13の表面に付着した残留トナーの濃度を検知する濃度検知手段60と、転写定着部材13の表面に圧接して残留トナーを転写定着部材13の表面より除去するクリーニング部材61と、濃度検知手段60により検知された残留トナー濃度に応じてクリーニング部材61の動作を制御する制御手段40とを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真式複写装置、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ、複合機等の画像形成装置に関し、詳しくは像担持体上に形成されたトナー像を記録シート上に転写させると共に定着させる転写定着装置の構成に関する。
従来の電子写真式複写装置、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ、複合機等の画像形成装置において、像担持体上にトナー像を形成し、形成されたトナー像を中間転写体に転写した後にこれに記録シートを重ね合わせ、重ね合わせた中間転写体及び記録シートを加熱すると共に加圧し、中間転写体上の画像を記録シートに転写すると共に定着する画像形成装置が、例えば「特許文献1」あるいは「特許文献2」において提案されている。
また、像担持体上に形成されたトナー像の濃度を検知する反射型濃度センサによって転写部材表面からの反射光を検出し、この検出値に基づいて転写部材のクリーニング動作を制御する制御手段を有する画像形成装置が、例えば「特許文献3」に開示されている。
特開2000−267469号公報 特開2002−244450号公報 特開2000−147954号公報
しかし「特許文献1」に開示された技術では、転写定着を行う転写定着部材にクリーニング部材が設けられておらず、転写定着部材上に付着したトナーが記録シートに再付着して記録シートを汚してしまうという問題点がある。また「特許文献2」に開示された技術では、転写定着部材をクリーニングするクリーニング部材が常に一定の割合で転写定着部材をクリーニングしているため、トナー濃度が高い部分においてはトナーがクリーニングしきれずに残ってしまい、この残ったトナーが記録シートに再付着して記録シートを汚してしまうという問題点がある。また「特許文献3」に開示された技術では、転写装置であるために記録シートへの定着は行われず、さらに反射型濃度センサが常に転写部材の表面を検知していないことから、トナーが記録シートに再付着して記録シートを汚してしまう虞がある。
本発明は上述の問題点を解決し、トナーが記録シートに再付着して記録シートを汚すことを防止でき良好な転写定着を継続して行うことが可能な転写定着装置、及びこれを備え良好な画像形成を継続して行うことが可能な画像形成装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、像担持体上に形成されたトナー像が転写される、定着機能を有する移動体である転写定着部材を有し、記録シート上に前記トナー像を転写させると共に定着させる転写定着装置において、転写定着後の前記転写定着部材の表面に付着した残留トナーの濃度を検知する濃度検知手段と、前記転写定着部材の表面に圧接して前記残留トナーを前記転写定着部材の表面より除去するクリーニング部材と、前記濃度検知手段により検知された残留トナー濃度に応じて前記クリーニング部材の動作を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の転写定着装置において、さらに前記クリーニング部材は前記転写定着部材の表面に対する圧接力を変更可能であり、前記制御手段は前記残留トナー濃度が所定値以上の場合には前記圧接力を増加することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の転写定着装置において、さらに前記クリーニング部材は前記転写定着部材の移動に伴い回転可能な回転体であり、前記制御手段は前記残留トナー濃度が所定値以上の場合には前記クリーニング部材を前記転写定着部材の移動速度よりも速い周速度で回転駆動することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の転写定着装置において、さらに前記濃度検知手段は前記記録シートの幅方向に移動自在であり、前記制御手段は前記トナー像の濃度が最も高い高濃度位置に前記濃度検知手段を移動させ、前記高濃度位置において前記濃度検知手段が前記残留トナー濃度を検知することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の転写定着装置において、さらに前記転写定着部材の周面に対して接離自在である、前記クリーニング部材による前記残留トナーの除去を補助する補助クリーニング部材を有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の転写定着装置において、さらに前記制御手段は、前記残留トナー濃度が所定値未満の場合には前記補助クリーニング部材を前記転写定着部材の周面より離間させ、前記残留トナー濃度が所定値以上の場合には前記補助クリーニング部材を前記転写定着部材の周面に接触させることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5または6記載の転写定着装置において、さらに前記補助クリーニング部材がブレードまたはブラシを有することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の転写定着装置において、さらに前記補助クリーニング部材が耐熱性を有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1ないし8の何れか1つに記載の転写定着装置において、さらに前記転写定着部材がローラであることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1ないし8の何れか1つに記載の転写定着装置において、さらに前記転写定着部材がベルト部材を有することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1ないし10の何れか1つに記載の転写定着装置を有する画像形成装置であることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の画像形成装置において、さらに前記濃度検知手段により前記転写定着部材に記録シートが巻き付いたことが検知された場合に装置の作動を停止させることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項11または12記載の画像形成装置において、さらに前記像担持体上に形成されたトナー像を転写してこれを前記転写定着部材に再転写する移動体である中間転写体を有することを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項13記載の画像形成装置において、さらに前記中間転写体の表面に付着した残留トナーの濃度を検知する第2の濃度検知手段と、前記中間転写体の表面に圧接して前記残留トナーを前記中間転写体の表面より除去する動作可能な第2のクリーニング部材と、第2の濃度検知手段により検知された残留トナー濃度に応じて第2のクリーニング部材の動作を制御する第2の制御手段とを有することを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項14記載の画像形成装置において、さらに第2のクリーニング部材は前記中間転写体の表面に対する圧接力を変更可能であり、第2の制御手段は前記残留トナー濃度が所定値以上の場合には前記圧接力を増加することを特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項14記載の画像形成装置において、さらに第2のクリーニング部材は前記中間転写体の移動に伴い回転可能な回転体であり、第2の制御手段は前記残留トナー濃度が所定値以上の場合には第2のクリーニング部材を前記中間転写体の移動速度よりも速い周速度で回転駆動することを特徴とする。
本発明によれば、濃度検知手段によって転写定着部材上の残留トナー濃度を検知し、この検知結果に応じて制御手段がクリーニング部材の動作を制御するので、残留トナー濃度が高いときにのみクリーニング性能を向上させてトナーの除去効果を高るので、転写定着部材に余計な負荷をかけることなくかつ効果的に転写定着部材のクリーニングを行うことができ、転写定着部材上での残留トナーを効果的に低減して記録シートへのトナー付着による異常画像の発生を防止できると共に、転写定着部材への負荷を低減して転写定着部材の寿命を延ばすことができる。
図1は、本発明の第1の実施形態を示す画像形成装置の概略図である。同図において、画像形成装置としてのタンデム型カラー複写装置1は、装置本体中央部に画像形成部1Aを、その下方に給紙部1Bを有しており、画像形成部1Aの上方には図示しない画像読取部が設けられている。
画像形成部1Aには、水平方向に延びる転写面を有する中間転写体としての中間転写ベルト2が配設されており、中間転写ベルト2の上方には、その周面を中間転写ベルト2の上面にそれぞれ当接させる状態で4個の像担持体としての感光体ドラム3Y,3M,3C,3Bが、中間転写ベルト2の転写面に沿ってそれぞれ配設されている。感光体ドラム3Yは黄色画像を、感光体ドラム3Mは赤色画像を、感光体ドラム3Cは青色画像を、感光体ドラム3Bは黒色画像をそれぞれ形成する。
各感光体ドラム3Y,3M,3C,3Bは、それぞれ図1において反時計回り方向に回転し、その周囲には回転過程において画像形成処理を実行するための、帯電装置4、光書き込み装置5、現像装置6、一次転写ローラ7、ドラムクリーニング装置8が配設されている。各符号に付されているY,M,C,Bはそれぞれ各感光体ドラム3Y,3M,3C,3Bに対応しており、各現像装置6Y,6M,6C,6Bには各色に対応したカラートナーがそれぞれ収容されている。
中間転写ベルト2は駆動ローラ9と従動ローラ10とに掛け渡されており、中間転写ベルト2は駆動ローラ9が回転駆動することにより図1に矢印で示す方向に移動する。中間転写ベルト2を介して従動ローラ10と対向する位置には、中間転写ベルト2の表面をクリーニングするベルトクリーニング装置11が配設されている。駆動ローラ9には、図示しない二次バイアス印加手段によりバイアス(AC、パルス等の重畳を含む)電圧が印加される。
上述の構成より、感光体ドラム3Yの表面が帯電装置4Yにより一様に帯電され、画像読取部からの画像情報に基づいて感光体ドラム3Y上に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置6Yにより供給されたトナーによってトナー像として可視像化され、このトナー像は所定のバイアスが印加される一次転写ローラ7Yによって中間転写ベルト2上に一次転写される。他の感光体ドラム3M,3C,3Bにおいても同様の画像形成がなされ、各色のトナー像は中間転写ベルト2上に順次転写されて重ね合わせられる。一次転写後、各感光体ドラム3Y,3M,3C,3B上に残留したトナーは各ドラムクリーニング装置8Y,8M,8C,8Bによって除去され、図示しない除電ランプによって各感光体ドラム3Y,3M,3C,3Bの電位が初期化されて次の作像工程に備えられる。
給紙部1Bは、記録シートとしての用紙Pを積載収容する給紙トレイ16と、給紙トレイ16内の用紙Pを最上位のものから順次1枚ずつ分離給送する給紙ローラ17と、給紙された用紙Pを搬送する搬送ローラ対18と、用紙Pを一時停止し斜めずれを修正した後に所定のタイミングで送り出すレジストローラ対19とを有している。
駆動ローラ9の右方近傍には転写定着装置12が配設されている。転写定着装置12は、転写定着部材としての転写定着ローラ13、加圧手段である圧縮コイルばね21によって転写定着ローラ13に所定の圧接力で圧接された加圧ローラ14、加熱手段であるハロゲンヒータ15、濃度検知手段としての反射濃度センサ60、クリーニング部材としてのクリーニングローラ61等を有している。
転写定着ローラ13及び加圧ローラ14は、アルミニウム等の金属からなるパイプ状の芯金53と、芯金53の表面に設けられた厚み0.05〜0.5mm程度の弾性体層と、この弾性体層の表面にコーティングされたあるいはチューブにより被覆された10〜30μmのPFAあるいはPTFE等のフッ素系樹脂材料からなる離型層とにより構成されている。各ローラ13,14の内部には、各ローラ表面上のトナー像を加熱するための図示しないハロゲンヒータが設けられている。図示しないハロゲンヒータは、各ローラ13,14の表面温度を測定するために各ローラ13,14の非画像領域にそれぞれ設けられた図示しないサーミスタからの温度情報に基づき、図示しない温度コントローラによってそのオンオフを制御される。転写定着ローラ13は、用紙Pの長さ分のトナー像を保持する必要があるため、その外周長は用紙Pの搬送方向長さ以上となるように構成されている。
上述の構成中、各ローラ13,14の離型層をカーボン等の導電物質を分散させた導電性のフッ素系樹脂材料で構成して芯金53と接続することで、離型層間に転写バイアスを印加することが可能となる。これにより転写バイアスを低電圧とすることができると共に転写時のトナー飛散を抑制できる。
転写定着ローラ13の周面近傍にはリフレクタ32に覆われたハロゲンヒータ15が配設されており、駆動ローラ9の周面上に位置する中間転写ベルト2と転写定着ローラ13との間の部位には断熱プレート20が配設されている。ハロゲンヒータ15は、その作動を後述する制御手段40によって制御される。断熱プレート20は、転写定着ローラ13から中間転写ベルト2への熱放射(熱移動)を抑制する熱遮蔽部材あるいは熱移動抑止部材として機能する。断熱プレート20は中間転写ベルト2から熱転写定着ローラ13への二次転写を阻害しない状態で中間転写ベルト2への熱放射を極力抑えるように開口部を有する形状に形成されており、図示しない装置本体に固定されている。熱移動抑止部材としては放射率の低い金属光沢を有する板状のものが望ましく、特に2枚の金属シートを微小空隙あるいは断熱材を挟んで配置すると優れた効果を得ることができる。また、ノート型パーソナルコンピュータのCPU冷却用等に用いられるマイクロヒートパイプ構造を内包する薄板を用いた場合には熱移動抑止部材を低温に保つため熱移動を抑制することができる。この断熱プレート20により、中間転写ベルト2の温度上昇をある程度低減でき、中間転写ベルト2の熱による劣化を抑制できる。
上述の構成より、中間転写ベルト2上に一次転写されたトナー像Tは、駆動ローラ9と転写定着ローラ13とが接触あるいは微少間隙をもった状態で、図示しない二次バイアス印加手段により駆動ローラ9に印加されるバイアス(AC、パルス等の重畳を含む)により転写定着ローラ13に静電気力によって二次転写される。二次転写されたトナー像Tは、ハロゲンヒータ15が発する輻射エネルギをリフレクタ32により集光することにより加熱されて半溶融状態となる。転写定着ローラ13の表面温度は、カラー複写装置1の電源がオンされてから複写工程に入るまでの間に、リフレクタ32の内部と加圧ローラ14の内部に設けられた図示しないハロゲンヒータとにより所定の温度となるように制御される。転写定着ローラ13の表面温度としては、中間転写ベルト2に対して過度の温度負荷をかけない100℃以下、望ましくは約80℃以下となるように制御される。
加圧ローラ14内部の図示しないハロゲンヒータは複写工程に入るとオフされ、電力はハロゲンヒータ15にのみ供給される。複写工程に入り、トナー像Tがハロゲンヒータ15による加温領域を通過した後において、トナー像Tを形成するトナー層中の温度分布は転写定着ローラ13に接触している側よりもハロゲンヒータ15に向いている側、すなわち用紙Pと接触する側が高くなっている。具体的には、転写定着ローラ13と接触している部分が上述のように約80℃であるのに対し、ハロゲンヒータ15側を向いた部分は用紙Pに対して十分な定着強度を得ることができる温度が必要である。本発明者等の検討により、十分な定着強度を得るに必要なトナー像Tと用紙Pとの接触界面温度は、110〜120℃であることが判った。用紙Pに比して格段に熱容量が小さいトナー粒子は、用紙Pに接触した瞬間に温度が急激に低下してしまうため、転写定着ローラ13と加圧ローラ14との圧接部である転写定着ニップ部の出口において定着工程が完了するためには、転写定着ニップ部の入口でトナー温度を上昇させておく必要があることは明らかであり、転写定着ニップ部の出口においてトナー像Tと用紙Pとの接触界面温度が110〜120℃程度となるようにハロゲンヒータ15の作動(温度あるいは電力)が制御される。
上述の構成により、中間転写ベルト2上のトナー像T0は、図2に示すように、転写定着ローラ13に転写された後にその周面上においてハロゲンヒータ15により加熱されて半溶融状態のトナー像T1となり、加圧ローラ14の圧接により用紙P上に定着されたトナー像T2となる。なお加熱手段として、ハロゲンヒータ15に代えて図3に示す誘導加熱方式を採用してもよい。図3において、転写定着ローラ13の内部には銀等の金属層を有する発熱層が設けられており、転写定着ローラ13に近接配置された誘導コイル50の作用により、発熱層に渦電流が発生して発熱することにより、トナー像T0が溶融してトナー像T1へと変性する。変性したトナー像T1は、転写定着ニップ部を通過することにより用紙Pに定着されてトナー像T2となる。
転写定着ローラ13の周面近傍には、図1〜図3に示すように反射濃度センサ60及びクリーニングローラ61が配設されている。LED素子を有しこれより発光されたLED光の反射光を検知するセンサである反射濃度センサ60は、図4に示すように図示しない装置本体に固定されたリード66上に配置されており、モータ64によってリード66が回転することにより図4に矢印で示す用紙Pの幅方向に往復移動する。反射濃度センサ60により検知された反射光はその強度に応じた信号として後述する制御手段40に出力され、モータ64はその作動を後述する制御手段40によって制御される。
図示しない装置本体に移動可能に支持された一対の図示しないブラケットにその支軸の両端を回転自在に支持されたクリーニングローラ61は、図4に示すように、一端を図示しない不動部材に固定された一対の圧縮ばね67によってその周面を転写定着ローラ13の周面に所定の圧接力で圧接されており、モータ65によって回転駆動される。モータ65とクリーニングローラ61とは図示しないワンウェイクラッチを介して駆動連結されており、モータ65の非作動時において、クリーニングローラ61は転写定着ローラ13と連れ回り可能に構成されている。モータ65の作動は、後述する制御手段40によって制御される。
クリーニングローラ61は、表面を研磨したステンレス等の金属パイプによって構成されており、転写定着ローラ13よりもトナーに対する離型性が劣るように、すなわちトナーがその表面に付着し易いように構成されている。クリーニングローラ61の周面には、クリーニングローラ61の周面に付着したトナーを掻き取るスクレーパ62の先端が当接している。
上述の構成より、転写定着ニップ部において用紙に対して転写定着工程が終了した後、用紙上に移動されなかった微量の残留トナーが転写定着ローラ13上に付着した状態で反射濃度センサ60により検知可能な位置に移動してくると、反射濃度センサ60から発光されたLED光がこれに照射される。このとき、転写定着ローラ13上の残留トナーが多い場合には散乱光が多くなり正反射光が少なくなるために反射濃度センサ60の出力が小さくなり、転写定着ローラ13上の残留トナーが少ない場合には散乱光が少なくなり正反射光が多くなるために反射濃度センサ60の出力が大きくなる。本発明では、反射濃度センサ60の出力が所定の閾値以下となった場合に転写定着ローラ13上の残留トナー濃度が高いと判断し、クリーニングローラ61によるクリーニング効果を向上させる制御を行っている。
図5は、第1の実施形態に用いられる制御手段のブロック図である。同図において制御手段40は、図示しないCPU、ROM、RAM等を有する周知のマイクロコンピュータであり、反射濃度センサ60からの出力信号及び書き込み系41からのからの書き込み情報を入力され、モータ64の作動を制御する反射濃度センサ移動モータドライバ42及びモータ65の作動を制御するクリーニングローラ駆動モータドライバ43に対してそれぞれ動作信号を出力する。
上述の構成に基づき、以下に画像形成装置1における転写定着装置12の動作を、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
画像形成動作が開始されると、書き込み系41から送られる書き込み情報から求めた用紙幅方向における画像パターンに基づき、制御手段40は転写定着ローラ13周面上において残留トナー濃度が最も高い用紙幅方向における高濃度位置(図4に示す例ではベタ部)を特定し、モータ64を駆動してこの位置に反射濃度センサ60を移動させる。反射濃度センサ60の移動は、トナー像Tの先端が転写定着ニップ部に入り込むまでに完了する。
そして、転写定着工程が完了して用紙Pが排出され、転写定着ローラ13上に付着した残留トナーが反射濃度センサ60により検知可能な位置に移動してくると、反射濃度センサ60により残留トナー濃度に応じた出力Vが検知される(ST1)。出力Vは制御手段40に送られて閾値Vtと比較され(ST2)、出力Vが閾値Vt以上である場合には残留トナー濃度が低いと判断されてモータ65の作動は行われず、クリーニングローラ61は線速V1によって転写定着ローラ13と連れ回りする。ST2において出力Vが閾値Vt未満である場合には残留トナー濃度が高いと判断されてモータ65が作動され、クリーニングローラ61は線速V1よりも速い線速V2で回転駆動されて(ST3)クリーニング効果の向上が図られる。
転写定着ローラ13に付着している残留トナーは、転写定着ローラ13よりもトナーがその表面に付着し易いクリーニングローラ61に全て移動し、その後スクレーパ62によって掻き取られる。クリーニングローラ61は、移動した残留トナーがスクレーパ62によって掻き取られることでその周面を常に清掃され、継続的に転写定着ローラ13のクリーニングを行う。
上述の構成によれば、反射濃度センサ60によって転写定着ローラ13上の残留トナー濃度を検知し、この検知結果に応じて制御手段40がクリーニングローラ61の回転周速度を制御するので、残留トナー濃度が多いときにのみモータ65を駆動してクリーニングローラ61の周速度(線速)を転写定着ローラ13の周速度よりも速くすることによりトナーの除去効果を高め、残留トナー濃度が低いときにはモータ65を駆動せずにクリーニングローラ61を転写定着ローラ13と連れ回りさせるので、余計な負荷をかけることなくかつ効果的に転写定着ローラ13のクリーニングを行うことができ、転写定着ローラ13上での残留トナーを効果的に低減して用紙へのトナー付着による異常画像の発生を防止できると共に、転写定着ローラ13への負荷を低減して転写定着ローラ13の寿命を延ばすことができる。
また、用紙Pとして使用する紙種の違いあるいは環境、転写定着ローラ13の経時による離型性劣化等により転写定着ローラ13上での残留トナーが多くなった場合であっても、反射濃度センサ60が転写定着ローラ13上での残留トナー量を常時検知しているので、残留トナー量の変化に応じて適時的にクリーニングローラ61の制御を行うことができ、例えば海外紙のような凹凸の大きな用紙を用いた場合であっても良好な画像形成を継続して行うことができる。
第1の実施形態の変形例として、図4に示した各圧縮ばね67の一端を図示しない装置本体に移動自在に支持された図示しない一対のブラケットにそれぞれ固定し、この図示しない一対のブラケットを図示しないモータ、シリンダ、ソレノイド等のアクチュエータにより移動させることにより、クリーニングローラ61の転写定着ローラ13に対する圧接力を変化させる構成としてもよい。図示しないアクチュエータの作動は、図5に示すクリーニングローラ加圧ドライバ44を介して制御手段40によって制御される。以下、この構成による画像形成装置1の動作を図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
転写定着工程が完了して用紙Pが排出され、転写定着ローラ13上に付着した残留トナーが反射濃度センサ60により検知可能な位置に移動してくると、反射濃度センサ60により残留トナー濃度に応じた出力Vが検知される(ST11)。出力Vは制御手段40に送られて閾値Vtと比較され(ST12)、出力Vが閾値Vt以上である場合には残留トナー濃度が低いと判断されて図示しないアクチュエータの作動は行われず、クリーニングローラ61は所定の圧接力P1によって転写定着ローラ13に圧接される。ST12において出力Vが閾値Vt未満である場合には残留トナー濃度が高いと判断されて図示しないアクチュエータが作動され、クリーニングローラ61は圧接力P1よりも大きい圧接力P2で転写定着ローラ13に圧接されて(ST13)クリーニング効果の向上が図られる。
上述の構成によれば、反射濃度センサ60によって転写定着ローラ13上の残留トナー濃度を検知し、この検知結果に応じて制御手段40がクリーニングローラ61の転写定着ローラ13に対する圧接力を制御するので、残留トナー濃度が高いときにのみ図示しないアクチュエータを駆動してクリーニングローラ61の転写定着ローラ13に対する圧接力を大きくすることによりトナーの除去効果を高め、残留トナー濃度が低いときには図示しないアクチュエータを駆動せずにクリーニングローラ61の転写定着ローラ13に対する圧接力を変化させないので、余計な負荷をかけることなくかつ効果的に転写定着ローラ13のクリーニングを行うことができ、転写定着ローラ13上での残留トナーを効果的に低減して用紙へのトナー付着による異常画像の発生を防止できると共に、転写定着ローラ13への負荷を低減して転写定着ローラ13の寿命を延ばすことができる。
図8は、本発明の第2の実施形態を示している。この第2の実施形態は、第1の実施形態と比較すると、補助クリーニング部材としての補助クリーニングローラ63を有する点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。
補助クリーニングローラ63は、金属あるいは耐熱樹脂からなる芯金上に耐熱樹脂製のブラシが植毛されて構成されており、図示しないブラケットに回転自在に支持されている。補助クリーニングローラ63を支持する図示しないブラケットは装置本体に移動自在に支持されており、図示しないブラケットは図示しないアクチュエータによって、補助クリーニングローラ63を構成するブラシの毛先が所定の圧接力で転写定着ローラ13の周面に接触する接触位置と、上記ブラシの毛先が転写定着ローラ13の周面より離隔する離隔位置とに選択的に位置決めされる。図示しないアクチュエータの作動は、図5に示す補助クリーニングローラ移動ドライバ45を介して制御手段40によって制御される。以下、第2の実施形態における画像形成装置1の動作を図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
転写定着工程が完了して用紙Pが排出され、転写定着ローラ13上に付着した残留トナーが反射濃度センサ60により検知可能な位置に移動してくると、反射濃度センサ60により残留トナー濃度に応じた出力Vが検知される(ST21)。出力Vは制御手段40に送られて閾値Vtと比較され(ST22)、出力Vが閾値Vt以上である場合には残留トナー濃度が低いと判断されて図示しないアクチュエータの作動は行われず、補助クリーニングローラ63は離隔位置を占める。ST22において出力Vが閾値Vt未満である場合には残留トナー濃度が高いと判断されて図示しないアクチュエータが作動され、補助クリーニングローラ63が接触位置を占めて(ST23)クリーニング効果の向上が図られる。
上述の構成によれば、残留トナー濃度が高いときにのみ制御手段40が補助クリーニングローラ63を接触位置に位置決めさせ、補助クリーニングローラ63の回転作用によって転写定着ローラ13と残留トナーとの間の付着力を弱めることによりトナーの除去効果を高め、残留トナー濃度が低いときには制御手段40は補助クリーニングローラ63を離隔位置に位置決めさせ、転写定着ローラ13に対して余計な負荷をかけないので、残留トナーの除去効果を向上できると共に、転写定着ローラ13への負荷を低減して転写定着ローラ13の寿命を延ばすことができる。
上記実施形態では、補助クリーニング部材として金属あるいは耐熱樹脂からなる芯金上に耐熱樹脂製のブラシが植毛された補助クリーニングローラ63を用いたが、補助クリーニング部材としてブレード状のものを用いてもよい。ただし、補助クリーニング部材は高温となる転写定着部材の表面に接触するため、転写定着部材の表面を傷つけずかつ自身も変形しないような、弾性及び耐熱性を有するものから構成されることが望ましい。例えば、フッ素ゴムブレードを用いてもよいし、弾性及び耐熱性を有する任意の素材で構成されたブレードであって、転写定着部材に接触する部位にフッ素樹脂コーティングを施したものでも構わない。
図10は、本発明の第3の実施形態を示している。この第3の実施形態は第1の実施形態と比較すると、転写定着ローラ13の近傍に対向ローラ22を配置した点、転写定着ローラ13と対向ローラ22とに掛け渡されたベルト部材としての転写定着ベルト33を有する点、反射濃度センサ60が転写定着ベルト33の近傍に配置されている点、クリーニングローラ61が転写定着ベルト33を介して対向ローラ22に圧接配置されている点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。この実施形態では、転写定着ローラ13及び対向ローラ22及び転写定着ベルト33によって転写定着部材34が構成される。
反射濃度センサ60は第1の実施形態と同様に用紙Pの幅方向に往復移動自在に設けられており、転写定着ベルト33の表面にLED光を照射してこの反射光の強度に応じた信号を制御手段40に向けて出力する。クリーニングローラ61は対向ローラ22との間で転写定着ベルト33を挟み込んで圧接しており、第1の実施形態よりもそのクリーニング性が向上されている。
上述の構成において、第1の実施形態及び変形例と同様に、反射濃度センサ60によって転写定着ベルト33上の残留トナー濃度を検知し、この検知結果に応じてクリーニングローラ61のクリーニング性を向上(回転駆動または圧接力可変)させることにより、第1の実施形態及び変形例と同様の作用効果を得ることができる。また、第3の実施形態ではローラではなくベルトを用いており、転写定着ニップ部の出口から中間転写ベルト2との当接位置までの距離を長く取ることができ、その間で転写定着ベルト33の冷却を行うことができるため、中間転写ベルト2が高温になることが抑制されて耐久性を向上することができると共に、転写定着における消費電力を大幅に低減することができる。
上述した第3の実施形態の変形例として、図11に示すように、第2の実施形態で示した移動可能な補助クリーニングローラ63を設け、図示しないアクチュエータによって補助クリーニングローラ63を、そのブラシの毛先が所定の圧接力で転写定着ベルト33の表面に接触する接触位置と転写定着ベルト33の表面から離隔する離隔位置とを選択的に占めるように構成してもよい。この構成により、第3の実施形態と同様の作用効果に加え、さらに残留トナーの除去効果を向上できると共に転写定着ベルト33の寿命を延ばすことができる。
上述した各実施形態及び変形例において、転写定着工程を終えた用紙Pが転写定着ローラ13あるいは転写定着ベルト33に巻き付くと、中間転写ベルト2が破損したり装置各部に多大な負荷がかかって装置自体が発煙あるいは発火したりするという重大な不具合が発生する虞がある。そこで、本発明の第4の実施形態として、これらの不具合の発生を防止することが可能な構成を説明する。
用紙Pが転写定着ローラ13あるいは転写定着ベルト33に巻き付くと、巻き付いた用紙Pが反射濃度センサ60によって検知される。このときの反射濃度センサ60の出力は、用紙Pの裏面からの反射光を検出するために散乱が多く、大幅に低下した値となる。本発明者等により、残留トナーが全くない状態での転写定着ローラ13あるいは転写定着ベルト33の表面に対する反射濃度センサ60の出力値をV0、残留トナーを検知してクリーニング性能を向上させる必要がある場合の閾値の出力値をVt、用紙Pが巻き付いたときの出力値をVpとすると、V0>Vt>Vpの関係にあることが判っており、制御手段40は用紙Pが転写定着ローラ13あるいは転写定着ベルト33に巻き付いたと判断した場合に画像形成装置1の全体動作を制御する図示しない制御手段に信号を送り、この信号に基づいて図示しない制御手段が画像形成装置1の全体動作を制御する構成とする。この場合の画像形成装置1の動作を図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
転写定着工程が完了すると、反射濃度センサ60により転写定着ローラ13あるいは転写定着ベルト33の表面が検知され、この検知結果に応じた出力Vが制御手段40に送られる(ST31)。出力Vは制御手段40に送られて閾値Vtと比較され(ST32)、出力Vが閾値Vt以上である場合には残留トナー濃度が低いと判断されてクリーニング性能を向上させる各動作は行われない。ST32において出力Vが閾値Vt未満である場合には、次に用紙Pが巻き付いたときの出力値Vpと比較され(ST33)、出力Vが出力値Vp以上である場合には残留トナー濃度が高いと判断されてクリーニング性能を向上させる各動作が行われる(ST34)。ST33において出力Vが出力値Vp未満である場合には、転写定着ローラ13あるいは転写定着ベルト33に用紙Pが巻き付いたと判断され、制御手段40はその旨の信号を図示しない制御手段に出力する。信号を受けた図示しない制御手段は、画像形成装置1の全体動作を非常停止させる(ST35)。
上述の構成によれば、用紙Pが転写定着ローラ13あるいは転写定着ベルト33に巻き付いたことを検知でき、この場合に制御手段40からの信号によって画像形成装置1全体の動作を制御する図示しない制御手段が画像形成装置1の動作を非常停止させるので、中間転写ベルト2が破損したり装置各部に多大な負荷がかかって装置自体が発煙あるいは発火したりするという重大な不具合の発生を確実に防止することができる。
上述の構成において、転写定着ベルト33の方が転写定着ローラ13よりも用紙Pが巻き付きにくく、自身の腰の強さによって分離し易いため、転写定着ローラ13を用いた構成よりも転写定着ベルト33を用いた構成の方が安全性に優れているといえる。
次に、図1を用いて本発明の第5の実施形態を説明する。この第5の実施形態は第1の実施形態と比較すると、中間転写ベルト2の表面近傍に第2の濃度検知手段としての反射濃度センサ60A及び第2のクリーニング部材としてのクリーニングローラ61Aを配置した点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。
反射濃度センサ60Aは第1の実施形態で示した反射濃度センサ60と同様の機能を有しており、用紙Pの幅方向に往復移動自在に設けられていて、中間転写ベルト2の表面にLED光を照射してこの反射光の強度に応じた信号を、画像形成装置1の動作を制御する第2の制御手段としての図示しない制御手段に向けて出力する。クリーニングローラ61Aは第1の実施形態で示したクリーニングローラ60と同様の機能を有しており、その周面を所定の圧接力で中間転写ベルト2の表面に圧接配置されている。クリーニングローラ61Aにはスクレーパ62Aの一端が当接している。
中間転写ベルト2から転写定着ローラ13に対して熱及び電界の作用によりトナー像Tを転写させる二次転写工程において、中間転写ベルト2上での経時によるトナー物性のばらつきや環境の影響等により、トナー像Tが転写定着ローラ13に対して100%転写されず、中間転写ベルト2上に残ってしまう場合がある。本実施形態では、中間転写ベルト2の表面に対しても反射濃度センサ60A及びクリーニングローラ61Aを設け、中間転写ベルト2上での残留トナーに対する出力値が所定の閾値以下の場合に、上記各実施形態と同様にクリーニング性能を向上させる。
中間転写ベルト2上の残留トナーを検知する方法としては、第1の実施形態と同様に書き込み系41から送られる書き込み情報から求めた用紙幅方向における画像パターンに基づき、反射濃度センサ60Aを最もクリーニングに不利であるベタ画像領域に移動させて検知を行う方法と、予め中間転写ベルト2の画像領域外にベタ画像のパターンを記録しておき、このトナー像を転写定着ローラ13に転写させた後に中間転写ベルト2上に残留した残留トナーを検知する方法とがある。後者の方法では、画像パターンの中で最も残留トナー濃度が高い、すなわち最も単位面積当たりの残留トナーの付着量が多い画像パターンをテストパターンとして用いることにより、最も厳しい条件でクリーニングを行うことができる。
上述の構成とすることにより、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができると共に、反射濃度センサ60Aによって中間転写ベルト2上の残留トナー濃度を検知し、この検知結果に応じて図示しない制御手段がクリーニングローラ61Aのクリーニング動作を制御するので、残留トナー濃度が高いときにのみトナーの除去効果を高め、余計な負荷をかけることなくかつ効果的に中間転写ベルト2のクリーニングを行うことができ、中間転写ベルト2上での残留トナーを効果的に低減して用紙へのトナー付着による異常画像の発生を防止できると共に、中間転写ベルト2への負荷を低減して中間転写ベルト2の寿命を延ばすことができる。
図13は、本発明の第6の実施形態を示している。この第6の実施形態は第1の実施形態と比較すると、転写定着ローラ13を有していない点、加圧ローラ14が中間転写ベルト2を介して駆動ローラ9に圧接配置されている点、ハロゲンヒータ15及びリフレクタ32が駆動ローラ9の周面上に位置する中間転写ベルト2に向けて放熱を行う点、中間転写ベルト2の表面近傍に反射濃度センサ60及びクリーニングローラ61を配置した点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。
反射濃度センサ60は第5の実施形態で示した反射濃度センサ60Aと同様に中間転写ベルト2上における残留トナー濃度を検知する。クリーニングローラ60はクリーニングローラ60Aと同様に中間転写ベルト2に圧接配置されており、上記各実施形態と同様に制御手段40によってそのクリーニング動作を制御される。
本実施形態においては、各感光体ドラム3Y,3M,3C,3Bから中間転写ベルト2上に一次転写されたトナー像Tは、加圧ローラ14との圧接部である転写定着ニップ部において用紙Pに転写定着される。この構成においては中間転写ベルト2が転写定着部材の機能を有している。
上述の構成によれば、反射濃度センサ60によって中間転写ベルト2上の残留トナー濃度を検知し、この検知結果に応じてクリーニングローラ61のクリーニング性を向上(回転駆動または圧接力可変)させることにより、第1の実施形態及び変形例と同様の作用効果を得ることができる。また、転写定着部材として中間転写ベルト2を用いているので用紙Pが巻き付きにくく安全性に優れていると共に、中間転写ローラ13を省略できるので装置の小型化及びコストダウンを図ることができる。
上述した各実施形態及び変形例では画像形成装置として電子写真式複写装置を用いた例を示したが、画像形成装置としてはこの限ではなく、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ、複合機等の、転写定着部を有する画像形成装置であればどのようなものにおいても本発明を適用することが可能である。
本発明の第1及び第5の実施形態を採用した画像形成装置の概略図である。 本発明の第1の実施形態における転写定着工程を説明する転写定着部要部の概略図である。 本発明の第1ないし第6の実施形態の変形例に用いられる加熱手段を示す概略図である。 本発明の第1ないし第6の実施形態に用いられる濃度検知手段及びクリーニング部材を説明する概略図である。 本発明の第1ないし第6の実施形態に用いられる制御手段のブロック図である。 本発明の第1ないし第6の実施形態におけるクリーニング部材の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1ないし第6の実施形態におけるクリーニング部材の他の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を説明する転写定着部要部の概略図である。 本発明の第2の実施形態における補助クリーニング部材の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態を説明する転写定着部要部の概略図である。 本発明の第3の実施形態の変形例を説明する転写定着部要部の概略図である。 本発明の第4の実施形態における画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第6の実施形態を採用した画像形成装置の概略図である。
符号の説明
1 画像形成装置(タンデム型カラー複写装置)
2 中間転写体(中間転写ベルト)
3Y,3M,3C,3B 像担持体(感光体ドラム)
12 転写定着装置
13 転写定着部材(転写定着ローラ)
33 ベルト部材(転写定着ベルト)
34 転写定着部材
40 制御手段
60 濃度検知手段(反射濃度センサ)
60A 第2位の濃度検知手段(反射濃度センサ)
61 クリーニング部材(クリーニングローラ)
61A 第2のクリーニング部材(クリーニングローラ)
63 補助クリーニング部材(補助クリーニングローラ)
T トナー像
P 記録シート(用紙)

Claims (16)

  1. 像担持体上に形成されたトナー像が転写される、定着機能を有する移動体である転写定着部材を有し、記録シート上に前記トナー像を転写させると共に定着させる転写定着装置において、
    転写定着後の前記転写定着部材の表面に付着した残留トナーの濃度を検知する濃度検知手段と、前記転写定着部材の表面に圧接して前記残留トナーを前記転写定着部材の表面より除去するクリーニング部材と、前記濃度検知手段により検知された残留トナー濃度に応じて前記クリーニング部材の動作を制御する制御手段とを有することを特徴とする転写定着装置。
  2. 請求項1記載の転写定着装置において、
    前記クリーニング部材は前記転写定着部材の表面に対する圧接力を変更可能であり、前記制御手段は前記残留トナー濃度が所定値以上の場合には前記圧接力を増加することを特徴とする転写定着装置。
  3. 請求項1記載の転写定着装置において、
    前記クリーニング部材は前記転写定着部材の移動に伴い回転可能な回転体であり、前記制御手段は前記残留トナー濃度が所定値以上の場合には前記クリーニング部材を前記転写定着部材の移動速度よりも速い周速度で回転駆動することを特徴とする転写定着装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の転写定着装置において、
    前記濃度検知手段は前記記録シートの幅方向に移動自在であり、前記制御手段は前記トナー像の濃度が最も高い高濃度位置に前記濃度検知手段を移動させ、前記高濃度位置において前記濃度検知手段が前記残留トナー濃度を検知することを特徴とする転写定着装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の転写定着装置において、
    前記転写定着部材の周面に対して接離自在である、前記クリーニング部材による前記残留トナーの除去を補助する補助クリーニング部材を有することを特徴とする転写定着装置。
  6. 請求項5記載の転写定着装置において、
    前記制御手段は、前記残留トナー濃度が所定値未満の場合には前記補助クリーニング部材を前記転写定着部材の周面より離間させ、前記残留トナー濃度が所定値以上の場合には前記補助クリーニング部材を前記転写定着部材の周面に接触させることを特徴とする転写定着装置。
  7. 請求項5または6記載の転写定着装置において、
    前記補助クリーニング部材がブレードまたはブラシを有することを特徴とする転写定着装置。
  8. 請求項7記載の転写定着装置において、
    前記補助クリーニング部材が耐熱性を有することを特徴とする転写定着装置。
  9. 請求項1ないし8の何れか1つに記載の転写定着装置において、
    前記転写定着部材がローラであることを特徴とする転写定着装置。
  10. 請求項1ないし8の何れか1つに記載の転写定着装置において、
    前記転写定着部材がベルト部材を有することを特徴とする転写定着装置。
  11. 請求項1ないし10の何れか1つに記載の転写定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11記載の画像形成装置において、
    前記濃度検知手段により前記転写定着部材に記録シートが巻き付いたことが検知された場合に装置の作動を停止させることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項11または12記載の画像形成装置において、
    前記像担持体上に形成されたトナー像を転写してこれを前記転写定着部材に再転写する移動体である中間転写体を有することを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項13記載の画像形成装置において、
    前記中間転写体の表面に付着した残留トナーの濃度を検知する第2の濃度検知手段と、前記中間転写体の表面に圧接して前記残留トナーを前記中間転写体の表面より除去する動作可能な第2のクリーニング部材と、第2の濃度検知手段により検知された残留トナー濃度に応じて第2のクリーニング部材の動作を制御する第2の制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項14記載の画像形成装置において、
    第2のクリーニング部材は前記中間転写体の表面に対する圧接力を変更可能であり、第2の制御手段は前記残留トナー濃度が所定値以上の場合には前記圧接力を増加することを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項14記載の画像形成装置において、
    第2のクリーニング部材は前記中間転写体の移動に伴い回転可能な回転体であり、第2の制御手段は前記残留トナー濃度が所定値以上の場合には第2のクリーニング部材を前記中間転写体の移動速度よりも速い周速度で回転駆動することを特徴とする画像形成装置。
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