JP2007162499A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関の排気浄化装置において、酸化機能を有する触媒に流入する排気の空燃比を適正値に維持することができる技術を提供する。
【解決手段】内燃機関の排気通路に設けられ酸化機能を有する触媒と、酸化機能を有する触媒よりも上流の排気通路に二次空気を供給する二次空気供給手段と、酸化機能を有する触媒に流入する排気の空燃比の変動を検出する空燃比変動検出手段と、を備え、空燃比変動検出手段により検出される空燃比の変動に応じて前記二次空気供給手段により供給する二次空気の量を調整する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
内燃機関の排気通路に吸蔵還元型NOx触媒(以下、単にNOx触媒という。)を配置する技術が知られている。このNOx触媒は、流入する排気の酸素濃度が高いときは排気中
のNOxを吸蔵し、流入する排気の酸素濃度が低下し且つ還元剤が存在するときは吸蔵し
ていたNOxを還元する。
ところで、NOx触媒には燃料に含まれる硫黄分が燃焼して生成される硫黄酸化物(S
Ox)もNOxと同じメカニズムで吸蔵される。このように吸蔵されたSOxはNOxよりも放出されにくく、NOx触媒内に蓄積される。これを硫黄被毒という。この硫黄被毒によ
りNOx触媒でのNOx浄化率が低下するため、適宜の時期に硫黄被毒から回復させる被毒回復処理を施す必要がある。この被毒回復処理は、NOx触媒を高温にし、且つ酸素濃度
を低下させた排気をNOx触媒に流通させて行われる。
このようにして、NOxの還元及び硫黄被毒の回復をリッチ雰囲気にて行うと、NOx触媒下流に還元剤やHSが流出することがある。ここで、NOx触媒の下流に酸化触媒を
設け、該酸化触媒に空気を供給して酸素過剰の雰囲気を形成し、還元剤やHSを酸化させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−110552号公報 特開2002−038939号公報 特開2005−076504号公報 特開2004−076682号公報 特開平6−129237号公報
ところで、内燃機関の過渡運転時には、該内燃機関の気筒内においてリッチ空燃比で燃焼が行われることがあり、この場合には内燃機関からの排気の空燃比がリッチ空燃比に変わる。また、排気中に還元剤の添加を行っている場合には、還元剤が排気通路に付着することがある。このように付着している還元剤は、加速時等のように排気の流量が多くなったとき、または排気の温度が高くなったときに、一気に蒸発して排気の空燃比をリッチ側へ変化させる。
そのため、一定量の二次空気を供給していたのでは、酸化触媒に流入する排気の空燃比が変動するため、リーン空燃比の排気が該酸化触媒に流入するおそれがある。また、リッチ側へ変化した排気が酸化触媒へ到達したときに、還元剤の供給を停止したり供給量を減少させたりしても、酸化触媒に流入する排気の空燃比はすぐには変わらない。そのため、酸化触媒はリッチ雰囲気となり酸化能力が低下する。以上より、酸化触媒をHCがすり抜けたり、白煙が発生したりするおそれがある。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、内燃機関の排気浄化装置において、酸化機能を有する触媒に流入する排気の空燃比を適正値に維持することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために本発明の内燃機関の排気浄化装置は、以下の手段を採用した。即ち、本発明の内燃機関の排気浄化装置は、
内燃機関の排気通路に設けられ酸化機能を有する触媒と、
前記酸化機能を有する触媒よりも上流の排気通路に二次空気を供給する二次空気供給手段と、
前記酸化機能を有する触媒に流入する排気の空燃比の変動を検出する空燃比変動検出手段と、
を備え、
前記空燃比変動検出手段により検出される空燃比の変動に応じて前記二次空気供給手段により供給する二次空気の量を調整することを特徴とする。
このようにすると、酸化能力を有する触媒の上流を流れる排気の空燃比がリッチ空燃であっても、二次空気供給手段により酸化機能を有する触媒の上流へ空気を供給することにより、該酸化触媒へ流入する排気をリーン空燃比とすることができる。これにより、前記触媒の酸化能力を向上させることができる。そして、空燃比変動検出手段により、前記触媒に流入する排気の空燃比の変動を検出し、この変動に合わせて二次空気供給手段により二次空気を供給すれば、前記触媒の雰囲気をリーン雰囲気にすることができる。すなわち、現時点では内燃機関からの排気がリーンとなっているときであっても、過去にリッチガスが排出された場合には、そのリッチガスが酸化機能を有する触媒に到達するときに合わせて二次空気を供給する。
このようにして、HC、COおよびHS等を前記触媒により酸化させることができる。なお、空燃比変動検出手段は、酸化能力を有する触媒に流入する排気の空燃比の変動を検出するが、これは、酸化能力を有する触媒の直前の排気の空燃比の変動、または二次空気供給手段により二次空気が供給される箇所の近傍における排気の空燃比の変動を検出するとしてもよい。
また、本発明においては、前記酸化能力を有する触媒よりも上流に設けられ還元剤の存在下でNOxを還元するNOx触媒と、
前記NOx触媒よりも上流から還元剤を添加する還元剤添加手段と、
をさらに備え、
前記還元剤添加手段により還元剤が添加された後に前記空燃比変動検出手段により検出される空燃比の変動に応じて前記二次空気供給手段により供給する二次空気の量を調整することができる。
還元剤添加手段により還元剤を添加すると、該還元剤の一部が排気通路に付着することがある。このようにして排気通路に付着した還元剤は、還元剤添加手段による還元剤の添加が終了した後であっても、排気通路から蒸発してNOx触媒および酸化能力を有する触
媒へ到達する。これにより、還元剤を添加していない場合であっても、排気の空燃比が変動する。このような場合であっても、空燃比変動検出手段により空燃比の変動を検出し、これに合わせて二次空気供給手段により空気を供給する。すなわち、現時点では還元剤添加手段から還元剤が添加されていないときであっても、過去に還元剤添加手段から還元剤が添加されていた場合には、その還元剤が酸化機能を有する触媒に到達するときに二次空気を供給する。これにより、酸化能力を有する触媒に流入する排気の空燃比をリーン空燃比とすることができる。さらには、前記触媒の酸化能力を向上させることができる。
また、本発明においては、前記空燃比変動検出手段は、前記内燃機関から未燃HCが排出されてから前記酸化能力を有する触媒に到達するまでの時間である遅延時間、および/または前記還元剤添加手段により還元剤が添加されてから前記排気通路に付着しその後に蒸発して前記酸化能力を有する触媒に到達するまでの時間である遅延時間、に基づいて空
燃比の変動を検出することができる。
すなわち、内燃機関から未燃HCが排出されたり、排気通路に還元剤が付着しその後蒸発したりしても、酸化能力を有する触媒まではある程度の距離があるため、それらが該触媒へ到達するまでには時間がかかる。このような時間を遅延時間と称している。そして、内燃機関から未燃HCが排出されてから、および/または排気通路に付着していた還元剤が蒸発してからの経過時間が遅延時間となったときに二次空気供給手段により空気を供給することで、酸化能力を有する触媒に流入する排気の空燃比をリーン空燃比とすることができる。
また、本発明においては、前記遅延時間は、排気の流量および前記排気通路の容積に基づいて算出されてもよい。
排気通路の容積とは、内燃機関の気筒若しくは還元剤添加手段により添加された還元剤が付着している箇所から、前記二次空気供給手段により二次空気が供給される箇所若しくは酸化能力を有する触媒までの容積をいう。そして、排気の流量および排気通路の容積が決まれば、未燃HCや蒸発した還元剤が酸化能力を有する触媒へ到達するまでに要する時間、すなわち前記遅延時間も決まる。すなわち、排気の流量および排気通路の容積に基づいて遅延時間を算出することができる。
また、本発明においては、前記空燃比変動検出手段は、排気の空燃比を検出する空燃比センサを含んで構成されてもよい。
空燃比センサにより直接排気の空燃比を測ることにより、空燃比の変動を正確に検出することができる。また、空燃比の変動は、還元剤の排気通路への付着量および蒸発量と、前記遅延時間と、から求めることもできる。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、酸化機能を有する触媒に流入する排気の空燃比を適正値に維持することができる。
以下、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る内燃機関の排気浄化装置を適用する内燃機関1とその吸・排気通路の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、4つの気筒2を有する4サイクル・ディーゼルエンジンである。
内燃機関1には、吸気枝管3が接続されており、該吸気枝管3の各枝管は、各気筒2の燃焼室と通じている。前記吸気枝管3は、吸気管4に接続され、該吸気管4の途中には、排気の熱エネルギを駆動源として作動する遠心過給機(ターボチャージャ)5のコンプレッサハウジング5aが設けられている。また、前記吸気管4における吸気枝管3の直上流に位置する部位には、該吸気管4内を流通する吸気の流量を調節する吸気絞り弁6が設けられている。
一方、内燃機関1には、排気枝管9が接続され、排気枝管9の各枝管は各気筒2の燃焼室へと通じている。排気枝管9は、前記ターボチャージャ5のタービンハウジング5bと接続されている。前記タービンハウジング5bは、排気管10と接続されている。排気管
10の途中には、吸蔵還元型NOx触媒(以下、単にNOx触媒という。)を担持したパティキュレートフィルタ(以下、単にフィルタという。)11が設けられている。フィルタ11は排気中の粒子状物質(以下、PMという。)を捕集する。また、NOx触媒は、流
入する排気の酸素濃度が高いときは排気中のNOxを吸蔵し、流入する排気の酸素濃度が
低下し且つ還元剤が存在するときは吸蔵していたNOxを還元する機能を有する。このフ
ィルタ11の下流には、酸化能力を有する酸化触媒12が設けられている。また、フィルタ11と酸化触媒12との間には、流通する排気の空燃比に対応した電気信号を出力する空燃比センサ13が取り付けられている。
また、フィルタ11と酸化触媒12との間の排気管10には、該排気管10内に二次空気を供給するための二次空気供給ノズル20が取り付けられている。この二次空気供給ノズル20には、二次空気供給管21の一端が接続されている。そして、二次空気供給管21の他端はエアポンプ22に接続されている。エアポンプ22は、電動モータを備えて構成され、その回転数に応じた空気を吐出する。
そして、二次空気供給ノズル20が開弁されることにより、エアポンプ22と、排気管10とが連通される。このときにエアポンプ22が作動して空気を吐出することにより、空気が二次空気供給管21へ流入する。そして、この空気は、二次空気供給ノズル20を介して排気管10へ供給される。このようにして排気管10へ供給された空気は、排気管10の上流から流れてきた排気と混ざり合いつつ酸化触媒12へ流入する。なお、本実施例ではエアポンプ22が、本発明における二次空気供給手段に相当する。
さらに、本実施例では、排気枝管9内を流通する排気中に還元剤たる燃料(軽油)を添加する還元剤添加弁14を備えている。還元剤添加弁14は、後述するECU10からの信号により開弁して燃料を噴射する。そして、還元剤添加弁14から排気枝管9内へ噴射された燃料は、排気の空燃比をリッチにすると共に、NOx触媒に吸蔵されていたNOxを還元する。NOx還元時には、フィルタ11に流入する排気の空燃比を比較的に短い周期
でスパイク的(短時間)にリッチとする、所謂リッチスパイク制御を実行する。なお、本実施例では還元剤添加弁14が、本発明における還元剤供給手段に相当する。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU15が併設されている。このECU15は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御する。
ECU15には、各種センサが電気配線を介して接続され、上記した各種センサの出力信号がECU15に入力されるようになっている。一方、ECU15には、吸気絞り弁6、還元剤添加弁14、二次空気供給ノズル20、およびエアポンプ22等が電気配線を介して接続され、ECU15はこれらを制御することが可能になっている。たとえば、ECU15は、二次空気供給ノズル20の開弁量を調整することができ、これにより二次空気の供給量を制御することができる。また、前記ECU15は、各種アプリケーションプログラム及び各種制御マップを記憶している。
ところで、NOx触媒には燃料に含まれる硫黄分が燃焼して生成される硫黄酸化物(S
Ox)もNOxと同じメカニズムで吸蔵される。このように吸蔵されたSOxはNOxよりも放出されにくく、NOx触媒内に蓄積される。これを硫黄被毒という。この硫黄被毒によ
りNOx触媒におけるNOx浄化率が低下するため、適宜の時期に硫黄被毒から回復させる被毒回復処理を施す必要がある。この被毒回復処理は、NOx触媒を高温にし、且つ酸素
濃度を低下させた排気をNOx触媒に流通させて行われる。そして、硫黄被毒回復処理で
は、ECU15は、フィルタ11に流入する排気中の酸素濃度を比較的に短い周期でスパイク的に低くする、燃料添加制御(所謂リッチスパイク制御)を実行する。
燃料添加制御では、ECU15は、還元剤添加弁14からスパイク的に還元剤たる燃料を噴射させるべく当該還元剤添加弁14を制御することにより、フィルタ11に流入する排気の空燃比を一時的に所定の目標リッチ空燃比とする。フィルタ11では、温度の上昇とともにNOx触媒からSOxが放出される。これにより、フィルタ11に担持されたNOx触媒の硫黄被毒を回復することが可能となる。
ところで、NOx触媒の硫黄被毒を回復させるために該NOx触媒へ燃料が供給されると、前述のようにNOx触媒からSOxが放出されるが、この放出されたSOxはリッチ雰囲
気ではHSになり易い。また、燃料添加量が多すぎると、HC、CO等の還元成分がNOx触媒を通過して下流へ流出することがある。
これに対し、下流に酸化触媒を設けて、炭化水素(HC)等を酸化させることも考えられるが、硫黄被毒回復時では還元雰囲気となるため酸化触媒の酸化能力が著しく低下してしまう。
そこで、本実施例では、酸化触媒12の上流に二次空気を供給することにより該酸化触媒12に流入する排気を酸化雰囲気にして、該酸化触媒12の酸化能力を高めるようにした。これにより、酸化触媒12にてHC、CO及びHS等を酸化させることが可能となる。
そのため、本実施例では、内燃機関1の負荷が高くなることにより排出される未燃HCが、酸化触媒12に到達するまでの時間(以下、未燃HC到達時間という。)を考慮して二次空気の供給を行う。または、還元剤添加弁14から燃料が添加された後、酸化触媒12に到達するまでの時間(以下、付着燃料到達時間という。)を考慮して二次空気の供給を行う。なお、二次空気供給ノズル20と酸化触媒12との距離が長い場合には、酸化触媒12に到達するまでの時間ではなく、二次空気供給ノズル20に到達するまでの時間としてもよい。このような場合には、酸化触媒12に未燃HC等が到達してから二次空気を供給したのでは、その二次空気が酸化触媒12に到達するまでの間は該酸化触媒12に流入する排気がリッチ空燃比となってしまうからである。そのため、本実施例では二次空気供給ノズル20に到達するまでの時間を以下、未燃HC到達時間または付着燃料到達時間とする。
未燃HC到達時間は、排気の流量および排気系の容積から求めることができる。この未燃HC到達時間は、従来の技術を用いて算出することもできる。ここで、排気系の容積とは、排気ポートから二次空気供給ノズル20までの排気枝管9、ターボチャージャ5、排気管10、およびフィルタ11等の排気が流れる箇所の容積を示す。また、内燃機関1からの排気の空燃比を、吸入空気量と気筒2内への燃料供給量とに基づいて求める。この排気の空燃比および排気の流量から、排気の空燃比をリーン空燃比とするために必要となる二次空気量を求めることができる。そして、この空燃比の排気が内燃機関1から排出された後、未燃HC到達時間が経過したときに、前記必要となる二次空気量を二次空気供給ノズル20から供給する。これにより、酸化触媒12に流入する排気の空燃比をリーン空燃比とすることができる。
また、付着燃料到達時間は、添加された燃料が流れる排気系の容積および排気の流量に基づいて算出することができる。燃料が排気系に付着する量およびその蒸発量は、排気系の壁面温度および排気の流量に基づいて算出することができる。これらは、従来の技術を用いて算出することもできる。また、これらの関係を予め実験等により求めてマップ化しておいてもよい。
そして、還元剤添加弁14から燃料が添加され、その後に内燃機関の負荷が上昇した場合には、内燃機関1の負荷が上昇してから付着燃料到達時間が経過したときに、二次空気供給ノズル20から二次空気を供給する。ここで、二次空気を供給する前の排気の空燃比は、内燃機関1の吸入空気量、気筒2内への燃料供給量、および排気系に付着していた燃料の蒸発量に基づいて求めることができる。そして、この排気の空燃比および排気の流量から、酸化触媒12に流入する排気の空燃比をリーンとするために必要となる二次空気量を求めることができる。これにより、還元剤添加弁14からの燃料の供給を停止した後であっても二次空気の供給が行われる。
さらに、本実施例では、空燃比センサ13により検出される排気の空燃比が目標のリーン空燃比となるように二次空気量をフィードバック制御する。たとえば算出された未燃HC到達時間や付着燃料到達時間と、実際の到達時間とにずれがあった場合でも、空燃比センサ13の検出値に基づいて二次空気供給量を補正することができるので、より適正な空燃比の排気を酸化触媒12へ供給することができる。そのため、本実施例では空燃比センサ13を、二次空気供給ノズル20よりも上流に取り付けている。そして、空燃比センサ13と二次空気供給ノズル20との距離は、二次空気量のフィードバック制御を行うことが可能となるように設定される。すなわち、空燃比センサ13により排気の空燃比が検出されてから、この検出された排気中に二次空気を供給するために要する時間が、排気が空燃比センサ13から二次空気供給ノズル20まで流れるのにかかる時間よりも短くなるように設定される。
次に、本実施例に係る二次空気供給制御のフローについて説明する。図2は、本実施例に係る二次空気供給制御のフローを示したフローチャートである。本ルーチンは、NOx
還元制御中または硫黄被毒回復制御実行中において所定時間毎に繰り返し実行される。
ステップS101では、リッチ制御中であるか否か判定される。NOx還元制御および
硫黄被毒回復制御では、フィルタ11に流入する排気の空燃比が一時的に所定の目標リッチ空燃比とされる。そして、フィルタ11が目標リッチ空燃比とされている期間およびその直後において二次空気が必要となるため、本ステップではこの期間であるか否か判定している。ステップS101で肯定判定がなされた場合にはステップS102へ進み、一方否定判定がなされた場合には本ルーチンを一旦終了させる。
ステップS102では、内燃機関1の負荷の変化に伴う排気空燃比の変化および未燃HC到達時間が算出される。すなわち、内燃機関1の吸入空気量と気筒2内への燃料供給量に基づいて排気の空燃比およびその変化が算出され、排気の流量および排気系の容積から未燃HC到達時間が算出される。内燃機関1が定常運転の場合には、本ステップは省略される。
ステップS103では、排気系に付着した燃料が蒸発する量、および付着燃料到達時間が算出される。前記したようにして、これらの値が算出される。
ステップS104では、酸化触媒12に流入する排気の空燃比が目標リーン空燃比となるために必要となる二次空気供給量が算出される。ここで、目標リーン空燃比は、未燃HCおよびHSの酸化に必要な空燃比(たとえば、ストイキ:14.7以上)と、SOの生成を抑制するための空燃比(たとえば、16以下)となるように予め設定されている。二次空気供給量は、内燃機関1からの未燃HCと、還元剤添加弁14により添加され排気系に付着した燃料と、を考慮して求められる。
ステップS105では、エアポンプ22を作動させつつ二次空気供給ノズル20を開弁して二次空気を供給する。すなわち、ステップS104で算出された二次空気量となるよ
うに、二次空気供給ノズル20の開度が調整される。
ステップS106では、空燃比センサ13により得られる空燃比が目標リーン空燃比となるように、二次空気供給ノズル20の開度がフィードバック制御される。
このようにして、酸化触媒12へ目標リーン空燃比の排気を供給することにより酸素を供給することができるので、NOx還元時または硫黄被毒回復時にNOx触媒から流出するCO、HC、およびHS等を酸化することができる。
なお、本実施例では、ステップS102、103、または106の処理を行うECU15が、本実施例における空燃比変動検出手段に相当する。
実施例に係る内燃機関の排気浄化装置を適用する内燃機関とその吸・排気通路の概略構成を示す図である。 実施例に係る二次空気供給制御のフローを示したフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 気筒
3 吸気枝管
4 吸気管
5 ターボチャージャ
6 吸気絞り弁
9 排気枝管
10 排気管
11 フィルタ(吸蔵還元型NOx触媒)
12 酸化触媒
13 空燃比センサ
14 還元剤添加弁
15 ECU
20 二次空気供給ノズル
21 二次空気供給管
22 エアポンプ

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ酸化機能を有する触媒と、
    前記酸化機能を有する触媒よりも上流の排気通路に二次空気を供給する二次空気供給手段と、
    前記酸化機能を有する触媒に流入する排気の空燃比の変動を検出する空燃比変動検出手段と、
    を備え、
    前記空燃比変動検出手段により検出される空燃比の変動に応じて前記二次空気供給手段により供給する二次空気の量を調整することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記酸化能力を有する触媒よりも上流に設けられ還元剤の存在下でNOxを還元するN
    Ox触媒と、
    前記NOx触媒よりも上流から還元剤を添加する還元剤添加手段と、
    をさらに備え、
    前記還元剤添加手段により還元剤が添加された後に前記空燃比変動検出手段により検出される空燃比の変動に応じて前記二次空気供給手段により供給する二次空気の量を調整することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記空燃比変動検出手段は、前記内燃機関から未燃HCが排出されてから前記酸化能力を有する触媒に到達するまでの時間である遅延時間、および/または前記還元剤添加手段により還元剤が添加されてから前記排気通路に付着しその後に蒸発して前記酸化能力を有する触媒に到達するまでの時間である遅延時間、に基づいて空燃比の変動を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記遅延時間は、排気の流量および前記排気通路の容積に基づいて算出されることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記空燃比変動検出手段は、排気の空燃比を検出する空燃比センサを含んで構成されることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
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