JP2007179291A - 媒体発行装置および媒体発行システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発行すべき媒体Pを媒体収納部11から繰出して発行処理を行う媒体発行装置1において、発行処理される媒体Pを並べて一時収納可能な一時収納部13と、該一時収納された媒体Pに対向して、その媒体Pの取り出し操作を規制する可動シャッタ17を配し、該可動シャッタ17を移動制御して少なくとも媒体Pの1つを抜き取り可能な状態にする。
【選択図】 図1
Description
また、上記一時保留部に類するものとして、スタック容量が大きく、かつ媒体発行口において発行する媒体が混在することのない媒体取扱い装置が開示されている(例えば、特許文献2)。
本発明は上記した不具合に対して成されたものであって、一時保留されている媒体の取り出しを短時間でできる媒体発行装置および媒体発行システムを提供することを目的とする。
図において、1は媒体発行装置としての通帳発行装置であり、例えば銀行等の営業店舗内の銀行員ブースに設置される。2は金融機関が管理し維持する上位装置としてのホストコンピュータであり、顧客毎の口座番号,顧客氏名,預貯金残高情報等の情報を記憶する顧客情報データベース21、金融取引に用いられる通帳や証書、更には伝票と言った媒体情報が記憶されるとともに、各通帳発行装置1内の媒体数量、更には媒体発行履歴情報などを記憶する媒体管理データベース22、そして少なくとも営業店舗内で業務する行員(以後、テラーと称する)毎に予め付与されるテラー識別情報(個人ID番号)と処理可能な業務を特定可能な情報を記憶するテラー情報データベース23がある。
このテラー端末機3は、金融窓口業務における入出金処理や振込、更には口座開設時の通帳作成、発行指示を可能とする処理プログラムにより稼動される。カードリーダ部34は予めテラー毎に発行される図示しないテラー識別情報を記録したテラー識別媒体としてのIDカードから、テラー識別情報(個人ID番号)を読み取ることができる。このテラー識別情報を読み取ることにより、当該操作を行ったテラーをテラー認証する。
頁リーダ部123は、通帳Pに印刷されているバーコード等で表示される頁情報を光学的に読み取るもので、ATP部122にて捲られた頁への印字可否判断を行うために作動する部位である。磁気ストライプリーダライタ部(以後、磁気R/W部と称する)124は、通帳Pに設けられた磁気ストライプに磁気情報を記録する部位である。
一時収納部13は、前述の媒体搬送路125の終端に位置付けられており、媒体処理部12が処理(ここでは発行処理とする)した通帳Pを一時的に格納する部位である。なお、図2においては、第2の一時収納部126も記載している。この第2の一時収納部126には、発行済み通帳の記帳完了したものや、一時収納部13が満杯になったときに利用されるが詳細な説明は省略する。
更にはホストコンピュータ2との接続口である通信制御部や各部に電力を供給する電源部を始め、多々の機能・構成が備えられているが、本発明に関係しないため記載は省略する。
図において、131は一時収納部13に取り込む通帳Pの上面側、即ち、表紙側の位置を規制するアッパガイドであり、132は通帳の下面側、即ち、裏表紙側の位置を規制するロワガイドである。このアッパガイド131とロワガイド132で構成される隙間に通帳Pが矢印B方向より取り込まれる。133はスライダーであって、鎖状に連結軸134により連結されると共に通帳横幅方向に2本が平行に設けられている。このスライダー133は図示しないガイド体に沿って矢印C,D方向に後述するスライダモータM1により滑動する。
以上のアッパガイド131、ロワガイド132、スライダー133、通帳検知センサSEを組として媒体ホルダ部としての通帳ホルダ部130が構成される。
136はアンプ回路であって、先に説明した通帳検知センサSEの増幅回路であり、これらの回路からの出力信号を得て記憶部137に格納される制御プログラムにより制御部138が制御する。なお、ドライバ回路135、アンプ回路136、記憶部137、制御部138は通帳発行装置1の各部と共用できることは言うまでもない。
そして、通帳ホルダ部130から通帳Pが取り出されると、発行者ID番号等の情報は消去され、例えば、通帳ホルダNO.6のように各欄は「0」に更新される。なお、この「0」(ゼロ)となっている通帳ホルダ部130が「空」の通帳ホルダ部となることは言うまでもない。
これらの情報を記憶部19に格納するので、ホストコンピュータ2との通信が混み合っていても通帳発行装置1独自で表示させることもできる。
S2. テラーは顧客からの申告とともに通帳繰越となった通帳(記帳満了しているもので旧通帳と称する)を受取り、テラー端末機3により発行情報の入力を行う。例えば、制御装置31から通帳繰越業務に係る画面情報を呼び出して、表示部32に表示させ、入力部33から顧客の口座番号や希望する通帳絵柄などがあれば通帳種を指定入力する。なお、窓口にて記帳処理した結果において通帳繰越となった場合も同様に処理するが、口座番号等は旧通帳より自動入力されるので省略できる。
S4. ホストコンピュータ2では、受信した口座番号から顧客情報データベース21を検索する。この検索により、該当口座において「通帳繰越が必要とされていること」が把握できる。一方、媒体管理データベース22では、要求された通帳種が通帳発行装置1内に存在することを確認して、存在しているときにはテラー識別情報とともに受付時刻として、現時刻を登録する。なお、通帳発行装置1内に該当通帳Pが存在しないときには、通帳補充要求や通帳種選択変更の要求が発信されるが、説明は省略する。
S7. 媒体処理部12は、媒体キャリア113から媒体搬送路125に通帳Pを受け継ぎ、発行に必要な処理を開始する。まず、磁気R/W部124に通帳Pを搬送し、通帳Pに設けられている磁気ストライプの読取処理を行う。この読取動作は、定位置に磁気ストライプが設けられていることを確認することにより、装填方向の間違いなどによる書損を防止するものである。なお、予めこの磁気ストライプに通帳識別符号を磁気記録しておくことにより、種別確認することもできる。
磁気R/W部124にて、発行されるべき通帳Pであることが確認されると、通帳Pを印字部121まで搬送する。この時点で、ホストコンピュータ2から通帳表紙に印刷する情報である口座番号や氏名情報を受信して通帳表紙印字を行う。
表紙印字が終了すると、中用紙への印字動作に続く。まず、ATP部122まで搬送して通帳Pの表紙捲り動作を行い、続けて頁リーダ部123を搬送通過させ、開かれた中用紙に印刷されているページマークを読み取り、ページ捲りが正常に行われたことを確認する。そして再度、印字部121に搬送して中用紙への取引内容の印字を行う。この時に1頁(例えば、24行)の未記帳データを印字しても、依然として未記帳データがホストコンピュータ2に残っている場合には、ATP部122でページ捲りし、頁リーダ部123で確認、そして印字部121での印字を繰り返すことになる。
中用紙への印字が終了すると、通帳Pを磁気R/W部124まで搬送して、磁気ストライプに磁気情報を記録する。そして、ATP部122まで搬送してから、通帳Pの裏表紙の閉じターン動作を行う。閉じターン動作が終了すると一時収納部13に向かって媒体搬送路125を搬送される。
制御部138は、通帳ホルダ部130の空きエリアを位置付けると、媒体処理部12に対して「取込可」を意味する信号を送信する。この信号を得ると制御部18は媒体搬送路125を駆動させて通帳Pを通帳ホルダ部130に送り込む。なお、空きの通帳ホルダ部130の位置付けは、先取引時の通帳を取り込んだ直後に動作させることで、無駄な時間となることはない。
S10. 記憶部19に発行情報が格納されると、制御部18に通帳収納動作が終了した旨の信号が送出される。制御部18はホストコンピュータ2に通帳発行動作が終了した旨の信号を送信する。ホストコンピュータ2はこの信号を得て通帳発行装置1に「発行済みランプの点灯指示」を返信する。
通帳発行装置1の制御部18は、発行済みランプ16を点灯させる。なお、既に他の通帳ホルダ部130に通帳Pが存在している時は、すでに点灯状態であるのでこの信号を受けても視覚的な変化はない。
なお、発行済みランプ16は長時間点灯しても何ら操作が行われないときには点滅などに切換え、注意を惹く。
S12. テラーはテラー端末機3に報知された発行済み情報または発行済みランプ16の点灯により「通帳発行されたこと」を認識できる。また、テラー以外に通帳発行装置1から通帳Pを取り出して、例えばテラーに配布する専従者を設けていれば、その専従者も発行済みランプ16の点灯により「通帳発行されたこと」が認識できる。
テラーはテラー端末機3を待機状態とし、通帳発行装置1の場所にてカードリーダ部15にてIDカード内の情報を読み取らせる。
S14. 制御部18は、一時収納部13に格納している通帳Pの発行指示者(テラー)又は専従者であると判断して、装置占有者情報として記憶部19内に一時的に記録する。
S16. ここで、IDカード情報が、発行指示をしたテラー情報であるか専従者情報であったかにより一時収納部13の動作が分かれる。
まず、発行指示をしたテラーの場合を説明するが、可動シャッタ17は図10(a)に示すようにシャッタ17Rとシャッタ17Lに二分割されていることとする。なお、端面Mは図示では説明を容易にするため隙間を設けているが当接した状態である。
テラーは表示「総合 □△イチロウ 様1」(以後、通帳表示G1とする)している通帳Pのみを取り出す場合には、通帳表示G1をタッチすると、制御部138は記憶部19に格納している収納情報に基づいて可動シャッタ17の開動作を制御する。例えば、図10(a)に示すように通帳Pが図示の右端(符号P1とする)の位置であれば、図10(b)に示すように、シャッタ17RのみをドライバモータM3を駆動させて矢印Ra方向に移動する。これにより開口部ができるので通帳P1のみを上方に取り出せる。
S19. 制御部138は、図9の表示画面から指示された通帳Pの抜き取りが全て行われることを監視する。また、抜き取りが行われた通帳表示(G1,G2)は消去され、画面より消える。
図9において、通帳表示G3は媒体処理部12にて処理中の通帳Pがある旨を表示するもので、通帳表示G7は、他のテラー自身が取り出すことを指定した場合であって、本人(他のテラー)以外は取り出せなくした場合を示している。
なお、テラーの複数に専従者と同じ権限を付与し登録しておけば、「本人指定」以外の通帳Pを取り出せるようにでき、自ら担当する通帳以外にも、例えば隣接するテラー端末機3を操作するテラー扱いの通帳Pも取り出して届けることもできる。
S20. 全通帳(図10aに示す符号P1〜P5)を取り出すために制御部138は、シャッタモータM2,M3を駆動させて図10(d)に示すようにシャッタ17Lをとシャッタ17Rを矢印Ra、Lb方向に移動させて、可動シャッタ17を全開状態とする。
S21. 可動シャッタ17が全開になると、全ての通帳P(P1〜P5)が取出し可能になるので、専従者は例えば通帳P5から順にP1に向かって抜き取ればよい。
S22. 制御部138は、通帳検知センサSE1からSE5までの全てがOFFするのを待って、全てがOFFとなったら抜き取り終了と判断する。なお、図示では通帳は5冊のみとしているが、通帳ホルダ部130がそれ以上も受け入れられ、かつ、それらの通帳ホルダ部130に通帳Pが存在する場合には、スライダー133をスライダモータM1により、例えば矢印C方向に移動させて、それらの通帳Pも抜き取らせることになる。
S24. ステップS13にて、IDカードの情報がホストコンピュータ2にて照合不一致となった場合を説明する。なお、IDカードの取り扱い方法の誤りや、他用途のカードを読ませた場合などは当然読取不可となるが、本発明での照合不一致はそのようなものではなく、操作権限の有無として判断される。この場合には、ホストコンピュータ2では「照合不一致」を記録すると共に制御部18に返信すると、制御部18は操作・表示部14に「操作を許可されていませんので、お取り扱いできません」と表示する。
221は通帳発行した日時であって、この日時単位で発行情報が格納される。222は発行指示したテラー氏名情報で、223がテラー端末機3を操作して、通帳発行指示を送出した時刻、224は通帳発行装置1を操作して通帳Pを取り出したテラー氏名又は専従者氏名であり、225が取り出した時刻である。226は発行した通帳種別であり「総合口座通帳」であるとか「普通預金通帳」であるとかと言った情報である。227は発行数量情報であり、通帳繰越時に通帳Pを新規媒体収納部11から繰出して未記帳データの印字を行うが、この未記帳データ量が多くて複数冊の発行となったとき、その冊数が記憶される。228は発行した通帳Pの顧客口座情報である。
なお、媒体取出履歴220は上位装置側に限定されない。通帳発行装置1側にした場合にはオフライン照会などが容易となる。
また、全取出ボタン141が押された場合には、可動シャッタ17は全開状態となることは言うまでもない。なお、これらの取出ボタンによる可動シャッタ17の開に先立って、IDカードによる照合を経ることも言うまでもない。
150は通帳発行装置1aに設けられた生体情報取得部であり、前述したテラー端末機30の生体情報読取器341と同様な機能を有するものである。なお、生体情報読取器341と生体情報取得部150は説明上、異なる呼称としているが機能としては同一である。また、同一テラーの生体情報を登録しておけば生体情報の種別が異なっても良い。即ち、生体情報読取器341では「指紋照合」とし、生体情報取得部150では「虹彩照合」であっても良い。
なお、テラー情報データベース23aに代えて、IDカード内に生体情報を格納しておき、照合することでホストコンピュータ2による照合のための通信時間やテラー情報データベース23aの記憶容量を減らすことができる。これら生体情報の記憶場所はシステム規模等により適宜選択すればよい。
2 上位装置(ホストコンピュータ)
3 テラー端末機
11 媒体収納部(新規媒体収納部)
12 媒体処理部
13 一時収納部
16 発行済みランプ部
17 可動シャッタ
17R シャッタ
17L シャッタ
130 媒体ホルダ部(通帳ホルダ部)
131 アッパガイド
132 ロワガイド
133 スライダー
137 記憶部
138 制御部
M1 スライダモータ
M2 シャッタモータL
M3 シャッタモータR
Claims (10)
- 発行すべき媒体を媒体収納部から繰出して発行処理を行う媒体発行装置において、
発行処理される前記媒体を並べて一時収納可能な一時収納部と、
該一時収納された前記媒体に対向して、その媒体の取り出し操作を規制する可動シャッタを配し、該可動シャッタを移動制御して少なくとも前記媒体の1つを抜き取り可能な状態にする制御部を有することを特徴とする媒体発行装置。 - 請求項1記載の媒体発行装置において、
前記発行処理される媒体の並びは刺身状である媒体発行装置。 - 請求項1記載の媒体発行装置において、
前記可動シャッタを透明部材で形成し、前記媒体を視認可能とする媒体発行装置。 - 請求項3記載の媒体発行装置において、
発行する前記媒体は通帳であって、視認可能な情報は通帳の一部に施した顧客情報である媒体発行装置。 - 請求項1記載の媒体発行装置において、
前記可動シャッタの移動制御に際して、発行指示したテラーを認証して、該当する媒体のみを取り出し可能に制御する媒体発行装置。 - 請求項5記載の媒体発行装置において、
テラー認証は、予め付与されているテラー識別媒体またはテラー自身の生体情報により行われる媒体発行装置。 - 請求項2記載の媒体発行装置において、
前記媒体の並び間隔に略一致させて取り出しキーを配し、操作された取り出しキーに対応する媒体のみを取り出し可能にする媒体発行装置。 - 媒体の発行指示を行うテラー端末機と、
発行すべき媒体を媒体収納部から繰出して処理を行う媒体発行装置と、
前記テラー端末機と前記媒体発行装置に接続した上位装置を配し、
前記テラー端末機からの指示に従って前記媒体発行装置が媒体発行する媒体発行システムにおいて、
前記テラー端末機からの媒体発行指示にテラー識別情報を付加しておき、
前記媒体発行装置は前記テラー識別情報に対応付けて、処理した媒体毎に媒体ホルダ部に収納しておき、当該媒体ホルダ部からの媒体の取り出しに先立ってテラー識別情報の照合を行い、該テラー識別情報が一致する媒体の収納されている媒体ホルダ部のみから直接的に媒体の取り出しを可能にすると共に、
該媒体の取り出しが行われると、前記上位装置に取出履歴情報として保存することを特徴とする媒体発行システム。 - 請求項8記載の媒体発行システムにおいて、
前記上位装置には、複数のテラー識別情報を有するテラー情報データベースを配し、
前記上位装置は前記テラー識別情報に従ってテラー情報データベース内の他のテラー識別情報に対応付けられた媒体の取り出しも許容する媒体発行システム。 - 請求項8記載の媒体発行システムにおいて、
前記取出履歴情報を前記上位装置に代えて媒体発行装置に保存する媒体発行システム。
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JPS61156477A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-16 | Fujitsu Ltd | 媒体発行方式 |
JPH0654513B2 (ja) * | 1988-08-12 | 1994-07-20 | 株式会社日立製作所 | 通帳類印字装置 |
JP2004145600A (ja) * | 2002-10-24 | 2004-05-20 | Glory Ltd | 循環式紙幣入出金機 |
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2005
- 2005-12-28 JP JP2005376756A patent/JP4872343B2/ja not_active Expired - Fee Related
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