JP2022165240A - 書類発行システム、申請端末、及び、書類発行システムにおける書類発行方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】様々な種類の書類の発行申請に対応できる書類発行システム、申請端末、及び、書類発行システムにおける書類発行方法を提供する。【解決手段】書類発行システム100は、書類の発行を申請する申請者によって使用される申請端末1と、係員によって使用される係員端末2とを含む。申請端末1の制御部60は、発行の申請対象となる書類についての申請情報を受け付けると、申請情報を特定するための特定情報を出力する。係員端末2は、出力された特定情報に基づいて申請情報を特定する制御部76と、制御部76によって特定された申請情報に基づいて申請対象の書類を発行する発行部75とを含む。【選択図】図4
Description
この発明は、書類発行システムと、書類発行システムに含まれる申請端末と、書類発行システムにおける書類発行方法とに関する。
例えば市役所に住民票等の書類(対象書類)の発行を申請したい申請者は、従来であれば、申請者の氏名等の申請情報を記載した申請書を、市役所における窓口の係員に提出し、必要に応じて身分証明書を係員に提示する。係員は、提示された身分証明書に基づいて本人確認をするとともに、申請書に記載された申請情報を確認する。申請情報に不備がなければ、係員は、係員用の係員端末を操作することによって、申請情報に対応する所定の情報を入力する。その後、係員の上司の承認等のステップを経て対象書類が発行される。係員は、申請者からの発行手数料の支払いに応じて対象書類を申請者に手渡す。係員は、月末等の所定のタイミングに発行手数料を集計する。
下記特許文献1は、書類を自動発行する証明書自動発行装置を開示している。証明書自動発行装置は、操作部と、紙幣挿入口と、硬貨投入口と、証明書発行口とを含む。申請者が、発行を申請する証明書(対象書類)についての情報を操作部の操作によって入力すると、証明書の発行に必要な額の入金指示案内が操作部に表示される。申請者が、証明書の発行に必要な額を紙幣挿入口や硬貨投入口から入金すると、証明書が証明書発行口から発行される。
特許文献1の証明書自動発行装置は、証明書発行の申請の受付から証明書発行までの一連の処理を証明書自動発行装置内において完結できる。一方、申請者が発行を申請する書類には、様々な種類が存在するので、特許文献1の証明書自動発行装置が発行できる書類の種類には限りがある。そのため、証明書自動発行装置が発行できない書類については、窓口の係員が、申請者からの申請を受け付けて申請内容を確認する段階から有人対応しなければならない。
この発明は、かかる背景のもとにおいてなされたものであり、様々な種類の書類の発行申請に対応できる書類発行システム、申請端末、及び、書類発行システムにおける書類発行方法を提供することを目的とする。
本発明は、発行の申請対象となる書類についての申請情報を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記申請情報を特定するための特定情報を出力する出力部とを含み、書類の発行を申請する申請者によって使用される申請端末と、前記出力部によって出力された前記特定情報に基づいて前記申請情報を特定する特定部と、前記特定部によって特定された前記申請情報に基づいて申請対象の書類を発行する発行部とを含み、係員によって使用される係員端末とを含む、書類発行システムである。
また、本発明は、前記申請端末が、前記受付部が受け付けた前記申請情報に係る書類の発行手数料を決済する決済部を含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記受付部が、前記申請情報が記載された申請書が投入される投入部と、前記投入部に投入された申請書から前記申請情報を読み取る読取部とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記申請端末が、前記読取部が読み取った前記申請情報を確認する確認部と、前記申請情報に不備があることを前記確認部が確認した場合に報知する報知部とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記出力部が、前記投入部に投入された申請書に前記特定情報を記載したり、前記特定情報が記載されたチケットを発行したりすることによって、前記特定情報を出力することを特徴とする。
また、本発明は、前記申請端末が、前記受付部が受け付けた前記申請情報に申請者の個人情報が含まれる場合に申請者の本人認証を行う認証部を含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記認証部が、申請者の身分証明情報を取得する取得部を含み、前記取得部が取得した身分証明情報と前記個人情報とに基づいて本人認証を行うことを特徴とする。
また、本発明は、前記書類発行システムが、申請者を撮像する撮像部を含み、前記認証部が、申請者の身分証明情報を取得する取得部を含み、前記取得部が取得した身分証明情報と前記撮像部の撮像結果とに基づいて本人認証を行うことを特徴とする。
また、本発明は、前記書類発行システムが、前記申請端末を使用する申請者を撮像する撮像部を含み、前記係員端末が、前記撮像部の撮像結果を表示する表示部を含むことを特徴とする。
また、本発明は、発行の申請対象となる書類についての申請情報を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記申請情報に係る書類の発行手数料を決済する決済部と、前記決済部による決済が完了した場合に、前記受付部が受け付けた前記申請情報を係員用の係員端末にて特定するための特定情報を出力する出力部とを含み、書類の発行を申請する申請者によって使用される、申請端末である。
また、本発明は、発行の申請対象となる書類についての申請情報が記載された申請書が投入される投入部と、前記投入部に投入された申請書から前記申請情報を読み取る読取部と、前記読取部が読み取った前記申請情報を確認する確認部と、前記申請情報に不備があることを前記確認部が確認した場合に報知する報知部とを含み、書類の発行を申請する申請者によって使用される、申請端末である。
また、本発明は、書類の発行を申請する申請者によって使用される申請端末と、係員によって使用される係員端末とを含む書類発行システムにおける書類発行方法であって、前記申請端末が、発行の申請対象となる書類についての申請情報を受け付ける受付ステップと、前記申請端末が、前記受付ステップにて受け付けた前記申請情報を特定するための特定情報を出力する出力ステップと、前記係員端末が、前記出力部ステップにて出力された前記特定情報に基づいて前記申請情報を特定する特定ステップと、前記係員端末が、前記特定ステップにて特定された前記申請情報に基づいて申請対象の書類を発行する発行ステップとを含む、書類発行システムにおける書類発行方法である。
本発明によれば、様々な種類の書類の発行申請に対応できる。
以下では、この発明の一実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る書類発行システム100の概要を示す模式図である。書類発行システム100は、一例として、住民票等の書類を発行するために市役所にて運用される。書類発行システム100は、市役所の建物内において来訪者が自由に行き来できる一般フロアに設置された単数又は複数の申請端末1と、建物内において一般フロアに隣接して係員が常駐する窓口に設置された単数又は複数の係員端末2とを少なくとも含む。書類発行システム100は、建物内におけるバックヤード等に設置された管理装置3を含んでもよい。
申請端末1と係員端末2とは、有線又は無線の通信回線で構成されたLAN(Local Area Network)4を介して通信可能に接続されている。LAN4は、インターネット等の公衆回線5につながってもよい。管理装置3は、LAN4及び公衆回線5を介して、又は、LAN4だけを介して、申請端末1及び係員端末2のそれぞれに対して通信可能に接続されている。なお、管理装置3は、申請端末1又は係員端末2の一部であってもよいし、市役所から離れた別の場所に設置されてもよい。また、管理装置3は、1台だけ存在してもよいし、複数台のサーバ等に分かれて存在してもよく、その場合の1台のサーバは、住民票に関する情報を一括管理する専用サーバであってもよい。
申請端末1の一例は、行政機関や販売業者等が発行する納付書又は払込票等の帳票による取引を来訪者等の利用者との間において自動にて行う帳票取引装置であり、本実施形態における申請端末1は、税金や公共料金に関する税公金処理装置である。帳票は、前述した書類の一例である。係員端末2は、窓口の係員によって使用される係員用の窓口端末である。管理装置3は、申請端末1や係員端末2での処理が完了した取引の情報を履歴として記憶する。
書類発行システム100に関連して、市役所の建物の外には、カード決済サーバ6及び辞書サーバ7が設けられており、これらは、公衆回線5に接続されている。カード決済サーバ6は、クレジットカード会社によって保有されてもよいし、申請端末1のメーカーによって保有されてもよい。辞書サーバ7は、申請端末1が扱う書類の様式データを管理する組織(辞書配信センター等)によって保有されている。
図2は、この発明の一実施形態に係る申請端末1を正面側から見たときの斜視図である。申請端末1は、縦長のボックス形状の装置本体11を含む。装置本体11における正面側の側面である前面12では、上側領域12Aが下側領域12Bよりも後側に一段ずれることにより、上側領域12Aと下側領域12Bとの間には水平に延びる境界領域12Cが形成されている。
上側領域12Aの上側部分には、例えばタッチパネル付きの液晶モニタによって構成された表示操作部13が設けられている。表示操作部13は、様々な情報が表示される表示部としての機能と、利用者によって使用される操作部として機能とを有する。表示部と操作部とは、表示操作部13にまとめられるのでなく、別々に存在してもよい。後述する他の表示操作部についても同様である。
上側領域12Aにおいて表示操作部13よりも右側の領域には、後側へ窪んだ窪み12Dが形成されている、窪み12Dには、左右に細長いスリット状の発行口14及びカード出入口15と、PINパッド等によって構成された操作部16とが上下に並んで設けられている。操作部16及び表示操作部13は、情報入力のための入力部の一例である。上側領域12Aにおいて表示操作部13よりも下側には、投入部の一例として左右に細長いスリット状の取込排出口17と、取込排出口17の下端を縁取って前側へ水平に突出した板状のトレイ18とが設けられている。
前面12の下側領域12Bの上部において例えば右寄りの領域には、左右に細長いスリット状の紙幣投入口19及び紙幣出金口20が上下に並んで設けられている。紙幣投入口19及び紙幣出金口20は、下側領域12Bと境界領域12Cとに跨って略L字状に折り曲げられたシャッタ21によって一括開閉される。下側領域12Bの上部において紙幣投入口19及び紙幣出金口20よりも左側の領域には、硬貨出金口22が設けられ、境界領域12Cにおいて左右方向において硬貨出金口22と同じ位置には、硬貨投入口23が設けられている。硬貨出金口22及び硬貨投入口23は、シャッタ21と同様に略L字状に折り曲げられたシャッタ24によって一括開閉される。なお、シャッタ21は、紙幣投入口19だけを開閉するシャッタと、紙幣出金口20だけを開閉するシャッタとに分かれていてもよい。同様に、シャッタ24は、硬貨出金口22だけを開閉するシャッタと、硬貨投入口23だけを開閉するシャッタとに分かれていてもよい。
なお、表示操作部13、発行口14、カード出入口15、操作部16、取込排出口17、紙幣投入口19、紙幣出金口20、硬貨出金口22及び硬貨投入口23のそれぞれの位置は、利用者にとってアクセスしやすい位置であれば、任意に変更できる。また、紙幣投入口19と紙幣出金口20とが紙幣入出金口としてまとめられてもよいし、硬貨出金口22と硬貨投入口23とが硬貨入出金口としてまとめられてもよい。
申請端末1における帳票に関する取引について簡単に説明する。図2に記載された帳票Fは、帳票Fの長手方向に並んでミシン目Mを介してつながった領収書F1と控えF2とを含み、帳票Fの表面には、支払うべき料金の金額等の情報が記載されている。帳票Fの表面に記載された金額の料金を申請端末1にて支払いたい利用者は、申請端末1の前後方向において長手かつ水平な姿勢にあって表面が上向きになった帳票Fを、領収書F1が最後尾となるように、つまり控えF2が先頭となるようにトレイ18に載せて取込排出口17に挿入する(矢印Y1を参照)。これにより、帳票Fが取込排出口17から装置本体11内に取り込まれる。
すると、申請端末1では、帳票Fの表面に印刷された情報(図示せず)から料金の金額が読み取られて表示操作部13に表示される。表示操作部13には、帳票Fの表面の画像が表示されてもよい。料金を現金決済したい利用者は、開放された紙幣投入口19や硬貨投入口23に現金を投入する。料金をキャッシュカードやクレジットカードによってカード決済したい利用者は、自身のキャッシュカード又はクレジットカードをカード出入口15に挿入した後に、操作部16によって暗証番号等を入力する。なお、申請端末1では、現金決済及びカード決済の他に、電子マネー決済等の様々な決済方法による決済処理が可能である。なお、現金決済以外の決済方法を、非現金決済と総称してもよい。
いずれかの決済処理が完了すると、申請端末1内では、帳票Fにおける領収書F1および控えF2のそれぞれに領収印等が記入され、帳票Fが、ミシン目Mにおいて切断されて領収書F1と控えF2とに分離される。控えF2は、装置本体11内に回収され、領収書F1は、取込排出口17から装置本体11の外のトレイ18上に排出されて利用者に返却される(矢印Y2を参照)。現金決済において釣銭が発生した場合には、釣銭が、紙幣出金口20や硬貨出金口22から利用者に排出される。いずれの決済の場合でも、今回の決済内容を示したレシートが発行口14から発行されてもよい。このように、申請端末1での自動取引では、決済、帳票Fへの領収印等の記入、帳票Fの分離及び利用者への領収書F1の返却が、申請端末1内にて完結する。
次に、申請端末1の要部について説明する。図3は、申請端末1の上部における内部構造を右側から見た模式図である。図3における左側は、申請端末1の前側であり、図3における右側は、申請端末1の後側であり、図3の紙面に垂直な方向は、申請端末1の左右方向である。以下では、申請端末1の前後方向、左右方向及び上下方向を用いて説明を行う。なお、説明の便宜上、図2にて説明した発行口14、カード出入口15及び操作部16等の図示が、図3では省略されている。申請端末1の装置本体11内の上部には、書類を処理する処理部の一例としての処理ユニット30が設けられている。図3を参照した以下の説明では、書類が主に帳票Fであることを想定しているが、この説明は、帳票F以外の書類にも当てはまる。
処理ユニット30に関連して、装置本体11内には、取込排出口17に投入された書類を搬送するための搬送路31が設けられている。搬送路31は、装置本体11内にて搬送される書類の軌跡に沿って延びるスペースである。搬送路31の幅方向は、申請端末1の左右方向と一致している。搬送路31は、取込排出口17から装置本体11の後面11Aの手前まで後側へ水平に延びる第1搬送路31Aと、第1搬送路31Aの後端から湾曲した後に下側へ延びる第2搬送路31Bと、第2搬送路31Bの下端から湾曲した後に前側へ延びる第3搬送路31Cとを含む。
帳票F等の書類は、取込排出口17に投入されて搬送路31内に取り込まれた後に、第1搬送路31A、第2搬送路31B及び第3搬送路31Cにおいて、この順番にて搬送される。そのため、搬送路31では、書類の搬送方向(以下では、単に「搬送方向」という。)において、第1搬送路31Aが、取込排出口17に近い上流側に位置し、第3搬送路31Cが、取込排出口17から離れた下流側に位置している。搬送路31内にて搬送される書類は、通常では、書類における平行な二辺が申請端末1の前後方向と整合した姿勢を保って、前後方向に沿って進行する。
処理ユニット30は、書類を搬送路31内にて搬送する搬送部35と、帳票Fにおいて分離された控えF2(図2参照)を回収する回収部36と、書類を搬送路31内に取り込んだり取込排出口17から排出したりする取込排出部37と、書類を分離する分離部38とを含む。処理ユニット30は、書類から画像データを読み取る読取部39と、搬送路31内における書類の姿勢を矯正するアライメント部40と、書類に様々な情報(帳票Fの場合は領収印等、後述する申請書Tの場合はコードや文字等)を記入する記入部41と、搬送路31内における書類の通過を検出する検出部42とをさらに含む。
搬送部35は、搬送路31の全域に分散して配置された複数の搬送ローラ43を複数含む。各搬送ローラ43は、左右方向に細長く延びる円柱体である。搬送部35は、これらの搬送ローラ43を正逆回転させるモータ(図示せず)も含む。正回転する搬送ローラ43は、この搬送ローラ43の外周面に接触した書類を搬送路31内において搬送方向の下流側へ搬送する。逆回転する搬送ローラ43は、この搬送ローラ43の外周面に接触した書類を搬送路31内において搬送方向の上流側へ搬送する。搬送ローラ43は、対をなして対向配置されて搬送路31内において接触していてもよい。対になった2つの搬送ローラ43は、その間に書類を挟持した状態にて互いに反対の方向に回転することによって、この書類を搬送路31内において上流側又は下流側へ搬送する。なお、後述する他のローラについても、特に言及がない場合には、搬送ローラ43と同様に構成される。
回収部36は、分離後の帳票Fにおける控えF2を収納するために装置本体11内に確保されたスペースである。回収部36は、本実施形態では第1回収部36Aと第2回収部36Bとが上下に並ぶことによって2つ設けられるが、3つ以上設けられてもよいし、1つだけ設けられてもよい。第3搬送路31Cは、2つの分岐路31Dに分岐して、これらの分岐路31Dは、2つの回収部36に1つずつ接続されている。処理ユニット30は、第3搬送路31Cの分岐位置に配置された切換爪44と、切換爪44の向きを変えるソレノイド(図示せず)とを有する切換部45をさらに含む。切換爪44の向きが変わると、第3搬送路31Cにおける控えF2の行き先がどちらかの分岐路31Dに変更される。回収部36に収納された控えF2を取り出せるように、回収部36は、装置本体11に対して着脱可能であってもよい。または、係員は、装置本体11の表面に設けられた扉(図示せず)を開くことによって、装置本体11内の回収部36に外からアクセスできてもよい。
取込排出部37は、取込排出口17に投入された書類を第1搬送路31A内に取り込んだり、第1搬送路31A内の書類の全部又は一部を取込排出口17に排出したりするための構成である。取込排出部37は、第1搬送路31Aにおいて取込排出口17に隣接した前端部を上下から挟むように配置された少なくとも一対の取込排出ローラ46と、これらの取込排出ローラ46を正逆回転させるモータ(図示せず)とを含む。
分離部38は、帳票Fをミシン目Mにおいて分離するための構成であって、第1搬送路31Aにおいて取込排出部37よりも搬送方向の下流側、つまり後側に配置されている。分離部38は、切断部材47と、アクチュエータ48と、第1ローラ49及び第2ローラ50と、第1ローラ49及び第2ローラ50を正逆回転させるモータ(図示せず)とを含む。
切断部材47は、金属製又は樹脂製のカッターであり、その刃先47Aの刃渡り方向は、左右方向に延びている。切断部材47は、刃先47Aが第1搬送路31Aを横切れるように、第1搬送路31Aに対して交差又は直交する移動方向(図3では上下方向)に移動可能である。図3に示すように待機位置にある切断部材47は、その移動方向における一方側(図3では上側)へ第1搬送路31Aから離れている。アクチュエータ48は、例えばモータによって構成されていて、切断部材47を移動方向に沿って移動させる。
第1ローラ49及び第2ローラ50のそれぞれは、第1搬送路31Aに沿って少なくとも一対ずつ設けられている。各対における2つの第1ローラ49は、第1搬送路31A内において接触するように互いに対向配置され、各対における2つの第2ローラ50は、第1搬送路31A内において接触するように互いに対向配置されている。なお、第1ローラ49及び第2ローラ50のそれぞれは、左右方向から見て重なるように、左右方向に並んで複数配置されていてもよい。第1ローラ49は、搬送方向において、第2ローラ50よりも上流側に位置し、切断部材47は、搬送方向において、第1ローラ49と第2ローラ50との間に位置している。
読取部39は、第1搬送路31Aにおいて分離部38よりも搬送方向の下流側に配置され、第1搬送路31Aを左右方向に横切っている。読取部39は、書類の表面のイメージを上側から光学的に読み取って書類の画像データを取得するためのものであり、例えば、CIS(Contact Image Sensor)等のラインセンサによって構成されている。
アライメント部40は、搬送中の書類の姿勢を矯正して斜行状態を解消つまり斜行補正するための構成であり、第1搬送路31Aにおいて搬送方向における分離部38の周囲に配置されている。アライメント部40は、位置決め部51と、補正ローラ52と、補正ローラ52を回転させるモータ(図示せず)とを含む。
位置決め部51は、前後に長手のブロック状に形成されている。位置決め部51において第1搬送路31Aに臨んだ側面は、第1搬送路31A内における書類の進行方向に沿って平坦な寄せ当て面である。補正ローラ52は、前後方向において位置決め部51と同じ位置に配置されて、第1搬送路31Aに臨んでいる。補正ローラ52は、他のローラとは異なり、前後方向に延びる回転軸線(図示せず)まわりに回転する。第1搬送路31A内において搬送される書類は、回転する補正ローラ52に接触することによって、位置決め部51の寄せ当て面に寄せられる。書類が進行方向に対して傾斜した斜行状態にて搬送される場合があるが、この書類が寄せ当て面に寄せられることによって、この書類の姿勢が矯正されて斜行状態が解消する。
記入部41は、第1搬送路31Aにおいて読取部39よりも搬送方向の下流側、つまり第1搬送路31Aの後端部において、上側から第1搬送路31Aに臨んで配置されている。記入部41の下端面は、特に帳票Fにおける各押印欄内に領収印を記入するための押印部41Aと、帳票F等の書類の表面に領収印以外の情報を印刷するための印刷ヘッド41Bとが設けられている。押印部41Aには、領収印を反転させたものと一致した模様が刻まれている。印刷ヘッド41Bは、ドットインパクトプリンタ等によって構成されており、文字や記号に加えてコード情報を印刷できる。なお、領収印の全体や、領収印における支払日の日付部分が、印刷ヘッド41Bによって再現されて帳票Fに印刷されてもよく、この場合には押印部41Aが省略される。処理ユニット30は、記入部41を昇降させるアクチュエータ等の駆動部(図示せず)も含む。
検出部42は、一例として、搬送方向における読取部39と記入部41との間に配置されている。検出部42は、例えばフォトインタラプタであって、第1搬送路31Aを上下に挟んで配置された発光素子42A及び受光素子42Bを含む。発光素子42Aと受光素子42Bとの間に書類が存在しない状態では、発光素子42Aによって発光された検知光(図示せず)が受光素子42Bによって受光される。発光素子42Aと受光素子42Bとの間に書類が存在すると、検知光が書類によって遮光される。発光素子42Aと受光素子42Bとの間を書類が通過すると、検知光が再び受光素子42Bに受光される。検出部42は、このような検知光の遮光や受光によって、発光素子42Aと受光素子42Bとの間における書類の通過を検出する。
図4は、書類発行システム100の電気的構成を示すブロック図である。申請端末1の装置本体11内には、処理ユニット30の他に、発行部55と、カード処理部56と、現金処理部57と、電子マネー処理部58とが設けられている。発行部55は、レシートを印刷するプリンタ等であり、発行部55としてレーザプリンタやサーマルプリンタを用いることができる。発行部55は、レシート等を印刷して発行口14に排出する。つまり、発行部55は、印字された紙片を発行する。
カード処理部56は、カード決済のために、カード出入口15に挿入されたクレジットカード等のカードから必要な情報を読み取ったり、取引の中止や終了に応じてカードをカード出入口15から排出したりする。現金処理部57は、現金決済のために、紙幣投入口19や硬貨投入口23に投入された現金を計数して収納したり、釣銭を算出したり、釣銭等の返却用の現金を紙幣出金口20や硬貨出金口22に投出したりする。電子マネー処理部58は、電子マネー決済のために、利用者の媒体を読み取って、この媒体に紐付いた電子マネーの残高を、決済額に応じて更新する。
申請端末1は、CPUやROMやRAMやタイマ等を含んだマイクロコンピュータによって構成された制御部60を含む。制御部60には、表示操作部13、操作部16、処理ユニット30、発行部55、カード処理部56、現金処理部57及び電子マネー処理部58のそれぞれが電気的に接続されている。制御部60は、表示操作部13における表示内容を制御したり、利用者等による表示操作部13のタッチパネルや操作部16の操作を受け付けたりする。制御部60は、取引のために、処理ユニット30、発行部55、カード処理部56、現金処理部57及び電子マネー処理部58のそれぞれに対して、それぞれの処理を実行させる。特に、制御部60と処理ユニット30の読取部39とは、OCR(Optical Character Reader)を構成している。
申請端末1は、制御部60に対して電気的に接続される別の部品として、シャッタ用アクチュエータ61と、インターフェース(I/F)部62と、記憶部63とをさらに含む。制御部60は、シャッタ用アクチュエータ61を動作させることによってシャッタ21やシャッタ24を開閉させる。I/F部62は、前述したLAN4に接続されていて、制御部60は、I/F部62を介して、係員端末2や管理装置3等と通信することができる。クレジットカードによるカード決済の場合には、制御部60は、カード決済サーバ6と通信する。
記憶部63には、様々な情報が記憶されているが、特に、申請端末1での取り扱い対象となる書類(帳票F、申請書T等)の種類を特定するための情報が、書類の種類毎にまとめられて予め記憶されている。具体的には、記憶部63には、読取部39が取得した画像データを制御部60がOCR処理する場合に参照される辞書データ63Aが記憶されている。辞書データ63Aは、種類毎の書類の様式(前述したフォーマット)についての様式データを含む。様式データは、取り扱い対象の書類の種類に応じて複数設けられている。様式データとして、対応する種類の書類の形状や大きさ、文字、数字等の記載位置、文字、数字の種類等が挙げられる。
また、様式データは、対応する種類の書類のサイズや罫線の特徴的なパターンといった外見上の識別情報、例えば帳票Fにおける押印欄の位置情報、ミシン目Mの有無、及び、書類における分離位置の情報を含む。このような様式データを含む辞書データ63Aは、書類の画像データに含まれる様々な情報から書類の種類を特定する際に基準となるデータである。様々な様式データは、辞書サーバ7に登録されている。制御部60は、I/F部62を介して辞書サーバ7と通信して、辞書サーバ7に記憶された最新の様式データを取得して辞書データ63Aを更新することができる。対応する様式データが辞書データ63Aに存在する書類は、申請端末1での取り扱い対象となる書類であり、対応する様式データが辞書データ63Aに登録されていない書類は、申請端末1での取り扱い対象外の書類である。なお、申請端末1と辞書サーバ7とが必ずしも通信可能である必要はなく、辞書サーバ7に登録されている様式データを記憶媒体(USBメモリ等)に書き込んで、所定のタイミングに申請端末1に取り込む運用としてもよい。
係員端末2は、本体71と、本体71に対して電気的に接続された表示部72、入力部73、読取部74及び発行部75とを含む(図5も参照)。本体71は、いわゆるパソコンである。本体71は、マイクロコンピュータによって構成された制御部76と、LAN4又は公衆回線5につながったI/F部77と、記憶部78とを含む。制御部76には、I/F部77及び記憶部78のそれぞれが電気的に接続されている。表示部72は、モニタによって構成され、入力部73は、キーボード73Aやマウス73B(図5参照)によって構成され、読取部74は、ハンドスキャナによって構成され、発行部75は、プリンタによって構成されている。プリンタには、各種の書類に対応する用紙が装填されており、申請内容に応じた書類を発行できる。極端に申請頻度が少ない書類については、係員によって手差しされる用紙に印刷する運用とすることも可能である。
管理装置3は、マイクロコンピュータによって構成された制御部81と、LAN4又は公衆回線5につながったI/F部82と、記憶部83とをさらに含む。制御部81には、I/F部82及び記憶部83のそれぞれが電気的に接続されている。
以下では、書類発行システム100における書類発行方法について、図6のフローチャート等を参照して説明する。なお、以下では、書類の発行を申請する利用者を「申請者」といい、当該書類の一例として住民票を想定して説明する。なお、住民票以外の書類として、印鑑証明書や住宅用家屋証明書や登記事項証明書等の証明書と、収入印紙等の証票とが挙げられる。市役所にやって来た申請者は、住民票の交付を申請するために提出する必要がある申請書T(図7参照)の表面に、申請者の氏名や生年月日や住所等の申請情報T1を記載する。未記入の申請書Tは、市役所にて配布されてもよいし、市役所のホームページ等からのダウンロードによって事前に入手できてもよい。申請情報T1は、発行の申請対象となる書類(本実施形態では住民票)を申請するための必要な記載事項である。申請情報T1は、文字や数字によって構成されてもよいし、申請書Tに印刷されたチェックボックスT2に記入されたマークによって構成されてもよい。
申請端末1は、申請者によって使用される。具体的に、申請者は、最初に、申請情報T1が記載済みであって表面が上向きになった申請書Tを、申請端末1の取込排出口17に投入する。なお、申請者は、申請書Tの投入に先立って、申請端末1の表示操作部13を操作することによって、発行の申請対象となる書類の種類、つまり希望するサービスを選択できてもよい。
取込排出口17に投入された申請書Tの先端部が一対の取込排出ローラ46の間に挟まると、制御部60は、申請の受付処理を開始して、取込排出ローラ46及び搬送ローラ43を正回転させることにより、申請書Tを取込排出口17から装置本体11内の第1搬送路31Aに取り込む(ステップS1)。これにより、申請書Tは、申請情報T1が記載された表面が上向きになった姿勢のまま、第1搬送路31A内において後側へ搬送され、読取部39を通過する。なお、申請書Tが一対の取込排出ローラ46の間に挟まったことを検出するセンサ(図示せず)を設けて、このセンサが申請書Tを検出したことに応じて、制御部60は、この申請書Tを第1搬送路31Aに取り込んでもよい。
取込排出口17に投入されて第1搬送路31A内を搬送される申請書Tが読取部39を通過する際に、制御部60は、申請書Tの表面の画像データを読取部39によって読み取る(ステップS2)。ステップS2では、制御部60は、読取部39によるOCR処理として、申請書Tから読み取った表面の画像データを記憶部63の辞書データ63Aと照合することによって、その画像データに対応するフォーマットを有する申請書Tの種類を特定する。制御部60が種類を特定できた申請書Tは、申請端末1において受付可能な申請書Tである。さらに、制御部60は、ステップS2でのOCR処理として、申請書Tから読み取った表面の画像データに含まれる文字や数字等を識別することによって、この申請書Tに記載された申請情報T1を読取部39によって読み取る。この場合における制御部60、読取部39及び取込排出口17は、申請対象となる書類についての申請情報T1を受け付ける受付部の一例として機能する。ステップS2は、書類発行方法において、申請端末1が、発行の申請対象となる書類についての申請情報T1を受け付ける受付ステップに相当する。
辞書データ63Aには、申請情報T1に不備(記載漏れや記載間違い)があるか否かを確認するための基準情報が申請書Tの種類毎に記憶されている。基準情報の一例は、申請情報T1として必要な情報の一覧である。制御部60は、確認部の一例として機能することにより、先ほど読取部39が読み取った申請情報T1における不備の有無を基準情報に基づいて確認する(ステップS3)。
制御部60は、申請情報T1に不備があることを確認した場合には(ステップS3にてYES)、申請情報T1に不備がある旨のメッセージ等を表示操作部13に表示することによって申請者に警告し、搬送ローラ43及び取込排出ローラ46を逆転させることによって、申請書Tを取込排出口17から返却する(ステップS4)。この場合における制御部60及び表示操作部13は、申請情報T1に不備があることを確認した場合に、その旨を報知する報知部の一例として機能する。なお、取込排出口17は、申請書Tを取り込むため取込口と、申請書Tを排出するため排出口とに分かれていてもよい。申請書Tを返却した制御部60は、新たな申請書Tの取り込みを待機する。また、種類を特定できなかった申請書T(そもそも申請書でない可能性もある)も、不備があるものとして、返却される(ステップS4)。
申請情報T1に不備があった場合(ステップS3にてYES)の変形例として、申請者は、表示操作部13を操作することによって、申請情報T1を訂正できてもよく、その場合には、申請書Tが返却されることなく、ステップS5以降の処理が実行される。なお、制御部60は、申請情報T1を訂正するだけでなく、申請書Tにおける該当箇所を記入部41によって上書き訂正してもよい。
制御部60は、申請情報T1に不備がないことを確認した場合には(ステップS3にてNO)、今回受け付けた申請情報T1に基づく申請内容と、申請情報T1に係る書類である住民票の発行手数料と表示操作部13に表示することによって、申請者に通知する(ステップS5)。書類毎の発行手数料は、記憶部63に予め記憶されている。申請内容は、申請対象の書類の種類と、申請情報T1とを含む。通知を受けた申請者が表示操作部13を操作することによって、住民票の発行手続きのキャンセルを選択すると(ステップS6にてNO)、制御部60は、申請書Tを取込排出口17から返却して(ステップS7)、待機状態に戻る。
表示操作部13の表示内容に納得した申請者が表示操作部13を操作することによって発行手続きの続行を選択すると(ステップS6にてYES)、制御部60は、申請者の運転免許証や健康保険証やマイナンバーカード等の身分証明書の取り込みを待機する(ステップS8)。申請書Tの返却から所定時間が経過しても身分証明書の取り込みがない場合には(ステップS8にてNO)、制御部60は、申請書Tを返却して(ステップS7)、待機状態に戻る。なお、表示操作部13には、身分証明書の投入を促すメッセージ等が表示されるとよい。
申請者が、自身の身分証明書を、氏名や住所等の身分証明情報や記載された表面が上向きになった姿勢にて申請端末1の取込排出口17に投入して、身分証明書の先端部が一対の取込排出ローラ46の間に挟まると、制御部60は、取込排出ローラ46及び搬送ローラ43を正回転させる。これにより、身分証明書が、取込排出口17から装置本体11内の第1搬送路31Aに取り込まれる。すると(ステップS8にてYES)、制御部60は、身分証明書を読取部39まで搬送して、身分証明書の表面の画像データを読取部39によって読み取る(ステップS9)。この場合の画像データには、身分証明情報が含まれるので、読取部39は、身分証明書から申請者の身分証明情報を取得する取得部の一例として機能する。なお、申請端末1は、身分証明情報を取得する構成を、読取部39とは別に備えてもよく、当該構成の一例として、運転免許書に内蔵されたICチップから身分証明情報を取得するリーダを挙げることができる。
そして、制御部60は、身分証明書から取得した身分証明情報と、申請情報T1に含まれる申請者の個人情報(氏名等)とに基づいて、申請者の本人認証を行う(ステップS10)。この場合における制御部60及び読取部39は、本人認証を行う認証部の一例として機能する。身分証明情報と個人情報とが一致すれば、制御部60は、本人認証が成功したと判断する。
ステップS10の本人認証は、身分証明書及び申請書Tの記載事項に基づいて実行されるが、例えば運転免許証に記載された顔写真による生体認証が、ステップS10の本人認証として実行されてもよい。本人認証を用いる場合の書類発行システム100は、申請端末1にアクセスする申請者(申請端末1を使用する申請者)を撮像するカメラ等の撮像部85を含んでもよい(図1参照)。撮像部85は、LAN4に接続されることにより、申請端末1等と通信可能である。撮像部85は、申請端末1の一部として申請端末1に組み込まれてもよい。制御部60は、読取部39によって運転免許証から読み取った顔写真(身分証明情報)と、撮像部85の撮像結果である申請者の画像とに基づいて、生体認証(厳密には顔認証)による本人認証を行う。
本人認証が失敗した場合には(ステップS10にてNO)、制御部60は、その旨のメッセージ等を表示操作部13に表示することによって申請者に警告し、申請書T及び身分証明書を取込排出口17から返却する(ステップS4)。本人認証が成功した場合には(ステップS10にてYES)、制御部60は、ステップS5にて通知した発行手数料について現金決済又はカード決済等をする決済処理を実行する(ステップS11)。なお、決済方法が複数存在する場合には、制御部60は、決済方法選択画面(図示せず)を表示操作部13に切替表示して、決済方法についての申請者の選択を決済方法選択画面において受け付ける。制御部60は、選択された決済方法に基づいて、カード処理部56、現金処理部57及び電子マネー処理部58のいずれかによって決済処理を実行する。この場合における制御部60、カード処理部56、現金処理部57及び電子マネー処理部58は、発行手数料を決済する決済部の一例として機能する。
ステップS11での決済が完了した場合に、制御部60は、ステップS2にて受け付けた申請情報T1を特定するための特定情報を出力する(ステップS12)。特定情報は、申請情報T1そのものを含んでもよい。特定情報は、申請情報T1に紐付いた通し番号を含んでもよい。通し番号は、個々の申請を識別するための識別情報の一例であって、制御部60によって申請毎に割り当てられる。特定情報は、申請対象となる書類の種類についての情報を含んでもよい。
ステップS12の具体例として、制御部60は、特定情報に相当するQRコード(登録商標)やバーコード等のコードCを、記入部41によって申請書Tにおける所定の記入欄T3内に記載する(図8参照)。または、制御部60は、コードCが記載されたチケット(図示せず)を発行部55によって印刷して発行口14に排出してもよい。さらに、制御部60は、通し番号及び申請情報T1を少なくとも含む特定情報を、I/F部62によって管理装置3に出力してもよく、この場合の特定情報は、管理装置3の記憶部83のテーブルW(図9参照)に記憶される。この場合には、本実施形態におけるコードCには、少なくとも通し番号の情報が含まれればよい。以上のように、制御部60、I/F部62、記入部41及び発行部55は、特定情報を出力する出力部の一例として機能する。そして、ステップS12は、書類発行方法において、申請端末1が特定情報を出力する出力ステップに相当する。
テーブルWには、申請毎の特定情報が、管理装置3に受け付けられた順に記憶されていて、各特定情報の記憶領域には、申請対象となる書類が発行済であるか否かを表わす発行フラグも記憶されている(図9参照)。テーブルWに記憶された直後の特定情報についての発行フラグは、書類が未発行であることを表わす「未」となっている。なお、申請端末1から管理装置3に出力される特定情報には、撮像部85の撮像結果である申請者の撮像データが含まれてもよく、その場合の撮像データは、通し番号に関連付けて、テーブルW又は記憶部83における撮像データ専用の記憶領域に記憶される。
特定情報を出力した制御部60は、申請書T及び身分証明書を取込排出口17から返却する(ステップS13)。身分証明書の返却は、ステップS13よりも早いタイミングに実施されてもよい。最後に、制御部60は、ステップS11での決済内容が記載されたレシートを発行部55によって印刷して発行口14に排出する(ステップS14)。これにより、申請の受付処理が終了する。なお、決済内容は、申請書Tに記載されてもよく、その場合には、レシートの発行(ステップS14)が省略され、申請書Tの返却(ステップS13)により、申請の受付処理が終了する。なお、前述した帳票Fのように、申請書Tの一部が分離されて申請端末1の回収部36内に回収されてもよい。
次に、図10のフローチャートを参照して、窓口の係員端末2によって実行される窓口処理について説明する。決済処理後の申請端末1から返却された申請書Tを受け取った申請者は、窓口を訪れ、申請書T又は前述したチケットを窓口の係員に提出する。すると、係員は、係員端末2の読取部74を、申請書T又はチケットに記載されたコードCに近付ける。これに応じて読取部74がコードCを読み取ると(ステップS21)、係員端末2の制御部76は、コードCに含まれる通し番号に紐付いた申請情報T1を取得するために、管理装置3に対して、この通し番号を通知することによって当該申請情報T1について問い合わせる(ステップS22)。
問い合わせを受けた管理装置3の制御部81は、該当する申請情報T1を記憶部83のテーブルW(図9参照)の中から発見すると、この申請情報T1を問い合わせ元の係員端末2に返信するので、この係員端末2の制御部76は、申請情報T1を取得する。この場合の制御部76は、特定部の一例として機能するので、申請端末1の制御部60がステップS12にて出力した特定情報に基づいて申請情報T1を特定する。そのため、ステップS22は、書類発行方法において、係員端末2が、出力された特定情報に基づいて申請情報T1を特定する特定ステップに相当する。ただし、コードCが申請情報T1そのものを含む場合には、制御部76は、コードCを読み取ることによって申請情報T1を特定するので、管理装置3への問い合わせは省略できる。この場合の書類発行システム100では、管理装置3自体を省略できる。さらには、申請者の情報や決済に関する情報がコードCに含まれている場合は、申請端末1と係員端末2とがオフライン状態であっても、窓口処理が対応可能となる。
なお、この申請情報T1に関する当事者である申請者の撮像データが記憶部83に記憶されている場合には、管理装置3は、申請情報T1だけでなく撮像データも係員端末2に返信してもよく、係員端末2の制御部76は、受信した撮像データを表示部72に表示する。そのため、係員は、表示部72に表示された撮像データと、窓口にいる申請者本人とを見比べることによって本人確認することができる。
該当する申請情報T1がテーブルWに存在しない場合には、制御部81は、その旨を問い合わせ元の係員端末2に返信するので、この係員端末2の制御部76は、申請情報T1を取得できない。その場合には(ステップS22にてNO)、制御部76は、書類の発行はできない旨のメッセージ等を係員端末2の表示部72に表示することによって警告して(ステップS23)、待機状態に戻る。この場合には、申請者が申請端末1での受け付けをせずに窓口を訪れた可能性がある。そのため、係員は、申請者に対して、申請端末1での受け付けをすることを促してもよいし、従来のように係員端末2の入力部73を操作して書類を発行部75によって発行し、発行手数料との引き換えに書類を申請者に受け渡してもよい。
制御部76は、申請情報T1を取得できた場合には(ステップS22にてYES)、これらの申請情報T1のうち必要な情報が記載された書類を発行部75によって発行する(ステップS24)。つまり、発行部75は、ステップS24では、ステップS22にて制御部76が特定した申請情報T1に基づいて申請対象の書類(本実施形態では住民票)を発行する(書類発行方法における発行ステップ)。なお、制御部76を発行部75の一部とみなしてもよい。申請者は、発行部75が発行した書類を直接受け取ってもよいし、係員が、発行された書類の中身を確認してから申請者に受け渡してもよい。
書類の発行に先立って、申請情報T1が表示部72に表示されてもよく、係員が表示部72に表示された申請情報T1に不備がないことを確認したことを入力部73によって入力した場合に、書類が発行されてもよい。さらに、書類の発行に先立って、係員の上司等による承認が必要であってもよい。具体的には、制御部76が申請情報T1を取得できた場合には、この申請情報T1が上司の端末(図示せず)に送信され、上司が端末を操作して承認すると、制御部76が書類を発行する。
最後に、制御部76は、今回発行した書類に関する情報の消し込み及び履歴保存を実行する(ステップS25)。具体的には、制御部76は、今回発行した書類の申請情報T1における少なくとも通し番号を管理装置3に送信することにより、管理装置3の制御部81に対して、テーブルWにおいて、この通し番号に係る発行フラグを「未」から「済」に変更させる(図9参照)。これにより、消し込み処理が完了するし、テーブルWにおいて、この通し番号に係る特定情報が履歴情報として残る。履歴保存についての別の例として、発行済の書類についての特定情報が、テーブルWから削除されて、履歴情報として、管理装置3の記憶部83における別の専用テーブルに記憶されてもよい。履歴情報は、申請書Tの画像データを含んでもよく、この場合には、申請書Tの現物の保存が不要になるので現物を破棄できる。なお、記憶部83における情報は、申請端末1の記憶部63や係員端末2の記憶部78にも同期して記憶されてもよい。消し込み及び履歴保存に応じて、窓口処理が終了する。また、書類の発行手数料の決済処理が実行されてから当該書類の発行が完了する度に、発行手数料が集計され、支払履歴として、記憶部63、記憶部78及び記憶部83の少なくともいずれかに記憶される。
以上のように、書類発行システム100では、申請端末1が、発行の申請を受け付ける役割を分担し、係員端末2が、申請対象の書類を発行する役割を分担する。このように申請端末1と係員端末2とが役割分担して連携する構成であれば、様々な種類の書類の申請であっても、申請の受付自体は申請端末1にて対応できるので、係員端末2を担当する係員は、申請を受け付ける負担から解放されて、書類の発行に専念できる。そのため、書類発行システム100では、様々な種類の書類の発行申請に対応できる。特に、申請端末1は、投入された申請書Tに記載された申請情報T1を確認し、この申請情報T1に不備があれば報知することから、窓口の係員が、申請情報T1を確認したり、申請情報T1の不備に対応したりする負担からも解放されるし、書類発行に係るミスを低減することもできる。
また、申請者は、事前に申請情報T1を記載しておいた申請書Tを申請端末1に投入すれば、他に難しい操作をしなくてもいいので、申請端末1では、申請者の一人当たりにかかる処理時間を短くすることができる。これにより、申請端末1における混雑の発生を抑制できる。また、前述したように書類の発行手数料に関する現金等を書類発行システム100によって集計して自動管理することもできるので、発行手数料の管理に係る係員の負担も低減できる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、申請端末1では、申請を受け付けるだけでなく、申請対象の書類の発行手数料を決済することもできるが、発行手数料は、申請端末1とは別の精算機86によって決済できてもよい。図11は、精算機86の正面図である。精算機86の一例は、券売機であって、書類発行システム100の一部としてLAN4につながることによって、申請端末1と通信可能である(図1参照)。精算機86の正面には、表示操作部87と、硬貨投入口88と、紙幣投入口89と、紙幣出金口90と、電子マネー処理部91と、釣銭返却口92と、発券口93とが設けられている。
申請者は、発行手数料の決済のために、現金を硬貨投入口88や紙幣投入口89に投入したり、媒体を電子マネー処理部に読み取らせたりする。これに応じて、精算機86は、前述した受付処理における決済処理(図6のステップS11)を申請端末1の代りに実行する。なお、精算機86では、電子マネー決済以外の非現金決済が実行できてもよい。現金決済の際に生じた釣銭のうち、紙幣は、紙幣出金口90から返却されて、硬貨は、釣銭返却口92から返却される。前述したレシートが、発券口93に発行されてもよい。このように申請者が申請端末1及び精算機86の両方を操作する場合には、精算機86は、申請端末1の近くに設置されることが好ましい。なお、精算機86は、決済処理以外の処理(例えば、ステップS12の出力処理)も実行してもよい。また、収入印紙のように申請者の情報が記載されない書類は、精算機86の発券口93から発行されてもよい。
また、申請者の本人認証の内容は、申請対象の書類の種類に応じて異なってもよい。例えば、住民票については、前述したように申請端末1及び係員端末2の両方に跨って複数回の本人認証が行われるが、収入印紙については、本人確認自体が不要であってもよい。
申請者は、紙の申請書Tの代りに、自身のスマートフォン等の通信端末(図示せず)によって申請情報T1を申請端末1に送信できてもよい。その場合には、申請者は、市役所のホームページ等から、申請書Tの電子データを取得して通信端末内に申請情報T1を生成する。申請端末1は、通信端末と近距離無線通信するための通信部(図示せず)を備え、通信部によって通信端末から申請情報T1を取得して、ステップS3(図6参照)での確認処理を実行する。この場合の出力処理(ステップS12)では、前述した特定情報が申請者の通信端末に送信されてもよく、申請者は、通信端末に送信された特定情報におけるコードC等を通信端末の画面に表示させてから、窓口の係員に提示すればよい。
また、申請端末1は、帳票Fの取り扱いを行わず、申請書Tだけを受け付けて、書類発行システム100の専用端末として利用される構成としてもよい。
以上に説明した様々な特徴は、適宜組み合わせることができる。
1 申請端末
2 係員端末
13 表示操作部
17 取込排出口
39 読取部
41 記入部
55 発行部
56 カード処理部
57 現金処理部
58 電子マネー処理部
60 制御部
62 I/F部
72 表示部
75 発行部
76 制御部
85 撮像部
100 書類発行システム
T 申請書
T1 申請情報
2 係員端末
13 表示操作部
17 取込排出口
39 読取部
41 記入部
55 発行部
56 カード処理部
57 現金処理部
58 電子マネー処理部
60 制御部
62 I/F部
72 表示部
75 発行部
76 制御部
85 撮像部
100 書類発行システム
T 申請書
T1 申請情報
Claims (12)
- 発行の申請対象となる書類についての申請情報を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記申請情報を特定するための特定情報を出力する出力部とを含み、書類の発行を申請する申請者によって使用される申請端末と、
前記出力部によって出力された前記特定情報に基づいて前記申請情報を特定する特定部と、前記特定部によって特定された前記申請情報に基づいて申請対象の書類を発行する発行部とを含み、係員によって使用される係員端末とを含む、書類発行システム。 - 前記申請端末は、前記受付部が受け付けた前記申請情報に係る書類の発行手数料を決済する決済部を含む、請求項1に記載の書類発行システム。
- 前記受付部は、前記申請情報が記載された申請書が投入される投入部と、前記投入部に投入された申請書から前記申請情報を読み取る読取部とを含む、請求項1又は2に記載の書類発行システム。
- 前記申請端末は、前記読取部が読み取った前記申請情報を確認する確認部と、前記申請情報に不備があることを前記確認部が確認した場合に報知する報知部とを含む、請求項3に記載の書類発行システム。
- 前記出力部は、前記投入部に投入された申請書に前記特定情報を記載したり、前記特定情報が記載されたチケットを発行したりすることによって、前記特定情報を出力する、請求項3又は4に記載の書類発行システム。
- 前記申請端末は、前記受付部が受け付けた前記申請情報に申請者の個人情報が含まれる場合に申請者の本人認証を行う認証部を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の書類発行システム。
- 前記認証部は、申請者の身分証明情報を取得する取得部を含み、前記取得部が取得した身分証明情報と前記個人情報とに基づいて本人認証を行う、請求項6に記載の書類発行システム。
- 申請者を撮像する撮像部を含み、
前記認証部は、申請者の身分証明情報を取得する取得部を含み、前記取得部が取得した身分証明情報と前記撮像部の撮像結果とに基づいて本人認証を行う、請求項6又は7に記載の書類発行システム。 - 前記申請端末を使用する申請者を撮像する撮像部を含み、
前記係員端末は、前記撮像部の撮像結果を表示する表示部を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の書類発行システム。 - 発行の申請対象となる書類についての申請情報を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記申請情報に係る書類の発行手数料を決済する決済部と、
前記決済部による決済が完了した場合に、前記受付部が受け付けた前記申請情報を係員用の係員端末にて特定するための特定情報を出力する出力部とを含み、書類の発行を申請する申請者によって使用される、申請端末。 - 発行の申請対象となる書類についての申請情報が記載された申請書が投入される投入部と、
前記投入部に投入された申請書から前記申請情報を読み取る読取部と、
前記読取部が読み取った前記申請情報を確認する確認部と、
前記申請情報に不備があることを前記確認部が確認した場合に報知する報知部とを含み、書類の発行を申請する申請者によって使用される、申請端末。 - 書類の発行を申請する申請者によって使用される申請端末と、係員によって使用される係員端末とを含む書類発行システムにおける書類発行方法であって、
前記申請端末が、発行の申請対象となる書類についての申請情報を受け付ける受付ステップと、
前記申請端末が、前記受付ステップにて受け付けた前記申請情報を特定するための特定情報を出力する出力ステップと、
前記係員端末が、前記出力部ステップにて出力された前記特定情報に基づいて前記申請情報を特定する特定ステップと、
前記係員端末が、前記特定ステップにて特定された前記申請情報に基づいて申請対象の書類を発行する発行ステップとを含む、書類発行システムにおける書類発行方法。
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