JPH11335755A - メガネ用合金 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のＫ１８が持つ、黄色系、赤系、緑系、
白系の色調とは異なり、これまでにない淡いピンク色を
有し、さらに塑性加工に必要な弾性と硬度を持った、商
品価値の高いメガネ用金合金を得る。 【構成】 Ａｕを主成分とし、Ｃｕを２０〜２３重量
％、Ａｇを０．５〜２重量％、Ｐｄを１〜３重量％、Ｉ
ｎを０．１〜１重量％含む、淡いピンク色を有するメガ
ネ用金合金。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 本発明は、淡いピンク色を有す
る、メガネ用金合金に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】 これまでメガネ用材料として用いられ
てきたＫ１８は、Ａｕ：７５重量％、Ａｇ：１２．５重
量％、Ｃｕ：１２．５重量％で、色調は黄色が一般的で
あった。

【０００３】 このＫ１８は、ＡｇとＣｕの含有率を変
えることによって色調を変化させることができ、Ａｇを
多くすることによって緑色を帯びた黄色、Ｃｕを多くす
ることによって赤みを帯びた黄色となるため、デザイン
などに応じて色調を選んでいた。

【０００４】 また、上記Ｋ１８にＰｄやＮｉを加える
ことにより、白色系のホワイトゴールドになり、この合
金もメガネ用材料の一つとして用いられていた。

【０００５】 一方、消費者ニーズの多様化により、様
々な色調の金合金の要望があり、特に商品価値の高い淡
いピンク系金合金が望まれていた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】 そこで本発明は、淡
いピンク色を有するメガネ用金合金を開発したものであ
る。

【０００７】

【問題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
め、本発明によるメガネ用金合金は、Ａｕを主成分と
し、Ｃｕを２０〜２３重量％、Ａｇを０．５〜２重量
％、Ｐｄを１〜３重量％、Ｉｎを０．１〜１重量％加え
たものである。

【０００８】

【作用】 上記組成のような金合金は、これまでにない
淡いピンク色を有し加工性も良く、さらにメガネ用材料
として必要とされる、弾性と硬さを持つ商品価値の高い
金合金となる。

【０００９】 ここで、赤みを出すＣｕを２０〜２３
％、緑色を付与するＡｇを０．５〜２重量％、白系を付
与するＰｄを１〜３重量％と限定したのは、この範囲内
のみで淡いピンク色が得られるためで、いずれも上限、
下限を超えると、赤系あるいは濃いピンク色の合金とな
り、目的の淡いピンク色を得ることができない。また、
Ｉｎを０．１〜１重量％と限定したのは、淡いピンク色
を保ちながら、鋳造性と加工性を向上させるためであ
る。

【００１０】

【実施例】 Ａｕ：７５重量％、Ｃｕ：２２重量％、Ａ
ｇ：１．５重量％、Ｐｄ：１．０重量％、Ｉｎ：０．５
重量％の金合金（Ｋ１８）を真空溶解後鋳造し、インゴ
ットとした。このインゴットを溝ロール加工、焼鈍、伸
線加工で３ｍｍの丸線とし、メガネ用材料とした。加工
後の色合いは淡いピンクのさくら色で、メガネ用材料と
してこれまでにない色調の金合金が得られた。

【００１１】

【発明の効果】 以上のような本発明により、メガネ用
材料としてこれまでにない色調の、淡いピンク色を有す
る金合金が得られた。またメガネ用材料として必要な弾
性と硬さを持ち、色調と合わせて商品価値の高い金合金
となった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】Ａｕを主成分とし、Ｃｕを２０〜２３重量
   ％、Ａｇを０．５〜２重量％、Ｐｄを１〜３重量％、Ｉ
   ｎを０．１〜１重量％含む、淡いピンク色を有するメガ
   ネ用金合金。