JPH09184033A - ホワイト・ゴールド合金 - Google Patents
ホワイト・ゴールド合金Info
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- JPH09184033A JPH09184033A JP66596A JP66596A JPH09184033A JP H09184033 A JPH09184033 A JP H09184033A JP 66596 A JP66596 A JP 66596A JP 66596 A JP66596 A JP 66596A JP H09184033 A JPH09184033 A JP H09184033A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 眼鏡フレーム、装飾品（ブローチ、指輪、イ
ヤリング）、時計バンド等の素材として、Ｎｉ、Ｃｒの
アレルギー性皮膚炎を起こしやすい金属を含まず、鋳造
性、加工性、時効硬化性の良い純白色系のホワイト・ゴ
ールド合金を提供する。 【解決手段】 Ａｕ−Ｃｕ−Ｐｄ合金やＡｕ−Ｃｕ−Ｐ
ｄ−Ａｇ合金に、Ｚｎ、Ｉｎ、Ｓｎ、Ｒｈ、Ｒｕ、Ｉ
ｒ、Ｐｔの少なくとも１種を 0.5〜５wt％添加してなる
ホワイト・ゴールド合金。
ヤリング）、時計バンド等の素材として、Ｎｉ、Ｃｒの
アレルギー性皮膚炎を起こしやすい金属を含まず、鋳造
性、加工性、時効硬化性の良い純白色系のホワイト・ゴ
ールド合金を提供する。 【解決手段】 Ａｕ−Ｃｕ−Ｐｄ合金やＡｕ−Ｃｕ−Ｐ
ｄ−Ａｇ合金に、Ｚｎ、Ｉｎ、Ｓｎ、Ｒｈ、Ｒｕ、Ｉ
ｒ、Ｐｔの少なくとも１種を 0.5〜５wt％添加してなる
ホワイト・ゴールド合金。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡フレーム、装
飾品（ブローチ、指輪、イヤリング）、時計バンド等の
素材として用いるホワイト・ゴールド合金に関する。
飾品（ブローチ、指輪、イヤリング）、時計バンド等の
素材として用いるホワイト・ゴールド合金に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、上記の素材としては、白色で加工
性の良いＡｕ−Ｐｄ合金、Ａｕ−Ｐｄ−Ａｇ合金が主と
して用いられてきたが、時効硬化性が無い為、ろう付等
の熱処理をすると軟化してしまう。また、Ａｕ−Ｐｄ合
金は白色系であるが、白灰色であり、良い色相ではな
い。この為、Ａｕ−Ｐｄ合金、Ａｕ−Ｐｄ−Ａｇ合金に
Ｎｉを添加することが行われている。Ｎｉの添加量を多
くする程Ａｕ−Ｐｄ合金、Ａｕ−Ｐｄ−Ａｇ合金は白色
になり、且つ硬くなるが、添加量が多すぎると硬くなり
過ぎて加工性が低下するので、実用できる添加量は５〜
15wt％とされている。
性の良いＡｕ−Ｐｄ合金、Ａｕ−Ｐｄ−Ａｇ合金が主と
して用いられてきたが、時効硬化性が無い為、ろう付等
の熱処理をすると軟化してしまう。また、Ａｕ−Ｐｄ合
金は白色系であるが、白灰色であり、良い色相ではな
い。この為、Ａｕ−Ｐｄ合金、Ａｕ−Ｐｄ−Ａｇ合金に
Ｎｉを添加することが行われている。Ｎｉの添加量を多
くする程Ａｕ−Ｐｄ合金、Ａｕ−Ｐｄ−Ａｇ合金は白色
になり、且つ硬くなるが、添加量が多すぎると硬くなり
過ぎて加工性が低下するので、実用できる添加量は５〜
15wt％とされている。
【０００３】ところで、Ｎｉ、Ｃｒのアレルギー性皮膚
炎を起こしやすい金属を含有するＡｕ−Ｐｄ合金、Ａｕ
−Ｐｄ−Ａｇ合金と接触すると、アレルギーが生じる人
がいるので、上記のＮｉ添加のＡｕ−Ｐｄ合金、Ａｕ−
Ｐｄ−Ａｇ合金は眼鏡フレーム、装飾品（ブローチ、指
輪、イヤリング）、時計バンド等の素材としては不向き
である。
炎を起こしやすい金属を含有するＡｕ−Ｐｄ合金、Ａｕ
−Ｐｄ−Ａｇ合金と接触すると、アレルギーが生じる人
がいるので、上記のＮｉ添加のＡｕ−Ｐｄ合金、Ａｕ−
Ｐｄ−Ａｇ合金は眼鏡フレーム、装飾品（ブローチ、指
輪、イヤリング）、時計バンド等の素材としては不向き
である。
【０００４】一方、Ａｕ−Ｐｄ合金、Ａｕ−Ｐｄ−Ａｇ
合金にＣｕを添加して時効硬化を図ることができるが、
白黄色となり、上記の素材としては使用できない。
合金にＣｕを添加して時効硬化を図ることができるが、
白黄色となり、上記の素材としては使用できない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、Ｎ
ｉ、Ｃｒのアレルギー性皮膚炎を起こしやすい金属を含
まず、鋳造性、加工性、時効硬化性の良い純白色系のホ
ワイト・ゴールド合金を提供しようとするものである。
ｉ、Ｃｒのアレルギー性皮膚炎を起こしやすい金属を含
まず、鋳造性、加工性、時効硬化性の良い純白色系のホ
ワイト・ゴールド合金を提供しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のホワイト・ゴールド合金の１つは、Ａｕ40〜
77wt％、Ｃｕ10〜20wt％、Ａｇ５〜15wt％、残部Ｐｄよ
りなるものである。
の本発明のホワイト・ゴールド合金の１つは、Ａｕ40〜
77wt％、Ｃｕ10〜20wt％、Ａｇ５〜15wt％、残部Ｐｄよ
りなるものである。
【０００７】本発明のホワイト・ゴールド合金の他の１
つは、Ａｕ40〜77wt％、Ｃｕ10〜20wt％、Ｚｎ、Ｉｎ、
Ｓｎ、Ｒｈ、Ｒｕ、Ｉｒ、Ｐｔの少なくとも１種を 0.5
〜５wt％、残部Ｐｄよりなるものである。
つは、Ａｕ40〜77wt％、Ｃｕ10〜20wt％、Ｚｎ、Ｉｎ、
Ｓｎ、Ｒｈ、Ｒｕ、Ｉｒ、Ｐｔの少なくとも１種を 0.5
〜５wt％、残部Ｐｄよりなるものである。
【０００８】本発明のホワイト・ゴールド合金のさらに
他の１つは、Ａｕ40〜77wt％、Ｃｕ10〜20wt％、Ａｇ５
〜15wt％、Ｚｎ、Ｉｎ、Ｓｎ、Ｒｈ、Ｒｕ、Ｉｒ、Ｐｔ
の少なくとも１種を 0.5〜５wt％、残部Ｐｄよりなるも
のである。
他の１つは、Ａｕ40〜77wt％、Ｃｕ10〜20wt％、Ａｇ５
〜15wt％、Ｚｎ、Ｉｎ、Ｓｎ、Ｒｈ、Ｒｕ、Ｉｒ、Ｐｔ
の少なくとも１種を 0.5〜５wt％、残部Ｐｄよりなるも
のである。
【０００９】上記本発明のホワイト・ゴールド合金の１
つは、従来のＡｕ−Ｐｄ−Ａｇ合金に時効硬化性を付与
するためにＣｕを添加したものであるが、Ｃｕの添加に
より白黄色となるのを防ぐために、Ｃｕの添加量を10〜
20wt％と規定し、Ａｇの添加量を５〜15wt％と規定した
もので、この範囲内では純白色の色相を呈し、硬さも満
足できるものである。
つは、従来のＡｕ−Ｐｄ−Ａｇ合金に時効硬化性を付与
するためにＣｕを添加したものであるが、Ｃｕの添加に
より白黄色となるのを防ぐために、Ｃｕの添加量を10〜
20wt％と規定し、Ａｇの添加量を５〜15wt％と規定した
もので、この範囲内では純白色の色相を呈し、硬さも満
足できるものである。
【００１０】また、上記本発明のホワイト・ゴールド合
金の他の１つは、従来のＡｕ−Ｐｄ合金に時効硬化性を
付与するためにＣｕを添加したものであるが、Ｃｕの添
加により白黄色となるのを防ぐと共に積極的に白色の色
相を呈するようにし、且つ時効硬化性を確実に付与する
ために、Ｚｎ、Ｉｎ、Ｓｎ、Ｒｈ、Ｒｕ、Ｉｒ、Ｐｔを
添加したもので、これらの少なくとも１種の添加量が
0.5〜５wt％の範囲内では硬さが適切で良好な純白色の
色相を呈する。
金の他の１つは、従来のＡｕ−Ｐｄ合金に時効硬化性を
付与するためにＣｕを添加したものであるが、Ｃｕの添
加により白黄色となるのを防ぐと共に積極的に白色の色
相を呈するようにし、且つ時効硬化性を確実に付与する
ために、Ｚｎ、Ｉｎ、Ｓｎ、Ｒｈ、Ｒｕ、Ｉｒ、Ｐｔを
添加したもので、これらの少なくとも１種の添加量が
0.5〜５wt％の範囲内では硬さが適切で良好な純白色の
色相を呈する。
【００１１】また、本発明のホワイト・ゴールド合金の
さらに他の１つは、従来のＡｕ−Ｐｄ−Ａｇ合金に時効
硬化性を付与するためにＣｕを添加すると共に、Ｃｕの
添加により白黄色となるのを防ぐと共に積極的に純白色
の色相を呈するようにし、且つ時効硬化性を確実に付与
するために、Ｚｎ、Ｉｎ、Ｓｎ、Ｒｈ、Ｒｕ、Ｉｒ、Ｐ
ｔを添加したもので、これらの少なくとも１種の添加量
が 0.5〜５wt％の範囲内では硬さが硬くなり過ぎること
がなくて加工性が良く、純白色の色相を呈する。とくに
Ｚｎ、Ｉｎ、Ｓｎは、純白色の色相を得るのに極めて効
果的であり、且つ鋳造時の場流れが良くなる。しかもＺ
ｎは脱酸硬化があるので、溶解が良好に行われ、加工後
硬さが増すので、傷が付きにくくなる。
さらに他の１つは、従来のＡｕ−Ｐｄ−Ａｇ合金に時効
硬化性を付与するためにＣｕを添加すると共に、Ｃｕの
添加により白黄色となるのを防ぐと共に積極的に純白色
の色相を呈するようにし、且つ時効硬化性を確実に付与
するために、Ｚｎ、Ｉｎ、Ｓｎ、Ｒｈ、Ｒｕ、Ｉｒ、Ｐ
ｔを添加したもので、これらの少なくとも１種の添加量
が 0.5〜５wt％の範囲内では硬さが硬くなり過ぎること
がなくて加工性が良く、純白色の色相を呈する。とくに
Ｚｎ、Ｉｎ、Ｓｎは、純白色の色相を得るのに極めて効
果的であり、且つ鋳造時の場流れが良くなる。しかもＺ
ｎは脱酸硬化があるので、溶解が良好に行われ、加工後
硬さが増すので、傷が付きにくくなる。
【００１２】
【実施例】本発明のホワイト・ゴールド合金の実施例を
従来例と共に説明する。下記の表１の左欄に示す実施例
１〜６の成分組成のホワイト・ゴールド合金と従来例１
〜４の成分組成のホワイト・ゴールド合金を溶解鋳造
し、色相、鋳造時の硬さ、時効硬化の硬さ、鋳造性を調
べた処、表１の右欄に示すような結果を得た。
従来例と共に説明する。下記の表１の左欄に示す実施例
１〜６の成分組成のホワイト・ゴールド合金と従来例１
〜４の成分組成のホワイト・ゴールド合金を溶解鋳造
し、色相、鋳造時の硬さ、時効硬化の硬さ、鋳造性を調
べた処、表１の右欄に示すような結果を得た。
【００１３】
【表１】
【００１４】上記の表１の右欄に示す結果で明らかなよ
うに従来例１、２のホワイト・ゴールド合金は時効硬化
性が無い為、ろう付等の熱処理をすると軟化し、しかも
従来例１のホワイト・ゴールド合金は色相は白灰色であ
り、また従来例３のホワイト・ゴールド合金は時効硬化
性があるが、色相は白黄色であり、さらに従来例４のホ
ワイト・ゴールド合金は時効硬化性があり、色相が白色
で良いが、アレルギー性皮膚炎を起こしやすい金属であ
るＮｉを含有している。従って、これら従来例１〜４の
ホワイト・ゴールド合金は、眼鏡フレーム、装飾品（ブ
ローチ、指輪、イヤリング）、時計バンド等の素材とし
ては不適である。然るに実施例１〜６のホワイト・ゴー
ルド合金は、全て時効硬化性があり、色相は純白色でし
かもアレルギー性皮膚炎を起こしやすい金属であるＮ
ｉ、Ｃｒを含有していないので、眼鏡フレーム、装飾品
（ブローチ、指輪、イヤリング）、時計バンド等の素材
として好適であることが判る。
うに従来例１、２のホワイト・ゴールド合金は時効硬化
性が無い為、ろう付等の熱処理をすると軟化し、しかも
従来例１のホワイト・ゴールド合金は色相は白灰色であ
り、また従来例３のホワイト・ゴールド合金は時効硬化
性があるが、色相は白黄色であり、さらに従来例４のホ
ワイト・ゴールド合金は時効硬化性があり、色相が白色
で良いが、アレルギー性皮膚炎を起こしやすい金属であ
るＮｉを含有している。従って、これら従来例１〜４の
ホワイト・ゴールド合金は、眼鏡フレーム、装飾品（ブ
ローチ、指輪、イヤリング）、時計バンド等の素材とし
ては不適である。然るに実施例１〜６のホワイト・ゴー
ルド合金は、全て時効硬化性があり、色相は純白色でし
かもアレルギー性皮膚炎を起こしやすい金属であるＮ
ｉ、Ｃｒを含有していないので、眼鏡フレーム、装飾品
（ブローチ、指輪、イヤリング）、時計バンド等の素材
として好適であることが判る。
【００１５】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明のホワイ
ト・ゴールド合金は、色相が純白色であり、また鋳造
性、加工性も良く、特に時効硬化性を有するので、ろう
付等の熱処理をしても軟化することがなく、逆に硬くな
り、ばね性、耐摩耗性も向上する。従って、眼鏡フレー
ム、装飾品（ブローチ、指輪、イヤリング）、時計バン
ド等の素材として極めて有用である。
ト・ゴールド合金は、色相が純白色であり、また鋳造
性、加工性も良く、特に時効硬化性を有するので、ろう
付等の熱処理をしても軟化することがなく、逆に硬くな
り、ばね性、耐摩耗性も向上する。従って、眼鏡フレー
ム、装飾品（ブローチ、指輪、イヤリング）、時計バン
ド等の素材として極めて有用である。
Claims (3)
- 【請求項１】 Ａｕ40〜77wt％、Ｃｕ10〜20wt％、Ａｇ
５〜15wt％、残部Ｐｄよりなるホワイト・ゴルールド合
金。 - 【請求項２】 Ａｕ40〜77wt％、Ｃｕ10〜20wt％、Ｚ
ｎ、Ｉｎ、Ｓｎ、Ｒｈ、Ｒｕ、Ｉｒ、Ｐｔの少なくとも
１種を 0.5〜５wt％、残部Ｐｄよりなるホワイト・ゴー
ルド合金。 - 【請求項３】 Ａｕ40〜77wt％、Ｃｕ10〜20wt％、Ａｇ
５〜15wt％、Ｚｎ、Ｉｎ、Ｓｎ、Ｒｈ、Ｒｕ、Ｉｒ、Ｐ
ｔの少なくとも１種を 0.5〜５wt％、残部Ｐｄよりなる
ホワイト・ゴールド合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP66596A JPH09184033A (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | ホワイト・ゴールド合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP66596A JPH09184033A (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | ホワイト・ゴールド合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09184033A true JPH09184033A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=11480040
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP66596A Pending JPH09184033A (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | ホワイト・ゴールド合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09184033A (ja) |
Cited By (21)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11323461A (ja) * | 1998-05-08 | 1999-11-26 | Tokuriki Honten Co Ltd | ホワイトゴールド |
| JPH11323462A (ja) * | 1998-05-08 | 1999-11-26 | Tokuriki Honten Co Ltd | ホワイトゴールド |
| JP2000178669A (ja) * | 1998-12-14 | 2000-06-27 | Metaux Precieux Sa Metalor | ホワイトゴ―ルド合金 |
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-
1996
- 1996-01-08 JP JP66596A patent/JPH09184033A/ja active Pending
Cited By (28)
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