JP2007191065A - 自転車用フレームおよび自転車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】立パイプ11と下パイプ12とが第1変曲部23を有する1本のパイプ部材よりなる円筒状の前フレーム22で構成され、ハンガーパイプ16が前フレーム22に溶接され、ハンガーパイプ16と前フレーム22との接合部分を補強する補強体31が設けられ、補強体31は、前フレーム22の長手方向において第1変曲部23に沿って湾曲しているとともに、断面がU形状に形成され、補強体31の両側端部31bが第1変曲部23における前フレーム22の外周面の左右両側端部に溶接され、補強体31の前後両端部間の一部分がハンガーパイプ16の外周面に溶接されている。
【選択図】図3
Description
立パイプと下パイプとは、曲げ加工した第1変曲部を有する1本のパイプ部材よりなる前フレームで構成され、
ハンガーパイプが前フレームの第1変曲部の下側に溶接され、
チェーンステーがハンガーパイプに溶接され、
ハンガーパイプと前フレームとの接合部分を補強する補強体が設けられ、
補強体は、前フレームの長手方向において、第1変曲部に沿って湾曲しており、
補強体の左右方向の両側端部は前記第1変曲部における前フレームの外周面の左右両側端部に溶接されており、
補強体の左右方向の中央部は前フレームの径方向外向きに窪んでおり、
補強体の前後両端部間の一部分がハンガーパイプの外周面に溶接されているものである。
ハンガーパイプから補強体の前端部までの範囲が下パイプに接合されているとともに、ハンガーパイプから補強体の後端部までの範囲が立パイプに接合されているものである。
補強体の前記断面の深さは、第1変曲部の下向き頂点部の位置において補強体の前後両端部よりも深く形成されているとともに、下向き頂点部から前後に離れた位置ほど次第に浅くなるものである。
補強体の後端部の左右方向の両側端部に、中央部よりも前フレームの長手方向後方へ突出する後端突出部が形成され、
前端突出部と後端突出部とがそれぞれ前フレームの外周面に溶接されているものである。
本第5発明は、補強体は左右一対の分割された補強板より構成され、
これら両補強板同士が溶接されているものである。
前フレームの下端部に、前フレーム内に侵入した液体を空隙部へ排出する前フレーム側排出孔が形成され、
ハンガーパイプに、空隙部へ排出された液体をハンガーパイプ内へ導入する導入孔と、導入孔から導入された液体を外部へ排出するハンガーパイプ側排出孔とが形成されているものである。
第2変曲部に、後輪を支持するための後輪支持ブラケットが接合され、
後フレームの一端がハンガーパイプに接合されるとともに、後フレームの他端が前フレームの立パイプに接合されているものである。
(実施の形態1)
先ず、実施の形態1を図1〜図12に基いて説明する。
自転車用フレーム2は次のように構成されている。
図3に示すように、補強体31は、前フレーム22の長手方向(前後方向)において、第1変曲部23に沿って円弧状に湾曲している。図4に示すように、補強体31は、前フレーム22の長手方向に直交する断面(図3のa−a断面〜f−f断面)が略U形状に形成されており、前フレーム22の外周面に沿ってカールしている。これにより、補強体31の左右方向の中央部31aは、両側端部31b,31cよりも、前フレーム22の径方向外向き(下向き)に窪んでいる。また、補強体31の両側端部31b,31cはそれぞれ第1変曲部23における前フレーム22の外周面の左右両側端部に溶接されている。
図2に示すように、前フレーム22とハンガーパイプ16とチェーンステー13と補強体31とは溶接によって一体に接合されているため、金型が不要となり、モデルチェンジに迅速に対応することができ、特に少量多品種生産に適する。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2を図13に基いて説明する。
雨水等の不要な液体が前フレーム22内に侵入した場合、この液体は、前フレーム22内から第一の前フレーム側排出孔41を通って空隙部32へ排出され、その後、空隙部32から導入孔43を通ってハンガーパイプ16内へ導入され、ハンガーパイプ16内からハンガーパイプ側排出孔44を通って外部下方へ排出される。
(実施の形態3)
前述した実施の形態1では、図4に示すように補強体31の断面をU形状に形成しているが、図14に示すように、V形状に形成してもよい。尚、図14の(1)〜(6)は図3におけるa−a〜f−f断面に相当している。
(実施の形態4)
前述した実施の形態1では、図4に示すように補強体31の断面をU形状に形成しているが、図15に示すように、凹形状に形成してもよい。尚、図15の(1)〜(6)は図3におけるa−a〜f−f断面に相当している。
前記各実施の形態では、補強体31を左右一方の補強板35aと他方の補強板35bとに2分割しているが、3分割以上の複数分割してもよい。また、分割は左右対称ではなく非対称であってもよい。
2 自転車用フレーム
4 後輪
11 立パイプ
12 下パイプ
13 チェーンステー
14 バックホーク
16 ハンガーパイプ
21 パイプ部材
22 前フレーム
23 第1変曲部
25 パイプ部材
26 後フレーム
27 第2変曲部
29 後輪支持ブラケット
31 補強体
31a 補強体の左右方向の中央部
31b,31c 補強体の左右方向の両側端部
31d,31e 前端突出部
31f,31g 後端突出部
32 空隙部
35a,35b 補強板
41,42 第一,第二の前フレーム側排出孔
43 導入孔
44 ハンガーパイプ側排出孔
A 下向き頂点部
B1 ハンガーパイプから補強体の前端部までの長さ
B2 ハンガーパイプから補強体の後端部までの長さ
Claims (8)
- 立パイプと下パイプとチェーンステーとバックホークとハンガーパイプとによりなる自転車用フレームにおいて、
立パイプと下パイプとは、曲げ加工した第1変曲部を有する1本のパイプ部材よりなる前フレームで構成され、
ハンガーパイプが前フレームの第1変曲部の下側に溶接され、
チェーンステーがハンガーパイプに溶接され、
ハンガーパイプと前フレームとの接合部分を補強する補強体が設けられ、
補強体は、前フレームの長手方向において、第1変曲部に沿って湾曲しており、
補強体の左右方向の両側端部は前記第1変曲部における前フレームの外周面の左右両側端部に溶接されており、
補強体の左右方向の中央部は前フレームの径方向外向きに窪んでおり、
補強体の前後両端部間の一部分がハンガーパイプの外周面に溶接されていることを特徴とする自転車用フレーム。 - ハンガーパイプから補強体の前端部までの長さがハンガーパイプから補強体の後端部までの長さよりも長く形成され、
ハンガーパイプから補強体の前端部までの範囲が下パイプに接合されているとともに、ハンガーパイプから補強体の後端部までの範囲が立パイプに接合されていることを特徴とする請求項1記載の自転車用フレーム。 - 補強体は、前フレームの長手方向に直交する断面がU形状に形成されており、
補強体の前記断面の深さは、第1変曲部の下向き頂点部の位置において補強体の前後両端部よりも深く形成されているとともに、下向き頂点部から前後に離れた位置ほど次第に浅くなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自転車用フレーム。 - 補強体の前端部の左右方向の両側端部に、中央部よりも前フレームの長手方向前方へ突出する前端突出部が形成され、
補強体の後端部の左右方向の両側端部に、中央部よりも前フレームの長手方向後方へ突出する後端突出部が形成され、
前端突出部と後端突出部とがそれぞれ前フレームの外周面に溶接されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の自転車用フレーム。 - 補強体は左右一対の分割された補強板より構成され、
これら両補強板同士が溶接されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の自転車用フレーム。 - 補強体の左右方向の中央部と前フレームの外周面との間に空隙部が形成され、
前フレームの下端部に、前フレーム内に侵入した液体を空隙部へ排出する前フレーム側排出孔が形成され、
ハンガーパイプに、空隙部へ排出された液体をハンガーパイプ内へ導入する導入孔と、導入孔から導入された液体を外部へ排出するハンガーパイプ側排出孔とが形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の自転車用フレーム。 - チェーンステーとバックホークとは、曲げ加工した第2変曲部を有する1本のパイプ部材よりなる後フレームで構成され、
第2変曲部に、後輪を支持するための後輪支持ブラケットが接合され、
後フレームの一端がハンガーパイプに接合されるとともに、後フレームの他端が前フレームの立パイプに接合されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の自転車用フレーム。 - 前記請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の自転車用フレームを有することを特徴とする自転車。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010095253A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Cicli Pinarello Spa | 特に標準的なダイヤモンド型を有する自転車用管状フレーム |
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2006
- 2006-01-20 JP JP2006011789A patent/JP4868858B2/ja not_active Expired - Fee Related
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