JP2007176786A - セラミック焼結体とそれを用いた磁気ヘッド用基板および磁気ヘッド、ならびに記録媒体駆動装置 - Google Patents

セラミック焼結体とそれを用いた磁気ヘッド用基板および磁気ヘッド、ならびに記録媒体駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】浮上量が10nm以下の範囲では浮上面の表面平滑性が重視されるようになり、この浮上面を得るには、平均粒径0.1μm以下の小さなダイヤモンド砥粒を用いて研磨しなければならないため、従来のセラミック焼結体では機械加工性が悪く、このセラミック焼結体から製作される磁気ヘッドを10nm以下の浮上量に対応させることはできなかった。
【解決手段】Al結晶粒子と、該Al結晶粒子の内部に存在する内部TiC結晶粒子と、前記内部TiC結晶粒子以外の外部TiC粒子とを有するものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、高密度記録装置であるハードディスクドライブやテープドライブ等に用いられる磁気ヘッド、特に、磁気抵抗効果(MR)ヘッド、巨大磁気抵抗効果(GMR)ヘッドおよびトンネル効果(TMR)ヘッドやこのような磁気ヘッドの加工治具に用いられるセラミック焼結体と、このセラミック焼結体を用いた磁気ヘッド用基板、磁気ヘッドおよび記録媒体駆動装置に関する。
近年、磁気記録の高密度化は急速に進んでおり、一般に書込用の電磁変換素子や記録再生用の磁気抵抗効果素子が搭載された薄膜磁気ヘッドが使用されている。
かかる磁気ヘッドは、Al−TiC系焼結体から成る磁気ヘッド用基板上にアモルファスアルミナから成る絶縁膜をスパッタリング法により成膜し、この絶縁膜の表面に鏡面加工を施してABS(Air bearing surface 以下、ABSと称す)面と呼ばれる浮上面を形成した後、磁気抵抗効果を用いたMR(Magnetro Resistive)素子(以下、MR素子と称す)、或いはGMR(Giant Magnetro Resistive)素子(以下、GMR素子と称す)等の電磁変換素子を形成し、Ar、CF、CCl、BCl等のイオンビームによるイオンミリング加工や反応性イオンエッチングにより段差部を形成した後、チップ状に個々の磁気ヘッドに切り出すことにより得られる。
特に、ハードディスクドライブ用のMR素子、GMR素子を備えた磁気ヘッドの場合には、記録密度を大きくするため、磁気ヘッドの浮上量(磁気ヘッドと記録媒体との隙間)を10nm以下、即ちニアコンタクトとなっている。
そのため、摺動時にこの磁気ヘッドと、該磁気ヘッドによって情報の記録および再生を行う磁気記録層を有する記録媒体とが接触しやすく、この接触による衝撃によって磁気ヘッドを構成する組成物の結晶粒子が脱落して、磁気ヘッドの特性が劣化してしまうという問題が発生しやすくなってきた。そこで、Al−TiC系焼結体から成る磁気ヘッド用基板には、優れた機械加工性、耐摩耗性及び表面平滑性が要求されている。
特許文献1では、50〜75重量%のAlと、25〜50重量%のTiCを主成分と成し、該主成分100重量部に対し、少なくとも焼結助剤成分を0.03〜0.5重量部の割合で含有して成るAl−TiC系焼結体から成り、焼結体中の円相当平均結晶粒径が0.4〜1.2μmであり、且つ各結晶粒子の円相当径の標準偏差が0.35以下であることにより、耐チッピング性を向上させ、破壊靱性の高い焼結体を得ることが示されている。
特許文献2では0.5μm〜100μmの結晶粒子を有するAlマトリックスの結晶粒内に粒径2.0μm以下のTiC微粒子を分散させたセラミック焼結体が提案されている。
特開2000−103667号公報 特許第2664760号公報
しかしながら、特許文献1で提案されたAl−TiC系焼結体は、焼結体中の円相当平均結晶粒径が0.4〜1.2μmと小さいため、耐チッピング性を向上させ、破壊靱性も高いため、この焼結体にラップ加工を施した場合には研磨効率が低く、表面平滑性を十分に得ることができず、低浮上化に対応した磁気ヘッドを構成するための磁気ヘッド用基板として用いることができないという問題があった。
特許文献2で提案されたAl−TiC系焼結体は、高強度ではあるものの、Alマトリックスの結晶粒内にTiC微粒子を分散させることで破壊靱性の向上を狙ったものであり、特許文献1と同様に破壊靭性が高いためにラップ加工を施した場合には研磨効率が低く、容易に加工することができないという問題があった。
特に、近年の磁気記録の高密度化への要求は一段と高まる傾向にあり、浮上量が10nm以下の磁気ヘッドでは、浮上面の表面平滑性が重視されるようになり、この浮上面を得るには、平均粒径0.1μm以下の小さなダイヤモンド砥粒を用いて研磨しなければならない。そのため、特許文献1,2で提案されたAl−TiC系焼結体を用いた磁気ヘッド用基板では機械加工性が悪く、この焼結体から製作される磁気ヘッドを10nm以下の浮上量に対応させることはできなかった。
本発明は上述のような問題を解決するためになされたものであり、導電性を維持するとともに良好な機械加工性を備えたセラミック焼結体およびそれを用いた磁気ヘッド用基板、磁気ヘッドおよび記録媒体駆動装置を提供することを目的とする。
本発明のセラミック焼結体は、Al結晶粒子と、該Al結晶粒子の内部に存在する内部TiC結晶粒子と、前記内部TiC結晶粒子以外の外部TiC結晶粒子とを有することを特徴とする。
本発明のセラミック焼結体は、断面視において、全TiC結晶粒子の面積に対する外部TiC結晶粒子の面積比率が、80%以上99.7%以下であることを特徴とする。
本発明のセラミック焼結体は、前記外部TiC結晶粒子が、主として前記Al結晶粒子に接触して存在することを特徴とする。
本発明のセラミック焼結体は、TiCの含有量が36質量%以上50質量%以下であることを特徴とする。
本発明のセラミック焼結体は、前記Al結晶粒子の平均結晶粒径が1.5μm以下、外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径が0.6μm以下であることを特徴とする。
本発明のセラミック焼結体は、前記Al結晶粒子の平均結晶粒径に対する外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径比率が、45%以上95%以下であることを特徴とする。
本発明のセラミック焼結体は、熱伝導率が21W/(m・K)以上であることを特徴とする。
本発明の磁気ヘッド用基板は、熱伝導率が21W/(m・K)以上であることを特徴とする。
本発明の磁気ヘッドは、前記磁気ヘッド用基板をチップ状に分割してなる各スライダーに電磁変換素子を備えてなることを特徴とする。
本発明の磁気ヘッドは、前記各スライダーに形成された一対の浮上面に挟まれてなる段差部の算術平均高さRaが25nm以下であることを特徴とする。
本発明の記録媒体駆動装置は、前記磁気ヘッドと、該磁気ヘッドによって情報の記録および再生を行う磁気記録層を有する記録媒体と、該記録媒体を駆動させるモータと、を備えてなることを特徴とする。
本発明のセラミック焼結体は、Al結晶粒子の内部に存在する内部TiC結晶粒およびAl結晶粒子の外部に存在する外部TiC結晶粒子とを有することから、機械加工の際に、それぞれの結晶粒子に剪断力を加えてマイクロクラックを発生、進展させるが、このマイクロクラックが効率よく発生、進展し、機械加工性の良好な焼結体を得ることができる。
本発明のセラミック焼結体は、断面視において、全TiC結晶粒子の面積に対する外部TiC結晶粒子の面積比率が、80%以上99.7%以下であることから、外部TiC結晶粒子は、前記剪断力が加えられない状態ではAl結晶粒子同士を結合するように作用して、機械的強度を維持し、剪断力が加えられると、前記外部TiC粒子およびAl粒子にマイクロクラックがより容易に発生、進展するため、さらに機械加工性を良好にすることができる。
本発明のセラミック焼結体は、前記外部TiC結晶粒子が、主として前記Al結晶粒子に接触して存在することから、外部TiC結晶粒子同士が連結あるいは凝集する場合に比べ、外部TiC結晶粒子とAl結晶粒子とが接触する界面が多く形成された状態になるため、前記剪断力が加えられると、外部TiC結晶粒子およびAl結晶粒子にマイクロクラックがより容易に発生、進展するため、さらに機械加工性を良好にすることができる。
本発明のセラミック焼結体は、TiCの含有量が36質量%以上50質量%以下であることから、体積固有抵抗が1.8×10−4Ω・cmと低いTiCの含有量を適正な範囲として、帯電した電荷を速やかに除去させることができる。
本発明のセラミック焼結体は、前記Al結晶粒子の平均結晶粒径が1.5μm以下、外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径が0.6μm以下であることから、TiC結晶粒子がAl結晶粒子の内部に存在し難くなり、破壊靱性の過度な上昇は抑制されるため、機械加工性の良好なセラミック焼結体とすることができる。また、高い導電性を有するTiC粒子は、セラミック焼結体の表面で放電を引き起こし、導電性の高いセラミック焼結体とすることができる。
本発明のセラミック焼結体は、前記Al結晶粒子の平均結晶粒径に対する外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径比率が、45%以上95%以下であることから、磁気ヘッドを構成した場合、反応性イオンエッチングを用いて磁気ヘッドの浮上面に負圧発生用の溝段差部を形成するが、Al粒子、TiC粒子間の反応性の差によって生じる高低差を小さくすることができるため、浮上姿勢の安定した磁気ヘッドを得ることができる。
本発明のセラミック焼結体は、熱伝導率が21W/(m・K)以上であることから、研磨による剪断力によって発生する熱をセラミック焼結体自身が研磨治具やラップ盤に容易に逃がすため、ラップ盤との焼き付けが原因で発生する大きな脱粒を防ぐことができる。
特に、前記セラミック焼結体は導電性と機械加工性、特に研磨における良好な加工性を兼備しているので磁気ヘッド用基板として用いることが好適である。
本発明の磁気ヘッドは、前記磁気ヘッド用基板をチップ状に分割してなる各スライダーに電磁変換素子を備えてなることから、個々に切り出されたスライダーには大きな脱粒のおそれが少なく、フェムトスライダー、アトスライダー等の小型化されたスライダーには好適である。
本発明の磁気ヘッドは、前記各スライダーに形成された一対の浮上面に挟まれてなる段差部の算術平均高さRaが25nm以下であることから、Al結晶粒子、TiC結晶粒子間の反応性の差によって生じる高低差は小さく、浮上姿勢が安定する。
本発明の記録媒体駆動装置は、前記磁気ヘッドと、該磁気ヘッドによって情報の記録および再生を行う磁気記録層を有する記録媒体と、該記録媒体を駆動するモータと、を備えてなることから、小型化されたスライダーにおいても、高精度な浮上面を有するため、その浮上量を一定に保持して、情報を長期間、正確に記録、再生することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明は、Alと、TiCとを含むセラミック焼結体(以下、セラミック焼結体を単に焼結体という。)である。Al結晶粒子と、該Al結晶粒子の内部に存在する内部TiC結晶粒子と、前記内部TiC結晶粒子以外の外部TiC結晶粒子とを有するものである。
図1は本発明の焼結体の結晶組織の一例を示す模式図であり、図1(a)は、原料粉末として用いられたTiO粉末が還元作用を受けて変化したTiC結晶粒子の一部がAl結晶粒子1に接触して存在する外部TiC結晶粒子2aと、TiC結晶粒子の残部がTiC粉末の内部に取り込まれて、Al結晶粒子1の外部に存在する外部TiC結晶粒子2bとを有する結晶組織であり、図1(b)は、同図(a)のA−A線における断面図であり、前記TiC結晶粒子の一部がAl結晶粒子1の内部TiC粒子3として存在する状態を示す図である。
TiC結晶粒子が、前記内部TiC結晶粒子と外部TiC粒子を有した結晶組織として存在することにより、微小なダイヤモンド砥粒を用いて研磨する場合やダイシングソーまたはスライシングマシーンを用いてチップ状に分割してスライダーを形成する等の機械加工の際に、それぞれの結晶粒子に剪断力を加えてマイクロクラックを発生、進展させるが、このマイクロクラックが効率よく発生、進展し、機械加工性の良好な焼結体を得ることができる。
詳細には、外部TiC結晶粒子とAl結晶粒子との間には、熱膨張係数の差に起因して残留応力が発生する。この残留応力により外部TiC結晶粒子とAl結晶粒子との界面では互いに引っ張り合った状態となるため、研磨等の機械加工による剪断力が前記各結晶粒子に加わると、それぞれの結晶粒子にマイクロクラックが発生、進展しやすいため機械加工性を良好にすることができる。
特に、図1(a)に示すように、外部TiC結晶粒子2a,2bが、主としてAl結晶粒子1に接触して存在すると、外部TiC結晶粒子2a,2bおよびAl結晶粒子1の熱膨張係数の差に起因して発生する残留応力により、外部TiC結晶粒子2a,2bおよびAl結晶粒子1の各界面では互いに何も介さずに直接引っ張り合った状態になる。これにより、研磨による剪断力が外部TiC結晶粒子2a,2bおよびAl結晶粒子1に加わると、それぞれの結晶粒子にマイクロクラックがより発生、進展しやすいため機械加工性をさらに高いものとすることができる。
但し、複数の外部TiC結晶粒子が1個のAl結晶粒子を完全に取り囲むと、機械加工により発生した熱がAl結晶粒子の内部から外部TiC結晶粒子を伝わって放熱しようとしても外部TiC結晶粒子による散乱の影響を強く受け、熱伝導率が低下するので、走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した画像(以下、SEM画像という。)内の任意の直線上で複数の外部TiC結晶粒子が1個のAl結晶粒子を挟持するように配置することが好ましい。
外部TiC結晶粒子2a,2bがAl結晶粒子1を取り囲んだ状態については、SEM画像を観察することで確認することができる。
また、外部TiC結晶粒子が主としてAl結晶粒子に接触するとは、外部TiC結晶粒子の85%を超える外部TiC結晶粒子がAl結晶粒子に接触すればよく、さらには外部TiC結晶粒子の92%以上に接触することが好ましい。
なお、外部TiC結晶粒子2a,2bおよび内部TiC結晶粒子3は、その組成式がTiC(x+y<1、かつx>>y、この組成式を、以下よりTiCのyの値が小さいため便宜的にTiCをTiCと表す)であってもよい。この場合、x=0.85〜0.9,y=0.1〜0.15であることが好適である。
図2は本発明の焼結体の組織を2値化処理によって得られた画像の一例を示す図であって、黒色の部分がAl結晶粒子、白色の部分がTiC結晶粒子に相当する。また、3a〜3dで示す白色の部分が内部TiC結晶粒子、それ以外の白色の部分が外部TiC結晶粒子2に相当する。
なお、2値化処理とは画像の濃度を白か黒の2つの値に変換する処理をいい、この2値化処理では、Al粒子は黒色、TiC粒子は白色として処理され、この対応はX線マイクロアナライザー(EPMA)を用いて前記SEM画像を元素分析することで裏付けをとることができる。
図2に示すように、焼結体を断面視した際、全TiC結晶粒子の面積に対する外部TiC結晶粒子の面積の比率は、焼結体の破壊靱性に影響を与え、外部TiC結晶粒子の面積比が高くなるほど焼結体の破壊靱性の過度な増加が抑制し、良好な機械加工性が保持できる適度な破壊靭性を有することができるため、外部TiC結晶粒子の面積比率を80%以上99.7%以下とすることが好ましい。
前記面積比率が80%未満となると、内部TiC結晶粒子が占める面積の比率が相対的に高くなるため、焼結体の破壊靱性が高くなる。一方、面積比率が99.7%を超えると、焼結体の破壊靱性は低下し、脱粒が発生するおそれがある。したがって、面積比率を80%以上99.7%以下とすることで、破壊靭性が機械加工の際の研磨性に影響を与えるほど高くなく、また長期間の繰り返しの使用に供する程度に高い値にすることが可能となる。特に、外部TiC結晶粒子の面積比率は、85.5%以上95.5%以下とすることが好ましい。
なお、前記面積比率の測定については、先ず焼結体の任意の面をダイヤモンド砥粒を用いて研磨加工して鏡面とした後、この面を燐酸により数10秒程度エッチング処理する。その後、走査型顕微鏡(SEM)を用いて、エッチング処理した面のうち、平均的な面を選定し、倍率13,000倍で撮影する。前記面積比率については、SEM画像に対し、Jtrimというフリーソフトを用いて画像処理する。具体的には、前記SEM画像をグレースケールに変換し、その後全面に「5×5ガウス」フィルター(ノイズフィルターの1種)を2回掛けることで細かいノイズを除去して、前記SEM画像のコントラストを求める。次いで、前記コントラストのヒストグラムをイコライザ処理(平均化処理の1種)して、コントラストを修正した後、SEM画像を2値化処理し、この処理によって得られた画像より、全TiC粒子の総面積(S)および外部TiC粒子の総面積(SOT)を算出して、面積比率(SOT/S)を求めればよい。
焼結体におけるTiCの含有量は、前記内部TiC結晶粒子と内部TiC結晶粒子以外の外部TiC結晶粒子の合計であり、焼結体100質量%に対して例えば5質量%以上50質量%以下である。TiCの含有量は焼結体の導電性に影響し、TiCはその体積固有抵抗が1.8×10−4Ω・cmと低いため、帯電した電荷を速やかに除去させることができ、焼結体中のTiCの含有量が36質量%以上50質量%以下であることが好ましい。焼結体中のTiCの含有量が36質量%未満では焼結体に導電性を十分与えることができず、帯電した電荷を速やかに逃がすことができない。一方、50重量%を超えるとTiCの融点は3257℃と高いので、焼結が困難となったり、焼結できたとしても焼結体の表面が白っぽくなり外観の価値を低下させたりする場合があるからである。したがって、焼結体中のTiCの含有量が5質量%以上50質量%以下、さらには36質量%以上50質量%以下とすることが好ましい。
なお、焼結体中のTiCの含有量は、ICP(Inductively Coupled Plasma)発行分光分析で測定することができる。具体的には、ICP発行分光分析を用いて、Tiの質量を求め、このTiの質量をTiCの質量に換算し、TiCの含有量を求めればよい。
焼結体におけるAl結晶粒子の平均結晶粒径の大きさは機械加工性に影響を及ぼす。Al結晶粒子の平均結晶粒径を大きくすると、TiC結晶粒子がAl結晶粒子の内部に取り込まれ易くなり、破壊靱性は上がり、機械加工性は低下する。一方、Al結晶粒子の平均結晶粒径を小さくすると、TiC結晶粒子はAl結晶粒子の外部に存在し易くなり、破壊靱性は過度に上がらず、機械加工性は向上する。そこで、本発明の焼結体では、Al結晶粒子の平均結晶粒径を1.5μm以下とすることが好ましく、Al結晶粒子の内部にTiC結晶粒子が極力取り込まれないようにするためであり、内部TiC結晶粒子の比率を相対的に少なくすることで、破壊靱性の過度な上昇は抑制され、機械加工性の良好な焼結体とすることができるからである。
上述のようにTiC結晶粒子の比率がある一定範囲の下では、特に、外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径の大きさも焼結体の導電性に影響する。この理由は、外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径が小さくなるほど、焼結体の表面における外部TiC結晶粒子の分散状態はよくなり、隣り合う外部TiC結晶粒子間で放電を引き起こしやすくなるからである。
本発明の焼結体では、外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径を0.6μm以下とすることが好適で、それ自身高い導電性を有するTiC結晶粒子は、焼結体の表面で放電を引き起こし、導電性を高くすることができる。
前記Al結晶粒子および外部TiC結晶粒子の各平均結晶粒径の測定についても、面積比率の測定と同様、先ず焼結体の任意の面をダイヤモンド砥粒を用いて研磨加工して鏡面とした後、この面を燐酸により数10秒程度エッチング処理する。その後、走査型顕微鏡(SEM)を用いて、エッチング処理した面のうち、平均的な面を選択し、倍率10,000〜20,000倍で撮影する。得られたSEM画像よりAl結晶粒子および外部TiC結晶粒子をそれぞれ20個抽出し、前記各結晶粒子の最大長さを測定し、その平均値を平均結晶粒径として求めることができる。
前記Al結晶粒子の平均結晶粒径に対する外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径比率(以下、粒径比率という。)は、機械加工性や、例えば、反応性イオンエッチングに代表される化学反応を利用した加工の微細加工性に影響し、その比率は45〜95%とすることが好ましい。前記粒径比率を45〜95%としたのは、45%未満では、前記焼結体が磁気ヘッドであって反応性イオンエッチングによって磁気ヘッドの浮上面に負圧発生用の段差部を形成する場合、Al結晶粒子よりTiC結晶粒子は、その反応性が高いために大きな高低差を生む。その結果、段差部表面の凹凸が大きくなり、磁気ヘッドが浮上しているときに凹凸に起因する乱流が発生して、磁気ヘッドの浮上姿勢が不安定となるおそれがあるからである。前記粒径比率が95%を超えると、TiC結晶粒子の粒成長に伴う残留歪みが増加し、磁気ヘッド用基板からチップ形状の磁気ヘッドに切断するときに生じるかけが大きくなるおそれがある。
前記粒径比率を45〜95%とすることによって、反応性イオンエッチングによって磁気ヘッドの浮上面に負圧発生用の溝段差部を形成する場合、Al結晶粒子、TiC結晶粒子間の反応性の差によって生じる高低差は小さくなる。その結果、磁気ヘッドが浮上しているときに乱流が発生しにくく、磁気ヘッドの浮上姿勢を安定させることができる。併せて、TiC粒子の粒成長に伴う残留歪みは抑制され、磁気ヘッド用基板からチップ形状の磁気ヘッドに切断するときに生じるかけを小さくすることができる。
前記粒径比率については、先に求めたAl結晶粒子および外部TiC結晶粒子の各平均結晶粒径より計算して求めればよい。
焼結体の熱伝導率は、機械加工性、特にラップ加工における研磨効率に影響し、研磨効率を上げるには、その値を高く設定する必要がある。
特に、本発明の焼結体では熱伝導率を21W/(m・K)以上とすることが好ましく、この範囲にすることで研磨による剪断力によって発生する熱を焼結体自身がラップ治具やラップ盤に容易に逃がすため、ラップ盤との焼き付けが原因で発生する大きな脱粒を防ぐことができる。
なお、前記熱伝導率は、JIS R 1611−1997に準拠して測定することができる。
次いで、本発明のセラミック焼結体を用いた磁気ヘッド用基板および磁気ヘッド用基板を個々に切り出してなる磁気ヘッドについて図3(a),(b)を用いて説明する。
図3(a)は、セラミック焼結体からなる磁気ヘッド用基板10を示す斜視図であり、一部に直線部であるオリエンテーションフラットを備えた円板形状である。図3(b)はこの磁気ヘッド用基板から個々に切り出してなる磁気ヘッドを示す斜視図である。本発明の磁気ヘッド21は、対向する一対の浮上面32と該浮上面32に挟まれてなる段差部34とを有するスライダー33と、このスライダー33に形成された電磁変換素子35と、を有してなる。
この磁気ヘッド21は、以下のような手順で作製されるものである。例えば、先ず、磁気ヘッド用基板上にアモルファスAlから成る絶縁膜をスパッタリング法により成膜した後、この絶縁膜上に磁気抵抗効果を用いたMR素子、GMR素子等の電磁変換素子を搭載する。磁気ヘッド用基板を短冊状に切断、分離した後、その切断面を鏡面加工して得られた記録媒体対向面に、フォトレジストを用いたABS(エア・ベアリング・サーフェイス)用のパターンを形成し、Ar、CF、CCl、BCl等のイオンビームによるイオンミリング加工や反応性イオンエッチングにより高精度に加工し、浮上面32とともに負圧部をなす深さ1μm以下の段差部34を形成する。そして、ダイシングソー、スライイングマシーン等を用いて、個々に切り出すことにより得られる。
本発明の磁気ヘッド21は、上述のように均一な結晶組織を有するセラミック焼結体から成る磁気ヘッド用基板から形成されるため、個々に切り出された磁気ヘッド21においてもマイクロクラックを抑制でき、磁気ヘッド21からの脱粒も有効に防止できるため、フェムトスライダー、アトスライダー等の小型化されたスライダーに好適に用いることができる。
特に、段差部34は、その算術平均高さRaを小さくすることが好適で、段差部34の算術平均高さRaを25nm以下にすると、Al結晶粒子、TiC結晶粒子間の反応性の差によって生じる高低差は小さくなり、浮上姿勢が安定する。
なお、段差部34の算術平均高さRaを25nm以下にするには、イオンミリング加工や反応性イオンエッチングで適宜加工条件を選択することで得られる。
図4は、上述した本発明の磁気ヘッドを搭載した記録媒体駆動装置(ハードディスク駆動装置)を示し、(a)は平面図、(b)はA−A線における断面図である。
記録媒体駆動装置20は、前記磁気ヘッド用基板をチップ状に分割したスライダーに電磁変換素子(不図示)を備えてなる磁気ヘッド21と、磁気ヘッド21によって情報の記録および再生を行う磁気記録層(不図示)を有する記録媒体である磁気ディスク22と、磁気ディスク22を駆動するモータ23と、を備えている。
磁気ディスク22はモータ23の回転軸24に装着され、回転軸24とともに回転するハブ25に、複数の磁気ディスク22とスペ−サ26とを交互に挿入した後、最後にスペーサ26をクランプ27で押さえ付け、このクランプ27をネジ28で締め付けることにより固定される。モータ23は記録媒体駆動装置20のシャーシ29に固定され、この状態で、回転軸24を駆動することにより磁気ディスク22を回転させる。
磁気ヘッド21は、基端をキャリッジ31で保持されてなるサスペンション30の先端に固定された状態で、磁気ディスク22上を非接触状態で移動することにより、任意のトラックにアクセスし、情報の記録および再生を行うようになっている。
記録媒体駆動装置20は、本発明の磁気ヘッド用基板から得られた磁気ヘッド21を用いているので、磁気ヘッド21からの脱粒が少なく、信頼性の高い記録媒体駆動装置とすることができる。
図5は、サスペンション30の先端に固定された磁気ヘッド21を拡大した図であり、(a)は下方底面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。本発明における磁気ヘッド21の浮上特性とは、磁気ヘッド21のローリングおよびピッチングを指し、ローリングとは、矢印θ1に示す方向の浮上特性であり、ピッチングとは、矢印θ2に示す方向の浮上特性であり、本発明の磁気ヘッド用基板から得られた磁気ヘッド21は、均質性が高く、浮上時に気孔による乱流が低減されるので、浮上特性が安定する。
次に、本発明のセラミック焼結体の製造方法について説明する。
本発明のセラミック焼結体を得るには、先ず、平均粒径0.2μm以上0.5μm以下のAl粉末、平均粒径0.3μm以上1μm以下のTiC粉末および平均粒径0.03μm以上0.2μm以下のTiO粉末を調合して原料粉末を得、ボールミル、振動ミル、コロイドミル、アトライター、高速ミキサー等で均一に混合する。
ここでAl粉末は焼結体にしたときに機械的強度や耐摩耗性を与えるのに作用し、Al粉末の平均粒径を0.2μm以上0.5μm以下としたのは、平均粒径が0.2μm未満では成形性が低下しやすく、そのため焼結における制御も難しくなるからである。平均粒径が0.5μmを超えると、焼結体の緻密化が不十分となり、強度不足となるからである。緻密な焼結体を得ようとすると、温度を上げなければならず、高温で焼結させた場合、Al結晶粒子の平均結晶粒径は大きくなり、Al結晶粒子の平均結晶粒径に対する外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径が45%未満になるおそれがある。Al粉末の平均粒径を0.2μm以上0.5μm以下とすることで、緻密化は促進され、焼結体として必要な強度を容易に得ることができる。
TiC粉末は焼結体にしたときに導電性粒子となって、焼結体に帯電した電荷を速やかに除去する。TiC粉末の平均粒径を0.3μm以上1μm以下としたのは、平均粒径が0.3μm未満では、Al粉末と同様、成形性が低下しやすく、そのため焼結における制御も難しくなるからであり、1μmを超えると、焼結時に異常な粒成長をしたTiC結晶粒子が発生するからである。
TiO粉末は焼結中に還元作用を受けてTiC結晶粒子となることで、焼結体に帯電した電荷を速やかに除去するとともに、Al結晶粒子の平均結晶粒径に影響を及ぼす。
TiO粉末の平均粒径を0.03μm以上0.2μm以下としたのは、平均粒径が0.03μm未満では、TiO粉末の凝集力が強過ぎるため、TiO粉末が凝集しやすくなるからであり、0.2μmを超えると、TiOの焼結活性が低くなり、緻密な焼結体が得られにくくなるからである。TiO粉末の平均粒径を0.03μm以上0.2μm以下とすることで、TiO粉末が凝集せず、緻密な焼結体が得られるとともに、TiC結晶粒子に変化する焼成温度を下げられるので、Al結晶粒子の粒成長が抑制され、その平均結晶粒径を小さくすることができる。
本発明のように、TiC結晶粒子として、Al結晶粒子の内部に存在する内部TiC結晶粒子と、該内部TiC結晶粒子以外の外部TiC結晶粒子とを有する焼結体を得る場合には、Al粉末、TiC粉末およびTiO粉末の各平均粒径を調整することで内部TiC結晶粒子、外部TiC結晶粒子の両者を有する結晶組織とすることができる。
特に、焼結体の断面視において、全TiC結晶粒子の面積に対する外部TiC結晶粒子の面積比率を制御する場合、例えば、TiC粉末およびTiO粉末の各平均粒径を制御することで可能となり、前記面積比率を80%以上99.7%以下とするには、TiC粉末およびTiO粉末の各平均粒径をそれぞれ0.3μm以上1.0μm以下、0.05μm以上0.2μm以下にすればよい。
外部TiC結晶粒子を主として前記Al結晶粒子に接触して存在させるには、例えば、Al結晶粒子およびTiC結晶粒子の平均粒径の差を大きくすればよく、その差を0.3μm以上にすればよい。
Al結晶粒子の平均結晶粒径を1.5μm以下にする場合、TiO粉末の平均粒径を0.05μm以上0.1μm以下にすればよく、外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径を0.6μm以下にする場合、TiC粉末の結晶平均粒径を0.3μm以上0.4μm以下とすればよい。
焼結体における内部TiC結晶粒子と外部TiC結晶粒子の合計、即ちTiCの含有量が5質量%以上50質量%以下になるようにするには、Al粉末を50質量%以上95質量%以下、TiC粉末を4質量%以上40質量%以下、残分をTiO粉末とし、これら各粉末の合計が100質量%になるようにすればよい。なお、Al粉末が55重量%の場合、TiC粉末及びTiO粉末はそれぞれ50.5質量%以上19重量%以下、4.5質量%以上11重量%以下、Al粉末が63重量%の場合、TiC粉末及びTiO粉末はそれぞれ29.6質量%以上33.3重量%以下、3.7質量%以上7.4重量%以下、Al粉末が80重量%の場合、TiC粉末及びTiO粉末はそれぞれ16質量%以上18重量%以下、2質量%以上4重量%以下とすることが好適である。また、焼結を促進し、より緻密にするために、前記原料に対しYb、Y、MgOの少なくともいずれか1種を0.05質量%以上0.3重量%以下の範囲で加えてもよい。
なお、前記Al、TiC、TiO各粉末の平均粒径は液相沈降法、光投下法、レーザー散乱回折法等により測定することができる。
次に、原料粉末に結合剤、分散剤等の成形助剤を添加して均一に混合した後、転動造粒機、スプレードライヤー、圧縮造粒機、押し出し造粒機等の各種造粒機を用いて顆粒にする。
次いで、得られた顆粒を所望の形状に成形して成形体とした後、アルゴン、ヘリウム、ネオン、窒素、真空等の非酸化雰囲気中、圧力30MPa以上、温度1400℃以上1750℃以下の範囲で加圧焼成し、引き続き圧力150MPa以上200MPa以下、温度1350℃以上1700℃以下で熱間静水圧処理(HIP)することで本発明の焼結体とすることができる。特に、熱伝導率が21W/(m・k)以上の焼結体を得ようとする場合、温度1500℃以上1700℃以下で熱間静水圧処理(HIP)すればよい。
ここで、加圧焼成温度は1400℃以上1750℃以下とすることが重要で、1400℃未満では、十分焼結させることができないからであり、1750℃を超えると、Al結晶粒子の平均結晶粒径が大きくなりすぎて、焼結体が磁気ヘッド用基板である場合、この磁気ヘッド用基板からチップ形状の磁気ヘッドに分割するときに生じるかけが大きくなるからである。
以下、本発明の実施例を説明する。
(実施例1)
先ず、Al粉末、TiC粉末及びTiO粉末をそれぞれ表1に示す質量割合にて調合、混合し原料粉末を得た。また、Al粉末、TiC粉末のみを用いた原料粉末も作製した。
なお、Al粉末、TiC粉末及びTiO粉末の平均粒径は、Al粉末を0.2μm以上0.5μm以下、TiC粉末は、0.3μm以上1μm以下、およびTiO粉末は0.03μm以上0.2μm以下で調整し、これら粉末の各比率は表1に示す通りとした。
これら原料粉末に対し、焼結助剤として0.1重量%のYb、成形用結合剤及び分散剤を均一に混合し、スラリーを作製した。得られたスラリーをそれぞれ噴霧乾燥機に投入し、顆粒とした後、乾式加圧成形にて成形体を得た。
次に、この成形体を所定の金型に配置し、非酸化性雰囲気中、温度1650℃で加圧焼成した後、圧力180MPa、温度1600℃で熱間静水圧処理(HIP)して焼結体を作製した。
また比較例として外部TiC結晶粒子の存在しない試料も作製した。
次に前記焼結体について、面積比率(SOT/S)、破壊靱性および機械加工性を評価した。
面積比率(SOT/S)については、焼結体の任意の面をダイヤモンド砥粒を用いて研磨加工して鏡面とした後、この面を燐酸により数10秒程度エッチング処理した。その後、走査型顕微鏡(SEM)を用いて、エッチング処理した面のうち、平均的な面を選定し、倍率13,000倍でSEM画像を撮影した。そして、このSEM画像をJtrimというフリーソフトを用いて画像処理した。具体的には、前記SEM画像をグレースケールに変換し、その後全面に「5×5ガウス」フィルター(ノイズフィルターの1種)を2回掛けることで細かいノイズを除去し、前記SEM画像のコントラストを求めた。
次いで、前記コントラストのヒストグラムをイコライザ処理(平均化処理の1種)して、コントラストを修正した後、SEM画像を2値化処理し、この処理によって得られた画像より、全TiC粒子の総面積(S)および外部TiC粒子の総面積(SOT)を算出して、面積比率(SOT/S)を求めた。
焼結体の破壊靱性についてはJIS R 1607−1995で規定するSEPB法に準拠して測定した。
また、機械加工性については、ラップにおける単位時間当たりの研磨量(以下、ラッピングレートという。)を測定した。
図6は前記焼結体の研磨に使用するラップ装置4の概略構成図を示すものである。ラップ盤5は、水性スラリー状の研磨液6が容器7から供給されるとともに、駆動部(不図示)により回転し、円形形状のラップ治具8に配置された焼結体9はラップ盤5上で所定の圧力を受けながら、回転、研磨される構成となっている。
なお、研磨条件は、平均粒径0.1μmのダイヤモンド砥粒を濃度0.5g/lで分散させたpH8.1の水性スラリー状の研磨液6と、平坦度10μm以下、ビッカース硬度(H)78MPaの錫製のラップ盤5と、円板形状のラップ治具8とを使用し、厚み方向に対し、垂直な断面の大きさを10mm×10mmの基板状にした焼結体を図47に示すようにラップ冶具8に30枚等間隔で円周状に配置して、研磨液6をラップ盤5に供給しながら圧力0.08MPa、周速0.5m/秒とした。また、ラップ装置4はラップマスターSFT社製9“型、ラップ盤は矩形状の溝を螺旋状に形成し、隣り合う溝の間隔を0.3mmとしたものを用いた。
測定結果は表1に示す通りである。
Figure 2007176786
表1に示す通り、本発明の試料である内部TiC結晶粒子と外部TiC結晶粒子を有する試料(No.2〜7)は、破壊靱性が3.6MPa・m1/2以上4.2MPa・m1/2以下と機械加工に対して適正な値であり、ラッピングレートは0.07μm/分以上1μm/分以下となり、機械加工性がより優れていることが判った。特に、外部TiC結晶粒子の面積比率(SOT/S)が80%以上99.7%以下の試料(No.3〜6)は、破壊靱性が3.6MPa・m1/2以上4.1MPa・m1/2以下と機械加工に対して適正な値であり、ラッピングレートは0.08μm/分以上1μm/分以下となり、機械加工性がより優れていることが判った。
これに対し、比較例の試料である外部TiC結晶粒子を有しない試料(No.1)は、面積比率(SOT/S)が0%であったため、破壊靱性が6MPa・m1/2と高く、ラッピングレートも0.06μm/分と低いものであった。
(実施例2)
実施例1と同様に、Al粉末、TiC粉末及びTiO粉末をそれぞれ表2に示す質量割合にて調合、混合し原料粉末を得た。また、Al粉末、TiC粉末のみを用いた原料粉末も作製した。
なお、Al粉末、TiC粉末及びTiO粉末の平均粒径は、実施例1と同様な範囲で調整し、これら粉末の各比率は表2に示す通りとした。これら原料粉末に対し、焼結助剤として0.1重量%のYb、成形用結合剤及び分散剤を均一に混合し、スラリーとし、得られたスラリーをそれぞれ噴霧乾燥機に投入し、顆粒とした後、乾式加圧成形にて成形体を得、この成形体を所定の金型に配置し、実施例1と同様な条件にて焼結体を作製した。
そして、得られた各試料のTiC含有量を、ICP(Inductively Coupled Plasma)発行分光分析を用いて、Tiの質量を求め、このTiの質量をTiCの質量に換算し、TiCの含有量を求めた。また、JIS R 1634−1998に準拠して相対密度と、JIS C 2141−1992に準拠して体積固有抵抗を測定した。
測定結果は表2に示す通りである。
Figure 2007176786
表2に示す通り、焼結体中のTiCの含有量が36質量%以上50質量%以下の試料(No.9、10)は、相対密度が99.8%以上と高く、体積固有抵抗値は1.0×10―5Ω・m以下と導電性を備えた緻密体を得ることができた。
これに対し、TiCの含有量が36質量%未満の試料(No.11,12)は、体積固有抵抗値が2.9×10Ω・m以上と高く、導電性が低いものであった。また、TiCの含有量が50質量%を超える試料(No.8)は、相対密度が低く機械加工性が悪いものであった。
(実施例3)
実施例1と同様に、Al粉末、TiC粉末及びTiO粉末をそれぞれ表3に示す質量割合にて調合、混合し原料粉末を得た。また、Al粉末、TiC粉末のみを用いた原料粉末も作製した。
なお、Al粉末、TiC粉末及びTiO粉末の平均粒径は、実施例1と同様な範囲で調整し、これら粉末の各比率は表3に示す通りとした。これら原料粉末に対し、焼結助剤として0.1重量%のYb、成形用結合剤及び分散剤を均一に混合し、スラリーとし、得られたスラリーをそれぞれ噴霧乾燥機に投入し、顆粒とした後、乾式加圧成形にて成形体を得、この成形体を所定の金型に配置し、実施例1と同様な条件にて焼結体を作製した。
得られた焼結体におけるAl結晶粒子および外部TiC結晶粒子の各平均結晶粒径の測定は、先ず焼結体の任意の面をダイヤモンド砥粒を用いて研磨加工して鏡面とした後、この面を燐酸により数10秒程度エッチング処理する。その後、走査型顕微鏡(SEM)を用いて、エッチング処理した面を倍率10,000〜20,000倍で撮影する。得られたSEM画像よりAl結晶粒子および外部TiC結晶粒子をそれぞれ20個抽出し、前記各結晶粒子の最大長さを測定し、その平均値を平均結晶粒径として求め、この平均結晶粒径からAl結晶粒子の平均結晶粒径に対する外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径比率を求めた。
また、各試料の機械加工性を評価した。機械加工性については、実施例1と同様の研磨条件でラップし、ラッピングレートを測定した。ラップした焼結体をダイヤモンド砥石(SD800)を用いて長さ1.25mm、幅1.0mm、厚み0.3mmのチップ形状に切断、分割し、側面と表面で形成される長さ1.25mmの直線上における深さ5μm以上のかけの個数を金属顕微鏡を用いて倍率200倍で調べた。
そして、反応性イオンエッチングやイオンミリング加工により深さ200nmの段差部を形成し、Al粒子、TiC粒子間の反応性の差によって生じる。なお、表3で試料No.の後にaを付した試料はイオンミリング加工により、またbを付した試料は反応性イオンエッチングにより段差部を形成した試料である。
また、別途、上述と同様の製造方法で体積固有抵抗を測定するための焼結体を作製し、JIS C 2141−1992に準拠して体積固有抵抗を測定した。
これらの測定結果は表3に示す通りである。
Figure 2007176786
表3に示す通り、Al結晶粒子の平均結晶粒径が1.5μm以下、外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径が0.6μm以下である試料(No.13,14,16)は、ラッピングレートが0.1(μm/分)以上であり、かけも14個以下となり、段差部の算術平均高さRaは24μm以下と機械加工性の優れたものであった。
また、Al結晶粒子の平均結晶粒径に対する外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径が45%以上95%以下である試料(No.13,14,16,17,18)は、段差部の算術平均高さRaが25μm以下と小さく、かけの個数も23個以下と少ないものであった。
また、イオンミリング加工により段差部を形成した試料(No.13a,14a,15a,16a,17a,18a)は、反応性イオンエッチングによりそれぞれ段差部を形成した試料(No.13b,14b,15b,16b,17b,18b)より段差部の算術平均高さRaはより小さいものであった。
これに対し、Al結晶粒子の平均結晶粒径が1.5μmを超える試料(No.18,19)は、ラッピングレートが0.05(μm/分)以下と低く、外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径が0.6μmを超える試料(No.15〜19)は、焼結体の表面で発生する放電が弱いために、導電性は低いものであった。
また、Al結晶粒子の平均結晶粒径に対する外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径が45%未満である試料(No.19)は、段差部の算術平均高さRaが大きく、Al結晶粒子の平均結晶粒径に対する外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径が95%を超える試料(No.15)は、かけの個数が多いことがわかった。
(実施例4)
実施例1と同様に、Al粉末、TiC粉末及びTiO粉末をそれぞれ表4に示す質量割合にて調合、混合し原料粉末を得た。また、Al粉末、TiC粉末のみを用いた原料粉末も作製した。
なお、Al粉末、TiC粉末及びTiO粉末の平均粒径は、実施例1と同様な範囲で調整し、これら粉末の各比率は表4に示す通りとした。これら原料粉末に対し、焼結助剤として0.1重量%のYb、成形用結合剤及び分散剤を均一に混合し、スラリーとし、得られたスラリーをそれぞれ噴霧乾燥機に投入し、顆粒とした後、乾式加圧成形にて成形体を得、この成形体を所定の金型に配置し、実施例1と同様な条件にて焼結体を作製した。
そして、焼結体の任意の面をダイヤモンド砥粒を用いて研磨加工して鏡面とした後、この面を燐酸により数10秒程度エッチング処理した。その後、走査型顕微鏡(SEM)を用いて、エッチング処理した面のうち、平均的な面を選定し、倍率13,000倍でSEM画像を撮影し、このSEM画像中に存在するAl粒子に対し、複数の外部TiC粒子が直接接触して配置している組み合わせの比率を接触率として求めた。
また、機械加工性については、実施例1と同様の研磨条件でラップし、ラッピングレートを測定した。
その結果は、表4に示す通りである。
Figure 2007176786
表4に示す通り、接触率が高い試料(No.20)は接触率が低い試料(No.21,22)に比べ、ラッピングレートが上がり、機械加工性が向上していることがわかった。
(実施例5)
実施例1と同様に、Al粉末、TiC粉末及びTiO粉末をそれぞれ表5に示す質量割合にて調合、混合し原料粉末を得た。また、Al粉末、TiC粉末のみを用いた原料粉末も作製した。
なお、Al粉末、TiC粉末及びTiO粉末の平均粒径は、実施例1と同様な範囲で調整し、これら粉末の各比率は表5に示す通りとした。これら原料粉末に対し、焼結助剤として0.1重量%のYb、成形用結合剤及び分散剤を均一に混合し、スラリーとし、得られたスラリーをそれぞれ噴霧乾燥機に投入し、顆粒とした後、乾式加圧成形にて成形体を得、この成形体を所定の金型に配置し、実施例1と同様な条件にて焼結体を作製した。
得られた焼結体については、JIS R 1611−1997に準拠して熱伝導率を測定した。
次いで、得られた焼結体の機械加工性を評価した。機械加工性については、実施例1と同様の研磨条件でラップし、ラッピングレートの測定と脱粒の有無の観察を行った
脱粒については、金属顕微鏡を用い、倍率200倍で観察し、最大長さ2μm以上の脱粒が観察されなかったものを○、前記脱粒が観察されたものを△で示した。
測定結果および観察結果は表5に示す通りである。
Figure 2007176786
表5に示す通り、熱伝導率が21W/(m・K)以上の試料(No.23,24)は、脱粒が観察されなかった。これに対し、熱伝導率が21W/(m・K)未満の試料(No.25)は、使用可能な範囲であるが脱粒が観察された。熱伝導率が高くなるほど、ラッピングレートは高くなり、好適であることがわかった。
本発明のセラミック焼結体の組織を示す模式図であり、(a)は組織の最小単位の概念の模式図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。 本発明のセラミック焼結体の組織を2値化処理によって得られた画像の一例を示す図である。 (a)は本発明のセラミック焼結体から成る磁気ヘッド用基板を示す斜視図であり、(b)は本発明の磁気ヘッド用基板を個々に切り出してなる磁気ヘッドを示す斜視図である。 本発明の磁気ヘッド用基板から形成した磁気ヘッドを搭載した記録媒体駆動装置(ハードディスク駆動装置)を示し、(a)は斜視図、(b)はAA線における断面図である。 サスペンションの先端に固定された磁気ヘッドの拡大した図を示し、(a)は下方底面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明のセラミック焼結体の研磨に用いるラップ装置の概略構成図である。 本発明のセラミック焼結体をラップ治具に円周状に配置した状態を示す斜視図である。
符号の説明
1:Al結晶粒子
2a、b:外部TiC結晶粒子
3a〜3d:内部TiC結晶粒子
4:ラップ装置
5:ラップ盤
6:研磨液
7:容器
8:ラップ治具
9:セラミック焼結体
10:磁気ヘッド用基板
20:記録媒体駆動装置
21:磁気ヘッド
22:磁気ディスク
23:モータ
24:回転軸
25:ハブ
26:スペ−サ
27:クランプ
28:ネジ
29:シャーシ
30:サスペンション
31:キャリッジ
32:浮上面
33:スライダー
34:段差部
35:電磁変換素子

Claims (11)

  1. Al結晶粒子と、該Al結晶粒子の内部に存在する内部TiC結晶粒子と、該内部TiC結晶粒子以外の外部TiC結晶粒子とを有することを特徴とするセラミック焼結体。
  2. 断面視において、全TiC結晶粒子の面積に対する外部TiC結晶粒子の面積比率が、80%以上99.7%以下であることを特徴とする請求項1に記載のセラミック焼結体。
  3. 前記外部TiC結晶粒子は、主として前記Al結晶粒子に接触して存在することを特徴とする請求項1または2に記載のセラミック焼結体。
  4. TiCの含有量が36質量%以上50質量%以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のセラミック焼結体。
  5. 前記Al結晶粒子の平均結晶粒径が1.5μm以下、外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径が0.6μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のセラミック焼結体。
  6. 前記Al結晶粒子の平均結晶粒径に対する外部TiC結晶粒子の平均結晶粒径比率が、45%以上95%以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のセラミック焼結体。
  7. 熱伝導率が21W/(m・K)以上であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のセラミック焼結体。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のセラミック焼結体からなることを特徴とする磁気ヘッド用基板。
  9. 請求項8に記載の磁気ヘッド用基板をチップ状に分割してなる各スライダーに電磁変換素子を備えてなることを特徴とする磁気ヘッド。
  10. 前記各スライダーに形成された一対の浮上面に挟まれて成る段差部は、その算術平均高さRaが25nm以下であることを特徴とする請求項9に記載の磁気ヘッド。
  11. 請求項9または10に記載の磁気ヘッドと、該磁気ヘッドによって情報の記録および再生を行う磁気記録層を有する記録媒体と、該記録媒体を駆動させるモータと、を備えてなることを特徴とする記録媒体駆動装置。
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