JP2007176213A - 車両用雨除け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】雨除けシート上に雨水等が溜まってしまうことを抑制して、乗降者や車両ドア等に溜まった雨水等が掛かってしまうことを防止することが可能な車両用雨除け装置を提供する。
【解決手段】車両屋根部4に設けられ、ロール機構29に巻き取られた雨除けシート11を車両幅方向へ展開する展開収納機構10を備えた車両用雨除け装置Sであって、雨除けシート11には、雨除けシート11がロール機構29から展開した時に重力方向に撓むことを軽減するための撓み軽減部材である線状部材12が配設された。線状部材12は、ロール機構29の長手方向と略平行に雨除けシート11に配設されると共に、ロール機構29に巻き取られたときに互いに径方向に重ならないように所定間隔離間して配設された。
【選択図】図2

Description

本発明は車両用雨除け装置に係り、特に乗員が車両に乗降するときに雨に濡れることを防止する車両用雨除け装置に関する。
従来、車両屋根部に設けられ、乗降時に乗員が雨に濡れてしまうことを防止するための車両用雨除け装置が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載の車両用雨除け装置は、車両屋根部に固定された固定部と、固定部に設けられた伸縮可能な伸縮アーム機構と、この伸縮アーム機構に架設される雨除けシートから構成されている。
この車両用雨除け装置では、常時は、伸縮アーム機構が縮んで雨除けシートは収納された状態となっている。伸縮アーム機構が車両幅方向へ伸張すると、雨除けシートはこれに伴って、車両ドア側部上方を覆うように車両幅方向へ展開される。
また、特許文献2に記載の車両用雨除け装置は、車両屋根部に固定される外ケースと、この外ケースの内部に一方の側面から出没動するよう移動可能に収納された内ケースと、内ケースを出没動させるための駆動手段と、内ケース内に収納された状態から内ケースの移動方向と直交する方向に出没移動するように取付けられた伸縮体と、この伸縮体を伸縮させる駆動機構と、伸縮体の伸縮に伴って内ケース内から展張または内ケース内に収縮される覆い部材と、覆い部材を常時巻き取る弾性が付勢された巻取り機構から構成されている。
この車両用雨除け装置では、常時は、外ケース内に内ケースが収容されており、作動時には、まず内ケースが外ケースの側面から車両幅方向へ突出し、その後、内ケース内の伸縮体が伸張することによって覆い部材が車両前後方向へ展開される。これにより、車両ドア側部上方が覆い部材によって覆われる。
特開2004−1622号公報 特開2002−225567号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載の車両用雨除け装置では、雨除けシートが展張され車両ドアの側部上方を覆ったときに、降雨量等によっては雨が雨除けシート上に溜まってしまい、収納時に溜まった雨が勢いよく流れ落ちたり、雨除けシートの側部等から雨が流れ落ちたりして、乗降者や車両ドア等に勢いよく掛かってしまうおそれがあった。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、雨除けシート上に雨水等が溜まってしまうことを抑制して、乗降者や車両ドア等に溜まった雨水等が掛かることを防止することが可能な車両用雨除け装置を提供することにある。
前記課題は、本発明によれば、ロール機構に巻き取られた雨除けシートを車両幅方向へ展開する展開収納機構を備えた車両用雨除け装置であって、前記雨除けシートには、該雨除けシートが前記ロール機構から展開した時に重力方向に撓むことを軽減するための撓み軽減部材が配設されることにより解決される。
このように本発明の雨除け装置では、雨除けシートが展張されたときに雨除けシートに配設された撓み軽減部材によって、雨除けシートが重力方向に撓んでしまうことを低減する構成であるので、展張された雨除けシート表面に雨水等が多量に降り注いだとしても、雨水等が雨除けシート表面に雨溜まりを形成してしまうことを抑制することができる。
これにより、雨除けシート表面から溜まった雨水等が雨除けシートの収納動作時に一時に流れ落ちて、車両ドアや乗降者等に掛かってしまうことを防止することができる。
また、前記撓み軽減部材は、前記ロール機構の長手方向と略平行に前記雨除けシートに配設すると、ロール機構に雨除けシートと共に撓み軽減部材を巻き取ることが可能となる。
また、前記撓み軽減部材は複数配設され、該複数の撓み軽減部材は、前記ロール機構に巻き取られたときに互いに径方向に重ならないように所定間隔離間して配設されると好適である。このように構成すると、ロール機構に雨除けシートを撓み軽減部材と共に巻き取ったときに、撓み軽減部材がロール機構の径方向に重ならないので、巻取り状態でロール機構の径寸法(ロール径)が大きくなり過ぎることがなく、装置をコンパクトに構成することができる。
また、前記展開収納機構は、前記雨除けシートの自由端側に端部が取り付けられた伸縮可能なリンク機構と、該リンク機構を伸縮させる駆動機構と、を備え、前記雨除けシートには係合部が設けられると共に、前記リンク機構には該リンク機構が伸張したときに前記係合部と係合する被係合部が設けられ、前記雨除けシートの展張時には、前記係合部が前記被係合部と係合することによって、前記雨除けシートが重力方向に撓むことを軽減すると好適である。このような構成により雨除けシートの展張時には、雨除けシートの係合部とリンク機構の被係合部とが係合することによって、より雨除けシートの撓みを軽減することができる。
また、前記展開収納機構は、前記雨除けシートと摺接する水切り部を備え、該水切り部は、前記雨除けシートが収納される際に該雨除けシートに付着した水滴を除去する構成とすることができる。これにより、雨除けシート巻取り時に雨水等が飛散することを防止することができる。また、再展張時に雨除けシートの裏面に水滴が付着してしまうことを防止することができる。さらに、雨除けシートを清潔な状態で格納しておくことができる。
また、前記展開収納機構は、前記雨除けシートを地表面に対して斜め上方へ向けて展開させる構成とすると好適である。このように構成すると、雨除けシートに降り注いだ雨水等を、雨除けシート表面に溜まらせることなく、雨除けシートおよび車両本体を伝わらせて地表面へ流下させることができるので、乗降者が雨に濡れてしまうことをより効果的に防止することが可能となる。
また、前記雨除けシートには、その側辺部に沿って該雨除けシートから上方へ突出する凸状部が形成されると、強風によって雨水等が雨除けシートの側部へ押し流されたり、傾斜面に停車することによって雨水等が雨除けシートの側部へ流れたりして、雨除けシートの側部から雨水等が流れ落ちてしまうのを抑制して、乗降者が濡れることを防止することが可能となる。
また、前記凸状部は、前記雨除けシートが前記ロール機構に巻き取られたときに径方向に重ならないように前記雨除けシートの展開方向に対して傾斜して設けられると、ロール機構に雨除けシートと共に凸状部が巻き取られたときに、ロール機構の径寸法(ロール径)が大きくなり過ぎてしまうことを防止して、装置をコンパクトに構成することができる。
また、前記ロール機構は、前記雨除けシートを巻き取る際に前記雨除けシートの基端部側を前記ロール機構の長手方向にずらして前記凸状部が径方向に重なることを防止するスライド機構を備える構成とすると、ロール機構に雨除けシートと共に凸状部が巻き取られたときに、ロール機構の径寸法(ロール径)が大きくなり過ぎてしまうことを防止して、装置をコンパクトに構成することができる。
また、前記雨除けシートには、その自由端部に沿って該雨除けシートから上方へ突出する凸状部が形成されると、雨除けシート表面に降り注いだ雨水等が雨除けシートの自由端から流れ落ちることを抑制して、乗降者が濡れてしまうことを防止することができる。
本発明の車両用雨除け装置によれば、ロール機構から展開収納される雨除けシートに、展開時の撓みを軽減する撓み軽減部材が展開収納可能に設けられたので、雨除けシートに雨水等が溜まってしまうことを抑制して、これによって乗降者や車両ドア等に雨水等が掛かることを防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図1〜図20は本発明の一実施形態に係る雨除け装置に関するものであり、図1は雨除け装置の車両搭載時の斜視図、図2は雨除け装置の上面図、図3は雨除け装置を側部から見た説明図である。図4は展開用のアクチュエータの説明図、図5はスライド用のアクチュエータの説明図、図6はロール機構の説明図、図7は雨除けシートの説明図、図8は線状部材の雨除けシートへの取付け状態の説明図、図9,図10は線状部材の雨除けシートへの取付け位置の説明図、図11は側部から見た展開状態の雨除け装置の説明図である。
図12は展開時における雨除け装置のリンク機構と雨除けシートの係合状態の説明図、図13は雨除け装置の水切り機構の説明図、図14は雨除け装置の電気的構成図である。
図15は雨除け装置の車両後方位置での展開動作の動作フロー、図16は車両後方位置での収納状態の説明図、図17は車両後方位置での展開状態の説明図、図18は車両前方位置での展開動作の動作フロー、図19は車両前方位置での収納状態の説明図、図20は車両前方位置での展開状態の説明図である。
また、図21〜図28は本発明の他の実施形態に係る雨除け装置に関するものであり、図21は車両前方位置での展開動作の動作フロー、図22は線状部材の雨除けシートへの取付け位置の説明図、図23は雨除けシート自由端側の凸状部の説明図、図24は雨除けシート両側部の凸状部の説明図、図25,図26は雨除けシート両側部の凸状部の配置状態の説明図、図27は雨除けシート両側部の凸状部のロール機構への巻取り状態の説明図、図28は外装カバー装着状態の説明図である。
以下に示す実施形態は、本発明を前席用の回動式のドア2,後席用のスライド式のドア3を有する車両1の車両用雨除け装置に適用した例である。図1に車両1に取り付けた車両用雨除け装置S(以下「装置S」という)の斜視図を示す。本例は、装置Sを車両1の右側のドア2,3について適用した例であるが、左側のドアについて適用してもよいことは勿論である。
本例の車両1は、前方のウインドシールド6の後端から連続する屋根部4にサンルーフ7が配設され、その後方には2本の荷物固定バー5が並設されている。
本例の装置Sは、雨除けシート11を車両幅方向へ展開収納する展開収納機構10と、この展開収納機構10を制御して雨除けシート11を展開収納させる制御部としてのコントローラ50(図14参照)とを主要構成要素としている。
本例の装置Sでは、展開収納機構10は展開収納機構部20と移動機構部30を備えて構成され、車両1の屋根部4に配設される。展開収納機構部20は、ロール機構29に巻き取られた雨除けシート11を車両幅方向へ繰り出すことによって、車両側部上方を覆うことが可能となっている。この展開収納機構部20は、移動機構部30によって車両前後方向にスライド可能に保持されており、移動機構部30によってスライド駆動される。
したがって、本例の装置Sでは、展開された雨除けシート11は、展開収納機構部20が所定の後方位置にあるときには主に後方のドア3の側部上方を覆って、後席への乗降の際に乗員が雨に濡れることを防止し、展開収納機構部20が所定の前方位置にあるときには主に前方のドア2の側部上方を覆って、前席への乗降の際に乗員が雨に濡れることを防止することができるようになっている。
このように、本例の装置Sでは、展開収納機構部20を車両前後方向へ移動可能に構成することにより、雨除けシート11を車両前後方向に長く設定することなくコンパクトな構成で車両前後方向の前席および後席のどちらにも対応可能となる。
本例の装置Sは、特にミニバンやワンボックスカーに好適に搭載することができるものであるが、これに限定されず、車両一般に適用可能である。
次に図2〜図6等に基づいて各構成部材の具体的な構成について説明する。
本例の展開収納機構部20は、図2,図3に示すように、移動機構部30に保持された断面略L字状の長尺な移動部材21と、伸縮機構としてのリンク機構26と、リンク機構26を伸縮駆動する駆動機構としてのアクチュエータ25と、雨除けシート11を巻き取るロール機構29を主要構成要素としている。
本例の移動部材21は、水平面から約10度傾斜して設けられたリンク保持部22と、リンク保持部22の車両中央側の縁部から略直角をなすように下方へ延出された立設部23とを備えている。立設部23には、車両中央側の側面に長手方向に沿って移動機構部30のガイドレール31dに案内されるスライド部23aが配設されている。
また、立設部23には、その車両中央側の側面上端にその長手方向に沿って所定長さのラックギヤ24が固定されている。ラックギヤ24は、そのラック歯が車両中央側を向くように配設されている。
後述するようにこのラックギヤ24には、移動機構部30のアクチュエータ33の出力軸に配設されたピニオンギヤ34(図5参照)が噛合しており、移動機構部30に固定されたアクチュエータ33が作動することにより、ラックギヤ24が固定された移動部材21が移動するように構成されている。このとき、移動部材21に配設されたスライド部23aがガイドレール31dによって長手方向に案内されることにより、展開収納機構部20は移動機構部30に対してスライドする。
リンク機構26は、図2に示すようにリンク保持部22の右側(車両前側)端付近,左側(車両後側)端付近にそれぞれ一端側が回動可能に取り付けられた駆動リンク26A,従動リンク26Bと、これらの他端側が連結された長尺な平板状の支持部材27から構成されている。
駆動リンク26Aは、一端がリンク保持部22の右側端付近に枢軸26aによって回動可能に取り付けられたリンク26Aaと、リンク26Aaの他端に一端が枢軸26bによって回動可能に取り付けられたリンク26Abとを備える。
また、従動リンク26Bは、一端がリンク保持部22の左側端付近に枢軸26dによって回動可能に取り付けられたリンク26Baと、リンク26Baの他端に一端が枢軸26eによって回動可能に取り付けられたリンク26Bbとを備える。
リンク26Ab,26Bbの他端には、それぞれ車両下側へ延出するように枢軸26c,26fが配設されており、これら枢軸26c,26fの下端に支持部材27の右側端部,左側端部が回動可能に取り付けられている。
駆動リンク26Aは、次述のアクチュエータ25によって駆動される。リンク26Aaが展開方向(図2の反時計方向)に駆動されると、これによって支持部材27に回動可能に取り付けられたリンク26Abが枢軸26cを中心として支持部材27に対して時計方向に回動する。これにより、駆動リンク26Aは車両幅方向へ伸張され、支持部材27は車両外側へ押し出される。そして、この支持部材27の車両外側への移動に従動して従動リンク26Bも伸張する。
一方、リンク26Aaが収納方向(図2の時計方向)に駆動されると、これによってリンク26Abが枢軸26cを中心として支持部材27に対して反時計方向に回動する。これにより、駆動リンク26Aは折畳まれ、支持部材27は車体側へ引き寄せられる。そして、この支持部材27の車体側への移動に従動して従動リンク26Bも折畳まれる。
なお、リンク機構26は本例の構成に限らず、支持部材27を車両遠近方向へ移動させることができれば、いわゆるXリンク方式であってもよいし、これらをさらに多段に連結した構成であってもよい。
また、本例ではアクチュエータ25を移動部材21の車両前端部に設けて駆動リンク26Aを駆動させているが、これに限らず、車両後端部に設けて従動リンク26Bを駆動するように構成してもよい。
また、本例では従動リンク26Bは駆動リンク26Aに従動させていたが、これに限らず、従動リンク26Bを駆動する専用のアクチュエータを別途設けて、このアクチュエータと駆動リンク26Aを駆動するアクチュエータ25の作動を同期させて、駆動リンク26Aと従動リンク26Bを連動させてもよい。
本例のアクチュエータ25は、リンク保持部22の車両前端部付近に配設されており、モータ部と減速機構部を有して構成されている。アクチュエータ25は、コントローラ50からの駆動信号に応じて正逆回転し、上述のようにリンク機構26を伸縮動作させる。すなわち、モータ部が正回転することによってリンク機構26は展開動作し、逆回転することによってリンク機構26は収納動作を行う。
モータ部には、出力軸の回転量を検出するための位置検出器25a(図14参照)が設けられており、この位置検出器25aから出力される位置検出信号によって、コントローラ50はリンク機構26の展開量(すなわち、雨除けシート11の展開量)を検出している。位置検出器25aには、ホール素子やエンコーダ等の公知のセンサを用いることができる。また、リンク機構26が最大ストローク位置(最大展開位置)や最小ストローク位置(収納位置)等にあることを検出するリミットスイッチを用いてもよい。
また、本例のアクチュエータ25の減速機構部は、ウォームおよびウォームホイールを有して構成されており、リンク機構26側からの外力によってモータ部が回転してしまうことがないようになっている。
また、本例では、アクチュエータ25を駆動するコントローラ50は、位置検出器25aからの位置検出信号によって、アクチュエータ25の作動状況を監視している。すなわち、コントローラ50は、位置検出器25aからの位置検出信号によってアクチュエータ25の移動速度(回転速度)を算出しており、アクチュエータ25の作動時(展開又は収納作動時)に、リンク機構26等が障害物と接触したり、障害物を挟み込んだりして駆動が妨げられることにより、移動速度が低速化したことを検出すると、自動的にアクチュエータ25の作動を停止または逆回転駆動するように構成されている。本例のコントローラ50は、抵抗検出部に相当する。
また、位置検出器25aからの位置検出信号以外に、アクチュエータ25の電流検出値や、リンク機構26等に設けた感圧センサによる異物検出信号等によって、障害物との接触や挟み込みを検出するようにしてもよい。
図4に示すように、アクチュエータ25の出力軸には、ギヤ25bが設けられている。リンク保持部22の車両前端部付近には、垂直方向から約10度傾斜するように枢軸26aが回動可能に取付けられており、この枢軸26aの下端部にセクタギヤ25cが固定され、上端部にリンク26Aaの一端が固定されている。ギヤ25bは、このセクタギヤ25cと噛合している。
本例のロール機構29は、図6に示すように車両前後方向の両端部がロール支持部材29eによって固定されたシャフト29aと、このシャフト29aに回動可能に挿通された円筒状の中空部材29b,29cと、シャフト29aに挿通されたコイルバネ29dとを主要構成要素としている。
ロール支持部材29eは、立設部23の車両外側面に取付けられている。中空部材29cは、中空部材29bよりも軸方向長さが短く形成されており、コイルバネ29dの一端が固定されている。コイルバネ29dの他端は、シャフト29aに固定されている。
中空部材29b,29cの外周面には、雨除けシート11の基端部が回り止め状態で着脱可能に取付けられている。
本例の雨除けシート11は、防水処理されたシートであって、略矩形状に形成されている。雨除けシート11には、その自由端に沿って支持部材27が取付けられている。
雨除けシート11は、常時は、中空部材29b,29cに巻き取られた状態となっている。コイルバネ29dは、雨除けシート11の収納時にねじられた状態となっている。このため、コイルバネ29dは、常時、中空部材29b,29cを介して雨除けシート11を巻取り方向に付勢している。このため、リンク機構26が展開されるときには、雨除けシート11はこの付勢力に抗して中空部材29b,29cから繰り出され、リンク機構26が収納されるときには、雨除けシート11は付勢力によって中空部材29b,29cに巻き取られていく。展開状態において雨除けシート11は付勢力によって、適度な張力で架設される。これにより、雨除けシート11にシワが発生しにくく、展開・収納動作もスムーズとなる。
また、図7,図8に示すように、本例の雨除けシート11には、複数の撓み軽減部材としての線状部材12が取り付けられている。本例の線状部材12は、所定の剛性を有する中空の金属材料(本例では3mm径のステンレススチール製)で形成されており、撓みに対する適度な復元力を有している。なお、本例の線状部材12は金属製であるが、これに限らず、所定の剛性を有していれば樹脂製であってもよい。
図7に示すように、本例では、雨除けシート11には、13本の線状部材12がロール機構29の長手方向と略平行に取り付けられている。これら13本の線状部材12は、次述のように展開方向に所定間隔で配設されている。
本例では、線状部材12は、雨除けシート11の裏面(展開時の車両下側面)に固定部材12aで固定されている。固定部材12aとして接着テープを用いて線状部材12を雨除けシート11に貼り付けてもよいし、糸を用いて移動不可に縫い付けてもよい。
このように本例では、線状部材12が雨除けシート11に取り付けられているので、雨除けシート11が展張されたときに、雨除けシート11に凹凸が形成されることを防いでいる。
すなわち、雨除けシート11には展張状態でロール機構29によって収納方向に付勢力が掛かるので、雨除けシート11は所定の張力で張架される。しかしながら、雨除けシート11は、それ自体にも重力が掛かっており、支持部材27等によって支持された部位から離れると、どうしても重力方向に撓んでしまう傾向がある。
したがって、少量の雨水等が雨除けシート11に滴下しても、所定の張力が掛かっているため表面に雨が溜まってしまうことはないが、多量の雨水等が降り注いだ場合には、雨除けシート11の自重と雨の重力によって、雨除けシート11表面に散点的に又は一箇所にまとまって雨溜まりが形成されてしまうおそれがある。このように雨除けシート11表面に雨溜まりが形成されると、溜まっていた雨水等が一時に流れ落ちたり、雨除けシート11の収納動作時に飛散したりして、ドア付近や乗降者等に掛かってしまうおそれがある。
このような不都合を回避するために、本例では、雨除けシート11に線状部材12をロール機構29の長手方向と略平行に取り付けて、雨除けシート11の幅方向(車両前後方向)の中央部が撓んで雨溜まりが形成されることを防止または軽減している。したがって、本例では、線状部材12によって雨除けシート11表面を平面状に保持して、雨除けシート11表面の撓みや雨溜まりが形成されにくくなっているので、表面に降り注いだ雨水等を車体を経由して地表面まで効率的に排水させることが可能となる。
また、線状部材12は、ロール機構29の長手方向と略平行となるように雨除けシート11に取り付けられているので、ロール機構29に巻き取ることが可能である。
なお、本例では線状部材12を雨除けシート11の裏面に取り付けているが、これにより雨除け部材11の表面には凹凸が形成されないので、雨除けシート11の表面に雨水等が溜まってしまうことを防ぐことができる。
また、本例では、図9,図10に示すように線状部材12は、ロール機構29に巻き取られたときに互いに径方向に重ならないように所定間隔離間して配設されている。線状部材12は、雨除けシート11の基端部に近い側からP1,P2,P3,・・・,P13の位置に順に配設されている。
図9は中空部材29bに雨除けシート11が巻き取られたときの、線状部材12の周方向の巻取り位置を模式的に示したものである。また、図10は、横軸を巻取り周数、縦軸を雨除けシート11の基端部からの距離として、線状部材12の配設位置(位置P1〜P13)と基端部からの距離との関係を示したものである。
図9から分かるように、巻取り状態で13本の線状部材12は中空部材29bの周方向の位置P1〜P13に配置されるが、これら位置P1〜P13は以下の位置関係にある。すなわち、位置P1〜位置P4はそれぞれ隣り合う位置どうしで約90度離間している。位置P4と位置P5は約135度離間している。位置P5〜位置P8はそれぞれ隣り合う位置どうしで約90度離間している。位置P8と位置P9は約67.5度離間している。位置P9〜位置P12はそれぞれ隣り合う位置どうしで約90度離間している。位置P12と位置P13は約135度離間している。そして、全体として見たときには位置P1〜P13は少なくとも周方向に互いに約22.5度離間している。また、線状部材12は、雨除けシート11がロール機構29に巻き取られる1周につき1本が配置されるように離間されている。
このように複数の線状部材12が所定角度間隔離間して配設されているので、各線状部材12は巻取り時に径方向に重なることがない。したがって、雨除けシート11を巻き取ったロール機構29の径寸法(ロール径)が大きくなりすぎることがなく、ロール機構29をコンパクトにすることができると共に、雨除けシート11をロール機構29にスムーズに巻き取ることが可能となる。
なお、本例では線状部材12を13本設けたが、これに限らず、展張時に雨除けシート11が撓むことを軽減できれば本数は制限されるものではなく、1本以上設ければよい。
本例の展開収納機構部20は、移動部材21のリンク保持部22に取り付けられたリンク機構26の枢軸26a,26dが地表面に対して約10度傾斜するように設けられている。
また、リンク機構26の基端部は、リンク保持部22の上面側に取付けられており、ロール機構29の回転軸であるシャフト29aは、リンク保持部22よりも下側に配設されている。
このような配置関係であるので、展開収納機構部20が展開すると、図11に示すようにリンク機構26は、地表面に対して上向きに約10度の角度を持って展開され、雨除けシート11も約10度上方に傾斜したように展開される。
このように、雨除けシート11が側部上方へ向けて展開されることに加えて、線状部材12によって雨溜まりができにくくなっているので、雨除けシート11上に降り落ちた雨水等は、すみやかに車両1のルーフから車両1を伝って地面に流れ落ちていき、乗員は雨に濡れ難くなる。これにより、乗降性が向上され、乗員は傘を畳んだ状態で乗降が可能となる。
なお、本例の装置Sは、乗降時に雨に濡れることを防ぐばかりでなく、停車時に日除けとして使用することも可能である。
また、図12(A)に示すように、本例では最大展開時には、リンク機構26を構成する駆動リンク26A,従動リンク26Bが直線状となる(図12では従動リンク26Bのみ図示)。図12(B)は、図12(A)のA部拡大図である。
従動リンク26Bを構成するリンク26Ba,26Bbを回動可能に連結する枢軸26eの下端には、被係合部としての挿入片26gが固定されている。この挿入片26gはリンク26Bbの下側から雨除けシート11の幅方向外側(車両後側)へ突出している薄板片である。
一方、雨除けシート11表面(上面)の両側辺の中央付近には、挿入片26gと係合する係合部としての支持部13が設けられている。支持部13は略U字状の部材であり、その両端部が雨除けシート11に取り付けられ、挿入片26gを挿入可能となっている。この支持部13は、線状部材12が配設された付近の上面に取付けられている。図12では従動リンク26B側(車両後側)のみ図示しているが、駆動リンク26A側(車両前側)にも同様の挿入片,支持部が設けられている。
このような構成により、リンク機構26が最大ストロークまで駆動され、駆動リンク26A,従動リンク26Bが直線状になるとき、駆動リンク26Aに配設された挿入片26gが雨除けシート11に配設された支持部13に挿入される。
この挿入片26gと支持部13との係合によって、雨除けシート11はリンク機構26に上側から支持されるので、雨除けシート11が撓んでしまうことをさらに軽減することができる。さらに、本例では、支持部13が線状部材12近傍に設けられているので、より雨除けシート11が撓むことを軽減することができる。
なお、本例では、最大展開時に駆動リンク26A,従動リンク26Bが共に直線状となるように構成されているが、このように構成すると、最大展開状態でアクチュエータ25を収納方向に作動させたときに、駆動リンク26Aの方にはアクチュエータ25によって直接的に折畳み方向(収納方向)に駆動力が掛かるが、従動リンク26Bの方には直接的に折畳み方向の駆動力が掛からないため、従動リンク26Bが折畳み方向に変位していかないおそれがある。
このため、図12(A)に示すように、従動リンク26Bを収納方向に付勢する付勢手段であるコイルスプリング21aを設けるとよい。例えば、図12(A)の例では、移動部材21とリンク26Baとの間にコイルスプリング21aを掛け渡して、従動リンク26Bが展開されたときに移動部材21とリンク26Baとの間に引っ張り力が掛かるように構成している。
これにより、最大展開状態でアクチュエータ25が収納方向に作動したときには、駆動リンク26Aが収納方向に変位していくと共に、これに連動して従動リンク26Bを確実に収納方向に変位させていくことができる。
なお、付勢手段としてはコイルスプリング21aに限らず、従動リンク26Bを収納方向へ付勢できるものであればよく、例えば線状弾性部材を用いてもよい。
なお、図12(A)で示した例では、最大展開状態から従動リンク26Bを確実に収納方向に変位させるために付勢手段を設ける構成としていたが、このような構成とする代わりに、少なくとも従動リンク26Bが直線状になる前の屈曲状態を最大展開状態に設定する構成とすることができる。
このように構成すると、最大展開状態で従動リンク26Bが直線状となっていないので、アクチュエータ25を収納方向に作動させて駆動リンク26Aを変位させると、これに連動して従動リンク26Bも収納方向に変位させることができる。
また、図3,図13に示すように、移動部材21のリンク保持部22の先端部(車両外側部位)には、長手方向に沿って端部から下方へ突出するように水切り機構28が配設されている。この水切り機構28は、リンク保持部22に固定され雨除けシート11を挿通可能な挿通孔28bを有する本体部28aと、挿通孔28b内に車両上下方向から対向するように突出して配設された水切り部28c,28dとを備えている。
図13(A)に示す水切り部28c,28dは、弾性および可撓性を有する材料(本例では天然ゴム)で形成され、先端が雨除けシート11と摺接する断面略三角形状の摺接部と、摺接部を展開収納方向に弾性的に傾斜させる可撓部と、本体部28aに取り付けられ可撓部を支持する固定部から構成される。
水切り部28c,28dは、その摺接部によって雨除けシート11の幅方向略全域を車両上下方向から挟持しており、雨除けシート11が展開収納されるときに、摺接部の先端が車両上下方向から雨除けシート11の上面および下面に摺接する。したがって、収納時に雨除けシート11の表面に雨滴等が付着していた場合であっても、水切り部28c,28dによって雨滴等が除去されるので、雨水等を除去した状態で雨除けシート11をロール機構29に巻き取ることが可能となる。
このとき、本例の雨除けシート11の裏面には線状部材12が配設されているので、線状部材12が水切り部28c,28d間を通過するときに振動が生じて効率よく水分を除去することができる。
このように雨除けシート11に付着した雨滴等を除去することにより、雨除けシート11の巻取り時に雨水等が飛散することを防止することができる。また、再展張時に雨除けシート11の裏面に水滴が付着することを防止することができる。さらに、雨除けシート11を清潔な状態で格納しておくことができる。
なお、図13(A)の例では、水切り部28c,28dがそれぞれ雨除けシート11の上面,下面と摺接していたが、これに限らず、水切り部28cまたは水切り部28dの一方のみを設ける構成であってもよい。
また、図13(A)の例では、水切り機構28が移動部材21に取り付けられた構成であったが、これに限らず、例えば展開収納機構部20および移動機構部30を覆う外装カバーを設ける場合には、外装カバーに水切り機構28を取り付けてもよい。
また、図13(A)の例では、水切り部28c,28dを雨除けシート11と弾性的に摺接する可撓性部材で形成していたが、これに限らず、図13(B)に示すように多数本の可撓性線材(例えばナイロン,ポリプロピレン,PVC,PFA等)からなるブラシで形成してもよい。このように水切り部28c,28dをブラシで形成しても雨除けシート11表面に付着した雨水等を効果的に除去することができる。
次に、本例の移動機構部30は、図2,図3に示すように、断面略コ字状の長尺な本体部材31と、展開収納機構部20をスライド駆動する駆動部としてのアクチュエータ33とを有して構成されている。
本体部材31は、上面壁31a,背面壁31b,下面壁31cによって略コ字状に形成されており、背面壁31bと対向する開口側を車両幅方向外側に向けた状態で、車両前後方向に沿って配設される。本体部材31も移動部材21と同様に約10度傾斜して配設されている。
本体部材31の上面壁31aには、車両前後方向に離間した2箇所に取付用のステイ35が配設されている。このステイ35を車両1の屋根部4に配設された荷物固定バー5に取付けることにより、移動機構部30は荷物固定バー5にぶら下げられるように配設される。荷物固定バー5は、車両1のルーフから所定高さに位置するから、このルーフと荷物固定バー5との間の空間に移動機構部30や展開収納機構部20が配設される。なお、本例のように、荷物固定バー5にぶら下げるように配設することなく、直接、屋根部4に固定してもよいことは勿論である。
本体部材31の背面壁31bの車両外側面には上述のガイドレール31dが取り付けられている。アクチュエータ33は背面壁31bおよび上面壁31aに接するように取り付けられており、アクチュエータ33の出力軸に取り付けられたピニオンギヤ34が、背面壁31bに形成された開口を介して展開収納機構部20のラックギヤ24と噛合している(図5参照)。
アクチュエータ33は、アクチュエータ25と略同様のものであって、モータ部と減速機構部を有して構成されている。アクチュエータ33は、コントローラ50からの駆動信号に応じて正逆回転し、展開収納機構部20を車両前後方向に移動させる。すなわち、モータ部が正回転することによって展開収納機構部20は車両前方へ移動し、逆回転することによって展開収納機構部20は車両後方へ移動する。
モータ部には、出力軸の回転量を検出するための位置検出器33a(図14参照)が設けられており、この位置検出器33aから出力される位置検出信号によって、コントローラ50は展開収納機構部20の位置を検出している。位置検出器33aには、位置検出器25aと同様に、ホール素子やエンコーダ等の公知のセンサ,リミットスイッチ等を用いることができる。
また、本例のアクチュエータ33の減速機構部は、ウォームおよびウォームホイールを有して構成されており、展開収納機構部20に外力が掛かってモータ部が回転してしまうことがないようになっている。
また、本例では、コントローラ50は、位置検出器25aからの位置検出信号によってアクチュエータ25の作動状況を監視するのと同様に、位置検出器33aからの位置検出信号によってアクチュエータ33の作動状況を監視している。すなわち、コントローラ50は、位置検出器33aからの位置検出信号に基づいて算出したアクチュエータ33の移動速度(回転速度)によって、展開収納機構部20と障害物との接触や挟み込み(駆動が妨げられたこと)を検出し、これらを検出した場合に、自動的にアクチュエータ33の作動を停止または逆回転駆動するように構成されている。本例のコントローラ50は、抵抗検出部に相当する。
また、位置検出器33aからの位置検出信号以外に、アクチュエータ33の電流検出値や、展開収納機構部20に設けた感圧センサによる異物検出信号等によって、障害物との接触や挟み込みを検出するようにしてもよい。
本例のコントローラ50は、マイコン等により構成されており、後述する操作スイッチ51等からの入力信号に基づいて、アクチュエータ25,33へ駆動信号を送出して雨除けシート11を展張・収納させるものである。
図14に示すように、本例の装置Sでは、乗員は、車室内または/および車室外に設けられた操作スイッチ51を操作することによって、コントローラ50を介してアクチュエータ25,33を作動させることができるように構成されている。
例えば、操作スイッチ51には、展開操作位置と収納操作位置が設けられる。展開操作位置には、さらに前方展開操作位置と後方展開操作位置とが設けられる。乗員が前方展開操作位置と後方展開操作位置のどちらかにスイッチを操作したときに、コントローラ50が自動でアクチュエータ25,33を駆動して雨除けシート11を展開させるように構成することができる。また、収納操作位置に操作したときには、コントローラ50が自動で雨除けシート11を収納させるように構成することができる。
また、本例では、前方の回動式のドア2が開閉操作されたときに、ドア2の開度を検出するための開度検出器52がドア2に内蔵されている。本例では、開度検出器52はドア2のヒンジ付近に配設されている。この開度検出器52としては、ホール素子等の公知の位置センサを用いることができる。
開度検出器52は、開度検出信号をコントローラ50へ出力する。コントローラ50は、この開度検出信号に基づいてドア2の開度量を検出する。展開収納機構部20が前方位置で展開するときには、コントローラ50は、開度量に応じてリンク機構26の展開量を同期させて制御する。
すなわち、ドア2があまり開いていない場合には、コントローラ50は、リンク機構26の展開量を小さくして、乗降エリア上部のみを雨除けシート11で覆う。一方、ドア2が大きく開け放たれている場合には、コントローラ50は、リンク機構26の展開量を大きくして、乗降エリア上部だけでなく車両側部遠方の上部をも雨除けシート11で覆う。このように、必要に応じて適切なエリアの上部を覆うことにより、作動時間の短縮および操作性の向上が図られている。
また、本例では、コントローラ50には、ドア2,3の開閉状態を検出するドア開閉状態検出器53が接続されている。このドア開閉状態検出器53は、ドア2,3が閉状態となったときにドア閉信号、開状態となったときにドア開信号を出力する。
そして、コントローラ50は、このドア閉信号を受け取ると、自動的にアクチュエータ25,33を逆回転駆動させることにより展開収納機構10を収納状態まで駆動する。このように、本例では、操作スイッチ51を収納操作位置に操作することに加えて、車両1のドア開閉状況に応じてコントローラ50が自動的に収納動作を行うように構成されている。
ドア開閉状態検出器53としては、例えば、ドアスイッチ等を用いることができる。そして、ドアスイッチ等から出力されるドア閉信号として、ドア閉信号(ドアラッチのON信号)やドアロック信号を用いることができる。
次に、本例の装置Sの動作について説明する。
まず、図15に基づいて、展開収納機構部20および移動機構部30が後方位置で待機状態にあるときに(図16)、乗員が操作スイッチ51を操作した場合のオートモードによる展開動作について説明する。
まず、図16の状態で後方のドア3から乗降するために操作スイッチ51を後方展開操作位置に操作した場合には、コントローラ50は、操作スイッチ51から後席用信号を受け取る(ステップS1)。
この場合は、展開収納機構部20を車両前後方向に移動させる必要がないので、コントローラ50は、アクチュエータ25(展開用モータ)を正回転駆動する(ステップS2)。これにより、リンク機構26が伸張し、ロール機構29に巻き取られた状態となっていた雨除けシート11が展開方向へ引き出されていく。
コントローラ50は、位置検出器25aからの位置検出信号に基づいて、雨除けシート11が展開指定位置まで展開されたか否かを判定する(ステップS3)。後席用に雨除けシート11を展開する場合、コントローラ50は、展開指定位置に最大展開位置を設定する。
展開指定位置まで展開していないときは(ステップS3;NO)、コントローラ50は引き続きアクチュエータ25を正回転駆動する(ステップS2)。一方、展開指定位置まで展開したときは(ステップS3;YES)、コントローラ50はアクチュエータ25の駆動を停止(ステップS4)して、処理を終了する。
これにより、図17に示すように、雨除けシート11は展開指定位置(最大展開位置)まで展開される。この状態でドア3を開けて乗員が乗降する場合、ドア3側方の上部に雨除けシート11が張り出されているので、乗員は雨に濡れることなく傘を開けたり閉じたりすることができる。
また、図17のように展開した状態で、操作スイッチ51を収納操作位置に操作すると、コントローラ50はアクチュエータ25を逆回転駆動する。コントローラ50は、位置検出信号に基づいて収納位置まで到達したと判定すると、アクチュエータ25の駆動を停止する。雨除けシート11は、アクチュエータ25の逆回転に伴ってリンク機構26が縮小していくにつれて、ロール機構29に巻取り方向の付勢力によって巻き取られていく。
また、図17のように展開した状態で、ドア3が開状態から閉状態となると、ドア開閉状態検出器53からコントローラ50へドア閉信号が出力される。このドア閉信号を受けとったコントローラ50は、アクチュエータ25を逆回転駆動させる。これにより、雨除けシート11は自動的にロール機構29に巻き取られ収納される。
次に、図18に基づいて、図16の状態で前方のドア2から乗降するために操作スイッチ51を前方展開操作位置に操作した場合の展開動作について説明する。
操作スイッチ51を前方展開操作位置に操作すると、コントローラ50は、操作スイッチ51から前席用信号を受け取る(ステップS11)。
この場合は、展開収納機構部20を車両前方向に移動させる必要があるので、コントローラ50は、アクチュエータ33(スライド用モータ)を正回転駆動する(ステップS12)。これにより、展開収納機構部20が車両前方へスライド移動していく。
コントローラ50は、位置検出器33aからの位置検出信号に基づいて、展開収納機構部20が所定の車両前方位置(スライド指定位置)まで移動したか否かを判定する(ステップS13)。
車両前方位置まで移動していないときは(ステップS13;NO)、コントローラ50は引き続きアクチュエータ33を正回転駆動する(ステップS12)。一方、車両前方位置まで移動したときは(ステップS13;YES)、コントローラ50はアクチュエータ33の駆動を停止する(ステップS14)。
これにより、図19に示すように、展開収納機構部20は車両前方位置まで移動する。
これに引き続き、コントローラ50は、アクチュエータ25(展開用モータ)を正回転駆動する(ステップS15)。これにより、リンク機構26が伸張し、ロール機構29に巻き取られた状態となっていた雨除けシート11が展開方向へ引き出されていく。
コントローラ50は、位置検出器25aからの位置検出信号に基づいて、雨除けシート11が展開指定位置まで展開されたか否かを判定する(ステップS16)。この場合、展開指定位置は、ドア2の開度量に応じてコントローラ50によって適宜に設定される。
展開指定位置まで展開されていないときは(ステップS16;NO)、コントローラ50は引き続きアクチュエータ25を正回転駆動する(ステップS15)。一方、展開指定位置まで展開されたときは(ステップS16;YES)、コントローラ50はアクチュエータ25の駆動を停止(ステップS17)して、処理を終了する。
これにより、図20に示すように、雨除けシート11は車両前方位置において展開指定位置まで展開される。この状態でドア2を開けて乗員が乗降する場合、ドア2側方の上部に雨除けシート11が張り出されているので、乗員は雨に濡れることなく傘を開けたり閉じたりすることができる。
また、図20のように展開した状態で、操作スイッチ51を収納操作位置に操作すると、コントローラ50はアクチュエータ25を逆回転駆動して雨除けシート11をロール機構29に巻き取った後、アクチュエータ33を逆回転駆動して展開収納機構部20を車両後方位置(収納位置)まで移動させて処理を終了する。
また、図20のように展開した状態で、ドア2が開状態から閉状態となると、ドア開閉状態検出器53からコントローラ50へドア閉信号が出力される。このドア閉信号を受けとったコントローラ50は、アクチュエータ25,33を逆回転駆動させる。これにより、自動的に展開収納機構部20は車両後方位置へ移動すると共に、雨除けシート11はロール機構29に巻き取られ収納される。
上記実施形態は、下記のように改変することができる。なお、上記実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
上記実施の形態では、車両前方位置で雨除けシート11を展開させる場合に、まず移動機構部30を駆動して展開収納機構部20を車両前方位置まで移動させた後に、展開収納機構部20を駆動して雨除けシート11を展開させていたが、これに限らず、例えば、図21の処理に示すように、移動機構部30および展開収納機構部20を同時に駆動してもよい。
図21の処理フローでは、図16の状態で前方のドア2から乗降するために操作スイッチ51を前方展開操作位置に操作すると、コントローラ50は、操作スイッチ51から前席用信号を受け取る(ステップS21)。
コントローラ50は前席用信号を受け取ると、位置検出器33aからの位置検出信号に基づいて、展開収納機構部20が所定の車両前方位置(スライド指定位置)に位置しているか否かを判定する(ステップS22)。
車両前方位置まで移動していないときは(ステップS22;NO)、コントローラ50はアクチュエータ33を正回転駆動する(ステップS23)。このときアクチュエータ33は、駆動停止処理(ステップS24)を行うまで継続して作動し続ける。
一方、車両前方位置に位置しているときは(ステップS22;YES)、コントローラ50はアクチュエータ33の駆動を停止する(ステップS24)。
引き続きコントローラ50は、位置検出器25aからの位置検出信号に基づいて、雨除けシート11が展開指定位置まで展開されているか否かを判定する(ステップS25)。この場合、展開指定位置は、ドア2の開度量に応じてコントローラ50によって適宜に設定される。
展開指定位置まで展開されていないときは(ステップS25;NO)、コントローラ50はアクチュエータ25を正回転駆動する(ステップS26)。このときアクチュエータ25は、駆動停止処理(ステップS27)を行うまで継続して作動し続ける。
一方、展開指定位置まで展開されているときは(ステップS25;YES)、コントローラ50はアクチュエータ25の駆動を停止する(ステップS27)。
引き続きコントローラ50は、アクチュエータ25およびアクチュエータ33が共に停止状態であるか否かを判定する(ステップS28)。
共に停止状態である場合(ステップS28;YES)には、展開収納機構部20が車両前方位置で展開指定位置まで展開されているから、コントローラ50は処理を終了する。
一方、移動機構部30および展開収納機構部20のうち少なくとも一方が作動状態である場合(ステップS28;NO)には、展開収納機構部20が車両前方位置に到達していないか、雨除けシート11が展開指定位置まで展開されていないから、コントローラ50は、再びステップS22へ戻って処理を継続する。
このように、コントローラ50が移動機構部30および展開収納機構部20を同時に駆動する構成とすることにより、展開終了までの時間を短縮化することが可能となり、操作性が向上する。
また、車両前方位置での展開状態から収納状態まで駆動する場合にも、移動機構部30および展開収納機構部20を同時に駆動することにより、すばやく収納させることが可能となる。
また、上記実施形態では、車両後方位置を基準位置として、前方のドア2からの乗降時に、移動機構部30を駆動して展開収納機構部20を基準位置から車両前方位置までスライド移動させると共に、展開収納機構部20を駆動して雨除けシート11を展開させていたが、これに限らず、車両前方位置を基準として、後方のドア3からの乗降時に、移動機構部30を駆動して展開収納機構部20を基準位置から車両後方位置までスライド移動させると共に、展開収納機構部20を駆動して雨除けシート11を展開させるように構成してもよい。また、車両前後方向の中間位置を基準として車両前後方向へ移動可能に構成してもよい。
また、上記実施形態では、乗員が操作スイッチ51を操作することにより、雨除けシート11をオートモードで展開収納等させる構成であったが、これに限らず、マニュアルモードで操作可能としてもよい。
すなわち、乗員のスイッチ操作により、移動機構部30を駆動して展開収納機構部20を車両前後方向の任意の位置へ移動させて停止させ、その位置で展開収納機構部20を駆動して雨除けシート11を任意の展開量だけ展開させるように構成してもよい。また、スイッチ操作により、展開収納機構部20と移動機構部30を同時に駆動可能としてもよいし、一方が駆動されていない状態でのみ他方を駆動可能としてもよい。
また、上記実施形態では、図7,図10で示したように、巻取り時に線状部材12が径方向に重ならないよう配設されていたが、図7の例以外にも、例えば図22に示すように線状部材12を配設してもよい。
すなわち、図22(A)に示す例は、線状部材12が雨除けシート11の展開方向の中央部に集中的に配設された例である。図22(B)に示す例は、線状部材12が自由端側に集中的に配設された例である。また、図22(C)に示す例は、線状部材12が基端側に集中的に配設された例である。このように、線状部材12の配置密度を所定箇所で高くすることによって、当該部位の雨除けシート11の張力を高く保持することができる。
また、上記実施形態では、雨除けシート11の表面に雨溜まりができないように線状部材12を複数配設して、乗降者等に雨が掛からないように構成していたが、さらに図23のように構成を付加してもよい。
すなわち、図23の例では、同図(A)に示すように、雨除けシート11の自由端辺に沿って凸状部14が取り付けられている。この凸状部14は、雨除けシート11の自由端側から雨水等が飛散して流れ出ないようにするためのものである。
図23(B)に示すように、本例の凸状部14はゴム製の長尺な断面略L字状の部材であり、断面矩形状の固定部14a上に、固定部14aよりも幅広で偏平な断面矩形状の堰止部14bが設けられた形状となっている。雨除けシート11の自由端辺に、固定部14aと堰止部14bで形成される断面矩形状の切欠部14cが当接するようにして凸状部14が取り付けられると、雨除けシート11の表面から上方に堰止部14bが突出する。
したがって、雨除けシート11表面に降り注いだ雨水等は、たとえ強風等によって自由端側へ押し流されたとしても、堰止部14bによって堰き止められる。これにより、雨水等が自由端側から流れ落ちてしまうことを防止することができる。
なお、本例では、凸状部14がゴム製であるが、凸状部14はロール機構29に巻き取られないので、可撓性を有しない材料で形成してもよい。
また、乗降者に雨が掛からないようにするために、さらに図24のように構成を付加してもよい。
すなわち、図24(A)の例では、雨除けシート11の幅方向(車両前後方向)の両端部に沿って可撓性の凸状部15が設けられており、雨除けシート11表面に降り注いだ雨水等が雨除けシート11の側部から流れ落ちてしまうことを防止している。
なお、図24では凸状部14を図示していないが、凸状部15に加えて凸状部14を設けることにより、雨除けシート11の自由端側および側部からの雨水等の流下を防止してもよい。
具体的には、図24(A)の例では、凸状部15は、上辺の方が下辺よりも短い断面台形状の長尺な可撓性部材であり、雨除けシート11表面に両側辺に沿って取り付けられている。凸状部15の高さは5mm程度に形成されている。これにより、雨除けシート11表面に降り注いだ雨水等は、強風によって表面上を押し流された場合や、車両が傾斜面に停止した場合であっても、凸状部15によって堰き止められ、雨除けシート11の側部から流下してしまうことが防止される。
また、図24(B)の例では、雨除けシート11の側部両端をそれぞれ折り返して、細線状の可撓性部材15a(本例では長尺な円柱状のゴム部材)を挟み込み、側辺に沿って縫製することにより凸状部15を形成している。また、側部両端を折り返して側辺に沿って縫製するのみで、雨除けシート11の素材としてのハリによって側辺に沿って中空の膨らみが形成される場合には、この膨らみによって雨水等を堰き止めることができるので、側部両端に可撓性部材15aを挟み込まなくてもよい。
図24のように雨除けシート11の側部両端に凸状部15を設けた場合には、雨除けシート11をロール機構29に巻き取るときに、凸状部15が径方向に重なると当該部位のみが厚くなってしまう。これを回避するために、図25,図26に示すように構成することができる。
図25(A)の例では、ロール機構29に矩形状の雨除けシート11が取り付けられており、長尺な凸状部15は雨除けシート11の側辺に対して傾斜して取り付けられている。すなわち、図25(A)の例では、雨除けシート11の展開方向に対して凸状部15が傾斜して配設されている。
なお、この例では、雨除けシート11の自由端側ほど両端部の凸状部15が近接するように配設されているが、雨除けシート11の展開方向に対して凸状部15が傾斜して設けられていれば、基端部側ほど両端部の凸状部15が近接するように配設してもよいし、両端部の凸状部15を互いに略平行となるように同方向に傾斜させてもよい。
図25(B)は、雨除けシート11自体が自由端側ほど幅狭に形成されており、この幅狭となる側辺に沿って両端部の凸状部15を配設した例である。このように構成しても、雨除けシート11の展開方向に対して凸状部15を傾斜して配置することができる。
図25(A),(B)のように構成することにより、ロール機構29が巻取り方向に回動すると、図27(A)に示すように、回動に伴って雨除けシート11は、凸状部15がロール機構29の長手方向にずれて巻き取られ、径方向に重なってしまうことが防止される。
図26(A)は、雨除けシート11が略平行四辺形状に形成されており、凸状部15を側辺に沿って配設した例である。このように構成しても、雨除けシート11の展開方向に対して凸状部15を傾斜して配置することができる。
さらに図26(B)の例では、雨除けシート11は矩形状に形成されており、凸状部15はその側辺に沿って(すなわち、雨除けシート11の展開方向に沿って)、凸状部15が配設されているが、雨除けシート11の巻取り時に中空部材29b,29cが軸方向にスライドするように構成されている。
すなわち、本例では、中空部材29cに同軸状に円筒状の雌ネジ部材29fが固定され、ロール支持部材29eまたはシャフト29a端部に雄ネジ部材29gが固定されている。雌ネジ部材29fと雄ネジ部材29gは、スライド機構を構成する。
雌ネジ部材29fは、右側端部が中空部材29cに挿入された状態で固定されており、内面にネジ溝が形成されている。また、雄ネジ部材29gは、左側端部がロール支持部材29eに固定されるか、シャフト29aの左側端部に固定されており、外周面に雌ネジ部材29fのネジ溝と螺合するネジ山が形成されている。
このように構成されているので、雨除けシート11が取り付けられた中空部材29b,29cがシャフト29aを中心として回動すると、雌ネジ部材29fに対して雄ネジ部材29gが進退動する。これにより、巻取り時および繰出し時に雨除けシート11の基端部側がロール機構29の長手方向にずらされる。したがって、巻取り時に凸状部15が径方向に重なることが防止される。
図26(A),(B)のように構成することにより、ロール機構29が巻取り方向に回動すると、図27(B)に示すように、回動に伴って雨除けシート11は、凸状部15がロール機構29の長手方向にずれて巻き取られ、径方向に重なってしまうことが防止される。
また、上記実施形態では、展開収納機構部20や移動機構部30に外装カバーが設けられていないが、見栄えの向上や車両走行時の気流の乱れの防止等のために、図28に示すように外装カバー40を設けてもよい。
本例では、外装カバー40は、上カバー41と、下カバー42と、これらを開閉可能に接続するヒンジ部43を備えて構成されている。図28(A)に示すように、外装カバー40は、閉状態では断面略扇形状の収容空間が形成され、雨除けシート11が巻き取られた収納状態では、この収容空間内にアクチュエータ25,33を除いて、展開収納機構部20の移動部材21,リンク機構26,ロール機構29や、移動機構部30の本体部材31が収容される。
ヒンジ部43は上カバー41と下カバー42を車両中央側で連結しており、図28(B)に示すように、アクチュエータ25が駆動してリンク機構26を収納状態から展開方向へ回動させると、リンク機構26が上カバー41の内面と当接して、上カバー41をヒンジ部43を中心として開方向へ回動させる。これにより、リンク機構26および雨除けシート11は外装カバー40外へ展開することができる。
本発明の一実施形態に係る雨除け装置の車両搭載時の斜視図である。 雨除け装置の上面図である。 雨除け装置を側部から見た説明図である。 雨除け装置の展開用のアクチュエータの説明図である。 雨除け装置のスライド用のアクチュエータの説明図である。 雨除け装置のロール機構の説明図である。 雨除け装置の雨除けシートの説明図である。 雨除け装置の線状部材の雨除けシートへの取付け状態の説明図である。 雨除け装置の線状部材の雨除けシートへの取付け位置の説明図である。 雨除け装置の線状部材の雨除けシートへの取付け位置の説明図である。 側部から見た展開状態の雨除け装置の説明図である。 展開時における雨除け装置のリンク機構と雨除けシートの係合状態の説明図である。 雨除け装置の水切り機構の説明図である。 雨除け装置の電気的構成図である。 雨除け装置の車両後方位置での展開動作の動作フローである。 雨除け装置の車両後方位置での収納状態の説明図である。 雨除け装置の車両後方位置での展開状態の説明図である。 雨除け装置の車両前方位置での展開動作の動作フローである。 雨除け装置の車両前方位置での収納状態の説明図である。 雨除け装置の車両前方位置での展開状態の説明図である。 本発明の他の実施形態に係る雨除け装置の車両前方位置での展開動作の動作フローである。 本発明の他の実施形態に係る雨除け装置の線状部材の雨除けシートへの取付け位置の説明図である。 本発明の他の実施形態に係る雨除け装置の雨除けシート自由端側の凸状部の説明図である。 本発明の他の実施形態に係る雨除け装置の雨除けシート両側部の凸状部の説明図である。 本発明の他の実施形態に係る雨除け装置の雨除けシート両側部の凸状部の配置状態の説明図である。 本発明の他の実施形態に係る雨除け装置の雨除けシート両側部の凸状部の配置状態の説明図である。 本発明の他の実施形態に係る雨除け装置の雨除けシート両側部の凸状部のロール機構への巻取り状態の説明図である。 本発明の他の実施形態に係る雨除け装置の外装カバー装着状態の説明図である。
符号の説明
1‥車両、2,3‥ドア、4‥屋根部、5‥荷物固定バー、6‥ウインドシールド、
7‥サンルーフ、10‥展開収納機構、11‥雨除けシート、12‥線状部材、
12a‥固定部材、13‥支持部、14‥凸状部、14a‥固定部、
14b‥堰止部、14c‥切欠部、15‥凸状部、15a‥可撓性部材、
20‥展開収納機構部、21‥移動部材、21a‥コイルスプリング、
22‥リンク保持部、23‥立設部、23a‥スライド部、
24‥ラックギヤ、25‥アクチュエータ、25a‥位置検出器、25b‥ギヤ、
25c‥セクタギヤ、26‥リンク機構、26A‥駆動リンク、26B‥従動リンク、
26Aa,26Ab,26Ba,26Bb‥リンク、
26a〜26f‥枢軸、26g‥挿入片、27‥支持部材、28‥水切り機構、
28a‥本体部、28b‥挿通孔、28c,28d‥水切り部、29‥ロール機構、
29a‥シャフト、29b,29c‥中空部材、29d‥コイルバネ、
29e‥ロール支持部材、29f‥雌ネジ部材、29g‥雄ネジ部材、
30‥移動機構部、31‥本体部材、31a‥上面壁、31b‥背面壁、
31c‥下面壁、31d‥ガイドレール、33‥アクチュエータ、
33a‥位置検出器、34‥ピニオンギヤ、35‥ステイ、40‥外装カバー、
41‥上カバー、42‥下カバー、43‥ヒンジ部、50‥コントローラ、
51‥操作スイッチ、52‥開度検出器、53‥ドア開閉状態検出器、
S‥車両用雨除け装置

Claims (10)

  1. ロール機構に巻き取られた雨除けシートを車両幅方向へ展開する展開収納機構を備えた車両用雨除け装置であって、
    前記雨除けシートには、該雨除けシートが前記ロール機構から展開した時に重力方向に撓むことを軽減するための撓み軽減部材が配設されたことを特徴とする車両用雨除け装置。
  2. 前記撓み軽減部材は、前記ロール機構の長手方向と略平行に前記雨除けシートに配設されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用雨除け装置。
  3. 前記撓み軽減部材は複数配設され、該複数の撓み軽減部材は、前記ロール機構に巻き取られたときに互いに径方向に重ならないように所定間隔離間して配設されたことを特徴とする請求項2に記載の車両用雨除け装置。
  4. 前記展開収納機構は、前記雨除けシートの自由端側に端部が取り付けられた伸縮可能なリンク機構と、該リンク機構を伸縮させる駆動機構と、を備え、
    前記雨除けシートには係合部が設けられると共に、前記リンク機構には該リンク機構が伸張したときに前記係合部と係合する被係合部が設けられ、前記雨除けシートの展張時には、前記係合部が前記被係合部と係合することによって、前記雨除けシートが重力方向に撓むことを軽減することを特徴とする請求項1に記載の車両用雨除け装置。
  5. 前記展開収納機構は、前記雨除けシートと摺接する水切り部を備え、
    該水切り部は、前記雨除けシートが収納される際に該雨除けシートに付着した水滴を除去することを特徴とする請求項1に記載の車両用雨除け装置。
  6. 前記展開収納機構は、前記雨除けシートを地表面に対して斜め上方へ向けて展開させることを特徴とする請求項1に記載の車両用雨除け装置。
  7. 前記雨除けシートには、その側辺部に沿って該雨除けシートから上方へ突出する凸状部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用雨除け装置。
  8. 前記凸状部は、前記雨除けシートが前記ロール機構に巻き取られたときに径方向に重ならないように前記雨除けシートの展開方向に対して傾斜して設けられたことを特徴とする請求項7に記載の車両用雨除け装置。
  9. 前記ロール機構は、前記雨除けシートを巻き取る際に前記雨除けシートの基端部側を前記ロール機構の長手方向にずらして前記凸状部が径方向に重なることを防止するスライド機構を備えたことを特徴とする請求項7に記載の車両用雨除け装置。
  10. 前記雨除けシートには、その自由端部に沿って該雨除けシートから上方へ突出する凸状部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用雨除け装置。
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