JP2007161429A - エレベータ装置 - Google Patents

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Hideo Tanji
英男 丹治
Hideaki Ishii
英明 石井
Hisafumi Shoji
尚史 庄司
Takashi Obayashi
孝 大林
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Abstract

【課題】 乗客が乗り込む段階でその背丈を検出し、手すり,操作パネル,非常ボタンなどの高さを迅速に調整する手段を備えたエレベータ装置を提供する。
【解決手段】 各乗りかごの少なくとも一方の壁面に配置された上下可動手すり1Aと、各乗りかごのドアに取り付けられ乗り降り客の背丈を検知する光電センサ1Bと、光電センサ1Bからの信号により乗り降り客の背丈を少なくとも2つに区分する背丈検知手段1Cと、背丈検知手段1Cで判断した背丈の区分が前記上下可動手すり1Aの現在の高さと合っているか否かを判断する演算手段1Eを含むエレベータ制御装置1Dと、判断した背丈の区分と前記上下可動手すり1Aの現在の高さとが合っていないときにエレベータ制御装置1Dの指令により上下可動手すり1Aをその乗客に最適な高さまで駆動する高さ調整手段1Fとを備えたエレベータ装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エレベータ装置に係り、特に、手すり,操作パネル,非常ボタンの高さを調節する手段に関する。
従来の乗りかご内に設置されている手すり,操作パネル,非常ボタンは、壁面に固定されていたので、高齢者,児童,身障者の背丈や車いすの着座状態では、手すりに掴まったり,操作パネルで行き先階を指定したり、非常ボタンで緊急事態発生を知らせたりすることが困難な場合があり、缶詰状態になるおそれもあった。
一方、手すり,操作パネル,非常ボタンの位置を低くすると、今度は、それなりの背丈の健常な成人には利用しにくいことになる。
そこで、乗りかご内の壁面に光電検出部を設け、乗り込んだ乗客の背丈を検出し副操作パネルの高さを調節するエレベータ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、この従来例では、乗りかご入口横の主操作パネルは固定されており、その高さは不変である。
また、乗客の背丈を検出する代わりに、操作パネルにタッチパネル機能を持たせ、どの高さをタッチしたかにより、操作パネルでの行き先階ボタンなどの表示高さを変えるエレベータ装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平07−285747号公報(第3,4頁 図1,図5) 特開2003−95547号公報(第3,4頁 図2〜図7)
特許文献1では、特に乗りかごの床面積が広い場合、乗り込んだ乗客が乗りかご内の壁面に設けられた光電検出部の前に必ず進むとは限らないので、副操作パネルの高さ調節機能が働かないことも考えられる。また、乗り込んでから乗客の背丈を検出する方式では、副操作パネルの高さ調節を待つよりも、主操作パネルを操作した方が行き先を速く指定できるという印象を乗客に与えかねない。
一方、特許文献2では、操作パネル自体は固定し、乗客の背丈に応じて先階ボタンなどの表示高さを変えるで、表示部分は従来よりも上下に長い操作パネルが必要になり、操作パネルのコストアップは避けられなかった。
本発明の課題は、乗客が乗り込む段階でその背丈を検出し、手すり,操作パネル,非常ボタンの高さを迅速に調整する手段を備えたエレベータ装置を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するために、各乗りかごの少なくとも一方の壁面に配置された上下可動手すりと、各乗りかごのドアに取り付けられ乗り降り客の背丈を検知する光電センサと、前記光電センサからの信号により乗り降り客の背丈を少なくとも2つに区分する背丈検知手段と、前記背丈検知手段で判断した背丈の区分が前記上下可動手すりの現在の高さと合っているか否かを判断する演算手段を含むエレベータ制御装置と、判断した背丈の区分と前記上下可動手すりの現在の高さとが合っていないときに前記エレベータ制御装置の指令により前記上下可動手すりを当該乗客に最適な高さまで駆動する高さ調整手段とを備えたエレベータ装置を提案する。
概略の系統構成は、上下可動操作パネル,上下可動非常ボタンの高さを調節する場合も、上下可動手すりの高さ調節の場合と同様である。
本発明においては、乗客が乗りかごの入口を通過する際に乗り降り客の背丈を検知するので、必ず背丈を検出できる。また、乗客がかご内に進んだときには、手すり,操作パネル,非常ボタンの高さ調節が始まっている。したがって、乗客をイライラさせることがない。
一方、操作パネルは従来の長さのものを使用でき、操作パネルのコストアップは避けられる。
なお、高さ調整手段の駆動源としては、汎用の小型モータを用いることから、この部分のコストはわずかである。
次に、図1〜図3を参照して、本発明による手すり,操作パネル,非常ボタンの高さ調節機構を備えたエレベータ装置の実施例を説明する。
図1は、本発明により乗りかご内手すりの高さを調節可能なエレベータ装置の系統構成を示すブロック図である。
本実施例1のエレベータ装置は、各乗りかごの少なくとも一方の壁面に配置された上下可動手すり1Aと、各乗りかごのドアに取り付けられ乗り降り客の背丈を検知する光電センサ1Bと、光電センサ1Bからの信号により乗り降り客の背丈を少なくとも2つに区分する背丈検知手段1Cと、背丈検知手段1Cで判断した背丈の区分が上下可動手すり1Aの現在の高さと合っているか否かを判断する演算手段1Eを含むエレベータ制御装置1Dと、判断した背丈の区分と上下可動手すり1Aの現在の高さとが合っていないときにエレベータ制御装置1Dの指令により上下可動手すり1Aをその乗客に最適な高さまで駆動する高さ調整手段1Fとを備えている。
乗り降り客が乗りかごのドアに取り付けられた光電センサ1Bを通ると、背丈検知手段1Cは、光電センサ1Bからの信号により乗り降り客の背丈を検知し、少なくとも2つ、例えば、小,中,大に区分する。
エレベータ制御装置1D内の演算手段1Eは、上下可動手すり1Aの現在の高さをデータとして持っており、背丈検知手段1Cで判断した背丈の区分が上下可動手すり1Aの現在の高さと合っているか否かを判断する。
合っていれば、エレベータ制御装置1Dは、高さ調節手段1Fには指令を出さず、上下可動手すり1Aの現在の高さを維持させる。
合っていなければ、エレベータ制御装置1Dは、高さ調整手段1Fに指令を出し、上下可動手すり1Aをその乗客に最適な高さまで駆動させる。
なお、上下可動手すり1Aが乗りかごの左右壁面にある場合は、左右で別々の背丈の乗客にそれぞれサービスすることが考えられる。このような場合に、エレベータ制御装置1Dは、乗りかご内に居る乗客の背丈および人数を記憶し、乗客が降りる際にもその背丈および人数を検知し、乗りかご内でサービスすべき乗客の現在の人数を把握し、上下可動手すり1Aの現在の高さと矛盾がないかを確認することもできる。
図2は、本発明により乗りかご内操作パネルの高さを調節可能なエレベータ装置の系統構成を示すブロック図である。
本実施例2のエレベータ装置は、各乗りかごの少なくとも一方の壁面に配置された上下可動操作パネル2Aと、各乗りかごのドアに取り付けられ乗り降り客の背丈を検知する光電センサ1Bと、光電センサ1Bからの信号により乗り降り客の背丈を少なくとも2つに区分する背丈検知手段1Cと、背丈検知手段1Cで判断した背丈の区分が上下可動操作パネル2Aの現在の高さと合っているか否かを判断する演算手段1Eを含むエレベータ制御装置1Dと、判断した背丈の区分と上下可動操作パネル2Aの現在の高さとが合っていないときにエレベータ制御装置1Dの指令により上下可動操作パネル2Aをその乗客に最適な高さまで駆動する高さ調整手段1Fとを備えている。
本実施例2は、実施例1とは高さ調整の対象(上下可動操作パネル2Aと上下可動手すり1A)が異なるだけなので、実施例2の動作の説明を省略する。
図3は、本発明により乗りかご内非常ボタンの高さを調節可能なエレベータ装置の系統構成を示すブロック図である。
本実施例3のエレベータ装置は、各乗りかごの少なくとも一方の壁面に配置された上下可動非常ボタン3Aと、各乗りかごのドアに取り付けられ乗り降り客の背丈を検知する光電センサ1Bと、光電センサ1Bからの信号により乗り降り客の背丈を少なくとも2つに区分する背丈検知手段1Cと、背丈検知手段1Cで判断した背丈の区分が上下可動非常ボタン3Aの現在の高さと合っているか否かを判断する演算手段1Eを含むエレベータ制御装置1Dと、判断した背丈の区分と上下可動非常ボタン3Aの現在の高さとが合っていないときにエレベータ制御装置1Dの指令により上下可動非常ボタン3Aをその乗客に最適な高さまで駆動する高さ調整手段1Fとを備えている。
本実施例3は、実施例1とは高さ調整の対象(上下可動非常ボタン3Aと上下可動手すり1A)が異なるだけなので、実施例3の動作の説明を省略する。
上記実施例では、手すり,操作パネル,非常ボタンを個別に上下させる構成を説明したが、手すり,操作パネル,非常ボタンのいずれか2つ上下させてもよいし、手すり,操作パネル,非常ボタンのすべてを上下させることもできる。
本発明により乗りかご内手すりの高さを調節可能なエレベータ装置の系統構成を示すブロック図である。 本発明により乗りかご内操作パネルの高さを調節可能なエレベータ装置の系統構成を示すブロック図である。 本発明により乗りかご内非常ボタンの高さを調節可能なエレベータ装置の系統構成を示すブロック図である。
符号の説明
1A 上下可動手すり
1B 光電センサ
1C 背丈検知手段
1D エレベータ制御装置
1E 演算手段
1F 高さ調節手段
2A 上下可動操作パネル
3A 上下可動非常ボタン

Claims (3)

  1. 各乗りかごの少なくとも一方の壁面に配置された上下可動手すりと、
    各乗りかごのドアに取り付けられ乗り降り客の背丈を検知する光電センサと、
    前記光電センサからの信号により乗り降り客の背丈を少なくとも2つに区分する背丈検知手段と、
    前記背丈検知手段で判断した背丈の区分が前記上下可動手すりの現在の高さと合っているか否かを判断する演算手段を含むエレベータ制御装置と、
    判断した背丈の区分と前記上下可動手すりの現在の高さとが合っていないときに前記エレベータ制御装置の指令により前記上下可動手すりを当該乗客に最適な高さまで駆動する高さ調整手段とを備えたエレベータ装置。
  2. 各乗りかごの少なくとも一方の壁面に配置された上下可動操作パネルと、
    各乗りかごのドアに取り付けられ乗り降り客の背丈を検知する光電センサと、
    前記光電センサからの信号により乗り降り客の背丈を少なくとも2つに区分する背丈検知手段と、
    前記背丈検知手段で判断した背丈の区分が前記上下可動操作パネルの現在の高さと合っているか否かを判断する演算手段を含むエレベータ制御装置と、
    判断した背丈の区分と前記上下可動操作パネルの現在の高さとが合っていないときに前記エレベータ制御装置の指令により前記上下可動操作パネルを当該乗客に最適な高さまで駆動する高さ調整手段とを備えたエレベータ装置。
  3. 各乗りかごの少なくとも一方の壁面に配置された上下可動非常ボタンと、
    各乗りかごのドアに取り付けられ乗り降り客の背丈を検知する光電センサと、
    前記光電センサからの信号により乗り降り客の背丈を少なくとも2つに区分する背丈検知手段と、
    前記背丈検知手段で判断した背丈の区分が前記上下可動非常ボタンの現在の高さと合っているか否かを判断する演算手段を含むエレベータ制御装置と、
    判断した背丈の区分と前記上下可動非常ボタンの現在の高さとが合っていないときに前記エレベータ制御装置の指令により前記上下可動非常ボタンを当該乗客に最適な高さまで駆動する高さ調整手段とを備えたエレベータ装置。
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