JP2007176287A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエット性能、直進性能を十分に維持しつつ、耐偏摩耗性能を大きく向上させること
【解決手段】トレッド5に周方向に延びる3本の周方向主溝9、11と、これら周方向主溝9、11により区画されたリブ13、15とを有する空気入りタイヤであって、周方向主溝9はタイヤ赤道線Sと重なり、かつ底部に細リブ状の陸部17を有し、リブ13には幅方向に伸びるサイプ19を有し、サイプ19の赤道線側部分19aの深さがトレッド端側部分19bの深さよりも浅く、リブ13、15にはマルチサイプを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、特にトレッドパターンの改良により、操縦安定性能の維持しつつ、ウエット性能を十分に発揮させかつ耐偏摩耗性能を向上させことができる空気入りタイヤに関する。
本発明に関する先行技術として特許文献1に示すものがある。特許文献1に係わる先行技術について図4及び図5を元に説明する。
ここで、図4は、細リブ状の陸部を有する空気入りタイヤのトレッドの部分平面展開図、図5は、図4中におけるV-V線に沿った断面図である。なお、図面中、「L」は、左方向を指し、「R」は、右方向を指す。
図4及び図5に示すように、空気入りタイヤ101において、カーカス103の外周部には、トレッド105がベルト層107を覆うように一体に設けられている。また、トレッド105のセンター部にはタイヤ周方向Cへ延びた一対のセンター周方向主溝109がタイヤ赤道線Sをはさむように設けられている。またトレッド105のショルダー部には、タイヤ周方向Cへ延びた一対のショルダー周方向主溝111が一対のセンター周方向主溝109をはさむように設けられている。
一対のセンター周方向主溝109によって、タイヤ周方向Cへ延びるセンターリブ113が区画され、隣接するセンター周方向主溝109とショルダー周方向主溝111とによって、タイヤ周方向Cへ延びるセカンドリブ115が区画され、ショルダー周方向主溝111とトレッド端Eによって、タイヤ周方向Cへ延びるショルダーリブ117が区画される。また、ショルダー周方向主溝111の底部には、トレッド105の表面と段差を有しかつタイヤ周方向Cへ延びた細リブ状の陸部119が設けられている。
従来、空気入りタイヤ101では、トレッド105の表面との間に段差を有する細リブ状の陸部119をショルダー周方向主溝111の底部に設けることによって、走行中に、車両の進行方向とは逆方向の周方向せん断力、いわゆるブレーキングフォースを細リブ状の陸部119に集中させて、積極的に細リブ状の陸部119を摩耗させて、細リブ状の陸部119に偏摩耗犠牲部としての機能を持たせ、ショルダーリブ117に作用するブレーキングフォースを軽減させて偏摩耗を抑制するようにしている(偏摩耗抑制作用)。
また、特許文献2及び特許文献3には、赤道線上に配置された周方向主溝の中にも細リブ状の陸部が設けられることにより、耐偏摩耗性能を向上させることが報告されている。
特開平2−88311号公報 特開2000−238508号公報 特開2002−254905号公報
しかし、ショルダー部の細リブ状の陸部119の効果の及ぶ範囲は細溝状の陸部119の幅の数倍程度に限られるため、最も横力等の入力に対して厳しいショルダーリブのエッジ部(トレッド端部)の前記偏摩耗抑制作用が小さい。そのため、ショルダーリブ117の赤道線側とトレッド端E側で前記偏摩耗抑制作用の程度が異なり、テーパー状に摩耗する偏摩耗に対してはほとんど効果がなかった。
また、全ての周方向主溝109,111の底部に細リブ状の陸部119を配置した場合、耐偏摩耗抑制作用は向上するが、周方向主溝109,111全体の溝容積が減少して、排水性が損なわれ、ウエット性能を十分に発揮させることができないという問題もあった。
そこで、本発明の目的は、上記問題点を解消することができる、新規な空気入りタイヤを提供することにある。
本発明の第1の特徴(請求項1に記載の発明の特徴)は、カーカスの外周部にトレッドがベルトを覆うように一体に設けられた空気入りタイヤにおいて、前記トレッドにタイヤ周方向へ延びた3本以上の周方向主溝が設けられ、前記3本以上の周方向主溝のうち、中央部に位置する前記周方向主溝はタイヤ赤道線に重なるセンター周方向主溝であって、前記3本以上の周方向主溝によって前記タイヤ周方向へ延びた複数本のリブがタイヤ幅方向に区画され、前記センター周方向主溝の底部にのみ前記トレッドの表面と段差を有しかつ前記タイヤ周方向へ延びた細リブ状の陸部が設けられ、前記センター周方向主溝の両側の前記リブに複数本のセンターサイプが前記タイヤ周方向に間隔を置いてそれぞれ形成され、各々の前記センターサイプは隣接する一対の前記周方向主溝とを繋ぐように前記タイヤ幅方向にそれぞれ延びてあって、各々の前記センターサイプの赤道線側部分の深さはトレッド端側部分の深さよりも浅くそれぞれ設定されたことである。
第1の特徴によると、前記センター周方向主溝底部にのみ前記トレッドの表面と段差を有した細リブ状の陸部が設けられているため、走行中に、前記細リブ状の陸部において車両の進行方向とは逆向き(負)の周方向せん断力によって周方向せん断歪が発生し、前記タイヤ内部に配置されたベルトを介してトレッドの広範囲にまで広がる。そのため、前記センター周方向主溝以外の周方向主溝に細リブ状の陸部を設けなくとも、ショルダー部における前記リブの偏摩耗(換言すれば、ショルダーリブの偏摩耗)を効果的に抑制することができる(偏摩耗抑制作用)。
また、前記センター周方向主溝の両側の前記リブに複数本のセンターサイプが前記タイヤ周方向に間隔を置いてそれぞれ形成され、各々の前記センターサイプは隣接する一対の前記周方向主溝を繋ぐように前記タイヤ幅方向にそれぞれ延びているため、ウエット路面においても前記センターサイプが排水機能を果たすことができる。
更に、前記センターサイプの赤道線側部分の深さをトレッド端側部分の深さよりもそれぞれ浅くするため、たとえセンター部に前記センター周方向主溝が配置されても、センター部における前記リブの剛性(換言すれば、センターリブの剛性)の低下を抑制することができる。
本発明の第2の特徴(請求項2に記載の発明の特徴)は、第1の特徴に加えて、前記センターサイプの赤道線側部分の深さは、前記周方向主溝深さの15%以上50%以下になっていることである。
ここで、前記センターサイプの赤道線側部分の深さを前記周方向主溝深さの15%以上としたのは、前記周方向主溝深さの15%未満だとすると、前記センターサイプの赤道線側部分が早期に消えてしまい、長期にわたって排水性を確保することができないためである。一方、前記センターサイプの赤道線側部分の深さを前記周方向主溝深さの50%以下としたのは、前記周方向主溝深さの50%を超えると、前記センターリブの剛性の低下を十分に抑制することができないためである。
本発明の第3の特徴(請求項3に記載の発明の特徴)は、第1の特徴または第2の特徴に加えて、前記センターサイプの赤道線側部分の幅は前記リブの幅(リブ幅)の30%以上かつ60%以下になっていることである。
ここで、前記センターサイプの赤道線側部分の幅を前記リブ幅の30%以上としたのは、前記リブ幅の30%未満だとすると、前記センターリブ剛性の低下を十分に抑制することができないためである。一方、前記センターサイプの赤道線側部分の幅を前記リブ幅の60%以下としたのは、前記リブ幅の60%を超えると、長期にわたって排水性を確保することができないためである。
本発明の第4の特徴(請求項4に記載の発明の特徴)は、第1の特徴から第3の特徴に加えて、前記細リブ状の陸部の幅は前記トレッドの幅(トレッド幅)の2%以上かつ10%以下になっていることである。
ここで、前記細リブ状の陸部の幅が前記トレッド幅の2%以上であるとしたのは、前記トレッド幅の2%未満だとすると、前記細リブ状の陸部の剛性が落ちすぎて、前述の偏摩耗抑制作用を十分に発揮できず、場合によっては、前記細リブ状の陸部のもげ等が心配されるためである。一方、前記細リブ状の陸部の幅が前記トレッド幅の10%以下であるとしたのは、前記トレッド幅の10%を超えると、前記センター周方向主溝の排水性を十分に向上させることが困難なためである。
本発明の第5の特徴(請求項5に記載の発明の特徴)は、第1の特徴から第4の特徴に加えて、前記リブのリブ端に多数本のマルチサイプが前記タイヤ周方向に間隔を置いて形成されたことである。
ここで、マルチサイプとは、長さ1mm以上5mm以下で、2mm以上20mm以下のサイプ間隔で形成されるサイプのことをいう。
第5の特徴によると、前記リブのリブ端に多数本のマルチサイプが前記タイヤ周方向に間隔を置いて形成されているため、前記リブのリブ端の接地圧を下げて、前記リブの偏摩耗の発生及び進展をより十分に抑制できる。
本発明の第6の特徴(請求項6に記載の発明の特徴)は、第1の特徴から第5の特徴に加えて、前記細リブ状の陸部のトレッド表面との段差をdとし、かつ前記センター周方向主溝の深さをDとしたとき、0.7×D≦(D−d)≦D−3mmで表される関係を満たすことである。
ここで、前記(D−d)が0.7×Dの数値に満たないと、前記細リブ状の陸部のトレッド表面との段差が大きすぎて、車両進行方向の逆向きのせん断力が十分に発生しないためである。また、D−3mmより大きいと、前記細リブ状の陸部の高さが前記トレッドの表面とあまり変わらず、車両進行方向の逆向きのせん断力が十分に発生しないためである。
請求項1から請求項6のうちのいずれか1項の請求項に記載の発明によれば、前記センター周方向主溝以外の周方向主溝に細リブ状の陸部を設けなくとも、前記リブの偏摩耗を効果的に抑制することができると共に、ウエット路面においても前記センターサイプが排水機能を果たすため、複数の前記周方向主溝全体の溝容積の減少を抑えつつ排水性を高めて、ウエット性能を十分に発揮させることができると共に、耐偏摩耗性能を向上させることができる。
また、たとえセンター部に前記センター周方向主溝が配置されても、前記センターリブの剛性の低下を抑制できるため、直進性の低下を抑えて、操縦安定性能を維持することができる。
本発明の実施の形態について図1から図3を参照して説明する。
ここで、図1は、本発明の実施形態に係わる空気入りタイヤにおけるトレッドの一部の平面展開図、図2は、図1中におけるII−II線に沿った断面図、図3は、トレッドの一部の断面図の拡大図である。なお、図面中、「L」は、左方向を指し、「R」は、右方向を指す。
図1、2に示すように、本発明の実施形態に係わる空気入りタイヤ1では、カーカス3の外周部にトレッド5がベルト7を覆うように設けられている。
トレッド5には、タイヤ周方向Cへ延びたセンター周方向主溝9がタイヤ赤道線Sに重なるように設けられ、また、トレッド5の左右のショルダー部には、タイヤ周方向Cへ延びた一対のショルダー周方向主溝11(左寄りのショルダー周方向主溝11と右寄りのショルダー周方向主溝11)が一対のセンター周方向主溝9を挟むように設けられている。
複数の周方向主溝9,11によって、タイヤ周方向Cへ延びた複数のリブ13,15がタイヤ幅方向Wに区画されている。即ち、センター周方向主溝9及び一対のショルダー周方向主溝11によって、タイヤ周方向Cへ延びた一対のセンターリブ13が区画されている。また、ショルダー周方向主溝11とトレッド端Eによって、タイヤ周方向Cへ延びたショルダーリブ15が区画されている。
センター周方向主溝9の底部には、トレッド5の表面と段差を有しかつタイヤ周方向Cへ延びた細リブ状の陸部17が設けられている。また、一対のセンターリブ13には、複数本のセンターサイプ19がタイヤ周方向Cに間隔を置いてそれぞれ形成されており、各々のセンターサイプ19は、隣接するセンター周方向主溝9とショルダー周方向主溝11とを繋ぐようにタイヤ幅方向Wにそれぞれ延びている。
そして、図3に示すように、各々のセンターサイプ19の赤道線側部分19aの深さはトレッド端側部分19bの深さよりも浅くそれぞれ設定されている。
センターサイプ19の赤道線側部分19aの深さは、周方向主溝深さ9の15%以上かつ50%以下となっている。ここで、センターサイプ19の赤道線側部分19aの深さが周方向主溝深さ9の15%未満であると、センターサイプ19の赤道線側部分19aが早期に消えてしまい、長期にわたって排水性を確保することが難しくなるためである。一方、センターサイプ19の赤道線側部分19aの深さが50%を超えると、センターリブ13のリブ剛性の低下を十分に抑制することができないためである。
また、センターサイプ19の赤道線側部分19aの幅fは、センターリブ13の幅の30%以上かつ60%以下となっている。ここで、センターサイプ19の赤道線側部分19aの幅fをセンターリブ13の幅mの30%未満とすると、センターサイプ19の一部である赤道線側部分19aの長さが短くなり、センターリブ13のリブ剛性の低下を十分に抑制することができないためである。一方、センターサイプ19の赤道線側部分19aの幅fをセンターリブ13の幅mの60%を超えると、長期にわたって排水性を確保することができないためである。
更に、細リブ状の陸部17の幅は、トレッド1の幅(左側トレッド端Eから右側トレッド端Eまでのタイヤ幅方向Wに平行な直線距離)の2%以上10%以下となっている。ここで、細リブ状の陸部17の幅がトレッド5の幅(トレッド幅)の2%以上であるとしたのは、前記トレッド幅の2%未満だとすると、細リブ状の陸部17の剛性が落ちすぎて、後述の偏摩耗抑制作用を十分に発揮できず、場合によっては、細リブ状の陸部17のもげ等が心配されるためである。一方、細リブ状の陸部17の幅が前記トレッド幅の10%以下であるとしたのは、前記トレッド幅の10%を超えると、センター周方向主溝9の排水性を十分に向上させることが困難なためである。
また、細リブ状の陸部17とトレッド5の表面との段差をdとし、センター周方向主溝9の深さをDとしたとき、(D−d)の値はDの0.7倍以上かつ(D−3mm)以下となるように設定する。(D−d)がセンター周方向主溝9の深さDの0.7倍に満たないと、細リブ状の陸部17とトレッド5の表面との段差が大きすぎて、車両新方向の逆向きのせん断力が十分に発生しないためである。一方、(D−3mm)を超えると、細リブ状の陸部17がトレッド5の表面とあまり変わらず、車両進行方向の逆向きのせん断力が十分に発生しないためである。
に十分に偏摩耗抑制効果が見られないためである。
図1に示すように、一対のショルダーリブ15には、複数本のショルダーサイプ21がタイヤ周方向Cに間隔を置いてそれぞれ形成されており、各々のショルダーサイプ21の一端は、ショルダー周方向主溝11に開口してあって、各々のショルダーサイプ21の他端は、ショルダーリブ15内で閉口してある。また、センターリブ13の両リブ端及びショルダーリブ15の片リブ端には、多数のマルチサイプ23がタイヤ周方向Cに間隔を置いてそれぞれ形成されている。
次に、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
トレッド5の中央部にはタイヤ赤道線Sと重なるようにセンター周方向主溝9が配置され、センター周方向主溝9の底部にはトレッド5の表面との間に段差を付けた細リブ状の陸部17が設けられているため、細リブ状の陸部17において車両の進行方向とは逆向きの周方向せん断力によって周方向せん断歪が発生し、空気入りタイヤ1内部に配置されたベルト7を介してトレッド5の広範囲にまで広がる。そのため、センター周方向主溝9以外の周方向主溝(ショルダー周方向主溝11)に細リブ状の陸部17を設けなくとも、ショルダーリブ15の偏摩耗を効果的に抑制することができる。特に、センターリブ13及びショルダーリブ15にマルチサイプ23を加えることにより、リブ端から摩耗していく偏摩耗の発生及び進展を防ぐことが可能となる。
また、一対のセンターリブ13に複数本のセンターサイプ19がタイヤ周方向Cに間隔を置いてそれぞれ形成され、各々のセンターサイプ19は隣接する一対の周方向主溝9,11を繋ぐようにタイヤ幅方向Wにそれぞれ延びているため、ウエット路面においてもセンターサイプ1が排水機能を果たすことができる。
更に、センターサイプ19の赤道線側部分19aの深さをトレッド端側部分19bの深さよりもそれぞれ浅くするため、たとえセンター部にセンター周方向主溝9が配置されても、センターリブ13の剛性の低下を抑制することができる。
以上の如き、本発明の実施形態によれば、センター周方向主溝9以外の周方向主溝(ショルダー周方向主溝11)に細リブ状の陸部17を設けなくとも、ショルダーリブ15の偏摩耗を効果的に抑制することができると共に、ウエット路面においてもセンターサイプ19が排水機能を果たすため、複数の周方向主溝9,11全体の溝容積の減少を抑えつつ排水性を高めて、ウエット性能を十分に発揮させることができると共に、耐偏摩耗性能を向上させることができる。
また、たとえセンター部にセンター周方向主溝9が配置されても、センターリブ13の剛性の低下を抑制できるため、直進性の低下を抑えて、操縦安定性能を維持することができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、その他、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
本発明の実施例について説明する。
(1)試験方法
発明品1として、空気入りタイヤ1の製品、発明品2として、空気入りタイヤ1におけるサイプ19,21を全て取り除いた空気入りタイヤの製品、比較品1として、空気入りタイヤ1におけるセンターサイプ19の赤道線側部分19aとトレッド端側部分19bの深さを同じとした空気いりタイヤの製品、比較品2として、図4に示す空気入りタイヤ101に複数本のサイプ及び多数本のマルチサイプが形成された製品をそれぞれ用いる。下記の表1にそれぞれの空気入りタイヤのSPECを示す。
そして、発明品1、発明品2、比較品1、比較品2についてそれぞれ(a)ショルダーリブの耐摩耗性能試験、(b)ウエット性能試験、(c)操縦安定性能試験を行った。なお、試験条件は、以下のとおりである。
・使用タイヤサイズ:315/80R22.5
・使用リムサイズ:9.00×22.5
・設定タイヤ内圧:825kPa
・車両種別:フロント1軸、ドライブ1軸車(2−D・4トラック)
・装着位置:フロント輪
・前輪荷重:36.77kN(積車:積載率100%)
・速度:0〜80km/h
・走行距離:100000km
(2)試験結果
(a)ショルダーリブの耐摩耗性能試験
ショルダーリブ摩耗性能は、ショルダーリブ15(比較品1の場合は117)と、センターリブ13(比較品1の場合は113)において、トレッド幅方向Wからの横力が入力される側のエッジ部とセンター部との摩耗量差を平均し、比較品1に係る空気入りタイヤを100として、各空気入りタイヤの摩耗(偏摩耗)性能を指数で表示することにより評価した。なお、表1において、耐偏摩耗性能指数の数値が大きいほど、ショルダーリブの耐摩耗性能が良好なことを示している。
(b)ウエット性能試験
ウエット性能は、水深5mmの路面において、時速80km/hから車両が停止するまでの制動距離を測定し、比較品1に係る空気入りタイヤの制動距離を100として、各空気入りタイヤの制動距離を指数で表示することにより評価した。なお、表1において、ウエット性能指数の数値が大きいほど、制動距離が短く、ウエット性能が良好なことを示している。
(c)操縦安定性能試験
操縦安定性能試験は、テストコースにおいてドライ路面の直進路での操縦安定性をフィーリング評価し、比較品1に係る空気入りタイヤのフィーリング評価を100として、各空気入りタイヤのフィーリング評価を指数で表示することに評価した。なお、表1において、直進性能指数の数値が大きいほど、直進路でのフィーリング評価が良く、操縦安定性能が良好なことを示している。また、85以上が市場での許容レベルである。
Figure 2007176287
即ち、表1に示すように、発明品1及び発明品2は、ウエット性能を十分に発揮することができ、比較品1と同様に、比較品2に比べて、耐偏摩耗性能が向上している。特に、発明品1は、発明品2に比べて、ウエット性能を高めることができる。また、発明品1、発明品2は、比較品1に比べて、操縦安定性能の維持を図ることができる。
本発明の実施形態に係わる空気入りタイヤにおけるトレッドの一部の平面展開図である。 図1中におけるII-II線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係わる空気入りタイヤのトレッドの一部の断面図の拡大図である。 従来の実施形態に係わる空気入りタイヤにおけるトレッドの一部の平面展開図である。 図4中におけるV-V線に沿った断面図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
3 カーカス
5 トレッド
7 ベルト
9 センター周方向主溝
11 ショルダー周方向主溝
13 センターリブ
15 ショルダーリブ
17 細リブ状の陸部
19 センターサイプ
21 ショルダーサイプ
23 マルチサイプ
101 空気入りタイヤ
103 カーカス
105 トレッド
107 ベルト
109 センター周方向主溝
111 ショルダー周方向主溝
113 センターリブ
115 セカンドリブ
117 ショルダーリブ
119 細リブ状陸部

Claims (6)

  1. カーカスの外周部にトレッドがベルトを覆うように一体に設けられた空気入りタイヤにおいて、
    前記トレッドにタイヤ周方向へ延びた3本以上の周方向主溝が設けられ、前記3本以上の周方向主溝のうち、中央部に位置する前記周方向主溝はタイヤ赤道線に重なるセンター周方向主溝であって、前記3本以上の周方向主溝によって前記タイヤ周方向へ延びた複数本のリブがタイヤ幅方向に区画され、前記センター周方向主溝の底部にのみ前記トレッドの表面と段差を有しかつ前記タイヤ周方向へ延びた細リブ状の陸部が設けられ、前記センター周方向主溝の両側の前記リブに複数本のセンターサイプが前記タイヤ周方向に間隔を置いてそれぞれ形成され、各々の前記センターサイプは隣接する一対の前記周方向主溝とを繋ぐように前記タイヤ幅方向にそれぞれ延びてあって、各々の前記センターサイプの赤道線側部分の深さはトレッド端側部分の深さよりも浅くそれぞれ設定されたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記センターサイプの赤道線側部分の深さは前記周方向主溝深さの15%以上かつ50%以下であることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記センターサイプの赤道線側部分の幅は、前記リブの幅の30%以上かつ60%以下であることを特徴とする請求項1または2のうちいずれか1項記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記細リブ状の陸部の幅は前記トレッドの幅の2%以上かつ10%以下であることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記リブのリブ端に多数本のマルチサイプが前記タイヤ周方向に間隔を置いて形成されたことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記細リブ状の陸部のトレッド表面との段差をdとし、かつ前記センター周方向主溝の深さをDとしたとき、
    0.7×D≦(D−d)≦D−3mm
    で表される関係を満たすことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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