JP2007175638A - メッキ鋼帯の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】防眩性を有するメッキ鋼板のメッキの耐剥離性を改善するためにメッキ表面にクリア塗膜を塗布するに際し、メッキライン内で問題なく塗膜を塗布し、かつ新たな乾燥装置を設けることなくメッキライン内で乾燥を終了させることのできるメッキ鋼帯の製造方法を提供する。
【解決手段】鋼帯表面にメッキ層を形成し、メッキ層表面の粗度をRaで0.8μm以上とし、メッキ層形成後鋼帯を巻き取る前に塗装膜を塗布し、該塗装膜は、スリットから吐出した塗布液の膜を移動する鋼帯の上に塗布することにより形成し、該塗布液は水性塗料であることを特徴とするメッキ鋼帯の製造方法である。塗装膜を塗布する際の鋼帯温度を50℃〜95℃とする。塗布に際しロールを用いないので、問題なく塗膜を形成することができる。塗布後の乾燥装置が不要であり、従来からあるメッキライン上でクリア塗膜を塗布することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、メッキ層表面の粗度がRaで0.8μm以上である防眩性を有するメッキ鋼板の製造方法に関するものである。
メッキ鋼板、例えば溶融メッキ鋼板は、鋼帯を前処理後に溶融Znメッキ浴に浸漬してメッキし、その後、ガスワイピングでメッキ付着量を制御し、さらに凝固点直上で気水冷却を行って板温度を下げ、ガイドロール等へのZnの付着を防止している。このような製造方法を用いた場合、鋼帯のメッキ表面は金属光沢を有し、眩しい製品となっている。
メッキ表面に防眩性を持たせるためには、メッキ表面に凹凸を付与すればよい。例えば、特許文献1には、ガスワイピング直上でメッキ層表面にZn融液が残存するように水スプレーを行う技術が開示されている。また特許文献2には、溶融Znメッキ後の溶融状態での溶融Znメッキ面に水滴を吹きつけることにより表面を粗面化させる技術が開示されている。
鋼板表面に塗料皮膜を形成する方法として、通常はロール塗布方法が用いられる。また、ロールを用いずに塗料皮膜を形成する方法として、スリットから塗布液の膜を吐出し、これらの膜を移動する板の上に塗布して皮膜を形成する方法が知られている。スリットを用いる方法では、同時に多層膜を塗装することもできる。多層膜塗装方法には、塗布液をスライドに沿って流下させ、カーテンを形成して板表面に多層膜を形成するスライドカーテン塗装装置を用いることができる。またカーテンを形成しないスライドビード装置、複数の近接するスリットから塗料を吐出してスライドを用いずに多層膜を形成するダイコータ装置を用いることもできる。
鋼板表面に多層塗膜を一度に塗布できる多層同時塗装装置として、特許文献3にはスライドカーテン塗装装置が記載されている。塗料は下層としてポリエステル系のプライマー塗料を使用し、中層に高分子ポリエステル系のトップコート用塗料、最上層に高分子ポリエステル系のクリア塗料を使用している。
メッキ鋼板は、その表面に防錆性向上あるいは塗装性向上を目的とした表面処理皮膜を形成し、その上にさらに必要に応じて各種塗料が上塗りされる。
防錆性向上と塗装性向上を兼ね備えた表面処理皮膜として、従来はクロメート皮膜が用いられていた。特に亜鉛メッキ鋼板あるいは亜鉛合金メッキ鋼板の白錆を防止する上で、クロメート皮膜は好適である。また、塗装性を向上させる表面処理皮膜として、リン酸塩皮膜が優れている。これら表面処理皮膜を化成処理皮膜ともいう。
環境問題の高まりを背景に、従来のクロメート皮膜は順次非クロメート皮膜に代替されている。クロメート皮膜と同等の性能を有する非クロメート皮膜として、特許文献4においては、タンニン又はタンニン酸、シランカップリング剤、及び微粒シリカを同時に含有する非クロメート薬剤を塗布したものが記載されている。また特許文献5には、非クロメート皮膜として、架橋樹脂マトリックス及び無機防錆剤を含み、架橋樹脂マトリックスは水性樹脂と架橋剤との反応により形成される皮膜が記載されている。
特開平8−188863号公報 特開平9−78216号公報 特開平6−190323号公報 特開2005−206921号公報 特開2005−281863号公報
表面に粗さを持たせた防眩性のメッキ鋼板については、表面が粗いため、メッキ鋼板を加工する際にメッキ層の剥離が生じたり、あるいはメッキ表面に物が当たったときにメッキが剥離しやすい(耐チッピング性が低い)という性質を有している。
同様に、メッキ鋼帯を製造するライン内において、表面のメッキ層が剥離してロールにメッキ金属が巻きつくという問題も発生する。
防眩性メッキ鋼板の表面にクリア塗膜を塗布すれば、このクリア塗膜が保護膜となり、メッキ層の剥離を防止することができる。
防眩性メッキ鋼板の表面にロールを用いてクリア塗膜を塗布しようとすると、鋼板表面が粗さを有しているため、ロールが早く摩耗してしまうという問題がある。また、ロール摩耗は鋼帯の幅の範囲で発生するため、狭幅から広幅までの各種の幅の鋼帯を処理しようとするとき、広幅から狭幅の順で処理を行わないとロールの跡が鋼帯表面上に残ることとなり、スケジュールフリーの処理が行えないという問題も生じる。さらに、メッキを施した鋼帯において幅端部は幅中央に比較してメッキ厚みが厚くなる傾向があり、このようなメッキ鋼板にロールを用いて塗膜を塗布すると、メッキ厚みが厚い幅端部は塗膜の塗布厚みが薄くなるという問題も有する。
通常のクリア塗膜については、溶剤系の塗料を使用し、塗料を塗布した後の鋼帯を乾燥装置内に導き、乾燥・焼き付けを行う必要がある。従って、防眩性メッキ鋼板の表面にクリア塗膜を塗布しようとすると、塗装装置とともに乾燥装置を設置する必要が生じ、メッキ処理ラインとは別に塗装ラインを新設する必要が生じる。また、このように塗装ラインをメッキ処理ラインと別に設けたのでは、メッキライン上でメッキが剥離してロールに付着する問題を解決することができない。
一方、従来、メッキの後処理(下地処理)として、クロメート皮膜処理、リン酸皮膜処理が行われており、その際には浸漬皮膜処理装置、スプレー皮膜処理装置が用いられてきた。
浸漬皮膜処理の場合には、浸漬層に溜められた液の中を鋼板が通過して皮膜処理される。また、スプレー皮膜処理の場合には、槽内で鋼板にスプレーで皮膜処理液が塗布されるが、この際に、鋼板に付着する皮膜処理液の歩留まりが低いために、鋼板に付着しなかった皮膜処理液は槽内で回収されて、貯蔵タンクに循環した後に再びスプレー皮膜処理装置に送られる。このように皮膜処理液は循環させないと処理コストが大きくなる。
もし、鋼板の温度が高くなると、上記のような循環系の装置の場合には、皮膜処理液の温度が上昇して最終的には鋼板の温度近傍に達する。
皮膜処理の場合には、鋼板の温度が室温より高くなっても、皮膜処理液の性質が変化しないため、塗装には支障ない。
ところが、クリア塗料を塗布する場合には、クリア塗料の温度が上がると、塗料の中で反応が起きて塗料の硬化が始まるために、鋼板の温度が高い場合には、上記のような、浸漬塗布やスプレー式の塗布装置を用いることができない。また、循環式でないスプレー装置でクリア塗料を塗布することは、塗料の付着歩留まりが悪いので、本発明のスライドカーテン塗布装置を使用するのに比較してコストデメリットが大きい。
本発明は、防眩性を有するメッキ鋼板のメッキの耐剥離性を改善するためにメッキ表面にクリア塗膜を塗布するに際し、メッキライン内で問題なく塗膜を塗布し、かつ新たな乾燥装置を設けることなくメッキライン内で乾燥を終了させることのできるメッキ鋼帯の製造方法を提供することを目的とする。
防眩性メッキ鋼板の表面にクリア塗膜を塗布するに際し、スリットから吐出した塗布液の膜を移動する鋼帯の上に塗布することにより塗装膜を形成することとすれば、たとえメッキ鋼板表面が粗さを有していても問題なく塗膜を形成することができ、狭幅から広幅までの各種の幅の鋼帯をスケジュールフリーで処理することができ、たとえ幅端部のメッキ厚みが厚くてもクリア塗膜を均等の厚みで塗布することができる。
溶剤系の塗料を用いた場合、塗料塗布後の乾燥において温度を250℃程度まで上昇させる必要があり、塗装ライン上で塗装装置の下流側に乾燥装置を設置することが必須となる。これに対し、塗布液として水性塗料を用いることとすれば、塗料塗布後の乾燥における温度を100℃以下程度とすればよい。そして、塗布前の鋼帯温度をこの程度の温度に保持しておけば、塗布後の鋼帯を乾燥させるための乾燥装置を設けなくても、鋼帯が有する熱によって十分に塗膜を乾燥させることができる。鋼帯表面にメッキを施すメッキラインにおいて、鋼帯温度が100℃程度となったタイミングで水性塗料を塗布することとすれば、その後の乾燥装置が不要であり、従来からあるメッキライン上でクリア塗膜を塗布することが可能となる。
本発明は上記知見に基づいてなされたものであり、その要旨とするところは以下の通りである。
(1)鋼帯表面にメッキ層を形成し、メッキ層表面の粗度をRaで0.8μm以上とし、メッキ層形成後鋼帯を巻き取る前に塗装膜を塗布し、該塗装膜は、スリットから吐出した塗布液の膜を移動する鋼帯の上に塗布することにより形成し、該塗布液は水性塗料であることを特徴とするメッキ鋼帯の製造方法。
(2)塗装膜を塗布する際の鋼帯温度を50℃〜95℃とすることを特徴とする上記(1)に記載のメッキ鋼帯の製造方法。
(3)水性塗料により形成される塗装膜のウェット膜厚を60μm以下とすることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のメッキ鋼帯の製造方法。
(4)塗布液の表面張力を35dyne/cm以下とすることを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のメッキ鋼帯の製造方法。
(5)複数のスリットから塗布液の膜を吐出し、これらの膜を移動する鋼帯の上に塗布して多層の膜を形成し、前記多層膜のうち鋼帯に近い側に塗布される塗布液は水性の金属表面処理剤であり、鋼帯から遠い側に塗布される塗布液は水性塗料であることを特徴とする上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のメッキ鋼帯の製造方法。
(6)水性の金属表面処理剤は、クロムを含有しない有機物または無機物で構成され、常温では水溶性であり、加熱乾燥すると非水溶性となることを特徴とする上記(5)に記載のメッキ鋼帯の製造方法。
(7)塗布液を鋼帯の上に塗布するに際し、スライドカーテン塗装装置を用いることを特徴とする上記(1)乃至(6)のいずれかに記載のメッキ鋼帯の製造方法。
本発明は、防眩性メッキ鋼板のメッキ表面にクリア塗膜を塗布するので、加工時のメッキ層剥離が生じにくく、耐チッピング性を高くすることができる。
また本発明は防眩性メッキ鋼板の表面にクリア塗膜を塗布するに際し、スリットから吐出した塗布液の膜を移動する鋼帯の上に塗布することにより塗装膜を形成するので、メッキ鋼板表面が粗さを有する防眩性メッキ鋼板でも問題なく塗膜を形成することができ、狭幅から広幅までの各種の幅の鋼帯をスケジュールフリーで処理することができ、たとえ幅端部のメッキ厚みが厚くてもクリア塗膜を均等の厚みで塗布することができる。
さらに本発明は、塗布液として水性塗料を用い、メッキライン内においてメッキ時に鋼板に付与された熱を用いて塗膜の乾燥を行うので、塗布後の乾燥装置が不要か、あるいは補助的乾燥装置設置で足り、従来からあるメッキライン上でクリア塗膜を塗布することが可能となる。
溶融亜鉛メッキ鋼板の製造方法を例にとり、図1に基づいて本発明を説明する。
図1に示すように、鋼帯7を前処理後に溶融Znメッキ浴11に浸漬してメッキし、その後、ガスワイピング12でメッキ付着量を制御する。本発明ではこの後、鋼帯表面に防眩性を持たせるためにメッキ表面に凹凸を付与する。図1に示す例では、溶融状態時の溶融Znメッキ面に気水吹き付け装置13を用いて液滴を含有する気体を噴霧する。これにより、メッキ表面に凹凸を付与することができる。
本発明において、鋼帯のメッキ層表面の粗度をRaで0.8μm以上とする。メッキ鋼板表面の粗度が大きいほど防眩性が優れるものであり、必要とされる防眩性を満足するため、メッキ層表面の粗度をRaで0.8μm以上とした。
本発明ではさらに、メッキ層形成後鋼帯7を巻取装置18で巻き取る前にメッキ層表面に塗装装置15によって塗装膜を塗布する。塗布する塗装膜は、スリットから吐出した塗布液の膜を移動する鋼帯の上に塗布することにより形成する。図1に示す例では、塗装装置15として図2に示すようなスライドカーテン塗装装置1を用いて塗布液を塗布している。
塗装膜の塗布に際してロールを用いないので、表面凹凸を有する防眩性のメッキ鋼板表面に塗布するに際しても、ロールが摩耗するという問題が発生しない。また、鋼帯幅が種々変化する鋼帯を用いる場合、ロール塗布であれば広幅から狭幅の順でメッキ処理を行う必要が生じるが、ロールを用いないので各種の幅の鋼帯をスケジュールフリーで処理することができる。さらにメッキ鋼帯は幅端部のメッキ厚みが幅中央に比較して厚くなる場合があるが、このような場合でも、ロールを用いないので塗布膜の膜厚を幅方向で均一に保持することができる。
スリットから吐出した塗布液の膜を移動する鋼帯の上に塗布するに際し、図2に示すようなスライドカーテン塗装装置1を用いることができる。スライドカーテン塗装装置1は1又は2以上のスリット2を有し、各スリット2から塗料を吐出させると、吐出した塗料は液膜となり、スライドに沿って流下する。スリットの数が2以上であれば、スリットの数に対応する多層膜となった液膜はスライド3に沿って流下し、スライド端においてスライド3から離れ、多層膜カーテン6として自由落下する。スライドカーテン塗装装置の下方には、カーテン塗覆を行う対象物としての鋼帯7が走行している。鋼帯の表面に落下したカーテン6は、1層又は多層の状態を保持したまま鋼帯の表面に付着し、鋼帯7の表面に塗膜が形成される。
スリットを用いた他の塗装方法としては、カーテンを形成しないスライドビード装置、複数の近接するスリットから塗料を吐出してスライドを用いずに多層膜を形成するダイコータ装置等を用いることができ、1層又は多層塗膜を同時に形成できる点ではスライドカーテン塗装装置と同等である。
本発明では、塗布する塗布液として水性塗料を用いる。従来から用いられている溶剤系塗料であると、塗布後の乾燥・焼き付けで温度を250℃程度まで上昇させる必要があり、これでは塗布液塗布後に専用の乾燥・焼き付け装置を設置する必要がある。一方、水性塗料であれば100℃以下程度の温度で乾燥させることができるので、メッキラインにおいて、鋼帯温度が100℃以下程度となったタイミングで水性塗料を塗布することとすれば、その後の乾燥装置が不要であり、従来からあるメッキライン上でクリア塗膜を塗布することが可能となる。
本発明で、水性塗料としては水系フッ化クリア塗料、水系シリコン塗料、水性アクリルを用いることができる。
本発明で、塗装膜を塗布する際の鋼帯温度を50℃〜95℃とすると好ましい。鋼帯温度が50℃以上であれば、塗装膜を塗布後に鋼帯が有する熱で塗布膜をメッキライン内で十分に乾燥させることができ、塗布をメッキライン内で実施した上で新たな乾燥装置を設置する必要が生じない。また、鋼帯温度が95℃以下であれば、乾燥後の塗装膜にワキを発生させることなく、乾燥を終了させることができる。
メッキライン内で塗装膜を塗布するに際し、図1に示すように塗装装置15を配置することができる。図1に示す例において、塗装装置15の位置における鋼帯7の温度を好適に調整するため、鋼帯温度調節装置14が設けられている。鋼帯温度調節装置14は、ミスト状の気水冷却装置であり、複数段の冷却セクションに分割されている。この冷却セクションは、鋼板の厚み、幅、通板速度により、使用する段を制御している。
本発明において、塗装装置15から鋼帯7の巻取装置18までの間には乾燥装置を配置する必要がない。ただし、通板速度を調整したり、鋼板形状不良による乾燥ムラが生じた場合に、乾燥調整帯16を設ける場合がある。この乾燥調整帯は水性塗料を乾燥するために必要なエネルギーの10%以下で構成される。
防眩性メッキ鋼板の表面に形成するクリア塗膜は、その乾燥膜厚を2μm以上10μm以下程度とすると好ましい。これはメッキ鋼板の粗度が0.8μm以上のため、クリア塗膜がメッキ鋼板全体を覆うには2μm以上必要であり、また一方で10μmより大きくなるとウェット膜厚も大となり、乾燥不足が生じるためである。そしてこの場合、水性塗料により形成される塗装膜のウェット膜厚を60μm以下とすると好ましい。ウェット膜厚が60μm以下であれば、メッキライン内で水性塗料の塗装膜を形成し、特別の乾燥装置を用いずにメッキライン内で塗装膜の乾燥を終了させることができるからである。なお、塗装膜塗布時の鋼帯温度と好適ウェット膜厚との関係は図3に示すとおりである。
本発明で、塗布液の表面張力を35dyne/cm以下とすると好ましい。これは表面張力が35DYNE/CMより大きいと、スライドカーテン塗布装置から流下する塗料がカーテン状にならず、均一に塗布できなくなるためである。
本発明において、防眩性のメッキ鋼板表面に単層のクリア塗膜を塗布することとしても良いが、メッキ鋼板とクリア塗膜との間に金属表面処理膜を形成することとするとより好ましい。金属表面処理膜とは、防錆性向上と塗装性向上を兼ね備えた表面処理皮膜であり、クロメート皮膜、リン酸皮膜、あるいは特許文献4、5に記載されたような非クロメート皮膜が用いられる。
本発明において、スリットから吐出した塗布液の膜を移動する鋼帯の上に塗布するに際し、複数のスリットから塗布液の膜を吐出し、これらの膜を移動する鋼帯の上に塗布して多層の膜を形成し、多層膜のうち鋼帯に近い側に塗布される塗布液を水性の金属表面処理剤とし、鋼帯から遠い側に塗布される塗布液を水性塗料とすると好ましい。これにより、金属表面処理膜と塗装膜とを同時に塗布することができる。塗装膜の下に金属表面処理膜を有するので、防眩性メッキ鋼板の防錆性と塗装性をともに向上させることができる。
多層膜として同時に塗布する金属表面処理液は水性であり、塗布液も水性塗料であるから、水性塗料を単独で塗布するときと同様、メッキライン内で多層膜塗布時に鋼帯が有する熱によって塗布層を乾燥させることができる。
多層膜を塗布するに際し、図2に示すようなスライドカーテン塗装装置1を用いることができる。他の多層膜塗装方法としては、カーテンを形成しないスライドビード装置、複数の近接するスリットから塗料を吐出してスライドを用いずに多層膜を形成するダイコータ装置等を用いることができ、多層塗膜を同時に形成できる点ではスライドカーテン塗装装置と同等である。
以下、図2のスライドカーテン塗装装置を用いた場合を例にとって説明を行う。
スライドカーテン塗装装置1は2以上のスリット2を有し、各スリット2から塗布液を吐出させると、吐出した塗布液は液膜となり、スライドに沿って流下する。例えば3個のスリットを有するスライドカーテン塗装装置において、第1のスリット2aから吐出した液膜は、第2のスリット2bの位置までスライド上を流下して第2のスリット2bから吐出した液膜に接して2層の液膜を形成し、さらにその2層の液膜は第3のスリット2cまで流下して第3のスリット2cから吐出した液膜に接して3層の液膜を形成する。スライド3の上に形成された液膜は、最上層に第1のスリット2aから吐出された液膜、次の層に第2のスリット2bから吐出された液膜、最下層に第3のスリット2cから吐出された液膜の順で層状に形成される。スライド3上の液膜の幅端部はエッジガイド5によってガイドされる。3層の液膜はスライド3に沿って流下し、スライド端においてスライド3から離れ、3層の多層膜カーテン6として自由落下する。カーテン6の幅端部は案内装置4によって案内される。スライドカーテン塗装装置の下方には、カーテン塗覆を行う対象物としての鋼帯7が走行している。鋼帯の表面に落下した多層膜カーテンは、多層の状態を保持したまま鋼帯の表面に付着し、鋼帯の表面に複数層の塗膜が形成される。
図2に示す鋼帯走行方向8の方向に鋼帯が走行する場合、第3のスリット2cから吐出された液膜が鋼帯7に最も近い最下層を形成し、第1のスリット2aから吐出された液膜が最上層を形成する。鋼帯走行方向が図1に示す方向と逆であれば、鋼帯7の上の液膜の積層順序は逆になる。
図2に示す例において、表面処理皮膜を形成する水性の金属表面処理剤は、第3のスリット2cから吐出される。表面処理皮膜の上に形成される塗料が1層である場合は、第2のスリット2bから塗料が吐出され、第1のスリット2aは使用しない。塗料が2層である場合は、第2のスリット2b及び第1のスリット2aからそれぞれの塗料を吐出する。
本発明において、多層膜のうち鋼帯に近い側の金属表面処理皮膜として塗布される塗布液としては、水性の金属表面処理剤であればいずれをも用いることができる。
水性の金属表面処理皮膜として非クロメート皮膜を形成する場合には、クロムを含有しない有機物または無機物で構成され、常温では水溶性であり、加熱乾燥すると非水溶性となる薬剤を用いると良い。例えば特許文献4に記載のように、タンニンまたはタンニン酸、シランカップリング剤、及び微粒シリカを同時に含有する非クロメート薬剤を用いることができる。非クロメート薬剤が固形分として、タンニンまたはタンニン酸を2〜80g/l、シランカップリング剤を2〜80g/l、微粒シリカを1〜40g/l含有すると良い。固形分としてさらにポリエステル樹脂を1〜60g/l含有させることができる。非クロメート薬剤中のシランカップリング剤としてグリシジルエーテル基を有するものを用いることができる。
クロメート系の表面処理皮膜を形成する場合には、例えば、特開平3−131370号公報に開示されているように、オレフィン−α,β−エチレン性不飽和カルボン酸共重合体樹脂ディスパージョンに水分散性クロム化合物と水分散性シリカを含有させた樹脂系処理剤を用いることができる。
非クロメート処理として、リン酸亜鉛処理等のリン酸塩処理を用いることとしても良い。
図1に示す鋼板の溶融亜鉛メッキラインを用いて防眩性のメッキ鋼板を製造するに際し、メッキライン内に図2に示すスライドカーテン塗装装置を配置し、防眩性メッキ鋼板の表面に塗装膜を塗布した。塗装膜を塗布する際の鋼帯温度を調整する目的で、ミスト状の気水冷却を行うための鋼帯温度調節装置14を設けている。
メッキ鋼板に防眩性を持たせるため、メッキ層表面の粗度をRaで0.8〜2.5μmとしている。メッキ鋼板の板厚、板幅、通板速度は表1に示すとおりである。鋼帯温度調整装置14により、塗装装置15の入り口における鋼帯温度を表1に示す温度に調整した。
塗装装置15において、塗装膜単独、あるいは金属表面処理膜と塗装膜との2層膜を鋼帯表面に塗装した。塗装膜として、水性のクリア塗料である水性アクリルを用い、ウェット膜厚は表1に示すとおりである。金属表面処理膜を構成する金属表面処理剤として、非クロメート剤とクロメート剤を用いた。非クロメート剤としては、タンニン酸、微粒シリカ、シランカップリング剤、ポリエステル含有物を用いた。クロメート剤としては、水分散性クロム、水分散性シリカ含有物を用いた。金属表面処理膜のウェット膜厚は表1に示すとおりである。
塗装装置15からスキンパス17までの通板距離は30mである。その地点における塗装膜の乾燥状況を目視によって評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 2007175638
表1のNo.1、2、4、7は、塗装装置15の入り口における鋼帯温度、塗装膜のウェット膜厚ともに良好な範囲にあり、塗装膜の乾燥状況も良好であった。No.3、5、6は塗装装置15の入り口における鋼帯温度が好適範囲よりも低かったため、乾燥状況がやや不十分であった。また、No.8は金属表面処理膜のウェット膜厚と塗料膜のウェット膜厚の合計が好適条件よりも厚かったため、乾燥状況がやや不十分であった。
本発明のメッキ鋼帯の製造方法を示す概略図である。 スライドカーテン塗装装置を用いた本発明方法を示す図である。 鋼帯温度、ウェット膜厚と乾燥必要時間との関係を示す図である。
符号の説明
1 スライドカーテン塗装装置
2 スリット
3 スライド
4 案内装置
5 エッジガイド
6 カーテン
7 鋼帯
8 鋼帯走行方向
11 溶融Znメッキ浴
12 ガスワイピング
13 気水吹き付け装置
14 鋼帯温度調節装置
15 塗装装置
16 乾燥調節帯
17 スキンパス
18 鋼帯巻取装置

Claims (7)

  1. 鋼帯表面にメッキ層を形成し、メッキ層表面の粗度をRaで0.8μm以上とし、メッキ層形成後鋼帯を巻き取る前に塗装膜を塗布し、該塗装膜は、スリットから吐出した塗布液の膜を移動する鋼帯の上に塗布することにより形成し、該塗布液は水性塗料であることを特徴とするメッキ鋼帯の製造方法。
  2. 塗装膜を塗布する際の鋼帯温度を50℃〜95℃とすることを特徴とする請求項1に記載のメッキ鋼帯の製造方法。
  3. 前記水性塗料により形成される塗装膜のウェット膜厚を60μm以下とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のメッキ鋼帯の製造方法。
  4. 前記塗布液の表面張力を35dyne/cm以下とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のメッキ鋼帯の製造方法。
  5. 複数のスリットから塗布液の膜を吐出し、これらの膜を移動する鋼帯の上に塗布して多層の膜を形成し、前記多層膜のうち鋼帯に近い側に塗布される塗布液は水性の金属表面処理剤であり、鋼帯から遠い側に塗布される塗布液は水性塗料であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のメッキ鋼帯の製造方法。
  6. 前記水性の金属表面処理剤は、クロムを含有しない有機物または無機物で構成され、常温では水溶性であり、加熱乾燥すると非水溶性となることを特徴とする請求項5に記載のメッキ鋼帯の製造方法。
  7. 塗布液を鋼帯の上に塗布するに際し、スライドカーテン塗装装置を用いることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のメッキ鋼帯の製造方法。
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