JP2001335861A - 装飾品用金合金 - Google Patents
装飾品用金合金Info
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- JP2001335861A JP2001335861A JP2000156577A JP2000156577A JP2001335861A JP 2001335861 A JP2001335861 A JP 2001335861A JP 2000156577 A JP2000156577 A JP 2000156577A JP 2000156577 A JP2000156577 A JP 2000156577A JP 2001335861 A JP2001335861 A JP 2001335861A
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- JP
- Japan
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- alloy
- weight
- gold
- series
- color tone
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 装飾品用のピンクゴールドは、Au−Cu系
にAgやNi、Pdを添加することで知られているが、
Niは近年金属アレルギーによる人体への影響が問題と
なっているために肌に直接触れる材料としては避けたい
材料となっており、Pd系は、融点が高いためにキャス
ト機が限定されて量産性に問題があり、色調に関しても
Pd添加特有の暗さがある。 【解決手段】 Auを主成分とし、重量比でMn2〜1
0%、Cu10〜30%を含む合金とし、さらに、Au
を主成分とし、重量比でMn2〜10%、Cu10〜3
0%さらに重量比でAg0.5〜3%、Zn0.5〜3
%もしくはIn0.2〜2%の3種の1種又は2種以上
を添加した合金とした。
にAgやNi、Pdを添加することで知られているが、
Niは近年金属アレルギーによる人体への影響が問題と
なっているために肌に直接触れる材料としては避けたい
材料となっており、Pd系は、融点が高いためにキャス
ト機が限定されて量産性に問題があり、色調に関しても
Pd添加特有の暗さがある。 【解決手段】 Auを主成分とし、重量比でMn2〜1
0%、Cu10〜30%を含む合金とし、さらに、Au
を主成分とし、重量比でMn2〜10%、Cu10〜3
0%さらに重量比でAg0.5〜3%、Zn0.5〜3
%もしくはIn0.2〜2%の3種の1種又は2種以上
を添加した合金とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指輪、ネックレ
ス、ブローチ、タイ止め、イヤリング、ピアス、眼鏡そ
の他各種装飾用金合金の素材として使用される板材や線
材等の加工材あるいはキャスト材として使用する装飾用
金合金に関する。
ス、ブローチ、タイ止め、イヤリング、ピアス、眼鏡そ
の他各種装飾用金合金の素材として使用される板材や線
材等の加工材あるいはキャスト材として使用する装飾用
金合金に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ピンクゴールドといわれる装
飾用金合金は、Au−Cu系の持つ強い赤色を調整した
り緩和したりする目的としてAgやNi,Pdを添加す
ることが知られている。
飾用金合金は、Au−Cu系の持つ強い赤色を調整した
り緩和したりする目的としてAgやNi,Pdを添加す
ることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術に
よると、Niの添加は、近年金属アレルギーによる人体
への影響が問題となっているために肌に直接触れる材料
としては避けたい材料となっている。また、Pdの添加
は、色調に関してPd添加特有の暗さがあり、美しい色
調のピンクゴールドが望まれている。また、近年、Pd
地金の高騰により、価格の上昇もあり、Pdの代替元素
が望まれている。
よると、Niの添加は、近年金属アレルギーによる人体
への影響が問題となっているために肌に直接触れる材料
としては避けたい材料となっている。また、Pdの添加
は、色調に関してPd添加特有の暗さがあり、美しい色
調のピンクゴールドが望まれている。また、近年、Pd
地金の高騰により、価格の上昇もあり、Pdの代替元素
が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、Auを
主成分とし、重量比でMn2〜10%、Cu10〜30
%を含む合金とした。また、Auを主成分とし、重量比
でMn2〜10%、Cu10〜30%さらに重量比でA
g0.5〜3%、Zn0.5〜3%もしくはIn0.2
〜2%の3種の1種又は2種以上を添加した合金とし
た。
主成分とし、重量比でMn2〜10%、Cu10〜30
%を含む合金とした。また、Auを主成分とし、重量比
でMn2〜10%、Cu10〜30%さらに重量比でA
g0.5〜3%、Zn0.5〜3%もしくはIn0.2
〜2%の3種の1種又は2種以上を添加した合金とし
た。
【0005】このように構成することにより、Au−M
n−Cu合金の基本組成におけるMnとCuはAu−C
uの持つ赤色の適度な脱色効果があり、加工性に関して
もNi、Pd添加のピンクゴールドと比べ硬さの上昇が
少なく適度な硬さを示すため、板や線等の加工も容易に
できる。また、色調に関してはPd添加による色調の暗
さに比べ白くしかも明るい色調を呈する。
n−Cu合金の基本組成におけるMnとCuはAu−C
uの持つ赤色の適度な脱色効果があり、加工性に関して
もNi、Pd添加のピンクゴールドと比べ硬さの上昇が
少なく適度な硬さを示すため、板や線等の加工も容易に
できる。また、色調に関してはPd添加による色調の暗
さに比べ白くしかも明るい色調を呈する。
【0006】そして、上記基本組成にAg、Zn、In
の1種又は2種以上を添加することにより、色調を大き
く変えることなく素材自体の適度の向上、キャスト時の
流動性を高めることができる。ここで、Mnを2〜10
%とした理由は、2%未満では、Auの脱色効果が少な
く、10%を超えると素材の加工性に悪影響を及ぼすと
共にキャスト時の流動性を損なうことになる。
の1種又は2種以上を添加することにより、色調を大き
く変えることなく素材自体の適度の向上、キャスト時の
流動性を高めることができる。ここで、Mnを2〜10
%とした理由は、2%未満では、Auの脱色効果が少な
く、10%を超えると素材の加工性に悪影響を及ぼすと
共にキャスト時の流動性を損なうことになる。
【0007】Cuを10〜30%とした理由は、10%
未満では、Mnとの相乗効果による色調の白さに期待が
もてず、30%を超えると色調に赤味が強くなるためで
ある。Znを0.5〜3%とした理由は、0.5%未満
では、キャスト時の流動性に向上がなく、3%を超える
と加工性に悪影響を及ぼすためである。
未満では、Mnとの相乗効果による色調の白さに期待が
もてず、30%を超えると色調に赤味が強くなるためで
ある。Znを0.5〜3%とした理由は、0.5%未満
では、キャスト時の流動性に向上がなく、3%を超える
と加工性に悪影響を及ぼすためである。
【0008】Inを0.2〜2%とした理由は、0.2
%未満では、キャスト時の流動性の向上がなく、2%を
超えると加工性に悪影響を及ぼすためである。
%未満では、キャスト時の流動性の向上がなく、2%を
超えると加工性に悪影響を及ぼすためである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に実施の形態例を表1に、比
較例として従来例を表2に示し、色調、鋳造性、加工性
について比較した。なお、従来例はNi系ピンクゴール
ドが金属アレルギーによる人体への影響があるため現在
あまり使用されていないことからPd系ピンクゴールド
のみとした。
較例として従来例を表2に示し、色調、鋳造性、加工性
について比較した。なお、従来例はNi系ピンクゴール
ドが金属アレルギーによる人体への影響があるため現在
あまり使用されていないことからPd系ピンクゴールド
のみとした。
【0010】この中で、色調、鋳造性に関しては、高周
波吸引式精密鋳造機を用いてロストワックス鋳造し、研
磨仕上げしたサンプルを用い、色調に関しては目視によ
り、鋳造性は外観および断面を観察し、鋳造欠陥の有無
により判断した。また、加工性については、高周波溶解
で1サンプル500gを厚さ10mm、幅50mm、長
さ約70mmの板状の鋳造体とし、表面を切削後、圧延
加工を行い、その加工性を判断した。
波吸引式精密鋳造機を用いてロストワックス鋳造し、研
磨仕上げしたサンプルを用い、色調に関しては目視によ
り、鋳造性は外観および断面を観察し、鋳造欠陥の有無
により判断した。また、加工性については、高周波溶解
で1サンプル500gを厚さ10mm、幅50mm、長
さ約70mmの板状の鋳造体とし、表面を切削後、圧延
加工を行い、その加工性を判断した。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によると、A
uを主成分とし、重量比でMn2〜10%、Cu10〜
30%を含む合金にし、また、Auを主成分とし、重量
比でMn2〜30%、Cu10〜30%さらに重量比で
Ag0.5〜3%、Zn0.5〜3%もしくはIn0.
2〜2%の3種の1種又は2種以上を添加した合金とし
たことにより、いままでにない明るい色調のピンク色で
しかも鋳造性、加工性にすぐれた装飾用金合金となる効
果を有する。
uを主成分とし、重量比でMn2〜10%、Cu10〜
30%を含む合金にし、また、Auを主成分とし、重量
比でMn2〜30%、Cu10〜30%さらに重量比で
Ag0.5〜3%、Zn0.5〜3%もしくはIn0.
2〜2%の3種の1種又は2種以上を添加した合金とし
たことにより、いままでにない明るい色調のピンク色で
しかも鋳造性、加工性にすぐれた装飾用金合金となる効
果を有する。
【0014】また、Ni等の金属アレルギーの原因とな
る元素を含まないために、皮膚に悪影響を与えることが
なく、さらに高価なPdを含まないために適正な価格の
装飾用金合金となる効果を有する。
る元素を含まないために、皮膚に悪影響を与えることが
なく、さらに高価なPdを含まないために適正な価格の
装飾用金合金となる効果を有する。
Claims (2)
- 【請求項1】 Auを主成分とし、重量比でMn2〜1
0%、Cu10〜30%を含むことを特徴とする装飾品
用金合金。 - 【請求項2】 Auを主成分とし、重量比でMn2〜1
0%、Cu10〜30%さらに重量比でAg0.5〜3
%、Zn0.5〜3%もしくはIn0.2〜2%の3種
の少なくとも1種以上を添加したことを特徴とする装飾
品用金合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000156577A JP2001335861A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 装飾品用金合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000156577A JP2001335861A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 装飾品用金合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001335861A true JP2001335861A (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=18661347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000156577A Pending JP2001335861A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 装飾品用金合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001335861A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014087216A1 (en) | 2012-12-03 | 2014-06-12 | Argor-Heraeus Sa | Discoloration-resistant gold alloy |
CN106591620A (zh) * | 2015-10-17 | 2017-04-26 | 深圳市远思达成科技有限公司 | 一种铜金合金材料及铜金合金导线 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6324051A (ja) * | 1986-07-17 | 1988-02-01 | Mitsubishi Metal Corp | 表面硬化層を有する装飾用Au合金部材 |
JPH03130332A (ja) * | 1989-10-16 | 1991-06-04 | Tokuriki Honten Co Ltd | 装飾用白色金合金 |
JPH04362148A (ja) * | 1991-06-07 | 1992-12-15 | Nippon Kogyo Ginkou:Kk | 装飾用金合金 |
JPH108235A (ja) * | 1996-06-21 | 1998-01-13 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 合金への黒色酸化物層形成方法及びこれにより得られた黒色合金 |
-
2000
- 2000-05-26 JP JP2000156577A patent/JP2001335861A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6324051A (ja) * | 1986-07-17 | 1988-02-01 | Mitsubishi Metal Corp | 表面硬化層を有する装飾用Au合金部材 |
JPH03130332A (ja) * | 1989-10-16 | 1991-06-04 | Tokuriki Honten Co Ltd | 装飾用白色金合金 |
JPH04362148A (ja) * | 1991-06-07 | 1992-12-15 | Nippon Kogyo Ginkou:Kk | 装飾用金合金 |
JPH108235A (ja) * | 1996-06-21 | 1998-01-13 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 合金への黒色酸化物層形成方法及びこれにより得られた黒色合金 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014087216A1 (en) | 2012-12-03 | 2014-06-12 | Argor-Heraeus Sa | Discoloration-resistant gold alloy |
US10030296B2 (en) | 2012-12-03 | 2018-07-24 | Argor-Heraeus Sa | Discoloration-resistant gold alloy |
US10683570B2 (en) | 2012-12-03 | 2020-06-16 | Argor-Heraeus Sa | Discoloration-resistant gold alloy |
CN106591620A (zh) * | 2015-10-17 | 2017-04-26 | 深圳市远思达成科技有限公司 | 一种铜金合金材料及铜金合金导线 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070522 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090220 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100615 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101221 |