JP2008064930A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置の定着装置について、加熱ベルトを加熱する熱源の破損を防止するとともに、定着性能の向上を図る。
【解決手段】記録媒体36上の未定着トナー像を加熱溶融して該未定着トナー像を記録媒体36に定着させる加熱部材24と、加熱部材24と共に記録媒体36を挟み込んで加圧する加圧部材26とを備えた定着装置22において、加熱部材24に、周方向に移動可能な無端状の加熱ベルト64と、加熱ベルト64の内側に配置されるとともに加熱ベルト64の内周面に向けて光を照射する熱源部材70と、熱源部材70を内包するとともに透明または半透明の素材からなる光透過部材72とを設け、加熱ベルト64をパッド部材77によって加圧部材26の表面へ押し当てることで加圧部材26との間にニップ部を形成し、加熱ベルト64におけるパッド部材77による押し当て部分を除く部分が、熱源70から照射された光を受けて加熱されるように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリまたはこれらの機能を複合的に備えた複合機等の画像形成装置と、これらの画像形成装置において用紙等の記録媒体に転写されたトナー像を記録媒体に定着させる定着装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置として、互いに接触して設けられた加熱ローラと加圧ローラを備えた定着装置がある。この種の定着装置では、加熱ローラと加圧ローラとのニップ部を用紙等の記録媒体が通る際、記録媒体上の未定着トナー像が、加熱ローラにより加熱溶融されて記録媒体に定着する。通常、加熱ローラは、加圧ローラへの接触圧を均一化してトナー像を均一に加熱溶融する必要があるため、ゴム等からなる弾性層を備えている。しかし、この加熱ローラは、弾性層の熱容量が大きいことから、温度上昇に時間がかかり、オンデマンド定着(画像形成時のみ加熱ローラ加熱用の電流を流すこと。)の実現が困難であった。
このように温度上昇に時間がかかる加熱ローラに代えて、無端状の加熱ベルトを用いた定着装置が提案されている。加熱ベルトは、その外側に接触して設けられた加圧ローラの回転駆動に伴って従動回転し、所定の熱源により加熱され、加熱ベルトと加圧ベルトとのニップ部に搬送された記録媒体の未定着トナー像を加熱溶融して定着させるものである。加熱ベルトは、加熱ローラに比べて顕著に薄肉であるため、熱容量が小さく、短時間で温度を上昇させることができる。
加熱ベルトを用いた定着装置としては、サーフ定着方式の定着装置がある。サーフ定着方式の定着装置は、熱源となる発熱体が、加圧ローラと共に加熱ベルトを挟むように加熱ベルトの内側に接触して設けられ、加熱ベルトは、発熱体との接触部分において加熱され、加熱ベルトと加圧ローラとのニップ部を通る記録媒体上の未定着トナー像を加熱溶融するように構成となっている。
しかし、サーフ定着方式の定着装置では、発熱体による加熱ベルトの加熱が、それらの接触部分においてのみ行われるため、連続で通紙する際など加熱ベルトが回転移動している際、加熱ベルトへ十分に熱が供給されず、定着不良が生じる恐れがある。
このような問題に鑑みて、加熱ベルトを用いた定着装置として、サーフ定着方式以外の方式で定着を行うものが提案されており、例えば特許文献1〜特許文献3に開示されている。
特許文献1と特許文献2に開示された定着装置では、熱源としてのハロゲンランプが、加熱ベルトの内側において加熱ベルトに接触しないように離間して設けられ、加熱ベルトは、ハロゲンランプから照射された光(赤外線)を受けて加熱される。かかる構成により、加熱ベルトの加熱を、その周方向の全体または大部分において行うことが可能となるため、ベルトが回転移動中であってもベルトへ熱を十分に供給することができ、定着不良を防止できる。
特開2003−107948号公報 特開2004−62053号公報
特許文献3に開示された定着装置は、熱源としてのハロゲンランプが、加熱ベルトを所定の経路に案内させるためベルトの内側に配置された案内部材の内部に収容されている。ハロゲンランプの光は、案内部材の内部において反射を繰り返しながら、加熱ベルトにおける加圧ローラとの接触部分へ集中的に導かれ、当該部分において加熱ベルトが加熱される。かかる構成によれば、ハロゲンランプが案内部材に収容されているため、ハロゲンランプの破損を防止できる。
特開平7−287461号公報
しかし、特許文献1と特許文献2の定着装置では、発火や発煙を防止するために、ハロゲンランプが加熱ベルトに接触することを防止するための接触防止部材を、ハロゲンランプと加熱ベルトとの間に設ける必要がある。ところが、接触防止部材を設けると、ハロゲンランプからの熱の多くが接触防止部材に奪われてしまうため、加熱ベルトの温度上昇に時間がかかってしまう。また、加熱ベルトの内側においてハロゲンランプを包み込んで保護する部材が設けられていないため、輸送や紙詰まりの際の衝撃等によりハロゲンランプが破損する恐れがある。
一方、特許文献3の定着装置では、ハロゲンランプからの光が、加熱ベルトにおける加圧ベルトとの接触部分に集中し、当該部分においてのみ加熱ベルトが加熱されるため、サーフ定着方式の定着装置と同様、回転移動中のベルトに熱を十分に供給できない恐れがあり、光沢ムラなどの定着不良が発生する恐れがある。
そこで、本発明は、加熱ベルトを加熱する熱源の破損を防止できるとともに、定着性能を向上できる定着装置、及びこの定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る定着装置は、
記録媒体上の未定着トナー像を加熱溶融して該未定着トナー像を上記記録媒体に定着させる加熱部材と、
該加熱部材と共に上記記録媒体を挟み込んで加圧する加圧部材とを備えたものにおいて、
上記加熱部材は、周方向に移動可能な無端状の加熱ベルトと、
該加熱ベルトの内側に配置されるとともに上記加熱ベルトの内周面に向けて光を照射する熱源と、
該熱源を内包するとともに透明または半透明の素材からなる光透過部材とを含み、
上記加熱ベルトは、上記光透過部材とは別のパッド部材または上記光透過部材によって上記加圧部材の表面へ押し当てられることで、上記加圧部材との間にニップ部を形成し、
上記加熱ベルトにおける少なくとも上記パッド部材による押し当て部分を除く部分が、上記熱源から照射された光を受けて加熱されるように構成されていることを特徴とする。
なお、ここでいう「光」とは、可視光線のみならず、赤外線等の不可視光線も含むものとする。
本発明に係る画像形成装置は、上記の定着装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、加熱ベルトの内周面に向けて光を照射して加熱ベルトを加熱する熱源が、光透過部材に内包されて保護されているため、輸送や紙詰まりの際の衝撃等によって熱源が破損することを防止できる。また、加熱ベルトが、その周方向の大部分において熱源から照射された光を受けて加熱されるため、連続通紙を行う際など加熱ベルトが回転移動中であっても、加熱ベルトに十分な熱を供給することができ、光沢ムラなどの定着不良を防止できる。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置2の概略構成を示す。
画像形成装置2は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又はそれらの機能を複合的に備えた複合機等の電子写真式画像形成装置である。現在、電子写真方式の画像形成装置として種々の形態のものが提案されているが、図示する画像形成装置は所謂タンデム方式のカラー画像形成装置である。ただし、本発明は、この種の画像形成装置にのみ適用が限定されるものでなく、他の形態の画像形成装置、例えば、回転軸の周囲に4つの現像装置を配置し、これらを順次静電潜像担持体に対向させてフルカラー画像を作成する所謂4サイクル方式の画像形成装置、または、一つの現像装置しか備えていないモノクロ画像形成装置にも等しく適用できる。
画像形成装置2は、無端状の中間転写ベルト30を有する。中間転写ベルト30には、導電性を有する素材が用いられる。
本実施形態では、中間転写ベルト30は図面の右側と左側にそれぞれ配置された一対のローラ32,34に巻回されている。図面の右側のローラ32は、図示しないモータに駆動連結されており、モータの駆動に基づいて該モータに連結されたローラ32が回転し、ベルト30とこれに接する他方のローラ34が図中反時計回り方向に回転するようにしてある。
図中右側に配置されているローラ32に支持されているベルト部分の外側には、二次転写ローラ40が設けてある。二次転写ローラ40は、ベルト外周面に接触しており、その接触部(ニップ部)が二次転写領域41を形成している。
図中左側に配置されているローラ34に支持されているベルト部分の外側には、中間転写ベルトクリーニング部材42が設けてある。クリーニング部材42はベルト30を介してローラ34に圧接しており、その接触部が未転写トナーを回収する回収領域62を形成している。
図中左側のローラ34から図中右側のローラ32に移動するベルト部分の下には、図中左側から右側に向かって順に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像剤をそれぞれ用いて対応する色のトナー像を作成する4つの作像部3(3Y,3M,3C,3K)が、中間転写ベルト30に沿って配置されている。
各作像部3は、静電潜像担持体として円筒状の感光体4を有する。感光体4の周囲には、その回転方向(図中時計回り方向)に沿って順に、帯電器8、現像装置18、一次転写ローラ14、および感光体クリーニング部材16が配置されている。一次転写ローラ14は無端状中間転写ベルト30の内側に配置されている。また、4つの感光体4の下方に、露光装置10が配置されている。
実施形態では、帯電器8としてローラ帯電方式のものが使用されているが、帯電器8の種類は特に限定されるものでなく、コロナ放電方式の帯電チャージャ、ブレード状の帯電部材、またはブラシ状の帯電部材等を用いてもよい。
また、実施の形態では、感光体クリーニング部材16として板状のブレードが使用されており、その一端側が感光体4の外周面に接触している。ただし、感光体クリーニング部材16はブレードに限るものでなく、その他のクリーニング部材(例えば、固定ブラシ、回転ブラシ、ローラ、又はそれら複数の部材を組み合わせたもの)を使用することもできる。さらに、感光体クリーニング部材16は必ずしも設ける必要はなく、感光体4上の未転写トナーの回収を現像装置18により行うクリーナレス方式を採用することもできる。
中間転写ベルト30の上方には、各色の現像装置18に補給するためのトナーを収容したホッパー20(20Y,20M,20C,20K)が配置されている。
画像形成装置2の下部には、給紙装置として給紙カセット44が着脱可能に配置されている。給紙カセット44内に積載収容された用紙(記録媒体)36は、給紙カセット44の近傍に配置された給紙ローラ52の回転によって最上部のものから1枚ずつ搬送路50に送り出されるようになっている。給紙ローラ52の近傍には、所定のタイミングで用紙36を二次転写領域41へ送り出すためのレジストローラ54が設けられている。
搬送路50は、給紙カセット44から、レジストローラ対54のニップ部、二次転写領域41、定着装置22を通って、排紙部58まで延びている。定着装置22の構成は後に説明する。
画像形成装置2は、1色のトナー(例えばブラック)を用いてモノクロ画像を形成するモノクロモードと、4色のトナーを用いてカラー画像を形成するカラーモードとの間で切り替え可能となっている。
カラーモードにおける画像形成動作の一例について簡単に説明する。
先ず、各作像部3では、所定の周速度で回転駆動されている感光体4の外周面が帯電器8により帯電される。次に、帯電された感光体4の外周面には、画像情報に応じた光が露光装置10から投射され、静電潜像が形成される。続いて、静電潜像は、現像装置18から供給される現像剤のトナーにより顕在化される。このようにして感光体4上に形成された各色のトナー像は、感光体4の回転により一次転写領域に達すると、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で、感光体4から中間転写ベルト30上へ転写(一次転写)されて重ねられる。
中間転写ベルト30に転写されることなく感光体4上に残留している未転写トナーは、感光体4とクリーニング部材16との接触部に達すると、クリーニング部材16で掻き取られ、感光体4の外周面から除去される。
重ね合わされた4色のトナー像は、中間転写ベルト30によって二次転写領域41に搬送される。一方、そのタイミングに合わせて、給紙カセット44に収容された用紙36が、二次転写領域41に搬送される。そして、4色のトナー像が、二次転写領域41において中間転写ベルト30から用紙36に転写(二次転写)される。4色のトナー像が転写された用紙36は、搬送路50のさらに下流側へ搬送され、定着装置22によってトナー像が用紙36に定着された後、排紙部58に送り出される。
二次転写領域41を通過した中間転写ベルト30は、クリーニングブレード42で清掃される。その後、各感光体4及び中間転写ベルト30の回転駆動が停止される。
次に、本発明に係る定着装置の構成について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る定着装置22を示している。図2に示すように、定着装置22は、用紙36上の未定着トナー像を加熱溶融して該未定着トナー像を用紙36に定着させる加熱部材24と、加熱部材24と共に用紙36を挟み込んで加圧する加圧ローラ(請求の範囲における加圧部材に対応。)26とを備えている。
加熱部材24は、周方向に移動可能な無端状の加熱ベルト64と、加熱ベルト64の内側に配置されるとともに加熱ベルト64の内周面に向けて光を照射するハロゲンランプ(請求の範囲における熱源に対応。)70と、ハロゲンランプ70を内包するとともに透明または半透明な素材からなる光透過部材72とを備えている。
加熱ベルト64は、パッド部材77によって加圧ローラ26の表面へ押し当てられることで、加圧ローラ26との間にニップ部を形成しており、このニップ部が、未定着トナー像を用紙36に定着させるための定着領域92となっている。加熱ベルト64は、加圧ローラ26の回転駆動に伴って図中反時計回り方向に従動回転する。この回転移動に際して、加熱ベルト64は、ベルト64の内側に設けられた図示しない案内部材に案内されて、光透過部材72に干渉しない所定の経路を通るようになっている。
加熱ベルト64は、内側の耐熱層66と、外側の離型層68とを有している。ただし、加熱ベルト64は、2層構造に限られず、耐熱層66と離型層68との間に別の1又は複数の層を備えた3層以上の構造であってもよい。
耐熱層66は、耐熱性を有する素材からなる。加熱ベルト64は、内側に耐熱層66を備えているため、ベルト64の内側のハロゲンランプ70により加熱されても、変形や変質が生じ難くなっている。
耐熱層66の具体的な素材として、例えばポリイミド樹脂が挙げられる。また、耐熱層66は、カーボンブラックが含有されており、内側の表面が黒色に着色されている。これにより、耐熱層66の光エネルギーの吸収率は、90%以上に高められているため、ハロゲンランプ70から照射された光を耐熱層66が十分に吸収することができ、加熱ベルト64を効率的に加熱できる。
離型層68は、離型性に優れた素材からなる。加熱ベルト64は、外側に離型層68を備えているため、定着領域92を通過する用紙36が、トナー像の定着後において加熱ベルト64から離れ易く、用紙36の搬送性が高められている。離型層68の具体的な素材として、例えばフッ素樹脂が挙げられる。
耐熱層66の厚みは例えば70μmとされ、離型層68の厚みは例えば20μmとされている。
ハロゲンランプ70としては、例えば直管タイプのものが用いられ、ベルト64の幅方向に沿って設置されている。ハロゲンランプ70は図示しない電源に接続されており、通電状態において波長が例えば0.5μm以上5μm以下である赤外線を照射するようになっている。ハロゲンランプ70のフィラメントとしては例えばタングステンが用いられる。
ハロゲンランプ70から照射された赤外線は光透過部材72を透過し、加熱ベルト64におけるパッド部材77による押し当て部分を除く部分が、光透過部材72を透過した光を受けて加熱されるようになっている。
なお、ハロゲンランプ70から照射されて光透過部材72を透過する光の一部は、パッド部材77によって遮られるため、加熱ベルト64における定着領域92を形成する部分およびその周辺部ではハロゲンランプ70から照射された光を受けないようになっている。ただし、パッド部材77を、光透過性を有する素材で構成した場合は、加熱ベルト64の全体が、ハロゲンランプ70から照射された光を受けることが可能である。
光透過部材72の素材としては、例えば、耐熱性を有するガラス、フッ素樹脂、またはシリコン樹脂等が用いられる。
光透過部材72の透過率は90%以上とされ、その具体的な透過率は、画像形成装置2の最大のシステム速度および最大の連続プリント枚数に応じて決定される。光透過部材72の透過率は、着色等によって調整することができる。
光透過部材72の外周面と加熱ベルト64の内周面との間には空気層83が形成され、ハロゲンランプ70から発せられる熱が空気層83に滞留することで、熱が加熱部材24の外側に漏れ難くなっている。
パッド部材77は、光透過部材72の外周面に取り付けられている。パッド部材77は、軟質素材からなる軟質パッド78と、硬質素材からなる硬質パッド82とを有する。軟質パッド78は、軟質パッド78を保持する保持部材80を介して光透過部材72に取り付けられている。
軟質パッド78の素材としては、例えばゴムが用いられ、より具体的にはシリコンゴム等が用いられる。硬質パッド82の素材としては、例えば金属が用いられ、より具体的にはアルミニウム等が用いられる。
軟質パッド78は、定着領域92の通紙方向中間部において加熱ベルト64の内周面に接触して設けられている。これにより、定着領域92の通紙方向中間部において、加熱ベルト64は、軟質パッド78により加圧ローラ26に押し当てられるため、加熱ベルト64と加圧ローラ26との接触圧の均一化を図ることができ、トナー像を均一に加熱溶融することができる。
硬質パッド82は、定着領域92の通紙方向下流部において加熱ベルト64の内周面に接触して設けられている。これにより、定着領域92の通紙方向下流部において、加熱ベルト64の硬質パッド82により押し当てられた部分が、加圧ローラ26に食い込むように接触するため、定着領域92を通る用紙36が、加熱ベルト64から離れ易くなる。したがって、用紙36が加熱ベルト64側へカールすることを防止でき、用紙36の搬送性が悪化することを防止できる。
なお、軟質パッド78と硬質パッド82の表面、または加熱ベルト64の内周面には、グリス又はオイル等の潤滑剤が塗布されており、これにより、ベルト64とパッド78,82との摩擦が軽減され、ベルト64とパッド78,82との摩擦接触によりベルト64の回転移動が阻害されないようになっている。
光透過部材72の外周面には、加熱ベルト64の温度を制御するための温度制御手段73が取り付けられている。
温度制御手段73は、サーミスタ(請求の範囲における温度検出手段に対応。)74と、サーモスタット76とを含む。
サーミスタ74は、実施形態では、光透過部材72の温度を検知するようになっているが、加熱ベルト64の内側の雰囲気温度を検知するようにしてもよい。サーミスタ74は、ベルト64の内側の位置、すなわち、ハロゲンランプ70から照射された光がベルト64に到達する前の位置で温度検知を行うため、ベルト64の温度変化に遅れることなく温度検知を行うことができ、温度検知の応答性を向上できる。
サーモスタット76は、サーミスタ74により検出された温度が所定温度以上であるときにハロゲンランプ70への通電を遮断するように構成されており、これにより、加熱ベルト64を所望の温度に加熱するように制御でき、加熱ベルト64が必要以上に加熱されることを防止できる。また、上述のようにサーミスタ74による温度検知の応答性が高いため、高い精度でベルト64の温度を制御できる。したがって、定着装置22の定着性能を高めることができるとともに、加熱ベルト64の異常昇温による発火や発煙を確実に防止できる。
加圧ローラ26は、図示しない駆動モータに連結され、駆動モータの駆動により図中時計回り方向に回転駆動されるようになっている。
加圧ローラ26は、例えば3層構造を有し、内側の芯金84と、外側の離型層88と、芯金84と離型層88との間に介在する軟質層86とを備えている。
芯金84としては、例えばアルミニウムが用いられる。離型層88としては、離型性に優れた素材が用いられ、具体的には、例えばフッ素樹脂が用いられる。軟質層86としては、軟質素材が用いられ、具体的には、例えばシリコンゴム等のゴムが用いられる。
なお、加圧ローラ26は、その幅方向両端の非通紙部において、離型層88を設けないことで軟質層86を露出させてもよく、これにより、加圧ローラ26と加熱ベルト64との摩擦力を高めることができる。
加圧ローラ26は、内部に大容量の中空部を形成するように薄肉に形成されており、その各層の厚みは、例えば、芯金84が1.5mm、軟質層86が0.6mm、離型層0.04mmとされている。
加圧ローラ26の内側には熱源90が設けられ、加圧ローラ26を加熱できるようになっている。熱源90としては、種々のヒータを用いることができるが、例えばハロゲンランプ等の赤外線ヒータが用いられる。
このように、加熱ベルト64に加えて加圧ローラ26も加熱する構成とすることで、定着領域92を通る用紙36が、その両面において加熱されることとなるため、定着装置22の定着性能が高められる。
なお、第1の実施形態では、用紙36の印字面を加熱ベルト64により加熱するように構成されているが、用紙36の印字面を加圧ローラ26により加熱するように構成することもできる。
図3は、第2の実施形態に係る定着装置102を示している。図3に示すように、定着装置102は、第1の実施形態と同様、用紙36上の未定着トナー像を加熱溶融して該未定着トナー像を用紙36に定着させる加熱部材24と、加熱部材24と共に用紙36を挟み込んで加圧する加圧ローラ106とを備えている。
本実施形態では、加熱ベルト64が、耐熱層66と離型層68に加えて、耐熱層66と離型層68との間に介在する軟質層104を備えている。軟質層104は、他の層66,68と比較して厚肉に形成されている。具体的に、加熱ベルト64の各層の厚みは、例えば、耐熱層66が70μm、軟質層104が150μm、離型層68が20μmとされている。
このように、加熱ベルト64が厚肉の軟質層104を備えているため、用紙36への接触圧の均一化を図ることができ、定着性能を向上できる。
加圧ローラ106は、第1の実施形態と同様、芯金84と軟質層86と離型層88とを備えた3層構造とされているが、第1の実施形態と異なり、芯金84と軟質層86の厚みが大きくなるように形成されている。本実施形態において、軟質層86の具体的な素材としては、例えばシリコンゴムまたはシリコンゴム発泡体が用いられる。
このように、加圧ローラ26の軟質層86が厚肉に形成されているため、用紙36への接触圧の均一性が高められ、トナー像の定着をより均一に行うことができる。
なお、第2の実施形態において、その他の構成及び効果は第1の実施形態と同様であり、図3において、第1の実施形態と同様の機能を有する部材については同符号を付してある。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、熱源としてハロゲンランプを用いる構成を説明したが、熱源としてハロゲンランプ以外の赤外線ヒータを用いることもできる。さらに、本発明は、熱源として、赤外線以外の光を照射する発熱体を用いることを妨げるものではない。
また、上述の実施形態では、加熱ベルトが、パッド部材によって加圧部材の表面へ押し当てられる構成について説明したが、加熱ベルトは、光透過部材によって加圧部材の表面へ押し当てるようにしてもよく、その場合、加熱ベルトの全体が、熱源から照射された光を受けて加熱される。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る定着装置を示す断面図である。 第2の実施形態に係る定着装置を示す断面図である。
符号の説明
2:画像形成装置、
22:定着装置、
24:加熱部材、
26:加圧部材(加圧ローラ)、
36:記録媒体(用紙)、
64:加熱ベルト、
66:耐熱層、
68:離型層、
70:熱源(ハロゲンランプ)、
72:光透過部材、
73:温度制御手段、
74:温度検出手段(サーミスタ)、
76:通電遮断手段(サーモスタット)。

Claims (6)

  1. 記録媒体上の未定着トナー像を加熱溶融して該未定着トナー像を上記記録媒体に定着させる加熱部材と、
    該加熱部材と共に上記記録媒体を挟み込んで加圧する加圧部材とを備えた定着装置において、
    上記加熱部材は、周方向に移動可能な無端状の加熱ベルトと、
    該加熱ベルトの内側に配置されるとともに上記加熱ベルトの内周面に向けて光を照射する熱源と、
    該熱源を内包するとともに透明または半透明の素材からなる光透過部材とを含み、
    上記加熱ベルトは、上記光透過部材とは別のパッド部材または上記光透過部材によって上記加圧部材の表面へ押し当てられることで、上記加圧部材との間にニップ部を形成し、
    上記加熱ベルトにおける少なくとも上記パッド部材による押し当て部分を除く部分が、上記熱源から照射された光を受けて加熱されるように構成されていることを特徴とする定着装置。
  2. 上記熱源は、赤外線ヒータであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 上記光透過部材に、上記加熱ベルトの温度を制御するための温度制御手段が取り付けられていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の定着装置。
  4. 上記温度制御手段は、上記加熱ベルトの内側における雰囲気温度または上記光透過部材の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出された温度が所定温度以上であるときに上記熱源への通電を遮断する通電遮断手段とを含むことを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 上記加熱ベルトは複数の層を有し、
    上記加熱ベルトの最内層が、耐熱性を有する素材からなる耐熱層とされ、
    上記加熱ベルトの最外層が、離型性に優れた素材からなる離型層とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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