JP2007168514A - 筐体移動手段 - Google Patents

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Abstract

【課題】複写機、ファクシミリ装置、プリンタをはじめとする事務機器など比較的大型で床置き式機器、装置において、据付設置時や場所変更時の移動を安全かつスムーズに行い、据付設置時には、手間を省いて簡単に、転倒防止をしつつ、所定位置に設置することができるキャスタ機構を提供することを目的とする。
【解決手段】筐体の底面に設けた筐体移動手段において、
筐体移動手段は、2個以上のキャスタユニットを平行して備え、このキャスタユニットは、ベースプレートと、2個以上の自在キャスタとを有し、ベースプレートは、ベースプレート面の偏芯位置に設けられた旋回支持部で筐体底面に回転自在に接続され、旋回角度規制部によって旋回角度が規制されており、自在キャスタは、ベースプレートの旋回支持部を挟んで対向する端部付近に、少なくとも各1個設けられ、このうち少なくとも1個が、筐体底面の側面外側に配置することとした。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の事務機器をはじめとする比較的大型で床置き式機器、装置の本体底面に取り付けられる筐体移動手段に関する。
従来、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の事務機器や、その他比較的大型で重量物の床置き式装置、機器には、移動のためのキャスタ機構が本体の底面に設けられている。一般的に、これらに設けられたキャスタ機構は、例えば、筐体が四角形状であれば底面の四隅に、筐体が円形状であれば、底面の外周近傍に3以上のキャスタを均等に配置するなど、安定するように可能な限り筐体底面の外側であって、筐体の重心が、キャスタの内側になるように設けられている。
このような機器は、一般的には、所定の場所に据付設置して使用することが多く、機器の移動は、設置時や設置場所の変更時等に行われる。
機器の移動において、機器のキャスタは、床面に接して機器の重量を支持すると共に、キャスタの車輪の転がりによって、機器を容易に移動せしめる役割を果たす。機器の据付時には、設機器底面に設けられたアジャスターを伸ばして据付設置したり、別途フット部品を取り付けたりして、所定の位置に固定(移動防止)する。
したがって、例えば、据付設置の際に、サービスマン等が該機器を押して、床面上の所望の進行方向に移動させて、所定の位置まで運び、該位置で固定することがあるが、このような状況において、機器の移動時に、床面に窪み、エレベータの溝や、扉等のレール溝等の凹み部分があり、前方2輪のキャスタがここに嵌まり込むと、その重量と大きさのため簡単に抜け出せず手間取ることがあった。
また、所定の位置への固定においても、前記アジャスター、フット部品による固定方法が、一般的ではあるが、次のような問題があった。すなわち、アジャスターは、機器底面内にあるため、支点を機器底面外に持たすことができず、転倒防止には効果が少ない。フット部品は、機器の底面に取り付ける手間がかかる上に別部品であるので、運搬時など取り外した場合等に紛失する等の虞がある。さらに、これらの固定具は、機器の運搬中の転倒防止には、なんら機能を果たさないという問題もある。
そこで、こうした問題を改善するために、床面の凹み等に対して、移動時の安定性が高いキャスタ構造や、利便性の高い転倒防止構造を有する筐体移動手段の提案が多くなされており、その例を以下の特許文献に見ることができる。
特許文献1によれば、四角形状の筐体底面の四隅近傍に設けた筐体移動用のキャスタ取り付け構造において、筐体進行方向前方側の左右に設けた前方側第1キャスタと第2キャスタ及び進行方向後方側の左右に設けた後方側第1キャスタと第2キャスタは、それぞれ進行方向に対する取り付け位置がずれており、そのずれ量をエレベータの溝幅以上に設定する等によって、エレベータの溝等にキャスタが嵌まり込んで機器の運搬に支障を来たすことを防止している。
また、特許文献2によれば、機器本体底面の四角近傍に設けられた移動用のキャスタのうち、同一辺上にある2個のキャスタに、キャスタを昇降させる昇降機構を設けて、キャスタを交互に昇降させることで、残りの3個のキャスタで装置本体の重量を保持し、床面の段差等を乗り越えさせて、機器の運搬に支障を来たすことを防止している。
また、特許文献3によれば、キャスタを機器本体の外側へ出没自在に、且つ突出方向に付勢して設け、キャスタが突出位置にあるときに出没方向以外の方向の外力が加わったときには、キャスタを突出位置に保持するようにして、運搬時・設置時の機器の転倒防止性を高めている。
特開2004−338629号広報 特開2002−344152号広報 特開平9−236960号広報
特許文献1、2の構成では、筐体移動時の安定性は高まるものの、固定や転倒防止の問題が考慮されておらず、また特許文献3の構成では、筐体移動時や固定時の転倒防止の利便性や機能が高まるものの、移動時の安定性が考慮されていない。しかしながら、事務機器等の実際の利用形態を考慮すると、機器の移動と据付は一体的に行われる作業であるので、設置時や、場所変更時には安全かつ安定に移動でき、据付設置時には、手間をかけずに簡単に所定の位置に転倒しないように据付できることが重要であり、これらの機能が一体的に実現できることが望まれている。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、複写機、ファクシミリ装置、プリンタをはじめとする事務機器など比較的大型で床置き式機器、装置において、据付設置時や場所変更時の移動を安全かつスムーズに行い、据付設置時には、手間を省いて簡単に、転倒防止をしつつ、所定位置に設置することができる筐体移動手段を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、筐体の底面に設けた筐体移動手段において、筐体移動手段は、2個以上のキャスタユニットを平行して備え、このキャスタユニットは、ベースプレートと、2個以上の自在キャスタとを有し、ベースプレートは、ベースプレート面の偏芯位置に設けられた旋回支持部で筐体底面に回転自在に接続され、旋回角度規制部によって旋回角度が規制されており、自在キャスタは、ベースプレートの旋回支持部を挟んで対向する端部付近に、少なくとも各1個設けられ、このうち少なくとも1個が、筐体底面の側面外側に配置することとした。
また、請求項2に記載の発明は、前記キャスタユニットは、全て同一構成であって、全てのキャスタユニットの旋回動作が同期する同期手段が設けられていることとした。
また、請求項3に記載の発明は、前記キャスタユニットが、最大の旋回角度まで旋回したとき、ベースプレート両端の自在キャスタの、筐体進行方向についてのずれ量が、エレベータの溝幅以上であることとした。
また、請求項4に記載の発明は、筐体の底面が四角形状で、キャスタユニットを構成するベースプレートが長方形形状であって、このベースプレートは、筐体底面の左右2辺付近に、ベースプレートの長手方向が、前記2辺と平行になるように配置され、旋回角度規制部は、旋回角度が、前記ベースプレートの配置を中心として、両側に均等になるように設けられ、自在キャスタは、ベースプレート下面の長手方向の両端付近にのみ設けられ、一方が、筐体前面外側に配置されていることとした。
本発明の請求項1に係る構成によれば、筐体の底面に設けた筐体移動手段において、筐体移動手段は、2個以上のキャスタユニットを平行して備え、このキャスタユニットは、ベースプレートと、2個以上の自在キャスタとを有し、ベースプレートは、ベースプレート面の偏芯位置に設けられた旋回支持部で筐体底面に回転自在に接続され、旋回角度規制部によって旋回角度が規制されており、自在キャスタは、ベースプレートの旋回支持部を挟んで対向する端部付近に、少なくとも各1個設けられ、このうち少なくとも1個が、筐体底面の側面外側に配置することとした。
したがって、筐体は、ベースプレートの両端付近に夫々キャスタを有する2個以上のキャスタユニットに支持され、かつ、キャスタユニットのキャスタのうち1個は筐体の側面外側に位置するので、少なくとも4個のキャスタが、床面に接地し、少なくとも2個のキャスタが筐体の側面外側に位置し、筐体の重心とキャスタの距離が離れて、移動時および据付時の転倒防止性を高めることができる。
そして、筐体を所定の進行方向に移動させる場合、平行に設けられた各キャスタユニットは、旋回支持部を支点に、旋回支持部の遠位側のキャスタは進行方向の後方、近位側のキャスタは進行方向の前方になるように旋回規制位置まで旋回した状態になる。
この場合、同ベースプレート上の近位側キャスタと遠位側キャスタは、進行方向に対して左右に位置し、かつ筐体の進行方向に対して、前後にずれた位置になるので、移動時、床面にレール溝等の凹み部があっても、キャスタユニットの両輪が凹み部に嵌まり込むことがないので、移動安定性が高まってスムーズにこれらを乗り越えて移動していくことが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記キャスタユニットは、全て同一構成であって、全てのキャスタユニットの旋回動作が同期する同期手段が設けられていることとした。
したがって、請求項1に記載の発明と同様に、移動時、据付時の転倒防止性が高く、移動には、部屋やエレベータの出入り等において、床面にレールや溝等の凹み部があっても、キャスタが嵌まり込むことなく、移動安定性が高まって、スムーズにこれらを乗り越えて移動していくことが可能であり、さらに全てのキャスタユニットが同期して旋回するので、キャスタユニット同士の干渉も無く、スムーズに方向転換等ができ、取り回しが良い。
また、請求項3に記載の発明によれば、前記キャスタユニットが、最大の旋回角度まで旋回したとき、ベースプレート両端の自在キャスタの、筐体進行方向についてのずれ量が、エレベータの溝幅以上であることとした。
したがって、高い転倒防止性、移動安定性に加えて、筐体移動時、エレベータの溝部に差し掛かっても、キャスタユニットのベースプレート両端のキャスタが同時にエレベータ溝に嵌まり込むことがないので、エレベータの出入りにおいて、筐体の移動に手間取ることが無い。
また、請求項4に記載の発明によれば、筐体が四角形状で、キャスタユニットを構成するベースプレートが長方形形状であって、このベースプレートは、筐体底面の左右2辺付近に、ベースプレートの長手方向が、前記2辺と平行になるように配置され、旋回角度規制部は、旋回角度が、前記ベースプレートの配置を中心として、両側に均等になるように設けられ、自在キャスタは、ベースプレート下面の長手方向の両端付近にのみ設けられ、一方が、筐体前面外側に配置されていることとした。
したがって、例えば、四角形状の筐体を有する複写機において、2個のキャスタユニットのベースプレートの長手方向が、筐体側部と平行、かつ複写機の操作部側前方に、キャスタを突出して有する場合、複写機の移動時は、複写機の側面(前面の左右面)方向のいずれか一方を進行方向として、筐体進行方向に対してキャスタユニットの両端のキャスタは進行方向について前後にずれるので、移動安定性が高まり、エレベータの溝等の床面の凹み部に嵌まり込むことなくスムーズに移動できる。また、ベースプレートの一方のキャスタが筐体前面外側に設けられているので、転倒防止性も高い。
また、据付設置時には、複写機の前面側(操作部側)を押して壁側に移動させ、所定位置に設置することで、ベースプレートの長手方向が、複写機側面と平行になり、キャスタの突出が最も大きくなり、筐体重心から離れるので、転倒防止性がより高まる。この際、特別に転倒防止作業を必要としないので、据付設置作業は、手間がかからず簡単に済む。
また、これにより前面方向への転倒防止性が高まるので、地震等の災害時においても人的被害を大幅に低減することができる。
また、キャスタユニットの旋回角度は、筐体左右方向について均等であるので、筐体移動時の進行方向が左右どちらであっても同様の効果を得ることができる。
以下、本発明に係る筐体移動手段としてのキャスタ機構について、本キャスタ機構を搭載した複写機を例に挙げて、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本発明に係るキャスタ機構を搭載した複写機の模型的上面図および右側面図である。図2は、固定状態におけるキャスタ機構の正面図(前面)および下面図(底面)である。図3は、移動状態におけるキャスタ機構の正面図(前面)および下面図(底面)である。
本発明に係る実施の形態の全体構成について、図1を参照して簡単に説明する。図1に示すように、筐体としての複写機1は、キャスタ機構2の上に載置・固定されている。
キャスタ機構2上に載置される複写機1は、水平断面形状が長方形形状であって、その底面形状も同様の長方形形状である。複写機1には、各種操作を行う操作パネル3が、一方の長辺付近の上面に設けられている。なお、複写機の4側面のうち、操作パネルを有する側の側面を、複写機の前面、これに対向する面を背面、前面から見て左右の側面を夫々、左側面、右側面とする。
図2に示すように、キャスタ機構2は、複写機1を載置する基台部4、2個のキャスタユニット5、旋回支持部6、旋回角度規制部7、リンク部材8を備える。キャスタ機構2は、可変機構形状を有し、移動時と据付時において、大きく分けて2形態をとる(移動時の形態を移動形態(図3)、据付時の形態を固定形態(図2)とする)。
以下、キャスタ機構2の構成の説明に当たっては、特に明記しない限り、固定形態を初期状態として、固定形態におけるキャスタ機構2を用いて説明を行う。
複写機1を載置する基台部4は、金属部材等からなり、複写機1の底面と略同様の上面形状を有し、複写機1の底面と、螺旋等の締結手段(不図示)によって、固定されている。
図2に示すように、2個のキャスタユニット5は、同一構成であり、基台部4の下側に設けられている。キャスタユニット5の外形は、長方形状であって、その長辺が、複写機1の短辺(左右側面の下辺)より長くなるように設定されている。キャスタユニット5は、複写機1の左側面および右側面近傍の基台部4の底面に、キャスタユニット5の長辺が、複写機1の短辺と平行になるように、夫々取り付けられている(左側面側を第1のキャスタユニット5L、右側面側を第2のキャスタユニット5Rとする)。
キャスタユニット5は、キャスタユニット5の構造部材であってキャスタユニット5の外形をなす長方形形状のベースプレート9と、2個のキャスタ10を備える。
ベースプレート9は、キャスタユニット5と同様に、その長辺の長さが、複写機1の短辺長より長く、かつ複写機の前面側にのみ突出するように設けられている。
キャスタ10としては、いわゆる自在キャスタを採用しており、車輪台座部が、キャスタ基台部に対して回転支持されている(不図示)。したがって、キャスタ10の車輪の向きは、キャスタ機構2の移動動作に従動して変わるようになっている。キャスタ10は、ベースプレート9下面に設けられており、キャスタ10の車輪台座の回転軸(不図示)が、ベースプレート9の下面中心部を通り、ベースプレート9の長辺と平行な線分(ベースプレート中線BCL)上の、ベースプレート9の長手方向両端付近に各1つ設けられている(複写機前面側のキャスタを第1のキャスタ10F、複写機背面側のキャスタを第2のキャスタ10Rとする)。なお、複写機1の前面側のキャスタ10Fは、固定形態、移動形態において、複写機1の底面よりも前側(前面外側)に位置するように設けられている。
旋回支持部6は、ベースプレート中線BCL上であって、ベースプレート9下面の中央部と、複写機背面側の第2のキャスタ10Rとの間に偏芯して設けられており、基台部4に設けられたベースプレート旋回軸61と、これに勘合するベースプレート9に設けられたベースプレート旋回軸受け部62により回転自在に支持されている。
旋回角度規制部7は、基台部4に設けられた旋回角度規制軸71と、ベースプレートに設けられた円弧状溝72の勘合によって構成されており、ベースプレート旋回軸61と複写機前面の間に設けられている。
旋回角度規制軸71は、基台部4のベースプレート旋回軸61を通り、複写機1の底面の短辺と固定状態で平行なベースプレート旋回基準線BSL上の、ベースプレート旋回軸61と複写機前面の間に設けられている。
ベースプレート9に設けられた円弧状溝72は、旋回支持部6を中心とする円周に沿った溝であって、ベースプレート中線BCL上で、ベースプレート面の中央部と、複写機前面側の第1のキャスタ10Fとの間、すなわち旋回角度規制軸71に対向する位置に設けられている。円弧状溝72の溝幅は、旋回角度規制軸71の軸径よりも僅かに広く設定されており、旋回角度規制軸71が滑らかに溝部を摺動できるようになっている。そして円弧状溝72の円弧角度は、ベースプレート中線BCLを中心として、円弧角度が左右に均等になるように設けられている。
したがって、ベースプレート9は、基台部4の旋回角度規制軸71と、ベースプレート9に設けられた円弧状溝72が勘合した状態で旋回運動を行うことになるので、キャスタユニット5の旋回角度αは、円弧状溝72の円弧角度によって規制(−M≦α≦M)されることになる。
キャスタユニット5の旋回規制角度は、例えば、キャスタユニット5が時計回りに旋回して、旋回最大角(α=M)に達した状態において、複写機1の前面を投射面として、図3に示すように、第1のキャスタ10Fと第2のキャスタ10Rの前記投射面上における距離Aが、エレベータの溝幅よりも大きくなるように設定されている(反時計回り(α=−M)についても同様)。
なお、ベースプレート9において、旋回支持部6、および旋回角度規制部7は、基台部4との間に、摺動部材やスラスト軸受け等を設けて(不図示)、前記回転支持を行うと共に垂直荷重も支持している。
第1のキャスタユニット5Lと、第2のキャスタユニット5Rは、基台部4の中線CLについて線対称かつ平行になるように左右(複写機の左右側面側)に振り分け配置されており、同期手段としてのリンク部材8を設けて、双方のキャスタユニット5L、5Rが連動して旋回するように構成されている。
リンク部材8の両端には、鉛直方向に貫通穴81が設けられており、第1、第2のキャスタユニット5L、5Rのベースプレート中線BCL上であって、ベースプレート旋回軸受け部62と円弧状溝72の間に設けられたリンク軸82と貫通穴81は、回転軸受け(不図示)を介して回転自在に勘合されている。この際、第1のキャスタユニット5Lのリンク軸82と第2のキャスタユニット5Rのリンク軸82との軸間距離と、第1のキャスタユニット5Lのベースプレート旋回軸61と第2のキャスタユニット5Rのベースプレート旋回軸61との軸間距離は、第1、第2キャスタユニット5L、5Rが平行であるので、同一となり、第1のキャスタユニット5Lと第2のキャスタユニット5Rは、ベースプレート旋回軸61、リンク軸82をジョイント部とする平行リンク構造をなす。
次に本構成に係る複写機のキャスタ機構の動作について、図1〜図3に加えて図4を参照して説明する。図4は、複写機の据付設置動作を示す図である。
ここでは、具体的な動作例として、図1の複写機1を複写機前面から向かって右方向を進行方向として移動させ、所望の設置場所に据付ける場合についての説明を行う。
複写機1の移動開始直前において、キャスタ機構2の形態は、固定形態(図2)とする。したがって、このとき、キャスタユニット5の長辺は、複写機1底面の短辺と平行な状態であり、キャスタ10の方向も同様となっている。
複写機1が、右方向を進行方向として移動し始めると、第1、第2のキャスタユニット5L、5Rの夫々のキャスタ10F、10Rは、各車輪が、進行方向に対して最も抵抗が少なくなるよう旋回せしめられる(車輪が進行方向を向く)。このときキャスタ10にかかる荷重が略均等であるとして、キャスタ10の車輪の転がり抵抗によるベースプレート旋回軸61における第1、第2のキャスタユニット5L、5Rの回転モーメントは、キャスタ10Fとキャスタ10Rの距離の違いから、キャスタ10F側が大きくなるので、ベースプレート旋回軸61の時計回り方向(上面視)に発生する。
したがって、第1、第2のキャスタユニット5L、5Rは、ベースプレート旋回軸61を中心に時計回りに旋回し始める。この際、第1、第2のキャスタユニット5L、5Rは、リンク部材8によって連結され、平行リンク構造をとっているので、旋回動作は同期して行われる。
そして、更に移動を続けると、第1、第2のキャスタユニット5L、5Rは、同方向への旋回を続け、旋回角度規制部7によって規制されている最大角度(α=M)に至り、キャスタ機構2の形態は移動形態(図3)となる。ここで、固定形態から移動形態への遷移は、複写機1の移動に伴い、従動的に行われる。
図3に示すように、移動形態においても、固定形態時と同様に、複写機1の前面側にキャスタユニット5が突出しており、キャスタ10Fが複写機1の底面より前面外側に張り出しているので、転倒防止性が高められて、移動時の安全性が高まる。また、リンク部材8により、第1、第2キャスタユニット5L、5Rは同期して旋回するのでの、スムーズに方向転換等ができ、取り回しが良い。
この後、更に移動を続け、エレベータに載せ移す場合において、キャスタ機構2の車輪は、エレベータの溝部を通過するが、移動形態におけるキャスタユニット5の第1のキャスタ10Fと第2のキャスタ10Rは、複写機1の進行方向に対して、前後にずれて(第2のキャスタ10Rが前側、第1のキャスタ10Fが後ろ側)位置しており、そのずれの間隔Aは、エレベータの溝幅よりも大きく設定しているので、第1のキャスタ10F、第2のキャスタ10Rは、別々にエレベータの溝を乗り越えることになり、夫々のキャスタユニット5F、5Rの各キャスタ10F、10Rが、同時にエレベータの溝に嵌まり込むことがない。
したがって、エレベータの溝によって4個のキャスタ中、1個のキャスタの機能が一時的に損なわれても、残りの3個のキャスタが床面に接地し、複写機1の移動、荷重を担うので、引っかかり無く、スムーズに移動を続けることが可能となる。
複写機1の据付設置については、建物等の壁側に複写機1の背面を向け、操作パネル3がある前面を部屋の内側に向けて設置するのか一般的である。
図4に示すように、本複写機1を据付設置する際は、設置場所の壁面より少し前側に壁面に複写機1の背面を向けて誘導し、その後、複写機1の前面を壁面方向に押して、複写機1を設置位置(図4の破線四角枠)に導く。この作業により、設置位置における複写機1のキャスタ機構2の形態は、移動形態から固定形態に遷移する。
よって、キャスタユニット5のキャスタ10Fが、複写機1の前面外側に最も突出した状態になり、複写機1の前面への転倒防止性が最も高まることになる。すなわち、人が操作する複写機1の前面側に対する転倒防止性が高いので、地震時等、複写機1が、前面に転倒して通路を防いで避難路の障害になることや、人に当たって怪我をさせる危険性を大幅に低減することができる。
しかも、一連の移動、据付設置には、手間がかからないので、簡便に行うことが可能である。
また、キャスタユニット5の旋回角度は、複写機1の左右方向について均一であるので、複写機1の進行方向が左右どちら向きであっても同様の効果を得ることができる。
また、移動安定性と転倒防止性とを簡易な機構構成で、一体的に実現しているので、軽量かつ低コストのキャスタ機構とすることができる。
なお、キャスタユニット5の旋回角度は、旋回角度規制部7によって、固定形態、移動形態共に、キャスタ10Fが複写機1の前面外側に位置する範囲に制限しているが、旋回角度規制部7に調整代を設けて、旋回角度を調整できるようにしておいて、キャスタユニット5を複写機1の底面内に収納するように構成することも可能である。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明に係るキャスタ機構を搭載した複写機の模型的上面図および右側面図。 固定状態におけるキャスタ機構の正面図および下面図。 移動状態におけるキャスタ機構の正面図および下面図。 複写機の据付設置動作を示す図。
符号の説明
1 複写機(筐体)
2 キャスタ機構(筐体移動手段)
3 操作パネル
4 基台部
5 キャスタユニット
5L 第1キャスタユニット(左側)
5R 第2キャスタユニット(右側)
6 旋回支持部
61 ベースプレート旋回軸
62 ベースプレート旋回軸受け部
7 旋回角度規制部
71 旋回角度規制軸
72 円弧状溝
8 リンク部材(同期手段)
81 貫通穴
82 リンク軸
9 ベースプレート
10 キャスタ(自在キャスタ)
10F 第1のキャスタ(前部)
10R 第2のキャスタ(後部)

Claims (4)

  1. 筐体の底面に設けた筐体移動手段において、
    前記筐体移動手段は、2個以上のキャスタユニットを平行して備え、
    前記キャスタユニットは、ベースプレートと、2個以上の自在キャスタとを有し、
    前記ベースプレートは、前記ベースプレート面の偏芯位置に設けられた旋回支持部で前記筐体底面に回転自在に接続され、旋回角度規制部によって旋回角度が規制されており、
    前記自在キャスタは、前記ベースプレートの前記旋回支持部を挟んで対向する端部付近に少なくとも各1個設けられ、このうち少なくとも1個を、前記筐体底面の側面外側に配置することを特徴とする筐体移動手段。
  2. 前記キャスタユニットは、全て同一構成であって、全ての前記キャスタユニットの旋回動作が同期する同期手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の筐体移動手段。
  3. 前記キャスタユニットが、最大の旋回角度まで旋回したとき、前記ベースプレート両端の自在キャスタの、前記筐体進行方向についてのずれ量が、エレベータの溝幅以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の筐体移動手段。
  4. 前記筐体の底面が四角形状、前記キャスタユニットを構成する前記ベースプレートが長方形形状であって、
    前記ベースプレートは、前記筐体底面の左右2辺付近に、前記ベースプレートの長手方向が、前記2辺と平行になるように配置され、
    前記旋回角度規制部は、前記旋回角度が、前記ベースプレートの配置を中心として、両側に均等になるように設けられ、
    前記自在キャスタは、前記ベースプレート長手方向の両端付近にのみ設けられ、一方が、筐体前面外側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の筐体移動手段。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011062353A1 (ko) * 2009-11-23 2011-05-26 Lee Seung-Youl 캐스터
CN102149547A (zh) * 2009-11-23 2011-08-10 李承烈 脚轮
JP2018182130A (ja) * 2017-04-17 2018-11-15 富士通周辺機株式会社 電子機器

Cited By (3)

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