JP2007192169A - 触媒の劣化判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 還元剤の供給中に、触媒において発生したNH3の影響を受けることなく、触媒の劣化を精度良く判定することができる触媒の劣化判定装置を提供する。
【解決手段】 内燃機関3の排気系5に設けられ、還元剤が供給されたときに、還元剤により排ガス中のNOxを還元し、浄化する触媒7の劣化を判定する触媒の劣化判定装置1であって、排気系5の触媒7よりも下流側において排ガス中のNOx濃度を検出するNOx濃度センサ14を有し、還元剤の供給中であるか否かを判別し(ステップ4)、還元剤の供給中に触媒7においてNH3が発生する発生タイミングを推定し(図3,ステップ10、31)、還元剤の供給中でかつ推定された発生タイミングの前に検出されたNOx濃度CNOxに基づいて、触媒7の劣化を判定する(ステップ11、13、14、16)。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関の排気管に設けられ、還元剤が供給されたときに、この還元剤により排ガス中のNOxを還元し、浄化する触媒の劣化を判定する触媒の劣化判定装置に関する。
従来、この種の劣化判定装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この劣化判定装置は、NOx触媒が次のような特性を有することを前提として、NOx触媒の劣化を判定する。具体的には、NOx触媒は、排ガス中の酸素濃度が高いときには、排ガス中のNOxを捕捉する一方、NOx触媒の捕捉能力を回復するために、内燃機関に供給される燃料の増量などにより排ガス中に還元剤が供給され、排ガスが還元雰囲気に制御されたときには、捕捉したNOxをNO2として放出する。以下、このように排ガスを還元雰囲気に制御することを「リッチ化制御」という。
また、この従来の劣化判定装置は、排気管のNOx触媒よりも下流側にNOx濃度センサを有しており、リッチ化制御中にこのNOx濃度センサで検出された排ガス中のNOx濃度の平均値を算出する。そして、算出された平均値が所定の判定値よりも小さいときには、リッチ化制御までにNOx触媒に捕捉されていたNOx量が小さく、その捕捉能力が低下しているとして、NOx触媒が劣化していると判定する。
上述したように、従来の劣化判定装置は、リッチ化制御中にNOx触媒がNOxをNO2として放出するという前提に基づいて、NOx触媒の劣化を判定する。しかし、この種のNOx触媒では、リッチ化制御中に、捕捉したNOxのすべてがNO2として放出されるのではなく、少なくともNOxの一部は、還元剤によって還元され、N2となって放出される。このN2はNOx濃度センサで検出されないため、検出されたNOx濃度は、NOx触媒で捕捉されたNOxの量を表さず、その結果、従来の劣化判定装置では、触媒の劣化を精度良く判定できない。
また、NOx触媒では、その劣化の有無にかかわらず、リッチ化制御中、NOxの還元が完全に行われないことによって、NH3が発生する場合がある。また、このNH3の発生の仕方は、排ガス中の還元剤の量や触媒の温度などによって変化する。さらに、NOx濃度センサには、排ガス中のNH3の濃度を含めてNOx濃度を検出するタイプのものがあり、このタイプのNOx濃度センサでは、NH3が発生した場合、NOx濃度が見かけ上、増大してしまう。このため、そのようなタイプのNOx濃度センサで検出されたNOx濃度に基づいて劣化を判定した場合には、このNH3の影響によって、その判定精度を保てないおそれがある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、還元剤の供給中に、触媒において発生したNH3の影響を受けることなく、触媒の劣化を精度良く判定することができる触媒の劣化判定装置を提供することを目的とする。
特開平11−294249号公報
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、内燃機関3の排気系(実施形態における(以下、本項において同じ)排気管5)に設けられ、還元剤が供給されたときに、還元剤により排ガス中のNOxを還元し、浄化する触媒(三元触媒7)の劣化を判定する触媒の劣化判定装置1であって、排気系の触媒よりも下流側において排ガス中のNOx濃度を検出するNOx濃度センサ14と、触媒への還元剤の供給中であるか否かを判別する還元剤供給判別手段(ECU2、ステップ4)と、還元剤の供給中に触媒においてNH3が発生する発生タイミングを推定する発生タイミング推定手段(ECU2、図3,ステップ10、31)と、還元剤の供給中でかつ推定された発生タイミングの前に検出されたNOx濃度CNOxに基づいて、触媒の劣化を判定する触媒劣化判定手段(ECU2、ステップ11、13、14、16)と、を備えることを特徴とする。
この触媒の劣化判定装置によれば、排気系の触媒よりも下流側を流れる排ガス中のNOx濃度が、NOx濃度センサにより検出され、NOx還元用の還元剤の供給中であるか否かが、還元剤供給判別手段により判別されるとともに、発生タイミング推定手段によって、還元剤の供給中に触媒においてNH3が発生する発生タイミングが推定される。また、還元剤の供給中でかつ推定した発生タイミングの前に検出されたNOx濃度に基づいて、触媒劣化判定手段により触媒の劣化が判定される。
触媒が劣化した場合には、触媒の還元能力が低下するので、還元剤の供給中、触媒で還元され、浄化されるNOxの量が低下し、その結果、触媒の下流側を流れる排ガス中のNOx濃度、すなわち、NOx濃度センサで検出されたNOx濃度は大きくなる。したがって、上述したように、還元剤の供給中にNOx濃度センサで検出されたNOx濃度に基づいて、触媒の劣化を判定することができる。また、上述したように、還元剤の供給中、触媒においてNH3が発生する発生タイミングを推定するとともに、推定された発生タイミングの前に検出されたNOx濃度に基づいて触媒の劣化を判定するので、触媒においてNH3が発生しても、その影響を排除でき、したがって、触媒の劣化を精度良く判定することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の触媒の劣化判定装置1において、内燃機関3の運転状態を検出する運転状態検出手段(エアーフローセンサ11、LAFセンサ12、排ガス温度センサ13、ECU2、ステップ23)をさらに備え、発生タイミング推定手段は、検出された運転状態に応じて、触媒におけるNH3の発生の遅れ時間τを算出する遅れ時間算出手段(ECU2、図3)を有し、触媒への還元剤の供給の開始後、算出された遅れ時間τが経過したタイミング(ステップ10:NO)を、発生タイミングとして推定することを特徴とする。
この構成によれば、検出された内燃機関の運転状態に応じて、触媒におけるNH3の発生の遅れ時間が、遅れ時間算出手段により算出される。また、還元剤の供給の開始後、この算出された遅れ時間が経過したタイミングを発生タイミングとして推定するので、発生タイミングを、内燃機関の運転状態に応じて適切に推定でき、それにより、劣化判定に及ぼすNH3の影響を確実に排除することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の触媒の劣化判定装置1において、発生タイミング推定手段は、触媒への還元剤の供給中、NOx濃度CNOxが増大し始めたタイミング(ステップ31:YES)を発生タイミングとして推定することを特徴とする。
この構成によれば、還元剤の供給中、NOx濃度が増大し始めたタイミングが発生タイミングとして推定される。還元剤の供給中、触媒においてNH3が発生した場合には、前述したようにこのNH3分の濃度がNOx濃度センサの検出値に含まれることによって、NOx濃度が見かけ上増大する。したがって、上述したように、検出されたNOx濃度が増大し始めたタイミングを発生タイミングとして推定することによって、実際にNH3が発生したタイミングを適切に推定でき、それにより、劣化判定に及ぼすNH3の影響を確実に排除することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。図1は、本実施形態による触媒の劣化判定装置1、およびこれを適用した内燃機関3を示している。この内燃機関(以下「エンジン」という)3は、車両(図示せず)に搭載されたガソリンエンジンである。
エンジン3のシリンダヘッド(図示せず)には、吸気管4および排気管5(排気系)がそれぞれ接続されるとともに、燃料噴射弁(以下「インジェクタ」という)6が、燃焼室(図示せず)に臨むように取り付けられている。
インジェクタ6は、燃焼室の天壁中央部に配置されており、燃料タンクの燃料を燃焼室に噴射する。インジェクタ6の燃料噴射量QINJは、ECU2によって設定され、ECU2からの駆動信号により、設定した燃料噴射量QINJが得られるように、インジェクタ6の開弁時間が制御される。
吸気管4には、エアフローセンサ11(運転状態検出手段)が設けられており、エアフローセンサ11は、吸入空気量QAを検出し、その検出信号をECU2に出力する。
排気管5には、三元触媒7(触媒)が設けられている。三元触媒7は、所定温度(例えば300℃)以上で活性化し、排ガス中のHCやCOを排ガス中の酸素により酸化するとともに、排ガス中のNOxを排ガス中のHCやCOにより還元することによって、排ガスを浄化する。
また、排気管5には、三元触媒7の上流側に、LAFセンサ12および排ガス温度センサ13が設けられている。LAFセンサ12は、リッチ領域からリーン領域までの広範囲な空燃比の領域において排ガス中の酸素濃度VLAFをリニアに検出する。ECU2は、LAFセンサ12で検出された酸素濃度VLAFに基づいて、燃焼室で燃焼した混合気の空燃比を表す実空燃比A/FACTを算出する。排ガス温度センサ13は、排ガス温度TEXGを検出し、その検出信号をECU2に出力する。
さらに、排気管5には、三元触媒7の下流側に、NOx濃度センサ14が設けられている。NOx濃度センサ14は、酸素イオン伝導性の電解質層および電極を組み合わせた酸素ポンプセルなどによって構成されており、三元触媒7の下流側を流れる排ガス中のNOxの濃度(以下「NOx濃度」という)CNOxを検出し、その検出信号をECU2に出力する。
また、ECU2には、エンジン回転数センサ15(運転状態検出手段)からエンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを表す検出信号が、出力される。
ECU2は、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROMなどからなるマイクロコンピュータで構成されている。前述した各種のセンサ11〜15からの検出信号はそれぞれ、I/OインターフェースでA/D変換や整形がなされた後、CPUに入力される。また、ECU2は、これらの入力信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに従って、エンジン3の運転状態を判別するとともに、判別した運転状態に応じて、燃料噴射量QINJの制御を含むエンジン制御処理や、三元触媒7の劣化を判定する劣化判定処理を実行する。なお、本実施形態では、ECU2は、還元剤供給判別手段、発生タイミング推定手段、触媒劣化判定手段、運転状態検出手段、および遅れ時間算出手段に相当する。
次に、図2を参照しながら、本発明の第1実施形態による劣化判定処理について説明する。本処理は、所定時間(例えば10msec)ごとに実行される。まず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)では、判定終了フラグF_DONEが「1」であるか否かを判別する。この答がYESで、後述する劣化判定が終了しているときには、アップカウント式のリッチタイマのタイマ値TMRICHを値0にリセットする(ステップ2)とともに、遅れ時間算出終了フラグF_τDONEを「0」にリセットし(ステップ3)、本処理を終了する。なお、判定終了フラグF_DONEは、エンジン3の始動時に「0」にリセットされるものであり、劣化判定は、エンジン3の始動から停止までの1運転サイクルごとに1回行われる。
一方、上記ステップ1の答がNOのときには、実空燃比A/FACTが所定のしきい値α(例えば0.9×14.7(理論空燃比))よりも小さいか否かを判別する(ステップ4)。この答がNOで、実空燃比A/FACTが理論空燃比に対してリーンまたは弱リッチのときには、三元触媒7へのHC、COなどの還元剤の供給中でないとして、劣化を判定することなく、上記ステップ2以降を実行する。これは、本処理では、後述するように三元触媒7の浄化率に基づいて劣化を判定するのに対し、還元剤が供給されていないときには、三元触媒7の劣化の有無にかかわらず、三元触媒7においてNOxの還元・浄化がもともと行われないため、浄化率に基づく判定を適切に行うことができないからである。
一方、上記ステップ4の答がYESで、三元触媒7への還元剤の供給中のときには、第1空燃比変化量DA/F1が所定のしきい値ωよりも小さい状態が所定時間Tα(例えば1sec)、継続したか否かを判別する(ステップ5)。この第1空燃比変化量DA/F1は、実空燃比A/FACTの今回値と前回値との差の絶対値である。
このステップ5の答がNOのときには、実空燃比A/FACTが安定していないとして、劣化を判定することなく、そのまま本処理を終了する。これは、実空燃比A/FACTが安定していないときには、還元剤の量やエンジン3で生成されるNOxの量が安定しておらず、それにより三元触媒7の浄化率が変化することによって、劣化の判定精度が低下するおそれがあるためである。
一方、上記ステップ5の答がYESのときには、遅れ時間算出終了フラグF_τDONEが「1」であるか否かを判別し(ステップ6)、その答がNOのときには、遅れ時間τを算出する(ステップ7)。この遅れ時間τは、三元触媒7への還元剤の供給の開始後、三元触媒7においてNOxの不完全な還元によりNH3が発生するまでに要する時間に相当する。
図3は、この遅れ時間τの算出処理を示している。まず、ステップ21では、遅れ時間τの基本値τBASEを算出する。この基本値τBASEは、実空燃比A/FACTに応じ、図4に示すτBASEテーブルを検索することによって算出される。τBASEテーブルでは、基本値τBASEは、実空燃比A/FACTが小さく、リッチであるほど、より小さな値に設定されている。これは、空燃比A/FACTがリッチであるほど、すなわち三元触媒7に供給される還元剤の量が多いほど、三元触媒7におけるNOxの還元動作がより速く行われ、それに伴い、NH3の発生タイミングもまたより早くなるためである。
次のステップ22以降では、基本値τBASEを補正するための各種の補正係数を算出する。まず、ステップ22では、温度補正係数KTを、排ガス温度TEXGに応じ、図5に示すKTテーブルを検索することによって算出する。このKTテーブルでは、温度補正係数KTは、排ガス温度TEXGが所定温度TREF(例えば200℃)未満のときには、TEXGが低いほど、より大きな値に設定され、TREF以上のときには、TEXGが高いほど、より大きな値に設定されている。これは、排ガス温度TEXGが所定温度TREF未満のときには、TEXGが低いほど、三元触媒7の活性化の度合が低く、三元触媒7において還元反応が行われにくいことで、NH3の発生タイミングが遅くなるためである。また、排ガス温度TEXGが所定温度TREF以上のときには、三元触媒7が高温であるために、発生したNH3が分解されやすくなり、TEXGが高いほど、その分解の度合が高く、NH3の実質的な発生タイミングが遅くなるためである。
次いで、三元触媒7における排ガスの空間速度(以下、単に「空間速度」という)SVを、吸入空気量QAおよび燃料噴射量QINJに応じ、マップ(図示せず)を検索することによって算出する(ステップ23)。
次に、算出した空間速度SVに応じ、図6に示すKSVテーブルを検索することによって、空間速度補正係数KSVを算出する(ステップ24)。このKSVテーブルでは、空間速度補正係数KSVは、空間速度SVが大きいほど、より大きな値に設定されている。これは、空間速度SVが大きく、排ガスの流速が大きいほど、NOxが三元触媒7の壁面に接触しにくくなり、それに伴い、三元触媒7においてNOxの還元反応が行われにくくなることによって、NH3の発生タイミングが遅くなるためである。
次いで、第2空燃比変化量DA/F2を算出する(ステップ25)。この第2空燃比変化量DA/F2は、前記ステップ4の判別においてA/FACT<αが成立する直前における実空燃比A/FACTから成立する直後の実空燃比A/FACTを減算することによって算出される。
次に、算出した第2空燃比変化量DA/F2に応じ、図7に示すKDA/Fテーブルを検索することによって、空燃比変化量補正係数KDA/Fを算出する(ステップ26)。このKDA/Fテーブルでは、空燃比変化量補正係数KDA/Fは、第2空燃比変化量DA/F2が大きいほど、より小さな値に設定されている。これは、第2空燃比変化量DA/F2が大きいほど、すなわち、リッチ空燃比への変化速度が速いほど、NOxが三元触媒7において不完全に還元されやすくなり、それにより、NH3の発生タイミングが早くなるためである。
次いで、次式(1)のように、ステップ21で算出した基本値τBASEに、ステップ22、24および26でそれぞれ算出した温度補正係数KT、空間速度補正係数KSVおよび空燃比変化量補正係数KDA/Fを乗算することによって、遅れ時間τを算出し(ステップ27)、本処理を終了する。
τ=τBASE・KT・KSV・KDA/F …… (1)
図2に戻り、前記ステップ7に続くステップ8では、遅れ時間τの算出が終了したことを表すために、遅れ時間算出終了フラグF_τDONEを「1」にセットし、ステップ9に進む。このステップ8の実行により、前記ステップ6の答がYESになり、その場合には、ステップ7および8をスキップし、ステップ9に進む。
このステップ9では、算出した遅れ時間τが所定時間Tβ(例えば1.5sec)よりも長いか否かを判別する。この答がNOのときには、遅れ時間τが短すぎ、還元剤の供給開始後、NH3がすぐに発生するような状況であるため、劣化判定を行わず、そのまま本処理を終了する。
一方、上記ステップ9の答がYESのときには、前記ステップ2でセットしたリッチタイマのタイマ値TMRICHが遅れ時間τよりも小さいか否かを判別する(ステップ10)。この答がYESのとき、すなわち、三元触媒7への還元剤の供給開始後、遅れ時間τが経過していないときには、三元触媒7の浄化率ηNOxを次式(2)によって算出する(ステップ11)。
ηNOx=(UCNOx−CNOx)/UCNOx …… (2)
ここで、UCNOxは、三元触媒7の上流側のNOxの濃度(以下「上流側NOx濃度」という)であり、以下のようにして算出される。
すなわち、まず、上流側NOx濃度の基本値UCNOxBを、エンジン回転数NEおよび燃料噴射量QINJに応じ、マップ(図示せず)を検索することによって算出する。このマップでは、基本値UCNOxBは、エンジン回転数NEが高いほど、また、燃料噴射量QINJが大きいほど、燃焼ガス温度がより高く、それにより、エンジン3で生成されるNOxの量がより多くなるため、より大きな値に設定されている。次いで、算出した基本値UCNOxBを、実空燃比A/FACTがリッチであるほどより小さな値に補正することによって、上流側NOx濃度UCNOxを算出する。
次いで、エンジン回転数NEおよび燃料噴射量QINJに応じ、マップ(図示せず)を検索することによって、判定値γを算出し(ステップ12)、本処理を終了する。このマップは、劣化していない場合の三元触媒7の浄化率を、エンジン回転数NEおよび燃料噴射量QINJに応じて、実験により求め、判定値γとして記憶したものである。
一方、前記ステップ10の答がNOで、還元剤の供給開始後、遅れ時間τが経過したときには、三元触媒7においてNH3が発生したタイミングであるとして、そのときまでに得られている浄化率ηNOx、すなわち遅れ時間τが経過する直前に算出された浄化率ηNOxが、判定値γよりも大きいか否かを判別する(ステップ13)。この答がYESで、浄化率ηNOxが大きいときには、三元触媒7においてNOxが十分に還元され、浄化されているとして、三元触媒7が劣化していないと判定し、そのことを表すために、触媒劣化フラグF_NGを「0」にセットする(ステップ14)。次いで、判定終了フラグF_DONEを「1」にセットし(ステップ15)、本処理を終了する。
一方、上記ステップ13の答がNOで、浄化率ηNOxが小さいときには、三元触媒7においてNOxが十分には還元されていないとして、三元触媒7が劣化していると判定し、触媒劣化フラグF_NGを「1」にセットし(ステップ16)、上記ステップ15を実行する。
図8は、エンジン3の運転を理論空燃比よりもリーンなリーン運転とリッチなリッチ運転との間で切り換えたときのNOx濃度CNOxや浄化率ηNOxなどの推移の一例を示している。同図に示すように、エンジン3の運転がリーン運転からリッチ運転に移行すると、それに伴い、上流側NOx濃度UCNOx(一点鎖線で図示)が若干、低下するとともに、実空燃比A/FACTがしきい値αを下回るようになり(ステップ4:YES)(時点t1)、還元剤の供給が開始される。そして、その後、第1空燃比変化量DA/F1がしきい値ωよりも小さい状態が所定時間Tα、継続したときに(ステップ5:YES)(時点t2)、浄化率ηNOxおよび判定値γが算出される(ステップ11、12)。また、供給された還元剤により三元触媒7においてNOxが還元されることによって、三元触媒7よりも下流側のNOx濃度CNOxは、上流側NOx濃度UCNOxよりも小さくなる。
三元触媒7が劣化していないときには、還元剤の供給中、三元触媒7でNOxの還元が十分に行われることによって、実線で示すように、NOx濃度CNOxが非常に小さくなり、浄化率ηNOxは、判定値γを大きく上回る。したがって、ηNOx>γのときに、三元触媒7が劣化していないと判定することができる。これに対し、三元触媒7が劣化したときには、三元触媒7においてNOxの還元が十分に行われないため、二点鎖線で示すように、NOx濃度CNOxは、非劣化時よりも大きくなり、浄化率ηNOxは、判定値γを下回るようになる。したがって、ηNOx≦γのときに、三元触媒7が劣化していると判定することができる。そして、還元剤の供給が終了し、リーン運転が再開されると(時点t3以降)、上流側NOx濃度UCNOxおよびNOx濃度CNOxは、元の状態に戻る。
また、図9は、リッチ運転による還元剤の供給中、劣化していない三元触媒7においてNH3が発生した場合のNOx濃度CNOxや浄化率ηNOxなどの推移の一例を示している。同図に示すように、還元剤の供給中、三元触媒7においてNH3が発生すると(時点t4以降)、このNH3分の濃度がNOx濃度CNOxに含まれることによって、その分、NOx濃度CNOxが見かけ上、増大する。それに伴い、NOx濃度CNOxに基づいて算出される浄化率ηNOxは、三元触媒7が劣化していないにもかかわらず、見かけ上、低下し、判定値γを下回る。
これに対して、本実施形態によれば、前述したように、還元剤の供給開始後、NH3が発生するまでに要する時間に相当する遅れ時間τを算出する(ステップ7)とともに、この遅れ時間τが経過する直前、すなわちNH3が発生するタイミングの直前に算出された浄化率ηNOxを劣化判定に用いる(ステップ10、11、13)。したがって、NH3の影響を受けることなく、三元触媒7の劣化を精度良く判定することができる。
また、遅れ時間τを、実空燃比A/FACT、排ガス温度TEXG、空間速度SVおよび第2空燃比変化量DA/F2に応じて算出する。したがって、NH3の発生タイミングをエンジン3の運転状態や三元触媒7の温度状態などに応じて適切に推定でき、それにより、劣化判定に及ぼすNH3の影響を確実に排除することができる。
なお、本実施形態では、実空燃比A/FACTが安定しているか否かを判定するために第1空燃比変化量DA/F1と比較されるしきい値ωを、一定値に設定しているが、次のようにして設定してもよい。すなわち、NOx濃度センサ14の検出精度は、エンジン3の運転状態、例えば、エンジン回転数NE、燃料噴射量QINJ、実空燃比A/FACTや空間速度SVに応じて変化するので、これらのパラメータに応じて、しきい値ωを設定してもよい。
次に、図10を参照しながら、本発明の第2実施形態による劣化判定処理について説明する。本処理は、上述した第1実施形態による図2の処理と比較して、三元触媒7におけるNH3の発生タイミングを推定する手法のみが異なっている。このため、図10において、第1実施形態と同じ実行内容の部分については、同じステップ番号を付するとともに、以下、第1実施形態と異なる実行内容を中心として説明する。
前記ステップ1の答がYESのとき(F_DONE=1)、またはステップ4の答がNOのとき(A/FACT≧α)には、そのまま本処理を終了する。また、前記ステップ5の答がYESで、第1空燃比変化量DA/F1が所定のしきい値ωよりも小さい状態が所定時間Tα、継続したときには、NOx濃度変化量DCNOxが所定の正のしきい値DNOxREFよりも大きいか否かを判別する(ステップ31)。このNOx濃度変化量DCNOxは、NOx濃度CNOxの今回値から前回値を減算することによって算出される。ステップ31の答がNOのときには、前記ステップ11以降を実行し、浄化率ηNOxおよび判定値γを算出する。
一方、上記ステップ31の答がYESになったとき、すなわちNOx濃度CNOxが増大し始めたときには、NH3が発生したと推定する。次いで、前記ステップ13以降を実行し、前述したように、NH3が発生する直前に算出された浄化率ηNOxに基づいて、劣化を判定する。
以上のように、本実施形態によれば、還元剤の供給中、NOx濃度CNOxが増大し始めたタイミングを、三元触媒7においてNH3が発生したタイミングとして推定するので、実際にNH3が発生したタイミングを適切に推定することができる。また、NOx濃度CNOxが増大し始めたタイミングの判定を、前記ステップ4および5の答がYESのとき、すなわち、実空燃比A/FACTが安定しており、還元剤の量および生成されるNOxの量が安定していることを条件として行うので、NH3の発生タイミングをより精度良く推定することができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態は、触媒として三元触媒7を用いた例であるが、排ガス中のNOxを供給された還元剤により還元し、浄化する触媒であれば、他の適当な触媒、例えば、排ガス中の酸素濃度が高いときにNOxを捕捉するとともに、捕捉したNOxを還元雰囲気下で還元するNOx触媒を用いてもよい。また、実施形態では、還元剤の供給を、実空燃比A/FACTを理論空燃比よりもリッチ側に制御することによって行っているが、還元剤としての燃料を触媒に直接、供給することによって行ってもよい。
さらに、実施形態では、劣化を判定するためのパラメータとして、浄化率ηNOxを用いているが、他の適当なパラメータ、例えば、還元剤の供給中においてNH3が発生する前に検出されたNOx濃度CNOxをそのまま用いてもよい。また、実施形態では、NH3の発生タイミングの推定を、エンジン3の運転状態に応じて算出した遅れ時間τやNOx濃度CNOxの実際の増加開始タイミングに基づいて行っているが、推定可能な他の適当なパラメータに基づいて行ってもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
本実施形態による触媒の劣化判定装置、およびこれを適用した内燃機関を概略的に示す図である。 本発明の第1実施形態による劣化判定処理を示すフローチャートである。 図2のステップ7のτ算出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図3の処理で用いられるτBASEテーブルの一例である。 図3の処理で用いられるKTテーブルの一例である。 図3の処理で用いられるKSVテーブルの一例である。 図3の処理で用いられるKDA/Fテーブルの一例である。 エンジンの運転の切換に伴うNOx濃度などの推移の一例を、三元触媒の劣化時および非劣化時について示すタイミングチャートである。 エンジンの運転の切換に伴うNOx濃度などの推移の一例を、三元触媒においてNH3が発生した場合について示すタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態による劣化判定処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 劣化判定装置
2 ECU(還元剤供給判別手段、発生タイミング推定手段、触媒劣化判定手段、運転
状態検出手段、遅れ時間算出手段)
3 エンジン
5 排気管(排気系)
7 三元触媒(触媒)
11 エアーフローセンサ(運転状態検出手段)
12 LAFセンサ(運転状態検出手段)
13 排ガス温度センサ(運転状態検出手段)
14 NOx濃度センサ
CNOx NOx濃度
τ 遅れ時間

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気系に設けられ、還元剤が供給されたときに、当該還元剤により排ガス中のNOxを還元し、浄化する触媒の劣化を判定する触媒の劣化判定装置であって、
    前記排気系の前記触媒よりも下流側において排ガス中のNOx濃度を検出するNOx濃度センサと、
    前記触媒への前記還元剤の供給中であるか否かを判別する還元剤供給判別手段と、
    前記還元剤の供給中に前記触媒においてNH3が発生する発生タイミングを推定する発生タイミング推定手段と、
    前記還元剤の供給中でかつ前記推定された発生タイミングの前に検出された前記NOx濃度に基づいて、前記触媒の劣化を判定する触媒劣化判定手段と、
    を備えることを特徴とする触媒の劣化判定装置。
  2. 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段をさらに備え、
    前記発生タイミング推定手段は、
    前記検出された運転状態に応じて、前記触媒におけるNH3の発生の遅れ時間を算出する遅れ時間算出手段を有し、
    前記触媒への前記還元剤の供給の開始後、前記算出された遅れ時間が経過したタイミングを、前記発生タイミングとして推定することを特徴とする、請求項1に記載の触媒の劣化判定装置。
  3. 前記発生タイミング推定手段は、前記触媒への前記還元剤の供給中、前記NOx濃度が増大し始めたタイミングを前記発生タイミングとして推定することを特徴とする、請求項1に記載の触媒の劣化判定装置。
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