JP2007165752A - プリント配線板およびその接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】引き剥がし応力に対する強度が大きく、接合強度を大幅に上げることできるプリント配線板およびその接続構造を提供する。
【解決手段】フレキシブル配線基板1は、絶縁性基材2の端部に、複数の導体パターン3の接続用導体パターン3Aが露出するパターン形成領域5と、このパターン形成領域5の幅方向の両側の導体パターン3が形成されていないパターン非形成領域6,6とを備え、パターン形成領域5とその両側のパターン非形成領域6との間には、絶縁性基材2の端部(端縁)から切り込むようにスリット7が形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】フレキシブル配線基板1は、絶縁性基材2の端部に、複数の導体パターン3の接続用導体パターン3Aが露出するパターン形成領域5と、このパターン形成領域5の幅方向の両側の導体パターン3が形成されていないパターン非形成領域6,6とを備え、パターン形成領域5とその両側のパターン非形成領域6との間には、絶縁性基材2の端部(端縁)から切り込むようにスリット7が形成されている。
【選択図】図1
Description
この発明は、プリント配線板、並びにプリント配線板同士を電気的に接続する接続構造に関するものである。
電子機器の小型化、軽量化、高機能化の要求に伴い、製品内部のわずかなスペースに複数のプリント配線板を三次元的に組み込む必要がある。そのためには、プリント配線板間の電気信号の接続を小さいスペースで行う必要があるが、高機能化が進めば基板間の電気信号の種類も多くなり、それに伴って接続スペースも大きくなり小型化、軽量化の妨げとなる。このような基板間接続にはコネクタ部品を用いる方法が一般的であるが、嵌合機構を有するコネクタ部品の小型化は困難である。加えて、コネクタは、端子を圧着して電気接続させるため接続の信頼性が劣るという問題がある。また、コネクタ自体のコストがかかるため、多信号の接続の場合にはコネクタ費用が嵩むという問題がある。
近年、コネクタよりも狭ピッチな配線の接続手段としてはんだ接合が挙げられる。図11および図12は、リジッド配線基板100とフレキシブル配線基板200とをはんだ接合により接続した場合の接続部の構造を示しており、図11は接続部を示す側面図、図12は図11のC−C断面図である。
リジッド配線基板100は、ガラスエポキシ等からなる絶縁性基材101と、この絶縁性基材101の一方の面に形成された、CuやAg等からなる配線102(接続端子部102aを含む)と、配線102を保護する被覆層103とにより構成されている。フレキシブル配線基板200は、ポリイミドや液晶ポリマー等からなる可撓性を有する絶縁性基材201と、この絶縁性基材201の一方の面に形成された、CuやAg等からなる配線202(接続端子部202aを含む)と、この配線202を保護する被覆層203とにより構成されている。
接続端子部102a、202aの間にはんだ300を供給する方法としては、接続端子部102a、202aの両方もしくはいずれか一方の表面にはんだめっきを施す、または接続端子部102aの表面上にクリームはんだを印刷する。そして、接続端子部102a、202a上にはんだ300を供給した状態で、図12に示すように、接続端子部102a、202a同士を向かい合わせてリジッド配線基板100とフレキシブル配線基板200の位置合わせを行い重ね合わせる。その状態で加熱ツールによりはんだ300が溶融するまで接続部全体を加熱すると、接続端子部102a、202aが接合されてリジッド配線基板100とフレキシブル配線基板200の間の電気導通が可能となる。
また、接続に際して、はんだ付けの代わりに超音波を印加することで金属結合を行う方法を用いてもよい。この場合、接続端子部はAuめっきを施したものを用いる場合が多い。
この他に、プリント配線板同士の接続構造としては、接合した接続端子部同士の側面にはんだによるフィレットを形成させたり(例えば、特許文献1参照)、接続端子部のはんだ接合部の面積を広くする(例えば、特許文献2参照)がある。また、プリント配線板同士の接続部を引き剥がす応力が働いたときに、両プリント配線板に設けた突部の引っかかりで引き剥がしを防止するための技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許第2800691号公報
特開平9−232706号公報
特開平8−102575号公報
しかしながら、上記した特許文献1および特許文献2では、接続部に引き剥がす応力が働いたときに、特に接続部の端に応力が集中することで、そこからプリント配線板が剥離する可能性があり、剥離強度が確保できない場合が考えられる。
また、特許文献3では、両方のプリント配線板に突部を設ける必要があるため、接続部分の面積が大きく、且つ突部での引っかかりで補強しているため、引き剥がし方によってはこの突部が外れて効果が十分ではない場合が考えられ、引き剥がし応力に対してより確実で強固な補強構造が望まれている。
そこで、本発明の目的は、引き剥がし応力に対する強度が大きく、接合強度を大幅に上げることできるプリント配線板およびその接続構造を提供することにある。
本発明の第1の特徴は、プリント配線板であって、可撓性を有する絶縁性基材の端部の少なくとも一方の表面に、露出する接続用導体パターンが設けられた接続部を有し、この接続部における接続用導体パターンが設けられたパターン形成部分と、接続用導体パターンが設けられていないパターン非形成部分とが、端部の端縁より切り込むように形成されたスリットで分離されていることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、プリント配線板であって、絶縁性基材の端部の一方の面に第1接続用導体パターンが形成され、他方の面に第2接続用導体パターンが形成され、且つ前記第1接続用導体パターンと前記第2接続用導体パターンとが平面的に重ならないように配置され、前記第1接続用導体パターンと第2接続用導体パターンとの間が、前記端部の端縁より切り込むように形成されたスリットで分離されていることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、一対のプリント配線板のそれぞれの端部に設けられた接続部の接続用導体パターン同士を向き合わせて接続したプリント配線板の接続構造であって、一対のプリント配線板のうち少なくとも一方が、可撓性を有する絶縁性基材に前記接続用導体パターンが設けられ、前記接続用導体パターンが設けられたパターン形成部分と前記接続用導体パターンが設けられていないパターン非形成部分とが、前記端部の端縁より切り込むように形成されたスリットで分離され、パターン形成部分は、他方のプリント配線板の接続用導体パターンが形成された一方の面に接合され、パターン非形成部分は、他方のプリント配線板の他方の面に接合されていることを要旨とする。
ここで、本発明は、一方のプリント配線板はフレキシブル配線基板であり、且つ他方のプリント配線板がリジッド配線基板である場合、または、一対のプリント配線板が共にフレキシブル配線基板である場合に有効である。
本発明の第4の特徴は、両面に接続用導体パターンを有するフレキシブル配線基板とリジッド配線基板のそれぞれの端部に位置する接続部の導体面を向き合わせて接続するプリント配線板の接続構造であって、フレキシブル基板の前記接続部の一方の面に設けられた第1接続用導体パターンと他方の面に設けられた第2接続用導体パターンとの間がスリットで分離され、前記リジッド配線基板の前記接続部は、一方の面に設けられた第3接続用導体パターンと他方の面に設けられた第4接続用導体パターンとを有し、前記フレキシブル配線基板の前記第1接続用導体パターンが、前記リジッド配線基板の一方の面で前記第3接続用導体パターンと接合され、前記フレキシブル配線基板の前記第2接続用導体パターンが、前記リジッド配線基板の他方の面で第4接続用導体パターンと接合されていることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、両面に接続用導体パターンを有する第1および第2のフレキシブル配線基板のそれぞれの端部に位置する接続部の導体面を向き合わせて接続するプリント配線板の接続構造であって、第1のフレキシブル基板の前記接続部の一方の面に設けられた第1接続用導体パターンと他方の面に設けられた第2接続用導体パターンとの間がスリットで分離され、第2のフレキシブル配線基板の前記接続部は、一方の面に設けられた第3接続用導体パターンと他方の面に設けられた第4接続用導体パターンとを有し、第1のフレキシブル配線基板の前記第1接続用導体パターンが、前記第2のフレキシブル配線基板の一方の面で前記第3接続用導体パターンと接合され、第1のフレキシブル配線基板の前記第2接続用導体パターンが、前記第2のフレキシブル配線基板の他方の面で前記第4接続用導体パターンと接合されていることを要旨とする。
なお、接続用導体パターン同士の接合は、はんだ付け、もしくは導体面に形成されたAuめっき層同士が突き合わされた状態で超音波振動により接合されている場合に本発明が特に有効である。
本発明によれば、相手基板と接合したときに、接合強度を大幅に向上できるプリント配線板を実現することができる。
また、本発明によれば、接合部分のスペースを小さくでき、しかも接合強度が大きく接続信頼性の高いプリント配線板の接続構造を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るプリント配線板およびその接続構造の詳細を図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図6は、本発明の第1の実施の形態に係るプリント配線板およびその接続構造を示している。
図1〜図6は、本発明の第1の実施の形態に係るプリント配線板およびその接続構造を示している。
「フレキシブル配線基板の構成」
図1〜図6に示すように、本実施の形態に係るプリント配線板としてのフレキシブル配線基板1は、例えばポリイミド樹脂、液晶ポリマーなどでなる可撓性を有する絶縁性基材2と、この絶縁性基材2の一方の表面にパターン形成された複数の導体パターン(配線)3と、これらの導体パターン3が形成された絶縁性基材2の上に形成された図示しない接着層と、この接着層の上に形成されたカバー層4と、を備えて大略構成されている。
図1〜図6に示すように、本実施の形態に係るプリント配線板としてのフレキシブル配線基板1は、例えばポリイミド樹脂、液晶ポリマーなどでなる可撓性を有する絶縁性基材2と、この絶縁性基材2の一方の表面にパターン形成された複数の導体パターン(配線)3と、これらの導体パターン3が形成された絶縁性基材2の上に形成された図示しない接着層と、この接着層の上に形成されたカバー層4と、を備えて大略構成されている。
導体パターン3は、絶縁性基材2の上に貼り付けた銅箔を例えばサブトラクティブ法によりパターン加工して形成されている。図示しない接着層としては、例えば、ポリイミド系、エポキシ系、オレフィン系などの各種樹脂系接着剤を用いることができる。カバー層4としては、絶縁性基材2と同様に例えばポリイミド樹脂等を用いることができる。
このフレキシブル配線基板1は、絶縁性基材2の端部(例えば、長手方向の端部)に、複数の導体パターン3の接続用導体パターン3Aが横並び状態で露出するパターン形成領域5と、このパターン形成領域5の幅方向の両側の導体パターン3が形成されていないパターン非形成領域6,6とを備えている。また、図1に示すように、パターン形成領域5とその両側のパターン非形成領域6との間には、絶縁性基材2の端部(端縁)から切り込むようにスリット7が形成されている。
このような構成のフレキシブル配線基板1を他のプリント配線板と接続するには、他のプリント配線板の接続用導体パターンとこのフレキシブル配線基板1の接続用導体パターン3Aのうち少なくともどちらか一方のプリント配線板の接続用導体パターンの表面に、はんだめっき層を形成しておき、パターン形成領域5を他のプリント配線板の接続用導体パターンが形成された部分に接合し、パターン非形成領域6を他のプリント配線板の裏面側へ接着剤により接合すればよい。
本実施の形態に係るフレキシブル配線基板1では、相手プリント配線板と接合したときに、相手プリント配線板の裏面側へパターン非形成領域を接合させるため、フレキシブル配線基板1を相手プリント配線板の表側または裏側へ引き剥がし応力が働いた場合でも共に引き剥がしに対する耐久性を持ち、接合強度を大幅に向上できる。
「リジッド配線基板の構成」
図1〜図6に示すように、リジッド配線基板10は、例えばガラスエポキシ樹脂などのプリプレグでなる絶縁性基材11と、この絶縁性基材11の一方の表面にパターン形成された複数の導体パターン(配線)12と、これらの導体パターン12が形成された絶縁性基材11の上に形成された図示しない接着層と、この接着層の上に形成されたレジスト層13と、を備えて大略構成されている。
図1〜図6に示すように、リジッド配線基板10は、例えばガラスエポキシ樹脂などのプリプレグでなる絶縁性基材11と、この絶縁性基材11の一方の表面にパターン形成された複数の導体パターン(配線)12と、これらの導体パターン12が形成された絶縁性基材11の上に形成された図示しない接着層と、この接着層の上に形成されたレジスト層13と、を備えて大略構成されている。
導体パターン12は、絶縁性基材11の上に貼り付けた銅箔を例えばサブトラクティブ法によりパターン加工して形成されている。図示しない接着層としては、例えば、ポリイミド系、エポキシ系、オレフィン系などの各種樹脂系接着剤を用いることができる。
図2に示すように、このリジッド配線基板10は、絶縁性基材11の端部(例えば、長手方向の端部)に、複数の(上記フレキシブル配線基板1の導体パターン3と同数の)導体パターン12の接続用導体パターン12Aがレジスト層13から露出するように設けられている。
「プリント配線板の接続方法および接続構造」
次に、本実施の形態に係るフレキシブル配線基板1とリジッド配線基板10の接続方法および接続構造について図1〜図6を用いて説明する。
次に、本実施の形態に係るフレキシブル配線基板1とリジッド配線基板10の接続方法および接続構造について図1〜図6を用いて説明する。
先ず、図1および図2に示すように、本実施の形態では、フレキシブル配線基板1とリジッド配線基板10の接続部である端部同士を向き合わせる。なお、図1はフレキシブル配線基板1の接続用導体パターン3Aが見える表側とリジッド配線基板10の裏側とを示す平面図であり、図2はフレキシブル配線基板1の裏側とリジッド配線基板10の接続用導体パターン12Aが見える表側とを示す平面図である。
次に、図3および図4に示すように、フレキシブル配線基板1のパターン形成領域5の接続用導体パターン3Aと、リジッド配線基板10の接続用導体パターン12Aとを位置合わせしてはんだ付けする。なお、図3は、フレキシブル配線基板1の接続用導体パターン3Aとリジッド配線基板10の接続用導体パターン12Aと位置合わせして接合された状態であり、フレキシブル配線基板1の接続用導体パターン3Aが見える表側とリジッド配線基板10の裏側とを示す平面図である。図4は、フレキシブル配線基板1の接続用導体パターン3Aとリジッド配線基板10の接続用導体パターン12Aと位置合わせして接合された状態であり、フレキシブル配線基板1の裏側とリジッド配線基板10の接続用導体パターン12Aが見える表側とを示す平面図である。
また、図5および図6に示すように、フレキシブル配線基板1の上記パターン形成領域5に対してスリット7で分離されたパターン非形成領域6,6は、リジッド配線基板10の裏側に振り分けて裏面に沿った状態で接着剤30で接着する。なお、図6は図5のA−A断面図である。図5および図6において、符号20ははんだを示す。
このように、本実施の形態に係るプリント配線板の接続構造では、フレキシブル配線基板1のパターン形成領域5と、パターン非形成領域6,6とで、リジッド配線基板10を挟み込むように接合させている。このため、図5に示すように、フレキシブル配線基板1を矢印uで示す上向きや矢印dで示す下向きに引き剥がす応力が働いた場合でも、共に引き剥がしに対する耐久性が高く、接合強度を大幅に向上できる。
(第1の実施の形態の変形例)
次に、図7を用いて、上述した第1の実施の形態に係るフレキシブル配線基板1およびその接続構造の変形例について説明する。
次に、図7を用いて、上述した第1の実施の形態に係るフレキシブル配線基板1およびその接続構造の変形例について説明する。
図7に示すように、この変形例では、上述した第1の実施の形態に対して、フレキシブル配線基板1の構成は同じであり、リジッド配線基板10Aの構成のみが異なる。リジッド配線基板10Aは、接続部においてレジスト層13から露出する接続用導体パターン12Bが、導体パターン12やフレキシブル配線基板1の接続用導体パターン3Aよりも幅の広いパターンに設定されている。
このように、リジッド配線基板10Aの接続用導体パターン12Bが接続用導体パターン3Aよりも幅広に設定されているため、この接続用導体パターン12Bの上に接続用導体パターン3Aを接合したときに断面略三角形状のはんだフィレットが形成されて接合強度を高めることができる。
(第2の実施の形態)
図8〜図10は、本発明の第2の実施の形態に係るプリント配線板およびその接続構造を示している。本実施の形態では、互いに接続されるプリント配線板同士は両面に設けられた接続用導体パターン同士で接続されるようになっている。なお、本実施の形態において上記第1の実施の形態における部分と同一もしくは類似部分には、同一符号もしくは類似の符号を付して詳細な説明は省略する。
図8〜図10は、本発明の第2の実施の形態に係るプリント配線板およびその接続構造を示している。本実施の形態では、互いに接続されるプリント配線板同士は両面に設けられた接続用導体パターン同士で接続されるようになっている。なお、本実施の形態において上記第1の実施の形態における部分と同一もしくは類似部分には、同一符号もしくは類似の符号を付して詳細な説明は省略する。
「フレキシブル配線基板の構成」
図8〜図10に示すように、本実施の形態に係るプリント配線板としてのフレキシブル配線基板1Aは、可撓性を有する絶縁性基材2と、この絶縁性基材2の一方の表面にパターン形成された複数の第1導体パターン(配線)3と、絶縁性基材2の他方の表面に上記第1導体パターン3と平面的に重ならないようにパターン形成された複数の第2導体パターン8と、絶縁性基材2の両面にそれぞれ設けられたカバー層4、4Aと、を備えて大略構成されている。
図8〜図10に示すように、本実施の形態に係るプリント配線板としてのフレキシブル配線基板1Aは、可撓性を有する絶縁性基材2と、この絶縁性基材2の一方の表面にパターン形成された複数の第1導体パターン(配線)3と、絶縁性基材2の他方の表面に上記第1導体パターン3と平面的に重ならないようにパターン形成された複数の第2導体パターン8と、絶縁性基材2の両面にそれぞれ設けられたカバー層4、4Aと、を備えて大略構成されている。
このフレキシブル配線基板1Aは、絶縁性基材2の端部(例えば、長手方向の端部)に、複数の第1導体パターン3の第1接続用導体パターン3Aが露出する領域5A、この領域の幅方向の両側の第2接続用導体パターン8Aが露出するように形成された領域6Aとを備えている。そして、図8に示すように、領域5Aとその両側の領域6A,6Aとの間には、絶縁性基材2の端部(端縁)から切り込むようにスリット7が形成されている。
図8に示すように、このような構成のフレキシブル配線基板1Aをリジッド配線基板10Bと接続するには、リジッド配線基板10Bにもフレキシブル配線基板1Aに対応した接続用導体パターンが両面に設けられている必要がある。
本実施の形態に係るフレキシブル配線基板1Aでは、相手プリント配線板と接合したときに、相手プリント配線板の両面に接合できるため、フレキシブル配線基板1Aを相手プリント配線板の表側または裏側へ引き剥がし応力が働いた場合でも共に引き剥がしに対する耐久性を持ち、接合強度を大幅に向上できる。また、本実施の形態では、両面に導体パターンを備えているため、多くの電気信号を伝搬させることができ、高密度な配線接続を可能にする。
「リジッド配線基板の構成」
図8に示すように、リジッド配線基板10Bは、絶縁性基材11と、この絶縁性基材11の一方の表面にパターン形成された複数の第3導体パターン(配線)12と、絶縁性基材11の他方の表面に第3導体パターン12を平面的に挟む位置にパターン形成された第4導体パターン14と、両面にそれぞれ上に形成されたレジスト層13、15と、を備えて大略構成されている。
図8に示すように、リジッド配線基板10Bは、絶縁性基材11と、この絶縁性基材11の一方の表面にパターン形成された複数の第3導体パターン(配線)12と、絶縁性基材11の他方の表面に第3導体パターン12を平面的に挟む位置にパターン形成された第4導体パターン14と、両面にそれぞれ上に形成されたレジスト層13、15と、を備えて大略構成されている。
第3導体パターン12および第4導体パターン14は、絶縁性基材11のそれぞれの表面に貼り付けた銅箔を例えばサブトラクティブ法によりパターン加工して形成されている。
図8に示すように、このリジッド配線基板10Bは、絶縁性基材11の端部(例えば、長手方向の端部)に、複数の(上記フレキシブル配線基板1の第1導体パターン3と同数の)第3導体パターン12の第3接続用導体パターン12Aがレジスト層13から露出するように設けられている。また、反対側の面においては、レジスト層15から第4導体パターン14の第4接続用導体パターン14Aが露出するように設けられている。
「プリント配線板の接続方法および接続構造」
次に、本実施の形態に係るフレキシブル配線基板1Aとリジッド配線基板10Bの接続方法および接続構造について説明する。
次に、本実施の形態に係るフレキシブル配線基板1Aとリジッド配線基板10Bの接続方法および接続構造について説明する。
先ず、図8に示すように、本実施の形態では、フレキシブル配線基板1Aとリジッド配線基板10Bの接続部である端部同士を向き合わせる。
次に、フレキシブル配線基板1Aの表面側の領域5Aの第1接続用導体パターン3Aと、リジッド配線基板10Bの第3接続用導体パターン12Aとを位置合わせしてはんだ付けする。同時に、スリット7で分離された、領域6Aの裏面側の第2接続用導体パターン8Aをリジッド配線基板10Bの第4接続用導体パターン14Aに位置合わせしてはんだ付けする。
このように、本実施の形態に係るプリント配線板の接続構造では、フレキシブル配線基板1Aの領域5Aと領域6Aとがリジッド配線基板10Bを挟み込むように接合させている。このため、フレキシブル配線基板1Aを上下に引き剥がす応力が働いた場合でも、共に引き剥がしに対する耐久性が高く、接合強度を大幅に向上できる。
本実施の形態によれば、多くの導体パターンをプリント配線板の両面でコンパクトに接続できるため、電子機器等に組み込む際にスペースの小型化を図ることが可能となる。
(その他の実施の形態)
上述した実施の形態の開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
上述した実施の形態の開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
上述した第1および第2の実施の形態では、フレキシブル配線基板とリジッド配線基板とを接続する場合について説明したが、本発明はフレキシブル配線基板同士を接続する場合にも勿論適用可能である。
また、上記した第1および第2の実施の形態では、接続用導体パターン同士を接続する手段としてはんだ接合を用いたが、導体面に形成されたAuめっき層同士が突き合わされた状態で超音波振動により接合される構成としても勿論よい。
1,1A フレキシブル配線基板
2 絶縁性基材
3 (第1)導体パターン
3A (第1)接続用導体パターン
4 カバー層
5 パターン形成領域
5A 領域
6 パターン非形成領域
6A 領域
7 スリット
8 第2導体パターン
8A 第2接続用導体パターン
10,10A,10B リジッド配線基板
11 絶縁性基材
12 (第3)導体パターン
12A (第3)接続用導体パターン
12B 接続用導体パターン
13 レジスト層
14 第4導体パターン
14A 第4接続用導体パターン
15 レジスト層
20 はんだ
30…接着剤
2 絶縁性基材
3 (第1)導体パターン
3A (第1)接続用導体パターン
4 カバー層
5 パターン形成領域
5A 領域
6 パターン非形成領域
6A 領域
7 スリット
8 第2導体パターン
8A 第2接続用導体パターン
10,10A,10B リジッド配線基板
11 絶縁性基材
12 (第3)導体パターン
12A (第3)接続用導体パターン
12B 接続用導体パターン
13 レジスト層
14 第4導体パターン
14A 第4接続用導体パターン
15 レジスト層
20 はんだ
30…接着剤
Claims (5)
- 可撓性を有する絶縁性基材の端部の少なくとも一方の表面に、露出する接続用導体パターンが設けられた接続部を有し、
前記接続部における前記接続用導体パターンが設けられたパターン形成部分と、前記接続用導体パターンが設けられていないパターン非形成部分とが、前記端部の端縁より切り込むように形成されたスリットで分離されていることを特徴とするプリント配線板。 - 可撓性を有する絶縁性基材の端部の一方の面に第1接続用導体パターンが形成され、他方の面に第2接続用導体パターンが形成され、且つ前記第1接続用導体パターンと前記第2接続用導体パターンとが平面的に重ならないように配置され、
前記第1接続用導体パターンと第2接続用導体パターンとの間が、前記端部の端縁より切り込むように形成されたスリットで分離されていることを特徴とするプリント配線板。 - 一対のプリント配線板のそれぞれの端部に設けられた接続部の接続用導体パターン同士を向き合わせて接続したプリント配線板の接続構造であって、
前記一対のプリント配線板のうち少なくとも一方が、可撓性を有する絶縁性基材に前記接続用導体パターンが設けられ、前記接続用導体パターンが設けられたパターン形成部分と前記接続用導体パターンが設けられていないパターン非形成部分とが、前記端部の端縁より切り込むように形成されたスリットで分離され、
前記パターン形成部分は、他方のプリント配線板の接続用導体パターンが形成された一方の面に接合され、
前記パターン非形成部分は、他方のプリント配線板の他方の面に接合されていることを特徴とするプリント配線板の接続構造。 - 両面に接続用導体パターンを有するフレキシブル配線基板とリジッド配線基板のそれぞれの端部に位置する接続部の導体面を向き合わせて接続するプリント配線板の接続構造であって、
前記フレキシブル基板の前記接続部の一方の面に設けられた第1接続用導体パターンと他方の面に設けられた第2接続用導体パターンとの間がスリットで分離され、
前記リジッド配線基板の前記接続部は、一方の面に設けられた第3接続用導体パターンと他方の面に設けられた第4接続用導体パターンとを有し、
前記フレキシブル配線基板の前記第1接続用導体パターンが、前記リジッド配線基板の一方の面で前記第3接続用導体パターンと接合され、
前記フレキシブル配線基板の前記第2接続用導体パターンが、前記リジッド配線基板の他方の面で第4接続用導体パターンと接合されていることを特徴とするプリント配線板の接続構造。 - 両面に接続用導体パターンを有する第1および第2のフレキシブル配線基板のそれぞれの端部に位置する接続部の導体面を向き合わせて接続するプリント配線板の接続構造であって、
前記第1のフレキシブル基板の前記接続部の一方の面に設けられた第1接続用導体パターンと他方の面に設けられた第2接続用導体パターンとの間がスリットで分離され、
前記第2のフレキシブル配線基板の前記接続部は、一方の面に設けられた第3接続用導体パターンと他方の面に設けられた第4接続用導体パターンとを有し、
前記第1のフレキシブル配線基板の前記第1接続用導体パターンが、前記第2のフレキシブル配線基板の一方の面で前記第3接続用導体パターンと接合され、
前記第1のフレキシブル配線基板の前記第2接続用導体パターンが、前記第2のフレキシブル配線基板の他方の面で前記第4接続用導体パターンと接合されていることを特徴とするプリント配線板の接続構造。
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---|---|---|---|
JP2005362947A JP2007165752A (ja) | 2005-12-16 | 2005-12-16 | プリント配線板およびその接続構造 |
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Cited By (3)
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JP2010153574A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Toppan Forms Co Ltd | 積層配線基板 |
JP2010232261A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Toppan Forms Co Ltd | 積層配線基板 |
JP2019040407A (ja) * | 2017-08-25 | 2019-03-14 | ホシデン株式会社 | 樹脂積層体およびこれを備えたタッチ入力装置 |
-
2005
- 2005-12-16 JP JP2005362947A patent/JP2007165752A/ja active Pending
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