JP2007180291A - プラズマ処理装置用部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ワークにプラズマ処理を施すプラズマ処理装置を構成するプラズマ処理装置用部材であって、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基材2と、基材2の表面に形成された陽極酸化皮膜3とを備え、陽極酸化皮膜3は、印加電圧100V時のリーク電流密度が0.9×10-5(A/cm2)を超えるプラズマ処理装置用部材1として構成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、ワークにプラズマ処理を施すプラズマ処理装置を構成するプラズマ処理装置用部材である。そして、プラズマ処理装置とは、ドライエッチング装置、CVD装置、PVD装置、イオン注入装置、スパッタリング装置等の半導体や液晶の製造工程(成膜、エッチング等)で使用する装置である。
図1に示すように、プラズマ処理装置用部材1は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基材2と、前記基材2の表面に形成された陽極酸化皮膜3とを備える。以下、各構成について、説明する。
(基材)
基材2となるアルミニウムまたはアルミニウム合金は特に限定されないが、プラズマ処理装置用部材として十分な機械的強度、熱伝導率、電気伝導率を有する観点から、JIS規定の3000系合金(Al−Mn系合金)、5000系合金(Al−Mg系合金)、または6000系合金(Al−Mg−Si系合金)が好ましい。
陽極酸化皮膜3は、中央部にポア(空孔)4を有する六角柱形状のセル7を基本構成とするセル集合体であって、ポーラス層(ポア4が形成された部分)5とバリア層(前記ポーラス層5と基材2との間に介在してポア4のない層)6とを積層した複合皮膜である。また、陽極酸化皮膜3の少なくとも一部が、ベーマイトおよび/または擬ベーマイトであることが好ましい。なお、このような陽極酸化皮膜3が基材2の表面に形成されることにより、本発明に係るプラズマ処理装置用部材1に耐ガス腐食性が付与される。ここで、基材2の表面とは、基材2の全表面だけでなく、一部のみに陽極酸化皮膜3が形成されているものも含まれる。例えば、プラズマ処理装置用部材1を、図2に示すようなCVD装置10の下部電極13として使用する際には、少なくともウエハWと接する側の表面に陽極酸化皮膜3が形成されていればよい。
陽極酸化処理は、電解液中にアルミニウム合金を浸漬して電圧を印加し、陽極において発生する酸素に起因する酸化現象を利用して、アルミニウム合金表面に酸化アルミニウム皮膜を形成するものである。そして、この陽極酸化処理には、その通電方式として直流法、交流法および交直重畳法等、様々な方式が用いられる。
JIS規定の6061合金、5052合金からなるアルミニウム基材に、表1に示す条件にて陽極酸化処理(通電方法は直流法)および封孔処理を行い、アルミニウム基材表面に陽極酸化皮膜が形成された供試材を作製した。得られた供試材について、以下に示す測定方法で、リーク電流密度、および、りん酸−クロム酸水溶液浸漬試験による陽極酸化皮膜の溶解速度を測定した。ここで、実施例1〜6、8、9、11〜15では陽極酸化処理および封孔処理を行ない、実施例7、実施例10、比較例1〜4では陽極酸化処理のみ行い、封孔処理は行なわなかった。
前記供試材から試験片(50×50×5mm)を作製し、試験片の陽極酸化皮膜表面にアルミニウムを約1μm蒸着し、測定用の約1cm角の電極を形成した。そして、市販の電流電圧測定器を用い、印加電圧100Vでのリーク電流密度を測定した。その結果を表2に示す。
JISH8683−2 1999に基づいて前記試験片をりん酸−クロム酸水溶液に浸漬した後、浸漬前後の試験片の質量減少を測定し、溶解速度(mg/dm2/15min)を算出した。JISH8683−2 1999に記載されている様に、試験片は硝酸水溶液(500mL/L、18〜20℃)に10分間浸漬させた後、試験片を取り出して脱イオン水で洗浄し温風乾燥した後、質量を測定した。次いで試験片を38±1℃に保持したりん酸−無水クロム酸水溶液(りん酸35mL、無水クロム酸20gを脱イオン水1Lに溶かしたもの)に15分間浸漬させた。試験片を取り出し、水槽中で洗浄してから流水中で十分に洗浄し、更に脱イオン水中で十分洗浄し温風乾燥した後、質量を測定し、単位面積あたりの質量減少を算出した。その結果を表3に示す。ここで、溶解速度が、100mg/dm2/15min以下であれば、陽極酸化皮膜の一部がベーマイトおよび/または擬ベーマイト化したとみなすことができる。
前記供試材から、図2に示すようなCVD装置10の下部電極13(φ250mm)を作製し、CVD装置10を用いて、ウエハW100枚(φ200mm)を処理し、スティッキング発生の有無を調査した。スティッキングは下部電極13の外周端部4箇所(90度毎4箇所)からノックピン16を上昇させ、ウエハWが下部電極13からスムーズに剥がれるかを目視にて判定した。そして、この試験結果で、ウエハWのスティッキングが全く発生しなかったものを耐スティッキング性が優れるとして「○」、1〜2枚のウエハWにスティッキングが発生したものを耐スティッキング性が良好として「△」、5枚以上のウエハWにスティッキングが発生したものを耐スティッキング性が劣るとして「×」、と各々評価した。
なお、CVD装置10は、ソースガスを用いて処理チャンバ11内の清掃を行なった上で、下部電極13と下部電極13上に載置したウエハWを300〜380℃に加熱し、約2〜5Torr(約260〜670Pa)に減圧維持された処理チャンバ11内で、プラズマを発生させ、ウエハWの表面に500nm程度のシリコン酸化皮膜を生成させるものを使用した。
前記供試材から、図2に示すようなCVD装置10の上部電極12(φ250mm)を作製し、CVD装置10を用いて、前記耐スティッキング性試験と同様にしてウエハW100枚(φ200mm)を処理し、異常放電発生の有無を調査した。異常放電の抑制の評価は、前記スティッキング試験と同時に行い、上部電極12の上に約0.1〜1mm程度の褐色〜黒色の点状痕の有無を目視にて判定した。そして、試験の結果で、点状痕が全くないものを異常放電の抑制に優れるとして「○」、点状痕が1〜2点のものを異常放電の抑制が良好として「△」、点状痕が3点以上のものを異常放電の抑制に劣るとして「×」、と各々評価した。
2 基材
3 陽極酸化皮膜
4 ポア
5 ポーラス層
6 バリア層
7 セル
Claims (2)
- ワークにプラズマ処理を施すプラズマ処理装置を構成するプラズマ処理装置用部材であって、
アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基材と、
前記基材の表面に形成された陽極酸化皮膜とを備え、
前記陽極酸化皮膜は、印加電圧100V時のリーク電流密度が0.9×10-5(A/cm2)を超えるものであることを特徴とするプラズマ処理装置用部材。 - 前記陽極酸化皮膜の膜厚が3μm以上で、当該陽極酸化皮膜の少なくとも一部がベーマイトおよび/または擬ベーマイトであることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置用部材。
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