JP2007220960A - プリント配線板及びその接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板と配線との間の接合強度を向上する。
【解決手段】 プリント配線板1の接続領域6において、接続端子部3Aは、略一定の基本幅を有し、配線3の延長方向に対して垂直方向に突出した突出部31a〜38aを略等間隔に備えている。隣り合う接続端子部は、互いの突出部が互い違いに絶縁性基材上に形成されている。このような構成のプリント配線板1の接続端子部の表面にはんだめっき層20を形成し、所定の温度及び押圧力を加えてはんだ付けを施せば、各突出部の形状に沿ったフィレット21が形成され、絶縁性基材2と接続端子部3A〜3Dとの間の接合強度を高めることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気・電子機器に用いられるプリント配線板及びその接続構造に関し、更に詳しくは、はんだ付けにより接続される端子部分を備えたプリント配線板及びその接続構造に関する。
リジッド基板と折り曲げ可能な可撓性を有するフレキシブル基板とを接続する方法、或いはフレキシブル基板同士を接続する方法の一例として、はんだ接合が知られている。従来のはんだ接合について、図14及び図15を用いて説明する。なお、図14及び図15は、フレキシブル基板101とリジッド基板105とをはんだ接合により接続した接続部の構造を示す。
フレキシブル基板101は、ポリイミド、或いはポリエステルのような絶縁性フィルム基材102と、Cu或いはAg等からなり、電流、信号等を通す配線パターン103と、更にフィルム基材102上の配線パターン103等を保護する絶縁性のカバー層104とが積層されて構成される。フレキシブル基板101におけるリジッド基板105との接続部は、カバー層104に覆われておらず、配線パターン(接続端子部)103が露呈されている。
リジッド基板105は、フレキシブル基板101と同様に、ベースとなる絶縁性の基材106、導電性の材料からなる配線パターン107、配線パターン107を保護する絶縁性のレジスト層108からなる。リジッド基板105にけるフレキシブル基板101との接続部は、レジスト層108に覆われておらず、配線パターン107が露呈されている。
接続端子部である配線103と配線107と間にはんだ109を供給する方法としては、両方若しくはどちらか一方の配線パターン表面にはんだめっきを施す方法、また、配線パターン107の表面にクリームはんだを塗布する方法等がある。図14及び図15に示すように、配線パターン上に供給されたはんだ109により、配線パターン103と配線パターン107とが接合され、フレキシブル基板101とリジッド基板105との間で電気的導通が確保されている。
リジッド基板105に接続されたフレキシブル基板101には、引っ張り方向、引き剥がし方向に応力が加わるため、両基板を接続する接続部は、これら応力に対して十分な接合強度を有することが重要になる。また、この基板間の接合強度のほか、リジッド基板、フレキシブル基板等のフィルム基材と配線パターンとの界面での剥離に対する十分な耐性を有することが重要である。
基材と配線パターン(接続端子部)との界面での接合強度を高めるには、図14及び図15に示した従来方法のように、接合する2つの基板の両方がともに、絶縁特性が許容される範囲で、十分な幅長を有することがよいとされている。しかし、図14に示した構造のように、2つの配線パターン基板が同一幅を有する場合、余剰はんだの溜まり場がなく、隣接する接続端子間ではんだブリッジを生じないように、はんだめっき、はんだペースト量を調整することが困難な上に、はんだ付け工程においてヒーターチップなどで加圧するため、隣接する接続端子間で余剰はんだによるショートが起こる可能性が高いという欠点があった。
これに対して、上述の問題点を防止するための技術として、図16に示す技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。図16に示す構造では、一方の基板201の基材202上に形成された接続ランド(接続端子部に相当する)203の幅を他方の基板204の基材205における接続ランド206の幅よりも狭くすることで、両者をはんだ207により接合したとき、フィレットの形成を促し、はんだ溜まりが形成されるようにしている。また、この他にも、図14及び図15に示したようなリジッド基板105の配線パターンの一部に幅広部分を設け、この幅広部分において、はんだによるフィレットを形成を促し、接合強度の向上を図った技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第2800691号公報 特開平8−23148号公報
ところが、上記特許文献1に開示された、一方の接続端子幅を狭くした構造の場合、基材(絶縁層)と配線パターン(接続端子部)との接合面積が狭くなるため、幅狭の配線パターンと基材との間の接合強度が低下するといった問題が生じる。また、上記特許文献2に記載された構造とした場合、配線端部より内側の回路幅が細く、配線パターンとフィルム基材が貼り合わされるときの接合面積が狭くなるために、フレキシブル基板をリジッド基板から引き剥がす力が働いたとき、フィルム基材と配線パターンとの界面での剥離が生じやすくなり、全体としての接合強度が低下するという問題があった。
そこで本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、はんだブリッジによる短絡を防止するとともに、基材と配線パターンとの間の接合強度を高めることができるプリント配線板及びその接続構造を提供することを目的とする。
本発明に係るプリント配線板は、絶縁性基材と、絶縁性基材の少なくとも一方の表面にパターン形成された複数の配線と、配線を覆うカバー層とを備えたプリント配線板において、配線が一部露呈されて接続端子部となっており、接続端子部の各々は、配線延長方向に対して垂直方向に突出した突出部を配線延長方向に沿って間欠的に備え、且つ隣り合う接続端子部の突出部が互い違いに絶縁性基材上に形成されていることを特徴とする。
上述した本発明に係るプリント配線板は、基材と接続端子部との間の接合面積が増える。また、上述のプリント配線板では、接続端子部が形成された他のプリント配線板とはんだめっき層を介して接合されるとき、主に接続端子部の端子幅が異なる箇所でフィレットが形成され、はんだ溜まりになる。
したがって、本発明に係るプリント配線板では、基材と接続端子部との間の接合面積が広くできるので、他のプリント配線板との接合強度とともに基材と接続端子部との間の接合強度を高めることができる。また、接続端子部が形成された他のプリント配線板とはんだめっき層を介して接合する際には、突出部間にできるはんだ溜まりにより、はんだブリッジの形成を抑止することができる。また、本発明に係るプリント配線板では、突出部が矩形状であってもよく、三角形状とすることもできる。
本発明に係るプリント配線板の接続構造は、絶縁性基材と、絶縁性基材の少なくとも一方の表面にパターン形成された複数の配線と、配線を覆うカバー層とをそれぞれ備えた一対のプリント配線板を接合するプリント配線板の接続構造において、配線が一部露呈されて接続端子部となっている一対のプリント配線板のうち、第1のプリント配線板における接続端子部の各々が基本幅を有して延長され、該接続端子部が配線延長方向に対して垂直方向に突出した突出部を配線延長方向に沿って間欠的に備え、且つ隣り合う接続端子部の突出部が互い違いに絶縁性基材上に形成され、第2のプリント配線板の接続端子部とはんだめっき層を介して接続されていることを特徴とする。
上述した本発明に係るプリント配線板の接続構造では、第1のプリント配線板において基材と接続端子部との間の接合面積が増える。また、上述のプリント配線板の接続構造では、第1のプリント配線板と第2のプリント配線板とをはんだめっき層を介して接合するとき、主に接続端子部の端子幅が異なる箇所でフィレットが形成され、はんだ溜まりになる。
したがって、本発明に係るプリント配線板の接続構造では、第1のプリント配線板における基材と接続端子部との間の接合面積が広くできるので、第2のプリント配線板との接合強度とともに第1のプリント配線板における基材と接続端子部との間の接合強度を高めることができる。また、第1のプリント配線板と第2のプリント配線板とをはんだめっき層を介して接合する際には、突出部間にできるはんだ溜まりにより、はんだブリッジの形成を抑止することができる。
また、上述したプリント配線板の接続構造では、第1のプリント配線板における隣接する接続端子部の最も近い突出部間の直線距離が絶縁に必要な絶縁距離を満たし、且つ最短で第2のプリント配線板の隣接する接続端子部の外縁間距離に等しいという条件下で突出部の間隔と、突出部の幅長とを変更することができる。
第1のプリント配線板において接続端子部に突出部が設けられた箇所における配線延長方向に垂直な方向の幅長は、第2のプリント配線板における接続端子部の幅長に等しくすることが好ましいが、上述の条件の下で、第2のプリント配線板における接続端子部の幅長を第1のプリント配線板の基本幅より広く且つ突出部の幅より狭くすることもできる。
更に、本発明に係るプリント配線板の接続構造では、第2のプリント配線板における接続端子部の各々を第1のプリント配線板における接続端子部の形状と略同様に形成してもよい。
また、本発明に係るプリント配線板の接続構造では、一対のプリント配線板のうち少なくとも一方が可撓性を有することを特徴とする。
本発明によれば、はんだめっき層を介して基板間の接合がなされる接続端子部に突出部を設けることにより、基板における基材と接続端子部との接合面積が増えることに伴い、基材−配線間の接合強度を向上することができる。また、主として接続端子部の端子幅が異なる箇所でフィレットが形成され、はんだ溜まりになるので、はんだブリッジの形成を抑止することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るプリント配線板及びその接続構造の詳細を図面に基づいて説明する。但し、図面は、模式的なものであり、各材料層の厚みやその比率などは現実のものと異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は、以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(プリント配線板の構成)
図1〜図3は、本実施の形態に係るプリント配線板1を示している。なお、図1はプリント配線板の要部を示す平面図であり、図2は、図1のA−A断面図であり、図3は、図1のB−B断面図である。
プリント配線板1は、絶縁性基材(以下、基材ともいう)2と、絶縁性基材2の一方の表面にパターン形成された複数の配線3と、配線3が形成された絶縁性基材2の上に形成された接着層4と、接着層4の上に形成されたレジスト層(カバー層)5とを備えて大略構成されている。絶縁性基材2は、例えば、ポリイミド樹脂、液晶ポリマー等でなる可撓性を有するフレキシブル基板である。配線3は、絶縁性基材2の上に貼り付けた銅箔を、例えばサブトラクティブ法によりパターン加工して形成されている。接着層4としては、例えば、ポリイミド系、エポキシ系、オレフィン系などの各種樹脂系接着剤を用いることができる。レジスト層5としては、絶縁性基材2と同様に、例えば、ポリイミド樹脂等を用いることができる。
このプリント配線板1は、絶縁性基材2の所定の端部に、複数の配線3の接続端子部3A〜3Dが露出された接続領域6を備えている。これら接続端子部3A〜3Dは、図1に示すように、略一定の基本幅W1を有し互いに平行に同一ピッチで配置されている。そして、接続端子部の各々は、配線3の延長方向(図1中、矢印Y)に対して垂直方向に突出した突出部を略等間隔で備えている。突出部における最大幅をW2とする。本実施の形態では、接続端子部において基本幅W1を有する箇所を幅狭部、最大幅W2を有する箇所を幅広部という。
具体的に、接続端子部3Aは、突出部31a〜38aを備え、接続端子部3Bは、突出部31b〜38bを備え、接続端子部3Cは、突出部31c〜38cを備え、接続端子部3Dは、突出部31d〜38dを備えている。ここで、接続端子部の隣り合う配線は、互いの突出部が互い違いに絶縁性基材上に形成されている。突出部31a〜38a、突出部31b〜38b、突出部31c〜38c、突出部31d〜38dは、図1に示すように矩形状を有し、接続端子部同士は、絶縁に必要な絶縁距離を満たして、互い違いに絶縁性基材上に形成されている。したがって、近隣の接触端子部の突出部同士は、千鳥状に配置されている。
接続端子部3A〜3Dの幅広部の幅は、十分なはんだ溜まりが形成できることと、配線である導体の厚さを加味した許容電流仕様によって決定されるべきであるが、一例として、突出部の片側(左):接続端子部の中央部:突出部の片側(右)が、即ち(W2−W1)/2:W2=1:2程度の比が考えられる。図3には、接続端子部3Bの突出部31a,32a,33a,34aが絶縁性基板2の上に形成されている様子が示されている。
このような構成のプリント配線板1を他のプリント配線板とはんだ付けするには、少なくともどちらか一方のプリント配線板の接続端子部の表面に、はんだめっき層を形成すればよい。
(プリント配線板の接続方法)
次に、本実施の形態に係るプリント配線板の接続構造について、図4〜図7を用いて説明する。図4〜図6は、本実施の形態として示す接続構造において、プリント配線板1に接続されるプリント配線板10の構造についてを示している。図4はプリント配線板の要部を示す平面図であり、図5は、図4のC−C断面図であり、図6は、図4のD−D断面図である。また、図7,図8は、それぞれプリント配線板1とプリント配線板10とをはんだ付けした構造を説明する図4のC−Cにおける断面図,図9は、図4のD−D断面図である。
本実施の形態は、上述したプリント配線板1と、後述の可撓性を有するプリント配線板10とをはんだ付けした構造であり、上述したプリント配線板1側の接続端子部3A〜3Dに突出部が形成されているが、後述のプリント配線板10の接続端子部12Aには、突出部が形成されない場合の例である。しかしながら、本発明では、互いに接続するプリント配線板の接続端子部がともに突出部を備える構成とすることも可能である。この例については後段にて説明する。
プリント配線板10は、絶縁性基材11と、絶縁性基材11の一方の表面にパターン形成された複数の配線12と、これらの配線12が形成された絶縁性基材11の上に形成された接着層13と、接着層13の上に形成されたレジスト層(カバー層)14とを備えている。絶縁性基材11は、ガラスエポキシ樹脂などのプリプレグでなるリジッド基板である。また、配線12は、絶縁性基材11の上に貼り付けた銅箔を、例えばサブトラクティブ法によりパターン加工して形成されている。接着層13としては、例えば、ポリイミド系、エポキシ系、オレフィン系などの各種樹脂系接着剤を用いることができる。レジスト層15としては、ポリイミド樹脂等を用いることができる。
このプリント配線板10は、絶縁性基材11の所定の端部に、複数の配線12の接続端子部12A〜12Dが露出された接続領域15を備えている。これら接続端子部12A〜12Dは、図4に示すように、配線幅Wと設定されている。本実施の形態では、配線幅Wは、接続端子部3A〜3Dの最大幅W2(接続端子部3A〜3Dにおいて突出部が設けられた箇所の幅)と等しい。また、各接続端子部間の間隔は、接続するプリント配線板10に形成された接続端子部3A〜3Dとの間で電気的な導通が正しく行え、且つ短絡しない間隔である。
上述したプリント配線板1とプリント配線板10とを接続するには、図7に示すように、接続領域6,15の少なくとも一方の端子部表面にはんだめっき層20を形成し、所定の温度及び押圧力を加えてはんだ付けを施す。図7では、プリント配線板1の接続端子部表面にはんだめっき層20を形成している。このようなはんだ付けにより、接続端子部3A〜3Dと接続端子部12A〜12Dとを接合することができる。
本発明の実施の形態として示すプリント配線板1とプリント配線板10とを接続したとき、図8,図9に示すように、接続端子部3Aの突出部35a,36a,37a,38aと接続端子部12Aとの接続箇所にはんだフィレット21が形成される。このように、配線幅が異なる箇所(各接続端子部における突出部間)ではんだフィレットが形成され、はんだ溜まりになるので、はんだブリッジの形成を抑止することができる。
以上、説明したように、実施の形態の一例として示したプリント配線板1とプリント配線板10との接続構造では、プリント配線板1の接続端子部3A〜3Dに形成された突出部31a〜38a、突出部31b〜38b、突出部31c〜38c、突出部31d〜38dの分、互いに接続される基板同士の接触面積が広くなるので絶縁性基材2と配線3との間の接合強度を向上することができるとともに、端子幅に差ができる箇所でフィレットが形成され、はんだ溜まりになるので、はんだブリッジを抑止できる。
上述のように、幅広部の幅長は、接続する相手端子の端子幅Wと同幅であることを基本とするが、プリント配線板1における隣接する接続端子部3A〜3Dの最も近い突出部間の直線距離が絶縁に必要な絶縁距離を満たし、且つ最短でプリント配線板10上に配置された接続端子部12A〜12Dの外縁間距離(スペース:S)に等しいという条件下において、幅広部の最大幅長と突出部の間隔を変更することができる。
具体的に、上述した実施の形態では、プリント配線板10の接続端子部12A〜12Dの配線の各々がプリント配線板1の基本幅W1と等しい幅を有する場合について説明したが、図10に断面図を示すように、プリント配線板10の接続端子部12A〜12Dの幅を接続端子部3A〜3Dの基本幅W1より広く、且つ突出部の最大幅W2より狭い配線幅W’としてもよい。許容電流の仕様等によってプリント配線板10の配線幅W’を上述したW(即ちW2)よりも細くすることができる場合には、図10に示すように、プリント配線板10の接続端子部12A〜12Dの基本幅をW1<W’<W2としてもよい。このとき、4つある接続端子部においてプリント配線板1とプリント配線板10との間で接合に寄与する端子幅に差ができ、フィレットが形成されてはんだ溜まりになるため、はんだブリッジの形成を抑止できる。
また、上述のように、プリント配線板10の接続端子部12A〜12Dの幅をW1<W’<W2とした場合には、プリント配線板10の絶縁特性を同じくして、即ち少なくとも絶縁距離を満足するような外縁間距離Sを保持したままで、接続端子部全体の幅長TWをより狭くすることができる。したがって、この例では、このプリント配線板10の接続端子部のピッチに併せてプリント配線板1の接続端子部3A〜3Dの間隔を設定することにより、プリント配線板1においては絶縁性基材2と配線3との間の接合強度を向上することができるとともに、両配線板を接合するに際しては、図9に示した接続構造と同等の絶縁特性を確保しつつ、更に接合構造全体の幅を狭くすることができるという利点がある。
(第2の実施の形態として示すプリント配線板の構成)
上述した実施の形態では、プリント配線板10の接続端子部12A〜12Dの配線の各々がプリント配線板1の基本幅W1と等しい幅を有する場合についてより広く、突出部の最大幅W2よりも狭い配線幅Wを有して延長されている場合について説明したが、プリント配線板(リジッド基板)10の接続端子部にも突出部が形成されていてもよい。具体的には、プリント配線板1と接合する図4のプリント配線板10に代わって、図11に示すプリント配線板50を用いることができる。
プリント配線板50は、上述のプリント配線板1と同様の構成であり、絶縁性基材51と、絶縁性基材51の一方の表面にパターン形成された複数の配線52と、これらの配線52が形成された絶縁性基材51の上に形成された接着層53と、接着層53の上に形成されたレジスト層(カバー層)54とを備えている。
絶縁性基材51としては、例えば、ポリイミド樹脂、液晶ポリマー等でなる可撓性を有する基板が用いられている。配線52は、絶縁性基材51の上に貼り付けた銅箔を、例えばサブトラクティブ法によりパターン加工して形成されている。接着層53としては、例えば、ポリイミド系、エポキシ系、オレフィン系などの各種樹脂系接着剤を用いることができる。レジスト層54としては、絶縁性基材51と同様に、例えば、ポリイミド樹脂等を用いることができる。
このプリント配線板50は、絶縁性基材51の所定の端部に、複数の配線52の接続端子部52A〜52Dが露出された接続領域55を備えている。これら接続端子部52A〜52Dは、図1に示すプリント配線板1と対向させたときに、接続端子部3A〜3Dと重ね合わせることのできる位置に、プリント配線板1と同様の突出部61a〜68a、突出部61b〜68b、突出部61c〜68c、突出部61d〜68dが形成されている。即ち、接続端子部52A〜52Dは、接続端子部3A〜3Dの対向する位置に配線パターンが形成されている。
プリント配線板1とプリント配線板50とを接続するには、図7と同様、接続領域6,55の少なくとも一方の端子部表面にはんだめっき層20を形成し、所定の温度及び押圧力を加えてはんだ付けを施す。
以上、説明したように、実施の形態の一例として示したプリント配線板1とプリント配線板10との接続構造では、上述したプリント配線板1と、このプリント配線板50とをはんだめっき層を介して接続すると、プリント配線板1の接続端子部3A〜3Dに形成された突出部31a〜38a、突出部31b〜38b、突出部31c〜38c、突出部31d〜38dと、プリント配線板50の接続端子部52A〜52Dに形成された突出部61a〜68a、突出部61b〜68b、突出部61c〜68c、突出部61d〜68dとが対向して接続される。このように、突出部の分だけ、絶縁性基材51と接続端子部52A〜52Dとの間の接触面積が広くなることにより、絶縁性基材51と接続端子部52A〜52D2との接合強度が向上する。
なお、ここで説明したプリント配線板50の接続端子部52A〜52Dの配線パターンは、プリント配線板1の接続端子部3A〜3Dに対して相似形状であって若干小、或いは大に形成されていてもよい。
(第3の実施の形態として示すプリント配線板の構成)
上述した各実施の形態では、突出部が矩形状である場合について説明したが、突出部は、所定の基本幅を有する配線に対して配線延長方向に対して垂直方向に突出して間欠的に設けられ、且つ隣り合う接続端子部の突出部が互い違いに絶縁性基材上に形成されてればよいので、突出部は矩形状に限定されない。
図12に、本実施の別の形態として示すプリント配線板70を示す。図12は、プリント配線板1に代わって用いることができるプリント配線板70の要部を示す平面図である。本発明の第3の実施の形態として示すプリント配線板70は、絶縁性基材71と、絶縁性基材71の一方の表面にパターン形成された複数の配線72と、これらの配線72が形成された絶縁性基材71の上に形成された接着層73と、接着層73の上に形成されたレジスト層(カバー層)74とを備え、このプリント配線板70は、絶縁性基材71の所定の端部に、複数の配線72の接続端子部72A〜72Dが露出された接続領域75を備え、接続端子部72A〜72Dは、更に三角形状の突出部81a〜88a、突出部81b〜88b、突出部81c〜88c、突出部81d〜88dを有する点を特徴としている。
絶縁性基材71としては、例えば、ポリイミド樹脂、液晶ポリマー等でなる可撓性を有する基板が用いられている。配線72は、絶縁性基材71の上に貼り付けた銅箔を、例えばサブトラクティブ法によりパターン加工して形成されている。接着層73としては、例えば、ポリイミド系、エポキシ系、オレフィン系などの各種樹脂系接着剤を用いることができる。レジスト層74としては、絶縁性基材71と同様に、例えば、ポリイミド樹脂等を用いることができる。
本実施の形態として示すプリント配線板に対して接続可能なプリント配線板としては、プリント配線板1と同様、図4に示すプリント配線板10があげられる。但し、このときプリント配線板10における接続端子部12A〜12Dの配線幅は、接続端子部72A〜72Dの基本幅より広く、最大幅よりも狭い幅寸法とすることが好ましい。また、上述した第2の実施の形態に倣えば、プリント配線板70に対して対向する位置に配線パターンを有する接続端子部が形成されたプリント配線板と接続することもできる。また、このプリント配線板70と他のプリント配線板とを接続するには、図7と同様、一方の接続領域の端子部表面にはんだめっき層を形成し、所定の温度及び押圧力を加えてはんだ付けを施す。
上述したプリント配線板70と他のプリント配線板とをはんだめっき層を介して接続すると、プリント配線板70の接続端子部72A〜72Dに形成された突出部81a〜88a、突出部81b〜88b、突出部81c〜88c、突出部81d〜88dの分、絶縁性基材71と接続端子部72A〜72Dとの接触面積が広くなるので絶縁性基材71と接続端子部72A〜72Dとの間の接合強度を高めることができるとともに、接続端子部の端子幅に差ができる箇所においてフィレットが形成され、はんだ溜まりになるため、はんだブリッジを抑止できる。
なお、本発明は、上述した各実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、上述した各実施の形態では、フレキシブル基板をリジッド基板に接合する場合について例示したが、フレキシブル基板同士を接合する場合であっても適用可能である。また、同一のプリント配線板上の接続端子部に形成される配線パターンにおいて個々の突出部の大きさは、必ずしも同一或いは略同一である必要はない。具体的に、図1に示す突出部31aと突出部32a、図12に示す突出部81aと突出部82aなどは同一サイズとして表されているが、この限りではない。
(プリント配線板の具体例)
上述した本発明の実施の形態として説明したプリント配線板の一具体例として、ポリイミド樹脂からなる絶縁性基材上にCuにて回路パターンが形成されたフレキシブル基板91と、ガラスエポキシ基板上にCuにて回路パターンが形成されたリジッド基板92とを接続する接続構造を下記のように実現した。後述のフレキシブル基板91は、図1に示したプリント配線板1に対応し、リジット基板92は、図2に示したプリント配線板10に対応する。
図13(a)に示すフレキシブル基板91は、接続端子部の配線間のピッチP1が0.2mmであり、配線幅W1が0.05mmであり、配線間のスペースSが0.15mmであるとした。また、接続端子部には、幅W1が0.15mmの突出部を間隔d=0.2mmでパターン形成した。そして、接続端子部の配線表面に、厚さ約3μmのはんだめっき層を形成した。
一方、図13(b)に示すリジッド基板は、接続端子部の配線間のピッチP2を0.2mmとし、配線幅W2をフレキシブルプリント配線板上に形成された突出部と同じ0.15mmとした。配線表面には防錆処理を施した。
これらフレキシブルプリント配線板とリジッド基板とを位置合わせ後に接続端子部を重ね合わせ、接続端子部をヒーターツールで加熱してはんだ層を溶融させて接続した。このような接続構造は、フレキシブル基板91における絶縁性基材とCu回路パターンとの間の接合強度が向上し、剥離耐性を向上することができる。
本発明の実施の形態として示すプリント配線板の要部平面図である。 図1に示すプリント配線板のA−A断面図である。 図1に示すプリント配線板のB−B断面図である。 図1に示すプリント配線板に接続されるフレキシブル基板の要部平面図である。 図4に示すフレキシブル基板のC−C断面図である。 図4に示すフレキシブル基板のD−D断面図である。 接続端子部表面にはんだめっき層が形成された図1に示すプリント配線板のC−C断面図である。 プリント配線板とフレキシブル基板との接続構造を説明するC−C断面図である。 プリント配線板とフレキシブル基板との接続構造を説明するD−D断面図である。 本発明の第1の実施の形態として示すプリント配線板の別の例の接続構造を説明する断面図である。 本発明の第2の実施の形態として示すプリント配線板の要部平面図である。 本発明の第3の実施の形態として示すプリント配線板の要部平面図である。 本発明に係るプリント配線板の具体例を説明する平面図である。 従来のプリント配線板の縦断面図である。 従来のプリント配線板の横断面図である。 従来のプリント配線板の横断面図である。
符号の説明
1,10 プリント配線板
2,11 絶縁性基材
3,12 配線
3A〜3D 接続端子部
4 接着層
5 レジスト層
6 接続領域
12A〜12D 接続端子部
13 接着層
14 レジスト層
15 接続領域
20 はんだめっき層
21 フィレット
31a〜38a 突出部

Claims (9)

  1. 絶縁性基材と、前記絶縁性基材の少なくとも一方の表面にパターン形成された複数の配線と、前記配線を覆うカバー層とを備えたプリント配線板であって、
    前記配線が一部露呈されて接続端子部となっており、
    前記接続端子部の各々は、配線延長方向に対して垂直方向に突出した突出部を前記配線延長方向に沿って間欠的に備え、且つ隣り合う接続端子部の前記突出部が互い違いに前記絶縁性基材上に形成されていることを特徴とするプリント配線板。
  2. 前記突出部は、矩形状であることを特徴とする請求項1記載のプリント配線板。
  3. 前記突出部は、三角形状であることを特徴とする請求項1記載のプリント配線板。
  4. 絶縁性基材と、前記絶縁性基材の少なくとも一方の表面にパターン形成された複数の配線と、前記配線を覆うカバー層とをそれぞれ備えた一対のプリント配線板を接合するプリント配線板の接続構造であって、
    両方のプリント配線板は、前記配線が一部露呈されて前記接続端子部となっており、前記一対のプリント配線板のうち第1のプリント配線板における前記接続端子部の各々は、基本幅を有して延長されており、該接続端子部は配線延長方向に対して垂直方向に突出した突出部を前記配線延長方向に沿って間欠的に備え、且つ隣り合う接続端子部の前記突出部が互い違いに前記絶縁性基材上に形成されており、第2のプリント配線板の接続端子部とはんだめっき層を介して接続されていることを特徴とするプリント配線板の接続構造。
  5. 前記第1のプリント配線板における隣接する接続端子部の最も近い突出部間の直線距離が絶縁に必要な絶縁距離を満たし、最短で前記第2のプリント配線板の隣接する接続端子部の外縁間距離に等しいことを特徴とする請求項4に記載のプリント配線板の接続構造。
  6. 前記第1のプリント配線板において前記接続端子部に前記突出部が設けられた箇所における配線延長方向に垂直な方向の幅長は、前記第2のプリント配線板における前記接続端子部の幅長に等しいことを特徴とする請求項5に記載のプリント配線板の接続構造。
  7. 前記第2のプリント配線板における前記接続端子部の幅長は、前記第1のプリント配線板の前記基本幅より広く且つ前記突出部の幅より狭いことを特徴とする請求項5記載のプリント配線板の接続構造。
  8. 前記第2のプリント配線板における前記接続端子部の各々は、基本幅を有して延長されており、該接続端子部は配線延長方向に対して垂直方向に突出した突出部を前記配線延長方向に沿って間欠的に備え、且つ隣り合う接続端子部の前記突出部が互い違いに前記絶縁性基材上に形成されており、第1のプリント配線板の接続端子部の各々とはんだめっき層を介して接続されていることを特徴とする請求項4記載のプリント配線板の接続構造。
  9. 前記一対のプリント配線板のうち少なくとも一方は、可撓性を有することを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれか1項に記載のプリント配線板の接続構造。
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