JP2007177430A - シートシャッター - Google Patents

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Tomomasa Tamai
知正 玉井
Nobuo Otsuka
信男 大塚
Masashi Takagi
政志 高木
Muneyuki Miura
宗之 三浦
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Abstract

【課題】 モータ等の駆動機構そのものやロータパイプとの駆動力伝達機構に故障や異常が生じた際も、シートの自重落下を確実に防止することのできるシートシャッターを提供する。
【解決手段】 シートシャッター1は、シート3の上端が固定されてシート3が巻き回されるロータパイプ5と、ロータパイプ5を正逆方向に回転させてシート3を巻き上げ・巻き下げる、モータ11を含む駆動機構10と、を備える。さらに、ロータパイプ5の反駆動機構側の端部(反駆動側端部)に接続されたロータパイプ5を制動するブレーキ25と、同じく反駆動側端部に配置されたロータパイプ5の回転速度及び方向を検知する回転センサ31と、をさらに具備する。そして、回転センサ31で検知したロータパイプ5のシート下降方向の回転速度があるしきい値を越えたときにブレーキ25でロータパイプ5を制動する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建物の出入り口を開閉するシートシャッターに関する。特には、異常時や故障時にもシートが自重落下しないような対策がとられたシートシャッターに関する。
シートシャッターは、工場や倉庫等の建物の出入り口に設置されて、出入り口を開閉するものである。シートシャッターのシートは鋼製シャッターに比べて軽量であるので、高速での開閉が可能であり、特に、巻き上げを早くし、巻き下げをゆっくりするという使用形態が一般的である。このようにすることにより、シャッターが開くのを待つ時間を短くできるとともに、シート下端が人や物にぶつかるなどの危険性が少ない。
このようなシートシャッターにおいては、シートは、上端縁がロータパイプに固定されて、同パイプに巻き回されている。ロータパイプは、モータを含む駆動機構により正逆方向に回転し、シートを巻き上げ・巻き下げる。シートの下端縁には、巻き下げ時の重りとなるフラットバー(たわみ防止の役割もある)が取り付けられている。
シートを巻き上げるときは、モータを駆動してロータパイプを回転させ、シートをロータパイプに巻き取って出入り口を開く。シートを巻き下げるときは、モータを前記と逆方向に駆動してロータパイプを反対方向に回転させ、シートをロータパイプから巻き解いて出入り口を閉じる。なお、シート自身は軽量であるが、シートの下端縁に取り付けられたフラットバーは所定の重量を有するため、シートを自重で落下させた場合、かなり速い速度で落下してしまう。そこで、シートを巻き下げるときは、駆動モータで回生制動をかけながらシートをゆっくりと下降させている。
鋼製シャッターにおいては、巻胴や巻き取りシャフト(ロータパイプ)と躯体側部材との間に制動手段を設けたものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。このようなシャッターにおいては、通常運転時、ブレーキが開放されると、ガバナ(調速装置)によりシャッターカーテンの自重下降速度を調速しながらシャッターカーテンを降下させており、停電時であってもガバナの作用によりシャッターカーテンの自重落下が防止される。そして、モータと巻胴間の動力伝達機構(チェーン等)の破損等が生じた場合の制動手段としては、巻胴や巻き取りシャフトの、モータが取り付けられている側の反対側に、粘性クラッチや遠心クラッチが備えられている。このような粘性クラッチや遠心クラッチは、自重下降速度の速度以上で巻胴や巻き取りシャフトが回転すると作動し、シャッターカーテンの自重落下を防止する。
ところで、ガバナは、ある程度以上の遠心力が作用したときに制動作用を発揮するものであるが、シートシャッターにガバナを適用した場合、以下のような問題点が発生する。すなわち、鋼製シャッターは、巻き上げと巻き下げが同じ速度であるが、シートシャッターは、前述のように巻き上げ速度が速く、巻き下げ速度が遅いのが一般である。そこで、高速巻き上げ時にガバナが作用してしまうことになると好ましくない。
また、特許文献1、2に記載されている、動力伝達機構の破損等が生じた場合の制動手段は、シャッターカーテンが自重で落下し始めたときに初めて作動を始めるものである。つまり、予め不具合を検出して対策を講じているものではない。
一方、巻き上げドラムの両端側に、ブレーキ付きモータを設けたシートシャッターも提案されている(例えば、特許文献3)。このシートシャッターにおいては、一方のモータのブレーキが故障したり、一方のモータと巻き上げドラムとの連結部が故障しても、他方のモータのブレーキが作動して、シートの自重落下を防止することができる。
しかしながら、このシートシャッターは、2つのブレーキ付きモータを使用するため、シートシャッターの価格が高くなる。また、それらを備えた巻き上げドラムの重量も重くなり、巻き上げドラムを支持する部材に高い強度が必要になる。
特開平9−268866 特開2000−145335 実登3005049号
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、モータ等の駆動機構そのものやロータパイプとの駆動力伝達機構に故障や異常が生じた際も、シートの自重落下を確実に防止することのできるシートシャッターを提供することを目的とする。
本発明の実施の形態に係るシートシャッターは、 建物の開口において上げ下げされ該開口を開閉するシートと、 該シートの上端が固定されて該シートが巻き回されるロータパイプと、 該ロータパイプを正逆方向に回転させて前記シートを巻き上げ・巻き下げる、モータを含む駆動機構と、 前記シートの幅方向両端部を上下に案内するレールボックスと、を備えるシートシャッターであって、 前記ロータパイプの反駆動機構側の端部(反駆動側端部)に接続された該ロータパイプを制動するブレーキと、 同じく反駆動側端部に配置された前記ロータパイプの回転速度及び方向を検知する回転センサと、をさらに具備し、 前記回転センサで検知したシート下降方向の回転速度があるしきい値を越えたときに前記ブレーキで前記ロータパイプを制動することを特徴とする。
本発明によれば、駆動機構そのものやロータパイプ間との駆動力伝達機構にトラブル(例えば、カップリングのスリップ、歯車の損耗など)が生じたような場合に、ロータパイプの下降方向回転速度を計測することによりシートの落下を検知する。そして、反駆動側のブレーキでロータパイプを制動してシートの自重落下を防ぐ。
なお、シートの上昇方向においては、駆動モータの出力以上の速度でシートが上昇することはないので、異常検知・制動の必要はない。
本発明においては、 さらに、 前記駆動機構及び前記ブレーキの作動を制御する制御部と、を具備し、 前記回転センサで検知した前記ロータパイプの回転方向が、前記制御部から発せられた前記モータの回転方向と異なるときに前記ブレーキで前記ロータパイプを制動することとできる。
本発明の他の実施の形態に係るシートシャッターは、 建物の開口において上げ下げされ該開口を開閉するシートと、 該シートの上端が固定されて該シートが巻き回されるロータパイプと、 該ロータパイプを正逆方向に回転させて前記シートを巻き上げ・巻き下げる、モータを含む駆動機構と、 前記シートの幅方向両端部を上下に案内するレールボックスと、を備えるシートシャッターであって、 前記ロータパイプの反駆動機構側の端部(反駆動側端部)に接続された該ロータパイプを制動するブレーキと、 同じく反駆動側端部に配置された前記ロータパイプの回転方向を検知する回転センサと、 前記駆動機構及び前記ブレーキの作動を制御する制御部と、をさらに具備し、 前記回転センサで検知した前記ロータパイプの回転方向が、前記制御部から発せられた前記モータの回転方向と異なるときに前記ブレーキで前記ロータパイプを制動することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、シート巻き上げ途中において、モータはシート巻き上げ方向に回転しているがロータパイプが同方向に回転せず、シートが自重落下し始めたような場合に、ロータパイプを制動し、シートの自重落下を防ぐことができる。
本発明においては、 前記ロータパイプの回転軸の反駆動機構側端部と前記ブレーキの間に増速機が備えられていることが好ましい。
増速機でロータパイプの回転を増速させることにより、ブレーキの制動トルクを小さくできる。
本発明においては、 前記ロータパイプの回転軸の反駆動機構側端部に、シート巻き上げ方向の回転においては、前記ロータパイプから前記ブレーキへの回転伝達を遮断するワンウェイクラッチが備えられていることが好ましい。
ワンウェイクラッチにより、シート巻き上げ方向においてはブレーキへの回転伝達は生じない(切り離される)ので、同ブレーキの慣性負荷や摩擦抵抗がモータにかかることを回避できる。
本発明の他の実施の形態に係るシートシャッターは、 建物の開口において上げ下げされ該開口を開閉するシートと、 該シートの上端が固定されて該シートが巻き回されるロータパイプと、 該ロータパイプを正逆方向に回転させて前記シートを巻き上げ・巻き下げる、モータを含む駆動機構と、 前記シートの幅方向両端部を上下に案内するレールボックスと、を備えるシートシャッターであって、 前記ロータパイプの反駆動機構側の端部(反駆動側端部)に接続された該ロータパイプを制動するブレーキと、 前記駆動機構及び前記ブレーキの作動を制御する制御部と、をさらに具備し、 前記ブレーキの解除指令が出力されており、かつ、前記モータへ停止指令が出力されているときに、前記ブレーキの解除指令出力を停止させることを特徴とする。
本発明においては、 前記ブレーキの解除指令が出力されており、かつ、前記モータへ停止指令が出力されているときに、前記ブレーキの制動などにより前記シートを低速で降下させることとしてもよい。
本発明によれば、ブレーキへの出力電圧を検知することにより、ブレーキのトラブルを検出する。そして、トラブルを検出した際には、ブレーキをかける、あるいは、ロータパイプを最低速度で回転させてシートを安全に下降させる。例えば、シートが上昇限のとき、モータへは回転停止指令が発せられているが、ブレーキの解除指定が出力されていることが検知されると、ブレーキをかける、あるいは、ロータパイプを最低速度で回転させるような対策を講じて、シートを安全な速度で下降させる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、駆動機構そのものやロータパイプ間との駆動力伝達機構にトラブル(例えば、カップリングのスリップ、歯車の損耗など)が生じたような場合に、ロータパイプの下降方向回転速度や回転方向を検知して、反駆動側のブレーキでロータパイプを制動してシートの自重落下を防ぐことができる。したがって、異常時や故障時にもシートが自重落下しないような対策がとられた安全なシートシャッターを提供できる。
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、シートシャッターの全体構造を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るシートシャッターの全体構造を説明するための正面図である。
シートシャッター1は、建物の出入り口を開閉するシート3と、同シート3の上端縁が固定されてシートが巻き回されるロータパイプ5と、同ロータパイプ5を正逆方向に回転させてシートを巻き上げ・巻き下げる駆動機構10と、同ロータパイプ5の回転を制動する制動機構20と、から主に構成される。ロータパイプ5、駆動機構10及び制動機構20は、本体ボックス7内に収容されている。ロータパイプ5に固定されているシート3は、本体ボックス7の下面の開口から出し入れされ、シート3の幅方向両端は左右のレールボックス9L、9R内を案内される。駆動機構10や制動機構20の制御は制御部(図示されず)で行われる。また、後述するエンコーダやリミットスイッチ(図示されず)の検出データは制御部に入力される。
シート3はパイプのないフラットタイプのシートで、下端にはシート3の幅方向に渡ってフラットバー4が固定されている。このフラットバー(鋼帯)4はシート巻き下げ時の重りとなるもので、所定の重量の鋼帯等で作製される。なお、フラットバー4と平行に何段かの中間パイプ(鋼管)がシート3に付設されているものもある。
ロータパイプ5は、アルミ押出し材などで作製された円筒パイプであり、両端で本体ボックス7内に支持されている。ロータボックス5の中空部の一端(図の右端)には、駆動機構10が取り付けられており、他方の端部(図の左側)には、制動装置20が取り付けられている。
駆動機構10は減速機付きのモータ11を主な要素として構成されており、本体ボックス7の右側側板に固定されている。モータ11の出力軸11aには、ロータパイプ7の内面に固定された右側ホイール13が固定されている。モータ11が駆動されると、減速機を経て出力軸11aが回転し、ホイール13とともにロータパイプ5が回転する。
次に、制動装置20を説明する。
図2は、図1のシートシャッターの制動装置を説明するための図である。
図3は、図2の制動装置の動作を説明するためのフローチャートである。
制動装置20は、増速機21、ワンウェイダンパ23、ブレーキ25から主に構成され、本体ボックス7の側板にブラケット27により固定されている。増速機21は、例えば遊星歯車機構からなり、ロータパイプ5の内面に固定された左側ホイール29の回転軸29aに固定されている。この増速機21により、左側ホイール29の回転力が増速される。増速比は、この例では、コスト等を考慮して13:1とした。
ワンウェイダンパ23は、例えば富士ラテックス社製のロータリーダンパーを採用することができ、増速機21の回転軸に固定されている。このワンウェイダンパ23は、一方向の回転(ロータパイプのシート巻き下げ方向の回転)に対してのみダンパ作用を発揮する。ブレーキ25は、ワンウェイダンパ23の出力軸に取り付けられて、同出力軸を制動する。この際、増速機21により回転力が増速されているので、制動トルクが小さくて済む。このように、左側ホイール29の回転軸29a、すなわち、ロータパイプ5の回転はブレーキ25により制動される。
さらに、ワンウェイダンパ23の回転軸には、エンコーダ31が取り付けられており、同軸31の回転方向と回転速度が検出される。つまり、左側ホイール29、すなわち、ロータパイプ5の回転方向と回転速度が検出される。この回転速度は増速機21で増速されたものである。
なお、ワンウェイダンパを単なるワンウェイクラッチとしてもよい。
次に、このシートシャッター1の動作について説明する。
シート2を巻き上げるときには、ロータパイプ5を一方向へ回転するように、制御部からモータ11へ指令が発せられる。モータ11は所定の速度で駆動し、ロータパイプ5がモータ11により回転して、シート3が同パイプ5に巻き取られて上昇する。このとき、ロータパイプ5の制動機構20の側においては、左側ホイール29の回転が増速機21で増速されてワンウェイダンパ23に伝わるが、同ダンパ23はシート3の巻き下げ時のみに作用するので、シート巻き上げ時にダンパ作用は働かない。
そして、出入り口が開くまでシート3が上昇すると、リミットスイッチ(図示されず)が作動してモータ11の駆動が停止する。
シート3を巻き下げる時には、ロータパイプ5を逆方向へ回転するように、制御部からモータ11に指令が発せられる。モータ11は、巻き上げ時よりも速い速度で駆動し、ロータパイプ5が回転して、シート3が同パイプ5から巻き解かれて下降する。このシート下降速度は、シート3が自重で落下する際の速度よりも遅い。このとき、制動機構20の側においては、左側ホイール29の回転が増速機21で増速されてワンウェイダンパ23に伝わり、同ダンパ23によりシート3の巻き下げ動作にダンパ作用が働く。これにより、ロータパイプ5の回転が抑制され、シート3の下降がゆっくりになる。
出入り口が閉じられるまでシート3が下降すると、リミットスイッチ(図示されず)が作動してモータ11の駆動が停止する。
そして、もし、モータ11の出力軸11aと右側ホイール13の結合部に摩耗が生じるなどして、モータ11の回転力が右側ホイール13へ伝達されなくなると、ロータパイプ5のモータ側端部がフリーとなる。すると、モータ11は回転しているがロータパイプ5は回転していないという現象や、制御部からモータ11に指令されるモータ回転方向と、ロータパイプ5の回転方向が異なるという現象が生じる。
モータ11は回転しているがロータパイプ5は回転していない場合の具体例としては、シート上昇限においてロータパイプ5をシート巻き下げ方向に回転させようとしたとき、モータ11の回転がロータパイプ5に伝わらない場合がある。この場合、シート3が自重によって落下し始め、ロータパイプ5は、シート3の自重落下速度で回転し始める。
また、制御部からモータ11に指令されるモータ回転方向とロータパイプ5の回転方向が異なる場合の具体例としては、シート巻き上げ途中において、モータ11はシート巻き上げ方向に回転しているがロータパイプ7が同方向に回転しない場合がある。この場合、シート3が自重で落下し始め、ロータパイプ5がシート3の自重落下速度でシート巻き下げ方向に回転し始める。
このロータパイプ5の回転速度や回転方向は、制動機構20の側において、左側ホイール29の回転速度としてエンコーダ31で検出されて、検出値が制御部に送られる。
制御部における制動機構20の動作を図3を参照して説明する。
まず、S1で現状の動作ステータスを読み出し、シートを下降させているか上昇させているか、言い換えれば、制御部から発せられたモータの回転方向に関する指令を把握する。次に、S2で、エンコーダ31で検出されたロータパイプ5の回転方向を読み出す。そして、S3で、指令されたモータ回転方向と、エンコーダ31で検出された実際のロータパイプ5の回転方向が一致しているかどうか判定する。モータ11の回転方向とロータパイプ5の回転方向が一致しなければ、例えば、シート巻き上げ途中において、モータはシート巻き上げ方向に回転しているが、ロータパイプがシート巻き下げ方向に回転しているような状態である。そこで、S4において、モータ11を停止するとともに、制動機構20のブレーキ25をかけてロータパイプ5の回転を止め、シート3の落下を防ぐ。
一方、S3で、指令されたモータ回転方向とロータパイプ5の回転方向が一致していれば、S5に進み、エンコーダ31で検出されたロータパイプ5の回転速度を読み出す。そして、S5で読み出された回転速度が、あるしきい値(シートの通常下降速度より速い速度)より遅いかどうかを判定する。検出された回転速度が速ければ、例えば、シート上昇限においてモータがシート巻き下げ方向に回転しているが、ロータパイプが規定された速度以上の速度で回転している状態である。そこで、S4に進んで、モータ11を停止するとともに、制動機構20のブレーキ25をかけてロータパイプ5の回転を止め、シート3の落下を防ぐ。
S6で回転速度がしきい値以下であれば、動作を継続し(S7)、制御を終了する。
このように、モータ11は回転しているがロータパイプ5は回転していない状態や、制御部からモータ11に指令されるモータ回転方向と、ロータパイプ5の回転方向が異なるという状態を検知し、ロータパイプ5の回転を制動するため、高い安全性を得ることができる。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るシートシャッターの制動装置を示す図である。
この例の制動装置20´は、図2の制動装置20とほぼ同じ構成を有するが、ワンウェイダンパ23を設けていないタイプのものである。つまり、増速機21の回転軸に直接ブレーキ25が作動する構成となっている。そして、同回転軸の回転速度と回転方向がエンコーダ31で読み取られる。
この例においては、ワンウェイダンパを設けていないので制動機構20´の構成が簡単になる。また、下降制動されないので通常下降動作中のモータなどに対する負荷を少なくすることができる。
図5は、本発明の第3の実施の形態に係るシートシャッターの制御部のブロック図である。
図6は、図5の制御部の動作を説明するためのフローチャートである。
この例のシートシャッターは、図1のシートシャッターとほぼ同様の構成を有するが、制動機構20のブレーキ25及び駆動機構側ブレーキ41に対する安全対策が講じられたものである。制動機構2のブレーキ25及び駆動機構側のブレーキ41は、ドライバ43を介してCPU45で制御されている。また、各ブレーキ25、41に出力されている電圧値はA/D変換されてCPU45に入力されている。
このシートシャッターの制動装置の動作を図6を参照して説明する。
まず、S11で現状の動作ステータスを読み出し、S12でモータ停止指令が発せられているかどうかを判定する。モータ停止指令が発せられていなければ、シートが下降中か上昇中であると判定され、S13に進んでブレーキ25に電圧をかけてブレーキ25を開放する。S12で、モータ停止指令が発せられていれば、シートは下降限又は上昇限、あるいは中間位置で停止中であると判定され、S14に進んで、ブレーキ25に出力されている電圧値を読み出す。そして、S15で、読み出された電圧値がOFFかどうかを判定する。電圧がOFFであれば、ブレーキがかかっている状態であり、正常状態と判定される。一方、S15において電圧がOFFでなければ、ブレーキ解除指令が出力されていることになる。すると、シートが上昇限で停止中の場合は、ロータパイプが回転してシートが自重で落下するような事態を引き起こすおそれがある。そこで、S16でブレーキ解除指令出力を停止するようにCPUで制御し、ブレーキ異常を報知する。
また、シートが上昇限で停止中の場合に、S15でブレーキ解除指令が出力されていれば、シートを最低速度で下降するように制御する。例えば、モータをインバータにてPWM制御及び回生制動させることによりシートを最低速度で下降させることができる。この制御を、シートが完全に下降したことが検出されるまで継続し、制御を終了するとともに、ブレーキ異常を報知する。
このように、ブレーキの制御に異常が生じたことを検知し、ブレーキを正常に動作させる対策やシートを安全に下降させる対策を講じているので、シートの自重落下を防ぐことができる。
本発明の実施の形態に係るシートシャッターの全体構造を説明するための正面図である。 図1のシートシャッターの制動装置を説明するための図である。 図2の制動装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るシートシャッターの制動装置を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るシートシャッターの制御部のブロック図である。 図5の制御部の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 シートシャッター 3 シート
4 フラットバー 5 ロータパイプ
7 本体ボックス 9 レールボックス
10 駆動機構 11 モータ
13 ホイール 20 制動装置
21 増速機 23 ワンウェイダンパ
25 ブレーキ 27 ブラケット
29 ホイール 31 エンコーダ
41 ブレーキ 43 ドライバ
45 CPU

Claims (7)

  1. 建物の開口において上げ下げされ該開口を開閉するシートと、
    該シートの上端が固定されて該シートが巻き回されるロータパイプと、
    該ロータパイプを正逆方向に回転させて前記シートを巻き上げ・巻き下げる、モータを含む駆動機構と、
    前記シートの幅方向両端部を上下に案内するレールボックスと、
    を備えるシートシャッターであって、
    前記ロータパイプの反駆動機構側の端部(反駆動側端部)に接続された該ロータパイプを制動するブレーキと、
    同じく反駆動側端部に配置された前記ロータパイプの回転速度及び方向を検知する回転センサと、
    をさらに具備し、
    前記回転センサで検知したシート下降方向の回転速度があるしきい値を越えたときに前記ブレーキで前記ロータパイプを制動することを特徴とするシートシャッター。
  2. 建物の開口において上げ下げされ該開口を開閉するシートと、
    該シートの上端が固定されて該シートが巻き回されるロータパイプと、
    該ロータパイプを正逆方向に回転させて前記シートを巻き上げ・巻き下げる、モータを含む駆動機構と、
    前記シートの幅方向両端部を上下に案内するレールボックスと、
    を備えるシートシャッターであって、
    前記ロータパイプの反駆動機構側の端部(反駆動側端部)に接続された該ロータパイプを制動するブレーキと、
    同じく反駆動側端部に配置された前記ロータパイプの回転方向を検知する回転センサと、
    前記駆動機構及び前記ブレーキの作動を制御する制御部と、
    をさらに具備し、
    前記回転センサで検知した前記ロータパイプの回転方向が、前記制御部から発せられた前記モータの回転方向と異なるときに前記ブレーキで前記ロータパイプを制動することを特徴とするシートシャッター。
  3. さらに、 前記駆動機構及び前記ブレーキの作動を制御する制御部と、を具備し、
    前記回転センサで検知した前記ロータパイプの回転方向が、前記制御部から発せられた前記モータの回転方向と異なるときに前記ブレーキで前記ロータパイプを制動することを特徴とする請求項1記載のシートシャッター。
  4. 前記ロータパイプの回転軸の反駆動機構側端部と前記ブレーキの間に増速機が備えられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のシートシャッター。
  5. 前記ロータパイプの回転軸の反駆動機構側端部に、シート巻き上げ方向の回転においては、前記ロータパイプから前記ブレーキへの回転伝達を遮断するワンウェイクラッチが備えられていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のシートシャッター。
  6. 建物の開口において上げ下げされ該開口を開閉するシートと、
    該シートの上端が固定されて該シートが巻き回されるロータパイプと、
    該ロータパイプを正逆方向に回転させて前記シートを巻き上げ・巻き下げる、モータを含む駆動機構と、
    前記シートの幅方向両端部を上下に案内するレールボックスと、
    を備えるシートシャッターであって、
    前記ロータパイプの反駆動機構側の端部(反駆動側端部)に接続された該ロータパイプを制動するブレーキと、
    前記駆動機構及び前記ブレーキの作動を制御する制御部と、
    をさらに具備し、
    前記ブレーキの解除指令が出力されており、かつ、前記モータへ停止指令が出力されているときに、前記ブレーキの解除指令出力を停止させることを特徴とするシートシャッター。
  7. 前記ブレーキの解除指令が出力されており、かつ、前記モータへ停止指令が出力されているときに、前記ブレーキの制動などにより前記シートを低速で降下させることを特徴とする請求項6記載のシートシャッター。
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