JPH11323462A - ホワイトゴールド - Google Patents
ホワイトゴールドInfo
- Publication number
- JPH11323462A JPH11323462A JP10126372A JP12637298A JPH11323462A JP H11323462 A JPH11323462 A JP H11323462A JP 10126372 A JP10126372 A JP 10126372A JP 12637298 A JP12637298 A JP 12637298A JP H11323462 A JPH11323462 A JP H11323462A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color tone
- kinds
- white gold
- alloy
- workability
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 Pd系ホワイトゴールドがプラチナ製品の代
用として用いられているが、板や線への加工性、キャス
ト性は良いものの色調にPd添加特有の暗さがあるため
に白くしかも明るい色調のホワイトゴールドが望まれて
いる。 【解決手段】 Auを主成分とし、重量比でPt5〜1
5%、Pd5〜15%、Ag1〜8%を含む合金に重量
比でCu1〜5%、Zn0.5〜5%とIn、Sn、G
aの内1種または2種を0.1〜3%添加したことを特
徴とする。
用として用いられているが、板や線への加工性、キャス
ト性は良いものの色調にPd添加特有の暗さがあるため
に白くしかも明るい色調のホワイトゴールドが望まれて
いる。 【解決手段】 Auを主成分とし、重量比でPt5〜1
5%、Pd5〜15%、Ag1〜8%を含む合金に重量
比でCu1〜5%、Zn0.5〜5%とIn、Sn、G
aの内1種または2種を0.1〜3%添加したことを特
徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指輪、ネックレ
ス、ブローチ、タイ止め、眼鏡その他各種装飾品用の素
材として利用される板や線等の加工材あるいはキャスト
素材として使用するホワイトゴールドに関する。
ス、ブローチ、タイ止め、眼鏡その他各種装飾品用の素
材として利用される板や線等の加工材あるいはキャスト
素材として使用するホワイトゴールドに関する。
【0002】
【従来の技術】ホワイトゴールドは、金の持つ黄金色を
脱色する目的としてAu中に主としてNiやPdを添加
したNi系ホワイトゴールドやPd系ホワイトゴールド
がプラチナ製品の代用として用いられている。
脱色する目的としてAu中に主としてNiやPdを添加
したNi系ホワイトゴールドやPd系ホワイトゴールド
がプラチナ製品の代用として用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術に
よると、Ni系ホワイトゴールドは硬さが大きくばね性
に優れているが、その反面硬すぎるためにチェーン加工
や細工ものには不向きであり、Niの含有量が多い合金
に関しては鋳造性にもも問題がある。さらに、近年金属
アレルギーによる人体への影響も問題となっている。
よると、Ni系ホワイトゴールドは硬さが大きくばね性
に優れているが、その反面硬すぎるためにチェーン加工
や細工ものには不向きであり、Niの含有量が多い合金
に関しては鋳造性にもも問題がある。さらに、近年金属
アレルギーによる人体への影響も問題となっている。
【0004】一方、Pd系ホワイトゴールドは板や線へ
の加工性、キャスト性は良いものの色調にPd添加特有
の暗さがあるために白くしかも明るい色調のホワイトゴ
ールドが望まれている。
の加工性、キャスト性は良いものの色調にPd添加特有
の暗さがあるために白くしかも明るい色調のホワイトゴ
ールドが望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、Auを
主成分とし、重量比でPt5〜15%、Pd5〜15
%、Ag1〜8%を含む合金に重量比でCu1〜5%、
Zn0.5〜5%とIn、Sn、Gaの内1種または2
種を0.1〜3%添加したことを特徴とする。以上の構
成によると、本発明のAuーPtーPdーAgの基本組
成におけるPtとAgは脱色元素であるPdの色調の暗
さを改善する効果があり、従来のAuーAgーPd合金
に比べて白くしかも明るい色調を呈する合金組成であ
る。
主成分とし、重量比でPt5〜15%、Pd5〜15
%、Ag1〜8%を含む合金に重量比でCu1〜5%、
Zn0.5〜5%とIn、Sn、Gaの内1種または2
種を0.1〜3%添加したことを特徴とする。以上の構
成によると、本発明のAuーPtーPdーAgの基本組
成におけるPtとAgは脱色元素であるPdの色調の暗
さを改善する効果があり、従来のAuーAgーPd合金
に比べて白くしかも明るい色調を呈する合金組成であ
る。
【0006】そしてこの基本組成にCuとZnさらにI
n、Sn、Gaの内1種または2種を少量添加すること
により、色調を変えることなく素材自体の硬さの向上お
よびキャスト時の流動性を高めることができる。ここ
で、Ptを5〜15%とした理由は、5%未満ではPd
添加による色調の暗さを改善する効果がなく、15%を
超えると色調の面で黄味が生じることになるからであ
る。
n、Sn、Gaの内1種または2種を少量添加すること
により、色調を変えることなく素材自体の硬さの向上お
よびキャスト時の流動性を高めることができる。ここ
で、Ptを5〜15%とした理由は、5%未満ではPd
添加による色調の暗さを改善する効果がなく、15%を
超えると色調の面で黄味が生じることになるからであ
る。
【0007】Pdを5〜15%とした理由は、5%未満
ではAuの脱色効果が少なく、15%を超えると色調に
黒味が生じるためである。Ag1〜8%とした理由は、
1%未満では明るい色調の改善がなく、8%を超えると
色調に緑味が生じるためである。また、Cuを1〜5%
とした理由は、1%未満では硬さの向上が期待できず、
5%を超えると色調に赤味が生じるためである。
ではAuの脱色効果が少なく、15%を超えると色調に
黒味が生じるためである。Ag1〜8%とした理由は、
1%未満では明るい色調の改善がなく、8%を超えると
色調に緑味が生じるためである。また、Cuを1〜5%
とした理由は、1%未満では硬さの向上が期待できず、
5%を超えると色調に赤味が生じるためである。
【0008】Znを0.5〜5%とした理由は、0.5
%未満ではキャスト時の流動性の面で向上が期待でき
ず、5%を超えると加工性に悪影響を及ぼすことになる
ためである。In、Sn、Gaの内1種または2種の添
加量を0.1〜3%とした理由は、0.1%未満では明
るい色調の白色および流動性の面で期待ができず、3%
を超えると加工性に悪影響を及ぼすことになるためであ
る。また、In、Sn、Gaの添加を2種以下とした理
由は、3種類とも添加すると相乗的な作用によって合金
自体に脆性が生じるためである。
%未満ではキャスト時の流動性の面で向上が期待でき
ず、5%を超えると加工性に悪影響を及ぼすことになる
ためである。In、Sn、Gaの内1種または2種の添
加量を0.1〜3%とした理由は、0.1%未満では明
るい色調の白色および流動性の面で期待ができず、3%
を超えると加工性に悪影響を及ぼすことになるためであ
る。また、In、Sn、Gaの添加を2種以下とした理
由は、3種類とも添加すると相乗的な作用によって合金
自体に脆性が生じるためである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。表1に形態を従来例と共に示し、色調、鋳造体の
硬さ、鋳造性、加工性について従来例と比較した。
する。表1に形態を従来例と共に示し、色調、鋳造体の
硬さ、鋳造性、加工性について従来例と比較した。
【0010】
【表1】
【0011】なお、従来例のNi系ホワイトゴールドは
人体への悪影響もあり、現在あまり用いられないことか
らPd系ホワイトゴールドのみとした。この中で、色
調、鋳造体の硬さ、鋳造性に関しては、高周波吸引式精
密鋳造機を用いてロストワックス鋳造し、製品を研磨仕
上げした後、色調に関しては目視により、硬さに関して
は製品表面をビッカーズ硬さ計で測定し、鋳造性は外
観、断面の巣の状況を判断して行った。
人体への悪影響もあり、現在あまり用いられないことか
らPd系ホワイトゴールドのみとした。この中で、色
調、鋳造体の硬さ、鋳造性に関しては、高周波吸引式精
密鋳造機を用いてロストワックス鋳造し、製品を研磨仕
上げした後、色調に関しては目視により、硬さに関して
は製品表面をビッカーズ硬さ計で測定し、鋳造性は外
観、断面の巣の状況を判断して行った。
【0012】また、加工性については、高周波溶解で1
試料100gを厚さ5mm、幅20mm、高さ約50m
mの板状に鋳造し、700℃で焼鈍後圧延加工を行いそ
の加工性を比較した。
試料100gを厚さ5mm、幅20mm、高さ約50m
mの板状に鋳造し、700℃で焼鈍後圧延加工を行いそ
の加工性を比較した。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によると、A
uを主成分とし、重量比でPt5〜15%、Pd5〜1
5%、Ag1〜8%を含む合金に重量比でCu1〜5
%、Zn0.5〜5%とIn、Sn、Gaの内1種また
は2種を0.1〜3%添加したことにより、鋳造性、加
工性にすぐれた白く明るい色調のホワイトゴールドを提
供することができる効果を有する。
uを主成分とし、重量比でPt5〜15%、Pd5〜1
5%、Ag1〜8%を含む合金に重量比でCu1〜5
%、Zn0.5〜5%とIn、Sn、Gaの内1種また
は2種を0.1〜3%添加したことにより、鋳造性、加
工性にすぐれた白く明るい色調のホワイトゴールドを提
供することができる効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西原 孝典 京都府京都市伏見区久我本町11−17 京セ ラ株式会社京都伏見事業所内
Claims (1)
- 【請求項1】 Auを主成分とし、重量比でPt5〜1
5%、Pd5〜15%、Ag1〜8%を含む合金に重量
比でCu1〜5%、Zn0.5〜5%とIn、Sn、G
aの内1種または2種を0.1〜3%添加したことを特
徴とするホワイトゴールド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10126372A JPH11323462A (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | ホワイトゴールド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10126372A JPH11323462A (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | ホワイトゴールド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11323462A true JPH11323462A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=14933552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10126372A Pending JPH11323462A (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | ホワイトゴールド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11323462A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101921925A (zh) * | 2010-09-08 | 2010-12-22 | 深圳市金福珠宝首饰有限公司 | 一种金合金及其制备方法 |
JP2018066038A (ja) * | 2016-10-19 | 2018-04-26 | 重靖 成瀬 | 宝飾用金合金 |
JP2023037986A (ja) * | 2021-09-06 | 2023-03-16 | Navi・japan株式会社 | 色見の明るさと加工特性を向上させた18kの純度を有するライム系カラー金合金及びその製造方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6314061B2 (ja) * | 1979-03-02 | 1988-03-29 | Degussa | |
JPH02190429A (ja) * | 1989-01-06 | 1990-07-26 | Asami Tanaka | 金属・セラミックス歯科修復材用金属箔 |
JPH03100158A (ja) * | 1989-09-12 | 1991-04-25 | Agency Of Ind Science & Technol | 光輝ある黒色に着色した金合金とその着色法 |
JPH09184033A (ja) * | 1996-01-08 | 1997-07-15 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | ホワイト・ゴールド合金 |
JPH11152531A (ja) * | 1997-09-25 | 1999-06-08 | Ivoclar Ag | 金色歯科用合金 |
-
1998
- 1998-05-08 JP JP10126372A patent/JPH11323462A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6314061B2 (ja) * | 1979-03-02 | 1988-03-29 | Degussa | |
JPH02190429A (ja) * | 1989-01-06 | 1990-07-26 | Asami Tanaka | 金属・セラミックス歯科修復材用金属箔 |
JPH03100158A (ja) * | 1989-09-12 | 1991-04-25 | Agency Of Ind Science & Technol | 光輝ある黒色に着色した金合金とその着色法 |
JPH09184033A (ja) * | 1996-01-08 | 1997-07-15 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | ホワイト・ゴールド合金 |
JPH11152531A (ja) * | 1997-09-25 | 1999-06-08 | Ivoclar Ag | 金色歯科用合金 |
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---|---|---|---|---|
CN101921925A (zh) * | 2010-09-08 | 2010-12-22 | 深圳市金福珠宝首饰有限公司 | 一种金合金及其制备方法 |
JP2018066038A (ja) * | 2016-10-19 | 2018-04-26 | 重靖 成瀬 | 宝飾用金合金 |
JP2023037986A (ja) * | 2021-09-06 | 2023-03-16 | Navi・japan株式会社 | 色見の明るさと加工特性を向上させた18kの純度を有するライム系カラー金合金及びその製造方法 |
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