JP2007192320A - 動圧軸受装置用軸部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐摩耗性に優れ、かつ高い動圧作用を発揮し得る動圧軸受装置用の軸部材を提供する。
【解決手段】軸素材11に、ラジアル軸受隙間6に潤滑油の動圧作用を生じるための凹部7が転造形成される。この際、軸素材11の外周面11aに形成される凹部7の表層部14に、転造による第1の加工硬化層14aが形成される。同時に、凹部7の周囲領域8の表層部15の一部領域にも、転造による第1の加工硬化層15aが形成される。凹部7の転造後、かかる軸素材11にバレル加工を施す。これにより、表層部15の最表層部に、バレル加工による第2の加工硬化層15bが形成される。周囲領域8に形成された第2の加工硬化層15bの硬度は、凹部7に形成された第1の加工硬化層14aの硬度に比べて50Hv以上200Hv以下高い。
【選択図】図3

Description

本発明は、動圧軸受装置用軸部材に関する。
動圧軸受装置は、軸受隙間に生じる流体の動圧作用で軸部材を相対回転自在に支持するものであり、最近では、その優れた回転精度、高速回転性、静粛性等を活かして、情報機器をはじめ種々の電気機器に搭載されるモータ用の軸受装置として、より具体的には、例えば、HDD等の磁気ディスク装置、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM/RAM等の光ディスク装置、MD、MO等の光磁気ディスク装置等の情報機器に搭載されるスピンドルモータ用の軸受装置として、レーザビームプリンタ(LBP)のポリゴンスキャナモータ、プロジェクタのカラーホイールモータ、あるいはファンモータなどのモータ用軸受装置として使用されている。
例えば、HDD用スピンドルモータに組み込まれる動圧軸受装置においては、軸部材をラジアル方向に支持するラジアル軸受部又はスラスト方向に支持するスラスト軸受部の双方を動圧軸受で構成したものが知られている。この場合、軸受スリーブの内周面と、これに対向する軸部材の外周面との何れか一方に動圧発生部としての動圧溝が形成されると共に、両面間のラジアル軸受隙間にラジアル軸受部が形成されることが多い。また、軸部材に設けたフランジ部の一端面と、これに対向する軸受スリーブの端面との何れか一方に動圧溝が形成されると共に、両面間のスラスト軸受隙間にスラスト軸受部が形成されることが多い(例えば、特許文献1を参照)。
上記動圧溝は、例えば軸部材の外周面にへリングボーン形状やスパイラル形状、あるいは多円弧状やステップ状等に配列した状態で形成される。この種の動圧溝を形成するための方法として、例えば切削加工(例えば、特許文献2を参照)や、エッチング(例えば、特許文献3を参照)などが知られている。
また、上記切削加工やエッチングに比べて、材料コストや加工コストの低減化が可能な動圧溝の形成方法として、例えば転造加工が知られている。この場合、転造加工後に所定の熱処理を施すことで、素材の表面硬度を向上させる場合が多い(例えば、特許文献4を参照)。
特開2003−239951号公報 特開平08−196056号公報 特開平06−158357号公報 特開平07−114766号公報
しかしながら、上記熱処理は通常高温下で行われるため、かかる熱処理時に素材が変形する場合がある。動圧溝のサイズ(特に溝深さ)は、通常数μm〜数十μmと軸径に比べて非常に小さいので、熱処理時の変形により円周方向で溝のサイズにばらつきを生じ、これにより安定した動圧作用を発揮できない可能性がある。
本発明の課題は、耐摩耗性に優れ、かつ高い動圧作用を発揮し得る動圧軸受装置用の軸部材を提供することである。
前記課題を解決するため、本発明は、軸受隙間に流体の動圧作用を生じるための凹部が転造で形成された動圧軸受装置用軸部材であって、凹部の表層部に転造による第1の加工硬化層が形成され、かつ凹部の周囲領域の表層部に第2の加工硬化層が形成され、第2の加工硬化層の硬度が、凹部に形成された第1の加工硬化層の硬度に比べて50Hv〜200Hv高いことを特徴とする動圧軸受装置用軸部材を提供する。ここでいう凹部は、軸受隙間に流体の動圧作用を生じるためのものを意味し、例えば軸方向溝状、円周方向溝状、傾斜溝状、交差溝状、軸方向又は円周方向の断続的な溝形状、くぼみ状(ディンプル状)等を含む。
素材表面に転造で凹部を形成する場合、素材はなるべく軟らかいほうが加工性の面で好ましく、また転造型(ダイス)の使用寿命も延びるため好ましい。その一方で、完成品としての軸部材には、相手材との摺動摩耗に備えて高い耐摩耗性が要求されるため、表面部分の硬度は高いほうがよい。転造により素材表面には加工硬化層(本発明では第1の加工硬化層に相当)が形成されるが、この種の加工方法では、表層部における硬度の上昇はあまり望めない。これに対して、本発明は、凹部の表層部に形成される第1の加工硬化層と、凹部の周囲領域の表層部に形成される第2の加工硬化層との間に適度な硬度差を設けたことを特徴とするものである。第2の加工硬化層は、熱処理以外の塑性加工で形成されたものであるから、熱処理により生じる変形を避けて、寸法精度の低下を最小限に抑えることができる。また、凹部の周囲領域の表層部に、第1の加工硬化層より硬い第2の加工硬化層を転造以外の塑性加工で設けたので、相手材に対する耐摩耗性を改善することができる。従って、耐摩耗性を高めつつも、高い動圧作用を安定して発揮し得る動圧軸受装置用の軸部材を得ることができる。
また、上記硬度差を50Hv〜200Hvとしたのは、次の理由による。上記硬度差がほとんどない(50Hvに満たない)場合、素材の転造加工性と完成品の耐摩耗性のうち、何れか一方の要求特性を満足できない可能性があるためである。また、上記硬度差があまりに大きいと(200Hvを超えると)、軸自体の耐摩耗性よりもむしろ相手材に対する攻撃性が高まる恐れがあり、そのために相手材の摩耗を促進する可能性があるためである。
第2の加工硬化層は、例えばバレル加工を行うことで得ることができる。この場合には、転造より凹部の周囲に形成される隆起部(盛り上がり部)をバレル加工で縮小あるいは除去することができる。従って、軸受面となり得る凹部の周囲領域の面精度を高めて、この領域に高圧の潤滑膜を安定的に形成することができる。もちろん、バレル加工に限らず、衝撃(衝突)による塑性変形を伴う塑性加工であれば、上記第2の加工硬化層を形成可能であり、具体的には、例えばショットピーニングやショットブラストなどの加工手段を挙げることができる。ただ、硬度差を設ける以外の要求特性、加工面の精度(平滑性)やバリ取り、面取りのし易さを考えれば、特定の方向から衝突を受けるショットピーニングやショットブラストよりもバレル加工が好ましい。
凹部を例えば溝形状とした場合、転造により形成された溝の角部には隆起部やバリ等が少なからず発生するが、上述のようにバレル加工を施すことで、この種のバリを取り除いて、高い寸法精度を有する動圧発生用の溝を得ることができる。
バレル加工に用いるメディアとして、例えば凹部の底面に接触しないサイズのものを使用することができる。この程度のサイズを有するメディアでバレル加工を施すことで、例えば角部の適度な面取りを行い、さらには凹部への盛り上り部の倒れ込みを防止しつつも、隆起部を縮小、あるいは除去することができる。そのため、軸受面となる周囲領域の表面精度をより高く得ることができる。
上記構成の動圧軸受装置用軸部材は、例えばこの軸部材を備えた動圧軸受装置として好適に提供可能である。
以上のように、本発明によれば耐摩耗性に優れ、かつ高い動圧作用を発揮し得る動圧軸受装置用の軸部材を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る動圧軸受装置1の断面図を示す。同図において、動圧軸受装置1は、軸部材2と、軸部材2を内周に挿入可能な軸受部材3とを備える。
軸受部材3は、この実施形態では、電鋳部4と成形部5とからなる有底筒体で、マスターと一体又は別体の電鋳部4をインサート部品として樹脂で一体に射出成形される。軸部材2の外周面2aと対向する電鋳部4の内周面4aは真円形状をなしている。
軸部材2は径一定の軸状をなすもので、例えば炭素鋼、ステンレス鋼、各種の合金鋼など、比較的加工性の高い金属材料(硬度でいえば、300Hv〜400Hv程度が望ましい)から製作される。もちろん、素材全体の硬度を焼入れ等により上記数値範囲にまで高めたものを使用することもできる。
軸部材2の外周面2aの全面あるいは一部領域には、外周面2aと電鋳部4の内周面4aとの間のラジアル軸受隙間6に潤滑油の動圧作用を生じるための複数の凹部7が形成されている。この実施形態では、凹部7は、円周方向一端側で連続あるいは近接し、かつ円周方向他端側で互いに離隔する方向に傾斜した傾斜溝9aと傾斜溝9bとからなり、いわゆるへリングボーン形状となるように、円周方向に所定の間隔を置いて複数配列されている。この場合、各凹部7(傾斜溝9a、9b)とこれらの周囲領域8とで、ラジアル軸受隙間6に潤滑油の動圧作用を生じる動圧発生部10が構成される。また、上記構成の動圧発生部10は、この実施形態では、軸方向上下に離隔して2箇所設けられている。
軸部材2の一端面2bは略球面状をなし、軸部材2を軸受部材3の内周に挿入した状態では、対向する電鋳部4の底部4bの上端面4b1に当接する。
軸受部材3と軸部材2との間のラジアル軸受隙間6の大気解放側から潤滑油が注油される。これにより、ラジアル軸受隙間6を含む軸受内部空間を潤滑油で充満した動圧軸受装置1が完成する。
上記構成の動圧軸受装置1において、軸部材2の相対回転時、軸部材2の外周面2aに設けられた動圧発生部10、10と、これらに対向する電鋳部4の内周面4aとの間のラジアル軸受隙間6に、潤滑油の動圧作用が生じ、これにより、軸部材2をラジアル方向に相対回転自在に支持する第1ラジアル軸受部R1と第2ラジアル軸受部R2とがそれぞれ形成される。
また、軸部材2の相対回転時、軸部材2の一端面2bが底部4bの上端面4b1に接触支持(ピボット支持)される。これにより、軸部材2をスラスト方向に相対回転自在に支持するスラスト軸受部T1が形成される。
以下、外周面2aに凹部7を形成した軸部材2の製造工程の一例を、図2〜図4に基づいて説明する。
図2は、上記材料からなる軸素材11の外周面11aに、図1に示す形状の凹部7を転造で形成する工程を概念的に示したものである。一対の転造ダイス12、13(この図示例では平ダイス)のうち、第1の転造ダイス12の対向面12aには、軸素材11に転写形成すべき凹部7に対応した形状の凸部型(図示は省略)が設けられている。図3(a)に示すように、転造前の状態では、軸素材11の外周面11aは平滑である。
軸素材11を、一対の転造ダイス(この図示例では平ダイス)12、13で挟持した状態から、第2の転造ダイス13を第1の転造ダイス12に対して相対摺動させることで、軸素材11が第1の転造ダイス12の凸部形成領域(図示は省略)上を押圧転動する。これにより、第1の転造ダイス12側から、軸素材11に例えば図1に示す形状の凹部7(動圧発生部10)が転造形成される。
この際、軸素材11の外周面11aに形成される凹部7の表層部14には、図3(b)に示すように、転造による第1の加工硬化層14aが形成される。この実施形態では、同時に、凹部7の周囲領域8の表層部15の一部領域(凹部7の周辺領域)にも、転造による第1の加工硬化層15aが形成される。
また、転造に伴い、元々凹部7にあった肉が周囲に押し出される。その結果、図3(b)に示すように、周囲領域8の凹部7寄りの箇所に盛り上がり(隆起部16)が生じる。
軸素材11に転造で凹部7を形成した後、かかる軸素材11にバレル加工(例えば、遠心バレルや流動バレル、あるいはこれらを組合わせたバレル加工など)を施す。これにより、周囲領域8に形成された隆起部16が押し潰しながら縮小、又は除去し、周囲領域8の表面8aが、例えば図3(c)に示すように平滑な状態に均される。特に、この実施形態のように、比較的加工性に優れた金属材料(硬度でいえば300Hv〜400Hv)からなる軸素材を使用することで、凹部7の転造時に生じる隆起部16の程度(高さ)が低く抑えられる。これにより、バレル加工による隆起部16の除去も容易に行うことができる。
凹部7は、上述の通り、ラジアル軸受隙間6に潤滑油の動圧作用を生じるためのものであるから、そのサイズは、ラジアル軸受隙間6の幅に応じて決定される。その一方で、軸受面となる周囲領域8の表面8aに対してこの種のバレル加工を効率的に行うとなると、ある程度の大きさを有するメディアが必要となる。これらのことから、周囲領域8の表面8aにメディアが衝突する割合に比べ、凹部7の表面7a(底面7a1や内側面7a2)にメディアが衝突する割合は低い。従って、メディアとの衝突による加工硬化は主に周囲領域8の表層部15で生じ、かかる領域に、バレル加工による第2の加工硬化層15bが形成される。この実施形態では、第2の加工硬化層15bの下層側には、第1の加工硬化層15aがほとんど残っていない(図3(c)を参照)。周囲領域8に形成された第2の加工硬化層15bの硬度は、凹部7に形成された第1の加工硬化層14aの硬度に比べて50Hv〜200Hv高い。
上述のように、転造加工後、軸素材11にバレル加工を施すことで、周囲領域8の表層部15のうち、表面8aを含む最表層部に、第1の加工硬化層14aより硬い第2の加工硬化層15bを形成した軸部材2が得られる。これにより、軸受面となる周囲領域8の表面8aの硬度向上はもちろん、軸素材11の転造加工性や、完成品としての軸部材2の軸受面精度(周囲領域8の表面8aの平滑性)を高めることができる。従って、高い軸受性能と耐摩耗性とを兼ね備えた動圧軸受装置1用の軸部材2、あるいはこの軸部材2を備えた動圧軸受装置1を得ることができる。
具体的には、第1の加工硬化層14aと第2の加工硬化層15bとの間の硬度差を50Hv以上とすることで、はじめて良好な転造加工性と高い耐摩耗性とを共に得ることができる。また、上記硬度差を200Hv以下とすることで、軸部材2の摩耗を減じ、かつ軸受部材3の摩耗(この実施形態では、電鋳部4の摩耗)を低減することができる。
また、この実施形態では、軸部材2に転造で形成された凹部7(傾斜溝9a、9b)との間にラジアル軸受隙間6を形成する軸受部材3の内周面を、電鋳部4の内周面4aで形成したので、かかる内周面4aを高精度に形成でき、これにより、ラジアル軸受隙間6をより狭小に設定することができる。むしろ、必要とされる軸受性能にもよるが、ラジアル軸受隙間6の幅を小さくかつ高精度に管理できるのであれば、複数の凹部7を複雑な形状(へリングボーン形状など)に配列させる必要はない。例えば後述する軸方向溝22や、ディンプル32のようなシンプルな形状の凹部7で構成される動圧発生部であっても、ラジアル軸受隙間に高い動圧作用をもたらすことが可能となる。
また、この実施形態のように、溝状の凹部7(傾斜溝9a、9b)を転造で形成すると、例えば図4に示すように、凹部7の周縁部にバリ17が発生することもあるが、適当な大きさのメディアを用いてバレル加工を施すことで、かかるバリ17を除去して、あるいは凹部7の周縁を適度に面取りすることができる。これにより、軸部材2の相対回転時、摺動相手面となる電鋳部4の内周面4aの摩耗を極力避け、あるいはかじり等の損傷を避けて、軸受の耐久性を向上させることができる。
バレル加工に使用されるメディアとしては、金属をはじめ、セラミックや樹脂など種々の材質からなるものが使用可能であるが、バレル加工による第2の加工硬化層15bを形成する観点から、比較的硬度の高いメディアを使用するのがよい。また、凹部7の形状を高精度に保つ観点から、凹部7の底面7a1に接触しない程度のサイズのメディア18が好ましい。図4では、球状をなし、かつ凹部7の底面7a1に接触しないメディア径Rを有するメディア18を用いてバレル加工を行った場合を例示しているが、特に球状に限ることはなく、多角形状や棒状のものなど、種々の形状を有するメディアが使用可能である。
なお、この実施形態では、軸素材11に第1の加工硬化層14aより硬い第2の加工硬化層15bを形成するための手段としてバレル加工を例示したが、かかる加工手段は、衝撃(衝突)により表層部15(特に最表層部)に塑性変形を付与する手段であればよく、例えばショットピーニングやショットブラストなどの加工手段が、第2の加工硬化層15bの形成用手段として使用可能である。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は、この実施形態に限定されることなく、他の構成を採ることもできる。以下、本発明の他構成を、図5〜図8に基づいて説明する。
上記実施形態では、凹部7を傾斜溝9aと傾斜溝9bとで構成し、かかる形状の凹部7をへリングボーン状に配列形成した場合を例示したが、例えば図5(a)に示すように、軸部材21の外周面21aに、凹部7としての軸方向溝22を形成することもできる。この場合、複数の軸方向溝22は、図5(b)に示すように、円周方向に所定間隔おきに形成されている。これら軸方向溝22と、その周囲領域23とで動圧発生部24が構成される。従って、図示は省略するが、この軸部材21を、図1に示す軸受部材3の内周に挿入し、軸部材21を軸受部材3に対して相対回転させた状態では、潤滑油で満たされたラジアル軸受隙間に、動圧発生部24による潤滑油の動圧作用が生じ、これにより軸部材21を軸受部材3に対してラジアル方向に非接触支持するラジアル軸受部が形成される。
凹部7としての軸方向溝22は、上記実施形態と同様に転造で形成され、その後、動圧発生部24となる領域にバレル加工が施される。これにより、例えば図6(a)に示すように、軸方向溝22の表層部25に、軸方向溝22の転造加工による第1の加工硬化層25aが形成される。また、周囲領域23の表面23aを含む表層部26の最表層部分に、バレル加工による第2の加工硬化層26bが形成される。周囲領域23の表層部26に形成された第2の加工硬化層26bの硬度は、軸方向溝22の表層部25に形成された第1の加工硬化層25aの硬度に比べて50Hv〜200Hv以下高い。なお、この実施形態では、表層部26に形成される第2の加工硬化層26bの、軸方向溝22の周辺領域には、軸方向溝22の転造加工による第1の加工硬化層26aが残っている。
この実施形態においても、凹部7として軸方向溝22を転造形成し、その後、バレル加工により周囲領域23の表層部26と軸方向溝22の表層部25との間に適度な硬度差を設けることにより、周囲領域23の表面23aの硬度向上を図ることができると共に、軸方向溝22の転造加工性や、軸受面となる周囲領域23の表面23aの面精度を高めることができる。従って、高い軸受性能と耐摩耗性とを兼ね備えた動圧軸受装置用の軸部材21を得ることができる。
形成可能な軸方向溝22としては、図6(a)に示すように、断面形状が軸方向中心に向けて凸となる断面円弧状の曲面22aの他、例えば図6(b)に示すように、断面形状が外周面21aの円弧に対して弦となる平面22bで構成することもできる。あるいは、図6(c)に示すように、平面22bと外周面21aとの間に段差が形成されるように、平面22bの円周方向両端に立ち上がり部22cを設けた構成の軸方向溝22や、図6(d)に示すように、溝深さが軸方向および円周方向で一定で、外径側に向けて凸となる断面形状の曲面22dで構成される軸方向溝22などが形成可能である。
軸部材21の外周に形成される軸方向溝22の本数は、潤滑油の動圧作用を考慮すると、3本以上が好ましい。また、同様の理由で、軸方向溝22の円周方向幅を示す円周角αは10°以上60°以下、軸方向溝22の溝深さh1は2μm〜20μmとするのが好ましい。また、低トルク化と高剛性化の両面から見た場合、周囲領域23の表面23aの全面積に対する、軸方向溝22の全面積の比(軸方向溝22の軸方向長さが均一とすると、上記面積比は{α/(360°−α)}となる。)は15%〜70%とするのが好ましい。
また、軸方向溝22としては、ラジアル軸受部を形成すべき領域(動圧発生部24)全体に亘って軸方向に延びたものの他、例えば図7に示すように、軸方向溝22を軸方向に断続的に設けた構成を採ることもできる。この他の構成は、動圧発生部24中に軸方向全長に亘って軸方向溝22を設ける場合に準じるので説明を省略する。
上記実施形態では、凹部7として傾斜溝9a、9bや軸方向溝22を例示したが、もちろん溝以外の形状をなす凹部7を形成することも可能である。図8(a)は、その一例を示すもので、軸部材31の外周面31aの一部領域に、凹部7としてのディンプル32が分散して配列されている。この場合、複数のディンプル32とそれらの周囲領域33とで動圧発生部34が構成される。従って、図示は省略するが、この軸部材31を、図1に示す軸受部材3の内周に挿入し、軸部材31を軸受部材3に対して相対回転させた状態では、潤滑油で満たされたラジアル軸受隙間に、動圧発生部34による潤滑油の動圧作用が生じ、これにより軸部材31を軸受部材3に対してラジアル方向に非接触支持するラジアル軸受部が形成される。
凹部7としてのディンプル32は、上記実施形態と同様に転造で形成され、その後、動圧発生部34となる領域にバレル加工が施される。これにより、例えば図8(b)に示すように、ディンプル32の表層部35に、ディンプル32の転造加工による第1の加工硬化層35aが形成される。また、周囲領域33の表面33aを含む表層部36の最表層部分に、バレル加工による第2の加工硬化層36bが形成される。周囲領域33の表層部36に形成された第2の加工硬化層36bの硬度は、ディンプル32の表層部35に形成された第1の加工硬化層35aの硬度に比べて50Hv〜200Hv高い。なお、この実施形態では、ディンプル32の周囲領域33の表層部36に形成される第2の加工硬化層36bの、ディンプル32の一部周辺領域に、転造加工による第1の加工硬化層36aが残っている。
この実施形態においても、凹部7としてディンプル32を転造形成し、その後、バレル加工により周囲領域33の表層部36とディンプル32の表層部35との間に適度な硬度差を設けることにより、周囲領域33の表面33aの硬度向上を図ることができると共に、ディンプル32の転造加工性や、軸受面となる周囲領域33の表面33aの面精度を高めることができる。従って、高い軸受性能と耐摩耗性とを兼ね備えた動圧軸受装置用の軸部材31を得ることができる。
ディンプル32大きさとして、例えば図8(c)に示すように、ディンプル32の長軸方向の幅aの、軸径dに対する比a/dを0.1以上0.4以下とするのが好ましい。また、ディンプル32の深さh2は、例えば軸部材31の外周面31aが臨むラジアル軸受隙間の幅gの1〜10倍程度であることが好ましい。この程度のサイズのディンプル32であれば、従来、軸部材に設けられる類のディンプルとは異なり、高い動圧作用を生じる動圧発生部34を構成可能であり、かつラジアル軸受隙間の幅gが小さい場合でも、油溜りとして有効に作用する。また、低トルク化と高剛性化の観点から、周囲領域33の表面33aの全面積に対する、ディンプル32形成領域の総面積の比は10%〜70%とするのが好ましい。また、ディンプル32の面形状として、例えば短軸幅bに対する長軸幅aの比a/bは、1.0(真円形状)以上2.0以下の範囲内であるのが好ましいが、特に上記範囲外の面形状をなすディンプル32であっても問題なく形成可能である。
なお、上記実施形態では、凹部7として、傾斜溝9a、9bや軸方向溝22、ディンプル32などを例示したが、本発明は、ラジアル軸受隙間6などの軸受隙間に、潤滑油の動圧作用を生じるための凹部である限り、上記以外の形状をなす凹部7についても同様に適用することができる。
以上説明した動圧軸受装置用軸部材およびこれを備えた動圧軸受装置は、例えば情報機器用のスピンドルモータに組み込んで使用可能である。以下、動圧軸受装置用軸部材31を上記モータ用のスピンドルに適用した構成例を、図9に基づいて説明する。なお、図1〜図8に示す実施形態と構成・作用を同一にする部位および部材については、同一の参照番号を付し、重複説明を省略する。
図9は、動圧軸受装置41を組み込んだモータ40の断面図を示している。このモータ40は、例えばHDD等のディスク駆動装置用のスピンドルモータとして使用されるものであって、軸部材31を回転自在に非接触支持する動圧軸受装置41と、軸部材31に装着されたロータ(ディスクハブ)42と、例えば半径方向のギャップを介して対向させたステータコイル43およびロータマグネット44と、ブラケット45とを備えている。ステータコイル43は、ブラケット45の外周に取付けられ、ロータマグネット44はディスクハブ42の内周に取付けられている。ディスクハブ42には、磁気ディスク等のディスクDが一又は複数枚(図9では2枚)保持されている。ステータコイル43に通電すると、ステータコイル43とロータマグネット44との間の電磁力でロータマグネット44が回転し、それによって、ディスクハブ42及びディスクハブ42に保持されたディスクDが軸部材31と一体に回転する。
この実施形態において、動圧軸受装置41は、軸受部材46と、軸受部材46の内周に挿入される軸部材31とを備えている。軸受部材46は、一端を開口した有底筒状の電鋳部47と、電鋳部47と一体に形成される成形部48とからなる。軸受部材46は、例えばマスターと一体又は別体の電鋳部47をインサート部品として樹脂で成形部48と一体に射出成形される。
軸部材31の外周面31aには、図9に示すように、凹部7としての複数のディンプル32が形成されている。また、軸部材31の一端面31bは球面状をなし、軸部材31を軸受部材46の内周に挿入した状態では、対向する電鋳部47の底部47bの上端面47b1に当接する。また、軸部材31の外周面31aのうち、ディスクハブ42の固定領域となる端部領域には円環溝31cが形成される。この円環溝31cは、ディスクハブ42の軸部材31に対する抜止めとして作用する。これ以外の構成は、上記実施形態における記載に準じるので説明を省略する。
上記構成の軸部材31を軸受部材46の内周に挿入し、軸受部材46の内部空間に潤滑油を注油する。これにより、電鋳部47の内周面47aや底部47bの上端面47b1と、これらに対向する軸部材31の外周面31aとの間のすき間、および軸部材31に形成されたディンプル32を含む軸受内部空間を潤滑油で充満した動圧軸受装置41が完成する。
上記構成の動圧軸受装置41において、軸部材31の回転時、軸部材31の外周面31aに形成された動圧発生部34は、対向する軸受部材46の内周面(電鋳部47の真円内周面47a)との間にラジアル軸受隙間49を形成する。そして、軸部材31の回転に伴い、ラジアル軸受隙間49の潤滑油が動圧発生部34による動圧作用を生じ、その圧力が上昇する。これにより、軸部材31をラジアル方向に回転自在に支持するラジアル軸受部R11が形成される。同時に、軸部材31の一端面31bと、これに対向する電鋳部47の上端面47b1との間に、軸部材31をスラスト方向に回転自在に支持するスラスト軸受部T11が形成される。
以上より、この実施形態に係る動圧軸受装置1であれば、軸部材31と軸受部材46との間の摺動摩耗を低減することができる。従って、軸部材31に設けられたディンプル32あるいはその周囲領域33の摩耗によりラジアル軸受隙間49に生じる動圧作用が減少するといった事態を極力避けて、安定した軸受性能を長期に亘って発揮することが可能となる。
また、軸部材31の側に動圧発生部34(動圧作用を生じるための凹部7)を設けることで、かかる動圧発生部を軸受部材46の側に設ける場合と比べ加工が容易である。そのため、上記モータの小サイズ化に対する要求にも容易に対応することができる。
なお、上記実施形態では、軸受部材3、46を、電鋳部4、47と樹脂製の成形部5、48とで構成した場合を例示したが、特にこの構成に限る必要はない。例えば、電鋳部4、47の代わりに、焼結金属製のスリーブ体を使用して軸受部材を構成することもできる。また、金属材料で軸受部材3、47を一体に形成したり、摺動性や耐摩耗性を高めた樹脂組成物で軸受部材3、47を一体に形成することも可能である。あるいは、モータ40側の部材であるブラケット45を、軸受部材46と同一の材料(金属又は樹脂など)で一体に形成することも可能である。
なお、図1や図9では、スラスト軸受部T1、T11をいわゆるピボット軸受で構成した場合を例示しているが、本発明は、動圧溝等の動圧発生手段で軸部材2をスラスト方向に非接触支持する動圧軸受にも適用可能である。この場合、軸部材2に、図示は省略するが、例えば軸部材2の外径側に張り出すフランジ部を設け、フランジ部の端面に、傾斜溝やディンプル等の動圧発生用の凹部を転造で形成し、次いでバレル加工を施すことで、凹部とその周囲領域との間で適度な硬度差(50Hv〜200Hv)を付与することができる。
また、以上の実施形態では、動圧軸受装置1、41の内部に充満し、ラジアル軸受隙間等に動圧作用を発生させる流体として、潤滑油を例示したが、それ以外にも軸受隙間に動圧作用を生じ得る流体、例えば空気等の気体や、磁性流体等の流動性を有する潤滑剤、あるいは潤滑グリース等を使用することもできる。
本発明の一実施形態に係る動圧軸受装置の断面図である。 動圧軸受装置用軸部材に凹部を転造する工程を概念的に示す図である。 (a)は転造前の軸部材の外周面表層部の断面図、(b)は転造後の凹部およびその周辺領域の表層部の断面図、(c)はバレル加工後の凹部およびその周辺領域の表層部の断面図である。 バレル加工に用いるメディアと凹部との寸法関係を概念的に示す図である。 (a)は本発明の他実施形態に係る軸部材の側面図、(b)は軸部材の軸直交断面図である。 (a)は軸部材に形成された軸方向溝の一形状を示す拡大断面図、(b)〜(d)は何れも軸方向溝の他形状を示す拡大断面図である。 本発明の他実施形態に係る軸部材の側面図である。 (a)は他実施形態に係る軸部材の側面図、(b)は軸部材に形成されたディンプルの断面形状を示す拡大図、(c)はディンプルの平面形状を示す拡大図である。 本発明に係る動圧軸受装置を組込んだ情報機器用モータの一構成例を概念的に示す断面図である。
符号の説明
1 動圧軸受装置
2 軸部材
2a 外周面
3 軸受部材
4 電鋳部
5 成形部
6 ラジアル軸受隙間
7 凹部
8 周囲領域
8a 表面
9a、9b 傾斜溝
10 動圧発生部
11 軸素材
12、13 転造ダイス
14 表層部(凹部)
14a 第1の加工硬化層
15 表層部(周囲領域)
15a 第1の加工硬化層
15b 第2の加工硬化層
18 メディア
21 軸部材
22 軸方向溝
23 周囲領域
24 動圧発生部
25 表層部
25a 第1の加工硬化層
26 表層部
26a 第1の加工硬化層
26b 第2の加工硬化層
31 軸部材
32 ディンプル
33 周囲領域
34 動圧発生部
35 表層部
35a 第1の加工硬化層
36 表層部
36a 第1の加工硬化層
36b 第2の加工硬化層
40 モータ
41 動圧軸受装置
42 ディスクハブ
43 ステータコイル
44 ロータマグネット
45 ブラケット
46 軸受部材
49 ラジアル軸受隙間
R メディア径
R1、R2、R11 ラジアル軸受部
T1、T11 スラスト軸受部

Claims (4)

  1. 軸受隙間に流体の動圧作用を生じるための凹部が転造で形成された動圧軸受装置用軸部材であって、
    前記凹部の表層部に前記転造による第1の加工硬化層が形成され、かつ前記凹部の周囲領域の表層部に第2の加工硬化層が形成され、
    前記第2の加工硬化層の硬度が、前記凹部に形成された第1の加工硬化層の硬度に比べて50Hv〜200Hv高いことを特徴とする動圧軸受装置用軸部材。
  2. 前記第2の加工硬化層が、バレル加工を行うことで得られる請求項1記載の動圧軸受装置用軸部材。
  3. 前記バレル加工が、前記凹部の底面に接触しないサイズのメディアを用いて行われた請求項2記載の動圧軸受装置用軸部材。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の動圧軸受装置用軸部材を備えた動圧軸受装置。
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