JP2007133074A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Masataka Kuribayashi
将隆 栗林
Masahiro Uchida
正博 内田
Takashi Koide
隆史 小出
Masako Kojima
昌子 小島
Naoki Onishi
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Abstract

【課題】温度上昇に伴う現像剤の劣化を抑えた、生産性のよい現像装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】静電潜像が形成される像担持体に近接して配備され、トナーを含む現像剤を周面に担持しながら所定方向に回転することにより該現像剤中のトナーで上記静電潜像を現像する現像ロールと、上記現像剤の温度を、直接あるいは間接に検知する温度検知部と、上記温度検知部の検知結果が所定の高温状態を示している場合に、上記現像ロールを上記所定方向とは反対方向に回転させる駆動反転部とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電潜像をトナーで現像する現像装置と画像を形成する画像形成装置に関する。
近年、コンピュータの普及とともに、コンピュータ上で作成された情報を紙の上に印字する手段として、プリンタを中心とする画像形成装置が広く普及しており、このような画像形成装置を構成する様々な要素に関する技術も広く普及している。画像形成装置の中でも電子写真方式を採用している画像形成装置では、感光体ドラムをはじめとする感光体の上に印刷したいパターンである静電潜像を形成し、現像装置を用いて、この静電潜像にトナーを付着させて現像されたトナー像を形成することが行われている。このようにして形成された感光体上のトナー像は、直接、記録媒体上に転写されるか、あるいは、転写ベルトなどを介して、最終的に記録媒体上に転写され、転写後、定着装置において加圧・加熱されてトナー像が記録媒体上に定着する。
近年、社会全体で省資源化が叫ばれる中で、画像形成装置の分野でも、画像形成に用いる記録媒体(特に出力用紙)の枚数を低減する要請が強まり、記録媒体の両面に出力を行う両面出力型の画像形成装置が現れている。特に、感光体上のトナー像を記録媒体上に直接転写する直接転写方式を採用した両面出力型の画像形成装置は、転写ベルトなどの媒介物を必要としないために、小型化、低コスト化、画像形成の高効率化を実現することができ、注目を集めている。しかし、このような直接転写方式を採用した両面出力型の画像形成装置では、記録媒体の片面にトナー像の転写、定着処理が行われた後に、記録媒体の反対側の面に転写が行われることが多く、このため、定着処理において加熱された記録媒体が、反対側の面への転写の際に感光体と直接接触して感光体表面が高温になることがある。感光体表面が高温になると、その熱が感光体の傍に備えられている現像装置に伝わり、トナーを含有する現像剤の流動性が悪化して現像剤が現像器内の特定箇所に堆積しやすくなる。堆積した現像剤は、堆積したままの状態が長時間継続すると、経時変化によって、現像剤の成分の分離や凝集、感光体への付着能力や転写能力の低下といった、現像剤の劣化を起こす。このような劣化した現像剤は、使用前の現像剤を蓄える容器に混入して画像形成に用いられてしまうことがあり、この結果、画像濃度が低下するといった問題が生じる。そこで、記録媒体の温度を測定し、温度が高くなるとトナー像の転写作業をやり直す画像形成装置が提案されている(例えば、特許分文献1参照)。
特開平4−211278号公報
しかしながら、上記の方式では、温度が高くなるたびにトナー像の転写作業をやり直すため、画像形成の生産性が悪く、大量の高速印刷を行う際には、大きな問題となる。
本発明は、上記事情に鑑み、温度上昇に伴う現像剤の劣化を抑えた、生産性のよい現像装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の現像装置は、
静電潜像が形成される像担持体に近接して配備され、トナーを含む現像剤を周面に担持しながら所定方向に回転することにより該現像剤中のトナーで上記静電潜像を現像する現像ロールと、
上記現像剤の温度を、直接あるいは間接に検知する温度検知部と、
上記温度検知部の検知結果が所定の高温状態を示している場合に、上記現像ロールを上記所定方向とは反対方向に回転させる駆動反転部とを備えたことを特徴とする。
ここで、「所定の高温状態」とは、温度が所定の閾値温度を越えた状態や、あるいは、温度が所定の閾値温度を越えた状態が、所定時間以上継続した状態など、現像剤の温度が高くなった状態を意味する。
高温下では、現像剤の流動性が悪化して現像器内の特定箇所に堆積しやすくなる傾向が見られるが、特に現像ロール付近では、現像ロール周囲の部材と接触して現像ロールから剥ぎ取られた現像剤が、そのまま剥ぎ取られた場所に堆積してしまう傾向が強くなる。
本発明の現像装置は、現像剤の温度が高くなり所定の高温状態になると、現像ロールを上記所定方向とは反対方向に回転させて堆積した現像剤をふるい落とす。このため、堆積した現像剤は、経時変化による劣化前にふるい落とされることになり、本発明の現像装置は、劣化した現像剤による画像濃度の低下を回避することができる。
また、本発明の現像装置において、「上記駆動反転部は、上記現像剤の温度が上記トナーのガラス転移温度よりも10℃以上低い所定の閾値温度に達すると、上記高温状態とみなすものである」という形態は好ましい形態である。
現像剤の温度が所定の閾値温度に達したか否かという単純な判断制御であっても、閾値温度が高くなるにつれ、現像ロール付近に堆積した現像剤が劣化する前に、堆積した現像剤を現像ロールからふるい落とすことが難しくなっていく。しかし、閾値温度が、トナーのガラス転移温度よりも10℃以上低い温度であれば、現像剤の劣化を充分に抑制することができ、この結果、簡単な制御で画像濃度の低下を効率よく回避することができる。
上記目的を達成するための本発明の画像形成装置は、
静電潜像を担持する像担持体の上の該静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、
記録媒体上に、上記トナー像を上記像担持体から転写、定着させることにより上記記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
上記像担持体に近接して配備され、上記トナーを含む現像剤を周面に担持しながら所定方向に回転することにより該現像剤中のトナーで上記静電潜像を現像する現像ロールと、
上記現像剤の温度を、直接あるいは間接に検知する温度検知部と、
上記温度検知部の検知結果が所定の高温状態を示している場合に、上記現像ロールを上記所定方向とは反対方向に回転させる駆動反転部とを備えたことを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、現像剤の温度が高くなり所定の高温状態になると、現像ロールを上記所定方向とは反対方向に回転させて堆積した現像剤をふるい落とす。このため、
堆積した現像剤は、経時変化による劣化前にふるい落とされることになり、本発明の画像形成装置は、劣化した現像剤による画像濃度の低下を回避することができる。
また、本発明の画像形成装置において、「上記像担持体に対して0.8mm以上1.4mm以下の食いこみ量で接触することにより該像担持体から、上記トナー像の転写後に残留したトナーをクリーニングするクリーニングブレードを備えた」という形態は好ましい形態である。
一般に食いこみ量が大きいほど像担持体からトナーを擦り落とす際の摩擦力が大きくなりクリーニング性は向上するが、食いこみ量が大きすぎると、クリーニングブレードが摩擦力によって磨耗してかえってクリーニング性が低下したり、像担持体が摩擦力によって破損するといった事態が生じる。
上記の、好ましい食いこみ量のクリーニングブレードを備えた形態によれば、現像ロールの反転によりトナーの劣化が防がれて残留トナーの量が減るので、0.8mm〜1.4mmという小さい食いこみ量であっても、充分なクリーニング性が発揮され、クリーニングブレードの破損や像担持体の磨耗が起こりにくい。
また、本発明の画像形成装置において、「上記像担持体に接触することで該像担持体から、上記トナー像の転写後に残留したトナーをクリーニングする、上記像担持体との接触を滑らかにするクリーニング助剤が塗布されたクリーニングブレードを備えた」という形態は好ましい形態である。
このような形態によれば、クリーニングブレードと上記像担持体との間の接触が滑らかになった結果、クリーニングブレードの破損や像担持体の磨耗が起こりにくい。
本発明によれば、温度上昇に伴う現像剤の劣化を抑えた、生産性のよい現像装置および画像形成装置が得られる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示す全体構成図である。
この画像形成装置1000は、電子写真方式を採用したモノクロの両面出力プリンタである。この画像形成装置1000には、電子写真方式用の積層型の感光体3、感光体3に接触しながら感光体を帯電する接触型の帯電器2、感光体3に向けてレーザ光を発し、感光体3上に、周囲より電位の高くなった静電潜像を形成する露光部7、静電潜像にモノクロ(ブラック)のトナーを付着させて現像することでトナー像を形成する現像器6、トナー像が形成された感光体3に、搬送されてくる用紙を押圧することでトナー像の転写を行う転写ロール9、用紙上のトナー像に対し熱および圧力を加えることでトナー像の用紙への定着を行う定着器10、これら各部を制御するCPU4、感光体3に接触し、トナー像の転写後に感光体3に付着したまま残留したトナーをクリーニングするクリーニングブレード31が備えられている。ここで、現像器6が、本発明にいう現像装置の一例に相当する。
転写ロール9は、外径18mmの半導電性発泡転写ロールである。
現像器6には、感光体3の近傍に位置し、負電荷を帯びたトナーと、磁性を帯びたキャリアとを成分とする現像剤を表面に担持して回転する現像スリーブ61、現像スリーブ61上に担持された現像剤を削り落として現像スリーブ61上の現像剤の層厚を調整する、2枚の層厚調整板62a,62b、現像剤が溜められた容器63、容器63内の現像剤を攪拌する2つの攪拌部64a,64b、現像器6の温度が閾値温度を越えたか否かを検知するサーミスタ65が設けられている。サーミスタ65は、温度が上昇し所定の閾値温度に達すると、その抵抗値が著しく変化する半導体素子であり、サーミスタ65を流れる電流の変化から、温度が閾値温度に達したか否かが検知される。ここで、サーミスタ65が、本発明にいう温度検知部の一例に相当する。
また、現像スリーブ61の内部には磁石が組み込まれており、その磁石の磁力をキャリアが受けることで、容器63から現像剤が現像スリーブ61の表面に付着する。この現像スリーブ61は、不図示の現像バイアス印加部により、現像スリーブ61の電位が静電潜像の電位よりも低く感光体3の電位よりは高い電位となるように、バイアス電圧の印加を受けている。このため、現像スリーブ61の表面上に付着した現像剤中のトナーは、静電潜像と現像スリーブ61との間の電位差により、現像スリーブ61を離れて静電潜像に付着し、感光体3上にトナー像が形成される。ここで、現像スリーブ61が本発明にいう現像ロールの一例に相当する。
感光体3上に形成されたトナー像は、転写ロール9において用紙に転写されるが、トナーの中には、感光体3に付着したまま残留するトナーもある。残留トナーが感光体上に残ったままで新たな画像形成が行われると、形成された画像に汚れ等が生じて画質が悪化するが、クリーニングブレード31が、残留トナーを感光体3上からこそぎ落とすことで、画質の低下は抑制されている。
図2は、感光体3に傍に備えられたクリーニングブレードを表した図である。
クリーニングブレード31は、弾性材の一種であるウレタンゴムを構成要素としており、感光体3と接する部分は、図の一点鎖線で示すように、感光体3の表面にそって湾曲した形状となる。この湾曲の程度が、クリーニングブレード31が感光体3からトナーを擦り落とす際の摩擦力の指標となる。一般的には、この湾曲の程度を表すため、仮想的にクリーニングブレード31が湾曲せずに感光体3内に食いこんだと考えたときの、感光体3内へのクリーニングブレード31の食いこみ量を用いる。この図では、2本の点線の間の距離が、食いこみ量である。一般に食いこみ量が大きいほど感光体3からトナーを擦り落とす際の摩擦力が大きくなりクリーニング性は向上するが、食いこみ量が大きすぎるとクリーニングブレード31が摩擦力によって破損してかえってクリーニング性が低下したり、感光体3が摩擦力によって磨耗するといった事態が生じる。この画像形成装置1000は、充分なクリーニング性を確保する観点から食いこみ量の下限値を0.8mmとし、さらに、クリーニングブレード31の破損(ブレードエッジダメージ)や感光体3の磨耗を防ぐ観点から食いこみ量の上限値を1.4mmとして、この区間に属する食いこみ量のクリーニングブレード31を用いる。このような上限値を1.4mmとする食いこみ量は、通常用いられる食いこみ量よりも小さい食いこみ量である。また、この画像形成装置1000では、感光体3とクリーニングブレード31との接触をスムーズにするため、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)を成分とするクリーニング助剤がクリーニングブレード31に塗布されており、このPMMAの塗布によっても、クリーニングブレード31の破損(ブレードエッジダメージ)や感光体3の磨耗が防がれている。
本実施形態では、クリーニング助剤として、ポリメタクリル酸メチルを用いるが、本発明には、ポリメタクリル酸メチル以外のポリメタクリル酸エステルや、エチレンビスステアリルアミド、イソブチレンビスステアリルアミドなどのアルキレンビスステアリルアミド、ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩等が用いられてもよい。特に、アルキレンビスステアリルアミドおよびポリメタクリル酸メチルが好ましい。
再び図1に戻り、この画像形成装置1000における画像形成の動作について説明する。
この画像形成装置1000には、ブラックのトナーが蓄えられた不図示のトナーカートリッジが備えられており、このトナーカートリッジにより現像器6にトナーの補給が行われる。また、トナー像が転写されるために用いられる用紙は、トレイ1の中に蓄えられ、ユーザから画像形成が指示されると、トレイ1から搬送されて、転写ロール9においてトナー像の転写が行われ、図の上方向に向かって搬送されていく。図1においては、この時の用紙搬送路が、上向きの矢印で示す経路として示されている。
用紙の片面だけに画像形成を行う場合は、用紙はこの用紙搬送路を一回だけ通って定着器10においてトナー像の定着が行われた後、図の右方向の矢印で示すように、そのまま右方向に排出される。用紙の両面に画像形成を行う場合は、上向きの矢印で示す用紙搬送路を通ることで用紙の片面にトナー像の転写および定着が行われた後、排出されずに後戻りして、上側のレジロール対8aの間を通り下向きの矢印で示す経路を通って下方に搬送される。そして、下側のレジロール対8bにおいて再び上方に転じて、今度は反対側の面にトナー像が転写および定着されて排出される。
このような形態の両面印刷では、用紙の片面に対する定着処理において加熱された用紙が、用紙の反対側の面への転写の際に感光体3と直接接触することになるため、感光体3の表面や、感光体の傍にある現像器6が高温になりやすい。現像器6が高温になると、この熱によって現像剤の流動性が悪くなり、特に、層厚調整板62a,62bによって現像スリーブ61から剥ぎ取られた現像剤が、そのまま層厚調整板62a,62bの付近に堆積する傾向が強くなる。堆積した現像剤は、堆積したままの状態が長時間継続すると、経時変化によって、現像剤の成分の分離や凝集、感光体への付着能力や転写能力の低下といった、現像剤の劣化を起こす。このような劣化した現像剤は、周囲の振動などにより容器63に混入して画像形成に用いられてしまうことがあり、この結果、転写や現像が充分ではないために画像濃度が低下するといった問題が生じる。このため、この画像形成装置1000では、現像器6の温度が、閾値温度を越えたことがサーミスタ65によって検知されると、プリント枚数100枚の一回の割合で、画像形成を一旦停止して、現像スリーブ61を、画像形成時とは逆方向である図の矢印B方向に、10秒間の間回転させる作業が行われる。このような現像スリーブ61の逆回転は、サーミスタ65の検知結果を受けたCPU4が、モータ5に現像スリーブ61の逆回転させるよう指示を出すことによって行われ、この現像スリーブ61の逆回転により、層厚調整板62a,62bの付近に堆積した現像剤が早めに容器63内に戻されることとなる。ここで、上記の閾値温度は、40℃であり、この画像形成装置1000で用いられるトナーのガラス転移温度(Tg)である50℃よりも、10℃低い温度である。ここで、CPU4とモータ5を合わせたものが、本発明にいう駆動反転部の一例に相当する。
また、このように現像スリーブ61の逆回転によって現像剤の堆積が防がれることで、現像剤の劣化も防がれてトナーの転写性が維持されるので、感光体3上の残留トナーの量が減少する。このため、クリーニングブレード31の負担が低減し、小さい食い込み量で充分なクリーニング性が発揮され、クリーニングブレード31の破損(ブレードエッジダメージ)や感光体3の磨耗が防がれる。
以下では、
(1)現像スリーブ61の逆回転を行うことで画像濃度の低下が抑制されること、
(2)現像スリーブ61の逆回転を行うことでクリーニング性が向上すること、
(3)クリーニング助剤がクリーニングブレード31に塗布されることでクリーニングブレード31の破損(ブレードエッジダメージ)が防がれること、
の3点を具体的な実験データに基づいて説明する。なお、以下に説明する実験では、いずれも、ガラス転移温度(Tg)が50℃であるトナー粒子を含有する現像剤が用いられている。
まず、現像スリーブ61の逆回転を行うことで画像濃度の低下が抑制されることについて説明する。
現像スリーブ61の逆回転に伴う画像濃度の様子を調べるため、用紙の両面それぞれに、複数のソリッドパッチ(黒い部分)を有する画像比率1%のモノクロ画像を、連続して5000枚にわたって出力するという出力テストを、以下の3つの状況下で行う。
(実施例1)画像形成装置1000(閾値温度が40℃)を用いて行う。
(実施例2)閾値温度が42℃であるサーミスタが用いられている点を除けば、画像形成装置1000と同様の構成を持つ画像形成装置を用いて行う。
(比較例1)現像スリーブの逆回転を行わない点を除けば、画像形成装置1000と同様の構成を持つ画像形成装置を用いて行う。
そして、実施例1、実施例2、比較例1それぞれについて、5000枚にわたる出力のうち、100枚ごとに、用紙の両面について複数のソリッドパッチそれぞれの濃度をX−rite社製X−rite404Aを用いて3回測定して平均を取り、さらにそれらの平均値をソリッドパッチ数で平均して1枚分の画像濃度(単位はSAD)を求め、得られた50回分の画像濃度の平均をとることで、最終的な画像濃度を算出する。
図3は、現像スリーブの逆回転と画像濃度との関係を表す実験データである。
この図に示すように、現像スリーブの逆回転を行う実施例1、実施例2は、いずれも画像濃度1.2以上であり、現像スリーブの逆回転を行わない比較例1と比べて画像濃度の低下が小さくなっている。このことから現像スリーブの逆回転によってトナーの転写性が維持されて画像濃度の低下が回避されていることがわかる。また、実施例1の結果と、実施例2の結果とを比較すると、閾値温度の低い実施例1が画像濃度1.3以上(評価は○)で、画像濃度1.2以上1.3未満(評価は△)の実施例2と比べて画像濃度の低下が小さくなっている。このことから閾値温度の低い方が、現像剤の堆積が防がれ画像濃度の低下が起きにくいことがわかる。一般に、上記の実験で画像濃度1.3以上であれば、画像形成装置の画像出力能力は優良と言う事ができ、上記の結果から、閾値温度が、40℃以下、すなわち(Tg−10)℃以下である状況が好ましいことがわかる。
次に、現像スリーブ61の逆回転を行うことでクリーニング性が向上することについて説明する。
ここで行う実験の内容は、以下の通りである。
図3において説明した画像濃度を測定するための出力テストを、画像形成装置1000を用いて閾値温度40℃で現像スリーブ61の逆回転させて行う場合(実施例)と、上記の出力テストを、現像スリーブの逆回転を行わない点を除けば画像形成装置1000と同様の構成を持つ画像形成装置を用いて行う場合(比較例)とで、それぞれクリーニングブレード31の食いこみ量が、0.6mm,0.8mm,1mm,1.4mm,1.6mmの状況下で行う。(それぞれ実施例3〜7、および比較例2〜6とする)
さらに、実施例3〜7および比較例2〜6それぞれについて、上述のソリッドパッチ(黒い部分)を有するモノクロ画像の両面出力を温度28℃、湿度80%の高温多湿下で5万枚行った後、さらに温度10℃、湿度20%の低温低湿下で5万枚の両面出力行ったときに、何枚目の出力でクリーニング性が不良となったかを測定する。
図4は、現像スリーブの逆回転と、画像濃度およびクリーニング性との関係を表した実験データである。
この図に示すように、現像スリーブの逆回転を行わない比較例2〜6では、画像濃度1.2未満(評価は×)となっており、画像濃度1.3以上である、実施例3〜7の結果と比べて画像濃度の低下が大きくなっている。このことから現像スリーブの逆回転によって画像濃度の低下が回避されていることがわかる。
また、クリーニングブレード31の食いこみ量が、0.8mm,1mm,1.4mmの状況下では、実施例4〜6の結果は、いずれも10万枚すべてについてクリーニング不良無しという結果が得られたのに対し、実施例4〜6とそれぞれ同じ食いこみ量の比較例3〜5では、5万枚あるいは1万枚でクリーニング不良が発生している。このことから現像スリーブの逆回転によって現像剤の堆積が防がれた結果、古くなって転写能力が低下した現像剤が用いられることが少なくなり、クリーニング性が向上していることがわかる。一方、食いこみ量0.6mmの実施例3では、5万枚でクリーニング不良が発生しており、実施例4〜6と比べてクリーニング性が悪くなっている。これは、食いこみ量が小さいために、充分なクリーニング性が発揮されていないためである。また、食いこみ量1.6mmの実施例3では、1万枚でクリーニング不良が発生しており、実施例4〜6と比べてクリーニング性が悪くなっている。これは、食いこみ量が大きすぎて、クリーニングブレード31の破損(ブレードエッジダメージ)が生じているためである。従って、食いこみ量が0.8mm〜1.4mmの範囲内にある状態が、充分なクリーニング性が発揮されるとともに、クリーニングブレード31の破損(ブレードエッジダメージ)が生じにくい状態であることがわかる。
図では、さらに画像濃度およびクリーニング性の結果を総合して、画像濃度○かつクリーニング不良無しを総合成績○、画像濃度×かつクリーニング不良発生を総合成績×、それ以外を総合成績△で評価した結果も表されている。この総合結果から、食いこみ量が0.8mm〜1.4mmの範囲内であって、現像スリーブの逆回転を行う場合が、画像濃度とクリーニング性の両方が向上する場合であることが結論できる。
次に、クリーニング助剤がクリーニングブレード31に塗布されることでクリーニングブレード31の破損(ブレードエッジダメージ)が防がれることについて説明する。
図5は、クリーニング助剤の塗布と、画像濃度、クリーニング性およびクリーニングブレードへのダメージとの関係を表した実験データである。
この図では、画像形成装置1000(前述したようにポリメタクリル酸メチル(PMMA)を成分とするクリーニング助剤が塗布されている)を用いて図2および図3において説明したのと同様の画像濃度、クリーニング性の測定を行い、さらにクリーニングブレード31の破損(ブレードエッジダメージ)を、光学顕微鏡による官能評価で判断したときの結果(実施例8)と、PMMAが塗布されていない点を除けば画像形成装置1000と同様の構成を持つ画像形成装置を用いて、上記の、画像濃度、クリーニング性、およびクリーニングブレードの破損(ブレードエッジダメージ)検査を行ったときの結果(実施例9)が表されている。
この図に示すように、PMMAの塗布の下で行われた実施例8の方がブレードエッジダメージが全く見られないのに対し、PMMAが塗布されていない実施例9には、破損(ブレードエッジダメージ)が見られる。このことから、クリーニングブレード31の破損(ブレードエッジダメージ)がPMMAの塗布によって抑制されていることがわかる。
図では、さらに画像濃度およびクリーニング性の結果も表されており、これらを総合した結果も示されている。実施例8の方がブレードエッジダメージが全く見られない分だけ、PMMAが塗布されていない実施例9よりも良い結果が得られており、現像スリーブの逆回転を行い、PMMAの塗布を行う状況が、画像形成の上で最も良い状態であることがわかる。
以上が本実施形態の説明である。
本実施形態では、帯電器として接触型の帯電器を用い、感光体として積層型の感光体を用いたが、本発明は、帯電器としてコロトロンなど非接触型の帯電器を用い、感光体として単層型の感光体を用いるものでもよい。
また、本実施形態では、静電潜像を形成するため、レーザ光を発する露光器を用いたが、本発明は、LED光や液晶シャッタ光を発する露光器を用いてもよい。
また、本実施形態の画像形成装置は、モノクロの両面出力プリンタであったが、本発明の画像形成装置は、カラーの両面出力プリンタに応用されてもよい。
本発明の画像形成装置の一実施形態を示す全体構成図である。 感光体3に傍に備えられたクリーニングブレードを表した図である。 現像スリーブの逆回転と画像濃度との関係を表す実験データである。 現像スリーブの逆回転と、画像濃度およびクリーニング性との関係を表した実験データである。 クリーニング助剤の塗布と、画像濃度、クリーニング性およびクリーニングブレードへのダメージとの関係を表した実験データである。
符号の説明
1000 画像形成装置
1 トレイ
2 帯電器
3 感光体
31 クリーニングブレード
4 CPU
5 モータ
6 現像器
61 現像スリーブ
62a,62b 層厚調整板
63 容器
64a,64b 攪拌部
65 サーミスタ
7 露光部
8a,8b レジロール対
9 2次転写ロール
10 定着器

Claims (2)

  1. 静電潜像が形成される像担持体に近接して配備され、トナーを含む現像剤を周面に担持しながら所定方向に回転することにより該現像剤中のトナーで前記静電潜像を現像する現像ロールと、
    前記現像剤の温度を、直接あるいは間接に検知する温度検知部と、
    前記温度検知部の検知結果が所定の高温状態を示している場合に、前記現像ロールを前記所定方向とは反対方向に回転させる駆動反転部とを備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 静電潜像を担持する像担持体の上の該静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、
    記録媒体上に、前記トナー像を前記像担持体から転写、定着させることにより前記記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
    前記像担持体に近接して配備され、前記トナーを含む現像剤を周面に担持しながら所定方向に回転することにより該現像剤中のトナーで前記静電潜像を現像する現像ロールと、
    前記現像剤の温度を、直接あるいは間接に検知する温度検知部と、
    前記温度検知部の検知結果が所定の高温状態を示している場合に、前記現像ロールを前記所定方向とは反対方向に回転させる駆動反転部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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