JP7246234B2 - 帳票処理装置および帳票処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、帳票を処理する帳票処理装置および帳票処理システムに関する。
下記特許文献1は、銀行等の金融機関に設置されて、税金や公共料金等の払込取引を自動的に行う税公金収納機を開示している。税公金収納機は、取り込んだ払込票の表面に記載されている取引金額を検出して、取引金額を決定する。決定された取引金額の硬貨や紙幣を、硬貨処理装置および紙幣処理装置に顧客が投入すると、決済(決済処理)が行われる。
税金や公共料金等を払込期限までに納付しないと、延滞金が発生する。特許文献1に開示されている税公金収納機は、決済の際に、納付金額の徴収に併せて延滞金を徴収可能に設けられている。
特開2014-203388号公報
税金や公共料金等を、払込期限を徒過しても納付しないと(滞納していると)、発行元の行政機関から、書面(督促状)が送付されて、税金や公共料金等の納付を督促されることがある。書面の送付(郵送)には手数料を要するため、行政機関によっては、督促を行った場合には、その滞納者に対し、延滞金に加えて督促手数料の支払いを要求することがある。
しかしながら、特許文献1に開示されている税公金収納機では、督促手数料を徴収することはできない。督促手数料が発生している場合には、税公金収納機では帳票を取り扱うことができないため、督促手数料が発生している帳票を決済するためには、金融機関の有人の窓口を利用者が利用しなければならない。帳票処理装置(税公金収納機)の利便性向上を図るため、ひいては金融機関における人的工数の削減を図るため、帳票処理装置によって督促手数料を徴収することが求められている。
そこで、本発明の目的は、督促手数料を徴収可能な帳票処理装置および帳票処理システムを提供することである。
この発明は、帳票を用いた払込取引を行う帳票処理装置であって、取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、を備える、ことを特徴とする、帳票処理装置を提供する。
この発明の一実施形態では、前記帳票処理装置が、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、その画像データに対応する帳票種別を取得する帳票種別取得手段をさらに備える。前記督促手数料額取得手段が、前記帳票種別取得手段によって取得された前記帳票種別に基づいて前記督促手数料額を取得する手段を備える。
この発明の一実施形態では、前記帳票処理装置が、前記帳票種別取得手段によって取得された前記帳票種別に基づいて、前記払込取引に関し前記督促手数料を徴収するか否かの決定を行う手段(第1の可否決定手段をさらに備える。
この発明の一実施形態では、前記督促手数料額取得手段が、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに含まれていた手数料額情報に基づいて、前記払込取引の前記督促手数料額を取得する第1の手数料額取得手段を備える。
この発明の一実施形態では、前記帳票処理装置が、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから、前記帳票の払込期限を取得する払込期限取得手段をさらに備える。前記督促手数料額取得手段が、前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限、および所定の督促開始日算出条件に基づいて督促開始日を算出する督促開始日算出手段と、前記督促開始日算出手段によって算出された前記督促開始日と現在日との比較結果に基づき、前記払込取引の前記督促手数料額を取得する第2の手数料額取得手段と、を備える。
この発明の一実施形態のように、前記督促開始日算出条件が、前記払込期限から予め定める日数を経過した日、前記払込期限の翌月の予め定める日、前記払込期限の翌々月の予め定める日、および前記払込期限の次の予め定める日の少なくとも一つを、前記督促開始日としてもよい。
この発明の一実施形態では、前記帳票処理装置が、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、その画像データに対応する帳票種別を取得する帳票種別取得手段と、前記帳票種別と、前記督促手数料額および前記督促開始日の少なくとも一方と、が互いに対応付けられた第1の対応関係情報を記憶する手段と、をさらに備える。前記第2の手数料額取得手段が前記第1の対応関係情報に基づいて前記督促手数料額を取得し、および/あるいは、前記督促開始日算出手段が、前記第1の対応関係情報に基づいて前記督促開始日を算出する。
この発明の一実施形態では、前記帳票処理装置が、前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額を、前記帳票に記入する記入手段と、前記帳票のうち前記督促手数料額が記入された一部分を、利用者に返却する返却手段と、をさらに備える。
この発明の一実施形態では、前記帳票が、利用者に返却する返却部分、前記払込取引に用いるための処理部分と、控え用の控え部分とを備える。前記記入手段が、前記返却部分、前記処理部分および前記控え部分の全てに、前記督促手数料額を記入する。
この発明の一実施形態では、前記帳票処理装置が、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、その画像データに対応する帳票種別を取得する帳票種別取得手段と、前記帳票種別と、前記督促手数料額を記入すべき記入位置と、が互いに対応付けられた種別-位置対応関係情報を記憶する手段と、をさらに備える。前記記入手段が、前記帳票種別取得手段によって取得された前記帳票種別と、前記種別-位置対応関係情報と、に基づいて設定された前記記入位置に、前記督促手数料額を記入する。
この発明の一実施形態では、前記帳票処理装置が、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに、前記記入手段によって記入すべき記入欄が含まれない場合に、前記払込取引に関し前記督促手数料を徴収しないと決定する手段(第2の可否決定手段さらに備える。
この発明の一実施形態では、前記帳票処理装置が、前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限に基づいて、前記払込取引に関し前記督促手数料を徴収するか否かの決定を行う手段(第3の可否決定手段をさらに備える。
この発明の一実施形態では、前記督促手数料額取得手段が、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから前記督促手数料額を取得する第1の手数料額取得手段を備える。前記第1の手数料額取得手段によって前記督促手数料額を取得できた場合には、前記第1の手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額を有効にし、前記第1の手数料額取得手段によって前記督促手数料額を取得できなかった場合に、前記第2の手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額を有効にする。
この発明の一実施形態では、前記帳票処理装置が、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の延滞金の金額である延滞金額を取得する延滞金額取得手段を備える。前記決済手段が、前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額、および前記延滞金額取得手段によって取得された前記延滞金額に基づいて前記合計取引金額を算出する手段を備える。
この発明の一実施形態では、前記延滞金が、前記帳票の払込期限からの現在日の徒過日 数に応じて変動する変動型の料金であり、前記督促手数料が、定額の手数料である。
また、この発明は、帳票を用いた払込取引を行う帳票処理装置を提供する。この帳票処理装置は、取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから、前記帳票の払込期限を取得する払込期限取得手段と、前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限に基づいて、前記決済手段により決済される前記合計取引金額に前記督促手数料額を含めるか否かの決定を行う可否決定手段と、を備える。
この発明の一実施形態では、前記帳票処理装置が、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、その画像データに対応する帳票種別を取得する帳票種別取得手段と、前記帳票種別と、督促手数料発生の基準日である督促開始日とが互いに対応付けられた対応関係情報を記憶する手段と、をさらに備えていてもよい。そして、前記可否決定手段が、前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限、前記帳票種別取得手段によって取得された前記帳票種別、および前記種別-督促開始日対応関係情報に基づいて、前記決済手段により決済される前記合計取引金額に前記督促手数料額を含めるか否かの決定を行う手段を備える。
また、この発明は、帳票を用いた払込取引を行う帳票処理システムであって、取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、を備える、ことを特徴とする、帳票処理システムを提供する。
また、この発明は、帳票を用いた払込取引を行う帳票処理システムを提供する。この帳票処理システムは、取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから、前記帳票の払込期限を取得する払込期限取得手段と、前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限に基づいて、前記決済手段により決済される前記合計取引金額に前記督促手数料額を含めるか否かの決定を行う可否決定手段と、を備える。
この発明の一実施形態では、前記帳票処理システムが、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、その画像データに対応する帳票種別を取得する帳票種別取得手段と、前記帳票種別と、督促手数料発生の基準日である督促開始日とが互いに対応付けられた種別-督促開始日対応関係情報を記憶する手段と、をさらに備える。そして、前記可否決定手段が、前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限、前記帳票種別取得手段によって取得された前記帳票種別、および前記種別-督促開始日対応関係情報に基づいて、前記決済手段により決済される前記合計取引金額に前記督促手数料額を含めるか否かの決定を行う手段を備える。
この発明によれば、帳票から画像データが取得される。取得された画像データに基づいて、払込取引の取引金額が取得される。また、取得された画像データに基づいて、督促手数料額が取得される。取得された取引金額、および取得された督促手数料額に基づく合計取引金額で決済される。これにより、督促手数料を徴収可能な帳票処理装置および帳票処理システムを提供できる。
本発明の一実施形態に係る帳票処理装置で取り扱われる帳票の一例を示す模式図である。 合計取引金額等の記入後に分離された状態における帳票を示す模式図である。 督促手数料額等の記入後に分離された状態における帳票を示す模式図である。 再発行された帳票の一例を示す模式図である。 領収印の記入後に分離された状態における帳票を示す模式図である。 前記帳票処理装置の斜視図である。 前記帳票処理装置の内部構造を示す模式的な側面図である。 前記帳票処理装置の電気的構成を示すブロック図である。 図8に示す記憶部に記憶されている帳票種別処理情報の内容を示す図である。 督促開始日の算出条件を説明するための図である。 払込取引の際に帳票処理部において制御部によって行われる処理の内容を示すフローチャートである。 図11の延滞金・督促手数料処理の内容を示すフローチャートである。 図6等に示す表示操作部に表示される取引内容画面の内容を示す図である。 他の形態に係る帳票処理装置において規定されている有効期限日関連情報201を説明するための図である。 さらに他の形態に係る帳票処理装置における延滞金の徴収を説明するための図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1~図5は、この発明の一実施形態に係る帳票処理装置1(後述する図6参照)で取り扱われる帳票Fの一例を示す模式図である。
この実施形態における帳票処理装置1は、銀行等の金融機関に設置され、税金や公共料金等(以下では「料金」と略称する)の払込取引を自動的に行う自動取引装置である。帳票処理装置1で取り扱われる帳票Fは、たとえば、図1に示す払込票等の帳票である。具体的には、帳票Fは、市役所や区役所等の行政機関が発行する、払込票である。払込票である帳票Fは、料金を払い込むべき利用者に、郵送等によって届けられた後に、料金の払い込みのために利用者によって金融機関に持ち込まれる。
帳票Fの全体は、たとえば長方形状に形成されている。帳票Fでは、第1の部分(返却部分、一部分)F1と、第2の部分(控え部分)F2と、第3の部分(処理部分)F3と、が、帳票Fの長手方向LDにおいて並んで配置されている。第1の部分F1は、料金の払込完了後に利用者に返却される領収書である。第2の部分F2は、たとえば、金融機関等において保管される払込依頼書(図1等に示す「納入書」)である。第3の部分F3は、払込完了後に払い込み先に送付される払込通知書(図1等に示す「納入通知書」)である。
第1の部分F1、第2の部分F2および第3の部分F3のそれぞれの表面には、それぞれのタイトルTと、払い込むべき料金に関する情報Jと、領収印A5が記入される枠状の領収記入欄R5と、が予め印刷されている。なお、情報Jには、文字や数字に限らず、バーコード等の様々な記号が含まれる。
図1に示すように、利用者に届いた時点における帳票Fは、第1の部分F1と、第2の部分F2と、第3の部分F3とが一体化された状態にある。帳票Fには、第1の部分F1と第2の部分F2との境界線L1(破線で図示)と、第2の部分F2と第3の部分F3との境界線L2(一点鎖線で図示)とが設けられている。境界線L1および境界線L2のそれぞれは、帳票Fにおいて長手方向LDと直交する短手方向SDに沿って直線状に延びており、帳票Fにおける一対の長辺の間に架設されている。境界線L1および境界線L2は、帳票Fに予め印刷された直線である。この実施形態では、境界線L1には、短手方向SDに沿って境界線L1上を直線状に延びるミシン目Mが形成されている。
情報Jは、払い込むべき料金の金額に関する金額情報J1と、払い込むべき料金の払込期限(図1等に示す「納付期限」)J2とを含む。金額情報J1は、料金の当初の取引金額A1を記入するための取引金額記入欄(図1等に示す「納付金額」)R1と、料金の払込期限J2を徒過しているときの延滞金額A2を記入するための延滞金額記入欄R2と、行政機関から払い込みの督促が既に行われているときの督促手数料額A3を記入するための督促手数料額記入欄(記入欄)R3と、払い込むべき料金の合計取引金額(図1等に示す「合計取引金額」)A4(すなわち、取引金額A1と、延滞金額A2と、督促手数料額A3と、の合計取引金額)を記入するための合計取引金額記入欄R4と、を含む。延滞金額A2は、「国税の延滞金等の特例に関する法律」に従って(または準じて)算出される。延滞金額A2は、当初の払込期限(再発行でない帳票Fの払込期限)からの徒過日数に基づいて変動する変動型の料金である。徒過日数の増大に従って、延滞金額A2が増大する。「国税の延滞金等の特例に関する法律」に基づいて算出される。督促手数料額A3は、行政機関が督促に要した額であり、定額の手数料である。
図1に示すように、通常の場合(後述する再発行でない場合)、帳票Fには、利用者に届けられた時点で、取引金額記入欄R1に取引金額A1が、払込期限記入欄に払込期限J2が、それぞれ記入(印字)されている。延滞金額記入欄R2、督促手数料額記入欄R3および合計取引金額記入欄R4は、空欄である。
利用者が帳票Fを金融機関の有人の窓口に持ち込んだ場合、窓口の係員は、帳票Fに記載されている情報Jから、払い込むべき料金の金額を利用者に伝える。利用者が現金にて料金分を支払ったり、料金を自身等の口座から払い込み先に振り込む手続きをしたりする等によって、料金について決済する。
図2に示すように、払い込みの日(以下、「現在日」という。たとえば、「平成31年4月10日」とする)が、払込期限J2を徒過していない場合、延滞金や督促手数料は発生していない。そのため、窓口の係員は、取引金額記入欄R1に記入されている取引金額A1を合計取引金額として利用者に伝える。そして、決済が完了すると、係員は、合計取引金額記入欄R4に、取引金額A1と同額を記入する。また、係員は、図2に示すように、決済完了の証拠情報である領収印A5を帳票Fにおける各領収記入欄R5内に記入する。その後、係員は、帳票Fを、図2に示すように、第1の部分F1と、第2の部分F2および第3の部分F3とに分離する。係員が第1の部分F1を利用者に手渡すと、利用者と係員との間における払込取引は完了する。第2の部分F2および第3の部分F3は、金融機関によって一旦回収され、その後、第2の部分F2と、第3の部分F3とに分離されてから、それぞれの送り先に送られる。なお、第2の部分F2と第3の部分F3とを分離する際には、境界線L2をハサミ等で切断してもよいし、予め境界線L2にミシン目Mを設けておいて、境界線L1と同様の手順で、第2の部分F2と第3の部分F3とをミシン目Mにおいて分離してもよい。
一方、図3に示すように、現在日が払込期限J2を徒過している場合には、延滞金が発生している。また、市役所や区役所等の行政機関からの督促が既に行われている場合には、行政機関によっては、延滞金に加えて督促手数料も発生している。
この場合、窓口の係員は、延滞金額および督促手数料額を調べる。そして、取引金額記入欄R1に記入されている取引金額A1に、調べた延滞金額A2および督促手数料額A3を加えて合計取引金額A4を算出し、この金額を合計取引金額として利用者に伝える。そして、決済が完了すると、係員は、図3に示すように、延滞金額記入欄R2に延滞金額A2を記入し、督促手数料額記入欄R3に督促手数料額A3を記入し、かつ合計取引金額記入欄R4に合計取引金額A4を記入する。また、係員は、図3に示すように、決済完了の証拠情報である領収印A5を帳票Fにおける各領収記入欄R5内に記入(印字)する。その後、係員は、帳票Fを、図3に示すように、第1の部分F1と、第2の部分F2および第3の部分F3とに分離する。係員が第1の部分F1を利用者に手渡すと、利用者と係員との間における払込取引は完了する。以降の処理は、図2の帳票Fの取り扱いの場合と同様であるので、説明を省略する。
行政機関によっては、払込期限J2を徒過している場合に、払込票である帳票Fを再発行し、書面による督促に併せて、または当該督促とは別に、再発行された帳票Fが利用者に送付されることがある。再発行の帳票Fでは、図4に示すように、払込期限J2が新たに設定され、その新たな払込期限J2が払込期限記入欄に記入(印字)済みである。そして、督促手数料額記入欄R3に督促手数料額A3が記入(印字)済みである。さらに、合計取引金額記入欄R4に合計取引金額A4が既に記入(印字)済みである。
利用者が、再発行の帳票F(図4参照)を金融機関の有人の窓口に持ち込んだ場合、窓口の係員は、合計取引金額記入欄R4に記入されている合計取引金額A4を利用者に伝える。利用者が現金にて料金分を支払ったり、料金を自身等の口座から払い込み先に振り込む手続きをしたりする等によって、料金について決済する。そして、決済が完了すると、係員は、図5に示すように、決済完了の証拠情報である領収印A5を帳票Fにおける各領収記入欄R5内に記入する。その後、係員は、帳票Fを、図5に示すように、第1の部分F1と、第2の部分F2および第3の部分F3とに分離する。係員が第1の部分F1を利用者に手渡すと、利用者と係員との間における払込取引は完了する。
図6は、この発明の一実施形態に係る帳票処理装置1の斜視図である。
先程の説明において帳票Fに関して利用者と係員との間において行われた払込取引は、帳票処理装置1と利用者との間においては、自動取引として行われる。
帳票処理装置1は、縦長のボックス形状の装置本体2を含む。
装置本体2における正面側の側面である前面3では、上側領域3Aが下側領域3Bよりも後側に一段ずれることにより、上側領域3Aと下側領域3Bとの間には水平に延びる境界領域3Cが形成されている。上側領域3Aの上側部分には、たとえばタッチパネル付きの液晶モニタによって構成された表示操作部4が設けられている。上側領域3Aにおいて表示操作部4よりも右側の領域には、後側へ窪んだ窪み3Dが形成されている、窪み3Dには、左右に細長いスリット状のレシート取出口5およびカード出入口6と、PINパッド等によって構成された入力部7とが上下に並んで設けられている。上側領域3Aにおいて表示操作部4よりも下側には、左右に細長いスリット状の取込排出口8と、取込排出口8の下端を縁取って前側へ水平に突出した板状のトレイ9とが設けられている。
前面3の下側領域3Bの上部においてたとえば右寄りの領域には、左右に細長いスリット状の紙幣投入口10および紙幣出金口11が上下に並んで設けられている。紙幣投入口10および紙幣出金口11は、下側領域3Bと境界領域3Cとに跨って略L字状に折り曲げられたシャッター12によって一括開閉される。下側領域3Bの上部において紙幣投入口10および紙幣出金口11よりも左側の領域には、硬貨出金口13が設けられ、境界領域3Cにおいて左右方向において硬貨出金口13と同じ位置には、硬貨投入口14が設けられている。硬貨出金口13および硬貨投入口14は、シャッター12と同様に略L字状に折り曲げられたシャッター15によって一括開閉される。なお、シャッター12は、紙幣投入口10だけを開閉するシャッターと、紙幣出金口11だけを開閉するシャッターとに分かれていてもよい。同様に、シャッター15は、硬貨出金口13だけを開閉するシャッターと、硬貨投入口14だけを開閉するシャッターとに分かれていてもよい。
なお、表示操作部4、レシート取出口5、カード出入口6、入力部7、取込排出口8、紙幣投入口10、紙幣出金口11、硬貨出金口13および硬貨投入口14のそれぞれの位置は、利用者にとってアクセスしやすい位置であれば、任意に変更できる。また、紙幣投入口10と紙幣出金口11とが紙幣入出金口としてまとめられてもよいし、硬貨出金口13と硬貨投入口14とが硬貨入出金口としてまとめられてもよい。
帳票処理装置1における自動取引について簡単に説明すると、自動取引にて料金を支払いたい利用者は、まず、帳票処理装置1の前に立つ。そして、利用者は、帳票処理装置1の前後方向において長手かつ水平な姿勢にあって表面が上向きになった帳票Fを、第1の部分F1が最後尾となるように、つまり第3の部分F3が先頭となるようにトレイ9に載せて取込排出口8に挿入する。これにより、帳票Fが装置本体2内に取り込まれる。すると、帳票処理装置1では、帳票Fに印刷された情報J(図1等参照)から料金の金額が読み取られて表示操作部4に表示される。料金を現金決済する利用者は、開放された紙幣投入口10や硬貨投入口14に現金を投入する。料金をキャッシュカードで口座決済したい利用者は、自身のキャッシュカードをカード出入口6に挿入した後に、入力部7によって暗証番号等を入力する。
現金決済および口座決済のいずれかが完了すると、帳票処理装置1内では、帳票Fにおける各領収記入欄R5内に領収印A5が記入され(図2、図3および図5参照)、帳票Fが、ミシン目Mにおいて切断されて、第1の部分F1と、第2の部分F2と、第3の部分F3とに分離される(図2、図3および図5参照)。第2の部分F2および第3の部分F3は、帳票処理装置1内に回収され、第1の部分F1は、取込排出口8から装置本体2の外に排出されて利用者に返却される。現金決済で釣銭が発生した場合には、釣銭が、紙幣出金口11や硬貨出金口13から利用者に返却される。口座決済の場合には、口座の残高等を示したレシートがレシート取出口5から発行される。現金決済および口座決済のそれぞれの場合において、今回の払込取引の内容を示したレシートがレシート取出口5から発行されてもよい。
図7は、帳票処理装置1の上部における内部構造を右側から見た模式図である。図6における左側は、帳票処理装置1の前側であり、図7における右側は、帳票処理装置1の後側であり、図7の紙面に垂直な方向は、帳票処理装置1の左右方向である。以下では、帳票処理装置1の前後方向、左右方向および上下方向を用いて説明を行う。なお、説明の便宜上、図6にて説明したレシート取出口5、カード出入口6および入力部7等の図示が図6では省略されている。帳票処理装置1の装置本体2内の上部には、帳票処理部20が設けられている。
帳票処理部20に関連して、装置本体2内には、取込排出口8に挿入された帳票Fを搬送するための搬送路21が設けられている。搬送路21は、装置本体2内にて搬送される帳票Fの軌跡に沿って延びるスペースである。搬送路21の幅方向は、左右方向と一致している。搬送路21は、取込排出口8から装置本体2の後面22の手前まで後側へ水平に延びる第1の搬送路21Aと、第1の搬送路21Aの後端から湾曲した後に下側へ延びる第2の搬送路21Bと、第2の搬送路21Bの下端から湾曲した後に前側へ延びる第3の搬送路21Cとを含む。取込排出口8に挿入されて搬送路21内に取り込まれた帳票Fは、第1の搬送路21A、第2の搬送路21Bおよび第3の搬送路21Cにおいて、この順番にて搬送される。そのため、搬送路21では、帳票Fの搬送方向において、第1の搬送路21Aが、取込排出口8に近い上流側に位置し、第3の搬送路21Cが、取込排出口8から離れた下流側に位置している。搬送路21内にて搬送される帳票Fは、通常では、帳票Fにおける二辺(図1等に示す上下辺)が前後方向と整合した姿勢を保って、前後方向に沿って進行する。
帳票処理部20は、搬送部25と、回収部26と、取込部および排出部の一例としての取込排出部27と、分離部28と、読取部(画像データ取得手段)29と、アライメント部31(次に述べる図8参照)と、記入部(記入手段)33と、を含む。
回収部26は、分離後の帳票Fにおける第3の部分F3(図2、図3、図5等参照)を収納するために装置本体2内に確保されたスペースであって、第3の搬送路21Cにおいて搬送方向における下流側の端部、つまり第3の搬送路21Cの前端部に接続されている。取込排出部27は、取込排出口8に挿入された帳票Fを第1の搬送路21A内に取り込んだり、第1の搬送路21A内の帳票Fの全部または一部を取込排出口8に排出したりするための構成である。取込排出部27は、第1の搬送路21Aにおいて取込排出口8に隣接した前端部を上下から挟むように配置された少なくとも一対の取込排出ローラ(返却手段)41と、これらの取込排出ローラ41を回転させるモータ(図示しない)とを含む。
分離部28は、帳票Fをミシン目Mにおいて分離するための構成であって、第1の搬送路21Aにおいて取込排出部27よりも搬送方向の下流側、つまり後側に配置されている。分離部28は、切断部材42と、アクチュエータ43と、第1のローラ(返却手段)44および第2のローラ45と、第1のローラ44および第2のローラ45を回転させるモータ(図示しない)とを含む。
切断部材42は、金属製または樹脂製のカッターであり、その刃先42Aの刃渡り方は、左右方向に延びている。切断部材42は、刃先42Aが第1の搬送路21Aを横切れるように、第1の搬送路21Aに対して交差または直交する移動方向(図7では上下方向)に移動可能である。図6に示すように待機位置にある切断部材42は、その移動方向における一方側(図7では上側)へ第1の搬送路21Aから離れている。アクチュエータ43は、たとえばモータによって構成されていて、切断部材42を移動方向に沿って移動させる。
第1のローラ44および第2のローラ45のそれぞれは、第1の搬送路21Aに沿って少なくとも一対ずつ設けられている。各対における2つの第1のローラ44は、第1の搬送路21A内において接触するように互いに対向配置され、各対における2つの第2のローラ45は、第1の搬送路21A内において接触するように互いに対向配置されている。なお、第1のローラ44および第2のローラ45のそれぞれは、左右方向から見て重なるように、左右方向に並んで複数配置されていてもよい。第1のローラ44は、搬送方向において、第2のローラ45よりも上流側に位置し、切断部材42は、搬送方向において、第1のローラ44と第2のローラ45との間に位置している。
読取部29は、第1の搬送路21Aにおいて分離部28よりも搬送方向の下流側に配置され、第1の搬送路21Aを左右方向に横切っている。読取部29は、帳票Fのイメージを上側から光学的に読み取って帳票Fの画像情報を取得するためのものであり、たとえば、CIS(Contact Image Sensor)等のラインセンサによって構成されている。
アライメント部31は、帳票Fの姿勢を矯正して斜行状態を解消する、つまり斜行補正するための構成であり、第1の搬送路21Aにおいて第1検知部30よりも搬送方向の下流側に配置されている。この実施形態では、アライメント部31は、搬送方向における分離部28の周囲に配置されている。アライメント部31は、位置決め部46と、複数対の補正ローラ47と、補正ローラ47を回転させるモータ(図示しない)とを含む。
位置決め部46は、前後に長手のブロック状に形成されている。複数(ここでは2つ)の位置決め部46が、第1の搬送路21Aの幅方向における一端に沿って並んで配置されている。各位置決め部46において第1の搬送路21Aに臨んだ側面は、第1の搬送路21A内における帳票Fの進行方向に沿って平坦な寄せ当て面46Aである。補正ローラ47は、前後方向において各位置決め部46と同じ位置に、少なくとも一対ずつ配置されている。対になった2つの補正ローラ47は、第1の搬送路21A内において接触するように互いに対向配置されていて、他のローラとは異なり、前後方向に延びる回転軸線Gまわりに回転する。
記入部33は、第1の搬送路21Aにおいて読取部29よりも搬送方向の下流側つまり第1の搬送路21Aの後端部において、上側から第1の搬送路21Aに臨んで配置されている(図6も参照)。記入部33は、帳票Fにおける各領収記入欄R5内に領収印A5を記入(押印)するための押印部と、帳票Fにおける各記入の記入欄R1~R4内に金額(取引金額A1、延滞金額A2、督促手数料額A3、合計取引金額A4)を記入(印字)するための金額記入部と、を含む。記入部33の位置(すなわち、押印部による押印位置、および金額記入部による金額記入位置)は、アクチュエータ等の駆動部の駆動によって調整可能に設けられている。
検出部34は、一例として、搬送方向における読取部29と記入部33との間に配置されている。検出部34は、たとえばフォトインタラプタであって、第1の搬送路21Aを上下に挟んで配置された発光素子34Aおよび受光素子34Bを含んでいる。発光素子34Aと受光素子34Bとの間に帳票Fが存在しない状態では、発光素子34Aによって発行された検知光(図示しない)が受光素子34Bによって受光される。発光素子34Aと受光素子34Bとの間に帳票Fが存在すると、検知光が帳票Fによって遮光される。発光素子34Aと受光素子34Bとの間を帳票Fが通過すると、検知光が再び受光素子34Bに受光される。検出部34は、このような検知光の遮光や受光によって、発光素子34Aと受光素子34Bとの間における、帳票Fの通過を検出する。
図8は、帳票処理装置1の電気的構成を示すブロック図である。帳票処理装置1の装置本体2内には、帳票処理部20の他に、レシート印刷部65と、カード処理部66と、現金処理部67とが設けられている。レシート印刷部65は、レシートを印刷するためのプリンタであり、レシート印刷部65としてレーザプリンタやサーマルプリンタを用いることができる。レシート印刷部65は、レシートを印刷してレシート取出口5に排出する。カード処理部66は、カード出入口6に挿入されたキャッシュカードから必要な情報を読み取ったり、払込取引の中止や終了に応じてキャッシュカードをカード出入口6から排出したりする。現金処理部67は、紙幣投入口10や硬貨投入口14に投入された現金を計数して収納したり、釣銭を算出したり、釣銭等の返却用の現金を紙幣出金口11や硬貨出金口13に投出したりする。
帳票処理装置1は、制御部(画像データ取得手段、帳票種別取得手段、取引金額取得手段、督促手数料額取得手段、決済手段、可否決定手段、第1の可否決定手段、第2の可否決定手段、第3の可否決定手段、督促開始日算出手段、第1の手数料額取得手段、第2の手数料額取得手段)70を含む。制御部70は、CPUやROMやRAM等を含んだマイクロコンピュータによって構成されている。制御部70には、表示操作部4、入力部7、帳票処理部20、レシート印刷部65、カード処理部66および現金処理部67のそれぞれが電気的に接続されている。制御部70は、表示操作部4での表示内容を制御したり、利用者等による表示操作部4のタッチパネルや入力部7の操作を受け付けたりする。制御部70は、払込取引のために、帳票処理部20、レシート印刷部65、カード処理部66および現金処理部67のそれぞれに対して、それぞれの処理を実行させる。
帳票処理装置1は、制御部70に対して電気的に接続される別の部品として、シャッター用アクチュエータ71と、インターフェース(I/F)部72と、記憶部73とをさらに含む。制御部70は、シャッター用アクチュエータ71を動作させることによってシャッター12やシャッター15を開閉させる。
記憶部73には、様々な情報が記憶されているが、特に、帳票処理装置1での取り扱い対象となる帳票Fの種類(帳票種別)が、テンプレート等にまとめられて予め記憶されている。
また、記憶部73には、帳票Fの種類(帳票種別)と払込取引における実際の処理内容との対応関係である帳票種別処理情報(第1の対応関係情報、種別-督促開始日対応関係情報、督促開始日算出手段、第2の手数料額取得手段)73Aが記憶されている。帳票種別処理情報73Aについては、図9を参照して後述する。
また、記憶部73には、読取部29が取得した画像データを制御部70が文字認識(OCR)する場合に参照される辞書情報(帳票種別取得手段、種別-位置対応関係情報)73Bが記憶されている。この辞書情報73Bは、対応する種別の帳票の記載(文字、数字等)を認識するためのデータであり、取り扱い対象の帳票種別に応じて複数設けられている。辞書情報73Bは、帳票種別ごとに応じた特徴情報(帳票の形状や大きさ、文字、数字等の記載位置、文字、数字の種別等)に基づいて作成されている。
また、辞書情報73Bは、帳票Fのサイズや罫線の特徴的なパターンといった外見上の識別情報、払込取引の際に記入部33によって帳票Fに記入すべき位置情報、帳票Fにおける記入欄R1~R5の位置情報、ミシン目Mの有無、および、帳票Fにおける分離位置の情報を含み、これらの情報が、帳票Fの種類(帳票種別)毎に予め記憶されている。辞書情報73Bは、画像データに含まれる帳票Fの画像から、帳票Fの種類(帳票種別)を識別するための識別用データとして機能する。
I/F部72は、図示しないLAN(Local Area Network)に接続されていて、制御部70は、I/F部72を介して外部装置と通信することができる。
具体的には、制御部70は、I/F部72を介して、税公金サーバー80に通信可能に接続されている。税公金サーバー80には、帳票種別処理情報73Aと同じ内容の帳票種別処理情報80Aが記憶されている。税公金サーバー80によって帳票種別処理情報80Aの内容が書き換えられると、その書き換え後の内容が、I/F部72を介して帳票処理装置1に与えられ、帳票種別処理情報73Aの内容が、書き換え後の内容に更新される。
図9は、記憶部73に記憶されている帳票種別処理情報73Aの内容を示す図である。
帳票種別処理情報73Aは、帳票Fの種類(帳票種別)と払込取引における実際の処理内容との対応関係を規定している。図9では、帳票処理装置1が、○×市に所在の金融機関に設置されたものである場合を例に挙げている。○×市、△□市、▽◇市が発行する帳票F(料金(公共料金や税金等)の払込票)を帳票処理装置1が取り扱い可能である。
帳票種別は、収納先の公共機関の種別(図9の「収納先」)および料金の具体種別の双方によって規定される。
帳票種別処理情報73Aでは、個々の帳票種別に対応して、帳票処理装置1によってその種別の帳票Fを取り扱うか否か(図9の「受付可否」)が、規定されている。図9では、受け付け可能な帳票種別が「○」で示されている。取り扱い不能な帳票種別は「×」と示されるが、図9の例では、「×」は図示されていない。
図9の内容から、○×市、△□市、▽◇市が発行する帳票F(料金(公共料金や税金等)の払込票)を、○×市に所在の金融機関において取り扱い可能であることがわかる。その一方で、図9の内容において、督促手数料の徴収は、金融機関の所在地である○×市が発行する帳票Fに対してのみ可能である。金融機関の所在とは異なる△□市や▽◇市が発行する帳票Fに対しては、督促手数料を徴収できない。金融機関の所在とは異なる行政機関が発行する帳票に対し、督促手数料を徴収しない理由として、例えば督促状を△□市が発行および送付した場合、該督促にかかる手数料を○×市が徴収するわけにはいかない、ことが挙げられる。
また、帳票種別処理情報73Aでは、個々の帳票種別に対応して、帳票処理装置1によって延滞金を徴収するか否か(図9の「延滞時の取扱」)が、規定されている。図9の例では、延滞金を徴収する帳票種別が、「0:延滞金計算あり」で示されている。延滞時においてその帳票Fを取り扱わないようにする(つまり、リジェクトする)帳票種別が、「1:取扱不可」で示されている。延滞時において、その帳票Fを取り扱うが(つまり、リジェクトしないが)延滞金の徴収を行わない帳票種別が、「2:延滞金は不要」で示されている。
また、帳票種別処理情報73Aでは、個々の帳票種別に対応して、帳票処理装置1によって督促手数料を徴収するか否かが規定されている。図9の例では、督促手数料を徴収しない帳票種別が「0:なし」で示されている。督促手数料を徴収する帳票種別が「1:払込期限a日後」、「2:払込期限翌月b日」、「3:払込期限翌々月c日」および「4:払込期限翌々月d日」の別で示されている(「4」は、図9に図示なし。図10参照)。
また、帳票種別処理情報73Aでは、督促手数料を徴収する帳票種別について、督促手数料の発生の基準日である督促開始日算出条件81および督促手数料額(図9の「費用」)が、それぞれ規定されている。
図10は、督促開始日算出条件81を説明するための図である。
督促開始日は、実際の督促日(たとえば、督促状が滞納者に郵送される日)よりも後日に設定されている。督促日は、条例によって定められている。すなわち、督促開始日には、滞納者に対し、督促が既に行われている。督促開始日算出条件81は、以下の4パターンである。
<第1のパターン>
払込期限J2からa日後を督促開始日とする。「1:払込期限a日後」(図9参照)に対応している。
<第2のパターン>
払込期限J2の翌月のb日を督促開始日とする。「2:払込期限翌月b日」(図9参照)に対応している。
<第3のパターン>
払込期限J2の翌々月のc日を督促開始日とする。「3:払込期限翌々月c日」(図9参照)に対応している。
<第4のパターン>
払込期限J2の次のd日を督促開始日とする。「4:払込期限翌々月d日」に対応している。
なお、第1のパターンでは、「a」として、1以上の整数が適宜設定されている。また、第2のパターンから第4のパターンにおいて、「b」~「d」として、1から31までの整数が適宜設定されている。
「督促手数料を徴収する帳票種別」、「日」および「費用」が、それぞれ、「1:払込期限a日後」、「21」、「200」である場合(図9参照)、「払込期限」を平成31年2月20日(図1参照)とすると、督促開始日は、平成31年3月14日であり、督促手数料額は200円である。
また、「督促手数料を徴収する帳票種別」、「日」および「費用」が、それぞれ、「2:払込期限翌月b日」、「20」、「100」である場合(図9参照)、「払込期限」を平成31年2月20日(図1参照)とすると、督促開始日は、平成31年3月20日であり、督促手数料額は100円である。
さらに、「督促手数料を徴収する帳票種別」、「日」および「費用」が、それぞれ、「3:払込期限翌々月c日」、「1」、「150」である場合(図9参照)、「払込期限」を平成31年2月20日(図1参照)とすると、督促開始日は、平成31年4月1日であり、督促手数料額は150円である。
図11は、払込取引の際に帳票処理部20において制御部70によって行われる処理の内容を示すフローチャートである。図12は、延滞金・督促手数料処理(S6)の内容を示すフローチャートである。払込取引の際に帳票処理部20において制御部70によって行われる処理の内容を、図1、図6、図7および図11を参照しながら説明する。図12は、適宜参照する。
まず、利用者が、表面(情報Jが印刷されている面)が上向きになった帳票Fを、第3の部分F3が先頭となるように取込排出口8に挿入する。この帳票Fにおいて第3の部分F3側の先端部が取込排出部27における一対の取込排出ローラ41の間に挟まると、制御部70は、取込排出部27のモータ(図示しない)を駆動させて一対の取込排出ローラ41を正回転させることにより、帳票Fを、装置本体2内の第1の搬送路21Aに取り込む(図11のステップS1)。装置本体2内への帳票Fの取り込み方向は、前後方向における後側であり、第1の搬送路21Aにおける帳票Fの厚さ方向は、上下方向である。
第1の搬送路21Aへの取り込みの際、制御部70は、搬送部25のモータ(図示せず)を駆動させて搬送ローラ(返却手段)40を正回転させる。これにより、帳票Fは、前後方向に長手かつ水平な姿勢を維持しながら、第3の部分F3を先頭として第1の搬送路21A内において後側へ搬送される。帳票Fが読取部29を通過すると、制御部70は、装置本体2内における帳票Fの搬送を一旦停止する。このときの帳票Fでは、第3の部分F3が第2の搬送路21Bや第3の搬送路21Cに進入していてもよい。
帳票Fが読取部29を通過する際に、制御部70は、帳票Fの表面の画像情報を読取部29によって読み取り、画像データを取得する(画像データ取得工程。図11のステップS2)。そして制御部70は、帳票Fから読み取った表面の画像情報(取得した画像データ)から、帳票種別(すなわち、発行元(収納先)の公共機関の種別および料金の具体種別との双方)を特定する(図11のステップS3)。詳しくは、制御部70は、辞書情報73Bに含まれる種々の辞書情報から、読み取った表面の画像情報を読み取ることが可能な辞書情報を特定する。そして、その辞書情報に対応する帳票種別(すなわち、発行元(収納先)の公共機関の種別および料金の具体種別との双方)を特定する。
そして、制御部70は、帳票種別処理情報73Aを参照して、特定した帳票種別が、取り扱い可能な(受け付け可能な)帳票種別であるか否かを判別する(図11のステップS4)。取り扱い可能な(受け付け可能な)帳票種別でない場合(図11のステップS4でNO)には、制御部70は、帳票Fを取込排出口8に排出してリジェクトする(図11のステップS5)。
一方、取り扱い可能な(受け付け可能な)帳票種別である場合(図11のステップS4でYES)には、その後、制御部70は、延滞金・督促手数料処理を行う(図11のステップS6)。延滞金・督促手数料処理(S6)において、制御部70は、延滞金や督促手数料の徴収の有無を判別する。また、督促手数料を徴収する場合には、延滞金・督促手数料処理(S6)において、制御部70は、督促手数料額A3を取得する。
延滞金・督促手数料処理(S6)では、図12に示すような処理が行われる。制御部70は、帳票種別処理情報73Aを参照して、画像データに基づいて取得した帳票種別が、延滞金を徴収する帳票種別であるか否かを判断する(図12のステップS21)。帳票種別処理情報73Aにおいて、取得した帳票種別に対応する帳票種別が、「0:延滞金計算あり」と規定されている場合(図12のステップS21でYES)、制御部70は、延滞金の徴収を決定し、その延滞金額A2を算出する(図12のステップS22)。
一方、帳票種別処理情報73Aにおいて、画像データに基づいて取得した帳票種別に対応する帳票種別が、「1:取扱不可」と規定されている場合(図12のステップS21でNO)、制御部70は、延滞金の徴収を決定することなく、読み取った帳票Fをリジェクトする。
さらに、帳票種別処理情報73Aにおいて、取得した帳票種別に対応する帳票種別が、「2:延滞金は不要」と規定されている場合(図12のステップS21でNO)、制御部70は、延滞金の徴収は決定せず(延滞金額A2を算出せず)、そのまま次のステップ(図12のステップS23)へと移行する。
また、制御部70は、取得した画像データから、督促手数料額記入欄R3の画像データ(手数料額情報)、および払込期限記入欄の画像データを参照し、督促手数料額記入欄R3に記入されている督促手数料額A3、および払込期限を、それぞれ取得する(取引金額取得工程、督促手数料額取得工程)。そして、督促手数料額記入欄R3に督促手数料額A3が既に記入(印字)されており、かつ払込期限記入欄に記入(印字)されている払込期限J2を現在日が徒過していない場合(図12のステップS23でYESかつステップS24でNO)には、制御部70は、督促手数料の徴収を決定し(図12のステップS26)、督促手数料額記入欄R3に記入されている督促手数料額A3を、督促手数料額として算出する(図12のステップS27)。読み込まれた画像データに含まれていた督促手数料額A3の画像情報に基づいて、払込取引の督促手数料額A3が取得される(督促手数料額取得工程)。これにより、帳票Fの発行元が設定した督促手数料額A3を、帳票処理装置1が正確に取得できる。
また、再発行された帳票F(図4参照)であるに拘わらず、払込期限記入欄に記入(印字)されている払込期限J2を現在日が徒過している場合(ステップS24でYES)には、納付をさらに失念しているケースであり、帳票処理装置1でなく、金融機関の有人の窓口で処理すべきであるので、取り込んだ帳票Fを取込排出口8に排出してリジェクトする(図12のステップS25)。その後、図12の処理が終了する。
一方、督促手数料額記入欄R3に督促手数料額A3が記入(印字)されていない場合(ステップS23でNO)には、制御部70は、督促手数料の徴収を行うか否かを決定し、徴収を行う場合には督促手数料額を取得する。
具体的には、まず、制御部70は、帳票種別処理情報73Aを参照して、画像データに基づいて取得した帳票種別が、督促手数料を徴収する帳票種別であるか否かを判断する
(図12のステップS28)。取得した帳票種別に対応する帳票種別が、帳票種別処理情報73Aにおいて督促手数料の徴収に関し「0:なし」と規定されている場合(ステップS28でYES)、制御部70は、督促手数料の徴収をしないと決定する。その後、図12の処理が終了する。
一方、取得した帳票種別に対応する帳票種別が、帳票種別処理情報73Aにおいて督促手数料の徴収に関し「1:」、「2:」または「3:」と規定されている場合(ステップS28でNO)、制御部70は、督促手数料の徴収を仮決定する。
この場合、制御部70は、読み取った画像データのうち、督促手数料額記入欄R3の画像情報(手数料額情報)を参照し、そもそも、督促手数料額記入欄R3が存在するか否かを調べる(図12のステップS29)。そして、督促手数料額記入欄R3が存在しない場合(ステップS29でNO)、帳票種別処理情報73Aにおける督促手数料の徴収の設定と、帳票Fの表面の記載内容とが不一致であるので、取り込んだ帳票Fを取込排出口8に排出してリジェクトする(ステップS25)。
一方、督促手数料額記入欄R3が存在している場合(ステップS29でYES)、次いで、制御部70は、督促開始日を算出する。図10を参照しながら説明したように、制御部70は、帳票種別処理情報73Aを参照して督促開始日算出条件81を参照し、帳票種別に対応する督促開始日を算出する(図12のステップS30)。
そして、現在日が、算出した督促開始日以降(督促開始日を含む)である場合(図12のステップS31でYES)、制御部70は、督促手数料の徴収を決定し(図12のステップS32)、その督促手数料額A3を取得する(図12のステップS33)。その後、図12の処理が終了する。
一方、現在日が、算出した督促開始日よりも前である場合(図12のステップS31でNO)、制御部70は、督促手数料の徴収をしないと決定する。その後、図12の処理が終了する。
図11に戻って、延滞金・督促手数料処理(S6)の終了後、制御部70は、図13に示す取引内容画面74を表示操作部4に表示する(図11のステップS7)。制御部70は、取得した画像データから、取引金額記入欄R1の画像データを参照し、取引金額記入欄R1に記入されている取引金額A1を取得する(取引金額取得工程)。そして、取得した取引金額A1に、徴収すべき延滞金額A2および徴収すべき督促手数料額A3を加えて、徴収すべき合計取引金額A4を算出する。そして、制御部70は、算出した合計取引金額A4を、徴収すべき取引金額A1、徴収すべき延滞金額A2および徴収すべき督促手数料額A3と共に、表示操作部4の取引内容画面74に表示する。取引内容画面74において、画像情報確認ボタン75が操作されると、ステップS2にて帳票Fの表面から読み取れた画像情報が、表示操作部4に表示される。
図11に示すように、取引内容画面74を見た利用者が、たとえば、表示操作部4に表示された確認ボタン76(図13参照。タッチキー)を操作することによって取引の続行を指示すると(図11のステップS8においてYES)、制御部70は、カード処理部66や現金処理部67によって、今回の払込取引における料金についての決済を行う(決済工程。図11のステップS9)。
一方、利用者が取引のキャンセルを指示すると(ステップS8においてNO)、制御部70は、今回の取引を終了し、帳票Fを取込排出口8に排出してリジェクトする。
決済が完了すると、制御部70は、記入部33によって、帳票Fの全ての部分F1,F2,F3のそれぞれについて各記入欄R1~R4に記入すべき金額A1~A4を記入し、かつ領収記入欄R5に領収印A5を記入する。
各記入欄R1~R4に金額が記入されるか否かは、帳票Fが、再発行の帳票であるか否かによって区別される。帳票Fが再発行の帳票でない場合、搬送路21に取り込まれる前の帳票Fには取引金額A1のみしか記入されておらず、延滞金額記入欄R2、督促手数料額記入欄R3および合計取引金額記入欄R4は、それぞれ空欄である。このような帳票Fにおいて、当該払込取引において延滞金を徴収する場合には、制御部70は、延滞金額記入欄R2に延滞金額A2を記入する(図4参照)。また、このような帳票Fにおいて、当該払込取引において督促手数料を徴収する場合には、制御部70は、督促手数料額記入欄R3に督促手数料額A3を記入する(図4参照)。そして、制御部70は、算出した合計取引金額A4を合計取引金額記入欄R4に記入する(図2、図4参照)。また、制御部70は、領収記入欄R5に領収印A5を記入する。
前述のように、辞書情報73Bには、各帳票種別に対応して記入欄R1~R5の位置情報が記入されている。制御部70は、アクチュエータ等の駆動部を駆動して、記入部33の金額記入部を記入欄R1~R4に対向する位置に配置し、記入欄R1~R4に金額A1~A4を記入する。また、制御部70は、アクチュエータ等の駆動部を駆動して、記入部33の押印部を領収記入欄R5に対向する位置に配置し、領収記入欄R5に領収印A5を記入する。
一方、帳票Fが再発行の帳票である場合、搬送路21に取り込まれる前の帳票Fには、取引金額A1のみならず、延滞金額記入欄R2、督促手数料額記入欄R3および合計取引金額記入欄R4が既に記入されている。そのため、帳票Fが再発行の帳票である場合、各記入欄R1~R4に金額が記入されない。すなわち、制御部70は、領収記入欄R5に領収印A5を記入するのみである。
記入欄R1,R2,R3,R4,R5への記入後、この帳票Fのミシン目Mが分離部28の切断部材42の真下辺りに位置するまで、搬送路21内において帳票Fを移動させる。そして、制御部70は、切断部材42を下降させ、切断部材42の刃先42Aによって帳票Fを切断し、ミシン目Mにおいて、取込排出口8側にある第1の部分F1と、回収部26側にある、第2の部分F2および第3の部分F3とに分離する(図11のステップS11)。
また、制御部70は、切断部材42よりも上流側にある搬送ローラ40、取込排出ローラ41および第1のローラ44を逆回転させることによって、取込排出口8側にある第1の部分F1が、取込排出口8から装置本体2の外に排出して利用者に返却(図11のステップS11)される。つまり、延滞金額A2および督促手数料額A3が記入された第1の部分F1が、利用者に返却される。これにより、利用者に返却される第1の部分F1を、徴収した延滞金額A2および督促手数料額が記入されたものにできる。
また、制御部70は、切断部材42よりも下流側にある搬送ローラ40および第2のローラ45を正回転させることによって、第2の部分F2および第3の部分F3を装置本体2内の回収部26に搬送して回収する(図11のステップS11)。
追加の払込取引がなければ、制御部70は、レシート印刷部65によってレシート取出口5からレシートを発行したり、釣銭を返却したりして(ステップS12)、今回の取引を終了する。
以上により、この実施形態によれば、取込排出口8に挿入されて搬送路21内に取り込まれた帳票Fから画像データが読み取られる。読み取られた画像データに基づいて、払込取引の取引金額A1が取得される。また、読み取られた画像データに基づいて、延滞金額A2が取得される。さらに、読み取られた画像データに基づいて、督促手数料額A3が取得される。取得された取引金額A1、取得された延滞金額A2および取得された督促手数料額A3に基づく合計取引金額A4で決済が行われる。これにより、督促手数料を徴収可能な帳票処理装置1を提供できる。ゆえに、督促手数料が発生している帳票Fを決済するために、利用者が、金融機関の有人の窓口をわざわざ利用する煩わしさがない。
また、読み取られた画像データに基づいて、帳票Fの種類である帳票種別が判別(取得)される。そして、判別された帳票種別に基づいて、督促手数料額A3が取得される。複数の帳票種別を取り扱う場合、帳票種別によって督促手数料額A3が互いに異なることがある。この場合であっても、帳票Fの種類に応じた適切な督促手数料額A3を徴収可能である。
また、判別された帳票種別に基づいて、払込取引に関し督促手数料を徴収するか否かが決定される。帳票処理装置1による払込取引において督促手数料を徴収すべきか否かは、帳票Fの発行元の意図もあり、払込取引の対象の帳票種別ごとに異なる。督促手数料の徴収の可否を帳票種別に基づいて決定することにより、帳票Fの発行元の意図に沿って督促手数料を徴収することができる。
また、取得された払込期限J2に基づいて、払込取引に関し督促手数料を請求するか否かが決定される。すなわち、督促手数料が発生しているか否か、および/または督促手数料の徴収を、帳票処理装置1における払込取引で行うか否かは、払込期限J2に基づいて定められている。払込取引に関し督促手数料を請求するか否かを、払込期限J2に基づいて決定することにより、督促手数料を適切に徴収できる。
また、この実施形態では、督促手数料額記入欄R3に督促手数料額A3が予め記入されており、画像データによって督促手数料額A3を取得できた場合(ステップS23でYES)には、この督促手数料額A3を取得する(取得を有効にする。ステップS27)。そして、画像データによって督促手数料額A3を取得できなかった場合(督促手数料額記入欄R3に督促手数料額A3が予め記入されていなかった場合。ステップS23でNO)に、帳票種別処理情報73Aから取得した督促手数料額A3を取得する(取得を有効にする。ステップS33)。このように画像データによって取得された督促手数料額A3を優先的に扱うことにより、帳票処理装置1によって適正な督促手数料額A3を徴収することができる。
また、読み取られた画像データから、搬送路21に取り込まれた帳票Fの払込期限J2が取得される。図10に示す督促開始日算出条件81、および取得された払込期限J2に基づいて、督促開始日が算出される。そして、算出された督促開始日と現在日との比較結果に基づき、払込取引の督促手数料額A3が取得される。これにより、帳票Fの発行元が設定した督促手数料額A3を、帳票処理装置1が正確に取得できる。ゆえに、帳票処理装置1によって適正な督促手数料額A3を徴収することができる。
また、搬送路21に取り込まれた帳票Fの督促手数料額記入欄R3に、督促手数料額A3が記入され、督促手数料額A3が記入された第1の部分F1が、利用者に返却される。これにより、利用者に返却される帳票Fの第1の部分F1を、徴収した督促手数料額A3が記入されたものにできる。
また、辞書情報73Bでは、帳票種別と、督促手数料額A3の記入位置とが互いに対応付けられている。取得された帳票種別に基づいて、督促手数料額A3を記入すべき位置が決定される。そのため、督促手数料額A3の記入位置が帳票Fの種類によって異なる場合であっても、各帳票種別に応じた適切な記入位置に督促手数料額A3を記入できる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、他の形態でも実施することができる。
たとえば、前述の実施形態において、帳票種別処理情報73Aにおいて、個々の帳票種別に対応して、督促開始日算出条件81および督促手数料額(図9の「費用」)がそれぞれ規定されているとして説明した。すなわち、帳票種別と督促開始日算出条件81との対応関係と、帳票種別と督促手数料額との対応関係とが、共通する情報(テーブル)等において規定されている。しかしながら、帳票種別と督促開始日算出条件81との対応関係と、帳票種別と督促手数料額との対応関係とが、互いに別々の情報(テーブル)等において規定されていてもよい。
また、帳票種別が、発行元の行政機関の種別と、料金の具体種別との双方によって規定される、として説明したが、帳票種別が、発行元の行政機関の種別および料金の具体種別の一方によって規定されていてもよい。
また、前述の実施形態において、督促手数料額記入欄R3に督促手数料額A3が予め記入されている帳票Fが搬送路21に取り込まれた場合に、その帳票Fを取り扱わないようにしてもよい(つまり、リジェクトしてもよい)。すなわち、督促手数料額記入欄R3に督促手数料額A3が予め記入されてない帳票Fに対してのみ督促手数料の徴収を行ってもよい。
逆に、督促手数料額記入欄R3に督促手数料額A3が予め記入されている帳票Fに対してのみ督促手数料の徴収を行い、督促手数料額記入欄R3に督促手数料額A3が予め記入されてない帳票Fに対しては、督促手数料の徴収を行わないようにしてもよい。
また、前述の実施形態において、帳票処理装置1において延滞金および督促手数料の双方を徴収するものを例に挙げて説明したが、帳票処理装置1において督促手数料のみ徴収し、延滞金を徴収しないようにしてもよい。
また、前述の実施形態において、帳票処理装置1において帳票Fの画像を読み取って画像データを取得する、として説明した。しかしながら、別の装置を用いて既に作成された画像データが、帳票処理装置1に与えられるようになっていてもよい。
また、前述の各実施形態では、口座決済や現金決済によって、決済(S9)を行う場合を例に挙げて説明したが、電子マネーを保持する媒体を受け付け可能な電子マネー受付部を、帳票処理装置1が備えている場合には、電子マネー受付部によって受け付けられた電子マネー情報に基づいて決済(S9)が行われてもよい。
また、帳票処理装置1は、主として金融機関に設置されるものとして説明したが、金融機関以外(たとえばコンビニエンスストア等)に設置されるものであってもよい。
また、前述の実施形態において、読取部29(画像データ取得手段)を、帳票処理装置1に内蔵されるユニットではなく、帳票装置1から独立した装置とするユニットに設けることもできる。この場合、帳票処理システムは、帳票処理装置1と、帳票処理装置1から離れた位置に配置された読取装置とを含む。
また、帳票処理装置1の取り扱い対象の帳票Fの発行元を、市役所や区役所等の行政機関としたが、発行元が、行政機関以外の電力会社、ガス会社等であってもよい。
ところで、帳票F(納付書等)の帳票種別によっては、発行元である行政機関等が、取り扱い可能な(払い込み可能な)有効期限を設けているものがある。このような帳票Fでは、払込期限J2を既に徒過していても、有効期限を徒過していなければ、その帳票Fを用いて料金の払い込みを行うことが許容される。
図14は、他の形態に係る帳票処理装置において規定されている有効期限日関連情報201を説明するための図である。図14に示す形態では、帳票Fの取り扱い可能な有効期限が、帳票処理装置に登録(設定)されている。そして、帳票処理装置は、登録されている有効期限と現在日とに基づいて、取り込んだ帳票Fを取り扱うか否かを決定する。具体的には、有効期限を現在日が徒過していない場合には、帳票処理装置によって帳票Fを取り扱うことが可能であるが、有効期限を現在日が徒過している場合には、帳票処理装置によって帳票Fを取り扱うことができない。図14に示す実施形態では、有効期限を現在日が徒過している場合には、帳票処理装置に取り込まれた帳票Fはリジェクトされる。
このような帳票処理装置には、記憶部(図8の記憶部73に相当)に記憶されている帳票種別処理情報(図8の帳票種別処理情報73Aに相当)に、有効期限関連情報201が含まれている。
有効期限関連情報201では、有効期限を設定するか否か、および有効期限を設定する場合の有効期限の具体内容が、個々の帳票種別に対応して規定されている。有効期限関連情報201では、有効期限の設定の対象でない帳票種別に、「0:有効期限設定なし」(図14参照)の情報が付与されている。
また、有効期限関連情報201では、有効期限の設定の対象になる帳票種別には、次に述べる「1」~「6」の情報が付与されている(図14参照)。
有効期限関連情報201において、有効期限の設定は、以下の6パターンである。
「1:払込期限からe日が経過したら有効期限切れとする」
「2:払込期限の翌月f日に設定した日以降は有効期限切れとする」
「3:払込期限の翌々月のg日に設定した日以降は有効期限切れとする」
「4:払込期限の翌年1月1日以降は有効期限切れとする」
「5:払込期限の翌年度4月1日以降は有効期限切れとする」
「6:払込期限の翌年度6月1日以降は有効期限切れとする」
なお、「e」として、1以上の整数が適宜設定されている。また、「f」および「g」として、1から31までの整数が適宜設定されている。
ところでまた、帳票F(納付書等)の帳票種別によっては、払込期限J2を現在日が徒過しても直ちには延滞金が徴収されず、現在日が、払込期限J2から所定の猶予日数を超過している場合にのみ、延滞金が徴収されるものがある。このような帳票Fでは、払込期限J2を既に徒過していても、払込期限J2から所定の猶予日数を超過していなければ、延長金は徴収されない。
図15は、さらに他の形態に係る帳票処理装置における延滞金の徴収を説明するための図である。図15に示す形態では、払込期限J2を徒過しても延滞金の徴収が猶予される猶予日数が、帳票処理装置に登録(設定)されている。そして、帳票処理装置は、現在日と、払込期限J2と、猶予日数DBとに基づいて、取り込んだ帳票Fを取り扱うか否かを決定する。具体的には、図15に示すように、払込期限J2を徒過しても、帳票処理装置によって帳票Fを取り扱うことが可能である。払込期限J2からの徒過日数が猶予日数DB以内である場合には、延滞金が「0円」として決済される(すなわち、延滞金が徴収されない)。払込期限J2からの徒過日数が猶予日数DBを超えると、帳票種別処理情報73Aに規定されている額の延滞金(正規の延滞金)が決済時において徴収される。
このような帳票処理装置には、記憶部(図8の記憶部73に相当)に記憶されている帳票種別処理情報(図8の帳票種別処理情報73Aに相当)に、猶予日数関連情報が規定されている。猶予日数関連情報には、猶予日数を設定するか否か、および猶予する場合の猶予日数が、個々の帳票種別に対応して規定されている。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
1 帳票処理装置
29 読取部(画像データ取得手段)
33 記入部(記入手段)
40 搬送ローラ(返却手段)
41 取込排出ローラ(返却手段)
44 第1のローラ(返却手段)
70 制御部(画像データ取得手段、帳票種別取得手段、取引金額取得手段、督促手数料額取得手段、決済手段、可否決定手段、第1の可否決定手段、第2の可否決定手段、第3の可否決定手段、督促開始日算出手段、第1の手数料額取得手段、第2の手数料額取得手段)
73A 帳票種別処理情報(第1の対応関係情報、種別-督促開始日対応関係情報、督促開始日算出手段、第2の手数料額取得手段)
73B 辞書情報(帳票種別取得手段、種別-位置対応関係情報)
A1 取引金額
A3 督促手数料額
A4 合計取引金額
F 帳票
F1 第1の部分(返却部分、一部分)
F2 第2の部分(控え部分)
F3 第3の部分(処理部分)
R3 督促手数料額記入欄(記入欄)

Claims (20)

  1. 帳票を用いた払込取引を行う帳票処理装置であって、
    取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の延滞金の金額である延滞金額を取得する延滞金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、
    前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、前記延滞金額取得手段によって取得された前記延滞金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、を備える、ことを特徴とする、帳票処理装置。
  2. 帳票を用いた払込取引を行う帳票処理装置であって、
    取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、
    前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、を備え、
    前記督促手数料額取得手段が、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに含まれていた手数料額情報に基づいて、前記払込取引の前記督促手数料額を取得する第1の手数料額取得手段を備える、ことを特徴とする、帳票処理装置。
  3. 帳票を用いた払込取引を行う帳票処理装置であって、
    取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、
    前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから、前記帳票の払込期限を取得する払込期限取得手段と、を備え、
    前記督促手数料額取得手段が、
    前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限、および所定の督促開始日算出条件に基づいて督促開始日を算出する督促開始日算出手段と、
    前記督促開始日算出手段によって算出された前記督促開始日と現在日との比較結果に基づき、前記払込取引の前記督促手数料額を取得する第2の手数料額取得手段と、を備え、
    前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額を、前記帳票に記入する記入手段と、
    前記帳票のうち前記督促手数料額が記入された一部分を、利用者に返却する返却手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、その画像データに対応する帳票種別を取得する帳票種別取得手段と、
    前記帳票種別と、前記督促手数料額を記入すべき記入位置と、が互いに対応付けられた種別-位置対応関係情報を記憶する手段と、をさらに備え、
    前記記入手段が、前記帳票種別取得手段によって取得された前記帳票種別と、前記種別-位置対応関係情報と、に基づいて設定された前記記入位置に、前記督促手数料額を記入する、ことを特徴とする、帳票処理装置。
  4. 帳票を用いた払込取引を行う帳票処理装置であって、
    取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、
    前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから、前記帳票の払込期限を取得する払込期限取得手段と、を備え、
    前記督促手数料額取得手段が、
    前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限、および所定の督促開始日算出条件に基づいて督促開始日を算出する督促開始日算出手段と、
    前記督促開始日算出手段によって算出された前記督促開始日と現在日との比較結果に基づき、前記払込取引の前記督促手数料額を取得する第2の手数料額取得手段と、を備え、
    前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額を、前記帳票に記入する記入手段と、
    前記帳票のうち前記督促手数料額が記入された一部分を、利用者に返却する返却手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに、前記記入手段によって記入すべき記入欄が含まれない場合に、前記払込取引に関し前記督促手数料を徴収しないと決定する手段と、をさらに備える、ことを特徴とする、帳票処理装置。
  5. 帳票を用いた払込取引を行う帳票処理装置であって、
    取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、
    前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから、前記帳票の払込期限を取得する払込期限取得手段と、を備え、
    前記督促手数料額取得手段が、
    前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限、および所定の督促開始日算出条件に基づいて督促開始日を算出する督促開始日算出手段と、
    前記督促開始日算出手段によって算出された前記督促開始日と現在日との比較結果に基づき、前記払込取引の前記督促手数料額を取得する第2の手数料額取得手段と、を備え、
    前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限に基づいて前記払込取引に関し前記督促手数料を徴収するか否かの決定を行う手段をさらに備える、ことを特徴とする、帳票処理装置。
  6. 帳票を用いた払込取引を行う帳票処理装置であって、
    取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、
    前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから、前記帳票の払込期限を取得する払込期限取得手段と、を備え、
    前記督促手数料額取得手段が、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから前記督促手数料額を取得する第1の手数料額取得手段と、
    前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限、および所定の督促開始日算出条件に基づいて督促開始日を算出する督促開始日算出手段と、
    前記督促開始日算出手段によって算出された前記督促開始日と現在日との比較結果に基づき、前記払込取引の前記督促手数料額を取得する第2の手数料額取得手段と、を備え、
    前記第1の手数料額取得手段によって前記督促手数料額を取得できた場合には、前記第1の手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額を有効にし、前記第1の手数料額取得手段によって前記督促手数料額を取得できなかった場合に、前記第2の手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額を有効にする、ことを特徴とする、帳票処理装置。
  7. 前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、その画像データに対応する帳票種別を取得する帳票種別取得手段をさらに備え、
    前記督促手数料額取得手段が、前記帳票種別取得手段によって取得された前記帳票種別に基づいて前記督促手数料額を取得する手段を備える、ことを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の帳票処理装置。
  8. 前記帳票種別取得手段によって取得された前記帳票種別に基づいて、前記払込取引に関し前記督促手数料を徴収するか否かの決定を行う手段をさらに備える、ことを特徴とする、請求項に記載の帳票処理装置。
  9. 前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額を、前記帳票に記入する記入手段と、
    前記帳票のうち前記督促手数料額が記入された一部分を、利用者に返却する返却手段と、をさらに備える、ことを特徴とする、請求項5または6に記載の帳票処理装置。
  10. 前記帳票が、利用者に返却する返却部分、前記払込取引に用いるための処理部分と、控え用の控え部分とを備え、
    前記記入手段が、前記返却部分、前記処理部分および前記控え部分の全てに、前記督促手数料額を記入する、ことを特徴とする、請求項3、4および9のいずれか一項に記載の帳票処理装置。
  11. 帳票を用いた払込取引を行う帳票処理装置であって、
    取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、
    前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから、前記帳票の払込期限を取得する払込期限取得手段と、
    前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限に基づいて、前記決済手段により決済される前記合計取引金額に前記督促手数料額を含めるか否かの決定を行う可否決定手段と、を備える、ことを特徴とする、帳票処理装置。
  12. 前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、その画像データに対応する帳票種別を取得する帳票種別取得手段と、
    前記帳票種別と、督促手数料発生の基準日である督促開始日とが互いに対応付けられた種別-督促開始日対応関係情報を記憶する手段と、をさらに備え、
    前記可否決定手段が、前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限、前記帳票種別取得手段によって取得された前記帳票種別、および前記種別-督促開始日対応関係情報に基づいて、前記決済手段により決済される前記合計取引金額に前記督促手数料額を含めるか否かの決定を行う手段を備える、ことを特徴とする、請求項11に記載の帳票処理装置。
  13. 帳票を用いた払込取引を行う帳票処理システムであって、
    取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の延滞金の金額である延滞金額を取得する延滞金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、
    前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、前記延滞金額取得手段によって取得された前記延滞金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、を備える、ことを特徴とする、帳票処理システム。
  14. 帳票を用いた払込取引を行う帳票処理システムであって、
    取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、
    前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、を備え、
    前記督促手数料額取得手段が、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに含まれていた手数料額情報に基づいて、前記払込取引の前記督促手数料額を取得する第1の手数料額取得手段を備える、ことを特徴とする、帳票処理システム。
  15. 帳票を用いた払込取引を行う帳票処理システムであって、
    取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、
    前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから、前記帳票の払込期限を取得する払込期限取得手段と、を備え、
    前記督促手数料額取得手段が、
    前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限、および所定の督促開始日算出条件に基づいて督促開始日を算出する督促開始日算出手段と、
    前記督促開始日算出手段によって算出された前記督促開始日と現在日との比較結果に基づき、前記払込取引の前記督促手数料額を取得する第2の手数料額取得手段と、を備え、
    前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額を、前記帳票に記入する記入手段と、
    前記帳票のうち前記督促手数料額が記入された一部分を、利用者に返却する返却手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、その画像データに対応する帳票種別を取得する帳票種別取得手段と、
    前記帳票種別と、前記督促手数料額を記入すべき記入位置と、が互いに対応付けられた種別-位置対応関係情報を記憶する手段と、をさらに備え、
    前記記入手段が、前記帳票種別取得手段によって取得された前記帳票種別と、前記種別-位置対応関係情報と、に基づいて設定された前記記入位置に、前記督促手数料額を記入する、ことを特徴とする、帳票処理システム。
  16. 帳票を用いた払込取引を行う帳票処理システムであって、
    取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、
    前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから、前記帳票の払込期限を取得する払込期限取得手段と、を備え、
    前記督促手数料額取得手段が、
    前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限、および所定の督促開始日算出条件に基づいて督促開始日を算出する督促開始日算出手段と、
    前記督促開始日算出手段によって算出された前記督促開始日と現在日との比較結果に基づき、前記払込取引の前記督促手数料額を取得する第2の手数料額取得手段と、を備え、
    前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額を、前記帳票に記入する記入手段と、
    前記帳票のうち前記督促手数料額が記入された一部分を、利用者に返却する返却手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに、前記記入手段によって記入すべき記入欄が含まれない場合に、前記払込取引に関し前記督促手数料を徴収しないと決定する手段と、をさらに備える、ことを特徴とする、帳票処理システム。
  17. 帳票を用いた払込取引を行う帳票処理システムであって、
    取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、
    前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから、前記帳票の払込期限を取得する払込期限取得手段と、を備え、
    前記督促手数料額取得手段が、
    前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限、および所定の督促開始日算出条件に基づいて督促開始日を算出する督促開始日算出手段と、
    前記督促開始日算出手段によって算出された前記督促開始日と現在日との比較結果に基づき、前記払込取引の前記督促手数料額を取得する第2の手数料額取得手段と、を備え、
    前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限に基づいて前記払込取引に関し前記督促手数料を徴収するか否かの決定を行う手段をさらに備える、ことを特徴とする、帳票処理システム。
  18. 帳票を用いた払込取引を行う帳票処理システムであって、
    取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、
    前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから、前記帳票の払込期限を取得する払込期限取得手段と、を備え、
    前記督促手数料額取得手段が、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから前記督促手数料額を取得する第1の手数料額取得手段と、
    前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限、および所定の督促開始日算出条件に基づいて督促開始日を算出する督促開始日算出手段と、
    前記督促開始日算出手段によって算出された前記督促開始日と現在日との比較結果に基づき、前記払込取引の前記督促手数料額を取得する第2の手数料額取得手段と、を備え、
    前記第1の手数料額取得手段によって前記督促手数料額を取得できた場合には、前記第1の手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額を有効にし、前記第1の手数料額取得手段によって前記督促手数料額を取得できなかった場合に、前記第2の手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額を有効にする、ことを特徴とする、帳票処理システム。
  19. 帳票を用いた払込取引を行う帳票処理システムであって、
    取引対象の帳票からその帳票の画像である画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の取引金額を取得する取引金額取得手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記払込取引の督促手数料の金額である督促手数料額を取得する督促手数料額取得手段と、
    前記取引金額取得手段によって取得された前記取引金額、および前記督促手数料額取得手段によって取得された前記督促手数料額に基づいて合計取引金額を算出し、この合計取引金額で決済する決済手段と、
    前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データから、前記帳票の払込期限を取得する払込期限取得手段と、
    前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限に基づいて、前記決済手段により決済される前記合計取引金額に前記督促手数料額を含めるか否かの決定を行う可否決定手段と、を備える、ことを特徴とする、帳票処理システム。
  20. 前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、その画像データに対応する帳票種別を取得する帳票種別取得手段と、
    前記帳票種別と、督促手数料発生の基準日である督促開始日とが互いに対応付けられた種別-督促開始日対応関係情報を記憶する手段と、をさらに備え、
    前記可否決定手段が、前記払込期限取得手段によって取得された前記払込期限、前記帳票種別取得手段によって取得された前記帳票種別、および前記種別-督促開始日対応関係情報に基づいて、前記決済手段により決済される前記合計取引金額に前記督促手数料額を含めるか否かの決定を行う手段を備える、ことを特徴とする、請求項19に記載の帳票処理システム。
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