JP2007165620A - 半導体冷却構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体素子21を内蔵した半導体モジュール2と、半導体モジュール2に接触配置された絶縁材3と、半導体モジュール2との間に絶縁材3を挟むように絶縁材3に接触配置された冷却管4とが、互いに加圧密着してなる半導体冷却構造1。半導体モジュール2の主面25と絶縁材3の主面35との間、及び絶縁材3の他の主面35と冷却管4の主面45との間には、グリス5が介在する。半導体モジュール2は主面25と直交する方向に外部接続端子22を設けてなる。外部接続端子22の立設方向について、半導体モジュール2の主面25の端部251は絶縁材3の主面35の端部351よりも突出し、絶縁材3の主面35の端部351は冷却管4の主面45の端部451よりも突出している。
【選択図】図1
Description
また、上記半導体モジュール92は、絶縁材93及び冷却管94を積層した方向と直交する方向に外部接続端子922を設けてなる。
即ち、半導体モジュール92と絶縁材93と冷却管94とを組み付ける際には、それぞれの主面の間にグリス95を配置して半導体モジュール92と絶縁材93と冷却管94とを積層し、その後、積層方向に押圧力を加える。このとき、グリス95は、半導体モジュール92の主面925と絶縁材93の主面935との間、或いは、絶縁材93の他の主面935と冷却管94の主面945との間において、四方に広がる。そして、場合によっては、グリス95が、半導体モジュール92と絶縁材93との接触面の端部や、絶縁材93と冷却管94との接触面の端部からはみ出すことがある。
このような現象は、半導体モジュール92の主面925の端部926よりも絶縁材93の主面935の端部936が突出し、絶縁材93の主面935の端部936よりも冷却管94の主面945の端部946が突出している場合にも起こりうる。
また、電気絶縁性に優れたグリス95を使用することも考えられるが、グリス95には、本来的に、優れた熱伝導性が要求されるため、熱伝導性と電気絶縁性との双方を兼ね備えた材料を採用する必要が生じ、材料選択の幅が狭まってしまうという問題がある。
上記半導体モジュールの主面と上記絶縁材の主面との間、及び該絶縁材の他の主面と上記冷却管の主面との間には、グリスが介在しており、
上記半導体モジュールは、主面と直交する方向に外部接続端子を設けてなり、
該外部接続端子の立設方向について、上記半導体モジュールの主面の端部は上記絶縁材の主面の端部よりも突出しており、上記絶縁材の主面の端部は上記冷却管の主面の端部よりも突出していることを特徴とする半導体冷却構造にある(請求項1)。
上記半導体冷却構造においては、上記外部接続端子の立設方向について、上記半導体モジュールの主面の端部が上記絶縁材の主面の端部よりも突出しており、上記絶縁材の主面の端部が上記冷却管の主面の端部よりも突出している。そのため、半導体モジュールと絶縁材との間からグリスがはみ出したとしても、そのグリスは半導体モジュールの主面に留まり、主面の端部から外部接続端子へ流れることを防ぐことができる。また、絶縁材と冷却管との間からグリスがはみ出したとしても、そのグリスは絶縁材の主面に留まり、主面の端部を乗り越えて反対側の主面に配されたグリスと連絡することを防ぐことができる。
また、上記半導体モジュールは、主面に放熱板を露出してなり、上記主面は、上記放熱板の表面と該放熱板の周囲に配された樹脂部の表面とが同一平面に配置された状態で構成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、特に半導体モジュールと絶縁材との間からグリスがはみ出しやすい。そこで、かかる構造において本発明を適用することにより、本発明の作用効果を充分に発揮することができる。
この場合には、半導体モジュールと絶縁材との間からはみ出したグリスが半導体モジュールの主面の端部から外部接続端子へ向かって流れることを、より効果的に防ぐことができる。即ち、突出長さが上記絶縁材の厚さ以上であることにより、半導体モジュールと絶縁材との接触面からはみ出したグリスを、半導体モジュールの主面と絶縁材の端面との間に溜めることができる。
この場合には、絶縁材と冷却管との間からはみ出したグリスが絶縁材の端部を乗り越えて半導体モジュール側へ流れることを、より効果的に防ぐことができる。即ち、上記突出長さeが上記間隔d以上であることにより、半導体モジュールと絶縁材との接触面からはみ出したグリスは、絶縁材の主面と冷却管の上記接合部との間に充分に溜めることができる。
この場合には、半導体モジュールと冷却管との間の電気絶縁性を確保することができると共に冷却効率に優れた半導体冷却構造を提供することができる。
本発明の実施例にかかる半導体冷却構造につき、図1〜図3を用いて説明する。
本例の半導体冷却構造1は、図1に示すごとく、半導体素子21を内蔵した半導体モジュール2と、該半導体モジュール2に接触配置された絶縁材3と、上記半導体モジュール2との間に上記絶縁材3を挟むように該絶縁材3に接触配置され上記半導体モジュール2を冷却する冷却管4とが、それぞれの主面において互いに加圧密着してなる。
上記半導体モジュール2は、主面25と直交する方向に外部接続端子22を設けてなる。
そして、図1、図2に示すごとく、外部接続端子22の立設方向について、上記半導体モジュール2の主面25の端部251は上記絶縁材3の主面35の端部351よりも突出しており、上記絶縁材3の主面35の端部351は冷却管4の主面45の端部451よりも突出している。
そして、図2に示すごとく、絶縁材3の主面35の端部351に対する半導体モジュール2の主面25の端部251の突出長さaは、絶縁材3の厚さb以上である。
そして、隣り合う冷却管4の間に上述のごとく半導体モジュール2を挟持させ、冷却管4内に冷却媒体を流通させることにより、モジュール本体部20を両面から冷却することができる。
上記半導体冷却構造1においては、外部接続端子22の立設方向について、半導体モジュール2の主面25の端部251が絶縁材3の主面35の端部351よりも突出しており、絶縁材3の主面35の端部351が冷却管4の主面45の端部451よりも突出している。そのため、図2に示すごとく、半導体モジュール2と絶縁材3との間からグリス5がはみ出したとしても、そのグリス5は半導体モジュール2の主面25に留まり、主面25の端部251から外部接続端子22へ流れることを防ぐことができる。また、絶縁材3と冷却管4との間からグリス5がはみ出したとしても、そのグリス5は絶縁材3の主面35に留まり、主面35の端部351を乗り越えて反対側の主面35に配されたグリス5と連絡することを防ぐことができる。
本例は、図4に示すごとく、冷却管4を、一対の外殻プレート42と、該一対の外殻プレート42の間に配された中間プレート43と、該中間プレート43と上記外殻プレート42との間に配された波形状のインナフィン44とによって構成した例である。
外殻プレート42と中間プレート43とインナフィン44とは、互いにろう付け接合されている。
そして、該接合部46と絶縁材3との間隔をdとし、冷却管4の主面45の端部451に対する絶縁材3の主面35の端部351の突出長さをeとしたとき、e≧dである。
その他は、実施例1と同様である。
そして、上記間隔dと突出長さeとが、e≧dの関係を有することにより、絶縁材3と冷却管4との間からはみ出したグリス5が絶縁材3の端部を乗り越えて半導体モジュール2側へ流れることを、より効果的に防ぐことができる。即ち、半導体モジュール2と絶縁材3との接触面からはみ出したグリス5を、絶縁材3の主面35と冷却管4の接合部46との間に充分に溜めることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
2 半導体モジュール
21 半導体素子
22 外部接続端子
25 主面
251 端部
3 絶縁材
35 主面
351 端部
4 冷却管
45 主面
451 端部
5 グリス
Claims (5)
- 半導体素子を内蔵した半導体モジュールと、該半導体モジュールに接触配置された絶縁材と、上記半導体モジュールとの間に上記絶縁材を挟むように該絶縁材に接触配置され上記半導体モジュールを冷却する冷却管とが、それぞれの主面において互いに加圧密着してなる半導体冷却構造であって、
上記半導体モジュールの主面と上記絶縁材の主面との間、及び該絶縁材の他の主面と上記冷却管の主面との間には、グリスが介在しており、
上記半導体モジュールは、主面と直交する方向に外部接続端子を設けてなり、
該外部接続端子の立設方向について、上記半導体モジュールの主面の端部は上記絶縁材の主面の端部よりも突出しており、上記絶縁材の主面の端部は上記冷却管の主面の端部よりも突出していることを特徴とする半導体冷却構造。 - 請求項1において、上記半導体モジュールは、主面に放熱板を露出してなり、上記主面は、上記放熱板の表面と該放熱板の周囲に配された樹脂部の表面とが同一平面に配置された状態で構成されていることを特徴とする半導体冷却構造。
- 請求項1又は2において、上記絶縁材の主面の端部に対する上記半導体モジュールの主面の端部の突出長さは、上記絶縁材の厚さ以上であることを特徴とする半導体冷却構造。
- 請求項1〜3のいずれか一項において、上記冷却管は、一対の外殻プレートと、該一対の外殻プレートの間に配された中間プレートと、該中間プレートと上記外殻プレートとの間に配された波形状のインナフィンとを有し、上記中間プレートと上記外殻プレートとの間に冷媒流路を形成してなり、上記一対の外殻プレートは、上記半導体モジュールにおける上記外部接続端子の立設方向の端部において互いに接合した接合部を有し、かつ、該接合部と上記絶縁材との間隔をdとし、上記冷却管の主面の端部に対する上記絶縁材の主面の端部の突出長さをeとしたとき、e≧dであることを特徴とする半導体冷却構造。
- 請求項1〜4のいずれか一項において、上記半導体モジュールは、両面冷却構造を有し、上記絶縁材及び上記冷却管は、上記半導体モジュールの両主面に積層配置されていることを特徴とする半導体冷却構造。
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