JP2022118630A - 帳票処理装置、帳票処理システム及び帳票処理装置における帳票処理方法 - Google Patents

帳票処理装置、帳票処理システム及び帳票処理装置における帳票処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】使い勝手の向上を図れる帳票処理装置、帳票処理システム及び帳票処理装置における帳票処理方法を提供する。【解決手段】帳票処理装置1は、複数の分離片によって構成される帳票が投入される取込排出口8と、取込排出口8に投入された帳票が、分離片が揃った第1帳票である場合には、当該帳票に記載された金額について決済するための第1処理を実行する制御部55とを含む。取込排出口8に投入された帳票が、分離片が不足した第2帳票である場合には、制御部55は、第1処理と異なる第2処理であって、当該帳票に記載された金額について決済するための第2処理を実行する。【選択図】図5

Description

この発明は、帳票処理装置と、帳票処理装置を含む帳票処理システムと、帳票処理装置における帳票処理方法とに関する。
下記特許文献1は、金融機関に設置されて税金や公共料金等の料金の払込取引を自動的に行う帳票処理装置を開示している。帳票処理装置の処理対象となる帳票は、帳票の長手方向に並ぶ納入書、納入通知書及び領収書といった複数の分離片によって構成されている。隣り合う分離片は、これらの間を通るミシン目にて分離可能である。利用者が帳票を帳票処理装置の取込排出口に挿入すると、帳票に記載された金額が読み取られて帳票処理装置の表示操作部に表示される。表示操作部に表示された金額を見た利用者が入金することによって決済が完了すると、帳票処理装置内では、帳票に領収印が記入されて、帳票がミシン目において切断される。切断された帳票のうち、納入書及び納入通知書は、帳票処理装置内に回収され、領収書は、取込排出口から排出されて利用者に返却される。
特開2020-173520号公報
利用者が誤って事前に帳票から分離片を切り離してしまうことが想定される。このように分離片が揃っていない帳票は、従来の帳票処理装置では読み取れないので、取込排出口に挿入されても返却される。そのため、利用者は、返却された帳票を金融機関における有人の窓口に持ち込んで、この帳票に関する決済のために窓口の係員に対応してもらう必要ある。これでは、利用者にとっては二度手間であるし、金融機関にとっては、せっかく帳票処理装置を設置したのに係員の負担軽減が図れない。
この発明は、かかる背景のもとにおいてなされたものであり、使い勝手の向上を図れる帳票処理装置、帳票処理システム及び帳票処理装置における帳票処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、複数の分離片によって構成される帳票が投入される投入部と、前記投入部に投入された帳票が、前記分離片が揃った第1帳票である場合には、当該帳票に記載された金額について決済するための第1処理を実行する処理部とを含み、前記投入部に投入された帳票が、前記分離片が不足した第2帳票である場合には、前記処理部が、前記第1処理と異なる第2処理であって、当該帳票に記載された金額について決済するための第2処理を実行する、帳票処理装置である。
また、本発明は、前記第2処理が、前記第2帳票である帳票において不足した前記分離片の投入を促す促進処理と、不足分である前記分離片が前記投入部に投入された場合に、当該帳票に記載された金額について決済する決済処理とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記帳票処理装置が、印字された紙片を発行する発行部を含み、前記第2帳票である帳票において不足した前記分離片が領収書である場合の前記第2処理が、当該帳票に記載された金額について決済する決済処理と、前記領収書の代りのレシートを前記発行部によって発行する発行処理とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記第2帳票である帳票において不足した前記分離片が領収書である場合の前記第2処理が、当該帳票に記載された金額について決済する決済処理と、前記領収書の代りの電子領収書を作成する作成処理と、当該帳票を前記投入部に投入した利用者に対して前記電子領収書の取得を許可する許可処理とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記帳票処理装置が、情報を出力する出力部を含み、前記第2処理が、前記電子領収書を取得するための情報を、読取可能なコードとして前記出力部によって出力する出力処理も含み、利用者によって前記コードが読み取られた場合に、前記処理部が、前記許可処理を実行することを特徴とする。
また、本発明は、前記帳票処理装置が、情報入力のための入力部と、情報を送信する送信部とを含み、利用者の連絡先についての連絡先情報が前記入力部によって入力された場合に、前記処理部が、前記許可処理として、前記電子領収書についての情報を前記送信部によって利用者の連絡先に送信することを特徴とする。
また、本発明は、前記第2処理には複数のパターンが存在し、前記帳票処理装置が、前記第2処理のパターンの選択を受け付ける受付部を含み、前記処理部が、前記受付部が受け付けた選択に係るパターンの前記第2処理を実行することを特徴とする。
また、本発明は、複数の分離片によって構成される帳票が投入される投入部と、前記投入部に投入された帳票を、前記分離片が揃った第1帳票、又は、前記分離片が不足した第2帳票に分別する分別部と、前記投入部に投入された帳票が前記分別部によって前記第2帳票に分別された場合に、前記分離片が不足していることを報知する報知部とを含む、帳票処理装置である。
また、本発明は、複数の分離片によって構成される帳票が投入される投入部を含む帳票処理装置と、前記投入部に投入された帳票を、前記分離片が揃った第1帳票、又は、前記分離片が不足した第2帳票に分別する分別部とを含み、前記帳票処理装置が、前記分別部によって前記第1帳票に分別された帳票については、当該帳票に記載された金額について決済するための第1処理を実行する処理部を含み、前記処理部が、前記分別部によって前記第2帳票に分別された帳票については、前記第1処理と異なる第2処理であって、当該帳票に記載された金額について決済するための第2処理を実行する、帳票処理システムである。
また、本発明は、複数の分離片によって構成される帳票が投入される投入部を含む帳票処理装置における帳票処理方法であって、前記投入部に投入された帳票を、前記分離片が揃った第1帳票、又は、前記分離片が不足した第2帳票に分別する分別ステップと、前記分別ステップにおいて前記第1帳票に分別された帳票については、当該帳票に記載された金額について決済するための第1処理を実行する第1処理ステップと、前記分別ステップにおいて前記第2帳票に分別された帳票については、前記第1処理と異なる第2処理であって、当該帳票に記載された金額について決済するための第2処理を実行する第2処理ステップとを含む、帳票処理装置における帳票処理方法である。
本発明によれば、帳票処理装置に関して使い勝手の向上を図れる。
本発明の一実施形態において用いられる帳票の一例を示す模式図である。 領収印等の記入後にカットされた状態における帳票を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る帳票処理システムの概要を示す模式図である。 帳票処理システムを構成する帳票処理装置の斜視図である。 帳票処理装置の内部構造を示す模式的な側面図である。 帳票処理システムの電気的構成を示すブロック図である。 帳票処理装置において行われる処理の内容を示すフローチャートである。 帳票処理装置の表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。 表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。 表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。 表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。 表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。 表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。 帳票処理装置に投入される前にカットされた状態における帳票を示す模式図である。 帳票処理装置において行われる処理の内容を示すフローチャートである。 表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。 帳票処理装置において行われる処理の内容を示すフローチャートである。 表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。 帳票処理装置から発行されたレシートの模式図である。 帳票処理装置において行われる処理の内容を示すフローチャートである。 表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。 利用者の通信端末に電子領収書が表示された状態を示す模式図である。 表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。
以下では、この発明の一実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1及び図2は、この発明の一実施形態において用いられる帳票Fの一例を示す模式図である。帳票Fは、行政機関や販売業者等が発行する納付書又は払込票等である。本実施形態の帳票Fは、行政機関が発行する納付書であり、税金や公共料金等の料金を納付すべき利用者に郵送等によって届けられた後に、利用者によって料金の納付のために銀行等の金融機関に持ち込まれる。
帳票Fの全体は、例えば長方形状に形成された紙片である。帳票Fでは、料金の納付後に利用者に返却される領収書F1と、控えF2とが、帳票Fの長手方向LDに並んで配置されている。本実施形態における控えF2は、料金の納付後に金融機関等において保管される納入書F2Aと、料金の納付後に帳票Fの発行元である行政機関に送付される納入通知書F2Bとを含む。
領収書F1、納入書F2A及び納入通知書F2Bのそれぞれの表面FAには、それぞれのタイトルTと、納付すべき料金の額つまり納付額等に関する情報Jと、納付額以外の金額が後から記入される記入欄Kと、枠状の押印欄Rとが予め印刷されている。領収書F1を参照して、本実施形態における情報Jは、納付額に関する納付額情報J1と、納付期限の情報J2とを少なくとも含む。図示していないが、情報Jは、利用者の個人情報(氏名や電話番号等)と、個々の帳票Fを特定するための識別情報とをさらに含んでもよい。さらに、情報Jには、文字や数字に限らず、バーコード等のコードJ3が含まれてもよい。コードJ3は、本実施形態のように納入通知書F2Bだけに表示されてもよい。
記入欄Kは、納付期限が徒過しているときに納付額以外に納付すべき延滞金の金額が記入される延滞金記入欄K1と、利用者が行政機関によって納付を督促された場合に納付額以外に納付すべき督促料の金額が記入される督促料記入欄K2と、納付額と延滞金と督促料との合計である請求金額が記入される請求金額記入欄K3とを含む。
利用者に届いた時点における帳票Fは、図1に示すように、領収書F1と控えF2とが一体化された状態にある。帳票Fには、領収書F1と控えF2との境界線L1(破線参照)が設けられている。控え2Fには、納入書F2Aと納入通知書F2Bとの境界線L2(一点鎖線参照)が設けられている。境界線L1及び境界線L2のそれぞれは、帳票Fにおいて長手方向LDと直交する短手方向SDに沿って直線状に延びて、帳票Fを横切っている。少なくとも境界線L1には、短手方向SDに沿って帳票Fを縦断するミシン目Mが形成されている。
利用者が帳票Fを金融機関における有人の窓口に持ち込んだ場合、窓口にて帳票Fを受け取った係員は、延滞金及び督促料といった加算額を調べて、納付額情報J1に記載された納付額に加算額を加算して、請求金額を算出する。そして、係員は、帳票Fの延滞金記入欄K1、督促料記入欄K2及び請求金額記入欄K3に、該当する金額を記入する(図2参照)。なお、延滞金及び督促料が零である場合には、延滞金記入欄K1及び督促料記入欄K2に零やハイフンが記入され、請求金額記入欄K3には、納付額と同額の数字が記入される。なお、延滞金及び督促料の設定がない場合には、記入欄Kが省略されてもよく、その場合には、納付額そのものが請求金額である。
係員は、請求金額記入欄K3に記入した請求金額を利用者に伝える。利用者は、請求金額分の料金を、現金やクレジットカード等によって支払う。このように決済が完了すると、係員は、図2に示すように、決済完了の証拠情報である領収印Aを帳票Fにおける各押印欄R内に記入する。その後、係員は、帳票Fを、領収書F1と控えF2とに分離する。係員が領収書F1を利用者に手渡すと、料金の支払いについての利用者と係員との間における取引が完了する。つまり、決済が完了しただけでは、取引は未完了であり、領収印Aが記入された領収書F1が決済完了後に利用者に手渡されることによって取引全体が完了する。
控えF2は、金融機関によって一旦回収され、その後、納入書F2Aと納入通知書F2Bとに分離されてから、納入書F2Aは、金融機関にて保管され、納入通知書F2Bは、帳票Fの発行元である行政機関に郵送される。なお、納入書F2Aと納入通知書F2Bとを分離する際には、係員は、境界線L2をハサミ等で切断してもよいし、予め境界線L2にミシン目Mを設けておいて、境界線L1と同様の手順で、納入書F2Aと納入通知書F2Bとをミシン目Mにおいて分離してもよい。このように、帳票Fは、領収書F1、納入書F2A及び納入通知書F2Bという複数(本実施形態では3つ)の分離片によって構成されている。なお、帳票Fの発行元が、別の金融機関(以下「指定金融機関」という。)を請求金額の支払い先として指定している場合には、控えF2は、指定金融機関に郵送されて、指定金融機関の係員によって処理される。
図3は、本発明の一実施形態に係る帳票処理システム100の概要を示す模式図である。帳票処理システム100は、金融機関の建物内における例えばATM(Automated Teller Machine)コーナーに設置された帳票処理装置1と、例えば金融機関の建物内におけるバックヤード等に設置された管理装置101と、金融機関の窓口に設置された窓口端末102とを含む。
帳票処理装置1と窓口端末102とは、有線又は無線の通信回線で構成されたLAN(Local Area Network)103を介して通信可能に接続されている。LAN103は、インターネット等の公衆回線104につながっている。管理装置101は、LAN103及び公衆回線104を介して、又は、LAN103だけを介して、帳票処理装置1及び窓口端末102のそれぞれに対して通信可能に接続されている。なお、管理装置101は、帳票処理装置1又は窓口端末102の一部であってもよいし、金融機関から離れた別の場所に設置されてもよい。
帳票処理装置1は、先ほどの説明において利用者と係員との間において行われた帳票Fによる取引を利用者との間において行う自動取引装置である。なお、本実施形態における帳票処理装置1は、税金や公共料金に関する税公金処理装置である。管理装置101は、帳票処理装置1での決済が完了した取引の情報を取引履歴として記憶するサーバである。窓口端末102は、いわゆるパソコンであって、窓口の係員によって操作される。
帳票処理システム100に関連して、金融機関の建物の外には、カード決済サーバ105及び辞書サーバ106が設けられており、これらは、公衆回線104に接続されている。カード決済サーバ105は、クレジットカード会社によって保有されてもよいし、税公金処理装置のメーカーによって保有されてもよい。辞書サーバ106は、帳票Fの様式データを管理する組織(辞書配信センター等)によって保有されている。
図4は、この発明の一実施形態に係る帳票処理装置1の斜視図である。帳票処理装置1は、縦長のボックス形状の装置本体2を含む。装置本体2における正面側の側面である前面3では、上側領域3Aが下側領域3Bよりも後側に一段ずれることにより、上側領域3Aと下側領域3Bとの間には水平に延びる境界領域3Cが形成されている。
上側領域3Aの上側部分には、例えばタッチパネル付きの液晶モニタによって構成された表示操作部4が設けられている。表示操作部4は、様々な情報が表示される表示部としての機能と、利用者によって操作される操作部として機能とを有する。表示部と操作部とは、表示操作部4にまとめられるのでなく、別々に存在してもよい。
上側領域3Aにおいて表示操作部4よりも右側の領域には、後側へ窪んだ窪み3Dが形成されている、窪み3Dには、左右に細長いスリット状の発行口5及びカード出入口6と、PINパッド等によって構成された操作部7とが上下に並んで設けられている。操作部7及び表示操作部4は、情報入力のための入力部の一例である。上側領域3Aにおいて表示操作部4よりも下側には、投入部の一例として左右に細長いスリット状の取込排出口8と、取込排出口8の下端を縁取って前側へ水平に突出した板状のトレイ9とが設けられている。
前面3の下側領域3Bの上部において例えば右寄りの領域には、左右に細長いスリット状の紙幣投入口10及び紙幣出金口11が上下に並んで設けられている。紙幣投入口10及び紙幣出金口11は、下側領域3Bと境界領域3Cとに跨って略L字状に折り曲げられたシャッタ12によって一括開閉される。下側領域3Bの上部において紙幣投入口10及び紙幣出金口11よりも左側の領域には、硬貨出金口13が設けられ、境界領域3Cにおいて左右方向において硬貨出金口13と同じ位置には、硬貨投入口14が設けられている。硬貨出金口13及び硬貨投入口14は、シャッタ12と同様に略L字状に折り曲げられたシャッタ15によって一括開閉される。なお、シャッタ12は、紙幣投入口10だけを開閉するシャッタと、紙幣出金口11だけを開閉するシャッタとに分かれていてもよい。同様に、シャッタ15は、硬貨出金口13だけを開閉するシャッタと、硬貨投入口14だけを開閉するシャッタとに分かれていてもよい。
なお、表示操作部4、発行口5、カード出入口6、操作部7、取込排出口8、紙幣投入口10、紙幣出金口11、硬貨出金口13及び硬貨投入口14のそれぞれの位置は、利用者にとってアクセスしやすい位置であれば、任意に変更できる。また、紙幣投入口10と紙幣出金口11とが紙幣入出金口としてまとめられてもよいし、硬貨出金口13と硬貨投入口14とが硬貨入出金口としてまとめられてもよい。
帳票Fについての帳票処理装置1での自動取引について簡単に説明すると、利用者は、まず、帳票処理装置1の前に立つ。そして、利用者は、帳票処理装置1の前後方向において長手かつ水平な姿勢にあって表面FAが上向きになった帳票F(図1参照)を、領収書F1が最後尾となるように、つまり控えF2が先頭となるようにトレイ9に載せて取込排出口8に投入する。これにより、帳票Fが取込排出口8から装置本体2内に取り込まれる。すると、帳票処理装置1では、帳票Fの画像データが読み取られ、この画像データに含まれる納付額情報J1(図1参照)に基く請求金額が、表示操作部4に表示される。
請求金額について現金決済する利用者は、開放された紙幣投入口10や硬貨投入口14に現金を投入する。請求金額についてクレジットカード決済したい利用者は、自身のクレジットカードをカード出入口6に挿入した後に、表示操作部4又は操作部7によって暗証番号等を入力する。なお、本実施形態における決済方法は、現金決済及びクレジットカード決済であるが、決済方法の他の例として、利用者の口座から支払い先に振り込む口座決済や電子マネー決済もあり得る。口座決済の場合、利用者は、自身のキャッシュカードをカード出入口6に挿入した後に、操作部7によって暗証番号等を入力する。電子マネー決済の場合、利用者は、電子マネーに紐付いたカードや端末等の媒体を帳票処理装置1に読み取らせる。
以上の決済が完了すると、帳票処理装置1内では、帳票Fにおける各押印欄R内に領収印Aが記入され、帳票Fが、ミシン目Mにおいて切断(カット)されて、領収書F1と控えF2とに分離される(図2参照)。領収書F1は、取込排出口8から装置本体2の外に排出されて利用者に返却され、控えF2は、帳票処理装置1内に回収される。現金決済において釣銭が発生した場合には、釣銭が、紙幣出金口11や硬貨出金口13から利用者に返却される。また、今回の取引の内容を示したレシートが発行口5から発行される。このように、帳票処理装置1での自動取引では、決済、帳票Fへの領収印Aの記入、帳票Fの分離及び利用者への領収書F1の返却が、帳票処理装置1内で完結する。
次に、帳票処理装置1の要部について説明する。図5は、帳票処理装置1の上部における内部構造を右側から見た模式図である。図5における左側は、帳票処理装置1の前側であり、図5における右側は、帳票処理装置1の後側であり、図5の紙面に垂直な方向は、帳票処理装置1の左右方向である。以下では、帳票処理装置1の前後方向、左右方向及び上下方向を用いて説明を行う。なお、説明の便宜上、図4にて説明した発行口5、カード出入口6及び操作部7等の図示が、図5では省略されている。帳票処理装置1の装置本体2内の上部には、処理部の一例としての帳票処理ユニット20が設けられている。
帳票処理ユニット20に関連して、装置本体2内には、取込排出口8に投入された帳票Fを搬送するための搬送路21が設けられている。搬送路21は、装置本体2内にて搬送される帳票Fの軌跡に沿って延びるスペースである。搬送路21の幅方向は、左右方向と一致している。搬送路21は、取込排出口8から装置本体2の後面22の手前まで後側へ水平に延びる第1搬送路21Aと、第1搬送路21Aの後端から湾曲した後に下側へ延びる第2搬送路21Bと、第2搬送路21Bの下端から湾曲した後に前側へ延びる第3搬送路21Cとを含む。
取込排出口8に投入されて搬送路21内に取り込まれた帳票Fは、第1搬送路21A、第2搬送路21B及び第3搬送路21Cにおいて、この順番にて搬送される。そのため、搬送路21では、帳票Fの搬送方向(以下では、単に「搬送方向」という。)において、第1搬送路21Aが、取込排出口8に近い上流側に位置し、第3搬送路21Cが、取込排出口8から離れた下流側に位置している。搬送路21内にて搬送される帳票Fは、通常では、帳票Fにおける二辺(図1に示す上下の二辺)が前後方向と整合した姿勢を保って、前後方向に沿って進行する。
帳票処理ユニット20は、帳票Fを搬送路21内にて搬送する搬送部25と、分離された控えF2を回収する回収部26と、帳票Fを搬送路21内に取り込んだり取込排出口8から排出したりする取込排出部27と、帳票Fを分離する分離部28とを含む。帳票処理ユニット20は、帳票Fから画像データを読み取る読取部29と、搬送路21内における帳票Fの姿勢を矯正するアライメント部30と、帳票Fに領収印A等を記入する記入部31と、搬送路21内における帳票Fの通過を検出する検出部32とをさらに含む。
搬送部25は、搬送路21の全域に分散して配置された複数の搬送ローラ33を複数含む。各搬送ローラ33は、左右方向に細長く延びる円柱体である。搬送部25は、これらの搬送ローラ33を正逆回転させるモータ(図示せず)も含む。正回転する搬送ローラ33は、この搬送ローラ33の外周面に接触した帳票Fを搬送路21内において搬送方向の下流側へ搬送する。逆回転する搬送ローラ33は、この搬送ローラ33の外周面に接触した帳票Fを搬送路21内において搬送方向の上流側へ搬送する。搬送ローラ33は、対をなして対向配置されて搬送路21内において接触していてもよい。対になった2つの搬送ローラ33は、その間に帳票Fを挟持した状態にて互いに反対の方向に回転することによって、この帳票Fを搬送路21内において上流側又は下流側へ搬送する。なお、後述する他のローラについても、特に言及がない場合には、搬送ローラ33と同様に構成される。
回収部26は、分離後の帳票Fにおける控えF2(図2参照)を収納するために装置本体2内に確保されたスペースである。回収部26は、本実施形態では上下に並んで2つ設けられるが、3つ以上設けられてもよいし、1つだけ設けられてもよい。第3搬送路21Cは、2つの分岐路21Dに分岐して、これらの分岐路21Dは、2つ回収部26に1つずつ接続されている。帳票処理ユニット20は、第3搬送路21Cの分岐位置に配置された切換爪34と、切換爪34の向きを変えるソレノイド(図示せず)とを有する切換部35をさらに含む。切換爪34の向きが変わると、第3搬送路21Cにおける控えF2の行き先がどちらかの分岐路21Dに変更される。回収部26に収納された控えF2を取り出せるように、回収部26は、装置本体2に対して着脱可能であってもよい。または、係員は、装置本体2の表面に設けられた扉(図示せず)を開くことによって、装置本体2内の回収部26に外からアクセスできてもよい。
取込排出部27は、取込排出口8に投入された帳票Fを第1搬送路21A内に取り込んだり、第1搬送路21A内の帳票Fの全部又は一部を取込排出口8に排出したりするための構成である。取込排出部27は、第1搬送路21Aにおいて取込排出口8に隣接した前端部を上下から挟むように配置された少なくとも一対の取込排出ローラ36と、これらの取込排出ローラ36を正逆回転させるモータ(図示せず)とを含む。
分離部28は、帳票Fをミシン目Mにおいて分離するための構成であって、第1搬送路21Aにおいて取込排出部27よりも搬送方向の下流側、つまり後側に配置されている。分離部28は、切断部材37と、アクチュエータ38と、第1ローラ39及び第2ローラ40と、第1ローラ39及び第2ローラ40を正逆回転させるモータ(図示せず)とを含む。
切断部材37は、金属製又は樹脂製のカッターであり、その刃先37Aの刃渡り方向は、左右方向に延びている。切断部材37は、刃先37Aが第1搬送路21Aを横切れるように、第1搬送路21Aに対して交差又は直交する移動方向(図5では上下方向)に移動可能である。図5に示すように待機位置にある切断部材37は、その移動方向における一方側(図5では上側)へ第1搬送路21Aから離れている。アクチュエータ38は、例えばモータによって構成されていて、切断部材37を移動方向に沿って移動させる。
第1ローラ39及び第2ローラ40のそれぞれは、第1搬送路21Aに沿って少なくとも一対ずつ設けられている。各対における2つの第1ローラ39は、第1搬送路21A内において接触するように互いに対向配置され、各対における2つの第2ローラ40は、第1搬送路21A内において接触するように互いに対向配置されている。なお、第1ローラ39及び第2ローラ40のそれぞれは、左右方向から見て重なるように、左右方向に並んで複数配置されていてもよい。第1ローラ39は、搬送方向において、第2ローラ40よりも上流側に位置し、切断部材37は、搬送方向において、第1ローラ39と第2ローラ40との間に位置している。
読取部29は、第1搬送路21Aにおいて分離部28よりも搬送方向の下流側に配置され、第1搬送路21Aを左右方向に横切っている。読取部29は、帳票Fの表面のイメージを上側から光学的に読み取って帳票Fの画像データを取得するためのものであり、例えば、CIS(Contact Image Sensor)等のラインセンサによって構成されている。読取部29は、読み取った帳票Fを分別する分別部の一例として機能する。
アライメント部30は、帳票Fの姿勢を矯正して斜行状態を解消つまり斜行補正するための構成であり、第1搬送路21Aにおいて搬送方向における分離部28の周囲に配置されている。アライメント部30は、位置決め部41と、補正ローラ42と、補正ローラ42を回転させるモータ(図示せず)とを含む。
位置決め部41は、前後に長手のブロック状に形成されている。位置決め部41において第1搬送路21Aに臨んだ側面は、第1搬送路21A内における帳票Fの進行方向に沿って平坦な寄せ当て面である。補正ローラ42は、前後方向において位置決め部41と同じ位置に配置されて、第1搬送路21Aに臨んでいる。補正ローラ42は、他のローラとは異なり、前後方向に延びる回転軸線(図示せず)まわりに回転する。第1搬送路21A内において搬送される帳票Fは、回転する補正ローラ42に接触することによって、位置決め部41の寄せ当て面に寄せられる。帳票Fが進行方向に対して傾斜した斜行状態にて搬送される場合があるが、この帳票Fが寄せ当て面に寄せられることによって、この帳票Fの姿勢が矯正されて斜行状態が解消する。
記入部31は、第1搬送路21Aにおいて読取部29よりも搬送方向の下流側、つまり第1搬送路21Aの後端部において、上側から第1搬送路21Aに臨んで配置されている。記入部31の下端面は、帳票Fにおける各押印欄R内に領収印A(図2参照)を記入するための押印部31Aと、帳票Fにおける各記入欄K内に金額(図2参照)を印刷するための印刷ヘッド31Bとが設けられている。押印部31Aには、領収印Aを反転させたものと一致した模様が刻まれている。印刷ヘッド31Bは、ドットインパクトプリンタ等によって構成されている。なお、領収印Aの全体や、領収印Aにおける支払日の日付部分が、印刷ヘッド31Bによって再現されて帳票Fに印刷されてもよく、この場合には押印部31Aが省略される。帳票処理ユニット20は、記入部31を昇降させるアクチュエータ等の駆動部(図示せず)も含む。
検出部32は、一例として、搬送方向における読取部29と記入部31との間に配置されている。検出部32は、例えばフォトインタラプタであって、第1搬送路21Aを上下に挟んで配置された発光素子32A及び受光素子32Bを含む。発光素子32Aと受光素子32Bとの間に帳票Fが存在しない状態では、発光素子32Aによって発光された検知光(図示せず)が受光素子32Bによって受光される。発光素子32Aと受光素子32Bとの間に帳票Fが存在すると、検知光が帳票Fによって遮光される。発光素子32Aと受光素子32Bとの間を帳票Fが通過すると、検知光が再び受光素子32Bに受光される。検出部32は、このような検知光の遮光や受光によって、発光素子32Aと受光素子32Bとの間における帳票Fの通過を検出する。
図6は、帳票処理システム100の電気的構成を示すブロック図である。帳票処理装置1の装置本体2内には、帳票処理ユニット20の他に、発行部51と、カード処理部52と、現金処理部53と、電子マネー処理部54とが設けられている。発行部51は、レシートを印刷するプリンタ等であり、発行部51としてレーザプリンタやサーマルプリンタを用いることができる。発行部51は、レシートを印刷して発行口5に排出する。つまり、発行部51は、印字された紙片を発行する。
カード処理部52は、クレジットカード決済のために、カード出入口6に挿入されたクレジットカードから必要な情報を読み取ったり、取引の中止や終了に応じてクレジットカードをカード出入口6から排出したりする。現金処理部53は、現金決済のために、紙幣投入口10や硬貨投入口14に投入された現金を計数して収納したり、釣銭を算出したり、釣銭等の返却用の現金を紙幣出金口11や硬貨出金口13に投出したりする。電子マネー処理部54は、電子マネー決済のために、利用者の媒体を読み取って、この媒体に紐付いた電子マネーの残高を、請求金額に応じて更新する。
帳票処理装置1は、処理部及び分別部の一例としての制御部55を含む。制御部55は、CPUやROMやRAMやタイマ等を含んだマイクロコンピュータによって構成されている。制御部55には、表示操作部4、操作部7、帳票処理ユニット20、発行部51、カード処理部52、現金処理部53及び電子マネー処理部54のそれぞれが電気的に接続されている。制御部55は、表示操作部4における表示内容を制御したり、利用者等による表示操作部4のタッチパネルや操作部7の操作を受け付けたりする。制御部55は、取引のために、帳票処理ユニット20、発行部51、カード処理部52、現金処理部53及び電子マネー処理部54のそれぞれに対して、それぞれの処理を実行させる。特に、制御部55と帳票処理ユニット20の読取部29とは、OCR(Optical Character Reader)を構成している。
帳票処理装置1は、制御部55に対して電気的に接続される別の部品として、シャッタ用アクチュエータ56と、送信部の一例としてのインターフェース(I/F)部57と、記憶部58とをさらに含む。制御部55は、シャッタ用アクチュエータ56を動作させることによってシャッタ12やシャッタ15を開閉させる。I/F部57は、前述したLAN103に接続されていて、制御部55は、I/F部57を介して、管理装置101や窓口端末102と通信したり、利用者が携帯するスマートフォン等の通信端末107に情報を送信したりすることができる。
記憶部58には、様々な情報が記憶されているが、特に、帳票処理装置1での取り扱い対象となる帳票Fの種類を特定するための情報が、帳票Fの種類毎にまとめられて予め記憶されている。具体的には、記憶部58には、読取部29が取得した画像データを制御部55がOCR処理する場合に参照される辞書データ58Aが記憶されている。辞書データ58Aは、種類毎の帳票Fの様式についての様式データを含む。様式データは、取り扱い対象の帳票Fの種類に応じて複数設けられている。様式データとして、対応する種類の帳票Fの形状や大きさ、文字、数字等の記載位置、文字、数字の種類等が挙げられる。
また、様式データは、対応する種類の帳票Fのサイズや罫線の特徴的なパターンといった外見上の識別情報、帳票Fにおける押印欄Rの位置情報、ミシン目Mの有無、及び、帳票Fにおける分離位置の情報や、前述した分離片の数(構成枚数)を含む。さらに、帳票Fの外見に関する様式データは、分離されていない状態の帳票Fの全体についてだけでなく、分離された状態における各分離片についても存在する。このような様式データを含む辞書データ58Aは、帳票Fの画像データに含まれる様々な情報から帳票Fの種類を特定する際に基準となるデータである。様々な様式データは、辞書サーバ106に登録されている。制御部55は、I/F部57を介して辞書サーバ106と通信して、辞書サーバ106に記憶された最新の様式データを取得して辞書データ58Aを更新することができる。
対応する様式データが辞書データ58Aに存在する帳票Fは、帳票処理装置1での取り扱い対象となる帳票Fであり、対応する様式データが辞書データ58Aに登録されていない帳票Fは、帳票処理装置1での取り扱い対象外の帳票Fである。
管理装置101は、マイクロコンピュータによって構成された制御部110と、公衆回線104につながったI/F部111と、記憶部112とをさらに含む。制御部110には、I/F部111及び記憶部112のそれぞれが電気的に接続されている。
以下では、帳票処理装置1における帳票処理方法について、図7のフローチャート等を参照して説明する。帳票Fを持参して金融機関にやって来た利用者が、待機状態における帳票処理装置1の表示操作部4にタッチすると、帳票処理装置1の制御部55は、開始画面(図示せず)を表示操作部4に切替表示する。なお、利用者は、帳票Fを持参した利用者自身に限らず、利用者の依頼を受けた金融機関の係員を指してもよい。開始画面には、領収書F1、納入書F2A及び納入通知書F2Bという全ての分離片が揃って一体化された状態の帳票Fを挿入すること等を促すメッセージが表示されてもよい。
開始画面を見た利用者が、表面FAが上向きになった帳票Fを、控えF2が先頭となるように取込排出口8に投入する。この帳票Fにおいて控えF2側の先端部が一対の取込排出ローラ36の間に挟まると、制御部55は、取込排出ローラ36及び搬送ローラ33を正回転させることにより、帳票Fを取込排出口8から装置本体2内の第1搬送路21Aに取り込む(ステップS1)。これにより、帳票Fは、前後方向に長手かつ水平な姿勢を維持しながら、控えF2を先頭として第1搬送路21A内において後側へ搬送され、読取部29を通過する。なお、帳票Fが一対の取込排出ローラ36の間に挟まったことを検出するセンサ(図示せず)を設けて、このセンサが帳票Fを検出したことに応じて、制御部55は、この帳票Fを第1搬送路21Aに取り込んでもよい。
帳票Fが読取部29を通過する際に、制御部55は、帳票Fの表面FAの画像データを読取部29によって読み取る(ステップS2)。ステップS2では、制御部55は、OCR処理として、帳票Fから読み取った表面FAの画像データを記憶部58の辞書データ58Aと照合することによって、その画像データに対応する帳票Fの種類を特定する。この際、制御部55は、帳票F全体について画像データを記憶部58の辞書データ58Aと照合するのに加えて、帳票Fにおける分離片毎に、画像データを記憶部58の辞書データ58Aと照合する。これにより、領収書F1、納入書F2A及び納入通知書F2Bといった分離片が不足した帳票Fであっても、制御部55は、この帳票Fの種類を特定することができる。そのため、制御部55は、種類を特定できた帳票Fについては、分離片が揃っているか否かを判定することもできるし、不足分の分離片が領収書F1、納入書F2A及び納入通知書F2Bのどれであるかを特定することもできる。
制御部55が種類を特定できた帳票Fは、帳票処理装置1において受付可能な帳票Fである。さらに、制御部55は、OCR処理として、帳票Fから読み取った表面FAの画像データに含まれる文字や数字を識別することによって、当該画像データの中から納付額情報J1等を取得する。
制御部55が種類を特定できなかった帳票Fは、帳票処理装置1において受付不可能な対象外の帳票Fである。制御部55は、帳票Fの種類を特定できなかった場合には(ステップS3でNO)、図8に示す警告画面61を表示操作部4に切替表示することによって利用者に警告する(ステップS4)。
警告画面61には、これから返却する帳票Fの受け取りを利用者に促す旨のメッセージ61Aと、係員呼出キー62とが表示される。警告画面61には、この帳票Fについては帳票処理装置1では受付できない旨のメッセージ61Bが表示されてもよい。さらに、警告画面61には、帳票処理装置1において帳票Fが返却される位置を示すイラストが表示されてもよい。係員呼出キー62は、タッチキーであり、係員呼出キー62がタッチされると、制御部55は、例えば帳票処理装置1に設けられたブザー(図示せず)を鳴らすことによって、係員を呼び出す。なお、以下で語尾に「キー」と付く名称のものは、全てタッチキーである。
そして、制御部55は、搬送ローラ33及び取込排出ローラ36を逆転させることによって、帳票Fを取込排出口8から返却する(ステップS5)。なお、取込排出口8は、帳票Fを取り込むため取込口と、帳票Fを排出するため排出口とに分かれていてもよい。
制御部55は、帳票Fの種類を特定できた場合(ステップS3にてYES)、この受付可能な帳票Fにおいて分離片が全て揃っているか否かを、ステップS2での読み取り結果に基いて確認する(ステップS6)。つまり、制御部55は、取込排出口8に投入された帳票Fを、分離片が全て揃った第1帳票、又は、分離片が不足した第2帳票に分別する(帳票処理方法における分別ステップ)。分別の結果、この帳票Fが第1帳票である場合には(ステップS6にてYES)、制御部55は、この帳票Fに記載された金額について決済するための第1処理を実行する(帳票処理方法における第1処理ステップ)。
第1処理として、制御部55は、この帳票Fを搬送路21内にて一時保留した状態において、図9に示す確認画面63を表示操作部4に切替表示する(ステップS7)。確認画面63には、係員呼出キー62及び取消キー64が表示されるとともに、支払内容の確認を促す旨のメッセージ63Aと、請求金額が表示される請求金額表示欄63Bと、請求金額の内訳である納付額、延滞金及び督促料が表示される内訳表示欄63Cと、納付書表示キー65と、確認キー66とが表示される。制御部55は、ステップS2おいて帳票Fから読み取った納付額情報J1における納付額と、この帳票Fについての延滞金及び督促料とを内訳表示欄63Cに表示し、これらを合計した請求金額を請求金額表示欄63Bに表示する。延滞金及び督促料は、所定の計算式に基いて制御部55によって算出されてもよいし、記憶部58に予め記憶されていて制御部55によって取得されてもよい。なお、延滞が発生していない場合には、延滞金及び督促料は、いずれも零である。
利用者が取消キー64にタッチすると、制御部55は、取り込んだ帳票Fを取込排出口8から返却することによって今回の取引をキャンセルし、帳票処理装置1を待機状態にする。利用者が納付書表示キー65にタッチすると、制御部55は、ステップS2において読み取った帳票Fの表面FAの画像データそのものを表示操作部4に表示させる。
請求金額を確認した利用者が確認キー66にタッチすると、制御部55は、図10に示す入力画面67を表示操作部4に切替表示して、利用者を特定するための個人情報の入力を受け付ける(ステップS8)。入力画面67には、係員呼出キー62及び取消キー64が表示されるとともに、個人情報の入力を促す旨のメッセージ67Aと、個人情報表示欄67Bと、入力キー68と、削除キー69と、続行キー70とが表示される。
本実施形態における個人情報は、一例として利用者の電話番号であり、これに応じて、入力キー68はテンキーである。利用者は、入力キー68を操作することによって自身の電話番号を入力する。制御部55は、利用者が入力した電話番号を個人情報表示欄67Bに表示させる。利用者は、間違った電話番号を入力した場合には、削除キー69にタッチして入力内容を削除し、電話番号を入力し直すことができる。なお、入力画面67では、利用者の氏名等といった他の個人情報の入力(例えば氏名のカナ入力)ができてもよく、この場合の入力キー68は、キーボードによって構成される。
個人情報を入力した利用者が続行キー70にタッチすると、制御部55は、今回投入された帳票Fに記載された金額について現金決済又はクレジットカード決済等をする決済処理を実行する(ステップS9)。そのため、制御部55は、決済方法選択画面(図示せず)を表示操作部4に切替表示して、決済方法についての利用者の選択を決済方法選択画面において受け付ける。
現金決済が選択された場合には、制御部55は、図11に示す現金決済画面71を表示操作部4に切替表示する。現金決済画面71には、係員呼出キー62及び取消キー64が表示されるとともに、入金を促す旨のメッセージ71Aと、支払金額表示欄71Bと、入金額表示欄71Cと、釣銭額表示欄71Dと、完了キー72とが表示される。現金決済画面71には、帳票処理装置1において現金を投入する位置を示すイラストが表示されてもよい。
制御部55は、確認画面63(図9参照)を表示する際に算出した請求金額に相当する支払金額を、支払金額表示欄71Bに表示する。制御部55は、利用者によって紙幣投入口10や硬貨投入口14に投入された現金の総額を、入金額として入金額表示欄71Cに表示する。入金額が支払金額よりも多い場合には、制御部55は、その差額を釣銭額として釣銭額表示欄71Dに表示する。入金額が納付額以上になった状態において利用者が完了キー72にタッチすると、制御部55は、現金処理部53によって現金決済を行う。
クレジットカード決済が選択された場合には、制御部55は、図12に示すクレジットカード決済画面73を表示操作部4に切替表示する。クレジットカード決済画面73には、係員呼出キー62及び取消キー64が表示されるとともに、カード出入口6へのクレジットカードの挿入及び暗証番号の入力を促す旨のメッセージ73Aと、暗証番号表示欄73Bと、入力キー74と、削除キー75と、続行キー70とが表示される。本実施形態における入力キー74はテンキーである。利用者は、入力キー74を操作することによって暗証番号を入力する。制御部55は、利用者が入力した暗証番号を暗証番号表示欄73Bに表示させる。詳しくは、暗証番号表示欄73Bには、暗証番号そのものでなく、暗証番号の入力を表わす黒丸が表示される。利用者は、間違った暗証番号を入力した場合には、削除キー75にタッチして入力内容を削除し、暗証番号を入力し直すことができる。
クレジットカードをカード出入口6に挿入してから暗証番号を入力した利用者が続行キー70にタッチすると、制御部55は、I/F部57を介して外部のカード決済サーバ105(図3参照)と通信する。その際、制御部55は、カード処理部52がクレジットカードから読み取った情報に基いてクレジットカード決済を行う。
現金決済又はクレジットカード決済の完了後に、制御部55は、今まで搬送路21内にて一時保留していた帳票Fに所定の情報を記入する記入処理を行う(ステップS10)。具体的には、制御部55は、搬送ローラ33を逆転させることによって帳票Fを取込排出口8へ向けて搬送し、その際、アライメント部30によって帳票Fの姿勢を矯正する。そして、制御部55は、第1搬送路21A内での搬送方向における帳票Fの位置を搬送部25によって調整してから、記入部31を下降させて記入部31の押印部31Aを帳票Fの表面FAに接触させ、表面FAの該当箇所に領収印Aを記入する。また、制御部55は、記入部31の印刷ヘッド31Bによって、延滞金、督促料及び請求金額を、表面FAにおいて該当する記入欄Kに記入する。
その後、制御部55は、カット処理を実行する(ステップS11)。具体的には、制御部55は、押印後の帳票Fのミシン目Mが分離部28の切断部材37の真下に到達するまで帳票Fを搬送部25によって搬送してから、待機位置の切断部材37を少なくともミシン目Mまで下降させて帳票Fをカットして、領収書F1と控えF2とに分離する。
控えF2が先頭となるように取り込まれた帳票Fでは、分離後において、領収書F1が控えF2よりも取込排出口8に近くに位置して一対の第1ローラ39によって挟まれていて、控えF2が一対の第2ローラ40によって挟まれている。この状態において、制御部55は、第1ローラ39と、第1ローラ39よりも上流側の搬送ローラ33及び取込排出ローラ36とを逆回転させる。これにより、領収書F1は、第1搬送路21A内を前進して取込排出口8から装置本体2の外に排出されて、利用者に返却される(ステップS12)。
領収書F1を返却する際、制御部55は、図13に示す返却画面76を表示操作部4に切替表示する。返却画面76には、係員呼出キー62が表示されるとともに、領収書F1の受け取りを促す旨のメッセージ76Aと、領収書F1等の返却物の取り忘れを注意する旨のメッセージ76Bとが表示される。返却画面76には、帳票処理装置1において領収書F1が返却される位置を示すイラストが表示されてもよい。また、釣銭がある場合には、領収書F1の返却後に釣銭が返却される旨のメッセージが、返却画面76に表示されてもよい。
領収書F1の返却と同じ又はほぼ同じタイミングにおいて、制御部55は、第2ローラ40と、第2ローラ40よりも下流側の搬送ローラ33とを正回転させる(ステップS13)。これにより、控えF2は、第1搬送路21A内を後進し、第2搬送路21B及び第3搬送路21Cを順に通過して、装置本体2内の回収部26に回収されるので、第1処理が完了する。なお、ミシン目Mの一部が既に切れた状態にて投入された帳票Fが、搬送路21内での搬送中において、当該ミシン目Mにて勝手にちぎれてしまった場合にも、第1処理は実行される。
利用者が取引したい帳票Fが2枚以上あれば、利用者は、1枚目の帳票Fの領収書F1が返却されたことに応じて、2枚目の帳票Fを1枚目と同じように取込排出口8に挿入する。2枚目つまり次の帳票Fにおいて控えF2側の先端部が一対の取込排出ローラ36の間に挟まると(ステップS14にてYES)、制御部55は、この帳票Fを取込排出口8から装置本体2内の第1搬送路21Aに取り込み(ステップS1)、この帳票Fについても、ステップS2以降の処理を繰り返す。3枚目以降の帳票Fについても同様である。
取込排出口8に挿入される次の帳票Fがなければ(ステップS14にてNO)、制御部55は、今回の取引を終了する。なお、取引終了に先立って、制御部55は、今回の取引の内容を示したレシートを発行部51によって発行口5から発行してもよい。
利用者が、届けられた帳票Fを、金融機関に持ち込む前の段階において、図14に示すように間違ってカットしてしまう場合がある。図14では、利用者が帳票Fを領収書F1と控えF2とに分離した状態を示しているが、利用者が控えF2を納入書F2Aと納入通知書F2Bとに分離してしまう場合や、利用者が帳票Fを領収書F1と納入書F2Aと納入通知書F2Bとにばらばら分離してしまう場合も想定される。このように分離された帳票Fは、前述した第2帳票である。図7を参照して、取込排出口8に投入された帳票Fが第2帳票である場合には(ステップS6にてNO)、制御部55は、この帳票Fに記載された金額について決済するための第2処理を実行する(ステップS15)。第2処理には複数のパターンが存在し、以下では、第1~第3パターンについて、この順に説明する。
図15は、第1パターンの第2処理の内容を示すフローチャートである。第1パターンの第2処理が始まると、制御部55は、まず、促進処理として、図16に示す追加画面77を表示操作部4に切替表示する(ステップS21)。追加画面77には、帳票Fにおいて不足した残りの分離片(図16では領収書F1)の投入を利用者に促す旨のメッセージ77Aと、係員呼出キー62と、取消キー64とが表示される。さらに、追加画面77には、帳票Fにおいて投入済の分離片と未投入の分離片とを示すイラスト77Bが表示されてもよい。このように、取込排出口8に投入された帳票Fが第2帳票である場合に、制御部55は、この帳票Fの分離片が不足していることを表示操作部4の追加画面77によって報知する。この場合の制御部55及び表示操作部4は、報知部の一例として機能する。そのため、分離片が不足した帳票Fを投入した利用者は、その旨を速やかに把握することができる。なお、制御部55は、帳票Fにおいて投入済の部分(ここでは控えF2)を一旦返却してから、不足分を含めた帳票Fの全体を揃えて再投入するように追加画面77によって利用者に促してもよい。
追加画面77が表示されても、不足分の分離片が取込排出口8に追加投入されない状態が所定時間継続すると(ステップS22にてNO)、制御部55は、警告画面61(図8参照)を表示操作部4に切替表示して警告する(ステップS23)。そして、制御部55は、帳票Fにおいて投入済の分離片(図16では控えF2)を取込排出口8から返却して(ステップS24)、第2処理を中止する。
追加画面77を見た利用者が、表面FAが上向きになった不足分の分離片を取込排出口8に追加投入して、この分離片が一対の取込排出ローラ36の間に挟まると(ステップS22にてYES)、制御部55は、取込排出ローラ36及び搬送ローラ33を正回転させることにより、この分離片を取込排出口8から装置本体2内の第1搬送路21Aに取り込む。なお、前述したセンサ(図示せず)が、追加投入された分離片が一対の取込排出ローラ36の間に挟まったことを検出したことに応じて、制御部55は、この分離片を第1搬送路21Aに取り込んでもよい。そして、この分離片が読取部29を通過する際に、制御部55は、照合処理を実行する(ステップS25)。具体的には、制御部55は、この分離片の表面FAの画像データを読取部29によって読み取って記憶部58の辞書データ58Aと照合することによって、不足分の分離片の追加が完了した否か、つまり帳票Fを構成する全ての分離片が揃ったか否かを確認する。
間違った分離片がステップS22にて投入された等によって、不足分の分離片の追加が完了しない場合には(ステップS26にてNO)、制御部55は、警告してから(ステップS23)、投入済の分離片を取込排出口8から返却して(ステップS24)、第2処理を中止する。不足分の分離片の追加が完了した場合には(ステップS26にてYES)、制御部55は、確認画面63(図9参照)を表示操作部4に切替表示する(ステップS27)。そして、利用者が確認画面63の確認キー66にタッチすると、制御部55は、入力画面67(図10参照)を表示操作部4に切替表示して、利用者の個人情報の入力を受け付ける(ステップS28)。不足分である分離片を取込排出口8に投入した後に個人情報を入力した利用者が、入力画面67の続行キー70にタッチすると、制御部55は、前述した決済処理を実行する(ステップS29)。
このように、帳票処理装置1の制御部55は、分離片が揃った第1帳票に分別された帳票Fについては第1処理を実行する。一方、制御部55は、分離片が不足した第2帳票に分別された帳票Fについては、第1処理と異なる第2処理を実行する(帳票処理方法における第2処理ステップ)。つまり、帳票処理装置1は、第1帳票だけでなく、第2帳票であっても、帳票Fに記載された金額について決済することができるので、利用者は、第2帳票についての決済の対応を窓口の係員に依頼せずに済むし、係員は、第2帳票の決済のために対応せずに済む。そのため、帳票処理装置1に関して使い勝手の向上を図れる。この効果は、第1パターンに限らず、以降の第2及び第3パターンの第2処理においても得られる。
決済処理の完了に応じて、制御部55は、前述した記入処理として、帳票Fにおける分離片のそれぞれ領収印A等の必要事項を記入する(ステップS30)。そして、制御部55は、前述したカット処理(ステップS31)を必要に応じて実行してから、領収書F1の返却(ステップS32)と、控えF2の回収(ステップS33)とを実行して、第1パターンの第2処理を終了する。なお、ステップS22において領収書F2が追加投入された場合には、領収書F2は既に分離された状態にあるので、カット処理は省略される。
第1パターンの第2処理に特有の効果としては、第2帳票である帳票Fにおいて不足した分離片の投入を利用者に促し、不足分の分離片の投入に応じて、当該帳票Fに記載された金額について決済することができる(ステップS29)。さらに、利用者は、取引後に本来受け取るべき押印済みの領収書F1を受け取ることができる(ステップS32)。
第1パターンの第2処理は、第2帳票である帳票Fにおける不足分の分離片が領収書F1である場合だけでなく、当該不足分が納入書F2A又は納入通知書F2Bである場合にも実行できる。ただし、取込排出口8に投入されるときの帳票Fの向きが逆になっている場合には、領収書F1又は納入書F2Aが読取部29を最初に通過する。この場合、制御部55は、不足分が納入通知書F2Bであると判断しても、帳票Fを一旦返却して、向きを変えて投入し直すように表示操作部4の表示等によって利用者に促してもよい。また、1枚の帳票Fを全ての分離片へとばらばらにして、各分離片を順番に取込排出口8に投入する場合にも、第1パターンの第2処理は実行できる。この場合、帳票処理装置1は、取込排出口8に一度に入りきらない大サイズの帳票Fであっても、決済のために対応できる。
図17は、第2パターンの第2処理の内容を示すフローチャートである。第2パターンの第2処理は、第2帳票である帳票Fにおいて不足した分離片が領収書F1である場合が前提である。第2パターンの第2処理が始まると、制御部55は、まず、案内画面(図示せず)を表示操作部4に切替表示することにより、領収書F1が欠けている旨と、領収書F1の代りのレシート78(図19参照)の発行にて対応してよいか否かを問い合わせる旨とを、利用者に報知する(ステップS40)。利用者は、表示操作部4を操作する等によって、レシート78の発行についての承認の可否を選択できる。利用者がレシート78の発行を承認した場合(ステップS40にてYES)、制御部55は、図18に示す確認画面63を表示操作部4に切替表示する(ステップS41)。第2パターンにおける確認画面63には、欠けている領収書F1の代りのレシート78を発行する旨のメッセージ63Dが追加表示される。その他の表示内容は、第1パターンの確認画面63(図9参照)とほぼ同じである。
利用者が確認画面63の確認キー66にタッチすると、制御部55は、入力画面67(図10参照)を表示操作部4に切替表示して、利用者の個人情報の入力を受け付ける(ステップS42)。個人情報を入力した利用者が入力画面67の続行キー70にタッチすると、制御部55は、前述した決済処理を実行する(ステップS43)。
決済処理の完了に応じて、制御部55は、発行処理として、図19に示すレシート78を発行部51によって利用者に発行する(ステップS44)。レシート78には、一例として、タイトル78Aと、金融機関の名称78Bと、帳票処理装置1が帳票Fを受け付けた際に自動採番される受付番号78Cと、利用者の名前等の利用者情報78Dと、支払金額及び内訳の情報78Eと、レシート78の発行日時78Fとが記載されている。このように、領収書F1が不足した帳票Fが投入された帳票処理装置1は、第2パターンの第2処理として、当該帳票Fに記載された金額について決済し、領収書F1の代りのレシート78を利用者に発行することができる。そのため、領収書F1を事前に切り離してしまった帳票Fを帳票処理装置1に投入した利用者は、領収書F1を帳票処理装置1に追加投入しなくても、領収書F1に相当するレシート78を受け取ることができる。
そして、制御部55は、前述した記入処理として、帳票Fにおいて投入済の控えF2に領収印A等の必要事項を記入する(ステップS45)。最後に、制御部55は、控えF2の回収(ステップS46)を実行して、第2パターンの第2処理を終了する。なお、レシート78の発行について利用者が承認しない場合(ステップS40にてNO)、制御部55は、投入済の控えF2を返却して(ステップS47)、第2処理を中止する。その際、制御部55は、表示操作部4に所定の画面(図示せず)を表示することによって、利用者を窓口へ誘導してもよい。
図20は、第3パターンの第2処理の内容を示すフローチャートである。第3パターンの第2処理も、第2帳票である帳票Fにおいて不足した分離片が領収書F1である場合が前提である。第3パターンの第2処理が始まると、制御部55は、まず、前述したステップS40と同様に、案内画面を表示して、領収書F1が欠けている旨を利用者に報知するとともに、領収書F1の代りの電子領収書79(図22参照)での対応についての承認を利用者に求める(ステップS50)。承認があれば(ステップS50にてYES)、制御部55は、出力処理として、図21に示す確認画面63を表示操作部4に切替表示する(ステップS51)。第3パターンにおける確認画面63には、不足している領収書F1の代りの電子領収書79が決済完了後に所定のWebサイトから取得できる旨のメッセージ63Eと、QRコード(登録商標)等の読取可能なコード63Fと、コード63FからWebサイトにアクセスすることを利用者に促す旨のメッセージ63Gとが追加表示される。コード63Fは、Webサイトにアクセスするための情報、つまり電子領収書79を取得するための情報を含む。その他の表示内容は、第1パターンの確認画面63(図9参照)とほぼ同じである。ステップS51では、制御部55は、出力部の一例としての表示操作部4によって、当該情報をコード63Fとして出力する。
利用者が確認画面63の確認キー66にタッチすると、制御部55は、利用者について電子領収書の送付先となる連絡先情報が記憶部58に存在するか否かを確認する(ステップS52)。連絡先情報は、電話番号やメールアドレス等の利用者の連絡先についての情報である。連絡先情報がない場合において(ステップS52にてNO)、利用者による自身の通信端末107を用いたコード63Fの読取が成功すると(ステップS53にてYES)、制御部55は、前述した決済処理を実行する(ステップS57)。一例として、通信端末107がコード63Fを読み取ると、その旨が非接触通信等によって帳票処理装置1に入力され、この入力に応じて、制御部55は、コード63Fの読取が成功したと判断する。コード63Fの読み取りが失敗であっても(ステップS53にてNO)、入力処理として、利用者による表示操作部4や操作部7の操作等によって連絡先情報が入力された場合には(ステップS54にてYES)、制御部55は、決済処理を実行する(ステップS57)。
コード63Fの読み取りが無いうえに(ステップS53にてNO)、連絡先情報の入力も無い場合には(ステップS54にてNO)、制御部55は、警告画面61(図8参照)を表示操作部4に切替表示して警告する(ステップS55)。そして、制御部55は、帳票Fにおいて投入済の分離片、つまり控えF2を取込排出口8から返却して(ステップS56)、第2処理を中止する。
決済処理の完了に応じて、制御部55は、前述した記入処理として、帳票Fにおいて投入済の控えF2に領収印A等の必要事項を記入する(ステップS58)。そして、制御部55は、控えF2の回収(ステップS59)を実行する。最後に、制御部55は、ステップS2において控えF2から読み取った情報等に基いて、作成処理として、図22に示す電子領収書79を作成する(ステップS60)。電子領収書79に含まれる情報は、レシート78に記載される情報(図19参照)と同一であってもよいし、要部が同じであれば細部が異なっていてもよい。
利用客が通信端末107によってコード63Fを読み取っていた場合には、利用者がコード63Fに基いてWebサイトにアクセスすることによって、電子領収書79が通信端末107に表示される。この場合、ステップS60は、領収書F1が不足した帳票Fを取込排出口8に投入した利用者に対して電子領収書79の取得を許可する許可処理でもあり、制御部55は、この利用者によってコード63Fが読み取られた場合に(ステップS53にてYES)、許可処理を実行する(ステップS60)。そのため、利用者は、帳票処理装置1の表示操作部4に表示されたコード63F(図21参照)を読み取れば、決済処理後に電子領収書79を取得することができる。
一方、利用客により表示操作部4や操作部7によって連絡先情報が入力された場合には(ステップS54にてYES)、制御部55は、ステップS60の許可処理として、電子領収書79についての情報(電子領収書79そのものの情報や、その情報を取得できるアクセス先を示す情報、等)、つまり通信端末107での電子領収書79の表示等のために必要な情報を、利用者の連絡先である通信端末107にショートメッセージサービスや電子メールによって送信する。つまり、利用者は、帳票処理装置1に連絡先情報を入力しておけば、電子領収書79についての情報を帳票処理装置1から送信してもらうことによって、電子領収書79を取得することができる。なお、連絡先情報が帳票Fの投入時等の事前のタイミングに入力されていれば、ステップS52~S56の処理は省略される。また、前述した出力処理の変形例として、制御部55は、コード63Fが印刷されたレシート(図示せず)を発行部51によって発行してもよい。この場合、発行部51は、出力部の一例として機能する。利用者は、このレシートを持って帳票処理装置1から離れてもよく、これにより、レシート上のコード63Fを通信端末107によって落ち着いて読み取ることができる。この場合、コード63Fの読取が成功した旨は、通信端末107から帳票処理装置1に送信される。
このように、領収書F1が不足した帳票Fが投入された帳票処理装置1は、第3パターンの第2処理として、当該帳票Fに記載された金額について決済し、領収書F1の代りの電子領収書79を作成して利用者に取得させることができる。そのため、領収書F1を事前に切り離してしまった帳票Fを帳票処理装置1に投入した利用者は、領収書F1を帳票処理装置1に追加投入しなくても、領収書F1に相当する電子領収書79を取得することができる。なお、電子領収書79による代替についての承認がなければ(ステップS50にてNO)、制御部55は、投入済の控えF2を返却して(ステップS56)、必要に応じて利用者を窓口へ誘導してもよい。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、帳票処理装置1の取込排出口8に投入された帳票Fを第1帳票又は第2帳票に分別する分別部は、帳票処理装置1の制御部55によって構成される代わりに、管理装置101の制御部110(図6参照)によって構成されてもよい。制御部110は、帳票処理装置1の読取部29が帳票Fから読み取った画像データに基いて、当該帳票Fを第1帳票又は第2帳票に分別する。この場合、分別の基準となる辞書データ58Aは、管理装置101の記憶部112に記憶される。
また、領収書F1が不足した帳票Fを投入した利用者は、第2処理のパターンを、前述した第1~第3パターンの中から選択することができてもよい。その場合、帳票処理装置1では、表示操作部4が、第2処理のパターンの選択を受け付ける受付部の一例として機能する。そのために、制御部55は、第2処理(ステップS15)の直前のタイミングに、図23に示す選択画面80を表示操作部4に切替表示する。選択画面80には、投入された帳票Fにおいて領収書F1が不足している旨のメッセージ80Aと、取引を続行する場合に第1~第3パターンのいずれかを選択することを利用者に促す旨のメッセージ80Bと、係員呼出キー62と、取消キー64とが表示される。さらに、選択画面80には、第1パターンを選択するための第1パターン選択キー80Cと、第2パターンを選択するための第2パターン選択キー80Dと、第3パターンを選択するための第3パターン選択キー80Eとが表示される。
利用者は、第1パターン選択キー80C~第3パターン選択キー80Eのいずれかにタッチすることによって、第2処理のパターンを選択する。制御部55は、帳票処理ユニット20は、表示操作部4によって受け付けた選択に係るパターンの第2処理を実行する。そのため、領収書F1が不足した帳票Fを投入した利用者は、当該帳票Fに記載された金額について、選択した所望のパターンの第2処理によって帳票処理装置1に決済してもらうことができる。もちろん、第2処理について選択できるパターンは、3パターン全てでなくてもよいし、予め定められた1つパターンしか選択できなくてもよい。
制御部55は、前述した決済処理が完了した帳票Fについての取引データを生成して記憶部58に記憶してもよい。取引データは、今回の決済処理が完了した日時である処理日時と、決済処理を行った帳票処理装置1の識別情報である号機番号と、決済された請求金額及び内訳と、帳票Fの発行元等を含む。帳票処理装置1が複数存在する場合には、1台の帳票処理装置1が親機となって、親機の制御部55が、子機である他の帳票処理装置1の取引データを取得して記憶部58において一括管理してもよい。
さらに、窓口において係員が利用者から受け取って処理した帳票F(以下「窓口処理した帳票F」という。)についての取引データも、帳票処理装置1において一括管理されてもよい。その場合、係員が、窓口処理した帳票Fの控えF2を営業時間後等のタイミングにおいて帳票処理装置1の取込排出口8に投入し、帳票処理装置1の制御部55は、読取部29によって控えF2から読み取った情報に基いて取引データを生成して記憶部58に記憶する。または、窓口端末102にスキャナ(図示せず)が設けられ、窓口の係員が窓口処理した帳票Fの控えF2をスキャナに読み取らせてもよい。窓口端末102は、スキャナによって読み取った情報を帳票処理装置1に送信して、制御部55が、この情報から取引データを生成してもよい。この場合には、帳票処理装置1が利用者によって利用されている最中であっても、係員が帳票Fの窓口処理が終わる度に、この帳票Fについて、控えF2から読み取られた情報が窓口端末102から帳票処理装置1に送信され、取引データが帳票処理装置1にて自動生成される。これにより、営業時間後の係員の業務を削減することができる。
制御部55は、記憶部58内の取引データを、帳票処理装置1の号機番号毎に分類したり、窓口処理した帳票Fと他の帳票F(帳票処理装置1が自動処理した帳票F)とに分類したり、帳票Fの発行元毎に分類したり、指定金融機関毎に分類したりすることもできる。また、制御部55は、記憶部58内の取引データをまとめた集計表(図示せず)を発行部51によって作成して発行口5から発行してもよい。この場合、係員は、窓口処理した帳票Fの取引データと、帳票処理装置1が自動処理した帳票Fの取引データとをまとめて集計表を作成する作業負担から解放されるとともに、人的ミスに起因する集計エラーの発生を防止できる。制御部55は、集計表を分類毎に作成してもよい。制御部55は、集計表のデータをI/F部57によって外部出力してもよい。
本実施形態のように回収部26が複数存在する場合には、帳票Fの種類に応じて、控えF2の回収先となる回収部26を切り換えてもよい。制御部55は、切換部35の切換爪34の向きを変えることによって控えF2の回収先を切り換える。一例として、帳票処理装置1が自動処理した帳票Fは、複数の回収部26において予め定められた回収部26Aに回収され、係員が窓口処理した帳票Fは、別の回収部26Bに回収されてもよい(図5参照)。別の例として、前述したコードJ3(図1参照)が記載された種類の帳票Fは、回収部26Aに回収され、コードJ3が記載されていない種類の帳票Fは、回収部26Bに回収されてもよい。さらに別の例として、取り扱いが多い主要な種類の帳票Fは、回収部26Aに回収され、別の種類の帳票Fは、回収部26Bに回収されてもよい。また、帳票Fは、対応する指定金融機関毎に割り当てられた回収部26に回収されることによって、指定金融機関毎に分類されてもよい。
このように、各回収部26には帳票Fが種類毎に分類されて回収されるので、係員が各回収部26から帳票Fを取り出して後処理を実施する際において、係員の手間を低減できる。例えば、指定金融機関毎の回収部26に回収された場合の帳票Fは、係員によって束ねられてファイルに整理され、該当する指定金融機関に郵送される。
コードJ3が記載された帳票Fについては、取引データが、コードJ3に含まれる情報に基いて、金融機関の管理装置101や帳票Fの発行元のサーバ(図示せず)にオンライン送信されてもよい。この場合には、決済完了後において、領収書F1は利用者に返却する必要があるものの、控えF2における納入書F2Aを金融機関にて保管したり、納入通知書F2Bを帳票Fの発行元に郵送したりする必要はない。そのため、控えF2の現物は、決済完了後では不要になるので、金融機関の倉庫に所定期間保管された後に廃棄される。このように、コードJ3が記載された帳票Fについては、控えF2に領収印Aを記入する必要がない。
そこで、コードJ3が記載されていない帳票Fと、コードJ3が記載された帳票Fとでは、つまり、帳票Fの種類に応じて、前述した記入処理において帳票Fに記入される内容についての記入パターンが切り換わってもよい。その場合、一例として、コードJ3が記載されていない種類の帳票Fでは、領収書F1、納入書F2A及び納入通知書F2Bの全てに領収印Aが記入されるものの、コードJ3が記載された種類の帳票Fでは、領収書F1だけに領収印Aが記入されて、納入書F2A及び納入通知書F2Bには、領収印Aとは異なる情報が記入されてもよい。この場合、納入書F2Aには、金融機関の店舗コードや、控え2Bが回収部26に回収された時刻等が記入され、納入通知書F2Bには、決済が完了した日付等が記入される。
記入処理の最後に、制御部55は、帳票Fに記入した領収印A等の記入状態を確認する確認処理を実行してもよい。具体的には、制御部55は、搬送ローラ33を逆回転させることにより、第1搬送路21A内の帳票Fを取込排出口8側へ搬送する。そして、帳票Fが読取部29を通過する際に、制御部55は、帳票Fの表面FAにおける各押印欄R内の画像データを読取部29によって読み取る。制御部55は、読み取った画像データを、記憶部58に予め記憶された領収印Aの画像データ及び領収印Aの濃度に関する閾値に基いて、各押印欄Rに領収印Aが明確に記入されているか否かを確認する。
なお、金融機関側の都合に応じた領収印Aの濃度が実現されるように、前述した閾値は変更可能であってもよい。また、記入部31の押印部31Aにインクが補充し過ぎであることにより、領収印Aの濃度が閾値を大幅に上回る場合には、帳票処理装置1が待機状態にあるタイミング等において、制御部55は、不要な白紙等に領収印Aを繰り返し記入することによって、領収印Aの濃度を適正値まで低下するように自動調整してもよい。
各押印欄Rに領収印Aが明確に記入されている場合には、制御部55は、次のカット処理(ステップS11やS31)を実行する。一方、各押印欄Rに領収印Aが記入されてなかったり、記入されているものの薄かったりする押印不良の場合には、制御部55は、カット処理をせずに、帳票Fの全体を取込排出口8から返却する。その際、制御部55は、帳票Fに領収印Aが正しく記入されていないので窓口に向かうことを促す誘導画面(図示せず)を表示操作部4に表示する等によって、利用者を窓口へ誘導する。制御部55は、誘導画面の表示に応じて、帳票処理装置1をエラー停止させてもよい。この場合には、押印不良が発生した旨が窓口端末102等にて報知されて、係員が対応のために帳票処理装置1まで駆け付けてもよい。
返却されて窓口に持ち込まれた帳票Fは、窓口の係員によって後処理として速やかに領収印Aが記入し直されてからカットされ、領収書F1が利用者に手渡される。なお、誘導画面を表示操作部4に表示した制御部55は、利用者が表示操作部4に表示された確認キー66(図9参照)にタッチした場合に、カット処理をして領収書F1だけを取込排出口8から返却してもよい。この場合、利用者は、領収書F1を窓口に持ち込んで係員に依頼して、速やかに領収書F1に領収印Aを記入し直してもらう。
このように、帳票処理装置1において領収印Aの記入状態が自動チェックされるので、利用者が持ち帰った領収書F1の押印不良に後から気付くことによって領収印Aを記入し直してもらうために金融機関を再度訪れるような不具合を防止できるし、係員が利用者からの苦情に対応する手間も防止できる。また、係員は、押印不良の予防のために帳票処理装置1における領収印Aの記入状態を営業開始前に毎回確認する負担から解放される。なお、確認処理について、領収印Aの押印不良に着目して説明したが、帳票Fにおける記入欄K(図1参照)における記入事項の記入不良についても確認処理が実施されてもよい。さらに、窓口処理した帳票Fの控えF2が帳票処理装置1の取込排出口8に投入された場合において、係員が控えF2に記入した事項についても確認処理が実施されてもよい。これにより、窓口の係員が控えF2に記入した事項を目視にて確認する作業を自動化することができる。
帳票処理装置1は、金融機関でなく、コンビニエンスストア等の店舗に設置されてもよい。その場合には、店舗の店員が、前述した窓口の係員の役割を担う。
以上に説明した様々な特徴は、適宜組み合わせることができる。
1 帳票処理装置
4 表示操作部
7 操作部
8 取込排出口
20 帳票処理ユニット
29 読取部
51 発行部
55 制御部
57 I/F部
63F コード
78 レシート
79 電子領収書
100 帳票処理システム
110 制御部
F 帳票
F1 領収書

Claims (10)

  1. 複数の分離片によって構成される帳票が投入される投入部と、
    前記投入部に投入された帳票が、前記分離片が揃った第1帳票である場合には、当該帳票に記載された金額について決済するための第1処理を実行する処理部とを含み、
    前記投入部に投入された帳票が、前記分離片が不足した第2帳票である場合には、前記処理部は、前記第1処理と異なる第2処理であって、当該帳票に記載された金額について決済するための第2処理を実行する、帳票処理装置。
  2. 前記第2処理は、前記第2帳票である帳票において不足した前記分離片の投入を促す促進処理と、不足分である前記分離片が前記投入部に投入された場合に、当該帳票に記載された金額について決済する決済処理とを含む、請求項1に記載の帳票処理装置。
  3. 印字された紙片を発行する発行部を含み、
    前記第2帳票である帳票において不足した前記分離片が領収書である場合の前記第2処理は、当該帳票に記載された金額について決済する決済処理と、前記領収書の代りのレシートを前記発行部によって発行する発行処理とを含む、請求項1又は2に記載の帳票処理装置。
  4. 前記第2帳票である帳票において不足した前記分離片が領収書である場合の前記第2処理は、当該帳票に記載された金額について決済する決済処理と、前記領収書の代りの電子領収書を作成する作成処理と、当該帳票を前記投入部に投入した利用者に対して前記電子領収書の取得を許可する許可処理とを含む、請求項1又は2に記載の帳票処理装置。
  5. 情報を出力する出力部を含み、
    前記第2処理は、前記電子領収書を取得するための情報を、読取可能なコードとして前記出力部によって出力する出力処理も含み、
    利用者によって前記コードが読み取られた場合に、前記処理部は、前記許可処理を実行する、請求項4に記載の帳票処理装置。
  6. 情報入力のための入力部と、情報を送信する送信部とを含み、
    利用者の連絡先についての連絡先情報が前記入力部によって入力された場合に、前記処理部は、前記許可処理として、前記電子領収書についての情報を前記送信部によって利用者の連絡先に送信する、請求項4に記載の帳票処理装置。
  7. 前記第2処理には複数のパターンが存在し、
    前記第2処理のパターンの選択を受け付ける受付部を含み、
    前記処理部は、前記受付部が受け付けた選択に係るパターンの前記第2処理を実行する、請求項2~6のいずれか一項に記載の帳票処理装置。
  8. 複数の分離片によって構成される帳票が投入される投入部と、
    前記投入部に投入された帳票を、前記分離片が揃った第1帳票、又は、前記分離片が不足した第2帳票に分別する分別部と、
    前記投入部に投入された帳票が前記分別部によって前記第2帳票に分別された場合に、前記分離片が不足していることを報知する報知部とを含む、帳票処理装置。
  9. 複数の分離片によって構成される帳票が投入される投入部を含む帳票処理装置と、
    前記投入部に投入された帳票を、前記分離片が揃った第1帳票、又は、前記分離片が不足した第2帳票に分別する分別部とを含み、
    前記帳票処理装置は、前記分別部によって前記第1帳票に分別された帳票については、当該帳票に記載された金額について決済するための第1処理を実行する処理部を含み、
    前記処理部は、前記分別部によって前記第2帳票に分別された帳票については、前記第1処理と異なる第2処理であって、当該帳票に記載された金額について決済するための第2処理を実行する、帳票処理システム。
  10. 複数の分離片によって構成される帳票が投入される投入部を含む帳票処理装置における帳票処理方法であって、
    前記投入部に投入された帳票を、前記分離片が揃った第1帳票、又は、前記分離片が不足した第2帳票に分別する分別ステップと、
    前記分別ステップにおいて前記第1帳票に分別された帳票については、当該帳票に記載された金額について決済するための第1処理を実行する第1処理ステップと、
    前記分別ステップにおいて前記第2帳票に分別された帳票については、前記第1処理と異なる第2処理であって、当該帳票に記載された金額について決済するための第2処理を実行する第2処理ステップとを含む、帳票処理装置における帳票処理方法。
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