JP2007185095A - 振動モータおよびそれを用いた携帯端末機器 - Google Patents

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真朗 松原
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Abstract

【課題】制御が簡単で、大きな振動を発生し、且つ、駆動トルクを効率よく発生させることができるステッピングモータを用いた振動モータおよびそれを用いた携帯端末機器を提供すること。
【解決手段】振動モータは、単相で環状のステータコイル5と、前記環状のステータコイル5の周囲を覆うように配置されると共に極歯を備えたステータヨーク3と、前記ステータヨーク3を固定すると共に、前記環状のステータコイル5と接続する配線を備えたインターフェース基板11と、回転軸2に設けられ、且つ、前記回転軸2を中心として前記ステータヨーク3の外側に位置するロータフレーム4と、前記極歯に対向して配置されると共に、前記ロータフレーム4に設けられた円弧状のロータマグネット8aと、前記マグネット8aと同じ回転面で前記ロータフレーム4に設けられた偏心ウエイト7と、からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば携帯電話機の振動発生のために用いられる振動機構を備えた振動モータおよびそれを用いた携帯端末機器に関する。
初期の携帯電話機の振動発生には、ブラシ付DC(直流)モータが用いられていた。これは、当時半導体集積技術が後れていたことから、狭い携帯電話器の中にモータの制御回路まで含むような回路を特別に製作することが困難であり、主に、価格が安く、故障が少ない点でブラシ付DCモータが用いられていた。ブラシ付DCモータも使用場所又は用途により、種々タイプが分かれる。時計等に組み込まれるシリンダタイプは、軸の回転面が時計の厚さ方向になるため薄型化が困難であり、振動量を得るために外付け偏心ウエイトを設けることが難しい。コインタイプは、薄型には成るが、寿命が短く、起動時間および停止時間が長くなり制御が困難になる。
また、当時のブラシレスモータの場合、ブラシが無いため、メンテナンスが容易になる利点はあるが、ドライバ回路、ロータ位置検出回路や極性切換回路等を必要とする。これらの回路が高価となり、且つ、構造が複雑になる問題があった。
その後、半導体集積技術の進歩があり、ブラシレスモータの制御回路程度を組み込む余裕ができたため、振動発生のためにブラシレスモータの制御回路を組み込めるようになる。
このブラシレスモータは、ブラシが無いので超寿命(高信頼性)であり、周波数による回転数制御で振動量を調整でき、構造が簡単になる。
特に、携帯電話の場合、多彩な機能を組み込む必要上、集積回路の搭載素子数およびメモリの容量が指数関数的に大きくなるにつれて、簡単な回路は容易に組み込むことができるようになる。
このような背景があることから、ステッピングモータを振動モータに用いる例は、特殊な用途に限定された、例えば特許文献1に示される例を含んで数例報告されているだけで、一般的な使い方としては殆どみあたらない。
特許文献1には、時計ケースに組み込むことを前提とした振動モータが示されている。
図6は特許文献1に示された従来の振動モータの構成図である。図6(a)は特許文献1に示された従来の振動モータの磁気回路、図6(b)は同じ従来の振動モータの特徴説明図、図6(c)は同じ従来の振動モータの外観図である。
図6(a)のステップモータの磁気回路は、2極の永久磁石108からなるロータ109と励磁コイルとロータの回転位置を検出する検出コイルからなるコイル112とギャップ110を介してロータ109に磁気結合し、前記ロータ109を収納配置するためのロータ穴部141を有する平坦部140と、該平坦部140に対して略直角に折り曲げて形成された2箇所の接続部122、123と、コイル112の巻心端部126に接続するために、折り曲げられた接続端部124、125を有する2極のステータ111から構成され、接続端部124、125の幅広面と巻心端部126の幅広面は同一面で接続され、ステータ111とコイル112間の磁気ショートを避けるために、接続部123の幅広面113は、コイル112の巻心の幅狭面に対向している。
次に、図6(b)により、ステップモータの特徴を説明すると、ロータ109のロータ軸102は2個のロータ軸受115、116により受けられ、ロータ軸102とコイル112は、円筒軸方向に配置されている。ネジ119、120により、ステップモータのドライバIC117と2個の電源端子103、104と制御端子105を有する、長手が円筒軸121方向になるように配置した回路基板118とステータ111とコイル112は、フレーム106に設けられたネジ穴107を通して、フレーム106に固定され(図6(c))、また、コイル112のコイル端子は回路基板118の各コイル接続パターン(図示省略)に密着、導通される。
以上の説明により、2極の永久磁石108からなるロータ109と2極のステータ111とコイル112と回路基板118から構成されるステップモータの円筒形状構造が可能になる。即ち、上記構成によれば、コイル112の発生する磁界方向がロータ109の回転平面に対して交差するように配置できる。
図6(c)は偏心重り付ステップモータの外観図であり、偏心重り付ステップモータはステップモータのロータ軸102の一端側に偏心重り128を、偏心重り128の振動面がロータ軸102に垂直になるように固定したもので、振動モータとして使うことができる
特開閉9−252573号公報
上記ステッピングモータを用いた振動モータは、単相ステッピングモータを使用していると、簡単な構成で制御回路も簡単に構成できるため、有利である。
しかし、以下の点に問題を有していた。
(1)磁極数が2極になっているため、1回転2ステップの制御態様となる。このため、用途が特定され、任意の用途に使用することが困難となっていた。
(2)2極のステータは、2極の永久磁石からなるロータに対向配置されているため、回転のためのトルクをロータの周囲に均等に発生させることが困難となる。また、極数が少ないため、1極あたりの回転角度が大きくなり、起動特性や停止特性が調整困難になる。
(3)磁極数が2極になっているため、1極あたりの回転角度が大きくなり、微少な回転角の角度調整が困難になる。
(4)回転方向を決める手段が複雑であり、且つ、起動時間および電流値の制御が困難であった。
(5)偏心重りをロータ軸の一端側に設けたので、偏心重りの支持は片側だけの片持張りとなり、高速回転での振動発生は困難であった、
(6)前記従来の振動モータは、ステッピングモータ自体がロータ軸方向に長い構造を有している上に、更に偏心重りがロータ軸の一端側に設けられているため、全体としてロータ軸方向に長くなり、収納スペースの都合から取付可能な対象機器が制限される。例えば、携帯電話機への使用を考えた場合、ポケット等に入っていても振動を感得できるためには、かなり強力な振動エネルギーを必要とするが、それを満たすように構成するとかなりロータ軸方向に伸びた大型となり、実装が困難となる。
本発明の目的は、前記問題点に鑑み、制御が簡単で、大きな振動を発生し、且つ、駆動トルクを効率よく発生させることができるステッピングモータを用いた振動モータおよびそれを用いた携帯端末機器を提供することにある。
本発明の振動モータは、単相で環状のステータコイルを環状に構成し、ステータコイルを極歯を有するステータヨークで囲繞し、極歯に対向するようにステータヨークに沿って円弧状のマグネットを回転自在に配置し、ステータヨークの半径方向外側に円弧状の偏心ウエイトを回転自在に配置したことを特徴とする。
本発明の携帯端末機器は、それに用いる振動モータとして、基本的に前記構成を有する振動モータを用いる。
具体的には、以下の手段を採用する。
(1)振動モータは、単相で環状のステータコイルと、前記環状のステータコイルの周囲を覆うように配置されると共に極歯を備えたステータヨークと、前記ステータヨークを固定すると共に、前記環状のステータコイルと接続する配線を備えたインターフェース基板と、回転軸に設けられ、且つ、前記回転軸を中心として前記ステータヨークの外側に位置するロータフレームと、前記極歯に対向して配置されると共に、前記ロータフレームに設けられた円弧状のマグネットと、前記マグネットと同じ回転面で前記ロータフレームに設けられた偏心ウエイトと、からなることを特徴とする。
(2)上記(1)記載の振動モータにおいて、前記マグネットは、前記ステータヨークの極歯ピッチと同じ着磁ピッチの円弧状のロータマグネットと、前記ステータヨークの極歯ピッチに対し回転方向に着磁ピッチをずらした補極マグネットからなり、前記補極マグネットの磁束量を前記ロータマグネットの磁束量より大きくしたことを特徴とする。
(3)上記(2)記載の振動モータは、前記補極マグネットを、単極マグネットとしたことを特徴とする。
(4)上記(1)記載の振動モータにおいて、前記マグネットは、円弧状のロータマグネットからなり、前記ロータマグネットの着磁ピッチを前記ステータヨークの極歯ピッチと異ならせ、前記ステータヨークの極歯領域と前記ロータマグネットの着磁ピッチ領域の間のギャップを前記両領域の中央部分を除く残りの部分のうちの一部領域で変えたことを特徴とする。
(5)上記(1)乃至(4)のいずれか1項記載の振動モータにおいて、前記マグネットは、半径方向に着磁されていることを特徴とする。
(6)上記(1)乃至(5)のいずれか1項記載の振動モータにおいて、前記ステータコイルは、自己融着線を巻回し融着して構成したことを特徴とする。
(7)上記(1)乃至(6)のいずれか1項記載の振動モータにおいて、前記ステータヨークは、一方の極歯を備えた第1ステータヨークと、他方の極歯を備えた第2ステータヨークと、前記第1ステータヨークと前記第2ステータヨークをそれらの極歯が櫛歯状に歯合するように位置決め連結する第3ステータヨークとからなり、前記第3ステータヨークは回転軸の軸受を構成することを特徴とする。
(8)上記(7)記載の振動モータは、前記第1ステータヨークの極歯と前記第2ステータヨークの極歯の位相を回転方向が決まるようにずらしたことを特徴とする。
(9)上記(7)記載の振動モータは、前記第1ステータヨークの極歯形状と前記第2ステータヨークの極歯形状を回転方向が決まるように非対称としたことを特徴とする。(10)上記(7)乃至(9)のいずれか1項記載の振動モータは、前記偏心ウエイト、前記ロータマグネットおよび前記補極マグネットを前記ロータフレームに設けたことを特徴とする。
(11)振動モータを用いた携帯端末機器において、前記振動モータは上記(1)乃至(10)のいずれか1項記載の前記振動モータとしたことを特徴とする。
本発明の振動モータは、制御が簡単で、大きな振動を発生し、且つ、駆動トルクを効率
よく発生させることができる。
単相ステッピングモータを使用しているため、簡単な構成で制御回路も簡単に構成できる。
また、単相ステッピングモータをパルス駆動しているので、回転数を一定に制御できる。このため、パルス周波数を変化させると振動を大幅に変動させることができる。
また、単相ステッピングモータをパルス駆動するので、振動モータの回転を停止させることができる。従って、振動を短い停止時間で停止させることができる。
単相で環状のステータコイルを囲繞するように極歯を有するステータヨークを設け、ステータヨークに沿ってロータ等を回転可能に設けたので、薄型で高速駆動ができるようになる。
偏心ウエイトを環状のステータヨークの半径方向外側に配置するので、中心からの半径を大きくとることができ、強い振動を発生することができる。
ロータマグネットおよび補極マグネットからなるマグネットは、半径方向に着磁されているため、磁極の幅、即ち実施例の場合の円弧長が短くなり(円周方向に着磁されているものと比べて)、複数個円周方向に密着配置でき、微少ピッチでの着磁が容易となり、このためステップ幅を狭くでき、従って振動モータの外径を小さくすることができる。
ロータマグネットおよび補極マグネットからなるマグネットは、半径方向に着磁されているため、停止位置の調整が容易になる。
また、マグネットをラジアル(半径)方向に着磁する場合、複数個円周方向に密着配置する。これにより、微小ピッチでの磁極配置が容易になる。更に奇数極配置が可能になり、空間を有効活用し効率良いモータ設計が可能となる。
ステータコイルは、自己融着線を巻回し融着して構成したので、巻回した巻線間の配置のアンバランスを抑制し、配置の均一化を図ることができる。また、振動等による巻線のずれが発生しないので、特性が安定する。
偏心ウエイト、ロータマグネットおよび補極マグネットをロータフレームに設けたので、回転空間を共用でき、振動モータの形状を小さくすることができる。
偏心ウエイトは、磁性材からなり、ステータヨークと対向する面にステータヨークの極歯と同ピッチの凹凸を設けたので、振動モータの駆動力を増大することができる。
本発明のステッピングモータを用いた振動モータは、軸中心のマグネットと偏心ウエイトを同じ回転面に設けたので、高速回転を達成し、強力な振動を発生しながら、扁平な円筒形に形成できる。
本発明の携帯端末機器は、前記振動モータを用いたので、振動モータを扁平な円筒形という効率的で小さな占有空間に納めながら、機器に必要とする強力な振動を発生することができるようになる。
本発明の実施の形態を以下図に基づいて詳細に説明する。
(構造)
本発明はステッピングモータを用いて振動用モータを構成する。
図1は本発明のアウターロータ型ステッピングモータを用いた振動モータの構成図である。図1(a)は図1(b)のA−A断面図、図1(b)は図1(a)のB−B断面図である。
振動モータ1の回転軸2には、軸受を兼ねる第3ステータヨーク3cとロータフレーム4が設けられる。回転軸2の直径は、例えば、0.8mm、軸受を兼ねる第3ステータヨーク3cの外径は、例えば、1.8mmに構成される。
軸受を兼ねる第3ステータヨーク3cは、磁性材料で且つオイルレスメタルからなり、略筒状に形成され、(1)回転軸2の側面の大部分を回転自在に案内し、(2)コイルの発生磁束を透過する磁路の一部を構成し、(3)ロータフレーム4の固定基部付近を回動自在に支持する。
前記(2)に関し、ステータヨーク3は、図1(b)で上側の第1ステータヨーク3aと、同じく下側の第2ステータヨーク3bと、軸受を兼ねる第3ステータヨーク3cからなる。軸受を兼ねる第3ステータヨーク3cは、図1(a)に示すように、第1ステータヨーク3a及び第2ステータヨーク3bの中心開孔3dを、上下端近傍の小径段部3eに嵌合固定する。
第1ステータヨーク3a、第2ステータヨーク3bは、磁性材料からなり、図1(a)に平面図が示されているように、全体は中央に開孔を有するカップ形状に形成され、その円周上に略U字状の切れ込み3fを開口するように5つ等間隔で形成し、残った略U字状の切れ込み3fの間を極歯3gとして構成する。このように形成した第1ステータヨーク3a、第2ステータヨーク3bを、互いの極歯3gが櫛歯状に噛み合うように上下に配置する。この第1ステータヨーク3aと第2ステータヨーク3b間にはステータコイル5を収納したコイルボビン6を設ける。第1ステータヨーク3a、第2ステータヨーク3bおよび第3ステータヨーク3cからなるステータヨーク3は、環状のステータコイル5の周囲を覆うように配置する。
コイルボビン6は、樹脂製で、断面コ字状で、平面図(図示省略)で環状に構成される。ステータコイル5は任意の線材を用いることができる。特には、自己融着線が好ましい。実施例1の場合、ステータコイル5は、自己融着線を環状のコイルボビン6に巻回し、熱を加えて絶縁被覆を融着して一体化した環状のコイルとして形成する。即ち、自己融着線を巻回し融着して構成する。この絶縁被覆の融着処理により、巻回した巻線間の配置のアンバランスを抑制し、配置の均一化を図ることができる。
前記(3)に関し、ロータフレーム4は、金属材料で形成する。好ましくは、例えばSUS(ステンレス)303で形成する。ロータフレーム4の断面は中央に開孔を有するコ字状を呈する。全体は、中央に開孔部4aを有する略円板部4bとその周囲に直角に立設した円筒部4cからなるカップ状に構成される。
ロータフレーム4は、回転軸2の径小段部2aに開孔部4aが嵌合固定される。その際、ロータフレーム4は、第1ステータヨーク3aから離間して設けられる。また、ロータフレーム4の回転軸2への取付基部近傍が軸受を兼ねる第3ステータヨーク3cの軸方向先端面で軸支される。
ロータフレーム4の円筒部4cの内側面には、円弧状の偏心ウエイト7と少なくとも2個の円弧状のマグネット8a、8bが設けられる。偏心ウエイト7は、断面が図1(a)に示すマグネット8a、8bの断面と同じ長方形で、平面図で示すと図1(a)に示すように半円弧状に形成される。この半円弧状の中心角は、設計上で求められるが、実施例1の場合、180度に設定してある。
偏心ウエイト7は、例えばタングステン合金等の有害でなく耐雰囲気性があり質量の大きい金属から形成される。また、偏心ウエイト7を磁性材料で形成し、その半径方向内側にステータヨークの極歯ピッチの凹凸を設けて、回転トルクを向上させることもできる。
偏心ウエイト7付きのロータフレーム4を回転軸2に設けた振動機構に関して、偏心ウエイト7の質量をm(kg)、重心からの長さr(m)、回転数をωとするとき、振動量はmrω2で求まる。振動量が1G程度の時好ましい振動と云われていることから、1万回転程度が体感振動が良好となる。このため、重心からの長さが長いアウターロータ型がインナーロータ型より有利である。
マグネット8は、任意の磁性材料で形成する。好ましくは、ネオジウム(Nd−Fe−B)合金磁石、焼結ボンド磁石(磁石粉末をバインダーで固化形成した複合磁石)等から形成する。マグネット8は最低限1個で構成できる。1個の場合、多極に着磁し、その着磁した多極の内の1極だけ補極の効果を得るように構成する、即ち、1極だけ極ピッチを他の極と比べてずらしたり、または1極だけ極歯とのギャップを異ならせ且つずらして構成する等の手段を採用して構成する。
マグネット8は、N極とS極の一対の磁極対を単位として、任意数の磁極対から構成される。但し、着磁を説明するときの「1極着磁」は「1磁極対の着磁」を意味し、「多極着磁」は「多数の磁極対の着磁」を意味する。
但し、1極着磁のマグネットを3個連結して一体化する形態も「1個の円弧状マグネットを多極着磁する」概念に含める。
勿論、マグネット8を複数個で構成することができる。実施例1の場合は、そのマグネット8が複数個の例である。
実施例1では、マグネット8は、2個に分割され、一方はロータマグネット8aとして構成され、他方は補極マグネット8bとして形成される。マグネット8は必要とされるトルクに応じて大きさのサイズが決まる。
マグネット8はその着磁方向を任意の方向に設定できる。好ましくは、軸を中心として、半径方向(ラジアル方向)にNS又はSNと着磁する。
ロータマグネット8aおよび補極マグネット8bからなるマグネット8は、半径方向に着磁されているため、磁極の幅、即ち実施例1の場合の円弧長が短くなり(円周方向に着磁されているものと比べて)、複数個円周方向に密着配置でき、微少ピッチでの着磁が容易となり、このためステップ幅を狭くでき、従って振動モータの外径を小さくすることができる。ロータマグネット8aおよび補極マグネット8bからなるマグネット8は、半径方向に着磁されているため、停止位置の調整が容易になる。
ロータマグネット8aは、図1(b)に示す長方形の断面で、平面図で示すと図1(a)に示す円弧状に形成される。ロータマグネット8aは、ステータヨーク3の極歯(例えば3g−1、3g−2、・・)ピッチに相当する円弧長を有する。
補極マグネット8bは、ロータマグネット8aより磁束量が多く形成され、ロータマグネット8aと同じ断面で、平面図で示すと図1(a)に示す円弧状に形成される。補極マグネット8bは、ステータヨーク3の極歯ピッチよりも狭い円弧長を有し、ステータコイル5の励磁電流を切った後のロータ9の停止位置をずらすように機能する。ロータ9は、回転軸2、ロータフレーム4、偏心ウエイト7およびマグネット8からなる。
偏心ウエイト7とマグネット8の体積比は、例えば、約2:1にする。
ケース10は、非磁性材の金属、例えばSUS(ステンレス)303等からなり、コ字状断面を有し、全体が、円板部10aとその周囲に直角に立設した円筒部10bからなるカップ状に構成される。円筒部10bの端面にはハンダ又は溶接でインターフェース基板11に固着するための突起部10cが数カ所に突設されている。ケース10は、例えば、直径が10mm、高さが3mm弱に形成する。
インターフェース基板11は、金属板に絶縁膜を設け、その上に必要な配線(コイルへの給電線等)と、前記突起部10cを嵌合するための開孔11aが形成されて構成される。インターフェース基板11には、絶縁膜を介して第2ステータヨーク3bを固定し、開孔11aにケース10の円筒部10b端面の突起部10cを嵌合し、裏面からハンダづけする。配線には外部の制御回路や電源等が接続される。
(駆動回路)
本発明の振動モータは、加速、定速、減速という速度特性で制御される。加速時は、スロースタートで、例えば0.3〜0.5秒で定速まで立ち上げる。定速時、体感良好な例えば1万回転程度で回転させる。人間における加速度検出器はPacini小体といわれている。一般に、この気管で感じ易い振動周波数は、約100〜300Hzの範囲といわれている。さらには、確実に振動を感じると共に、不快感の少ない振動の範囲、および加速度の範囲は周波数が100〜300Hzの範囲、加速度が0.2〜2G(重力加速度)の範囲といわれている。
しかし、本発明のようにモータ全体の寸法を超小型化し、単相のステッピングモータを振動モータに適用したことにより、上記のように、1万回転、1Gが好ましいという結論を得た。
回転軸に1G程度の加速度が掛かるとき、最大速度に到達する。立ち下がりの減速時間はできるだけ短いことが好ましい。
加速は、最大速度(定速)までの途中なので、ステップ駆動による振動はあまり問題にならないが、減速は停止のための行程なので振動が問題となる。また、励磁時間は最大駆動電流に依存する。そのため、振動をあまり問題とならない加速時および定速時は、高速駆動のため、最大駆動電流を大電流とし、振動が問題となる減速時は、最大駆動電流を小電流として振動の少ない停止を行う。
単相で環状のステータコイル5は、例えば図4に示す駆動回路によって、交互に向きの換わる電流が給電される。図4は本発明のコイルの駆動電流を制御する回路図である。
図4の単相ステッピングモータ用コイルの駆動タイミング信号は、タイミング発生回路により生成され、P形MOSFET202、203およびN形MOSFET204、205に供給される。具体的には、aパルス区間において、P形MOSFET202の制御信号211とN形MOSFET205の制御信号214がそれぞれオン電位となり、コイル5に一方行の電流が供給される。その後、次のbパルス区間において、P形MOSFET
203の制御信号212とN形MOSFET204の制御信号213がオン電位となり、ステータコイル5に逆方向の電流が供給される。以下、同じ制御を繰り返す。
前記MOSFETの代わりに他のトランジスタ等のスイッチング素子を使用することもできる。
制御用のパルス信号は、前記速度制御するために、パルス幅変調(PWM)、パルス周波数変調(PFM)やパルス振幅変調(PAM)で制御される。
(停止位置制御)
本発明の振動モータは単相のステータコイル5を用いるので、ステータコイル5への駆動電流を切った(OFF)後に、次の始動開始時に回転方向が同じ方向になるようにロータを移動させなければならない。
その為に、マグネット8は、回転軸を中心とした円周上に、円弧状に形成して、例えば、2箇所以上に配置する。その際、回転方向を決めることができるように以下の(1)〜(4)の手段の組合せを採用する。
(1)マグネットは、ヨーク極歯と同じ着磁ピッチの円弧状ロータマグネットとし、回転方向にピッチをずらした補極マグネットを設ける。
(2)2個(ロータマグネットと補極マグネット)のマグネットの磁束量を不均一にする。具体的には、ロータマグネットの磁束量<補極マグネットの磁束量に設定する。
(3)補極マグネットを単極にする。
(4)ロータマグネットを極歯ピッチと異なる着磁ピッチとする。
また、ステータヨークは、
(5)2つのステータヨークの極歯位相をずらすか、又は、ステータヨークの極歯形状を非対称とする。
(6)ステータヨークの極歯とロータマグネットとのギャップを不均一にする。
以下、実施例1に従って説明する。
回転方向を同じ方向にするために、補極マグネット8bによりロータを停止位置から開始位置へ移動させる動作を説明する。
図1(a)の状態は、ステータコイル5に流れる電流により、例えば、第1ステータヨーク3aの極歯3g−1および極歯3g−3がS極に励磁され、第2ステータヨーク3bの極歯3g−2および極歯3g−4がN極に励磁される。一方、ロータマグネット8aは、回転方向に、第1ステータヨーク3aおよび第2ステータヨーク3bの極歯のピッチと同じピッチで磁極が形成されている。ロータマグネット8aの着磁は、領域8a―1では半径方向内側にN極、外側にS極が形成され、領域8a―2では半径方向内側にS極、外側にN極が形成されている。この状態では、領域8a―1のN極 →領域8a―1のS極
→領域8a―2のN極 →領域8a―2のS極 → 極歯3g−2のN極 → 極歯3g−1のS極→領域8a―1のN極の経路で磁路が形成されている。
一方、補極マグネット8bは、ロータマグネット8aの磁極ピッチを基準にすると、そのピッチと整合しないピッチ、実施例1の場合、第1ステータヨーク3aの極歯3g−3の半分より微少距離だけ回転方向(時計方向)にずれた位置と、第2ステータヨーク3bの極歯3g−4の半分より微少距離だけ回転方向(時計方向)にずれた位置に対応するピッチにずれて配置されている。補極マグネット8bもロータマグネット8aと同様に着磁される、即ち、半径方向内側に例えばS極、半径方向外側に対向してN極が形成される。
補極マグネット8bの磁束量はロータマグネット8aの磁束量より大きく設定されてい
る。
この状態で、ステータコイル5の駆動電流を切る(OFFする)と、両マグネットの磁力は磁束量に応じて発生するので、補極マグネット8bが磁気的に安定な状態、即ち、磁気抵抗が少ない状態に移動する。
補極マグネット8bのS極は、磁気的に安定な極歯3g−4に対向する位置まで移動する。
これにつれて、補極マグネット8bと同じくロータフレーム4に連結されているロータマグネット8aが同じように回転方向に移動する。
この状態で停止状態を保持する。
次に、再度ステータコイル5を駆動するときは、前記最後の駆動電流の向きをデータとして記憶しておき、そのデータに基づいて回転方向が同じ向きになるように駆動電流の向きを決める。
停止位置制御の為に採用する手段は、上記実施例1の手段の他に、
(1)ロータマグネットを極歯ピッチと異なる着磁ピッチとする手段、
(2)ロータマグネットの着磁ピッチをステータヨークの極歯ピッチと異ならせ、ステータヨークの極歯領域とロータマグネットの着磁ピッチ領域の間のギャップを前記両領域の中央部以外の一部領域で変える手段、
等が取り得る。
図2は本発明の他の停止位置制御手段の説明図である。図2(a)はロータマグネットを極歯ピッチと異なる着磁ピッチとする上記(1)の手段の説明図、図2(b)は着磁ピッチとギャップを異ならせる上記(2)の手段の説明図である。
ロータマグネット8は、1個の円弧状マグネットを多極着磁して形成する。但し、1極着磁のマグネットを3個連結して一体化する形態も「1個の円弧状マグネットを多極着磁する」概念に含める。
図2(a)は、連続するロータマグネット8a1、8a2、8a3の3極の長さでステータヨークの2突極の磁極ピッチに対向するように構成されている。図2(a)は、ステータコイルを電流を流して駆動した状態を示す。極歯のN極とロータマグネットのS極が対向している。この状態で、ステータコイルの駆動電流を切る(OFF)と、隣接する磁極の間でロータマグネットの隣接する磁極が磁気的に安定した状態になるように、磁気抵抗が最小になるように、矢印の回転方向に所定距離(L1)移動する。この状態から、次に、ステータコイルを駆動すると、初期の回転方向に始動する。
図2(b)は、連続するロータマグネット8a1、8a2、8a3の3極の磁極ピッチをステータヨークの3突極未満の磁極ピッチに対向させ、磁極8a1の内側面領域の中央部を除く残りの一部領域に両者(極歯3g−1とロータマグネット8a1)のギャップを異ならせるための突部Tを設ける。図2(b)の駆動状態で、ステータコイルへの駆動電流を切る(OFF)と、ロータマグネット8a1が磁気的に安定した状態、即ち、ロータマグネット8a1の突起Tが磁極3g−1の中央に来るように所定距離(L2)移動する。この停止状態から、次に、始動すると、初期の回転方向に始動する。
また、ステータヨークにおいて、回転方向を決める停止位置制御手段である、
(1)ステータヨークの極歯形状を非対称とする手段、
(2)2つのステータヨークの極歯位相をずらす手段、
について説明する。
図3は本発明のステータヨークにおける停止位置制御手段の説明図である。図3(a)は上記(1)のステータヨークの極歯形状を非対称とする手段の説明図、図3(b)は上記(2)の2つのステータヨークの極歯位相をずらす手段の説明図である。
図3(a)で、ロータマグネットは3極(Y4の段)で、極歯(Y2+Y3の段)は非対称に形成され、X1〜X6は回転方向の円周上の位置を表し、極歯は横の段のY2の段とY3の段に示されている。ステータコイルの駆動電流により極歯(Y2+Y3の段)がY2の段の極性のように励磁されているとき、ロータマグネットは磁極がY4の段の位置で磁気保持されている。この状態で駆動電流を切る(OFF)と、ロータマグネットに対向する磁極の部位がY3の段の部位Pとなるので、この部位Pと磁気的に安定した状態になるようにロータマグネットはY5の段の位置まで距離F2だけ移動する。この状態は、Y2の段の磁極とY5の段の磁極がF2だけずれているため、始動のためにステータコイルに駆動電流を流すと、ロータマグネットに図3(a)において右方向へ向かう始動トルクが働き、所定方向へ回転させることができる。
図3(b)で、ロータマグネットは3極(Y3の段)で等ピッチに形成され、極歯(Y2の段)は位相をずらし、X1〜X4は回転方向の円周上の位置を表し、極歯はY2の段に示されている。ステータコイルの駆動電流により極歯(Y2の段)がY2の段の極性のように励磁されているとき、ロータマグネットは磁極がY3の段の位置で磁気保持されている。この状態で駆動電流を切る(OFF)と、ロータマグネットのY3の段の各磁極がY2の段の極歯と磁気的に安定な状態になるように矢印F1だけ移動する。その結果、X1位置の極歯とX4位置の極歯の磁極に対して、ロータマグネットの対向する磁極はY4の段のように磁極位置がF1だけ図3(b)において右方向にずれている。始動のためにステータコイルに駆動電流を流すと、トータルの作用として、ロータマグネットに図3(b)において右方向へ向かう始動トルクが働き、所定方向へ回転させることができる。
以上の説明以外に、次の始動の際に回転方向を初期の方向にした回転が可能なように、ロータの位置を移動させるための手段、即ち、磁気的に安定な状態に移動させる手段を採用することができる。
(実施例1の効果)
アウターロータ型は、マグネットと同じ最外側の回転領域に偏心ウエイトを内蔵するので、マグネットと偏心ウエイトの収納空間を共用することができ、偏心ウエイトを最外側に配置したので、半径が長くなり、強い振動を発生でき、外部に露出する部品をなくすことができる。また、ステッピングモータは、ブラシが無いため、他のブラシレスモータと同様にメンテナンスの必要がほとんど無くなり、長寿命になる。
また、入力パルスに同期した回転数に制御することにより、リニアに振動量を調整することができると共に、停止時間を短縮することができる。
単相なので、ステータヨークに巻回した1相のステータコイルに、交互に向きの反転する駆動パルス電流を入力する。このコイルは1相なので、占有空間が小さくなり、薄型になる。また、制御回路は、電流の反転回路が基本となるので、回路が簡単に構成することができる。
第1ステータヨークと第2ステータヨークを連結する第3ステータヨークが軸受を兼ねるように磁性材料で構成されているため、漏洩磁束の発生を抑制して、軸受を透過する磁路を構成することができ、発生磁束を有効に利用することができる。
マグネットは、回転軸を中心とした円周上に、円弧状に形成して、2箇所以上に配置する。その際、回転方向を決めることができるように以下の(1)〜(4)の手段の組合せを採用する。
(1)マグネットは、ヨーク極歯と同じ着磁ピッチの円弧状ロータマグネットとし、回転方向にピッチをずらした補極マグネットを設ける。
(2)2個(ロータマグネットと補極マグネット)のマグネットの磁束量を不均一にする。具体的には、ロータマグネットの磁束量を補極マグネットの磁束量より小さく設定する。
(3)補極マグネットを単極にする。
(4)ロータマグネットを極歯ピッチと異なる着磁ピッチとする。
また、マグネットをラジアル(半径)方向に着磁する。その場合、複数個円周方向に密着配置する。これにより、微小ピッチでの磁極配置が容易になる。更に奇数極配置が可能になり、空間を有効活用し効率良いモータ設計が可能となる。
偏芯ウエイトを、磁性材で形成し、ヨークと対向する面にヨーク極歯と同ピッチの凹凸を設ける。これにより、効率をアップすることができる。
ステータヨークは、2つのステータヨークの極歯位相をずらすか、又は、ステータヨークの極歯形状を非対称とすることにより、回転方向を決めることができる。
ステータヨークの極歯とロータマグネットとのギャップを不均一にすることにより、回転方向を決めることができる。
ステータコイルは自己融着線を用いる。これにより、薄型化、品質改善(膨れ改善)、高密度巻線(整列巻)を達成する。
図5は、本発明のインナーロータ型振動モータの構成図である。図5(a)は図5(b)のC−C断面図、図5(b)は図5(a)のD−D断面図である。
実施例1に示したインターフェース基板21に軸受け12を垂直に設け、軸受け12に円筒状の回転軸19を回動自在に設け、回転軸19に支持体22を固定し、支持体22の先端にマグネット8を設ける。マグネット8は、ロータマグネット8aと補極マグネット8bから構成する。マグネット8は、実施例2の場合、2個であるが、基本的に1以上の個数で構成することができる。ロータマグネット8aと補極マグネット8bの着磁および磁極ピッチ等は実施例1の場合と同様に構成する。
ステータは、断面コ字状で平面図で示すと環状のコイルボビン16に単相で環状のステータコイル15を設け、このコイルボビン16を囲繞するようにステータヨーク13を設け、ステータヨーク13の極歯13gを櫛歯状に組み合わせて配置する。ステータヨーク13は実施例1の場合と同じインターフェース基板21に取り付ける。
ステータヨーク13は、図5(b)に示す上側の第1ステータヨーク13aと、同じく下側の第2ステータヨーク13bと、両者を連結する第3ステータヨーク13cからなる。
第1ステータヨーク13aと第2ステータヨーク13bは半径方向内側にそれぞれ極歯を有する。極歯の形状は任意に設定できる。
回転軸19には支持体22の他にロータフレーム14を固着する。ロータフレーム14は、実施例1と同様に、金属材料で形成する。好ましくは、例えばSUS(ステンレス)303で形成する。ロータフレーム4の断面は中央に開孔14cを有するコ字状を呈する。全体は、中央に開孔14cを有する略円板部14aとその周囲に直角に立設した円筒部14bからなるカップ状に構成される。
円筒部14bの内側に偏心ウエイト17を固着する。偏心ウエイト17は中心角180度の円弧状に形成されている。偏心ウエイト17の中心角は任意に設計可能である。偏心ウエイト17はステータヨーク13より半径方向外側にステータヨーク13との間にギャップを設けて配置する。
また、偏心ウエイト17を磁性材料で形成し、その半径方向内側にステータヨーク13の極歯ピッチの凹凸を設け、一方、ステータヨーク13の半径方向外側にも内側の極歯と対向した極歯を形成させて、回転トルクを向上させることもできる。
必要に応じ、実施例1に示したのと同じケース20を、ロータフレーム14を覆うように、ロータフレーム14の外側にギャップを介して配置する。
(実施例2の効果)
ロータフレームには、偏心ウエイトのみを設け、さらに、偏心ウエイトは回転軸19から最外側に設けたので、大きな振動を得ることができる。
しかも、マグネットと偏心ウエイトの回転領域を異ならせたので、偏心ウエイトを考慮せずに、マグネットと極歯を自由に設計することができるようになる。
ステータヨークの極歯は、支持体にマグネットを設けた分、回転軸からの半径が長くなったので、極歯の数を増加することができ、その結果、ステップ数を増加して細かい制御ができるようになる。
マグネット、ステータヨーク、偏心ウエイトを一列に並べて扁平で薄型に構成することができる。
携帯端末機器、例えば、携帯電話機、ペルージャ等の携帯端末機器は、着信表示のために振動発生装置を備えたものが多くなっている。携帯電話機の場合、一般に、メイン基板には振動モータの給電端子が設けられるが、振動モータ自体はフレームに直接固定される。固定場所は、インターフェースコネクタ側とは反対側の端部でアンテナの近傍になる。収納空間はメイン基板とフレームとの狭い空間になるため、振動モータの占有空間は狭い空間に収まる効率の良い形状にする必要がある。
本発明のステッピングモータを用いた振動モータは、軸中心のマグネットと偏心ウエイトを同じ回転面に設けたので、高速回転を達成し、強力な振動を発生しながら、扁平な円筒形に形成できる。
本発明の携帯端末機器は、前記振動モータを用いたので、振動モータを扁平な円筒形という効率的で小さな占有空間に納めながら、機器に必要とする強力な振動を発生することができるようになる。
本発明のアウターロータ型ステッピングモータを用いた振動モータの構成図である。 本発明の他の停止位置制御手段の説明図である。 本発明のステータヨークにおける停止位置制御手段の説明図である。 本発明のコイルの駆動電流を制御する回路図である。 本発明のインナーロータ型振動モータの構成図である 特許文献1に示された従来の振動モータの構成図である。
符号の説明
1 振動モータ
2、19 回転軸
3、13 ステータヨーク
4、14 ロータフレーム
5、15 ステータコイル
6、16 コイルボビン
7、17 偏心ウエイト
8、18 マグネット
10、20 ケース
11、21 インターフェース基板
12 軸受
22 支持体

Claims (11)

  1. 単相で環状のステータコイルと、前記環状のステータコイルの周囲を覆うように配置されると共に極歯を備えたステータヨークと、前記ステータヨークを固定すると共に、前記環状のステータコイルと接続する配線を備えたインターフェース基板と、回転軸に設けられ、且つ、前記回転軸を中心として前記ステータヨークの外側に位置するロータフレームと、前記極歯に対向して配置されると共に、前記ロータフレームに設けられた円弧状のマグネットと、前記マグネットと同じ回転面で前記ロータフレームに設けられた偏心ウエイトと、からなることを特徴とする振動モータ。
  2. 前記マグネットは、前記ステータヨークの極歯ピッチと同じ着磁ピッチの円弧状のロータマグネットと、前記ステータヨークの極歯ピッチに対し回転方向に前記着磁ピッチをずらした補極マグネットからなり、前記補極マグネットの磁束量を前記ロータマグネットの磁束量より大きくしたことを特徴とする請求項1記載の振動モータ。
  3. 前記補極マグネットを、単極マグネットとしたことを特徴とする請求項2記載の振動モータ。
  4. 前記マグネットは、円弧状のロータマグネットからなり、前記ロータマグネットの着磁ピッチを前記ステータヨークの極歯ピッチと異ならせ、前記ステータヨークの極歯領域と前記ロータマグネットの着磁ピッチ領域の間のギャップを前記両領域の中央部分を除く残りの部分のうちの一部領域で変えたことを特徴とする請求項1記載の振動モータ。
  5. 前記マグネットは、半径方向に着磁されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の振動モータ。
  6. 前記ステータコイルは、自己融着線を巻回し融着して構成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の振動モータ。
  7. 前記ステータヨークは、一方の極歯を備えた第1ステータヨークと、他方の極歯を備えた第2ステータヨークと、前記第1ステータヨークと前記第2ステータヨークをそれらの極歯が櫛歯状に歯合するように位置決め連結する第3ステータヨークとからなり、前記第3ステータヨークは前記回転軸の軸受を構成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の振動モータ。
  8. 前記第1ステータヨークの極歯と前記第2ステータヨークの極歯の位相を回転方向が決まるようにずらしたことを特徴とする請求項7記載の振動モータ。
  9. 前記第1ステータヨークの極歯形状と前記第2ステータヨークの極歯形状を回転方向が決まるように非対称としたことを特徴とする請求項7記載の振動モータ。
  10. 前記補極マグネットを前記ロータフレームに設けたことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項記載の振動モータ。
  11. 振動モータを用いた携帯端末機器において、前記振動モータは請求項1乃至10のいずれか1項記載の前記振動モータとしたことを特徴とする携帯端末機器。
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