JP2007167780A - 排ガス浄化用触媒 - Google Patents

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Abstract

【課題】複合酸化物触媒と耐熱性担体とを含むと共に、高温であり且つ酸素濃度が高い雰囲気中で使用した場合であっても活性低下が生じ難い排ガス浄化用触媒を提供する。
【解決手段】本発明の排ガス浄化用触媒は、希土類元素とアルカリ土類元素と貴金属とを含み、希土類元素の一部とアルカリ土類元素の一部とは複合酸化物を形成し、この複合酸化物と貴金属の一部とは固溶体を形成している複合酸化物触媒と、前記複合酸化物触媒を担持し、一般式AB24で表される第1複合酸化物と、一般式LMO3で表されるペロブスカイト構造の第2複合酸化物と、一般式X227で表されるパイロクロア構造の第3複合酸化物とからなる群より選択される少なくとも1つの複合酸化物を含んだ耐熱性担体とを具備する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、排ガス浄化用触媒に関する。
従来から、自動車の排ガスを処理する排ガス浄化用触媒としては、セリアやアルミナ等の無機酸化物に白金等の貴金属を担持させてなる三元触媒が広く使用されている。この三元触媒では、貴金属は、窒素酸化物の還元反応並びに一酸化炭素及び炭化水素の酸化反応を促進する役割を担っている。また、無機酸化物は、貴金属の比表面積を増大させると共に、反応による発熱を消散させて貴金属のシンタリングを抑制する役割を担っている。特に、セリアは、酸素ストレージ能を有しており、先の還元反応及び酸化反応を最適化し得る。
ところで、近年、自動車等の自動推進車両は、そのエンジン性能向上に伴い、高速で走行する機会が増えている。これに加え、大気汚染を防止すべく、排ガス規制の強化が進められている。このような背景のもと、自動推進車両の排ガス温度は益々高くなる傾向にある。
また、自動推進車両には、地球温暖化を抑制するために、二酸化炭素排出量の低減が要求されている。そのため、排ガス浄化用触媒が高温に加熱された状態でエンジンへの燃料供給を停止する機会が増えている。
すなわち、排ガス浄化用触媒は、従来と比較してより高い温度で使用されると共に、高温で酸素過剰雰囲気に晒される機会が増加している。したがって、このような使用環境下でも十分な性能を発揮する排ガス浄化用触媒を実現すべく、研究開発が盛んに行われている。
例えば、特許文献1乃至3には、セリアの熱安定性を高め、その酸素ストレージ能などの低下を抑制することが記載されている。具体的には、特許文献1には、白金族元素、活性アルミナ、酸化セリウム、バリウム化合物及びジルコニウム化合物を含んだ排ガス浄化用触媒が記載されている。特許文献2には、触媒担持層がセリウム酸化物とジルコニウム酸化物と触媒金属とを含み、それらセリウム酸化物及びジルコニウム酸化物の少なくとも一部が複合酸化物又は固溶体として存在している排ガス浄化用触媒が記載されている。特許文献3には、一般式:Ce1-(a+b)Zrab2-b/2で表されるセリウム系複合酸化物が記載されている。
また、特許文献4及び5には、白金を白金複合酸化物として存在させることにより、白金のシンタリングを抑制することが記載されている。具体的には、特許文献4には、白金と、アルカリ土類金属元素又はIIIA族元素から選ばれる1種以上の元素とを含んだ高耐熱性複合酸化物を用いた排ガス浄化用触媒が記載されている。特許文献5には、無機酸化物担体上に白金元素とアルカリ土類金属元素とを含んだ白金複合酸化物層を備え、それらの間に金属X(XはMg,Ca,Sr,Ba,La,Ceから選ばれる1種以上の元素)の酸化物層が介在した排ガス浄化用触媒が記載されている。
しかしながら、単にセリアの熱安定性を高めただけでは、排ガス浄化用触媒を高温,例えば1000℃乃至1200℃,の酸素過剰雰囲気に晒した場合に、白金がシンタリングして、十分な活性が得られない。また、熱安定性に優れた白金複合酸化物を生成するためには、高温焼成が必要である。そのため、白金複合酸化物を用いた排ガス浄化用触媒の多くは、比表面積が小さく、活性が不十分である。
この問題に対し、本発明者らは、例えば、希土類元素とアルカリ土類元素と貴金属とを含み、希土類元素の一部とアルカリ土類元素の一部とは複合酸化物を形成し、この複合酸化物と貴金属の一部とは固溶体を形成した複合酸化物触媒を提案している。この複合酸化物触媒は、単独で使用したときには、高温であり且つ酸素濃度が高い雰囲気中で使用した場合であっても優れた活性を示す。しかしながら、この複合酸化物触媒は、アルミナからなる耐熱性担体と共に使用すると、場合によっては、活性低下を生じる可能性がある。
特開平5−168926号公報 特公平6−75675公報 特開2000−169148号公報 特開平10−358号公報 特開2001−129399号公報
本発明の目的は、複合酸化物触媒と耐熱性担体とを含むと共に、高温であり且つ酸素濃度が高い雰囲気中で使用した場合であっても活性低下が生じ難い排ガス浄化用触媒を提供することにある。
本発明の第1側面によると、希土類元素とアルカリ土類元素と貴金属とを含み、希土類元素の一部とアルカリ土類元素の一部とは複合酸化物を形成し、この複合酸化物と貴金属の一部とは固溶体を形成している複合酸化物触媒と、前記複合酸化物触媒を担持し、一般式AB24で表される第1複合酸化物と、一般式LMO3で表されるペロブスカイト構造の第2複合酸化物と、一般式X227で表されるパイロクロア構造の第3複合酸化物とからなる群より選択される少なくとも1つの複合酸化物を含んだ耐熱性担体とを具備し、元素Aはアルカリ土類元素及び/又は遷移金属元素であり、元素Bはアルミニウムとマグネシウムと遷移金属元素とからなる群より選択される少なくとも1つの元素であり且つ元素Bとは異なり、元素Lは希土類元素及び/又はアルカリ土類元素であり、元素Mはアルミニウム及び/又は遷移金属元素であり、元素Xは希土類元素であり、元素Yはジルコニウム及び/又はチタンである排ガス浄化用触媒が提供される。
本発明の第2側面によると、希土類元素とアルカリ土類元素とジルコニウムと貴金属とを含み、希土類元素の一部とジルコニウムの一部とはアルカリ土類元素の少なくとも一部と複合酸化物を形成し、この複合酸化物と貴金属の一部とは固溶体を形成している複合酸化物触媒と、前記複合酸化物触媒を担持し、一般式AB24で表される第1複合酸化物と、一般式LMO3で表されるペロブスカイト構造の第2複合酸化物と、一般式X227で表されるパイロクロア構造の第3複合酸化物とからなる群より選択される少なくとも1つの複合酸化物を含んだ耐熱性担体とを具備し、元素Aはアルカリ土類元素及び/又は遷移金属元素であり、元素Bはアルミニウムとマグネシウムと遷移金属元素とからなる群より選択される少なくとも1つの元素であり且つ元素Bとは異なり、元素Lは希土類元素及び/又はアルカリ土類元素であり、元素Mはアルミニウム及び/又は遷移金属元素であり、元素Xは希土類元素であり、元素Yはジルコニウム及び/又はチタンである排ガス浄化用触媒が提供される。
本発明によると、複合酸化物触媒と耐熱性担体とを含むと共に、高温であり且つ酸素濃度が高い雰囲気中で使用した場合であっても活性低下が生じ難い排ガス浄化用触媒が提供される。
以下、本発明の態様について説明する。
図1は、本発明の第1態様に係る排ガス浄化用触媒を概略的に示す図である。この排ガス浄化用触媒は、粒状の複合酸化物触媒1と粒状の耐熱性担体2との混合物を凝集させてなるペレット触媒であり、図1には、その一部を描いている。
複合酸化物触媒1は、担体11と、その表面を部分的に被覆した複合酸化物12と、担体11に担持された貴金属13aとを含んでいる。
担体11は、希土類酸化物を主成分として含有しており、複合酸化物12は、希土類元素とアルカリ土類元素との複合酸化物を主成分として含有している。この複合酸化物12を形成している希土類元素は、担体11を形成している希土類元素と同一である。また、複合酸化物12は、貴金属13aと同一の貴金属を含有しており、固溶体を形成している。
ここでは、一例として、担体11はセリア(CeO2)からなり、複合酸化物12は化学式BaCeO3で表される複合酸化物からなり、この複合酸化物が含む貴金属及び貴金属13aは白金(Pt)であることとする。すなわち、希土類元素としてセリウムを使用し、アルカリ土類元素としてバリウムを使用し、貴金属として白金を使用することとする。なお、先の複合酸化物と白金との固溶体は、化学式Ba(Ce,Pt)O3及び/又は(Ba,Pt)CeO3で表すことができる。
耐熱性担体2は、複合酸化物触媒1を担持している。耐熱性担体2は、以下の第1乃至第3複合酸化物の少なくとも1つを含有しており、典型的には、第1乃至第3複合酸化物の少なくとも1つからなる。
第1複合酸化物は、一般式AB24で表される複合酸化物である。この一般式において、元素Aは、アルカリ土類元素及び/又は遷移金属元素である。また、元素Bは、アルミニウムとマグネシウムと遷移金属元素とからなる群より選択される少なくとも1つの元素であり、元素Aとは異なっている。第1複合酸化物は、典型的にはスピネル構造を有しているが、クリソベリル構造などの他の結晶構造を有していてもよい。
元素A及びBに使用可能な遷移金属元素としては、例えば、原子番号が21乃至30の範囲内にある金属元素を挙げることができる。元素Aとしては、例えば、マグネシウム、ストロンチウム、バリウムなどを使用することができる。典型的には、元素Bはアルミニウムであるか、又は、元素Bの大部分はアルミニウムである。元素Bの一部としてアルミニウムを使用し、元素Bの他の一部として鉄及び/又はコバルトなどの遷移金属元素を使用してもよい。
第2複合酸化物は、一般式LMO3で表されるペロブスカイト構造の複合酸化物である。この一般式において、Lは希土類元素及び/又はアルカリ土類元素であり、Mはアルミニウム及び/又は遷移金属元素である。
元素Lとしては、例えば、ランタン、ネオジムなどを使用することができる。元素Mに使用可能な遷移金属元素としては、例えば、原子番号が21乃至30の範囲内にある金属元素を挙げることができる。典型的には、元素Mはアルミニウムであるか、又は、元素Mの大部分はアルミニウムである。元素Mの一部としてアルミニウムを使用し、元素Mの他の一部として鉄及び/又はコバルトなどの遷移金属元素を使用してもよい。
第3複合酸化物は、一般式X227で表されるパイロクロア構造の複合酸化物である。この一般式において、Xは希土類元素であり、Yはジルコニウム及び/又はチタンである。Xとしては、例えば、ネオジム、ランタンなどを使用することができる。典型的には、元素Yはジルコニウムであるか、又は、元素Yの大部分はジルコニウムである。
この排ガス浄化用触媒は、高温条件下で雰囲気の組成を変化させた場合に、可逆的な状態変化を示す。これについて、図2を参照しながら説明する。
図2は、図1の排ガス浄化用触媒が高温条件下で示す状態変化を概略的に示す概念図である。図2において、「Lean」と表記した状態は、高温条件下で高酸素濃度雰囲気に晒した場合,例えばエンジンへの燃料供給を停止した場合,に排ガス浄化用触媒が呈する状態を示している。他方、「Rich」と表記した状態は、高温条件下で低酸素濃度雰囲気に晒した場合,例えばエンジンに多量の燃料を供給し続けている場合,に排ガス浄化用触媒が呈する状態を示している。
図2に「Lean」と表記した状態は、図1を参照しながら説明した状態に相当している。但し、このとき、貴金属13aの少なくとも一部は、酸化されている(酸化数が増加している)可能性がある。
この状態では、主として、貴金属13aが排ガス浄化用触媒の活性に寄与し、複合酸化物12中の白金は活性には殆ど寄与しない。しかしながら、排ガス浄化用触媒が「Lean」と表記した状態を呈している期間において、排ガス中の有害成分(例えば、窒素酸化物、一酸化炭素、炭化水素など)の濃度,すなわち雰囲気中の有害成分濃度,は比較的低い。したがって、排ガス浄化用触媒は、十分な性能を発揮する。
高温条件下で雰囲気中の酸素濃度が低くなると、排ガス浄化用触媒は、「Lean」と表記した状態から「Rich」と表記した状態へと変化する。具体的には、複合酸化物12から白金が析出し、この析出した白金は、複合酸化物12の表面に貴金属13bを形成する。
排ガス浄化用触媒が「Rich」と表記した状態を呈している期間において、排ガス中の有害成分濃度は比較的高い。すなわち、「Rich」と表記した状態に対応した期間では、「Lean」と表記した状態に対応した期間と比較して、排ガス浄化用触媒にはより高い活性が要求される。
貴金属13bは、貴金属13aと比較して遥かに小さい。例えば、貴金属13aの寸法が数nm程度であるのに対し、貴金属13bの寸法は約1nm以下である。それゆえ、「Rich」と表記した状態を呈している排ガス浄化用触媒は、「Lean」と表記した状態を呈している排ガス浄化用触媒と比較して高い活性を有している。したがって、この排ガス浄化用触媒は、排ガス中の有害成分濃度が高い場合であっても、十分な性能を発揮する。
「Rich」と表記した状態を呈している排ガス浄化用触媒は、高温条件下で雰囲気中の酸素濃度が高くなると、「Lean」と表記した状態へと変化する。すなわち、貴金属13bを形成している白金と複合酸化物とは固溶体を形成する。なお、白金とセリアとが固溶体を形成することは殆どない。
このように、排ガス浄化用触媒は、可逆的な状態変化を生じる。また、この排ガス浄化用触媒は、「Lean」と表記した状態から「Rich」と表記した状態へと変化する毎に、複合酸化物12の表面に極めて微細な貴金属13bを形成する。したがって、この状態は、「Rich」と表記した状態から「Lean」と表記した状態への変化及びその逆変化を生じることにより回復する。自動推進車両では、排ガス中の酸素濃度は比較的頻繁に変化するので、この排ガス浄化用触媒は、高温で低酸素濃度雰囲気に晒される場合、常時、高い活性を示し、十分な性能を発揮する。
また、この排ガス浄化用触媒では、貴金属13aは、雰囲気の組成や温度に拘らず、排ガス浄化用触媒の活性に寄与する。したがって、この排ガス浄化用触媒は、高温で高い酸素濃度雰囲気に晒される場合に十分な性能を発揮するのに加え、初期使用時や低温条件下でも十分な性能を発揮する。
さらに、この排ガス浄化用触媒では、上記の通り、高温条件下で雰囲気中の酸素濃度が高くなると、貴金属13bと複合酸化物とは固溶体を形成する。そのため、この排ガス浄化用触媒は、高酸素濃度雰囲気中での白金の蒸発減が少ない。
また、耐熱性担体2にアルミナを使用した場合には、1000℃以上の高温環境でアルミナと複合酸化物12との反応を生じる。例えば、アルミナと複合酸化物12との反応により、BaAl24を生じるか又はBaAl24及びBaCO3を生じる。このような複合酸化物12の分解反応が生じると、排ガス浄化用触媒の活性は著しく低下する。
これに対し、上記の第1乃至第3複合酸化物は、1000℃以上の高温環境であっても、複合酸化物触媒1との反応を生じない。それゆえ、この排ガス浄化用触媒は、複合酸化物12の分解反応に起因した活性低下を生じ難い。すなわち、本態様に係る排ガス浄化用触媒は、高温であり且つ酸素濃度が高い雰囲気中で使用した場合であっても活性低下が生じ難い。
理論に束縛されることを望む訳ではないが、アルミナが複合酸化物触媒1との反応を生じ、第1乃至第3複合酸化物が複合酸化物触媒1との反応を生じない理由は、以下のように考えられる。すなわち、第1乃至第3複合酸化物は、アルカリ土類元素、希土類元素、遷移金属元素の共存下において、非常に安定な物質であるためである。
この排ガス浄化用触媒は、例えば、以下の方法により製造することができる。
まず、希土類酸化物を主成分として含有した粉末状の担体11を準備し、そのスラリーを調製する。このとき、分散媒としては、例えば水を使用する。次に、このスラリーに貴金属塩溶液を添加し、これを濾過する。続いて、濾過ケークの乾燥及び焼成を順次行う。このようにして、担体11に貴金属を担持させる。
次いで、貴金属を担持した担体11を、アルカリ土類塩溶液に添加する。さらに、このスラリーを加熱して液体を十分に除去する。このようにして、担体11にアルカリ土類元素を担持させる。
担体11にアルカリ土類元素を担持させる方法に特に制限はない。例えば、貴金属を担持した担体11にアルカリ土類塩溶液を含浸させる方法、共沈を利用する方法、アルカリ土類金属のアルコキシドを使用する方法などを利用してもよい。
その後、貴金属及びアルカリ土類元素を担持した担体11を酸化雰囲気中で焼成する。これにより、希土類元素とアルカリ土類元素との複合酸化物を生成すると共に、この複合酸化物と貴金属との固溶体を生成して、複合酸化物触媒1を得る。
なお、焼成温度は、例えば約700℃乃至約1100℃の範囲内とする。焼成温度が低い場合、複合酸化物を生成することが難しい。焼成温度が高い場合、担体11の比表面積が低下し、これに伴い、担体11上に貴金属13aを良好に分散させることが難しくなる。そのため、高い活性が得られないことがある。
次に、この複合酸化物触媒1と粉末状の耐熱性担体2とを混合する。さらに、この混合物を圧縮成形し、必要に応じ、成形物を粉砕する。以上のようにして、ペレット状の排ガス浄化用触媒を得る。
次に、本発明の第2態様について説明する。
図3は、本発明の第2態様に係る排ガス浄化用触媒を概略的に示す図である。この排ガス浄化用触媒は、粒状の複合酸化物触媒1と粒状の耐熱性担体2との混合物を凝集させてなるペレット触媒であり、図3には、その一部を描いている。
第2態様に係る排ガス浄化用触媒は、複合酸化物触媒1の組成が異なること以外は、第1態様に係る排ガス浄化用触媒と同様である。したがって、耐熱性担体2についての説明は省略する。
第2態様に係る排ガス浄化用触媒において、複合酸化物触媒1は、担体11と、その表面を部分的に被覆した複合酸化物12a乃至12cと、担体11に担持された貴金属13aとを含んでいる。
担体11は、希土類元素の酸化物を主成分として含有している。担体11は、例えば、ジルコニア(ZrO2)をさらに含有することができる。担体11は、希土類元素とジルコニウムとの複合酸化物を主成分として含有してもよい。
複合酸化物12aは、希土類元素とアルカリ土類元素との複合酸化物を主成分として含有している。複合酸化物12bは、ジルコニウムとアルカリ土類元素との複合酸化物を主成分として含有している。複合酸化物12cは、希土類元素とジルコニウムとアルカリ土類元素との複合酸化物を主成分として含有している。
複合酸化物12a及び12cが含んでいる希土類元素は担体11が含んでいる希土類元素と同一であり、複合酸化物12a乃至12cは同一のアルカリ土類元素を含んでいる。また、複合酸化物12a乃至12cは、貴金属13aと同一の貴金属を含有しており、固溶体を形成している。
ここでは、一例として、担体11はセリアを主成分として含有し、複合酸化物12aは化学式BaCeO3で表される複合酸化物からなり、複合酸化物12bは化学式BaZrO3で表される複合酸化物からなり、複合酸化物12cは化学式Ba(Zr,Ce)O3で表される複合酸化物からなることとする。また、複合酸化物12a乃至12cが含む貴金属及び貴金属13aは白金であることとする。すなわち、希土類元素としてセリウムを使用し、アルカリ土類元素としてバリウムを使用し、貴金属として白金を使用することとする。なお、複合酸化物12aと白金との固溶体は例えば化学式Ba(Ce,Pt)O3で表すことができ、複合酸化物12bと白金との固溶体は例えば化学式Ba(Zr,Pt)O3で表すことができ、複合酸化物12cと白金との固溶体は例えば化学式Ba(Zr,Ce,Pt)O3で表すことができる。
この排ガス浄化用触媒は、高温条件下で雰囲気の組成を変化させた場合に、第1態様に係る排ガス浄化用触媒と同様の可逆的な状態変化を示す。また、この排ガス浄化用触媒が含む複合酸化物触媒1と上記の第1乃至第3複合酸化物とは、1000℃以上の高温環境であっても反応しない。すなわち、本態様に係る排ガス浄化用触媒は、第1態様に係る排ガス浄化用触媒と同様、高温であり且つ酸素濃度が高い雰囲気中で使用した場合であっても活性低下が生じ難い。
この複合酸化物触媒1は、例えば、以下の方法により製造することができる。
まず、希土類元素とジルコニアとの複合酸化物を主成分として含有した粉末状の担体11を準備し、そのスラリーを調製する。このとき、分散媒としては、例えば水を使用する。次に、このスラリーに貴金属塩溶液を添加し、これを濾過する。続いて、濾過ケークの乾燥及び焼成を順次行う。このようにして、担体11に貴金属を担持させる。
次いで、貴金属を担持した担体11を、アルカリ土類塩溶液に添加する。さらに、このスラリーを加熱して液体を十分に除去する。このようにして、担体11にアルカリ土類元素を担持させる。
担体11にアルカリ土類元素を担持させる方法に特に制限はない。例えば、貴金属を担持した担体11にアルカリ土類塩溶液を含浸させる方法、共沈を利用する方法、アルカリ土類金属のアルコキシドを使用する方法などを利用してもよい。
その後、貴金属及びアルカリ土類元素を担持した担体11を酸化雰囲気中で焼成する。これにより、複合酸化物12a乃至12cを生成すると共に、これら複合酸化物12a乃至12cと貴金属との固溶体を生成して、複合酸化物触媒1を得る。
なお、焼成温度は、例えば約700℃乃至約1100℃の範囲内とする。焼成温度が低い場合、複合酸化物12a乃至12cを生成し難く、これら複合酸化物12a乃至12cに貴金属を固溶させることが難しい。焼成温度が高い場合、担体11の比表面積が低下し、これに伴い、担体11上に貴金属13aを良好に分散させることが難しくなる。そのため、高い活性が得られないことがある。
次に、この複合酸化物触媒1と粉末状の耐熱性担体2とを混合する。さらに、この混合物を圧縮成形し、必要に応じ、成形物を粉砕する。以上のようにして、ペレット状の排ガス浄化用触媒を得る。
第1及び第2態様に係る排ガス浄化用触媒では、複合酸化物触媒1の含量は、例えば、1重量%乃至99重量%の範囲内とする。
複合酸化物触媒1が担持している全貴金属に占める固溶体を形成している貴金属の割合(以下、固溶体形成率という)は、例えば、10%乃至80%の範囲内とする。固溶体形成率が小さい場合、貴金属のシンタリングに起因した活性低下を抑制する効果が不十分となることがある。固溶体形成率が大きい場合、初期活性が不十分となることがある。
第1及び第2態様では、複合酸化物触媒1の希土類元素としてセリウムを使用した場合を例に説明したが、希土類元素として他の元素を使用してもよい。例えば、ランタン、プラセオジム、ネオジムなどを使用してもよい。また、複数の希土類元素を使用してもよい。
第1及び第2態様では複合酸化物触媒1のアルカリ土類元素としてバリウムを使用したが、このアルカリ土類元素としてバリウム以外の元素を使用してもよい。例えば、ストロンチウム、カルシウム及びマグネシウムなどを使用してもよい。また、複数のアルカリ土類元素を使用してもよい。
第1態様に係る排ガス浄化用触媒では、複合酸化物触媒1中の希土類元素に対するアルカリ土類元素の原子比は、例えば1原子%乃至80原子%の範囲内とし、典型的には10原子%乃至50原子%の範囲内とする。希土類元素に対するアルカリ土類元素の原子比が小さい場合、担体11に対する複合酸化物12の体積比が小さい。そのため、雰囲気の組成変動による複合酸化物触媒1の性能回復が不十分となることがある。また、希土類元素に対するアルカリ土類元素の原子比を過剰に大きくすると、高温で雰囲気中の酸素濃度を高めたときに貴金属の酸化(酸化数の増加)が生じ難くなることがある。そのため、この場合、高温で雰囲気中の酸素濃度を高めた際に、貴金属と複合酸化物との固溶体が生成し難くなり、その結果、貴金属のシンタリングが生じ易くなることがある。
第2態様に係る排ガス浄化用触媒では、複合酸化物触媒1中の希土類元素とジルコニウムとの和に対するアルカリ土類元素の原子比は、例えば700℃以上1000℃未満の高温条件下で使用する場合には、例えば0.1原子%以上10原子%未満とし、典型的には0.3原子%乃至5原子%の範囲内とする。また、この原子比は、例えば1000℃以上の高温条件下で使用する場合には、10原子%以上とし、典型的には20原子%以上とする。また、この場合、先の原子比は、例えば100原子%以下とし、典型的には80原子%以下とする。この原子比が小さい場合、担体11に対する複合酸化物12の体積比が小さい。そのため、雰囲気の組成変動による複合酸化物触媒1の性能回復が不十分となることがある。また、この原子比を過剰に大きくすると、複合酸化物触媒1が担持している全貴金属に占める貴金属13aの割合が低くなる。そのため、高温且つ高酸素濃度条件下において十分な触媒活性が得られないことがある。加えて、この原子比を過剰に大きくすると、高温使用時に担体11の耐熱性が低下し、その結果、貴金属のシンタリングが生じ易くなることがある。
第1及び第2態様では貴金属として白金を使用したが、貴金属として白金以外の元素を使用してもよい。例えば、パラジウム及びロジウムなどの白金族元素を使用してもよい。また、複数の貴金属を使用してもよい。
複合酸化物触媒1の貴金属含量は、例えば0.01重量%乃至10重量%の範囲内とし、典型的には0.1重量%乃至5重量%の範囲内とする。貴金属含量が小さい場合、十分な触媒活性が得られないことがある。貴金属含量が大きい場合、貴金属のシンタリングが生じ易くなることがある。
以上、排ガス浄化用触媒がペレット触媒である場合を例に説明したが、排ガス浄化用触媒は様々な形態をとり得る。例えば、排ガス浄化用触媒は、モノリス触媒であってもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
<複合酸化物触媒Aの調製>
硝酸セリウム[Ce(NO33]とオキシ硝酸ジルコニウム[ZrO(NO32]とを、セリウムとジルコニウムとの原子比が1:1となるように秤量し、これらを500mLの脱イオン水中に添加した。十分に攪拌した後、室温で、この水溶液に10重量%の水酸化アンモニウム水溶液を滴下して共沈を生じさせた。この沈殿物を含んだ水溶液を60分間攪拌し、次いで、濾過した。
次に、濾過ケークを脱イオン水で十分に洗浄し、110℃で乾燥させた。この乾燥品は、大気雰囲気中、500℃で3時間の仮焼成に供した。得られた仮焼成品は乳鉢で粉砕し、さらに、大気雰囲気中、800℃で5時間の本焼成に供した。
このようにして得られた粉末について、X線回折計で回折スペクトルを測定した。その結果、この粉末は、化学式(Ce,Zr)O2で表される酸化物からなることを確認できた。また、この粉末の比表面積は90m2/gであった。
次に、先の酸化物粉末を50g秤量し、これを500mLの脱イオン水中に添加した。超音波攪拌を10分間行うことにより酸化物粉末を脱イオン水中に十分に分散させ、続いて、このスラリーにジニトロジアミン白金硝酸溶液を添加した。ジニトロジアミン白金硝酸溶液の濃度及び添加量は、調製すべき複合酸化物触媒において、白金担持量が1重量%となるように調節した。
その後、このスラリーを吸引濾過した。濾液を誘導結合高周波プラズマ(ICP)分光分析に供した結果、スラリー中の白金のほぼ全てが濾過ケーク中に存在していることが分かった。
次に、濾過ケークを110℃で12時間乾燥させた。続いて、これを、大気中、500℃で焼成した。これにより、先の酸化物に白金を担持させた。
その後、酢酸バリウムを100mLの脱イオン水中に溶解させた。次いで、白金を担持した酸化物を50g秤量し、これを酢酸バリウム水溶液中に添加した。なお、酢酸バリウム水溶液の濃度は、調製すべき複合酸化物触媒において、セリウムとジルコニウムとの和に対するバリウムの原子比が20.0原子%となるように調節した。
次に、このスラリーを加熱して、余分な水分を除去した。続いて、これを、大気中、1000℃で3時間焼成した。これにより、バリウムを含んだ複合酸化物を生じさせると共に、この複合酸化物と白金との固溶体を生成した。以下、このようにして得られた粉末を複合酸化物触媒Aと呼ぶ。
次に、複合酸化物触媒Aについて、X線回折計で回折スペクトルを測定した。その結果、この複合酸化物触媒Aは、化学式BaZrO3で表される複合酸化物と、化学式Ba(Ce,Zr)O3で表される複合酸化物とを含有していた。
また、複合酸化物触媒Aの一部を抜き取り、これを、室温に維持した10%のフッ化水素水溶液中に12時間浸漬させた。なお、この条件は、先の粉末のうちバリウムを含んだ複合酸化物のみが溶解する条件である。続いて、この液を濾過し、濾液をICP分光分析に供した。その結果、濾液の白金含量から、白金の45%が固溶体を形成していること,すなわち固溶体形成率が45%であること,が分かった。
<耐熱性担体Aの調製>
酢酸マグネシウム[Mg(CH3COO)2・4H2O]と硝酸アルミニウム[Al(NO33・9H2O]とを、マグネシウムとアルミニウムとの原子比が1:2となるように秤量し、これらを脱イオン水中に添加した。ここでは、107.2gの酢酸マグネシウムと375.1gの硝酸アルミニウムとを2000mLの脱イオン水中に添加した。
十分に攪拌した後、室温で、この水溶液に水酸化アンモニウム水溶液を滴下して共沈を生じさせた。この沈殿物を含んだ水溶液を十分に攪拌し、次いで、濾過した。なお、この水酸化アンモニウム水溶液は、70gのアンモニアを1000mLの脱イオン水中に溶解させることにより調製した。
次に、濾過ケークを脱イオン水で十分に洗浄し、110℃で乾燥させた。この乾燥品は、大気雰囲気中、600℃で3時間の仮焼成に供した。得られた仮焼成品は乳鉢で粉砕し、さらに、大気雰囲気中、1000℃で5時間の本焼成に供した。以下、このようにして得られた粉末を耐熱性担体Aと呼ぶ。
次に、耐熱性担体Aについて、X線回折計で回折スペクトルを測定した。その結果、この耐熱性担体Aは、化学式MgAl24で表されるスピネルであることを確認できた。また、耐熱性担体Aの比表面積は38m2/gであった。
<排ガス浄化用触媒AAの調製>
10gの複合酸化物触媒Aと10gの耐熱性担体Aとを乳鉢を用いて均一に混合した。次に、この混合物を圧縮成形した。さらに、この成形物を粉砕し、粒径が約0.5mm乃至約1.0mmのペレット状の排ガス浄化用触媒を得た。以下、この排ガス浄化用触媒を排ガス浄化用触媒AAと呼ぶ。
(実施例2)
<複合酸化物触媒Bの調製>
酢酸バリウムと酢酸カルシウムとを100mLの脱イオン水中に溶解させた。この水溶液を酢酸バリウム水溶液の代わりに使用したこと以外は、複合酸化物触媒Aについて説明したのと同様の方法により複合酸化物触媒粉末を調製した。なお、先の水溶液中のバリウム及びカルシウム濃度は、調製すべき複合酸化物触媒において、セリウムとジルコニウムとの和に対するバリウムの原子比及びカルシウムの原子比の各々が10.0原子%となるように調節した。以下、このようにして得られた粉末を複合酸化物触媒Bと呼ぶ。
次に、複合酸化物触媒Bについて、X線回折計で回折スペクトルを測定した。その結果、この複合酸化物触媒Bは、化学式BaZrO3で表される複合酸化物と、化学式Ba(Ce,Zr)O3で表される複合酸化物と、化学式CaZrO3で表される複合酸化物とを含有していた。
また、複合酸化物触媒Bについて、複合酸化物触媒Aについて説明したのと同様の方法により、白金の固溶体形成率を調べた。その結果、複合酸化物触媒Bでは、白金の固溶体形成率は38%であった。
<排ガス浄化用触媒BAの調製>
複合酸化物触媒Aの代わりに複合酸化物触媒Bを使用したこと以外は、排ガス浄化用触媒AAについて説明したのと同様の方法により、ペレット状の排ガス浄化用触媒を得た。以下、この排ガス浄化用触媒を排ガス浄化用触媒BAと呼ぶ。
(実施例3)
<複合酸化物触媒Cの調製>
酢酸カルシウムを100mLの脱イオン水中に溶解させた。この水溶液を酢酸バリウム水溶液の代わりに使用したこと以外は、複合酸化物触媒Aについて説明したのと同様の方法により複合酸化物触媒粉末を調製した。なお、先の水溶液中のカルシウム濃度は、調製すべき複合酸化物触媒において、セリウムとジルコニウムとの和に対するカルシウムの原子比が20.0原子%となるように調節した。以下、このようにして得られた粉末を複合酸化物触媒Cと呼ぶ。
次に、複合酸化物触媒Cについて、X線回折計で回折スペクトルを測定した。その結果、この複合酸化物触媒Cは、化学式CaZrO3で表される複合酸化物を含有していた。
また、複合酸化物触媒Cについて、複合酸化物触媒Aについて説明したのと同様の方法により、白金の固溶体形成率を調べた。その結果、複合酸化物触媒Cでは、白金の固溶体形成率は25%であった。
<排ガス浄化用触媒CAの調製>
複合酸化物触媒Aの代わりに複合酸化物触媒Cを使用したこと以外は、排ガス浄化用触媒AAについて説明したのと同様の方法により、ペレット状の排ガス浄化用触媒を得た。以下、この排ガス浄化用触媒を排ガス浄化用触媒CAと呼ぶ。
(実施例4)
<耐熱性担体Bの調製>
硝酸ランタン[La(NO33・6H2O]と硝酸アルミニウム[Al(NO33・9H2O]とを、ランタンとアルミニウムとの原子比が1:1となるように秤量し、これらを脱イオン水中に添加した。ここでは、145gの硝酸ランタンと125gの硝酸アルミニウムとを1500mLの脱イオン水中に添加した。
十分に攪拌した後、室温で、この水溶液に水酸化アンモニウム水溶液を滴下して共沈を生じさせた。この沈殿物を含んだ水溶液を十分に攪拌し、次いで、濾過した。なお、水酸化アンモニウム水溶液は、アンモニアの添加量が2molとなるように滴下した。
次に、濾過ケークを脱イオン水で十分に洗浄し、110℃で乾燥させた。この乾燥品は、大気雰囲気中、600℃で3時間の仮焼成に供した。得られた仮焼成品は乳鉢で粉砕し、さらに、大気雰囲気中、800℃で5時間の本焼成に供した。以下、このようにして得られた粉末を耐熱性担体Bと呼ぶ。
次に、耐熱性担体Bについて、X線回折計で回折スペクトルを測定した。その結果、この耐熱性担体Bは、化学式LaAlO3で表される組成のペロブスカイト構造を有していることを確認できた。また、耐熱性担体Bの比表面積は60m2/gであった。
<排ガス浄化用触媒ABの調製>
耐熱性担体Aの代わりに耐熱性担体Bを使用したこと以外は、排ガス浄化用触媒AAについて説明したのと同様の方法により、ペレット状の排ガス浄化用触媒を得た。以下、この排ガス浄化用触媒を排ガス浄化用触媒ABと呼ぶ。
(実施例5)
<耐熱性担体Cの調製>
硝酸ネオジム[Nd(NO33・6H2O]とオキシ硝酸ジルコニウム[ZrO(NO32・2H2O]とを、ネオジムとジルコニウムとの原子比が1:1となるように秤量し、これらを脱イオン水中に添加した。ここでは、109.5gの硝酸ネオジムと66.8gのオキシ硝酸ジルコニウムとを1000mLの脱イオン水中に添加した。
十分に攪拌した後、室温で、この水溶液に水酸化アンモニウム水溶液を滴下して共沈を生じさせた。この沈殿物を含んだ水溶液を十分に攪拌し、次いで、濾過した。なお、水酸化アンモニウム水溶液は、アンモニアの添加量が3.5molとなるように滴下した。
次に、濾過ケークを脱イオン水で十分に洗浄し、110℃で乾燥させた。この乾燥品は、大気雰囲気中、600℃で3時間の仮焼成に供した。得られた仮焼成品は乳鉢で粉砕し、さらに、大気雰囲気中、900℃で5時間の本焼成に供した。以下、このようにして得られた粉末を耐熱性担体Cと呼ぶ。
次に、耐熱性担体Cについて、X線回折計で回折スペクトルを測定した。その結果、この耐熱性担体Cは、化学式Nd2Zr27で表される組成のパイロクロア構造を有していることを確認できた。また、耐熱性担体Cの比表面積は45m2/gであった。
<排ガス浄化用触媒ACの調製>
耐熱性担体Aの代わりに耐熱性担体Cを使用したこと以外は、排ガス浄化用触媒AAについて説明したのと同様の方法により、ペレット状の排ガス浄化用触媒を得た。以下、この排ガス浄化用触媒を排ガス浄化用触媒ACと呼ぶ。
(比較例)
<排ガス浄化用触媒ADの調製>
耐熱性担体Aの代わりに耐熱性担体Dとして市販のアルミナ(比表面積:90m2/g)を使用したこと以外は、排ガス浄化用触媒AAについて説明したのと同様の方法により、ペレット状の排ガス浄化用触媒を得た。以下、この排ガス浄化用触媒を排ガス浄化用触媒ADと呼ぶ。
次に、これら排ガス浄化用触媒の耐久性を以下の方法により調べた。
まず、各排ガス浄化用触媒を流通式の耐久試験装置内に配置し、触媒床に窒素を主成分としたガスを1000mL/分の流量で30時間流通させた。この間、触媒床温度は1050℃に維持した。また、触媒床に流通させるガスとしては、窒素に酸素を5%加えてなるリーンガスと、窒素に一酸化炭素を10%加えてなるリッチガスとを使用し、これらガスは5分毎に切り替えた。
その後、これら排ガス浄化用触媒を、常圧固定床流通反応装置内に配置した。次いで、触媒床にモデルガスを流通させながら、触媒床温度を100℃から500℃まで12℃/分の速度で昇温させ、その間の排ガス浄化率を連続的に測定した。なお、モデルガスとしては、酸化性成分(酸素及び窒素酸化物)と還元性成分(一酸化炭素、炭化水素、水素)とを化学量論的に当量としたガスを使用した。その結果を、以下の表に示す。
Figure 2007167780
上記表において、「Ba」、「Ce」、「Zr」、「Ca」と表記した列には、複合酸化物触媒が含む白金以外の金属元素に占めるバリウム、セリウム、ジルコニウム、カルシウムの原子比をそれぞれ記載している。「Pt」と表記した列には、複合酸化物触媒に占める白金の重量比を記載している。「50%浄化温度」と表記した列には、モデルガスに含まれる各成分の50%以上を浄化できた触媒床の最低温度を記載しており、「HC」及び「NOx」と表記した列には、それぞれ、炭化水素及び窒素酸化物についてのデータを記載している。
この表に示すように、排ガス浄化用触媒AA、BA、CA、AB及びACは、排ガス浄化用触媒ADと比較して、モデルガスをより低い温度で浄化することができた。この結果から、排ガス浄化用触媒AA、BA、CA、AB及びACは、排ガス浄化用触媒ADと比較して、耐久性に優れていることが分かる。
次に、耐久試験後の排ガス浄化用触媒AA及びADについて、X線回折計で回折スペクトルを測定した。その結果を図4に示す。
図4は、耐久試験後の排ガス浄化用触媒について得られたX線回折スペクトルを示すグラフである。図中、横軸は回折角を示し、縦軸は検出強度を示している。また、図中、曲線SAAは耐久試験後の排ガス浄化用触媒AAについて得られたX線回折スペクトルを示し、曲線SADは耐久試験後の排ガス浄化用触媒ADについて得られたX線回折スペクトルを示している。
スペクトルSAAは、化学式BaAl24で表される複合酸化物に由来したピークを含んでいない。これに対し、スペクトルSADは、化学式BaAl24で表される複合酸化物に由来したピークを含んでいる。また、図示していないが、耐久試験前の排ガス浄化用触媒AA及びADについて得られたスペクトルの何れも、化学式BaAl24で表される複合酸化物に由来したピークを含んでいない。
これから明らかなように、排ガス浄化用触媒ADは、耐久試験により複合酸化物触媒Aが分解し、分解生成物として化学式BaAl24で表される複合酸化物を生成した。これに対し、排ガス浄化用触媒AAは、耐久試験による複合酸化物触媒Aの分解を生じることはなかった。
本発明の第1態様に係る排ガス浄化用触媒を概略的に示す図。 図1の排ガス浄化用触媒が高温条件下で示す状態変化を概略的に示す概念図。 本発明の第2態様に係る排ガス浄化用触媒を概略的に示す図。 耐久試験後の排ガス浄化用触媒について得られたX線回折スペクトルを示すグラフ。
符号の説明
1…複合酸化物触媒、2…耐熱性担体、11…担体、12…複合酸化物、12a…複合酸化物、12b…複合酸化物、12c…複合酸化物、13a…貴金属、13b…貴金属。

Claims (5)

  1. 希土類元素とアルカリ土類元素と貴金属とを含み、希土類元素の一部とアルカリ土類元素の一部とは複合酸化物を形成し、この複合酸化物と貴金属の一部とは固溶体を形成している複合酸化物触媒と、
    前記複合酸化物触媒を担持し、一般式AB24で表される第1複合酸化物と、一般式LMO3で表されるペロブスカイト構造の第2複合酸化物と、一般式X227で表されるパイロクロア構造の第3複合酸化物とからなる群より選択される少なくとも1つの複合酸化物を含んだ耐熱性担体とを具備し、
    元素Aはアルカリ土類元素及び/又は遷移金属元素であり、元素Bはアルミニウムとマグネシウムと遷移金属元素とからなる群より選択される少なくとも1つの元素であり且つ元素Bとは異なり、元素Lは希土類元素及び/又はアルカリ土類元素であり、元素Mはアルミニウム及び/又は遷移金属元素であり、元素Xは希土類元素であり、元素Yはジルコニウム及び/又はチタンである排ガス浄化用触媒。
  2. 希土類元素とアルカリ土類元素とジルコニウムと貴金属とを含み、希土類元素の一部とジルコニウムの一部とはアルカリ土類元素の少なくとも一部と複合酸化物を形成し、この複合酸化物と貴金属の一部とは固溶体を形成している複合酸化物触媒と、
    前記複合酸化物触媒を担持し、一般式AB24で表される第1複合酸化物と、一般式LMO3で表されるペロブスカイト構造の第2複合酸化物と、一般式X227で表されるパイロクロア構造の第3複合酸化物とからなる群より選択される少なくとも1つの複合酸化物を含んだ耐熱性担体とを具備し、
    元素Aはアルカリ土類元素及び/又は遷移金属元素であり、元素Bはアルミニウムとマグネシウムと遷移金属元素とからなる群より選択される少なくとも1つの元素であり且つ元素Bとは異なり、元素Lは希土類元素及び/又はアルカリ土類元素であり、元素Mはアルミニウム及び/又は遷移金属元素であり、元素Xは希土類元素であり、元素Yはジルコニウム及び/又はチタンである排ガス浄化用触媒。
  3. 前記耐熱性担体は前記第1複合酸化物を含み、前記第1複合酸化物はスピネル構造を有し、前記元素Bはアルミニウムを含んだことを特徴とする請求項1又は2に記載の排ガス浄化用触媒。
  4. 前記耐熱性担体は前記第2複合酸化物を含み、前記元素Mはアルミニウムを含んだことを特徴とする請求項1又は2に記載の排ガス浄化用触媒。
  5. 前記耐熱性担体は前記第3複合酸化物を含み、前記元素Yはジルコニウムを含んだことを特徴とする請求項1又は2に記載の排ガス浄化用触媒。
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