JP2007184049A - トラッキングエラー検出回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】高密度ディスクやアシンメトリの大きいディスクでも、安定かつ正確にDPD法によるトラッキングエラー及びその信号を検出できる回路、及び安定的なトラッキングサーボ動作を実現する光ディスク装置を提供する。
【解決手段】本光ディスク装置のトラッキングエラー(TE)検出回路100は、レベルコンパレータ回路7,9に対するスライスレベル制御回路8,10を設ける。スライスレベル制御回路8,10では、レベルコンパレータ回路7,9による2値信号(d1,d2)のHi期間とLo期間が同じになるように、レベルコンパレータ回路7,9のスライスレベルを自動的に追従させるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】本光ディスク装置のトラッキングエラー(TE)検出回路100は、レベルコンパレータ回路7,9に対するスライスレベル制御回路8,10を設ける。スライスレベル制御回路8,10では、レベルコンパレータ回路7,9による2値信号(d1,d2)のHi期間とLo期間が同じになるように、レベルコンパレータ回路7,9のスライスレベルを自動的に追従させるようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は、DVD(Digital Versatile Disc)等のディスクを駆動する光ディスク装置の技術に関し、特に、高密度記録されたROM(Read Only Memory)ディスク等に対するトラッキングエラー(TEと略称する)検出に好適な回路及びそのIC(半導体集積回路装置)に関する。
情報データを光ディスク上に記録した媒体としてDVD等がある。これらの光ディスクの情報データを再生する場合、ディスク上の所定のトラックに光ビームを追従させるトラックサーボ(トラッキングサーボ)や、光ビームの焦点を光ディスク上に合わせるフォーカスサーボや、ディスクの回転速度を所定の値に保つ速度サーボ等の各種制御がなされる。
トラックサーボを行うためのトラッキングエラー信号(TE信号)の検出方法として、ROMディスクの場合、即ちデータ再生でTE検出の場合には、DPD(Differential Phase Detection)法と呼ばれる検出方式(位相差検出方法)が一般的に用いられる。
DPD法と呼ばれるTE信号の検出方式では、情報が記録されたディスクからの反射光を、複数に分割された光電変換素子の中央部に入射して、これら複数チャンネルからの信号を得る。そして、これらの信号間の位相差を検出することによって、TE信号を検出するものである。
本発明の前提技術となるDPD法の一般的な構成要素とその動作の一例は下記の通りである。ディスクからの反射光をもとに、4分割された光電変換素子の対角する2チャンネルの信号を加算した2つ(2系統)の信号を得る。そして、この2つの信号をそれぞれイコライザにより高周波成分を強調した後、レベルコンパレータ回路(2値化回路ともいう)で2値信号化する。そして、位相比較回路で、前記2つの信号(2値信号)の立ち上がりエッジ間位相差と立ち下がりエッジ間位相差を検出する。そして、検出した信号の周波数帯域をフィルタで制限して低周波成分のTE信号を取り出す。
なお、上記のようなDPD法によるTE信号検出の従来技術例としては、特開2001−266373号公報(特許文献1)や特開2002−25083号公報(特許文献2)に記載がある。
特開2001−266373号公報(図1)
特開2002−25083号公報(図4)
ところで、光ディスク装置では、対象ディスクとして、近年DVD用の赤色レーザより波長の短い青紫色レーザを使ったHD(High Definition)対応の高密度ディスクが出現し大容量化している。高密度化の結果、信号全体の振幅低下と共に、短いパターンの信号での振幅がさらに低下している。このように信号の振幅が小さいことに加え、さらにアシンメトリディスク(振幅の大きい長いパターンの信号中心と振幅の小さい短いパターンの信号中心とが一致しないディスク)の場合には、再生信号の2値化(前記レベルコンパレータ回路で行われる処理)が困難になる。この2値化を誤ると、TE信号検出感度の低下や検出誤差(ズレ)の増大を招くことになり、正確で安定なTE信号を検出することができなくなる。
本発明は、以上の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、特に前記2値化を誤らないようにして、高密度ディスクやアシンメトリの大きいディスク等でも、安定かつ正確にDPD法によるTE(TE信号)検出できる回路、及び安定的なトラッキングサーボ動作を実現できる光ディスク装置を提供することである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。前記目的を達成するために、本発明は、ディスク装置に備える駆動制御回路として特にTE検出回路の技術であって、以下に示す技術的手段を備えることを特徴とする。
本発明のTE検出回路では、レベルコンパレータ回路(2値化回路)のスライスレベルを制御するスライスレベル制御手段を設ける。スライスレベル制御手段により、レベルコンパレータ回路のスライスレベルを自動的に最適レベルになるように追従させるようにする。即ち、スライスレベル制御手段により、レベルコンパレータ回路による2値信号の波形のHi(High)期間とLo(Low)期間の比率が同じ乃至近くになるように、換言すればデューティー比≒50%になるように、フィードバック制御する。
例えば、本光ディスク装置は、光ディスクに形成されたトラック列に対しレーザ光を照射してその反射光により前記光ディスクに記録されている情報データの読み取りを行うピックアップ等の手段と、前記反射光を検出するための光電変換手段とを有する。本TE検出回路は、光電変換手段からの複数の系統の信号の間の位相差を検出する位相差検出回路と、位相差検出回路(特に位相比較回路)に入力する複数の系統の信号をそれぞれ2値信号に変換するレベルコンパレータ回路と、レベルコンパレータ回路の出力信号を用いてレベルコンパレータ回路のスライスレベルを補正して所定の前記2値信号を得るためのスライスレベル制御回路と、位相差検出回路(特に位相比較回路)の出力を帯域制限する低域濾波器(LPF)とを有する。スライスレベル制御回路は、前記スライスレベルの補正により、レベルコンパレータ回路の出力2値信号のHi期間とLo期間が同じ又は近づくようにする。換言すれば、レベルコンパレータ回路の正相入力端子の信号中心の電圧(V1)に対し、逆相入力端子の基準電圧(V2)が等しくなるようにスライスレベル制御回路が動作する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。本発明によれば、TE検出回路で前記2値化を誤らないようにして、高密度ディスクや更に高密度記録でアシンメトリの大きいディスク等の再生に対しても、安定かつ正確にDPD法によるTE(TE信号)検出が可能となる。従って、このTE検出回路を用いた光ディスク装置では、安定的なトラッキングサーボ動作が実現できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。図1〜図5は、本実施の形態を説明するためのものである。
図1は、本発明の一実施の形態における光ディスク装置の一部分として、DPD法によるTE検出回路100部分の構成を示す。TE検出回路100は、入力側で光電変換素子1と接続されており、出力側で出力端子15からTE信号を出力する。図1中、例えば光電変換素子1を除く部分がTE検出回路ICとして実装される(もしくは他の回路と一緒にICとして実装される)。光電変換素子1は、図示しない光ディスクのデータ読み出し部、即ちレーザ部及びピックアップ部などを通じて、光ディスクからの反射光を入射する。
TE検出回路100は、順に、加算回路3,4、イコライザ回路5,6、レベルコンパレータ回路7,9、スライスレベル制御回路8,10(以上、2系統を有する)、位相比較回路11、LPF(Low Pass Filter)12,13、減算回路14、出力端子15を有する。TE検出回路100は、DPD法による位相差検出回路、即ち位相比較回路11及びレベルコンパレータ回路7,9等の部分に対応する回路、を内包したものである。
図1を参照しながら、光ディスクの記録情報の再生時の信号の流れと共に、各部の動作を説明する。前記光ディスクから反射された光は、4分割されている光電変換素子1の中央部に光ビームスポット2として照射される。4チャンネル{A,B,C,D}に分割されている光電変換素子1のうち対角する2チャンネルの信号、即ちAとCが、加算回路3で加算され、またBとDが、加算回路4で加算される。2系統の加算回路3,4の出力(A+C,B+D)は、それぞれ対応するイコライザ回路5,6により信号の高周波成分が強調される。それら2系統の信号(s1,s2)が後段のレベルコンパレータ回路7,9に入力されてそれぞれ2値化され、それら2系統の2値信号(d1,d2)が位相比較回路11に入力される。位相比較回路11では、入力された2つの信号(2値信号d1,d2)の位相差情報(φAとφB)が検出され、第1入力進み信号(φA:第1比較出力)と第2入力進み信号(φB:第2比較出力)として出力される。
図2は、位相比較回路11の動作を説明するための波形図である。(A+C)信号は、4分割の光電変換素子1のAとCの信号が加算された再生信号であり、同様に(B+D)は4分割の光電変換素子1のBとDの信号が加算されたものである。(A+C)信号をレベルコンパレータ回路7で2値信号(d1)としたものが、位相比較回路11の第1入力となり、同様に(B+D)信号をレベルコンパレータ回路9で2値信号(d2)としたものが、位相比較回路11の第2入力となる。位相比較回路11では、第1入力(d1)が第2入力(d2)に対して位相が進んでいるときに、第1比較出力(φA)に位相差分のパルスが発生し、反対に第2入力が第1入力に対して位相が進んでいるときに第2比較出力(φB)に位相差分のパルスが発生するように動作する。
以上のように位相比較回路11で検出された2つの位相差情報(φA,φB)は、それぞれ後段のLPF12,13によりデータ情報の高周波成分が除去されて低周波成分のみ取り出される。そして、後段の減算回路14で2つの位相差成分(φA’,φB’)が減算され、出力端子15でTE信号として出力される。
特徴部分であるスライスレベル制御回路8,10は、レベルコンパレータ回路7,9で入力信号を2値化する際にそのスライスレベルを最適値に制御するための回路である。
図3は、図1のレベルコンパレータ回路7,9とスライスレベル制御回路8,10の具体構成例を示す回路である。位相差検出回路における2系統の回路で同様構成であるので一方のみ示している。レベルコンパレータ回路7,9は、正相入力端子20、逆相入力端子21、正相出力端子22、逆相出力端子23を有する。スライスレベル制御回路8,10は、第1〜第4の抵抗24〜27、第1の増幅器28、基準電圧端子32、第5の抵抗29、第2の増幅器30、容量31を有する。スライスレベル制御回路8,10は、大きくは反転増幅器を2つ接続した構成である。
コンパレータ回路7,9の正相入力端子20には、図1のイコライザ回路5,6の出力信号が供給され、逆相入力端子21には、スライスレベル制御回路8,10の出力が供給される。コンパレータ回路7,9では、正相入力端子20に供給される再生信号が逆相入力端子21に供給される基準信号と比較され、正相出力端子22にHi/Loによる2値信号(正相出力)として出力され、逆相出力端子23には正相出力端子22の逆相信号が逆相出力として出力される。これらの2値信号は、前記d1,d2として後段の位相比較回路11に供給されると共に、スライスレベル制御回路8,10の入力側にも供給される。
レベルコンパレータ回路7,9の正相出力端子22の信号は、スライスレベル制御回路8,10において、第1の抵抗24を介して第1の増幅器28の逆相入力端子(−)に供給され、また逆相出力端子23の信号は、第2の抵抗25を介して第1の増幅器28の正相入力端子(+)に供給される。第1の増幅器28の出力は、第3の抵抗26を介して第1の増幅器28の逆相入力端子(−)に接続されており、第1の増幅器28の正相入力端子(+)は、第4の抵抗27を介して基準電圧端子32に接続されている。第1の増幅器28の出力には、レベルコンパレータ回路7,9の正相出力と逆相出力の減算信号が、基準電圧端子32の電圧(Vr)を基準とした信号として得られる。第1〜第4の抵抗24〜27の値がすべて同じでかつ第1の増幅器28の利得(G1)が十分大きければ、これらによる反転増幅器の総合ゲインは1となる。
第1の増幅器28の出力は、第5の抵抗29に供給される。この信号は、第5の抵抗29、第2の増幅器30、及び容量31から成る、LPF特性の反転増幅器を介して、レベルコンパレータ回路7,9の逆相入力端子21に供給される。
第2の増幅器30の利得をG2とし、容量31の容量値をCとすると、容量31(C)は、等価的に(1+G2)倍の容量に見え、上記反転増幅器のLPF特性のカットオフ周波数は、この等価容量(1+G2)と第5の抵抗29の抵抗値Rで決まる。
図4は、図3の回路の各部の信号の波形図であり、これを用いて図3の回路の動作を説明する。図4(a)の信号20aは、レベルコンパレータ回路7,9の正相入力端子20に供給される再生信号(s1,s2)の波形である。本例では、この信号20aを正弦波とし、その正弦波の中心電圧をV1としている。V2は、レベルコンパレータ回路7,9の基準電圧となる逆相入力端子21の電圧であり、この電圧V2を基準として正相入力端子20の信号が電圧比較される。
まず、電圧V2がV1よりも低い状態を考えると、レベルコンパレータ回路7,9の正相出力端子22には、図4(b)の信号22aで示されるように各サイクルでHi期間(tH)がLo期間(tL)より長い矩形波の信号(2値信号:d1)が得られる。当然、逆相出力端子23には、信号22aの逆相信号が得られる。第1の増幅器28の出力には、図4(c)の信号28aに示されるように、基準電圧端子32の電圧(Vr)を中心にした、図4(b)の信号22aの逆相の信号波形が得られる。この信号28aは、LPF特性を受けるので、反転増幅器となる第2の増幅器30の逆相入力端子(−)には、図4(c)中の信号29aのように、信号28aの矩形波が平滑化された、基準電圧(Vr)よりも低い電圧(Vs)が得られる。この結果、反転増幅器となる第2の増幅器30の出力電圧は上昇し、レベルコンパレータ回路7,9の基準電圧(V2)を上昇させる。基準電圧(V2)が上昇すると、レベルコンパレータ回路7,9の正相出力端子22の信号22aの波形は、Hi期間(tH)とLo期間(tL)が近づく(即ちtHが小さくtLが大きくなる)。最終的には、tH≒tL、即ち当該パルスのデューティー比≒50%となり、第2の増幅器30の逆相入力端子(−)の電圧(信号29aの電圧Vs)が、基準電圧(Vr)と等しくなるように(Vs≒Vr)、動作する。この結果、レベルコンパレータ回路7,9のHi期間とLo期間が等しくなるように、即ちレベルコンパレータ回路7,9の正相入力端子20の信号中心の電圧V1に対し逆相入力端子21の基準電圧V2が等しくなるように(V1≒V2)、スライスレベル制御回路8,10が動作するわけである(逆相入力端子21の入力信号が図4(c)の信号29aと同じになる)。
図5は、本実施の形態の光ディスク装置で光ディスクから再生される信号波形の例として、特に再生信号のアシンメトリ(非対称性)を説明するための波形を示す。本実施の形態で適用可能な光ディスクの例として、図5に示すような信号波形を用いるアシンメトリディスク(公知の規格)がある。これにより、従来技術のレベルコンパレータ回路の問題点と本実施の形態のTE検出回路の有用性を説明する。
図5(a)の波形は、アシンメトリを説明する信号波形(直流結合の場合)であり、信号パターンが2Tから8Tまで存在する、HD対応のブルーレイディスク(Blu-ray disc)規格の信号のうちの振幅差が大きい2Tと8Tの信号を例に挙げている。図5(a)中には、信号波形が矩形波状に近い長いパターンの8T信号と、信号振幅が小さく正弦波状の短いパターンの2T信号とを示している。ここでアシンメトリとは、8T信号の中心電圧(V8Tで示す)と2T信号の中心電圧(V2Tで示す)との差を、8T信号の振幅(I8)で正規化したものである(DCレベル差ともいう)。アシンメトリがある場合(ゼロ以外の場合)、8T信号の中心電圧(V8T)と2T信号の中心電圧(V2T)とが一致しなくなる。なお、基準電圧をVrefとし、Vrefからの、8T信号の上側電圧ピークをI8H,下側電圧ピークをI8L、2T信号の上側電圧ピークをI2H,下側電圧ピークをI2Lとして示している。
図5(b)の波形は、図5(a)の波形を交流結合で信号伝送(交流伝送)したときの波形(アシンメトリがある波形)を示したものである。0が基準電圧であり、長いパターンの信号(8T信号)の上側の電圧ピークをA1、下側の電圧ピークをA2としており、A1は正、A2は負の極性となる。交流結合させたときの波形非対称性はβという指標を用い、βは上下波形の振幅差を全体振幅で正規化したものである。図5(c)の波形は同様の8Tと2T信号におけるアシンメトリがゼロの波形である。
一般的に図5(a)で示したアシンメトリと図5(b)で示したβとは略一致する。この結果、図5(c)に示すアシンメトリがゼロの波形以外の場合では、交流結合した信号では短いパターンの信号(2T信号)のゼロクロス点は基準電圧Vrefと一致しないことになる。図5(b)の2T信号の上端がゼロクロスしない場合、そのエッジが検出できない。
上記のように、HD対応の高密度ディスクのように短いパターン(例えば2T信号)の振幅が小さく、しかもアシンメトリが大きいディスクを光ディスク装置で再生する場合には、従来技術のようにただ単に信号を交流結合してレベルコンパレートすると、特に短いパターンの信号で波形のエッジが取れなくなってしまう(即ちエッジ情報が検出できない)可能性が高くなる。波形のエッジが取れなくなると、その部分では位相比較(位相比較回路での処理)が行われないので、エラー検出感度が低下する。また、位相比較する対象の片方の信号のエッジのみ取れなくなると、位相比較結果には異常に長いエラーが発生するため、偽のエラー電圧が発生することになる。
光ディスクでは、信号情報を表す“1”と“0”の総和(Digital Sum Value)が等しくなるように変調されているため、平均的に見ると2値信号のHi期間とLo期間の比率は1対1、即ちパルスのデューティー比という見方では50%となる。
本実施の形態では、スライスレベル制御回路8,10の働きにより、レベルコンパレータ回路7,9の出力の2値信号(d1,d2)のデューティー比が50%になるように、レベルコンパレータ回路7,9の基準電圧(V2)が追従する。そのため、光ディスクからの信号の振幅が小さくかつアシンメトリがあった場合でも、正確にエッジを検出できるようになる。この結果、本実施の形態によるTE検出回路100では、高密度記録でしかもアシンメトリの大きいディスクの再生に対しても、正確かつ安定にDPD法によるTE検出を行うことができる。従って、このTE検出回路100を具備した光ディスク装置で、安定的なトラッキングサーボ動作が実現可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。TE検出回路100の位相差検出回路で2系統の信号を処理している形態であるが、複数の系統の信号を処理する形態が可能である。
本発明は、ディスク媒体を駆動するディスク装置に利用可能である。
1…光電変換素子、2…光ビームスポット、3,4…加算回路、5,6…イコライザ回路、7,9…レベルコンパレータ回路、8,10…スライスレベル制御回路、11…位相比較回路、12,13…LPF、14…減算回路、15…出力端子、20…正相入力端子、21…逆相入力端子、22…正相出力端子、23…逆相出力端子、24,25,26,27…抵抗、28…第1の増幅器、29…抵抗、30…第2の増幅器、31…容量、20a,22a,28a,29a…信号、100…トラッキングエラー(TE)検出回路。
Claims (3)
- ディスクに形成されたトラック列に対しレーザ光を照射してその反射光により前記ディスクに記録されている情報データの読み取りを行うための手段と、前記反射光を検出するための複数に分割された光電変換素子とを有する光ディスク装置に備えるトラッキングエラー検出回路であって、
前記光電変換素子からの複数の信号の間の位相差を検出する位相差検出回路と、
前記位相差検出回路に入力する複数の信号をそれぞれ2値信号に変換するレベルコンパレータ回路と、
前記レベルコンパレータ回路の出力信号を用いて前記レベルコンパレータ回路のスライスレベルを補正して所定の前記2値信号を得るためのスライスレベル制御回路とを有し、
前記スライスレベル制御回路は、前記補正により、前記レベルコンパレータ回路から出力される前記2値信号のHi期間とLo期間とが同じになるようにすることを特徴とするトラッキングエラー検出回路。 - 請求項1記載のトラッキングエラー検出回路において、
前記スライスレベル制御回路は、前記レベルコンパレータ回路の出力信号を入力する第1の反転増幅器と、前記第1の反転増幅器の出力を入力し前記レベルコンパレータ回路の逆相入力端子に出力を供給する第2の反転増幅器とを有することを特徴とするトラッキングエラー検出回路。 - ディスクに形成されたトラック列に対しレーザ光を照射してその反射光により前記ディスクに記録されている情報データの読み取りを行うための手段と、前記反射光を検出するための複数に分割された光電変換素子とを有する光ディスク装置に備えるトラッキングエラー検出回路であって、
前記光電変換素子からの複数のチャンネルの信号をもとに複数の系統の信号を得る加算回路と、
前記加算回路からの前記複数の系統の信号の高周波成分を強調するイコライザ回路と、
前記イコライザ回路からの前記複数の系統の信号をそれぞれ2値信号に変換するレベルコンパレータ回路と、
前記レベルコンパレータ回路の出力信号を用いて前記レベルコンパレータ回路のスライスレベルを補正して所定の前記2値信号を得るためのスライスレベル制御回路と、
前記レベルコンパレータ回路からの前記2値信号を用いて前記複数の系統の信号の間の位相差を検出するための位相比較回路と、
前記位相比較回路から出力する位相差情報の信号を帯域制限する低域濾波器と、
前記低域濾波器の出力を減算してトラッキングエラー信号として出力する減算回路とを有し、
前記スライスレベル制御回路は、前記補正により、前記レベルコンパレータ回路から出力される前記2値信号のHi期間とLo期間とが同じになるようにすることを特徴とするトラッキングエラー検出回路。
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