JP2008089638A - 耐震事務用機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震による転倒及び移動を防止すること。
【解決手段】プリンタ100は、複数のキャスタ4が配設されたプリンタ本体2と、プリンタ本体2の下端部に配設されたジャッキ8により上昇位置と下降位置との間を昇降可能に支持された支持壁6とを備えている。支持壁6が下降位置に下降させられると、支持壁6の下端面が載置面F上に接地されかつキャスタ4が載置面Fから上方に離隔されてプリンタ本体2が支持壁6により載置面F上に支持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、地震により転倒するのを防止することができる耐震事務用機器、例えば、静電複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置に関する。
上記形態のプリンタは、例えば特許文献1に開示されている。該プリンタは、底面から下方に突出するよう配設された複数のキャスタと、底面から下方に突出するよう配設された複数の取付けねじと、取付けねじの下端に一体に配設されたアジャスタと、取付けねじを回転駆動させるためのアクチュエータと、縦方向の加速度を検出するための加速度検出センサとを備えている。アジャスタの底部には、複数の摩擦係数増加部材が配設されている。
加速度検出センサが地震の初期に到達する縦波を検知すると、検知信号が発信されてアクチュエータが作動させられる。アクチュエータの作動により、取付けねじが回転駆動させられる。アジャスタの底部の摩擦係数増加部材が床面により強く当接させられるので、プリンタの転倒及び移動が防止される。
上記プリンタによれば、地震による転倒及び移動防止が可能であるとされているが、キャスタの車輪が常時接地されているので、大きな地震の場合には移動するおそれがある。また、地震による転倒及び移動防止を確実にするためには、多数の取付けねじ、アジャスタ、アクチュエータ及び加速度検出センサを備える必要があるので、部品点数が多くなり、構成が複雑になる。また、プリンタの底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間の周縁が外方に開放されているので、該空間に塵埃が溜まりやすく、印刷物などの落し物が入った場合には取り出しにくい。
特開平10−254207号公報(段落[0028]〜[0034]の記載、図4及び図5)
本発明の目的は、部品点数が少なく、構成が簡単であり、地震による転倒及び移動を確実に防止することを可能にするとともに、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間に塵埃が溜まったり、印刷物などの落し物が入ったりすることのない、新規な耐震事務用機器を提供することである。
本発明によれば、
複数の移動手段が底面から下方に突出するよう配設された機器本体と、機器本体の下端部に配設された昇降手段により上昇位置と下降位置との間を昇降可能に支持された耐震用部材とを備え、耐震用部材が上昇位置に上昇させられると、載置面から上方に離隔されかつ移動手段が載置面上に接地させられて機器本体が移動手段を介して載置面上に移動可能に支持され、耐震用部材が下降位置に下降させられると、耐震用部材の下端面が載置面上に接地されかつ移動手段が載置面から上方に離隔されて機器本体が耐震用部材により載置面上に支持される、
ことを特徴とする耐震事務用機器、が提供される。
耐震用部材は、機器本体の下端部周縁の外側を下端部周縁に沿ってループ状に延在する支持壁からなり、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間の周縁が耐震用部材により囲まれる、ことが好ましい。
耐震用部材は、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間内に配置されかつ平面から見て機器本体の下端周縁の内側を下端周縁に沿ってループ状に延在する支持壁からなり、機器本体の下端部周縁には、耐震用部材の周縁の外側を囲むスカートが配設され、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、該空間の上端領域を除く他の領域の周縁が耐震用部材により囲まれ、該空間の上端領域の周囲がスカートにより囲まれる、ことが好ましい。
耐震用部材は、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間の内外にわたって存在するよう配置されかつ平面から見て機器本体の下端周縁であって、移動手段が存在する領域を除く下端周縁の外側と、移動手段が存在する領域の内側とを、該下端周縁の外側及び該領域の内側に沿ってループ状に延在する支持壁からなり、機器本体の下端部周縁には、耐震用部材の周縁の外側を囲むスカートが配設され、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、該空間の上端領域を除く他の領域であって、移動手段が存在する領域を除く他の領域の周縁が耐震用部材により囲まれ、該空間の上端領域の周囲がスカートにより囲まれる、ことが好ましい。
耐震用部材は、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間内に配置されかつ平面から見て機器本体の下端周縁であって、移動手段が存在する領域を除く下端周縁の内側と、移動手段が存在する領域の内側とを、該下端周縁の内側及び該領域の内側に沿ってループ状に延在する支持壁からなり、機器本体の下端部周縁には、耐震用部材の周縁の外側を囲むスカートが配設され、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、該空間の上端領域を除く他の領域であって、移動手段が存在する領域を除く他の領域の周縁が耐震用部材により囲まれ、該空間の上端領域の周囲がスカートにより囲まれる、ことが好ましい。
耐震用部材は、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間の内外にわたって存在するよう配置されかつ所定の厚みと、移動手段の各々との干渉を避けるために移動手段の各々に対応して配設された貫通穴とを有するとともに、平面から見て、機器本体の下端周縁の外側を該周縁に沿って延在する周縁を有し、機器本体の下端部周縁には、耐震用部材の周縁の外側を囲むスカートが配設され、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、該空間の上端領域を除く他の領域であって、該貫通穴を除く他の領域が耐震用部材により占められ、該空間の上端領域の周囲がスカートにより囲まれる、ことが好ましい。
耐震用部材は、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間内に配置されかつ所定の厚みと、移動手段の各々との干渉を避けるために移動手段の各々に対応して配設された貫通穴とを有するとともに、平面から見て、機器本体の下端周縁の内側を該周縁に沿って延在する周縁を有し、機器本体の下端部周縁には、耐震用部材の周縁の外側を囲むスカートが配設され、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、該空間の上端領域を除く他の領域であって、該貫通穴を除く他の領域が耐震用部材により占められ、該空間の上端領域の周囲がスカートにより囲まれる、ことが好ましい。
耐震用部材は、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間の内外にわたって存在するよう配置されかつ所定の厚みを有するとともに、平面から見て機器本体の下端周縁であって、移動手段が存在する領域を除く下端周縁の外側と、移動手段が存在する領域の内側とを、該下端周縁の外側及び該領域の内側に沿って延在する周縁を有し、機器本体の下端部周縁には、耐震用部材の周縁の外側を囲むスカートが配設され、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、該空間の上端領域を除く他の領域であって、移動手段が存在する領域を除く他の領域及び該他の領域の外側が耐震用部材により占められ、該空間の上端領域の周囲がスカートにより囲まれる、ことが好ましい。
耐震用部材は、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間内に配置されかつ所定の厚みを有するとともに、平面から見て機器本体の下端周縁であって、移動手段が存在する領域を除く下端周縁の内側と、移動手段が存在する領域の内側とを、該下端周縁の内側及び該領域の内側に沿って延在する周縁を有し、機器本体の下端部周縁には、耐震用部材の周縁の外側を囲むスカートが配設され、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、該空間の上端領域を除く他の領域であって、移動手段が存在する領域を除く他の領域が耐震用部材により占められ、該空間の上端領域の周囲がスカートにより囲まれる、ことが好ましい。
以下、本発明に従って構成された耐震事務用機器の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、図1〜図20において、実質的に同一部分は同一符号で示されている。
先ず図1〜図3を参照して、本発明による耐震事務用機器である画像形成装置、例えばプリンタの実施の形態について説明する。全体を番号100で示すプリンタは、直方体形状の機器本体であるプリンタ本体2と、複数の移動手段である4個のキャスタ4と、耐震用部材である支持壁6と、支持壁6の昇降手段であるパンタグラフ式ジャッキ8(以下、単に「ジャッキ8」と略称する)とを備えている。
キャスタ4は、プリンタ本体2の底面2aにおける4つの角部からそれぞれ下方に突出するよう配設されている。それ自体は周知の構成を利用することでよいキャスタ4は、下端に車輪4aを備えている。プリンタ本体2の前後方向(図1において紙面の表裏方向)中央部の底面2aには、プリンタ本体2の前後方向に所定の幅をもって横方向(図1において左右方向)に直線状に延在するチャンネル形の凹部10が形成され、この凹部10の長手方向(該横方向)中央部にジャッキ8が配設されている。
それ自体は周知の構成を利用することでよいジャッキ8は、それぞれ一端がベース部材12に回動可能に連結された一対のロアアーム14及び16と、それぞれ一端が荷受部材17に回動可能に連結された一対のアッパアーム18及び20と、一端部(図1において右端部)に雄ねじ22aが形成されたねじ軸22とを備えている。ロアアーム14及びアッパアーム18の他端は、ねじ軸22の雄ねじ22aが形成されていない領域に、相対回転可能にかつ軸方向の移動ができないように支持された図示しないブロックに回動可能に連結されている。他方、ロアアーム16及びアッパアーム20の他端は、ねじ軸22の雄ねじ22aが形成された領域に相対回転可能にねじ結合された図示しないナット部材に回動可能に連結されている。ジャッキ8の荷受部材17は、プリンタ本体2の凹部10の長手方向中央部における天面10aに連結されている。ねじ軸22の他端部(図1において左端部)は、プリンタ本体2の、図1において左側外方に延び出し、ねじ軸22の延び出した先端部には、ハンドル22bがねじ軸22に直交するよう配設されている。上記したとおり、ジャッキ8は、プリンタ本体2の下端部、実施形態においては、プリンタ本体2の底面2aに形成された凹部10の天面10aに荷受部材17を介して配設されているが、プリンタ本体2の下端である底面2aに荷受部材17を介して配設する他の実施形態もある。この実施形態においては、プリンタ本体2の全高がジャッキ8の下方への突出量だけ高くなるので、先の実施形態よりも不利ではあるが、高さが問題とならなければ、本発明の目的の達成は可能である、したがって、本発明において、ジャッキ8がプリンタ本体2の下端部に配設される該下端部とは、下端をも含むものである。
ジャッキ8のベース部材12に耐震用部材である支持壁6が支持されている。なお本明細書において耐震用部材とは、事務用機器の、地震による転倒及び移動を確実に防止することを可能にする弾性、緩衝性、強度、摩擦係数などを備えた弾性体(含む粘弾性体)を意味するものである。弾性体としては、例えば、ポリウレタンゴム、発泡ポリウレタンゴム、シリコーンゴムなどの合成ゴム、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂などの合成樹脂、商品名「αゲル」などの粘弾性体を挙げることができる。粘弾性体は粘着性を有するので、接地面をシリコーン系あるいはフッ素系の離型性を有する材料でコーティングしてもよい。
支持壁6は、一定の水平方向厚み及び一定の鉛直高さを有する縦長の矩形状断面を有するとともに、平面矩形のループ状に延在するよう形成されている。図示の実施形態において、支持壁6は、プリンタ本体2の下端部周縁の外側を下端部周縁に沿ってループ状に延在しかつ、ポリウレタンゴムから形成されている。支持壁6の上半分の内側全周には、平面から見て矩形状の板金からなる補強フレーム24が、貼着その他の固着手段により固着されている。補強フレーム24は、上記横方向に対向する一対の鉛直壁24a及び24bと、上記前後方向に対向する一対の鉛直壁24c及び24dとからなる。鉛直壁24a及び24bにおける上記前後方向の中央部間には、支持フレーム26が固着されている。板金からなる支持フレーム26は、一定の上記前後方向幅をもって上記横方向に直線状に延在し、該横方向の両端には下方に直角に延びるフランジが形成されており、該フランジが、それぞれ鉛直壁24a及び24bの上半分の内側に固着されている。支持フレーム26、補強フレーム24及び支持壁6は一体であり、支持フレーム26の上面、補強フレーム24の上端面及び支持壁6の上端面は、実質的に共通の水平面上に位置付けられている。支持フレーム26の上面が、ジャッキ8のベース部材12の下面に重合され、図示しない複数のボルトにより締結されている。上記したとおりにして、ジャッキ8のベース部材12に支持壁6が支持される。
図1〜図4を参照して、支持壁6は、ジャッキ8により上昇位置(図1及び図3に示される位置)と、下降位置(図4に示される位置)との間を昇降可能に支持される。ジャッキ8のハンドル22bを一方又は他方に回転させることにより、プリンタ本体2の凹部10内において、ジャッキ8のベース部材12と荷受部材17とが相互に鉛直に離隔又は接近させられる。ベース部材12と荷受部材17とが相互に鉛直に接近させられると、支持壁6が上昇位置(図1、図3)に上昇させられる。ベース部材12と荷受部材17とが相互に鉛直に離隔させられると、支持壁6が下降位置(図4)に下降させられる。
ジャッキ8により支持壁6が上昇位置(図1、図3)に上昇させられると、支持壁6が載置面Fから上方に離隔されかつ、キャスタ4の各々の車輪4aが載置面F上に接地させられる。プリンタ本体2は、キャスタ4の各々の車輪4aを介して載置面F上に移動可能に支持される。プリンタ本体2を図示しない室内の所定の位置に移動させた後、支持壁6が下降位置(図4)に下降させられると、支持壁6の下端面が載置面F上に接地されかつキャスタ4の各々が車輪4aとともに載置面Fから上方に離隔される。プリンタ本体2は、支持壁6により載置面F上に支持される。プリンタ本体2が下降位置(図4)に下降させられた状態で、プリンタ本体2の底面2aと、底面2aに対向する載置面Fとの間に形成される空間Sの周縁が支持壁6により囲まれる。支持壁6の上端が、プリンタ本体2の下端とほぼ同じ高さに位置付けられる、又はプリンタ本体2の下端よりも若干上方に位置付けられることは、空間S内への物の侵入防止上好ましい。
上記プリンタ100は、使用可能な通常の設置状態において、キャスタ4が載置面Fから浮上させられ、耐震用部材である支持壁6により載置面F上に支持されるので、地震による転倒及び移動が確実に防止される。支持壁6は、プリンタ本体2の周縁領域に沿ってループ状に延在するので、プリンタ本体2を安定して支持することができるとともに、地震による転倒及び移動をより確実に防止することができる。また、耐震のために必要な部材は、ジャッキ8、支持壁6及びそれに付随する補強フレーム24及び支持フレーム26からなるユニットだけであるので、先に述べた従来装置に較べて、部品点数が少なく、構成が簡単である。更にはまた、プリンタ本体2の底面2aと、底面2aに対向する載置面Fとの間に形成される空間Sに塵埃が溜まったり、印刷物などの落し物が入ったりする不具合も防止される。なお上記プリンタ100において、ジャッキ8は1箇所に配設されているが、複数箇所(例えば上記前後方向に間隔をおいて2箇所)に配設する他の実施形態も可能である。
次に図5〜図7を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。全体を番号200で示すプリンタにおいて、支持壁6は、プリンタ本体2の底面2aと、底面2aに対向する載置面Fとの間に形成される空間S内に配置されている。この支持壁6は、平面から見てプリンタ本体2の下端周縁の内側を下端周縁に沿って平面矩形のループ状に延在するよう構成されている。プリンタ本体2の下端部周縁には、支持壁6の周縁の外側を囲むスカート30が配設されている。スカート30(図6では省略)は、プリンタ本体2の下端部周縁から下方に延び出すよう配設されており、横断面が矩形状の筒形状をなしている。その他の構成は、図1〜図4を参照して説明した先の実施形態と実質的に同じであるので、説明は省略する。
支持壁6が下降位置(図7)に下降させられた状態で、空間Sの上端領域を除く他の領域の周縁が支持壁6により囲まれる。空間Sの上端領域の周囲、すなわち隙間はスカート30により囲まれる。上記空間Sは、支持壁6及びスカート30の協働により外側から実質的に覆われる。スカート30の下端は、載置面Fの上方に離隔した位置にある。スカート30は、適宜の剛性を有するシート状部材、例えば、透明、半透明又は不透明な合成樹脂製のフィルムから構成されることが好ましいが、剛性が実質的にない部材であっても、上記隙間を囲む機能が確保できれば使用可能である。この実施形態は、図1〜図4を参照して説明した先の実施形態と実質的に同じ基本構成を有しているので、先に述べたのと実質的に同じ作用効果を得ることができる。
次に図8及び図9を参照して、本発明の更に他の実施形態について説明する。全体を番号300で示すプリンタにおいて、支持壁6は、プリンタ本体2の底面2aと、底面2aに対向する載置面Fとの間に形成される空間Sの内外にわたって存在するよう配置されている。この支持壁6は、平面から見て、プリンタ本体2の下端周縁であって、キャスタ4が存在する領域を除く下端周縁の外側と、キャスタ4が存在する領域の内側とを、該下端周縁の外側及び該領域の内側に沿ってループ状に延在するよう構成されている。支持壁6の平面形状は、矩形の4つの角部における二等辺を矩形の内側に反転させたような形状をなしている。支持壁6は、全体として該平面形状の筒形状をなしている。プリンタ本体2の下端部周縁には、支持壁6の周縁の外側を囲むスカート30(図9では省略)が配設されている。スカート30は、プリンタ本体2の下端部周縁から水平外方に延びてから下方に直角に延び出すよう形成されており、下方に直角に延び出す部分の横断面が矩形状の筒形状をなしている。該筒形状部は、プリンタ本体2の下端周縁の外側であって、キャスタ4が存在する領域を除く下端周縁の外側を該下端周縁の外側に沿って延在する支持壁6の外側を囲むような大きさに形成されている。その他の構成は、図1〜図4を参照して説明した先の実施形態と実質的に同じであるので、説明は省略する。
支持壁6が下降位置(不図示)に下降させられた状態で、空間Sの上端領域を除く他の領域であって、キャスタ4が存在する領域(4つの隅領域)を除く他の領域の周縁が支持壁6により囲まれる。空間Sの上端領域の周囲、すなわち隙間はスカート30により囲まれる。この実施形態は、図1〜図4を参照して説明した先の実施形態と実質的に同じ基本構成を有しているので、先に述べたのと実質的に同じ作用効果を得ることができる。
次に図10及び図11を参照して、本発明の更に他の実施形態について説明する。全体を番号400で示すプリンタにおいて、支持壁6は、プリンタ本体2の底面2aと、底面2aに対向する載置面Fとの間に形成される空間S内に配置されている。この支持壁6は、平面から見て、プリンタ本体2の下端周縁であって、キャスタ4が存在する領域を除く下端周縁の内側と、キャスタ4が存在する領域の内側とを、該下端周縁の内側及び該領域の内側に沿ってループ状に延在するよう構成されている。支持壁6の平面形状は、矩形の4つの角部における二等辺を矩形の内側に反転させたような形状をなしている。支持壁6は、全体として該平面形状の筒形状をなしている。プリンタ本体2の下端部周縁には、支持壁6の周縁の外側を囲むスカート30(図11では省略)が配設されている。スカート30は、プリンタ本体2の下端部周縁から下方に延び出すよう形成されており、全体として横断面が矩形状の筒形状をなしている。その他の構成は、図1〜図4を参照して説明した先の実施形態と実質的に同じであるので、説明は省略する。
支持壁6が下降位置(不図示)に下降させられた状態で、空間Sの上端領域を除く他の領域であって、キャスタ4が存在する領域を除く他の領域の周縁が支持壁6により囲まれる。空間Sの上端領域の周囲、すなわち隙間はスカート30により囲まれる。この実施形態は、図1〜図4を参照して説明した先の実施形態と実質的に同じ基本構成を有しているので、先に述べたのと実質的に同じ作用効果を得ることができる。
次に図12〜図14を参照して、本発明の更に他の実施形態について説明する。全体を番号500で示すプリンタにおいて、ジャッキ8のベース部材12には、耐震用部材である支持ブロック32が支持されている。支持ブロック32は所定の厚みと矩形状の周縁とを有している。支持ブロック32には、矩形状の板金からなる支持フレーム34が上面の全領域を覆うよう固着されている。支持ブロック32及び支持フレーム34の4つの角部には、それぞれ共通の軸線を有する貫通穴36が形成されている。このように構成された支持ブロック32は、プリンタ本体2の底面2aと、底面2aに対向する載置面Fとの間に形成される空間Sの内外にわたって存在するよう配置されている。すなわち、空間Sの配置された支持ブロック32の矩形周縁は、平面から見て、プリンタ本体2の下端周縁の外側を該周縁に沿って延在する。貫通穴36の各々は、対応するキャスタ4との干渉を避けるために配設されている。プリンタ本体2の下端部周縁には、支持ブロック32の周縁の外側を囲むスカート30(図13では省略)が配設されている。スカート30は、プリンタ本体2の下端部周縁から水平外方に延びてから下方に直角に延び出すよう形成されており、下方に直角に延び出す部分の横断面が矩形状の筒形状をなしている。その他の構成は、図1〜図4を参照して説明した先の実施形態と実質的に同じであるので、説明は省略する。
先の実施形態におけるのと同じ如く、支持ブロック32は、ジャッキ8により上昇位置(図12に示される位置)と、下降位置(図14に示される位置)との間を昇降可能である。支持ブロック32が下降位置(図14)に下降させられた状態で、空間Sの上端領域を除く他の領域であって、貫通穴36の各々を除く他の領域が支持ブロック32により占められ、支持ブロック32の下面が載置面Fに接地される。空間Sの上端領域の周囲はスカート30により囲まれる。この実施形態も、図1〜図4を参照して説明した先の実施形態と実質的に同じ基本構成を有しているので、先に述べたのと実質的に同じ作用効果を得ることができる。
次に図15及び図16を参照して、本発明の更に他の実施形態について説明する。全体を番号600で示すプリンタにおいて、支持ブロック32は、プリンタ本体2の底面2aと、底面2aに対向する載置面Fとの間に形成される空間S内に配置される。この支持ブロック32は、平面から見て、プリンタ本体2の下端周縁の内側を該周縁に沿って延在する周縁を有している。プリンタ本体2の下端部周縁には、支持ブロック32の周縁の外側を囲むスカート30(図16では省略)が配設されている。スカート30は、プリンタ本体2の下端部周縁から下方に延び出すよう形成されており、全体として横断面が矩形状の筒形状をなしている。その他の構成は、図12〜図14を参照して説明した先の実施形態と実質的に同じであるので、説明は省略する。
支持ブロック32が下降位置(不図示)に下降させられた状態で、空間Sの上端領域を除く他の領域であって、貫通穴36の各々を除く他の領域が支持ブロック32により占められる。空間Sの上端領域の周囲はスカート30により囲まれる。この実施形態も、図1〜図4を参照して説明した先の実施形態と実質的に同じ基本構成を有しているので、先に述べたのと実質的に同じ作用効果を得ることができる。
次に図17及び図18を参照して、本発明の更に他の実施形態について説明する。全体を番号700で示すプリンタにおいて、支持ブロック32は、プリンタ本体2の底面2aと、底面2aに対向する載置面Fとの間に形成される空間Sの内外にわたって存在するよう配置される。この支持ブロック32は、平面から見て、プリンタ本体2の下端周縁であって、ジャッキ8が存在する領域を除く下端周縁の外側と、ジャッキ8が存在する領域の内側とを、該下端周縁の外側及び該領域の内側に沿って延在する周縁を有している。支持ブロック32の平面形状は、矩形の4つの角部における二等辺を矩形の内側に反転させたような形状をなしている。プリンタ本体2の下端部周縁には、支持ブロック32の周縁の外側を囲むスカート30(図18では省略)が配設されている。スカート30は、プリンタ本体2の下端部周縁から水平外方に延びてから下方に直角に延び出すよう形成されており、下方に直角に延び出す部分の横断面が矩形状の筒形状をなしている。該筒形状部は、プリンタ本体2の下端周縁の外側であって、キャスタ4が存在する領域を除く下端周縁の外側を該下端周縁の外側に沿って延在する支持ブロック32の外側を囲むような大きさに形成されている。その他の構成は、図12〜図14を参照して説明した先の実施形態と実質的に同じであるので、説明は省略する。
支持ブロック32が下降位置(不図示)に下降させられた状態で、空間Sの上端領域を除く他の領域であって、キャスタ4が存在する領域を除く他の領域及び該他の領域の外側が支持ブロック32により占められる。空間Sの上端領域の周囲はスカート30により囲まれる。この実施形態も、図1〜図4を参照して説明した先の実施形態と実質的に同じ基本構成を有しているので、先に述べたのと実質的に同じ作用効果を得ることができる。
次に図19及び図20を参照して、本発明の更に他の実施形態について説明する。全体を番号800で示すプリンタにおいて、支持ブロック32は、プリンタ本体2の底面2aと、底面2aに対向する載置面Fとの間に形成される空間S内に配置される。この支持ブロック32は、平面から見て、プリンタ本体2の下端周縁であって、キャスタ4が存在する領域を除く下端周縁の内側と、キャスタ4が存在する領域の内側とを、該下端周縁の内側及び該領域の内側に沿って延在する周縁を有している。支持ブロック32の平面形状は、矩形の4つの角部における二等辺を矩形の内側に反転させたような形状をなしている。プリンタ本体2の下端部周縁には、支持ブロック32の周縁の外側を囲むスカート30が配設されている。スカート30は、プリンタ本体2の下端部周縁から下方に延び出すよう形成されており、全体として横断面が矩形状の筒形状をなしている。その他の構成は、図12〜図14を参照して説明した先の実施形態と実質的に同じであるので、説明は省略する。
支持ブロック32が下降位置(不図示)に下降させられた状態で、空間Sの上端領域を除く他の領域であって、キャスタ4が存在する領域を除く他の領域が支持ブロック32により占められる。空間Sの上端領域の周囲はスカート30により囲まれる。この実施形態も、図1〜図4を参照して説明した先の実施形態と実質的に同じ基本構成を有しているので、先に述べたのと実質的に同じ作用効果を得ることができる。
図12〜図20を参照して説明したプリンタ500、600、700及び800において、プリンタ本体2は、耐震用部材である支持ブロック32の下面全域が載置面Fに接地させられることにより支持されるので、プリンタ本体2をより安定して支持することができるとともに、地震による転倒及び移動をより確実に防止することができる。また、耐震のために必要な部材は、ジャッキ8、支持ブロック32及び支持フレーム34のユニットだけであるので、先の実施形態よりも更に部品点数が少なく、構成が簡単である。
本発明に従って構成された耐震事務用機器の実施形態の正面概略図であって、要部が図2のA−A矢視断面図で示されている。 図1のB−B矢視断面図である。 図1に示す耐震事務用機器を図1において右方から見た側面概略図であって、一部が断面で示されている。 図1に示す耐震事務用機器の他の作動態様を示す正面概略図である。 本発明に従って構成された耐震事務用機器の他の実施形態の正面概略図であって、要部が図6のC−C矢視断面図で示されている。 図5のD−D矢視断面図である。 図5に示す耐震事務用機器の他の作動態様を示す正面概略図である。 本発明に従って構成された耐震事務用機器の更に他の実施形態の正面概略図であって、要部が図9のE−E矢視断面図で示されている。 図8のF−F矢視断面図である。 本発明に従って構成された耐震事務用機器の更に他の実施形態の正面概略図であって、要部が図11のG−G矢視断面図で示されている。 図10のH−H矢視断面図である。 本発明に従って構成された耐震事務用機器の更に他の実施形態の正面概略図であって、要部が図13のJ−J矢視断面図で示されている。 図12のK−K矢視断面図である。 図12に示す耐震事務用機器の他の作動態様を示す正面概略図である。 本発明に従って構成された耐震事務用機器の更に他の実施形態の正面概略図であって、要部が図16のL−L矢視断面図で示されている。 図15のM−M矢視断面図である。 本発明に従って構成された耐震事務用機器の更に他の実施形態の正面概略図であって、要部が図18のN−N矢視断面図で示されている。 図17のP−P矢視断面図である。 本発明に従って構成された耐震事務用機器の更に他の実施形態の正面概略図であって、要部が図20のQ−Q矢視断面図で示されている。 図19のR−R矢視断面図である。
符号の説明
2:プリンタ本体
4:キャスタ(移動手段)
4a:車輪
6:支持壁(耐震用部材)
8:パンタグラフ式ジャッキ
10:凹部
32:支持ブロック(耐震用部材)
100〜800:プリンタ

Claims (9)

  1. 複数の移動手段が底面から下方に突出するよう配設された機器本体と、機器本体の下端部に配設された昇降手段により上昇位置と下降位置との間を昇降可能に支持された耐震用部材とを備え、耐震用部材が上昇位置に上昇させられると、載置面から上方に離隔されかつ移動手段が載置面上に接地させられて機器本体が移動手段を介して載置面上に移動可能に支持され、耐震用部材が下降位置に下降させられると、耐震用部材の下端面が載置面上に接地されかつ移動手段が載置面から上方に離隔されて機器本体が耐震用部材により載置面上に支持される、
    ことを特徴とする耐震事務用機器。
  2. 耐震用部材は、機器本体の下端部周縁の外側を下端部周縁に沿ってループ状に延在する支持壁からなり、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間の周縁が耐震用部材により囲まれる、請求項1記載の耐震事務用機器。
  3. 耐震用部材は、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間内に配置されかつ平面から見て機器本体の下端周縁の内側を下端周縁に沿ってループ状に延在する支持壁からなり、機器本体の下端部周縁には、耐震用部材の周縁の外側を囲むスカートが配設され、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、該空間の上端領域を除く他の領域の周縁が耐震用部材により囲まれ、該空間の上端領域の周囲がスカートにより囲まれる、請求項1記載の耐震事務用機器。
  4. 耐震用部材は、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間の内外にわたって存在するよう配置されかつ平面から見て機器本体の下端周縁であって、移動手段が存在する領域を除く下端周縁の外側と、移動手段が存在する領域の内側とを、該下端周縁の外側及び該領域の内側に沿ってループ状に延在する支持壁からなり、機器本体の下端部周縁には、耐震用部材の周縁の外側を囲むスカートが配設され、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、該空間の上端領域を除く他の領域であって、移動手段が存在する領域を除く他の領域の周縁が耐震用部材により囲まれ、該空間の上端領域の周囲がスカートにより囲まれる、請求項1記載の耐震事務用機器。
  5. 耐震用部材は、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間内に配置されかつ平面から見て機器本体の下端周縁であって、移動手段が存在する領域を除く下端周縁の内側と、移動手段が存在する領域の内側とを、該下端周縁の内側及び該領域の内側に沿ってループ状に延在する支持壁からなり、機器本体の下端部周縁には、耐震用部材の周縁の外側を囲むスカートが配設され、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、該空間の上端領域を除く他の領域であって、移動手段が存在する領域を除く他の領域の周縁が耐震用部材により囲まれ、該空間の上端領域の周囲がスカートにより囲まれる、請求項1記載の耐震事務用機器。
  6. 耐震用部材は、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間の内外にわたって存在するよう配置されかつ所定の厚みと、移動手段の各々との干渉を避けるために移動手段の各々に対応して配設された貫通穴とを有するとともに、平面から見て、機器本体の下端周縁の外側を該周縁に沿って延在する周縁を有し、機器本体の下端部周縁には、耐震用部材の周縁の外側を囲むスカートが配設され、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、該空間の上端領域を除く他の領域であって、該貫通穴を除く他の領域が耐震用部材により占められ、該空間の上端領域の周囲がスカートにより囲まれる、請求項1記載の耐震事務用機器。
  7. 耐震用部材は、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間内に配置されかつ所定の厚みと、移動手段の各々との干渉を避けるために移動手段の各々に対応して配設された貫通穴とを有するとともに、平面から見て、機器本体の下端周縁の内側を該周縁に沿って延在する周縁を有し、機器本体の下端部周縁には、耐震用部材の周縁の外側を囲むスカートが配設され、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、該空間の上端領域を除く他の領域であって、該貫通穴を除く他の領域が耐震用部材により占められ、該空間の上端領域の周囲がスカートにより囲まれる、請求項1記載の耐震事務用機器。
  8. 耐震用部材は、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間の内外にわたって存在するよう配置されかつ所定の厚みを有するとともに、平面から見て機器本体の下端周縁であって、移動手段が存在する領域を除く下端周縁の外側と、移動手段が存在する領域の内側とを、該下端周縁の外側及び該領域の内側に沿って延在する周縁を有し、機器本体の下端部周縁には、耐震用部材の周縁の外側を囲むスカートが配設され、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、該空間の上端領域を除く他の領域であって、移動手段が存在する領域を除く他の領域及び該他の領域の外側が耐震用部材により占められ、該空間の上端領域の周囲がスカートにより囲まれる、請求項1記載の耐震事務用機器。
  9. 耐震用部材は、機器本体の底面と該底面に対向する載置面との間に形成される空間内に配置されかつ所定の厚みを有するとともに、平面から見て機器本体の下端周縁であって、移動手段が存在する領域を除く下端周縁の内側と、移動手段が存在する領域の内側とを、該下端周縁の内側及び該領域の内側に沿って延在する周縁を有し、機器本体の下端部周縁には、耐震用部材の周縁の外側を囲むスカートが配設され、耐震用部材が下降位置に下降させられた状態で、該空間の上端領域を除く他の領域であって、移動手段が存在する領域を除く他の領域が耐震用部材により占められ、該空間の上端領域の周囲がスカートにより囲まれる、請求項1記載の耐震事務用機器。
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JP2013167147A (ja) * 2012-01-16 2013-08-29 Ricoh Co Ltd 耐震装置
JP2015025940A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 株式会社リコー 機器設置機構、および画像形成装置
CN111610144A (zh) * 2020-05-27 2020-09-01 交通运输部天津水运工程科学研究所 一种重力式结构稳定性试验底部摩擦系数校准系统
JP7470484B2 (ja) 2021-03-12 2024-04-18 株式会社奥村組 削孔システムおよび削孔方法

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