JP2007186749A - 装飾品用金合金 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工性、鋳造生の優れた白色系金合金を提供すること。
【解決手段】75mass%以上のAuにMnを0.3〜4mass%、Pdを7〜13mass%、CuまたはAgの少なくとも一種を0.5〜17.7mass%の範囲の合金とすることにより、加工性、鋳造性に優れた白色金合金になる。
【選択図】なし

Description

本発明は、指輪、ネックレス、イヤリング、ピアス、眼鏡等の装身具に用いられる板材、線材等の加工材あるいは鋳造用材として使用される装飾用金合金に関する。
従来より、ホワイトゴールドと呼ばれている白色系金合金は、Au特有の黄金色をNiやPdを添加することにより白色系の色調とした金合金であり、Ni系やPd系ホワイトゴールドとして用いられている。
Ni系ホワイトゴールドに関して、近年金属アレルギーの問題から、Niについては人体に直接触れる材料として避けたい元素となっている。
またPd系ホワイトゴールドは、白色系統の色調にするために、多量のPdを添加しなければならないが、Pdの多量添加は、色調が暗くなる他、融点が上昇することから鋳造が難しくなる。またPdがガス成分を吸いやすい元素であるため、ゴマ巣等の鋳造欠陥を誘発しやすい。よって、鋳造等の作業上、白色系の色合いを落とさずPd量の低減が望まれている。
また特許文献1には、Ni,Pdを含まずMnを8〜15%添加した金合金が開示されているが、Mnの場合、蒸気圧が低くベーパーしやすいため、Mn量が多いと組成変動が起こりやすい問題があった。またロストワックス鋳造法で装身具を作製する場合、鋳造作業を大気雰囲気下で行なうと、Mnのベーパーが激しく鋳造が困難であり、また通常機械鋳造で行なわれているアルゴンガス等の不活性ガス吹き付けによる鋳造方法でも巣等の鋳造欠陥が多く発生しやすい問題があった。
特開2001−335860号公報
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、今回、75mass%以上のAuにMnを0.3〜4mass%、Pdを7〜13mass%、CuまたはAgの少なくとも一種を0.5〜17.7mass%の範囲の合金とすることにより、加工性、鋳造性にも優れた白色金合金になることを見出し、本発明を完成するに至った。
また本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、今回、75mass%以上のAuにMnを0.3〜4mass%、Pdを7〜13mass%、CuまたはAgの少なくとも一種を0.5〜17.6mass%、InまたはSnまたはZnまたはGaの少なくとも一種を0.1〜4.0mass%の範囲の合金とすることにより、融点を低下させ加工性、鋳造性にも優れた白色金合金になることを見出し、本発明を完成するに至った。
かくして、本発明は、75mass%以上のAuにMnを0.3〜4mass%、Pdを7〜13mass%、CuまたはAgの少なくとも一種を0.5〜17.7mass%の範囲で構成されていることを特徴とする加工性、鋳造性にも優れた白色金合金を提供するものである。
本発明は、また、75mass%以上のAuにMnを0.3〜4mass%、Pdを7〜13mass%、CuまたはAgの少なくとも一種を0.5〜17.6mass%の範囲で構成し、さらにIn、Sn、Zn、Gaからなる群(A群)から選ばれる少なくとも一種を0.1〜4.0mass%の範囲で構成されていることを特徴とする融点を低下させ加工性、鋳造性にも優れた白色金合金を提供するものである。
本発明の合金は、K18金合金以上の品位としたAu合金であり、これにMnとPdとCuまたはAgの少なくとも一種とを複合添加し合金化することにより、加工性や鋳造性も優れた白色または淡色のAu合金を得ることができる。
本発明は、上記Au基合金に、さらにA群から選ばれる少なくとも一種の金属元素を添加し合金化してなるAu基合金からなるものであり、融点を低下させ加工性、鋳造性も優れた白色または淡色のAu合金を得ることができる。
本発明に係る装飾品用金合金は、Auを75mass%以上含有し、Mnを0.3〜4.0mass%,Pdを7〜13mass%,CuまたはAgの少なくとも一種を0.5〜17.7mass%含有する。
なお、Mnの含有量については、0.3mass%未満または含有しない場合では色調に黄色味が生じ、また、4.0mass%を超えると加工性が悪化するため、その含有量を0.3〜4.0mass%に決定した。
Pdの含有量については、7mass%未満では色調に黄色味が生じ、また、13mass%を超えると巣等の鋳造欠陥が増加しやすくなるため、その含有量を7〜13mass%に決定した。
また他の実施形態において、本発明に係る装飾品用金合金は、Auを75mass%以上含有し、Mnを0.3〜4.0mass%,Pdを7〜13mass%,CuまたはAgの少なくとも一種を0.5〜17.6mass%,In、Sn、Zn、Gaからなる群(A群)から選ばれる少なくとも一種を0.1〜4.0mass%含有する。
なお、A群の元素の含有量については、添加により融点を低下させることができるが、4mass%を超えると加工性が悪化することから、その含有量を0.1〜4.0mass%に決定した。Pdの含有量については前記実施形態と同様である。
以下、本発明の具体的実施例について説明する。
表1に示す組成の金合金について、高周波溶解もしくはガス溶解、アーク溶解にてインゴットを作製し、加工性、色調、融点、鋳造性調査用試料とした。
Figure 2007186749
[加工性の評価]
表1の合金を作製後、800℃×30分熱処理し、圧延率が50%になるまで圧延し、割れ等が発生するか状況を確認し、加工性調査とした。圧延率は下記式1から求めた。
式1: 圧延率(%)=100−圧延後の厚さ/圧延前の厚さ×100
実施例1〜6および比較例1〜4の各試料の加工性についての調査結果を表2に示す。
なお、表2において、割れ等の欠陥が無い場合を○と評価した。また、割れ等が発生した場合については、状況を記入した。
Figure 2007186749
比較例2の合金で割れが発生したことから、A群の元素を5mass%添加した材料では、20%程度の圧延率で割れが発生し、加工性が悪化することが分かる。また、比較例3の合金で割れが発生したことから、10mass%Pd添加した材料に5mass%Mnを入れると30%程度の圧延率で割れが発生し、加工性が悪化することが分かる。
加工性調査試験で割れた比較例2,3についてはこれ以後の試験を行なっていない。
[色調の評価]
実施例1〜6および比較例1,4の各試料を、1mm程度まで圧延し、エメリー紙および平均粒径5μmのダイヤモンドペーストで鏡面研磨した後、CIE L***方式で色彩を測定した。L***の意味を下記に示す。
L*=明度
(数値が大きいほど明るいことを意味する)
a*=+赤/−緑
(数値が大きければ赤色が強く、−になると小さいほど緑色が強いことを意味する)
b*=+黄/−青
(数値が大きければ黄色が強く、−になると小さいほど青色が強いことを意味する)
測定条件については、照明/視野:D65/10°とした。
上記の測定方法に基づきRhメッキ材との色差ΔE*値を求めた。
ΔE*の求め方を下記式2に示す。
式2: ΔE*=[(ΔL*2+(Δa*2+(Δb*21/2
Rhメッキ材測定値:L* 87.55、 a* 1.18、 b* 2.68
ΔL*=(試料測定値−87.55)
Δa*=(試料測定値−1.18)
Δb*=(試料測定値−2.68)
この出願での白色の定義については、ΔE*=14以下とする。
測定結果を表3に示す。
Figure 2007186749
表3に示すように実施例1〜6はΔE*=14未満であり、白色となっている。
しかしながら、比較例1,4については、ΔE*=14以上であり黄色味が強く白色と定義できないことから、白色系金合金とはいえない。
[融点の評価]
融点について、実施例1〜6を測定した。
ただし、色差試験でもれた比較例1,4についてはこれ以後の試験を行なっていない。
表4に測定結果を示す。
Figure 2007186749
上記のようにIn,Sn,Zn,Gaを添加した実施例4〜6については、融点が50〜100℃低下しており、In,Sn,Zn,Gaを添加することにより融点を低下させることができることがわかる。
[鋳造性の評価]
鋳造性評価のために、実施例1〜6をロストワックス法により甲丸の指輪形状に鋳造を行なった。
鋳造方法は、るつぼの材質を一般的に使用されているカーボンとし、溶融温度を融点の50〜100℃高く設定、真空加圧方式で行なった。
調査方法としては、鋳造後のるつぼの状況および鋳造した指輪を研磨しゴマ巣等の発生状況を確認したが、特にるつぼの損傷も無く、目視ではゴマ巣等の発生は確認できず良好な結果であった。

Claims (2)

  1. Auを75mass%以上含有し、Mnを0.3〜4.0mass%,Pdを7〜13mass%,CuまたはAgの少なくとも一種を0.5〜17.7mass%含有することを特徴とする装飾品用合金。
  2. Auを75mass%以上含有し、Mnを0.3〜4.0mass%,Pdを7〜13mass%,CuまたはAgの少なくとも一種を0.5〜17.6mass%,In、Sn、Zn及びGaから選ばれる少なくとも一種を0.1〜4mass%含有することを特徴とする装飾品用合金。
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