JP2007253664A - 車両用運転姿勢調節装置、運転姿勢調節方法および運転姿勢調節装置付き車両 - Google Patents
車両用運転姿勢調節装置、運転姿勢調節方法および運転姿勢調節装置付き車両 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 車両走行中に運転に影響を与えることを防止しつつ、車両走行中と停止中によるシートの配置位置調節時間の変化を抑制することができる車両用運転姿勢調節装置を提供すること。
【解決手段】 シート20やステアリング21の位置を移動させて、ドライバの運転姿勢を調節するリフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16と、運転姿勢を変更した場合のドライバの運転操作への運転影響度を算出する運転影響度算出部12bと、算出した運転影響度に応じて、各アクチュエータの調節速度を制御するシート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gと、を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】 シート20やステアリング21の位置を移動させて、ドライバの運転姿勢を調節するリフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16と、運転姿勢を変更した場合のドライバの運転操作への運転影響度を算出する運転影響度算出部12bと、算出した運転影響度に応じて、各アクチュエータの調節速度を制御するシート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gと、を備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、乗員の運転姿勢を調節する車両用運転姿勢調節装置、運転姿勢調節方法および運転姿勢調節装置付き車両に関する。
この種の技術としては、特許文献1に記載の技術が開示されている。
特許文献1では、車両走行中にドライバ用シートの配置位置調節を行う場合に、車両停止中と比べて遅い移動速度で配置位置調節を行うようにしている。
特開平7−081468号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、車両走行中にドライバ用シートを配置位置調節する場合、ドライバが希望する配置位置に調節するまでに時間がかかってしまう。そのため、ドライバにとって違和感を得ることや利便性を損なう虞があった
本発明は上記問題に着目してなされたものであって、走行中に運転に影響を与えることを防止しつつ、車両が走行中と停止中によるシートの位置調節時間の変化がドライバに与える違和感を抑制することができる車両用運転姿勢調節装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両用運転姿勢調節装置、運転姿勢調節方法および運転姿勢調節装置付き車両では、乗員の運転姿勢を調節する運転姿勢調節手段と、運転姿勢を変更した場合の運転操作への運転影響度を算出する運転影響度算出手段と、運転影響度に応じて、運転姿勢調節手段の調節速度を制御する運転姿勢調節制御手段と、を備えた。
よって本発明の車両用運転姿勢調節装置、運転姿勢調節方法および運転姿勢調節装置付き車両にあっては、走行中に運転に影響を与えることを防止しつつ、車両が走行中と停止中によるシートの位置調節時間の変化がドライバに与える違和感を抑制することができる。
以下、本発明の車両用運転姿勢調節装置、運転姿勢調節方法および運転姿勢調節装置付き車両を実現する最良の形態を、実施例1ないし実施例3に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、本発明の車両用運転姿勢調節装置を搭載した車両の全体システム図である。
車両用運転姿勢調節装置には入力装置として、車速を検出する車速センサ(車速検出部)1、ステアリング21の操舵角を検出する操舵角センサ2、アクセルペダル24(図2参照)の踏込み量を検出するアクセルペダルセンサ3、ブレーキペダル25(図2参照)の踏込み量を検出するブレーキペダルセンサ4、現在のシート20やステアリング21の位置を予め設定した位置として記憶させるメモリスイッチA5およびメモリスイッチB6、シート20やステアリング21の位置を記憶させたメモリA位置またはメモリB位置に移動させるための位置調節スイッチ(操作手段)7、シートクッション23の上下方向の位置を検出するシートリフタ位置センサ8、シートクッション23の前後方向方向の位置を検出するシートスライド位置センサ9、シートバック22の角度を検出するシートバック角度センサ10、ステアリング21の位置を検出するステアリング位置センサ11が備えられる。
さらにこれらの入力装置からの情報を入力し演算するコントローラ12と、このコントローラ12からの制御信号によって作動する出力装置として、シートクッション23を上下方向位置を調節するリフタアクチュエータ13、シートクッション23の前後方向位置を調節するスライドアクチュエータ14、シートバック22の角度を調節するリクライナアクチュエータ15、ステアリング21の位置を調節するテレスコピックアクチュエータ16が備えられる。なお、リフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16は、本発明の運転姿勢調節手段に相当する。
図2(a)はシート20およびステアリング21の拡大図、図2(b)はメモリスイッチA5およびメモリスイッチB6、位置調節スイッチ7の拡大図である。
図2(a)に示すように、シート20はシートクッション23の上下方向位置(リフタ位置)、シート20の前後方向位置(スライド位置)、シートバック22の角度(リクライナ位置)、ステアリング21の前後方向位置(テレスコピック位置)の調節が可能に構成される。これらの各調節は、メモリスイッチA5およびメモリスイッチB6、位置調節スイッチ7とは別に設けられた図示しない装置によって、電動または手動により行われる。
シート20とステアリング21をある位置に設定してメモリスイッチA5を操作すると、メモリスイッチA5を操作したときのシート20とステアリング21の位置を記憶する。また、シート20とステアリング21を別のある位置に設定して、メモリスイッチB6を操作すると、メモリスイッチB6を操作したときのシート20とステアリング21の位置を記憶する。
以下、メモリスイッチA5およびメモリスイッチB6に記憶させてシート20およびステアリング21の位置をそれぞれ、メモリA位置およびメモリB位置と称する。位置調節スイッチ7のSW_A側を操作すると、メモリA位置にシート20およびステアリング21を移動させる。また、位置調節スイッチ7のSW_B側を押すと、メモリB位置にシート20およびステアリング21を移動させる。
図3は、シート20とステアリング21の位置調節の様子を示す図である。
シート20およびステアリング21の位置は、シートリフタ位置センサ8、シートスライド位置センサ9、シートバック角度センサ10、ステアリング位置センサ11により測定される。あるシート20およびステアリング21の位置において、各センサによって測定された測定値を、リフタ位置はADJ_1_(c)、スライド位置はADJ_2_(c)、テレスコピック位置はADJ_3_(c)、リクライナ位置はADJ_4_(c)とする。
図3(a)のシート20およびステアリング21の位置をメモリA位置とする。このメモリA位置において、リフタ位置はADJ_1_a、スライド位置はADJ_2_a、テレスコピック位置はADJ_3_a、リクライナ位置はADJ_4_aとする。
また、図3(b)のシート20およびステアリング21の位置をメモリB位置とする。このメモリB位置において、リフタ位置はADJ_1_b、スライド位置はADJ_2_b、テレスコピック位置はADJ_3_b、リクライナ位置はADJ_4_bとする。
例えば、図3(a)に示すメモリA位置において、位置調節スイッチ7のSW_B側を操作するとメモリB位置にシート20およびステアリング21の位置が移動する。シート20およびステアリング21は、位置調節スイッチ7を操作しているときのみ位置が移動するように構成され、メモリA位置からメモリB位置へ移動中にスイッチ7を離すと、その場で停止する。
図4は、車両用運転姿勢調節装置の制御ブロック図である。
操作量算出部(操舵量検出部)12aは、操舵角センサ2から操舵角情報、アクセルペダルセンサ3からアクセルペダル踏込み量情報、ブレーキペダルセンサ4からブレーキペダル踏込み量情報が入力される。これらの情報からドライバのステアリング21やアクセルペダル24、ブレーキペダル25の操作量を算出し、現在の運転状態情報として、運転影響度算出部12bに出力する。
運転影響度算出部(運転影響度算出手段)12bは、車速センサ1から車速情報、操作量算出部12aから運転状態情報が入力される。これらの情報から運転影響度を算出し、運転影響度情報として、シート/ステアリング作動量算出部12fに出力する。この運転影響度とは、シート20およびステアリング21を移動させたときに、ドライバの運転に影響をおよぼす度合いのことを示す。
シート/ステアリング位置信号検出部12cでは、シートリフタ位置センサ8からリフタ位置情報、シートスライド位置センサ9からスライド位置情報、シートバック角度センサ10からリクライナ位置情報、ステアリング位置センサ11からテレスコピック位置情報を入力する。これらの情報をシート/ステアリング位置情報として、シート/ステアリング位置記憶部12dおよびシート/ステアリング作動量算出部12fに出力する。
シート/ステアリング位置記憶部(記憶手段)12dは、メモリスイッチA5またはメモリスイッチB6が操作されたことを検出して、それぞれのスイッチが操作されたときのシート/ステアリング位置信号検出部12cからのシート/ステアリング位置情報を記憶する。この記憶したシート/ステアリング位置情報を、シート/ステアリング作動量算出部12fに出力する。
位置調節スイッチ信号検出部12eは、位置調節スイッチ7のSW_A側もしくはSW_B側のいずれかが操作されたことを検出する。この操作の検出情報を、シート/ステアリング作動量算出部12fに出力する。
シート/ステアリング作動量算出部12fでは、運転影響度算出部12bから運転影響度情報と、シート/ステアリング位置信号検出部からシート/ステアリング位置情報と、シート/ステアリング位置記憶部12dからシート20およびステアリング21のメモリA位置情報またはメモリB位置情報を入力する。これらの情報からシート20およびステアリング21の作動量を算出する。この算出結果を、シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gに出力する。
シート/テレスコピックアクチュエータ制御部(運転姿勢調節制御手段)12gは、シート/ステアリング作動量算出部12fで算出されたシート20およびステアリング21の作動量に応じて、リフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16を作動させる。
次に作用について説明する。
[車両用運転姿勢調節処理]
図5は、コントローラ12において行われる処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、予めシート20およびステアリング21のメモリA位置とメモリB位置は記憶されているものとする。以下、各ステップの処理について説明する。
図5は、コントローラ12において行われる処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、予めシート20およびステアリング21のメモリA位置とメモリB位置は記憶されているものとする。以下、各ステップの処理について説明する。
ステップS1では、シート/ステアリング作動量算出部12fにおいて、位置調節スイッチ信号検出部12eから位置調節スイッチの操作信号を入力し、ステップS2へ移行する。
ステップS2では、シート/ステアリング作動量算出部12fにおいて、シート/ステアリング位置信号検出部12cからシート/ステアリング位置を信号を入力し、ステップS3へ移行する。
ステップS3では、シート/ステアリング作動量算出部12fにおいて、シート/ステアリング位置記憶部12dに記憶されているシート20およびステアリング21のメモリA位置とメモリB位置を読込み、ステップS7へ移行する。
ステップS1からステップS3の処理を行うとともに、下記のステップS4からステップS6の処理を行う。
ステップS4では、運転影響度算出部12bにおいて車速センサ1から車速情報を入力し、ステップS4へ移行する。
ステップS5では、操作量算出部12aにおいて操作量を算出し、ステップS6へ移行する。
ステップS6では、運転影響度算出部12bにおいて操作量に応じた運転影響度を算出して、ステップS7へ移行する。
ステップS7では、シート/ステアリング作動量算出部12fにおいて、シート20およびステアリング21の調節回数を算出して、ステップS8へ移行する。この調節回数とは、例えばメモリ位置からメモリB位置まで移動させる場合に、位置調節スイッチ7を押さなければならない回数のことである。この調節回数は運転影響度に応じて決定され、運転影響度が高いほど調節回数を多く設定する。この調節回数については後で詳述する。
ステップS8では、シート/ステアリング作動量算出部12fにおいて、シート20およびステアリング21の位置を移動させる調節速度を算出して、ステップS9へ移行する。この調節速度とは、各アクチュエータを作動させる速度である。この調節速度の算出については後で詳述する。
ステップS9では、シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gにおいて、予め決められたシート20とステアリング21の各部位を移動させる順番を読込み、ステップS10へ移行する。
ステップS10では、シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gにおいて各アクチュエータに作動制御信号を出力する。
[車両用運転姿勢調節動作]
位置調節スイッチ7が操作されると、ステップS1→ステップS2→ステップS3と移行すると同時に、ステップS4→ステップS5→ステップS6と移行する。さらに、ステップS7→ステップS8→ステップS9→ステップS10へと移行する。
位置調節スイッチ7が操作されると、ステップS1→ステップS2→ステップS3と移行すると同時に、ステップS4→ステップS5→ステップS6と移行する。さらに、ステップS7→ステップS8→ステップS9→ステップS10へと移行する。
ステップS5において操作量Wkを算出する。この操作量Wkは次の式で求められる。
Wk = k1・Strg + k2・Apo (ただし、k1,k2は係数)
Strgは、操舵角センサ2によって検出された操舵角情報から、例えば10秒間のステアリング21の操作量平均を算出したものとする。またApoは、アクセルペダルセンサ3によって検出された踏込み量の平均を算出したものとする。Apoは、アクセルペダル24が踏まれていない場合には、ブレーキペダルセンサ4によって検出された踏込み量の平均を算出したものとしても良い。
Wk = k1・Strg + k2・Apo (ただし、k1,k2は係数)
Strgは、操舵角センサ2によって検出された操舵角情報から、例えば10秒間のステアリング21の操作量平均を算出したものとする。またApoは、アクセルペダルセンサ3によって検出された踏込み量の平均を算出したものとする。Apoは、アクセルペダル24が踏まれていない場合には、ブレーキペダルセンサ4によって検出された踏込み量の平均を算出したものとしても良い。
ステップS6において運転影響度D_infを算出する。運転影響度D_infは図6に示すマップから求める。運転影響度D_infは車速Vが設定車速V0(例えば10km/h)未満の場合には、運転への影響度は少ないとして運転影響度は考慮しない。車速Vが設定車速V0以上の場合には、図6に示すように車速Vと操作量Wkに応じて運転影響度D_infを求める。運転影響度D_infは操作量Wkが大きいほど、また車速Vが大きいほど高くなるように設定する。
ステップS7において、シート20およびステアリング21の調節回数を算出する。図7は、運転影響度D_infと調節回数の関係を示すグラフである。
図7に示すように、運転影響度D_infが小さい場合には調節回数は1回とする。この場合、位置調節スイッチ7の操作を続けることにより、つまり位置調節スイッチ7を操作しなおすことなく、シート20およびステアリング21を、メモリA位置からメモリB位置まで移動させることができる。
図7に示すように、運転影響度D_infが大きくなるにつれて、調節回数も増加させる。また、調節回数が増加するほど1回の位置調節スイッチ7の操作によって各アクチュエータが作動する作動量は低下する。調節回数が2回の場合には、1回の位置調節スイッチ7の操作による各アクチュエータの作動量は全作動量の1/2、調節回数が3回の場合には、1回の位置調節スイッチ7による作動量は全作動量の1/3となる。また、位置調節スイッチ7の操作毎による各アクチュエータの作動の一旦停止から再開までには、インターバルT_intが設けられる。
例えば調節回数が2回の場合には、位置調節スイッチ7のSW_A側を操作しつづけると、各アクチュエータは、メモリA位置からメモリB位置までの全作動量に対して半分作動すると一旦停止する。一度位置調節スイッチ7の操作を中止して、再び位置調節スイッチ7のSW_A側を操作すると、各アクチュエータが一旦停止してからインターバルT_int(例えば1秒間)経過後に、各アクチュエータは残り半分が作動して、作動を完了する。
ステップS8では、シート20およびステアリング21の調節速度Mv_nを算出する。図8は運転影響度D_infと調節速度Mv_nの関係を示すグラフである。
図8に示すように、運転影響度D_infが大きくなるにつれて、調節速度Mv_nも大きく設定する。この調節速度Mv_nは、前述の調節回数も考慮して設定される。
本実施例では、例えば調節回数が2回の場合、1回目の位置調節スイッチ7の操作による各アクチュエータの作動停止から、2回目の位置調節スイッチ7の操作による各アクチュエータの作動開始までにインターバルT_intが設けられる。すなわち、調節速度Mv_nが調節回数に関わらず一定であれば、調節回数が多くなるほどシート20およびステアリング21の移動が完了するまでの時間が長くなってしまう。
そこで、本実施例では調節回数が多くなるほど(すなわち、運転影響度D_infが大きくなるほど)調節速度Mv_nを大きく設定している。これにより、調節回数に関わらず全体の調節時間T_totalを一定にしている。
ステップS9では、シート20およびステアリング21の各アクチュエータを作動させる順番を読込み、ステップS10において、設定されている調節回数、調節速度Mv_nで各アクチュエータを作動させる。これにより、シート20およびステアリング21をメモリA位置またはメモリB位置に移動させる。
[車両用運転姿勢調節作用]
車両走行中にシート20やステアリング21を作動させると、ドライバの運転操作に影響を与えてしまうことがある。特に本実施例ように、リフタ位置調節、スライド位置調節、リクライナ位置調節、テレスコピック位置調節を個別に行うのではなく、メモリに記憶された位置に自動的に調節を行うようなシステムの場合に、ドライバが予想していない作動が行われることがある。そのため、車両走行中にシート20やステアリング21を作動させることにより、よりドライバの運転操作に影響を与えてしまうことがある。
車両走行中にシート20やステアリング21を作動させると、ドライバの運転操作に影響を与えてしまうことがある。特に本実施例ように、リフタ位置調節、スライド位置調節、リクライナ位置調節、テレスコピック位置調節を個別に行うのではなく、メモリに記憶された位置に自動的に調節を行うようなシステムの場合に、ドライバが予想していない作動が行われることがある。そのため、車両走行中にシート20やステアリング21を作動させることにより、よりドライバの運転操作に影響を与えてしまうことがある。
ドライバの運転操作への影響を小さくすることは、車両走行中にはシート20やステアリング21の作動を遅くすることにより実現できる。しかしながら、シート20やステアリング21の作動を単に遅くしてしまうと、ドライバが希望するシート20およびステアリング21の位置に調節するまでに時間がかかってしまい、ドライバに反って違和感を与えることがある。
そこで本実施例では、運転影響度D_infが大きくなるほど、調節回数を増加させるようにした。また、調節回数に関わらず全体の調節時間T_totalを一定にするように調節速度Mv_nを設定するようにした。
次に、調節回数や調節速度Mv_n応じた各アクチュエータの作動について、例を用いて説明する。
調節回数が2回の場合のシート20およびステアリング21をメモリA位置からメモリB位置へ移動させるときの各アクチュエータの作動を、図9を用いて説明する。
位置調節スイッチ7を操作すると(図中ではON)、まずリフタアクチュエータ13が作動する。1回目の位置調節スイッチ7の操作では、メモリAのリフタ位置がADJ_1_a、メモリBのリフタ位置がADJ_1_bとすると、(ADJ_1_b - ADJ_1_a)/2、つまり全作動量の半分が作動すると一旦停止する。リフタアクチュエータ13の作動が一旦停止すると、順にスライドアクチュエータ14、テレスコピックアクチュエータ16、リクライナアクチュエータ15の作動が行われる。これらの各アクチュエータも全作動量の半分が作動すると一旦停止する。
全てのアクチュエータが一旦停止してから、一度位置調節スイッチ7の操作を中止して(図中ではOFF)、再び位置調節スイッチ7を操作すると、リフタアクチュエータ13の作動が再開される。2回目の位置調節スイッチ7の操作では、残りの半分が作動して終了する。リフタアクチュエータ13の作動が終了すると、順にスライドアクチュエータ14、テレスコピックアクチュエータ16、リクライナアクチュエータ15の作動が行われる。これらの各アクチュエータも残りの半分が作動して終了する。
次に、調節回数(運転影響度D_inf)に応じた調節速度について、図10を用いて説明する。
図10(a)は調節回数が1回の場合、図10(b)は調節回数が2回の場合、図10(c)は調節回数が3回の場合について示している。図10(a),(b),(c)の上のグラフは位置調節スイッチ7の操作を示し、下のグラフは各アクチュエータの作動量を示す。ここでは、説明のため各アクチュエータ個別の作動量ではなく、全てのアクチュエータの作動量をまとめて表している。また図10(b),(c)の下のグラフには比較のため、調節回数が1回の場合の各アクチュエータの作動量を点線で示す。
図10(a)に示すように、調節回数が1回の場合には、1回の位置調節スイッチ7の操作により、各アクチュエータはメモリA位置(図中のPos-A)からメモリB位置(図中のPos-B)まで作動される。このときのシート20およびステアリング21の作動開始から作動終了までの調節時間はT-totalである。
図10(b)に示すように、調節回数が2回の場合には、2回の位置調節スイッチ7の操作により、各アクチュエータはメモリA位置(図中のPos-A)からメモリB位置(図中のPos-B)まで作動される。1回目の位置調節スイッチ7の操作による各アクチュエータの作動が一旦停止してから、インターバルT_int経過後に2回目の位置調節スイッチ7の操作による各アクチュエータの作動が開始する。図10(b)の下のグラフに示すように、各アクチュエータの作動量の傾きが、調節回数が1回の場合(点線で示す)と比べて急になっている。つまり、調節回数が2回の場合は、調節回数が1回の場合と比べて調節速度を大きくしている。このため、調節回数が2回の場合であっても、調節回数が1回の場合の調節時間T-totalと同様の調節時間とすることができる。
図10(c)に示すように、調節回数が3回の場合には、3回の位置調節スイッチ7の操作により、各アクチュエータはメモリA位置(図中のPos-A)からメモリB位置(図中のPos-B)まで作動される。1回目の位置調節スイッチ7の操作による各アクチュエータの作動が一旦停止してから、インターバルT_int経過後に2回目の位置調節スイッチ7の操作による各アクチュエータの作動が開始する。また、2回目の位置調節スイッチ7の操作による各アクチュエータの作動が一旦停止してから、インターバルT_int経過後に3回目の位置調節スイッチ7の操作による各アクチュエータの作動が開始する。図10(c)の下のグラフに示すように、各アクチュエータの作動量の傾きが、調節回数が1回の場合(点線で示す)と比べて急になっている。つまり、調節回数が3回の場合は、調節回数が1回の場合と比べて調節速度を大きくしている。このため、調節回数が3回の場合であっても、調節回数が1回場合の調節時間T-totalと同様の調節時間とすることができる。
各調節回数のときの調節速度Mv_nは次のように求める。
(調節速度Mv_n)=(全作動量)/{T_total-(調節回数-1)×T_int}
よって、図11の運転影響度D_infと調節時間の関係を示すグラフが示すように、運転影響度D_infに関わらず調節時間は一定となる。
(調節速度Mv_n)=(全作動量)/{T_total-(調節回数-1)×T_int}
よって、図11の運転影響度D_infと調節時間の関係を示すグラフが示すように、運転影響度D_infに関わらず調節時間は一定となる。
上記に説明したとおり、本実施例では、ドライバが位置調節スイッチ7の操作を継続している間のみ各アクチュエータが作動するようにしている。また、ドライバの運転への影響度が大きくなるほど調節回数を増加させて、1回の位置調節スイッチ7の操作継続による作動量を低下させることにより、複数回のスイッチ継続操作の実行が必要となるようにしている。また、運転影響度に応じて可変に設定される調節回数に関わらず、全体の調節時間T_toalが一定になるように調節速度Mv_nを設定している。つまり、調節回数が増加するほど調節速度Mv_nは速くなる。
本実施例では、位置調節スイッチ7の操作を継続させている間のみ各アクチュエータを作動させている。つまり、ドライバは自らの意思に基づいて姿勢変化をさせている。そのため、調整速度Mv_nを速くしても運転操作へ影響は少ない。むしろ、調節速度Mv_nを速くすることで、姿勢変化が実施に行われていることを認識し易い。さらに、位置調節スイッチ7の操作を継続させていてもアクチュエータの作動が途中で一旦停止するため、姿勢変化が行われていることを自覚する余裕時間が生まれる。
またアクチュエータの作動が一旦停止した後に、再度ドライバの意思で位置調節スイッチ7の操作を継続することにより、アクチュエータの作動を再開することが容易にできる。また、調節回数が増加すると作動速度を速くして全体の調節時間を顕著に増大させない。さらに、運転への影響があるような場合には、アクチュエータの作動が段階的に停止することにより微調節が容易になる。そのため、利便性も合わせて確保することが可能となり、走行中においてもドライバは安心して姿勢調節を行うことが可能となる。
次に効果について述べる。
・シート20やステアリング21の位置を移動させて、ドライバの運転姿勢を調節するリフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16と、運転姿勢を変更した場合のドライバの運転操作への運転影響度を算出する運転影響度算出部12bと、算出した運転影響度に応じて、各アクチュエータの調節速度を制御するシート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gと、を備えた。
よって、運転への影響度が大きい場合には、シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gによる各アクチュエータの調節速度Mv_nを速くすることが可能となる。そのため、ドライバが姿勢変化していることを気づきやすくすることで、運転操作への影響を容易に自覚させることができる。
・さらに、運転影響度算出部12bは、車速を検出する車速センサ1と、ステアリング21やアクセルペダル24、ブレーキペダル25といった操作子の操作をそれぞれ操舵角センサ2、アクセルペダルセンサ3、ブレーキペダルセンサ4で検出し、これらの検出情報から操作量算出部12aにおいて算出した操作量情報と車速情報に基づいて、運転影響度D_infを算出するようにした。
よって、多数の車両に搭載されている装置によって、運転影響度D_infを算出することが可能となる。そのため、本発明の車両用運転姿勢調節装置を車両に設けるにあたり、新たなスペースの確保を必要とせず、またコストの増加を抑制できる。
・さらに、ドライバがリフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16を作動させるべく操作される位置調節スイッチ7を備え、シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gは、位置調節スイッチ7の操作によるリフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16の作動が一旦停止してからインターバルT_int後に、次の位置調節スイッチ7の操作による各アクチュエータの作動を再開するようにした。
よって、位置調節スイッチ7の操作による各アクチュエータの作動が一旦停止してから、ドライバの意思によって再度位置調節スイッチ7を操作した場合に各アクチュエータの作動を再開させることが可能となる。そのため、確実にドライバが姿勢変化を認識しながら、各アクチュエータを作動させることができる。
・さらに、シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gは、運転影響度に応じて、各アクチュエータの調節量を制御するようにした。
よって、1回の位置調節スイッチ7の操作によるアクチュエータの作動量を小さくすることが可能となる。そのため、運転影響度を調節することができる。
・さらに、リフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16のメモリA位置およびメモリB位置を記憶するシート/ステアリング位置記憶部12dを備えた。また、シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gは、シート/ステアリング位置記憶部12dに記憶しているメモリA位置またはメモリB位置に各アクチュエータを調節するようにした。
よって、ドライバがリフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16を作動させて、シート20およびステアリング21の好みの位置をメモリA位置およびメモリB位置として、シート/ステアリング位置記憶部12dに記憶させることが可能となる。また、ドライバは各アクチュエータを個別に作動させることなく、複数のアクチュエータを作動させることが可能となる。そのため、ドライバが運転中であっても、煩雑な操作をすることなく好みの位置にシート20およびステアリング21を調節することができる。
・さらに、ドライバの運転姿勢を変更した場合の運転操作への運転影響度を算出し、運転影響度に応じて、運転姿勢調節速度を制御するようにした。
よって、運転への影響度が大きい場合には、ドライバの姿勢調節速度を速くすることが可能となる。本実施例では、位置調節スイッチ7の操作を継続させている間のみ各アクチュエータを作動させている。つまり、ドライバは自らの意思に基づいて姿勢変化をさせている。そのため、調整速度Mv_nを速くしても運転操作へ影響は少なく、むしろ、調節速度Mv_nを速くすることで、姿勢変化が実施に行われていることを認識し易くすることができる。
・さらに、シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gは、運転影響度D_infが大きくなるほど、1回の位置調節スイッチ7の操作による各アクチュエータの作動量を小さくするようにした。
よって、1回の位置調節スイッチ7の操作による作動量が小さいので、ドライバへの運転への影響を低減することができる。また、アクチュエータが途中で一旦停止するためドライバは姿勢変化していることに気づきやすく、運転への影響を自覚する余裕時間が生まれる。
・さらにシート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gは、位置調節スイッチ7が操作されている場合のみリフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16を作動させるようにした。
よって、ドライバの意思により位置調節スイッチ7を操作している場合にのみ各アクチュエータを作動させることが可能となる。そのため、ドライバは姿勢調節が行われていることを認識することができる。
・さらに、シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gは、例えばシート20およびステアリング21をメモリA位置からメモリB位置まで調節する全体の調節時間が、運転影響度に関わらず一定となるように、リフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16の調節回数および調節速度Mv_nを制御するようにした。
よって、運転影響度に関わらず全体の調節時間を一定にすることが可能となる。そのため、運転影響度が高い場合であっても、全体の調節時間が増加することなく、ドライバに対して姿勢調節の利便性を確保できる。
・運転姿勢を変更した場合の運転操作への運転影響度を算出し、その後に運転影響度に応じて、運転姿勢調節の調節速度を制御し、その後に調節速度で乗員の運転姿勢を調節するようにした。
よって、運転への影響度が大きい場合には、シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gによる各アクチュエータの調節速度Mv_nを速くすることが可能となる。そのため、ドライバが姿勢変化していることを気づきやすくすることで、運転操作への影響を容易に自覚させることができる。
よって、運転への影響度が大きい場合には、シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gによる各アクチュエータの調節速度Mv_nを速くすることが可能となる。そのため、ドライバが姿勢変化していることを気づきやすくすることで、運転操作への影響を容易に自覚させることができる。
・運転姿勢調節装置付き車両に、シート20やステアリング21の位置を移動させて、ドライバの運転姿勢を調節するリフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16と、運転姿勢を変更した場合のドライバの運転操作への運転影響度を算出する運転影響度算出部12bと、算出した運転影響度に応じて、各アクチュエータの調節速度を制御するシート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gと、を備えた。
よって、運転への影響度が大きい場合には、シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gによる各アクチュエータの調節速度Mv_nを速くすることが可能となる。そのため、ドライバが姿勢変化していることを気づきやすくすることで、運転操作への影響を容易に自覚させることができる。
・車両に、シート20やステアリング21の位置を移動させて、ドライバの運転姿勢を調節するリフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16と、運転姿勢を変更した場合のドライバの運転操作への運転影響度を算出する運転影響度算出部12bと、算出した運転影響度に応じて、各アクチュエータの調節速度を制御するシート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gと、を備えた。
よって、運転への影響度が大きい場合には、シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gによる各アクチュエータの調節速度Mv_nを速くすることが可能となる。そのため、ドライバが姿勢変化していることを気づきやすくすることで、運転操作への影響を容易に自覚させることができる。
実施例1では、例えば調節回数が2回の場合には、1回目の位置調節スイッチ7の操作において、各アクチュエータをそれぞれ全作動量の半分を作動させ、2回目の位置調節スイッチ7の操作で残り半分を作動させるようにした。一方、本実施例では各アクチュエータの作動は、ステアリング21、アクセルペダル24およびブレーキペダル25の操作に影響が大きいものと、影響が小さいものとがある点に着目し、各アクチュエータを分けて作動させるようにした。
まず構成について述べる。
本実施例では、実施例1とコントローラ12の一部において構成が異なる。実施例1と同じ構成には同一の符号を付す。
図12は本実施例の制御ブロック図である。実施例1の制御ブロックに対して、本実施例の制御ブロックでは、ステアリング/ペダル操作影響判断部12hと、シート/ステアリング作動量変更部12iが追加されている。
ステアリング/ペダル操作影響判断部12hは、シート/ステアリング作動量算出部12fで算出された各アクチュエータの作動量に基づいてステアリング21やアクセルペダル24、ブレーキペダル25の操作への影響があるか否かを判断する。
シート/ステアリング作動量変更部12iは、ステアリング/ペダル操作影響判断部12hにおいて、ステアリング21やアクセルペダル24、ブレーキペダル25の操作への影響があると判断された場合には、シート/ステアリング作動量算出部12fにおいて算出した各アクチュエータの作動量を変更する。
シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gは、シート/ステアリング作動量算出部12fおよびシート/ステアリング作動量変更部12iにおいて算出された各アクチュエータの作動量に基づいてリフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16を作動させる。
[車両用運転姿勢調節処理]
次に作用について述べる。
次に作用について述べる。
図13は本実施例において、コントローラ12で行われる処理の流れを示すフローチャートである。
本実施例では、実施例1のフローチャート(図5)に対して、ステップS11からステップS14が追加されている。実施例1と同様の処理については同一のステップ番号を付す。以下、追加されたステップの処理を中心に説明する。
ステップS11では、ステアリング/ペダル操作影響判断部12hにおいて、ステップS9までに算出したシート20およびステアリング21の作動量に基づいて、ステアリング21、アクセルペダル24およびブレーキペダル25の操作への影響の有無を判断する。操作への影響が有る場合にはステップS12へ移行し、操作への影響が無い場合にはステップS10へ移行する。
ステップS12では、シート/ステアリング作動量変更部12iにおいて、シート20およびステアリング21の調節量を変更し、ステップS13へ移行する。
ステップS13では、シート/ステアリング作動量変更部12iにおいて、シート20およびステアリング21の調節速度を変更し、ステップS10へ移行する。
ステップS10では、シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gにおいて各アクチュエータに作動制御信号を出力する。
ステップS14では、リフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16の作動が終了したことを判定して、処理を終える。
[車両用運転姿勢調節動作]
位置調節スイッチ7が操作されると、ステップS1→ステップS2→ステップS3と移行すると同時に、ステップS4→ステップS5→ステップS6と移行する。さらに、ステップS7→ステップS8→ステップS9→ステップS11へと移行する。
位置調節スイッチ7が操作されると、ステップS1→ステップS2→ステップS3と移行すると同時に、ステップS4→ステップS5→ステップS6と移行する。さらに、ステップS7→ステップS8→ステップS9→ステップS11へと移行する。
ステップS11では、ステアリング/ペダル操作影響判断部12hにおいて、ステップS9までに算出したシート20およびステアリング21の作動量に基づいて、ステアリング21、アクセルペダル24およびブレーキペダル25の操作への影響の有無を判断する。
ステップS11における処理を、例を用いて説明する。
図14は、ステップS9までの処理によって算出された、各アクチュエータの作動順番と作動方向の例を示す表である。また図15は、アクチュエータの作動によるステアリング21、アクセルペダル24およびブレーキペダル25の操作への影響について説明する図である。
図14に示すように、メモリA位置からメモリB位置へは、リフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、テレスコピックアクチュエータ16、リクライナアクチュエータ15の順で作動させる。また、リフタアクチュエータ13は上方へ、スライドアクチュエータ14は前方へ、テレスコピックアクチュエータ16は後方へ、リクライナアクチュエータ15は後方へ作動させると算出されたとする。
図15(a)に示すように、リクライナアクチュエータ15が後方に作動することにより、ドライバがステアリングを握っている手とシートバックに接している肩の間隔L_armが増加するので、肘角度が大きくなることが想定される。そのため、ステップS11では、リクライナアクチュエータ15を後方へ作動させるときに、ステアリング21の操作への影響が大きいと判断される。
一方、メモリB位置からメモリA位置へは、リクライナアクチュエータ15、テレスコピックアクチュエータ16、スライドアクチュエータ14、リフタアクチュエータ13の順で作動させる。また、リクライナアクチュエータ15は前方へ、テレスコピックアクチュエータ16は前方へ、スライドアクチュエータ14は後方へ、リフタアクチュエータ13は下方へ作動させると算出されたとする。
図15(b)に示すように、テレスコピックアクチュエータ16が後方に作動することにより、ドライバがステアリングを握っている手とシートバックに接している肩の間隔L_armが増加するので、肘角度が大きくなることが想定される。そのため、ステップS11では、テレスコピックアクチュエータ16を後方へ作動させるときに、ステアリング21の操作への影響が大きいと判断される。また、図15(c)に示すように、スライドアクチュエータ14が後方に作動させることにより、ドライバの足の踵部と腰部との間隔L_legが増加するので、膝角度が大きくなることが想定される。そのため、ステップS11では、スライドアクチュエータ14を後方へ作動させるときに、アクセルペダル24、ブレーキペダル25の操作への影響が大きいと判断される。
ステップS11において、ステアリング21、アクセルペダル24およびブレーキペダル25の操作への影響が有ると判断された場合には、ステップS12→ステップS13→ステップS10→ステップS14へと移行する。
ステップS12では、ステップS7において算出された調節回数を変更する。ステップS12における処理を、例を用いて説明する。
例えば、ステップS9までの処理によって、各アクチュエータをメモリA位置からメモリB位置まで作動させるときに、前述の図14に示すように各アクチュエータを作動させるように算出されたとする。この場合ステップS11において、リクライナアクチュエータ15の作動は、ステアリング21の操作に影響が有ると判断される。
この場合には、運転影響度に関わらず調節回数を2回に変更する。1回目の位置調節スイッチ7の操作によって、リフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、テレスコピックアクチュエータ16を作動させる。その後、2回目の位置調節スイッチ7の操作によってリクライナアクチュエータ15を作動させる。
また、ステップS9までの処理によって、各アクチュエータをメモリB位置からメモリA位置まで作動させるときに、前述の図14のように各アクチュエータを作動させるように算出されたとする。この場合ステップS11において、テレスコピックアクチュエータ16の作動はステアリング21の操作に、またスライドアクチュエータ14の作動はアクセルペダル24、ブレーキペダル25の操作に影響が有ると判断される。
この場合には、運転影響度に関わらず調節回数を4回に変更する。1回目の位置調節スイッチ7の操作によって、リクライナアクチュエータ15を作動させる。その後、2回目の位置調節スイッチ7の操作によって、テレスコピックアクチュエータ16を、3回目の操作によってスライドアクチュエータ14を、4回目の操作によってリフタアクチュエータ13を作動させる。
ステップS13では、ステップS12において変更した調節回数に関わらず全体の調節時間T_totalを一定にするように調節速度Mv_nを設定する。
ステップS10では、ステップS12およびステップS13において変更された調節回数、調節速度に基づいて各アクチュエータを作動させる。このとき、ステアリング21、アクセルペダル24およびブレーキペダル25に影響が有ると判断されたアクチュエータは、作動される前回の位置調節スイッチ7の操作における各アクチュエータの作動の最後に、作動される方向に微小に作動させるようにする。
例えば、前述の図14に示すように各アクチュエータを作動させるように算出されたとすると、1回目の位置調節スイッチ7の操作によって、テレスコピックアクチュエータ16の作動が停止した後に、リクライナアクチュエータ15を後方に微小に作動させる。
[車両用運転姿勢調節作用]
本実施例の各アクチュエータの作動について図16を用いて説明する。
本実施例の各アクチュエータの作動について図16を用いて説明する。
図16は、前述の図14に示すように、メモリA位置(Pos-A)からメモリB位置(Pos-B)まで各アクチュエータを作動させた場合に様子を示している。
ステップS11(図13)においてステアリング21、アクセルペダル24およびブレーキペダル25の操作に影響が無いと判断されたリフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、テレスコピックアクチュエータ16は、1回目の位置調節スイッチ7の操作によって作動される。一方、ステアリング21の操作に影響が有ると判断されたリクライナアクチュエータ15は、2回目の位置調節スイッチ7の操作によって作動される。
リフタアクチュエータ13、スライドアクチュエータ14、テレスコピックアクチュエータ16の3つのアクチュエータは全作動量分、作動される。リクライナアクチュエータ15は、テレスコピックアクチュエータ16が作動を停止したのちに、2回目の位置調節スイッチ7の操作による作動方向(後方)に微小に作動される。その後、リクライナアクチュエータ15は、2回目の位置調節スイッチ7の操作によって全作動量分、作動される。
この作用によって、ドライバは次の位置調節スイッチ7により作動する部位や方向を認識することが可能となる。また、ステアリング21、アクセルペダル24およびブレーキペダル25の操作への影響が有るアクチュエータの作動させる場合には、ドライバの意思によって再度位置調節スイッチ7を操作した場合にアクチュエータの作動を再開させることが可能となる。
次に、本実施例の効果について述べる。
・シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gは、次に作動させるアクチュエータを作動させる前に、作動させる方向に微動させるようにした。
そのため、ドライバは次の位置調節スイッチ7により作動する部位や方向を認識することが可能となる。よって、姿勢調節によるドライバへの違和感を低減することができる。
・シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gは、ステアリング21、アクセルペダル24およびブレーキペダル25の操作への影響が有るアクチュエータの作動前に、アクチュエータの作動を停止させるようにした。
そのため、ステアリング21、アクセルペダル24およびブレーキペダル25の操作への影響が有るアクチュエータの作動させる場合には、ドライバの意思によって再度位置調節スイッチ7を操作した場合にアクチュエータの作動を再開させることが可能となる。そのため、確実にドライバが姿勢変化を認識しながら、各アクチュエータを作動させることができる。
実施例1では、位置調節スイッチ7が操作されている間のみ各アクチュエータが作動するようにしていた。一方、本実施例では位置調節スイッチ7が操作された後に、位置調節スイッチ7の操作をやめても、所定の位置までは各アクチュエータが作動するようにした点で異なる。
また、例えば調節回数が2回の場合には、実施例1では1回目に位置調節スイッチ7が操作されたときの各アクチュエータの調節速度と、2回目に位置調節スイッチ7が操作されたときの各アクチュエータの調節速度は同じであった。一方、本実施例では、1回目に位置調節スイッチ7が操作されたときの各アクチュエータの調節速度と、2回目に位置調節スイッチ7が操作されたときの各アクチュエータの調節速度が異なるようにした。
本実施例の構成は実施例1と同一であるものの、その作用が異なる。
以下、本実施例の作用について述べる。
図17は、調節回数が2回のときのメモリA位置(Pos-A)からメモリB位置(Pos-B)まで各アクチュエータを作動させた場合に様子を示している。
位置調節スイッチ7が操作されると、まずリフタアクチュエータ13が作動する。1回目の位置調節スイッチ7の操作では、全作動量の半分以下(例えば1/4)が作動すると一旦停止する。リフタアクチュエータ13の作動が一旦停止すると、順にスライドアクチュエータ14、テレスコピックアクチュエータ16、リクライナアクチュエータ15の作動が行われる。これらの各アクチュエータも全作動量の半分以下(例えば1/4)が作動すると一旦停止する。ここまでは、位置調節スイッチ7の操作を途中でやめてもアクチュエータは 作動を続ける。
全てのアクチュエータが一旦停止してから、再び位置調節スイッチ7を操作すると、再びリフタアクチュエータ13の作動が開始される。2回目の位置調節スイッチ7の操作では、残り(例えば3/4)が作動して終了する。リフタアクチュエータ13の作動が終了すると、順にスライドアクチュエータ14、テレスコピックアクチュエータ16、リクライナアクチュエータ15の作動が行われる。これらの各アクチュエータも残り(例えば3/4)が作動して終了する。再び位置調節スイッチ7の操作を途中でやめてもアクチュエータは全作動量が完了するまで作動を続ける。
このとき、各アクチュエータの調節速度は、1回目の位置調節スイッチ7の操作時よりも、2回目の位置調節スイッチ7の操作時の方を速く設定するとともに、調節回数に関わらず全作動における調節時間T_totalは一定となるように設定する。
この作用により、最初の位置調節スイッチ7の操作によるアクチュエータの作動により、ドライバは姿勢調節が行われていることを認識することが可能となる。その後に、再度ドライバの意思により位置調節スイッチ7が操作された場合には、各アクチュエータの作動速度を前回の位置調節スイッチ7の操作時よりも速く設定しても、ドライバの違和感は少なくすることが可能となる。
また、位置調節スイッチ7を操作しつづけることなく、各アクチュエータを作動させることができるので、操作の煩雑さを低減可能となる。
次に本実施例の効果について述べる。
・シート/テレスコピックアクチュエータ制御部12gは、前回の位置調節スイッチ7の操作によるアクチュエータの調節速度よりも、今回の位置調節スイッチ7の操作によるアクチュエータの調節速度を大きくするようにした。
そのため、最初の位置調節スイッチ7の操作によるアクチュエータの作動により、ドライバは姿勢調節が行われていることを認識することが可能となる。その後に、再度ドライバの意思により位置調節スイッチ7が操作された場合には、各アクチュエータの作動速度を前回の位置調節スイッチ7の操作時よりも速く設定しても、ドライバの違和感は少なくすることが可能となる。よって、ドライバの違和感を低減しつつ、各アクチュエータの全体の調節時間が増加させることなく、利便性を確保できる。
(他の実施例)
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1ないし実施例3に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例1ないし実施例3に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1ないし実施例3に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例1ないし実施例3に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
1 車速センサ
2 操舵角センサ
3 アクセルペダルセンサ
4 ブレーキペダルセンサ
7 位置調節スイッチ
12 コントローラ
12a 操作量算出部
12b 運転影響度算出部
13 リフタアクチュエータ
14 スライドアクチュエータ
15 リクライナアクチュエータ
16 テレスコピックアクチュエータ
20 シート
21 ステアリング
2 操舵角センサ
3 アクセルペダルセンサ
4 ブレーキペダルセンサ
7 位置調節スイッチ
12 コントローラ
12a 操作量算出部
12b 運転影響度算出部
13 リフタアクチュエータ
14 スライドアクチュエータ
15 リクライナアクチュエータ
16 テレスコピックアクチュエータ
20 シート
21 ステアリング
Claims (14)
- 乗員の運転姿勢を調節する運転姿勢調節手段と、
前記運転姿勢を変更した場合の運転操作への運転影響度を算出する運転影響度算出手段と、
前記運転影響度に応じて、前記運転姿勢調節手段の調節速度を制御する運転姿勢調節制御手段と、
を備えたことを特徴とする車両用運転姿勢調節装置。 - 請求項1に記載の車両用運転姿勢調節装置において、
前記運転影響度算出手段は、
車速を検出する車速検出部と、
車両を操作する操作子の操作量を検出する操作量検出部と、
を備え、
前記車速と前記操作子の操作量とから前記運転操作への運転影響度を算出することを特徴とする車両用運転姿勢調節手段。 - 請求項2に記載の車両用運転姿勢調節装置において、
前記運転姿勢調節制御手段は、前記運転姿勢調節手段の調節により前記操作子の操作への影響が有る場合に、前記運転姿勢調節手段を停止する手段であることを特徴とする車両用運転姿勢調節装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用運転姿勢調節装置において、
前記運転姿勢調節手段を作動させるべく操作される操作手段を備え、
前記運転姿勢調節制御手段は、前記操作手段の操作による前記運転姿勢調節手段の作動が停止してから設定時間後に、次の前記操作手段の操作による前記運転姿勢調節手段の作動を再開する手段であることを特徴とする車両用運転支援装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用運転姿勢調節装置において、
前記運転姿勢調節制御手段は、前記運転影響度に応じて、前記運転姿勢調節手段の調節量を制御する手段であることを特徴とする車両用運転姿勢調節装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用運転姿勢調節装置において、
前記運転姿勢調節手段の複数の調節位置を記憶する記憶手段を備え、
前記運転姿勢調節制御手段は、前記記憶手段に記憶している前記調節位置のうちの一つの調節位置に調節する手段であることを特徴とする車両用運転姿勢調節装置。 - 請求項4に記載の車両用運転姿勢調節装置において、
前記運転姿勢調節制御手段は、前記操作手段の操作による前記運転姿勢調節手段の作動停止前に、次の前記操作手段の操作により変更される部位が同一方向に作動する手段であることを特徴とする車両用運転姿勢調節装置。 - 請求項4または請求項7に記載の車両用運転姿勢調節装置において、
前記運転姿勢調節制御手段は、前記操作手段の操作回数が増加するとともに、前記調節速度を大きくする手段であることを特徴とする車両用運転姿勢調節装置。 - 請求項4または請求項7または請求項8に記載の車両用運転姿勢調節装置において、
前記運転姿勢調節制御手段は、前記運転影響度に応じて、前記運転姿勢調節手段の調節量を制御する手段であり、
前記運転姿勢調節制御手段は、前記運転影響度が大きくなるほど、一回の前記操作手段操作時の前記運転姿勢調節手段の調節量を小さくする手段であることを特徴とする車両用運転姿勢調節装置。 - 請求項5または請求項9に記載の運転姿勢調節装置において、
前記運転姿勢調節制御手段は、前記操作手段が操作されている場合のみ運転姿勢調節手段の調節量を制御する手段であることを特徴とする車両用運転姿勢調節装置。 - 請求項9または請求項10に記載の車両用運転姿勢調節装置において、
前記運転姿勢調節手段の複数の調節位置を記憶する記憶手段を備え、
前記運転姿勢調節制御手段は、現在の調節位置から前記記憶手段に記憶されている一つの調節位置まで調節する調節時間が、前記運転影響度に関わらず一定となるように、一回の前記操作手段の操作時における前記運転姿勢調節手段の前記調節量、調節速度、および次の操作手段の操作による前記運転姿勢調節手段の作動を再開する設定時間を制御する手段であることを特徴とする車両用運転姿勢調節装置。 - 乗員の運転姿勢を変更した場合の運転操作への運転影響度を算出し、運転影響度に応じて、運転姿勢調節速度を制御することを特徴とする車両用運転姿勢調節装置。
- 運転姿勢を変更した場合の運転操作への運転影響度を算出する手順と、
前記運転影響度に応じて、前記運転姿勢調節の調節速度を制御する手順と、
前記調節速度で乗員の運転姿勢を調節する手順と、
から成る車両用運転姿勢調節方法。 - 乗員の運転姿勢を調節する運転姿勢調節手段と、
前記運転姿勢を変更した場合の運転操作への運転影響度を算出する運転影響度算出手段と、
前記運転影響度に応じて、前記運転姿勢調節手段の調節速度を制御する運転姿勢調節制御手段と、
を備えたことを特徴とする運転姿勢調節装置付き車両。
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