JP2014184774A - 車両シート制御装置及び車両シート制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗員がイグニッションをOFFにした後ドアを開くことを作動開始トリガーとする従来技術では、降車意志の有無によらず、車両シートの高さを上げる作動が開始されてしまうという問題がある。
【解決手段】本発明は、車両シート(10)に対する乗員姿勢を検出する乗員姿勢検出部(22)と、車両(1)の状態に基づいて乗員の第1の降車意思の有無を判断し、第1の降車意思があると判断したことを条件として車両シートを第1の高さに上昇させる第1上昇制御を行った後、乗員姿勢検出部(22)により検出された乗員姿勢に基づいて乗員の第2の降車意思の有無を判断し、第2の降車意思があると判断したことを条件として車両シート(10)を第1の高さから更に高い第2の高さに上昇させる第2上昇制御を行う上昇制御部(23)と、を備える車両シート制御装置(20)を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、車両シート(10)に対する乗員姿勢を検出する乗員姿勢検出部(22)と、車両(1)の状態に基づいて乗員の第1の降車意思の有無を判断し、第1の降車意思があると判断したことを条件として車両シートを第1の高さに上昇させる第1上昇制御を行った後、乗員姿勢検出部(22)により検出された乗員姿勢に基づいて乗員の第2の降車意思の有無を判断し、第2の降車意思があると判断したことを条件として車両シート(10)を第1の高さから更に高い第2の高さに上昇させる第2上昇制御を行う上昇制御部(23)と、を備える車両シート制御装置(20)を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両シート制御装置及び車両シート制御方法、詳細には、乗員の降車時における車両シートの制御技術に関する。
従来より、電動アクチュエータを用いて車両シートの位置を調整する車両シート制御装置が用いられている。この車両シート制御装置は、例えばドライバーの体格に応じて、運転時における車両シートの高さを調整可能である。さらに、乗降の容易性を考慮して、降車時における車両シートを上昇させる技術が提案されている(特許文献1)。この従来技術によれば、制御手段は、車両の停止状態及びイグニッションOFFとドアの開放操作を検知すると、車両シートの車両フロアに対する高さ位置あるいは車両フロアの路面に対する高さ位置を上昇させることにより、乗員の乗り降りを容易ならしめている(特許文献1)。すなわち、この従来技術によれば、車両停止後、イグニッションがOFFにされドアが開放されるとすぐに、乗員の降車意思の有無によらす、車両シートは目標高さまで上昇される。
しかしながら、特許文献1に記載のように、作動開始のトリガーを、車両停止とイグニッションOFF、ドア開にすると、乗員が車両のドアを開けた後、目標高さまで一度に車両シートが上昇されると、乗員は却って降車し難くなる場合がある。例えば、乗員が降車姿勢を取る前に車両シートが上昇されると、降車意志がない場合(例えば、鞄などを準備するなど、車両停止から降車までに時間がかかった、ガソリンスタンドでエンジンを止めて、会計のために、ドアを開けたが降りはしない、など)にも作動してしまい、乗員にとって違和感がある。
本発明の目的は、乗員が車両から違和感無く容易に降車できるように、乗員の降車動作の容易性を向上させることを目的とする。
本発明に係る車両シート制御装置は、車両シートに対する乗員姿勢を検出する乗員姿勢検出部と、車両の状態に基づいて乗員の第1の降車意思の有無を判断し、第1の降車意思があると判断したことを条件として車両シートを第1の高さに上昇させる第1上昇制御を行った後、乗員姿勢検出部により検出された乗員姿勢に基づいて乗員の第2の降車意思の有無を判断し、第2の降車意思があると判断したことを条件として車両シートを第1の高さから更に高い第2の高さに上昇させる第2上昇制御を行う上昇制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る車両シート制御方法は、車両の状態に基づいて乗員の第1の降車意思の有無を判断するステップと、第1の降車意思があると判断したことを条件として車両シートを第1の高さに上昇させる第1上昇制御を行うステップと、車両シートに対する乗員姿勢を検出するステップと、検出した乗員姿勢に基づいて乗員の第2の降車意思の有無を判断するステップと、第2の降車意思があると判断したことを条件として車両シートを第1の高さから更に高い第2の高さに上昇させる第2上昇制御を行うステップと、を備えることを特徴とする。
本発明は、車両の状態に基づいて乗員の第1の降車意思の有無を判断し、第1の降車意思があると判断したことを条件として車両シートを第1の高さに上昇させる第1上昇制御を行った後、車両シートに対する乗員姿勢を検出する乗員姿勢検出部により検出された乗員姿勢に基づいて乗員の第2の降車意思の有無を判断し、第2の降車意思があると判断したことを条件として車両シートを第1の高さから更に高い第2の高さに上昇させる第2上昇制御を行うことにより、乗員の降車動作をサポートする。その結果、乗員は、車両から違和感無く容易に降車することができる。
以下、本発明を実施するための例示的な実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施形態で説明する寸法、材料、形状、構成要素の相対的な位置等は任意であり、本発明が適用される装置の構造又は様々な条件に応じて変更できる。また、特別な記載がない限り、本発明の範囲は、以下に説明される実施形態で具体的に記載された形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両の模式図である。
車両1は、車両シート10及び車両シート制御装置20を含み、車両シート制御装置20は、駆動部10Aを介して車両シート10の上下位置及び前後位置を制御する制御部21と、車両シート10に対する乗員の姿勢を検出する乗員姿勢検出部22とを備える。乗員姿勢検出部22は、車両シート10及び車両1の所定の位置に配置された複数のセンサ301〜305を含む。また、複数のセンサ306〜309は、車両シート制御装置20の制御部21に接続されている。
図2は、本実施形態に係る車両シートの模式図である。図2は、車両シート10を、上から見た模式図201と、側面から見た模式図202とを示す。
車両シート10は、駆動部10Aと、乗員の身体を受ける座部10B及び背もたれ部10Cとを含む。車両シート10は、本実施形態では車両1の運転席であるが、助手席や後部座席であってもよい。座部10Bは、乗員の臀部及び脚部を受ける座面10B1と、座面10B1の両側に、座面10B1から少し高くなるように形成されたサイドクッション部10B2とからなる。
駆動部10Aは、車両シート制御装置20からの制御信号に応じてモータ(不図示)の駆動を制御することにより、車両シート10の上下位置及び前後位置を調整し、また、背もたれ部10Cの角度を調整することができる。
ここで、車両シート10を上方及び下方に移動させることをそれぞれ「リフトアップ」及び「リフトダウン」と称し、車両シート10を前方(車両1のフロント方向)及び後方(車両1のリア方向)に移動させることをそれぞれ「スライドリターン」及び「スライドアウェイ」と称する。
図3は、本実施形態に係る複数のセンサ、車両シート制御装置、複数のセンサ及び駆動部を示すブロック図である。複数のセンサ301〜309は車両シート制御装置20の制御部21へ信号を出力し、制御部21は入力された信号を基に車両シート10の制御信号CSを駆動部10Aへ出力する。以下、各要素について詳細に説明する。
乗員姿勢検出部22に含まれる第1乃至第3の圧力センサ301〜303は、メンブレンスイッチや圧電素子等からなり、それぞれ降車ドア側のサイドクッション部10B2、降車ドア側の座面10B1及び降車ドアとは反対側の座面10B1に取り付けられている。ここで、降車ドアは、車両シート10に最も近く、乗員が降車の際に使用するドアである。乗員姿勢検出部22に含まれる第4の圧力センサ304は、メンブレンスイッチや圧電素子等からなり、車両シート10の背もたれ部10Cに取り付けられている。第1乃至第4の圧力センサは、所定の値以上の圧力を検知するとON信号S1ON〜S4ONを制御部21へ出力し、圧力が抜けたこと又は所定の値以下の圧力を検知するとOFF信号S1OFF〜S4OFFを制御部21へ出力する。ここで、ON信号S1ON〜S4ON及びOFF信号S1OFF〜S4OFFは、それぞれ「1」及び「0」の2値信号であってもよいし、実際に測定した圧力値を含む信号であってもよい。なお、第1乃至第4の圧力センサ301〜304は、所定の値以上の圧力を検知するとOFF信号S1OFF〜S4OFFを制御部21へ出力し、圧力が抜けたこと又は所定の値以下の圧力を検知するとON信号S1ON〜S4ONを制御部21へ出力するようにしてもよい。
イグニッションセンサ306は、イグニッションスイッチのON/OFFを検知するスイッチ等であり、車両1のイグニッションスイッチに組込まれている。イグニッションセンサ306は、乗員がイグニッションスイッチをONにしたこと(即ち、エンジンをかけたこと)を検知すると、ON信号S6ONを制御部21へ出力する。また、イグニッションセンサ306は、乗員がイグニッションスイッチをOFFにしたこと(即ち、エンジンを切ったこと)を検知すると、OFF信号S6OFFを制御部21へ出力する。ここで、ON信号S6ON及びOFF信号S6OFFは、それぞれ「1」及び「0」の2値信号であってもよい。
ドアセンサ305は、車両1の車両シート10側のドアの開閉状態を検知するスイッチ等であり、当該ドアに組込まれている。ドアセンサ305は、乗員がドアを開けたことを検知するとON信号S5ONを制御部21へ出力し、乗員がドアを閉めたことを検知するとOFF信号S5OFFを制御部21へ出力する。ここで、ON信号S5ON及びOFF信号S5OFFは、それぞれ「1」及び「0」の2値信号であってもよい。なお、ドアセンサ305は、乗員がドアを開けたことを検知するとOFF信号S5OFFを制御部21へ出力し、乗員がドアを閉めたことを検知するとON信号S5ONを制御部21へ出力するようにしてもよい。
シートベルトセンサ307は、車両シート10のシートベルトの装着の有無を検知するスイッチ等であり、当該シートベルトのバックルに取り付けられている。シートベルトセンサ307は、乗員がシートベルトを締めたことを検知するとON信号S7ONを制御部21へ出力し、乗員がシートベルトを外したことを検知するとOFF信号S7OFFを制御部21へ出力する。ここで、ON信号S7ON及びOFF信号S7OFFは、それぞれ「1」及び「0」の2値信号であってもよい。
シフトセンサ308は、シフトレバーがパーキング位置Pにあるか否かを検知するセンサ等であり、車両1のシフトレバー機構に組込まれている。シフトセンサ308は、乗員がシフトレバーをパーキング位置Pに入れたことを検知するとON信号S8ONを制御部21へ出力し、乗員がシフトレバーをパーキング位置Pからずらしたことを検知するとOFF信号S8OFFを制御部21へ出力する。ここで、ON信号S8ON及びOFF信号S8OFFは、それぞれ「1」及び「0」の2値信号であってもよいし、実際のシフトレバーの位置を示す情報を含む信号であってもよい。
画像センサ309は、デジタルビデオカメラ等であり、車両1の乗員を撮影することができる位置(例えば、ルームミラー)に取り付けられている。画像センサ309は、常時又は制御部21の指示に応じて、乗員の動作を撮影し、得られた映像データDを制御部21へ出力する。
複数のセンサ301〜309は、それらを組み合わせて、乗員の降車意思を検知するために使用される。例えば、乗員がイグニッションスイッチをOFFにするとイグニッションセンサ306は乗員の降車意思を検知することができ、乗員がドアを開けるとドアセンサ305は乗員の降車意思を検知することができる。
制御部21は、メモリ、CPU(中央演算処理装置)及びI/O(入出力機器)等を含むコンピュータであり、車両シート10の上昇を制御する上昇制御部23、車両シート10の下降を制御する下降制御部24、車両シート10の後方への移動を制御するスライドアウェイ制御部25、及び車両シート10の前方への移動を制御するスライドリターン制御部26を含む。制御部21は、I/Oを介して複数のセンサ301〜309から信号を入力し、当該信号をメモリに記憶する。制御部21は、入力された信号に基づき、メモリに記憶された所定のプログラムに則って、駆動部10Aを制御するための制御信号CSを生成し、I/Oを介して駆動部10Aに出力する。
駆動部10Aは、制御部21から入力された制御信号CSに応じて、車両シート10の位置を調整し、また、背もたれ部10Cの角度を調整することができる。駆動部10Aは、車両シート10の調整動作後に、当該動作が完了したことを示す信号を制御部21にフィードバックしてもよい。
以下、本実施形態の説明では、車両1が、第1の圧力センサ301及び/又は第2の圧力センサ302と、イグニッションセンサ306と、ドアセンサ305と、制御部21と、車両シート10とを備えることを想定する。なお、車両1は、その他のセンサ303、304、307〜309を備えていてもよい。
図4は、本実施形態に係る、乗員の乗車中及び降車動作中の様子を描いた模式図である。符号401は、乗員50が車両1に乗車中の様子を示し、符号402は、乗員50が車両1から降車するときの様子を示す。
乗員50の乗車中には、乗員50の右脚50Rは降車ドア側の座面10B1に乗せられており、第2の圧力センサ302は右脚50Rの圧力を検知する。他方、サイドクッション部102B2に取り付けられた第1の圧力センサ301は、圧力を検知しない。
乗員50が車両1から降車するときには、乗員50の右脚50Rは座面10B1からサイドクッション部10B2に置かれ、第1の圧力センサ301が右脚50Rからの圧力を検知し、ON信号S1ONを制御部21へ出力する。他方、第2の圧力センサ302は、右脚50Rからの圧力が抜けたため、OFF信号S2OFFを制御部21へ出力する。そのため、制御部21は、第1の圧力センサ301から入力されたON信号S1ON及び/又は第2の圧力センサ302から入力されたOFF信号S2OFFを基に、乗員50が車両1から降車しようとしていること(即ち、降車意思)を判断することができる。なお、車両シート10の座部10Bの左側(即ち、降車ドアと反対側)に乗員の臀部からの圧力を検知するセンサ設置し、当該センサにより乗員の臀部からの圧力が抜けたことを検知することにより、乗員50が車両1から降車しようとしていること(即ち、降車意思)を判断するようにしてもよい。
図5は、本実施形態に係る車両シートの制御フローチャートである。図6は、リフトアップされた車両シートの模式図である。本実施形態は、乗員50がイグニッションスイッチをOFFにしてから右脚50Rをサイドクッション部10B2へ載せて車両1から降車する場合を想定する。
ステップS501において、制御部21は、イグニッションセンサ306から、乗員50が車両1のイグニッションスイッチをOFFにしたことを示すOFF信号S6OFFを入力する。このとき、図6の符号601で示されるように、車両シート10は元の高さ(H0)位置にある。
ステップS502において、制御部21の上昇制御部23は、イグニッションセンサ306からのOFF信号S6OFFを基に、乗員50の第1の降車意思を判断する。そして、制御部21の上昇制御部23は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を第1の高さH1にリフトアップする。このとき、図6の符号602で示されるように、車両シート10は第1の高さ(H1)位置にある。ここで、第1の高さH1は、乗員50が乗員50の好みに合わせてメモリに予め記憶させておいた値でもよく、又は、統計的に得られた実験データに基づき車両1の使用者の体格及び身長等に応じて予め設定されたものであってもよい。
ステップS503において、制御部21は、ドアセンサ305からON信号S5ONが入力されたかどうかを判断する。制御部21は、ドアセンサ305からのON信号S5ONを入力せず(S503のNO)、イグニッションセンサ306からON信号S6ON又はシートベルトセンサ307からON信号S7ONを入力(S505)する場合、乗員50の降車意思が無いと判断する。そして、ステップS506において、制御部21の下降制御部24は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を元の高さH0にリフトダウンする。
ステップS504において、制御部21は、圧力センサからの信号、即ち、第1の圧力センサ301からのON信号S1ON若しくは第2の圧力センサ302からのOFF信号S2OFF又は両方の信号S1ON、S2OFFが入力されたかどうかを判断する。制御部21は、圧力センサからの信号を入力せず(S504のNO)、イグニッションセンサ306からON信号S6ON又はシートベルトセンサ307からON信号S7ONを入力(S505)する場合、乗員50の降車意思が無いと判断する。そして、ステップS506において、制御部21の下降制御部24は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を元の高さH0にリフトダウンする。なお、ステップS503及びS504の順序は入れ替わっていても良い。
ステップS507において、制御部21の上昇制御部23は、ドアセンサ305から入力されたON信号S5ON及び圧力センサからの信号に基づき、乗員50の第2の降車意思を判断する。そして、制御部21の上昇制御部23は、制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を第2の高さH2にリフトアップする。このとき、図6の符号603で示されるように、車両シート10は第2の高さ(H2)位置にある。ここで、第2の高さH2は、乗員50が乗員50の好みに合わせてメモリに予め記憶させておいた値でもよく、又は、統計的に得られた実験データに基づき車両1の乗員の体格及び身長等に応じて予め設定されたものであってもよい。
このように、本実施形態では、乗員50が車両1から降車するときに、制御部21は、乗員50の第1の降車意思及び第2の降車意思を判断し、それぞれに応じて車両シート10をリフトアップする。そのため、乗員50は、車両1から違和感無く容易に降車することができる。
また、本実施形態では、車両シート10のリフトアップが2段階に分けられているため、従来のように乗員が降車しようとする直前に、一度かつ急速に車両シートをリフトアップする必要が無い。そのため、本実施形態は、従来に比べ、駆動部10Aのモータを一度に動かす作動量が低減することができ、駆動部10Aのモータの作動速度を急速にするための高い電圧を必要としない。そのため、本実施形態は、駆動部10Aのモータへの負荷を低減することができる。
さらに、車両シート10のリフトアップの作動タイミングを、第1の圧力センサ301及び/又は第2の圧力センサ302で検出することにより、乗員50の降車意思に合わせて、車両シート10の高さをサポートできる。そのため、乗員50は、降車時に、車両シート50がリフトアップされることによる効果をより実感できるようになる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る車両1は、第1実施形態に係る車両1と同一の構成を備えている。
本発明の第2実施形態に係る車両1は、第1実施形態に係る車両1と同一の構成を備えている。
図7は、本実施形態に係る車両シートの制御フローチャートである。図8は、リフトアップ及びスライドアウェイされた車両シートの模式図である。本実施形態は、乗員50がイグニッションスイッチをOFFにしてから右脚50Rをサイドクッション部10B2へ載せて車両1から降車する場合を想定する。なお、「スライドアウェイ」とは、前述のように、車両シート10を後方(車両1のリア方向)に移動させることをいう。
ステップS701において、制御部21は、イグニッションセンサ306から、乗員50が車両1のイグニッションスイッチをOFFにしたことを示すOFF信号S6OFFを入力する。このとき、図8の符号801で示されるように、車両シート10は元の高さ(H0)位置にある。
ステップS702において、制御部21のスライドアウェイ制御部25は、イグニッションセンサ306からのOFF信号S6OFFを基に、乗員50の第1の降車意思を判断する。そして、制御部21のスライドアウェイ制御部25は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を距離L1だけスライドアウェイする。ステップS703において、当該スライドアウェイ動作とともに又はその後に、制御部21の上昇制御部23は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を第1の高さH1にリフトアップする。ここで、距離L1及び第1の高さH1は、乗員50が乗員50の好みに合わせてメモリに予め記憶させておいた値でもよく、又は、統計的に得られた実験データに基づき車両1の乗員の体格及び身長等に応じて予め設定されたものであってもよい。その結果、図8の符号802で示されるように、車両シート10は、第1の高さ(H1)位置にあり、元の位置から距離L1だけ後方に位置する。なお、ステップS702とS703の順序は入れ替わっていても良い。
ステップS704において、制御部21は、ドアセンサ305からON信号S5ONが入力されたかどうかを判断する。制御部21は、ドアセンサ305からON信号S5ONを入力せず(S704のNO)、イグニッションセンサ306からON信号S6ON又はシートベルトセンサ307からON信号S7ONを入力(S706)する場合、乗員50の降車意思が無いと判断する。ステップS707において、制御部21の下降制御部24は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を元の高さH0にリフトダウンする。ステップS708において、当該リフトダウン動作とともに又はその後に、制御部21のスライドリターン制御部26は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を距離L1だけスライドリターンする。その結果、車両シート10は元の位置に戻る。
ステップS705において、制御部21は、圧力センサからの信号、即ち、第1の圧力センサ301からのON信号S1ON若しくは第2の圧力センサ302からのOFF信号S2OFF又は両方の信号S1ON、S2OFFが入力されたかどうかを判断する。制御部21は、圧力センサからの信号を入力せず(S705のNO)、イグニッションセンサ306からON信号S6ON又はシートベルトセンサ307からON信号S7ONを入力(S706)する場合、乗員50の降車意思が無いと判断する。ステップS707において、制御部21の下降制御部24は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を元の高さH0にリフトダウンする。ステップS708において、当該リフトダウン動作とともに又はその後に、制御部21のスライドリターン制御部26は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を距離L1だけスライドリターンする。その結果、車両シート10は元の位置に戻る。なお、ステップS704とS705の順序、及び、ステップS707とステップS708の順序は入れ替わっていても良い。
ステップS709において、制御部21の上昇制御部23は、ドアセンサ305から入力されたON信号S5ON及び圧力センサからの信号に基づき、乗員50の第2の降車意思を判断する。そして、制御部21の上昇制御部23は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を第2の高さH2にリフトアップする。このとき、図8の符号803で示されるように、車両シート10は第2の高さ(H2)位置にあり、元の位置から距離L1だけ後方に位置する。ここで、第2の高さH2は、乗員50が乗員50の好みに合わせてメモリに予め記憶させておいた値でもよく、又は、統計的に得られた実験データに基づき車両1の乗員の体格及び身長等に応じて予め設定されたものであってもよい。
このように、本実施形態では、乗員50が車両1から降車するときに、制御部21の上昇制御部23は、乗員50の第1の降車意思及び第2の降車意思を判断し、それぞれに応じて車両シート10をリフトアップする。さらに、車両シート10がスライドアウェイするため、降車時に乗員50の脚もとに広い空間が生じる。そのため、乗員50は、よりいっそう違和感無く容易に車両1から降車できる。
また、本実施形態では、車両シート車両シート10のリフトアップが2段階に分けられているため、従来のように乗員が降車する直前に、一度かつ急速に車両シートをリフトアップする必要が無い。そのため、本実施形態は、従来に比べ、駆動部10Aのモータを一度に動かす作動量を低減することができ、駆動部10Aのモータの作動速度を急速にするための高い電圧を必要としない。それゆえ、車両シートのスライドアウェイとリフトアップを同時に行う従来技術に比べ、本実施形態は、駆動部10Aのモータへの負荷をよりいっそう低減することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る車両1は、第2の圧力センサ302及び第3の圧力センサ303と、イグニッションセンサ306と、ドアセンサ305と、制御部21と、車両シート10とを備える。なお、車両1は、その他のセンサ301、304、307〜309を備えていてもよい。
本発明の第3実施形態に係る車両1は、第2の圧力センサ302及び第3の圧力センサ303と、イグニッションセンサ306と、ドアセンサ305と、制御部21と、車両シート10とを備える。なお、車両1は、その他のセンサ301、304、307〜309を備えていてもよい。
図9は、本実施形態に係る、乗員の乗車中及び降車動作中の様子を描いた模式図である。符号901は、乗員50が車両1に乗車中の様子を示し、符号902は、乗員50が車両1から降車するときの様子を示す。
乗員50が車両1に乗車中には、乗員50の右脚50R及び左脚50Lは座面10B1に乗せられており、第2の圧力センサ302が右脚50Rの圧力を検知し、第3の圧力センサ303が左脚50Lの圧力を検知する。乗員50が車両1から降車するときには、乗員50の右脚50Rは座面10B1からサイドクッション部10B2に置かれ、第2の圧力センサ302が右脚50Rからの圧力が抜けたことを検知し、OFF信号S2OFFを制御部21へ出力する。他方、第3の圧力センサ303は、左脚50Lからの圧力(又はさらに強い圧力がかかること)を検知し、ON信号S3ONを制御部21へ出力する。そのため、制御部21は、第2の圧力センサ302から入力されたOFF信号S2OFF及び第3の圧力センサ303から入力されたON信号S3ONを基に、乗員50が車両1から降車しようとしていること(即ち、降車意思)を判断することができる。
図10は、本実施形態に係る車両シートの制御フローチャートである。本実施形態は、乗員50がイグニッションスイッチをOFFにしてから右脚50Rをサイドクッション部10B2へ載せて、左脚50Lを座面10B1に載せて車両1から降車する場合を想定する。
ステップS1001において、制御部21は、イグニッションセンサ306から、乗員50が車両1のイグニッションスイッチをOFFにしたことを示すOFF信号S6OFFを入力する。
ステップS1002において、制御部21のスライドアウェイ制御部25は、イグニッションセンサ306からのOFF信号S6OFFを基に、乗員50の第1の降車意思を判断する。そして、制御部21のスライドアウェイ制御部25は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を距離L1だけスライドアウェイする。ステップS1003において、当該スライドアウェイ動作とともに又はその後に、制御部21の上昇制御部23は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を第1の高さH1にリフトアップする。ここで、距離L1及び第1の高さH1は、乗員50が乗員50の好みに合わせてメモリに予め記憶させておいた値でもよく、又は、統計的に得られた実験データに基づき車両1の乗員の体格及び身長等に応じて予め設定されたものであってもよい。なお、ステップS1002とS1003の順序は入れ替わっていても良い。
ステップS1004において、制御部21は、ドアセンサ305からON信号S5ONが入力されたかどうかを判断する。制御部21は、ドアセンサ305からON信号S5ONを入力せず(S1004のNo)、イグニッションセンサ306からON信号S6ON又はシートベルトセンサ307からON信号S7ONを入力(S1006)する場合、乗員50の降車意思が無いと判断する。ステップS1007において、制御部21の下降制御部24は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を元の高さH0にリフトダウンする。ステップS1008において、当該リフトダウン動作とともに又はその後に、制御部21のスライドリターン制御部26は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を距離L1だけスライドリターンする。その結果、車両シート10は元の位置に戻る。
ステップS1005において、制御部21は、圧力センサからの信号、即ち、第2の圧力センサ302からのOFF信号S1OFF及び第3の圧力センサ303からのON信号S3ONが入力されたかどうかを判断する。制御部21は、圧力センサからの信号を入力せず(S1005のNo)、イグニッションセンサ306からON信号S6ON又はシートベルトセンサ307からON信号S7ONを入力(S1006)する場合、乗員50の降車意思が無いと判断する。ステップS1007において、制御部21の下降制御部24は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を元の高さH0にリフトダウンする。ステップS1008において、当該リフトダウン動作とともに又はその後に、制御部21のスライドリターン制御部26は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を距離L1だけスライドリターンする。その結果、車両シート10は元の位置に戻る。なお、ステップS704とS705の順序、及び、ステップS707とステップS708の順序は入れ替わっていても良い。
ステップS1009において、制御部21の上昇制御部23は、ドアセンサ305から入力されたON信号S5ON及び圧力センサからの信号に基づき、乗員50の第2の降車意思を判断する。そして、制御部21の上昇制御部23は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を第2の高さH2にリフトアップする。ここで、第2の高さH2は、乗員50が乗員50の好みに合わせてメモリに予め記憶させておいた値でもよく、又は、統計的に得られた実験データに基づき車両1の乗員の体格及び身長等に応じて予め設定されたものであってもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る車両1は、第1の圧力センサ301及び第4の圧力センサ304と、イグニッションセンサ306と、ドアセンサ305と、シートベルトセンサ307と、シフトセンサ308と、制御部21と、車両シート10とを備える。なお、車両1は、その他のセンサ302、303、309を備えていてもよい。
本発明の第4実施形態に係る車両1は、第1の圧力センサ301及び第4の圧力センサ304と、イグニッションセンサ306と、ドアセンサ305と、シートベルトセンサ307と、シフトセンサ308と、制御部21と、車両シート10とを備える。なお、車両1は、その他のセンサ302、303、309を備えていてもよい。
図11は、本実施形態に係る、乗員の乗車中及び降車動作中の様子を描いた模式図である。符号1101は、乗員50が車両1に乗車中の様子を示し、符号1102は、乗員50が車両1から降車するときの様子を示す。
乗員50が車両1に乗車中には、乗員50の右脚50Rは座面10B1に乗せられている。乗員50が車両1から降車するときには、乗員50の右脚50Rは座面10B1からサイドクッション部10B2に置かれ、第1の圧力センサ301が、右脚50Rからの圧力を検知し、ON信号S1ONを制御部21へ出力する。また、第4の圧力センサ304は、乗員50の背もたれ部10Cへの圧力が抜けたことを検知し、OFF信号S4OFFを制御部21へ出力する。そのため、制御部21は、第1の圧力センサ301から入力されたON信号S1ON及び第4の圧力センサ304から入力されたOFF信号S4OFFを基に、乗員50が車両1から降車しようとしていること(即ち、降車意思)を判断することができる。
図12は、本実施形態に係る車両シートの制御フローチャートである。図13は、リフトアップ及びスライドアウェイされた車両シートの模式図である。本実施形態は、乗員50がイグニッションスイッチをOFFにしてから右脚50Rをサイドクッション部10B2へ載せて車両1から降車する場合を想定する。
ステップS1201において、制御部21は、シフトセンサ308から、シフトレバーがパーキング位置Pに入れられたことを示すON信号S8ONを入力する。ステップS1202において、制御部21は、イグニッションセンサ306から、乗員50が車両1のイグニッションスイッチをOFFにしたことを示すOFF信号S6OFFを入力する。なお、ステップS1201とS1202の順序は入れ替わっていてもよい。このとき、図13の符号1301で示されるように、車両シート10は元の高さ(H0)位置にある。
ステップS1203において、制御部21のスライドアウェイ制御部25は、シフトセンサ308からのON信号S8ON及びイグニッションセンサ306からのOFF信号S6OFFを基に、乗員50の第1の降車意思を判断する。そして、制御部21のスライドアウェイ制御部25は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を距離L1だけスライドアウェイする。ステップS1204において、当該スライドアウェイ動作とともに又はその後に、制御部21の上昇制御部23は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を第1の高さH1にリフトアップする。ここで、距離L1及び第1の高さH1は、乗員50が乗員50の好みに合わせてメモリに予め記憶させておいた値でもよく、又は、統計的に得られた実験データに基づき車両1の乗員の体格及び身長等に応じて予め設定されたものであってもよい。その結果、図13の符号1302で示されるように、車両シート10は、第1の高さ(H1)位置にあり、元の位置から距離L1だけ後方に位置する。なお、ステップS1203とS1204の順序は入れ替わっていても良い。
ステップS1205において、制御部21は、シートベルトセンサ307から、乗員50がシートベルトを外したことを示すOFF信号S7OFFが入力されたかどうかを判断する。制御部21は、シートベルトセンサ307からOFF信号S7OFFを入力せず(S1205のNo)、イグニッションセンサ306からON信号S6ON又はシートベルトセンサ307からON信号S7ONを入力(S1210)する場合、乗員50の降車意思が無いと判断する。ステップS1211において、制御部21の下降制御部24は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を元の高さH0にリフトダウンする。ステップS1212において、当該リフトダウン動作とともに又はその後に、制御部21のスライドリターン制御部26は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を距離L1だけスライドリターンする。その結果、車両シート10は元の位置に戻る。なお、ステップS1211とS1212の順序は入れ替わっていても良い。
ステップS1206において、制御部21のスライドアウェイ制御部25は、シートベルトセンサ307からのOFF信号S7OFFを基に、乗員50の第2の降車意思を判断する。そして、制御部21のスライドアウェイ制御部25は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を距離L2だけスライドアウェイする。ステップS1207において、当該スライドアウェイ動作とともに又はその後に、制御部21のスライドアウェイ制御部25は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を第2の高さH2にリフトアップする。ここで、距離L2及び第2の高さH2は、乗員50が乗員50の好みに合わせてメモリに予め記憶させておいた値でもよく、又は、統計的に得られた実験データに基づき車両1の乗員の体格及び身長等に応じて予め設定されたものであってもよい。その結果、図13の符号1303で示されるように、車両シート10は、第2の高さ(H2)位置にあり、元の位置から距離L1+L2だけ後方に位置する。なお、ステップS1206とS1207の順序は入れ替わっていても良い。
ステップS1208において、制御部21は、ドアセンサ305からON信号S5ONが入力されたかどうかを判断する。制御部21は、ドアセンサ305からON信号S5ONを入力せず(S1208のNo)、イグニッションセンサ306からON信号S6ON又はシートベルトセンサ307からON信号S7ONを入力(S1210)する場合、乗員50の降車意思が無いと判断する。ステップS1211において、制御部21の下降制御部24は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を元の高さH0にリフトダウンする。ステップS1212において、当該リフトダウン動作とともに又はその後に、制御部21のスライドリターン制御部26は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を距離L1+L2だけスライドリターンする。その結果、車両シート10は元の位置に戻る。
ステップS1209において、制御部21は、圧力センサからの信号、即ち、第1の圧力センサ301からのON信号S1ON及び第4の圧力センサ304からのOFF信号S2OFFが入力されたかどうかを判断する。制御部21は、圧力センサからの信号を入力せず(S1209のNo)、イグニッションセンサ306からON信号S6ON又はシートベルトセンサ307からON信号S7ONを入力(S1210)する場合、乗員50の降車意思が無いと判断する。ステップS1211において、制御部21の下降制御部24は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を元の高さH0にリフトダウンする。ステップS1212において、当該リフトダウン動作とともに又はその後に、制御部21のスライドリターン制御部26は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を距離L1+L2だけスライドリターンする。その結果、車両シート10は元の位置に戻る。なお、ステップS1208とS1209の順序は入れ替わっていても良い。
ステップS1213において、制御部21の上昇制御部23は、ドアセンサ305から入力されたON信号S5ON及び圧力センサからの信号に基づき、乗員50の第3の降車意思を判断する。そして、制御部21の上昇制御部23は制御信号CSを駆動部10Aに出力し、駆動部10Aは当該制御信号CSに応じて車両シート10を第3の高さH3にリフトアップする。その結果、図13の符号1304で示されるように、車両シート10は第3の高さ(H3)位置にあり、元の位置から距離L1+L2だけ後方に位置する。ここで、第3の高さH3は、乗員50が乗員50の好みに合わせてメモリに予め記憶させておいた値でもよく、又は、統計的に得られた実験データに基づき車両1の乗員の体格及び身長等に応じて予め設定されたものであってもよい。
このように、本実施形態では、乗員50が車両1から降車するときに、制御部21の上昇制御部23は、乗員50の第1乃至第3の降車意思を判断し、それぞれに応じて車両シート10をリフトアップする。さらに、車両シート10がスライドアウェイするため、降車時に乗員50の脚もとに広い空間が生じる。そのため、乗員50は、車両1からよりいっそう違和感無く容易に降車できる。
また、本実施形態では、車両シート10のリフトアップが3段階に分けられているため、従来のように乗員が降車する直前に、一度かつ急速に車両シートをリフトアップする必要が無い。そのため、本実施形態は、従来に比べ、駆動部10Aのモータを一度に動かす作動量を低減することができ、駆動部10Aのモータの作動速度を急速にするための高い電圧を必要としない。それゆえ、車両シートのスライドアウェイとリフトアップを同時に行う従来技術に比べ、本実施形態は、駆動部10Aのモータへの負荷をよりいっそう低減することができる。
(その他の実施形態)
本発明のその他の実施形態として、複数の圧力センサの代わりに、画像センサ309を用いて、乗員の姿勢変化を検知し、その結果を基に、乗員の降車意思を判断するようにしてもよい。例えば、乗員がイグニッションスイッチをOFFにした後に、画像センサ309は乗員の動作を撮影し、制御部21は、周知の画像解析方法を用いて、映像データDを基に乗員の動作を解析して、乗員の降車意思を判断するようにしてもよい。
本発明のその他の実施形態として、複数の圧力センサの代わりに、画像センサ309を用いて、乗員の姿勢変化を検知し、その結果を基に、乗員の降車意思を判断するようにしてもよい。例えば、乗員がイグニッションスイッチをOFFにした後に、画像センサ309は乗員の動作を撮影し、制御部21は、周知の画像解析方法を用いて、映像データDを基に乗員の動作を解析して、乗員の降車意思を判断するようにしてもよい。
また、本発明のその他の実施形態として、車両シート10をリフトアップ又はスライドアウェイする際に、車両シート10の背もたれ部10Cが倒れていたら、背もたれ部10Cを所定の位置まで戻すようにしてもよい。それにより、乗員はよりいっそう容易に降車できるようになる。
上記の実施形態では、最大4つの圧力センサを使用しているが、それ以上又はそれ以下の数の圧力センサを使用してもよい。また、センサ301〜309は、上記の配置位置に限定されるものではなく、用途に応じて適当な位置に配置される。また、センサの種類は用途に応じて適宜変更されてもよい。
1:車両、10:車両シート、10A:駆動部、10B:座部、10C:背もたれ部、20:車両シート制御装置、21:制御部、22:乗員姿勢検出部、23:上昇制御部、24:下降制御部、25:スライドアウェイ制御部、26:スライドリターン制御部、301〜304:第1乃至第4の圧力センサ、305:ドアセンサ、306:イグニッションセンサ、307:シートベルトセンサ、308:シフトセンサ、309:画像センサ
Claims (5)
- 車両シートに対する乗員姿勢を検出する乗員姿勢検出部と、
車両の状態に基づいて乗員の第1の降車意思の有無を判断し、前記第1の降車意思があると判断したことを条件として前記車両シートを第1の高さに上昇させる第1上昇制御を行った後、前記乗員姿勢検出部により検出された乗員姿勢に基づいて乗員の第2の降車意思の有無を判断し、前記第2の降車意思があると判断したことを条件として前記車両シートを前記第1の高さから更に高い第2の高さに上昇させる第2上昇制御を行う上昇制御部と、を備える車両シート制御装置。 - 前記上昇制御部により前記第1の降車意思があると判断されたこと、又は前記第2の降車意思があると判断されたことを条件として、前記車両シートを後方へ移動させるスライドアウェイ制御を行うスライドアウェイ制御部を備える請求項1に記載の車両シート制御装置。
- 前記上昇制御部は、
イグニッションセンサ、シートベルトセンサ及びシフトセンサのうちの少なくとも1つによる検出信号に基づいて前記第1の降車意思の有無を判断するとともに、
前記車両シートに取り付けられた圧力センサ及びドアセンサのうちの少なくとも1つを含む前記乗員姿勢検出部による検出信号に基づいて前記第2の降車意思の有無を判断する、請求項1又は2に記載の車両シート制御装置。 - 前記乗員姿勢検出部は、前記車両シートの座面のサイドクッション部、座面及び背もたれ部のうちの少なくとも1つに取り付けられた圧力センサを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両シート制御装置。
- 車両の状態に基づいて乗員の第1の降車意思の有無を判断するステップと、
前記第1の降車意思があると判断したことを条件として前記車両シートを第1の高さに上昇させる第1上昇制御を行うステップと、
車両シートに対する乗員姿勢を検出するステップと、
該検出した乗員姿勢に基づいて乗員の第2の降車意思の有無を判断するステップと、
前記第2の降車意思があると判断したことを条件として前記車両シートを前記第1の高さから更に高い第2の高さに上昇させる第2上昇制御を行うステップと、を備える車両シート制御方法。
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