JP2006276511A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トナーを担持する移動可能な像担持体9と、像担持体9上のトナーの転写を受ける移動可能な中間転写体70と、像担持体9上から中間転写体70上へトナーを転写して中間転写体70上のトナーを転写材1へ転写する第一のモードと、像担持体9上のトナーを中間転写体70上へ転写して中間転写体70上のトナーを像担持体9上へ逆転写する第二のモードと、を有する画像形成装置は、像担持体9上から中間転写体70上へトナーを転写する時の中間転写体70の周速と像担持体9の周速との周速差が、第一のモードと第二のモードとでは異なる構成とする。
【選択図】図2
Description
[画像形成装置の全体構成及び動作]
先ず、図1を参照して本実施例の画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の要部概略断面を示す。本実施例の画像形成装置100は、画像形成装置本体(装置本体)に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ、原稿読み取り装置、デジタルカメラなどの外部機器からの画像情報信号に応じて、電子写真方式を利用してのフルカラー画像を転写材に形成することのできるフルカラーレーザービームプリンタである。又、本実施例の画像形成装置100は、高速性という点で特に優れているタンデム方式を採用している。
次に、本実施例において最も特徴的な、転写体清掃工程(ベルトクリーニング動作)について説明する。
(1)通常のプリント用の画像形成時と同様に、感光ドラム9、現像器12、搬送ベルト7を駆動し、帯電、現像、転写の各バイアスも印加する。
(2)各像形成ステーションPにて、通常のプリント用の画像形成時と同様のプロセスにて、感光ドラム9上にクリーニング用トナー像Tを形成する。
(3)転写バイアス電源23より出力される、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)である+1500Vの転写バイアスを、転写ローラ13に印加する。転写バイアス電源23によりトナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアスが出力されることで、所定の極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーを感光ドラム9から搬送ベルト7方向に向かわせる方向の電界が転写部Nに形成される。これにより、クリーニング用トナー像Tを搬送ベルト7上に直接転写する。
(4)クリーニング用トナー像Tの転写開始から搬送ベルト7の1周後に、搬送ベルト7上のトナーを、紙粉や汚れ物質などの異物と同時に感光ドラム9に逆転写する。
(5)感光ドラム9上に戻されたトナー、異物をクリーナ14により回収する。
次に、本発明の更に他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本構成は実施例1のものと同様である。従って、実施例1の画像形成装置と実質的に同一又は相当する機能を有する要素には同一の符号を付して詳しい説明は省略する。本実施例は、ベルトクリーニング動作時に、実施例1と同様に感光ドラム9と搬送ベルト7との間に周速差を設ける一方、感光ドラム9上に形成されたクリーニング用トナー像Tを搬送ベルト7上には転写しない点で実施例1と異なっている。このベルトクリーニング動作時の感光ドラム9の周速と搬送ベルト7の周速との周速差は、実施例1と同様に、通常のプリント用の画像形成時の感光ドラム9の周速と搬送ベルト7の周速との周速差と異ならせる。
(1)搬送ベルト7を180mm/sの周速で駆動し、一方、感光ドラム9を90mm/sの周速で駆動する。
(2)感光ドラム9と搬送ベルト7との間に周速差を設けた状態で、実施例1と同様にして、感光ドラム9上にクリーニング用トナー像Tを形成する。この時、転写ローラ13に印加するバイアス(転写バイアス)はOFF(0V)とされるか、又は転写ローラ13にトナーの正規の帯電極性(本実施例では負極性)と同極性である−2000Vのバイアスが印加される。即ち、感光ドラム9上のトナーに、搬送ベルト7に向かう方向の電界が作用しない状態とされる(つまり、搬送ベルト7と感光ドラム9の間には、通常のプリント用の画像形成時において搬送ベルト7上の転写材1へ感光ドラム9上のトナーを転写する時と逆向きの電界が形成される。)。
(3)この状態で、転写部Nに、感光ドラム9上に形成されたクリーニング用トナー像Tを通過させる。これにより、感光ドラム9上のクリーニング用トナー像Tは、搬送ベルト7上にほとんど転写されずに、搬送ベルト7との間に周速差を持った状態で、転写部Nを通過する。そして、クリーニング用トナー像Tが転写部Nを通過する際に、トナーが研磨剤のように搬送ベルト7上の異物と擦れ合い、搬送ベルト7上の異物が擦り取られる。
(4)転写部Nを通過した、トナー、及び搬送ベルト7から擦り取られた異物を、感光ドラム9のクリーナ14により回収する。
次に、本発明の更に他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本構成は実施例1のものと同様である。従って、実施例1の画像形成装置と実質的に同一又は相当する機能を有する要素には同一の符号を付して詳しい説明は省略する。本実施例では、ベルトクリーニング動作において、搬送ベルト7上にクリーニング用トナー像Tを転写した後、このクリーニング用トナー像Tを感光ドラム9上に逆転写して回収するまでの間に、搬送ベルト7を1回以上空回転させる点で実施例1とは異なる。
(1)実施例1と同様にして、感光ドラム9、現像器12、搬送ベルト7を駆動し、帯電、現像、転写の各バイアスも印加する。
(2)実施例1と同様にして、各像形成ステーションPにて、通常の画像形成プロセスと同様に、感光ドラム9上にクリーニング用トナー像Tを形成する。
(3)実施例1と同様にして、転写バイアス電源23から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)である+1500Vの転写バイアスを転写ローラ13に印加する。
(4)次いで、本実施例では、搬送ベルト7を1回転以上(本実施例では1回転)空回転させる動作が追加される。搬送ベルト7の空回転周回では、転写バイアス電源23から転写ローラ13に印加されるバイアスは、トナーの正規の帯電極性と逆極性である+1500Vに維持される。即ち、転写部Nにおいて搬送ベルト7上のトナーには、搬送ベルト7に向かう方向の電界が作用した状態のままとされる(つまり、搬送ベルト7と感光ドラム9の間には、通常のプリント用の画像形成時において搬送ベルト7上の転写材1へ感光ドラム9上のトナーを転写する時と同じ向きの電界が形成される。)。
(5)空回転周回の終了後には、実施例1と同様にして、搬送ベルト7上のトナーを紙粉や汚れ物質などの異物と同時に感光体9に逆転写する。
(6)感光ドラム9上に戻されたトナー、異物をクリーナにより回収する。
次に、本発明の更に他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本構成は実施例1のものと同様である。従って、実施例1の画像形成装置と実質的に同一又は相当する機能を有する要素には同一の符号を付して詳しい説明は省略する。本実施例では、ベルトクリーニング動作において、4個の像形成ステーションPのうち、搬送ベルト7の移動方向において上流側の第1、第2の像形成ステーションPM、PCのみ、搬送ベルト7との感光ドラム9との間に周速差を設ける。
本実施例の画像形成装置の基本構成は実施例1〜4と同様である。本実施例では、ベルトクリーニング動作時に形成するクリーニング用トナー像Tの他の実施例について説明する。本実施例では、クリーニング用トナー像Tを、スラスト方向において、濃度制御時及び色ずれ制御時に光学センサ30が検知する領域又はその付近に限定する。
本実施例は、実施例5と同様に、ベルトクリーニング動作時に形成されるクリーニング用トナー像Tを、スラスト方向において光学センサ30の検知領域dへ集中させる実施例の変形例である。本実施例では、スラスト方向において光学センサ30の検知領域d以外の領域にも、より薄い濃度ではあるもののクリーニング用トナー像Tを形成する。
8 像形成手段
9 感光ドラム(像担持体)
10 帯電ローラ(帯電手段)
11 レーザー露光光学系(露光手段)
12 現像器(現像手段)
13 転写ローラ(転写手段)
14 クリーナ(清掃手段)
30 光学センサ(検知手段)
100 画像形成装置
Claims (31)
- トナーを担持する移動可能な像担持体と、前記像担持体上のトナーの転写を受ける移動可能な中間転写体と、前記像担持体上から前記中間転写体上へトナーを転写して前記中間転写体上のトナーを転写材へ転写する第一のモードと、前記像担持体上のトナーを前記中間転写体上へ転写して前記中間転写体上のトナーを前記像担持体上へ逆転写する第二のモードと、を有する画像形成装置において、
前記像担持体上から前記中間転写体上へトナーを転写する時の前記中間転写体の周速と前記像担持体の周速との周速差が、前記第一のモードと前記第二のモードとでは異なることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第二のモードにおいて、前記中間転写体上に転写されたトナーが前記像担持体上に逆転写する前に、前記中間転写体と前記像担持体の間を通過することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第二のモードにおいて、前記中間転写体上に転写されたトナーが前記中間転写体と前記像担持体の間を通過する時に、前記中間転写体と前記像担持体の間には、前記像担持体上から前記中間転写体上へトナーを転写するときと同じ向きの電界が形成されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記中間転写体上に転写されたトナーが前記中間転写体と前記像担持体の間を通過する時の前記像担持体の周速と前記中間転写体の周速との周速差が、前記第一のモードにおける前記像担持体上から前記中間転写体上へトナーを転写する時の周速差と異なることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
- 前記逆転写時の前記像担持体の周速と前記中間転写体の周速との周速差が、前記第一のモードにおける前記像担持体上から前記中間転写体上へトナーを転写する時の周速差と異なることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- トナーを担持する移動可能な像担持体と、前記像担持体上のトナーの転写を受ける移動可能な中間転写体と、前記像担持体上から前記中間転写体上へトナーを転写する第一のモードと、前記像担持体上のトナーを前記中間転写体上へ転写せずに前記像担持体と前記中間転写体の間を通過させる第二のモードと、を有する画像形成装置において、
前記像担持体の周速と前記中間転写体の周速との周速差が、前記第一のモードと前記第二のモードとでは異なることを特徴とする画像形成装置。 - 前記中間転写体と前記像担持体の間には、前記第一のモードと前記第二のモードとでは逆向きの電界が形成されることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記第一のモードにおける前記像担持体の周速と前記中間転写体の周速との周速差が0であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第二のモードにおける前記中間転写体の周速は前記像担持体の周速よりも速いことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- トナーを担持する移動可能な第一及び第二の像担持体と、前記第一及び第二の像担持体からトナーの転写を受ける移動可能な中間転写体と、前記第一及び第二の像担持体上から前記中間転写体上へトナーを転写して前記中間転写体上のトナーを転写材上へ転写する第一のモードと、前記第一及び第二の像担持体上のトナーを前記中間転写体上へ転写して前記中間転写体上のトナーを前記第一の像担持体上に逆転写する第二のモードと、を有する画像形成装置において、
前記第一及び第二の像担持体上から前記中間転写体上へトナーを転写する時の前記第一の像担持体の周速と前記中間転写体の周速との周速差が、前記第一のモードと前記第二のモードとでは異なることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第二のモードにおいて、前記中間転写体上のトナーを前記第一の像担持体上に逆転写する時の、前記第一の像担持体と前記中間転写体との間に形成される電界と前記第二の像担持体と前記中間転写体との間に形成される電界の向きが逆であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記第一及び第二の像担持体上から前記中間転写体上へトナーを転写する時の前記第二の像担持体の周速と前記中間転写体の周速との周速差が、前記第一のモードと前記第二のモードとでは異なることを特徴とする請求項10または11に記載の画像形成装置。
- 前記第一のモードでは、前記第一及び第二の像担持体から前記中間転写体へトナーを転写する時の、前記第一の像担持体の周速と前記中間転写体の周速との周速差が0であることを特徴とする請求項10から12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記逆転写時の前記第一の像担持体の周速と前記中間転写体の周速との周速差が、前記第一のモードにおける前記第一及び第二の像担持体上から前記中間転写体上へトナーを転写する時の周速差と異なることを特徴とする請求項10から13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- トナーを担持する移動可能な像担持体と、転写材を担持して移動可能な転写材担持体と、前記転写材担持体上の転写材へ前記像担持体上のトナーを転写する第一のモードと、前記像担持体上のトナーを前記転写材担持体上に転写する第二のモードと、を有する画像形成装置において、
前記像担持体の周速と前記転写材担持体の周速との周速差が、前記第一のモードと前記第二のモードでは異なることを特徴とする画像形成装置。 - 前記転写材担持体上のトナーを前記像担持体上へ逆転写する第三のモードを有することを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
- 前記第三のモードの前に、前記転写材担持体上に転写されたトナーが前記転写材担持体と前記像担持体の間を通過することを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
- 前記転写材担持体上に転写されたトナーが前記転写材担持体と前記像担持体の間を通過する時に、前記転写材担持体と前記像担持体の間には、前記第一のモードと同じ向きの電界が形成されることを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体の周速と前記転写材担持体の周速との周速差が、前記転写材担持体上に転写されたトナーが前記転写材担持体と前記像担持体の間を通過する時の周速差と、前記第一のモードにおける周速差とでは異なることを特徴とする請求項17または18に記載の画像形成装置。
- 前記第二のモードにおいては、前記像担持体の周速よりも前記転写材担持体の周速が速いことを特徴とする請求項15から19のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- トナーを担持する移動可能な像担持体と、転写材を担持して移動可能な転写材担持体と、前記転写材担持体上の転写材へ前記像担持体上のトナーを転写する第一のモードと、前記像担持体上のトナーを転写材または前記転写材担持体へ転写せずに前記像担持体と前記転写材担持体の間を通過させる第二のモードと、を有する画像形成装置において、
前記像担持体の周速と前記転写材担持体の周速との周速差が、前記第一のモードと前記第二のモードでは異なることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第二のモードにおいては、前記転写材担持体と前記像担持体の間には、前記第一のモードと逆向きの電界が形成されることを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
- 前記第一のモードにおける前記像担持体の周速と前記転写材担持体の周速との周速差が0であることを特徴とする請求項15から22のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第二のモードにおいて、前記像担持体の周速よりも前記転写材担持体の周速が速いことを特徴とする請求項21から23のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- トナーを担持する移動可能な第一及び第二の像担持体と、転写材を担持して移動可能な転写材担持体と、前記転写材担持体上の転写材へ前記第一及び第二の像担持体上のトナーを転写する第一のモードと、前記第一の像担持体上のトナーを前記転写材担持体上に転写する第二のモードと、を有する画像形成装置において、
前記第一の像担持体の周速と前記転写材担持体の周速との周速差が前記第一のモードと前記第二のモードでは異なることを特徴とする画像形成装置。 - 前記転写材担持体上のトナーを前記第一の像担持体上へ逆転写する第三のモードを有する請求項25に記載の画像形成装置。
- 前記第三のモードにおいて、前記第一の像担持体と前記転写材担持体との間に形成される電界と、前記第二の像担持体と前記転写材担持体との間に形成される電界の向きが逆であることを特徴とする請求項26に記載の画像形成装置。
- 前記第二のモードにおける前記第二の像担持体の周速と前記転写材担持体の周速との周速差が前記第一のモードにおける周速差と異なることを特徴とする請求項25から27のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第一のモードにおける前記第一の像担持体の周速と前記転写材担持体の周速との周速差が0であることを特徴とする請求項25から28のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記転写材担持体の周囲に前記転写材担持体上のトナーを検知する検知手段を有し、前記第二のモードで、トナーは前記検知手段が対向する前記転写材担持体上の領域に転写されることを特徴とする請求項15から20、25から29のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第二のモードでトナーが前記転写材担持体上に転写される領域は、前記転写材担持体の移動方向全周であることを特徴とする請求項30に記載の画像形成装置。
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